仮面ライダーブライ!
前回の三つの出来事!
一つ!七実が新生火影に接触!
二つ!最凶最悪の魔導具、天堂地獄の在り処が判明!
三つ!元麗首領の紅麗が刃介と邂逅し、炎の堕天使としてが復活する!
突入と呪いとジャンケン
某県の某所。
そこには、天堂地獄を封印された土地があった。
「うわー・・・でっけぇ樹!」
烈火たちはそこにいた。
「・・・でも、どこに森達がいるんだ?」
「おーい、ジョーカー!ホントにこんな山の中に、天堂地獄があるのかよ」
「正確にはまだここやない。もう少し、時間経つの、待っとってください」
どうやら、多少時間が余り休憩中らしい。
「ねぇねぇみんな〜!」
そこへ柳が、
「ほらっ♪綺麗なお花!」
「あ――ーっホントだねーっ、姫―――っ!」
野に咲く花の話題をし、烈火がボケた。
「ハイキング気分だな。これから敵の待つトコへ乗り込むってのに・・・・・・柳だってなんで連れてきたんだよ?」
「勘違いするなゴリラ」
呆れる土門に水鏡が釘をさす。
「森光蘭があくまでも柳さんを狙っている事を忘れるな。奴が天堂地獄を手に入れるか壊されるか・・・どちらにしても次は柳さんに牙を向ける」
「要するに、我々と行動を共にしたほうが、守りは磐石ということですか」
「その通りだ、鑢七実。どこぞの猿人類と違って実に聡明だ」
「水鏡・・・オレのこと嫌いだろ?」
土門は背景に効果音がでそうなほどに涙を流している。
そうこうしていると、現在時刻は1:58=深夜2時前となる。
「時間や」
ジョーカーは腕時計で確認した。
「風子さん。なんでもえーから魔導具の『核』、貸して下さい」
「ん?盗んだら殺すよ」
と言いながら、鬼爪の核を貸した。
「おーきに」
ジョーカーは、その核を大木のある部分――丁度よく大木から二本の爪が出ているようで、核の玉をスッポリと納められるくらいのスペースのある場所にはめ込む。
「開け!!オープン・ザ・ドア!!」
なんか中二病紛いな台詞を大声を出す。
皆はてっきり入り口が開くのではないかと思ったが
『『『『〜〜〜〜〜!!』』』』
入り口は開かず、代わりにミイラのような怪人が四体現れた。
「おいジョーカー!入り口どころか、怪物でてきてるぞ!」
「お、可笑しいな!こんなはずは・・・」
「屑ヤミー」
烈火がジョーカーを責めていると、七実がボソっと呟く。
「くずヤミー?」
「以前花菱君が遭遇した白ヤミーの出来損ないです」
「あぁ、アレか!」
言われて見ればこの屑ヤミー達は、包帯の面積が少ない上に動きもかなり鈍重で顔に大きな黒丸があり、呻き声はおろか油の切れた機械のような擦り切れまくった音を出している。
『『『『〜〜〜〜!』』』』
「まあ、大方一般人を通さないための警備兼警報じゃないでしょうかね」
七実は屑ヤミーを目前にしても眉一つとして動かさない。
「・・・・・・刃介さん、近くに来ているのでしょ」
「今来てる途中だがな!」
そこへ、七実の言葉を返すべく、遠くからでも聞こえるような大声で喋る男の声。
よく聴いてみるとエンジン音も聞こえてくる。
皆が驚いてる間に、刃介はシェードフォーゼに乗って登場し、屑ヤミーをはねてバイクから降りた。
「話は後で聞くが、まずはこの雑魚どものお掃除からだ」
刃介はブライドライバーを装着。
オニコアとテンバコアを投入し、リュウコアを投入した。
そしてローグレイターを傾け、ローグスキャナーで読み込む。
「変身」
≪RYU・ONI・TENBA≫
≪RI・O・TE!RIOTE!RI・O・TE!≫
「「「「「っっ!!?」」」」」
柳、風子、土門、水鏡、ジョーカーは驚く。
話には聞いていたとはいえ、本当に特撮ヒーローみたいな存在が、今こうして目の前に現れているのだから。
「さーてと、刀で一気にきめるか」
そういって、両手には魔刀を一本ずつ握る。
≪SCANNING CHARGE≫
そしてスキャニングチャージ。
すると、ブライの前方には三つのメダル状のリングが血錆色の鈍い光をしながら、屑ヤミーへの道標として出現する。
ブライは全速力でリングを三つとも潜り抜けていき、
「チェェェストォォォオ!!」
掛け声を出しながら二振りの魔刀による必殺斬撃・リオテスラッシュを喰らわせた。
当然屑ヤミーは全て砕け散り、後にはセルメダルの破片だけが残っていた。
「やっぱり、奴さんは俺らは来る事を予測していたな」
「それに森という男はグリードと手を組んだというのも、確信となりました」
七実がセルの破片を見ていると、ブライは変身を解除する。
「・・・・・・す・・・スゲェェ!!」
「カッコイイ!!」
ブライの戦いにゐの一番に歓喜したのは小金井と柳だった。
「ま、マジかよ・・・?」
「いざ生で見ると、半端ないね・・・・・・」
「刀の扱いは、そこそこのようだな」
土門と風子と水鏡も相応の反応をする。
「こりゃ、えらい人呼んでもうたかもしれへんなぁ」
ジョーカーも呟く。
しかし七実はそこで皆に告げた。
「皆さん、もう直ぐ扉が開きますよ」
「なんでわかるんだ?」
「月光です」
七実の言うとおりだった。
戦っている間に雲は風で流され、月の光が差し込み、窪みに嵌め込まれた核へと降り注いだのだ。
そして核を通した光が岩へとあたると、岩はあっと言う間に形を変えて洞窟への扉を開く。
「あ・・・穴が、あいた!!」
七実の言葉が実現し、一同は驚く。
「どうしてわかったんだい?」
「幾つか開閉方法に候補を立てていたんですけど、一番有力なものが潰れたので、二番目に有力だったものかなと」
要約すると、七実は幾つかの候補のうちの一番とは、ジョーカーがやったように、窪みに核をはめ込むことで扉を開閉するものだ。
しかしそれは外れだった。ならば、時間に気にしていたことを考慮して、夜を照らす月光にヒントがあると七実は考えたのだ。
「流石は俺が惚れた女だぜ!」
「褒めても何も出ませんよ。それから刃介さん」
「今度はなんだ?」
「勝手に黄色のコアを持っていきましたね」
「・・・・・・・・・すいません」
とりあえず刃介は誤ることにした。
口論であろうと実力行使であろうと、彼は七実に到底かなわないから。
(あのお嬢ちゃん、ただもんやない・・・!)
ジョーカーは内心で、七実の内包する凄まじさを思い知る。
「キミタチ。覚悟はよろしくて?」
そこへ風子が呼びかける。
「どちらの覚悟だ?とりあえず僕は、まだ死ぬつもりはないがね」
水鏡は冷静にそういった。
「・・・・・・・・・・・・」
土門は牙王にボコボコにされた時と、七実に助けられた時を思い出すと、
――パンっ!――
表情を切り替え、拳と掌をぶつける。
小金井も、中学のクラスメート達のことを思い出す。
初めて出来た同い年の友達のことを。
「とーぜん生き抜く覚悟だよね?風子お姉ちゃん」
とぼけた表情でそういったが、覚悟は伝わった。
「心配すんなよ!姫は誰にも渡さねぇ!」
「うん・・・///」
烈火の言葉に柳は顔を赤らめる。
「そんじゃあ・・・・・・いくぞ固羅!!」
「「「がってん!!」」」
「フッ・・・」
烈火の言葉にメンバーたちは答えた。
「俺らも行くか。メダルには成りそうにないが、後々の危険な芽は摘めそうだ」
「まあ、適当に草むしりに勤しみましょう」
こうして一向は洞窟へと突入していった!
ただし、なんだかよく漫画とかにありがちなトラップがあったりしたのだが、七実と刃介が先に全部の罠を壊してくれたお陰もあって、実にスムーズに進めたという。
******
一方、封印の地の奥深くでは
「・・・・・・1、2、3・・・4、5、6・・・・・・8人ね」
彼らの突入を感知するものがいた。
「彼らの念を感じる。やっぱり来たよォ、火影に・・・ブライ♪」
鬼凛は愉快そうな笑顔だった。
そこには、裏麗のメンバーたちが集まってたりもしたが、その中央にいたのは
「楽しくなるといいね、螺閃♪」
*****
封印の地に突入して暫く経った。
「はぁ」
「漸く罠もネタ切れか」
刃介と七実は先頭を歩いていた。
後方では烈火たちが点呼をとってたりしたが、どうでもいいのでスルーしようと思ったが、
「ジョーカーは?」
ジョーカー行方不明?
「あぁ、さっきの関西弁の方なら外に出ちゃいましたよ」
七実はそういった。
「まぁ、やりたくない事はやらないって性格っぽいからなぁ。ほっとこうぜ」
あんまし気にされなかった。
「しかしよぉ、花菱・・・「天堂地獄」ってどんな魔導具なんだろうな?最凶最悪ってみんな言ってるけどよ、どんなふうにだ?どんな力を持ってるのか、全く誰も知らないんだぜ?」
そういわれてみると、天堂地獄は謎まみれだ。
「・・・オレにもわかんねぇ。ただあの虚空があそこまで恐れる――ペキッ――」
「誰!!?」
木の枝を踏む音で、皆が気づく。
そして振り向いてみると、
そこには成長体ヤミー、白ヤミー、屑ヤミーさえもマシに見えるゾンビトリオがいた。
『グ・・・グゥ・・・』
『か・・・あ・・・』
『シュ・・・お・・・』
呻き声をあげるゾンビ。
「なんだぁ!?このゾンビ集団は!!」
「さっきの屑ヤミーみたいな化物か!?」
風子と土門はゾンビに殴りかかろうとするも、
「・・・・・・・・・・・・」
ゾンビの口の動きを見て、
ピタっと動きを止めた。
「やっぱり、気づきましたか。霧沢さん」
「うん・・・こいつら、敵じゃない」
そうして、ゾンビどもはこう呟く。
『こ・・・殺して・・・・・・』
『俺たちを殺して・・・くれ・・・』
自殺志願の言葉だった。
それから少し時間を置き、皆は頭の中を整理してゾンビトリオの話を聞くことにした。
『俺たちは・・・・・・元々盗賊だった・・・・・・』
『今でこそ・・・こんな醜い化物になっちまったけど・・・・・・』
『昔は、ちゃんとした人間だったんだよ』
衝撃の走るものだった。
「ウソだろ・・・?」
「なんでそんな姿になっちまったんだ?」
『天堂地獄・・・』
『この封印の地の最奥に眠ってるあの魔導具の呪いで・・・・・・俺たちが死ねなくなったんだよ』
(死ねなく・・・なった!!?)
烈火はゾンビたちの告白に驚く。
『どれほどの月日が経っているのかはわからないが・・・・・・オレ達は気が遠くなるほど昔、ここに入った・・・』
盗賊らは語りだす。
俺たちが人間だった時代、「火影」という忍軍があってな・・・その忍軍は「魔導具」という魔力を秘めた
武器を所有していたのだ。
それが災いして火影は武将、織田信長に滅ぼされたが―――その魔導具はあらゆる地へと隠された。
その中で「最強」という天堂地獄がここにあるという事を知った我々、盗賊団二十一名は―――ーそれを求めてここへ来た。
一人・・・また一人・・・・・・死んでいった。
宝を護るように自然の守護者達は我等に牙をむき、俺たち三人だけが生き残り・・・遂に天堂地獄を見つけた!!
ところが、奴に触った瞬間・・・
――ああああ熱い!熱いいい!!体が・・・焼ける!!うわあああ!!――
そして頭の中にけたましく響く声が――
――愚かな者達よ・・・主等に我を手にする資格は無い!!選ばれ者のみが我を所有できる!分際をわきまえぬ馬鹿共には地獄の苦しみを与えよう――
そう、それは
――呪い・・・だ・・・――
『・・・そして俺たちは時間の流れで死に逝くことを奪われた』
『入り口は固く閉ざされ、光も忘れた・・・』
『死んでいった仲間たちをうらやましく思った・・・』
盗賊らはまだ語る。
『何度も死を望み・・・自殺を試みたが駄目だった・・・肉体をいくら傷つけても魂は消えぬ』
『痛みだけがいつまでも残り・・・乾き・・・餓え・・・』
『それでも・・・・・・・・・死ぬ事ができない・・・天堂地獄のせい・・・・・・せいでな・・・・・・』
盗賊らは涙する。
すると、柳が盗賊の一人に抱きつく。
よく見ると大粒の雫を瞳から流していた。
「・・・今まで・・・辛かったよね・・・苦しかったよね・・・・・・でも・・・私には何も・・・何もしてあげられない・・・・・・ひどい奴だね・・・私って・・・・・・」
涙を流しながら、自分の無力さをなげく柳。
『・・・・・・あんた・・・こんなに臭くて・・・汚い俺たちを抱いてくれるのか・・・・・・?こんな化物のために・・・涙を流してくれるのか・・・・・・?』
盗賊らは柳の行動に意外性を感じた。
だがそれだけではない、
『優しい心・・・温かい心・・・』
『ああ・・・やっぱり・・・・・・』
『人間って、いいなあ・・・』
盗賊らの心に一時の癒しを与えていた。
「へぇー、で?」
そこへ刃介の無関心極まる言葉がでた。
『で?って・・・・・・』
「お前らの自業自得トークはいいから、天堂地獄の居場所を教えろ。とりあえずぶち壊すからさ」
『天堂地獄を壊す・・・・・・俺たちを、救ってくれるのか?』
「だから、救うとかじゃないから。俺にとって目障りなだけだ」
刃介は遠慮会釈なしに本音を喋る。
『この先のおくには、二手に別れたところがある』
『どちらを進もうとも、修羅の道となる』
『だが、どちらでもたどり着ける』
盗賊らは簡潔に答えてくれた。
「ほう、ありがとよ」
「では行きましょう」
『待ってくれ!』
盗賊の一人が呼び止める。
『君達は、魔導具や不思議な力を持っているね』
『その力で、我々を殺してはくれないか?』
盗賊の三人は、烈火たちに殺人を頼み込んだ。
『まだ年端もいかぬ君達には頼めん。・・・だから・・・』
『そこのお二方に、お頼みしたい!』
『俺たちには「死」という自由が欲しい!』
盗賊は刃介と七実に頭を下げた。
「相わかりました」
七実が返事をした。
「いいのか七実?」
「わかるんです、彼らの気持ちが。昔の私と同じように・・・・・・楽に死ぬこともできず、楽に生きることもできず・・・・・・生き損ないだった頃の私と」
七実は盗賊らと、昔の自分を重ねていた。
『ありがとう。君らの摩訶不思議な力なら、きっと魔導具の呪いも断ち切れるやもしれん』
『頼む!殺してくれ!!』
「・・・・・・・・・はい」
「やめろ!やめてくれ鑢!!」
七実は盗賊たちと至近距離にまで近づく。
そして、グリードとなった。
『虚刀流「雛罌粟」から「沈丁花」まで、打撃技混成接続・・・!』
眼にも留まらぬスピードで繰り出される七実の腕。
真庭蝶々から見取った忍法足軽なども使用していない。
故に、盗賊らは二百七十二回・・・・・・死んだ。
殺し続けて死なないというわけではない。
その再生速度や可能範囲を越えるスピードで殺せばどんな存在とて死ぬのだ。
もっとも、七実はこの混成接続技を、一種の麻酔として使ったに過ぎない。
『冷気封印』
一言呟くと、七実の掌からは凄まじすぎる量の冷気は放射され、盗賊らを絶対零度の大氷の中で眠らせた。恐らくコアやセルのエネルギーを冷気に変換してみたのだろう。
もっとも、彼女はそれを思いつきでやっているところこそが、驚嘆すべきポイントである。
そして人間に戻る。
「不死だというなら、一時的に殺して、その間に急速冷凍して仮死状態にすれば・・・・・・擬似的に死を体感できるでしょう」
「・・・七実・・・」
「私の場合は、このようなことさえも、出来ませんでしたから」
七実はこの世界に来て初めて、悲しそうな表情をした。
自分と同じようで似た存在を・・・・・・いたわるような、同情の眼差しだ。
「あとは、天堂地獄を破壊すれば、この方たちも救われる」
それを訊いた烈火は、分厚い氷に手を当てた。
「・・・・・・もう少しだけ、我慢してくれな・・・・・・約束する。お前らの魂、必ず浄化してやる・・・」
そして、まだ見ぬ物に対しては、
「天堂地獄を、ぶっ壊す!!」
憤怒を燃やした。
*****
同時刻、封印の地・最奥。
<・・・・・・・・・・・・・・・・・・感じる・・・・・・・・・>
禍々しい何か・・・
<我に選ばれし資格を持つものが来る!!天堂地獄の力を得るものが!!>
殺意に満ち溢れし意思は、眠りから覚めつつあった。
*****
一方森達はというと、
――コツ・・・コツ・・・――
洞窟内を歩き進んでいた。
四人が歩いていると
――ドゴッッ!――
突然頭上から岩が崩れ落ちてきた。
が、
――ボンッ!――
煉華はその岩を糸も容易く燃やし尽くした。
いや、壊したというべきだろうか。
「ふは・・・ふははははは!!いい子だ!いい子だなあ、煉華は!!お父さんはお前がいれば安心だよ!!」
森はハイテンションになって煉華を撫でた。
「それに引き換え、リュウギョク君はなにもしなかったね」
「私の役割は戦闘であって護衛ではない」
皮肉を言ってくる森に臆することもなく、リュウギョクは威風堂々としていた。
「まぁいい。おい、喉が渇いた。飲み物をだせ」
「はっ!」
側近の八神に命じ、ジュースを出させると、森はそのジュースを飲み始める。
(ヒヒヒ・・・もうすぐ・・・もうすぐだ!じきに最凶最悪の魔導具・・・天堂地獄が!我が手中に・・・!)
森は今も尚、欲望を膨らませていた。
しかしながらだ、その時にカツーン、カツーンという音が聞こえてくる。
「森様!足音です!」
「誰だ!?ここには誰もいないはず!」
「戯け。よーく見てみることだな」
慌てる八神と森に、リュウギョクが呆れてそういった。
そう、現れたのは火影でもブライでもない。
その姿を見たとき、森はジュースを地面に落とした。
「螺閃!!鬼凛!?な、なぜ貴様らがここにいる!?貴様等A班は火影暗殺の命を受けたはず!何故だ!答えよ!」
森は螺閃の胸倉を掴んで問いただす。
「・・・・・・そ、それとも・・・お前ほどの男だ。全員殺したという報告なのか?」
淡い期待を抱くも、無情に螺閃は首を横に振った。
「なぜだ、馬鹿者ォ!!」
森は怒りのままに、螺閃を全力で殴った。
「奴らの事だ!もし生かしたままならば、ここに来る!イヤ、もう来てるかもしれんぞ!?」
「というか、もう来てるぞ・・・奴らは。入り口に待機させていた屑ヤミーも倒されたようだしな」
「なっ!?」
リュウギョクの報告に森は表情を凍らせる。
「でもその方が都合がいいんだよ」
そこへ鬼凛が口を挟む。
「表立って人殺しなんてケッコウメンドくさいのよね。だったらこの中に引き寄せて始末したほうが”男性一人、女性一人、少年達五人が行方不明”で簡単に済むの」
(果たして上手くいくかどうか)
鬼凛の腹が読めたのか、リュウギョクは成功率を脳内でシュミレートしている。
が、やはり成功率は低いものしかでない。
「ここは火影の民が作った地下の世界・・・・・・彼らのお墓には一番ピッタリだと思うのよ。んーーっ!ナイス!鬼凛ちゃん、賢くてカワイイーーっ!」
きゃははは!と笑いながら鬼凛は締め括った。
「(馬鹿女が・・・)よかろう・・・だが今度奴らを殺し損ねた時は・・・貴様らも紅麗のようになる事を忘れるな」
「『どうぞ―――ー御自由に』」
螺閃は鬼凛に代弁してもらう。
「失礼します」
そして持ち場に戻っていった。
その後姿をみて、煉華は笑っていた。
「何を笑っている?煉華」
「パパ・・・あの人達も殺すの?」
「・・・・・・・・・さてなァ・・・・・・」
質問に答える際、森の表情は実に残忍としていた。
(素材としては素晴らしいな。素材としては、だが)
そんな森を、リュウギョクは大きすぎず小さすぎずの評価をしていた。
「・・・・・・ねえ、パパ、どうしてさっきあれだけで許したの?あの人達・・・悪い奴をこの中に入れちゃったんでしょう?言ってくれれば煉華が殺してあげたよ?」
「ふふふ・・・!」
「なにを笑っているのだ、リュウギョク」
煉華をあざ笑うリュウギョクに森が腹を立てる。
「煉華一人では、火影全員を殺すことはできん。ましてブライや鑢七実がいるとなれば、敗北は決定したも同然」
「そんなことないもん!煉華がんばるもん!!」
煉華は可愛らしい仕草と口調で反論する。
「・・・・・・そういう言葉は私に一度でもいいから、勝ってから言え」
「う・・・っ」
リュウギョクが同盟の話を持ちかけたとき、森は勿論煉華とリュウギョクを戦わせた。
当然、煉華の惨敗、リュウギョクの圧勝となったが。
「だが・・・だがリュウギョクよ!あの螺閃という男は別格だ!奴の力は、ある意味、紅麗をも凌駕する!」
「・・・・・・・・・・・・」
森の言い訳がましい言葉に、リュウギョクはただただ沈黙した。
*****
その頃火影一向は盗賊らの言った分かれ道に直面していた。
「あの盗賊の言ったことが本当なら、あとは二手にわかれて双方両方に行くかだけだな」
「チーム分けってことか」
「はい!はァい!!」
柳が小学生ばりに手を挙げる。
「ジャンケンがいいな!」
「そんな大事なこと、そんなもんで決めんな!!」
土門がイチャモンをつけた結果。
「うえ〜〜っ、うえ〜〜ん!!」
「ジャンケンでいいじゃねーかボケ!!」
「殺すぞ!!」
「死ね!」
「ふがっ!ああああああん!!」
柳を泣かし、烈火と水鏡と小金井からたっぷりとリンチをくらってました。
(((・・・なにかが間違ってる・・・)))
刃介、七実、風子はその光景に呆れと違和感を感じた。
まあ、とりあえずは・・・・・・
「グーとパーだけな。ジャーン・・・ケーン・・・」
ジャンケンで決めることになった。
「「「「「「「「ポイっ!!」」」」」」」」
パー組
烈火、土門、柳、刃介
グー組
水鏡、小金井、風子、七実
に決定した。
「駄目だ!!」
が、土門が異議を申し立てる。
「俺は風子様と同じが「ワガママぬかすな!!」
しかし、結局変わらないものは変わらないのである。
兎にも角にも、、これでチーム分けは完了し、パー組は左、グー組は右へと進行していった。
「あ、七実」
「はい、なんでしょう」
「コアメダル、貸してくれ。残りの全部だ」
「いいですよ」
七実は懐から十二枚のコアをだし、刃介は右腕をグリード化させてそれらを吸収する。
「それからだな」
((((((まだあるの?))))))
「これ、持っとけ」
刃介は七実に緑色のジュース缶を渡した。
そう、バッタカンドロイドだ。
「これは?」
「通信機だ。なにかあったら使え。こんな環境じゃ、携帯電話は使えんからな」
「委細承知。ではまた会いましょう」
「おう!」
*****
んでもって、パー組の進行具合はというと・・・・・・。
「――ポケ〜〜〜――」
っとしたモヒカンがいた。
「いつまでボケてんだ!しゃきっとせんかい、腐乱犬!」
土門は威厳もなんもない敬礼をした。
「こっちは戦闘できる人数が一人少ないんだからよ、頼りにしてるぜ、土門」
それを聞いて、土門をハッとなる。
「ああ・・・そうだったな・・・・・・(あのちっこいお姫様を・・・助けてやんなくちゃな・・・)」
「見て三人とも!広いトコに出るよ!」
柳の言うとおり、一同は不自然なまでに広い場所にでた。
洞窟というには妙なものを感じるほどに整備もされている。
「いらっしゃ〜〜〜い!」
「!!」
そこで待ち受けていたのは、
「へっへぇ・・・運がいいぜ、こりゃ・・・!土門がいらぁ・・・」
ポッキーチョコを食べながら待っている、恰幅のよい長髪の男。
「出やがったな、牙王!」
「あぁ、七実にボコられた噛ませ犬」
――ブチっ!――
「誰が噛ませじゃゴラァァァ!!」
刃介の言葉に牙王は激怒して殴りかかろうとするも、刃介はあえて牙王をギリギリまでひきつけると、指を牙王に向けて
「忍法爪合わせ」
――シュン!――
――ザクっ――
「ってあぶねぇ!」
突如、刃介の爪が刀のような鋭利な刃となってきたのだ。
牙王はとっさに避けて顔に爪がかすった程度ですませた。
「ほほー、意外にやるな」
肉体の生理現象を制御し、爪を好きな時に好きな長さ、好きな鋭さ、好きな硬度で伸ばせるのだ。もっとも、回数や時間に限度がある。
「テメー、なにもんだ?」
「我刀流だ」
刃介は不適に笑った。
そして、メダルが投入されたドライバーを装着する。
「悪いがこっちは火急の用があるんだ。あっさりと決めさせてもらうぜ」
ローグレイターを傾け、ローグスキャナーをてにもつ。
「変身」
スキャンした。
≪RYU・ONI・TENBA≫
≪RI・O・TE!RIOTE!RI・O・TE!≫
不可思議な音が部屋に響き、強欲な戦士は現れた。
「・・・・・・おかしな魔導具を使いやがる」
「生憎、魔導具とか違う」
「・・・まあいい。鑢七実をぶち殺す前座には打ってつけだ」
牙王は自分に恥をかかせた七実も抹殺対象としていた。
「テメーを殺す前に、見せてやるモンがあるぜ」
牙王は自分のすぐ後ろにある物を、手にとって見せた。
それは大きなビンだった。
なかに入っていたのは、
白骨化した首だった。
「きゃあああああぁぁぁ!!」
「くっ・・・首!?」
柳は悲鳴し、烈火は驚愕する。
「この・・・この首は・・・この首はなぁ・・・・・・俺の・・・俺の弟・・・石王の首なんだよ」
牙王は別人のような表情で涙を大いに流し、説明した。
石王(せきおう)というのは、烈火たちが火影や魔導具と関わりだしてまだ間もない頃、拉致監禁された柳を救出すべく紅麗の館に侵入した際、土門が初めて倒した魔導具使いであり、石冑を用いて土門を苦しめた男である。
「弟!?石王って紅麗の館にいた、でっけぇ奴のことか!?」
「あぁそうさ。テメーのせいで石王は、クソバカ紅麗にこんな姿にされちまった。あの野郎は死んじまいやがったけどよ・・・まだ復讐する人間は残ってる!
まだ牙王は知らない。紅麗がまだ生きている事を。
そして何より、そのことを刃介が知っている事を。
「てめぇだ、土門!!首を斬りとって!ビン詰めにしてやるぜ!そしてあの女も、それを邪魔した報いを受けさせてやる!まずはそこの仮面野郎を始末してから、土門⇒鑢七実の順番で殺してやる!!」
牙王は実に残忍な表情で叫んだ。
「フフフ・・・、フハハハハハ」
その時、ブライが牙王をあざ笑うかのように、笑い出した。
「なにが可笑しい?糖分足りねぇのか?チョコ食うか?」
牙王は石棍を持った状態でブライに聞いた。
「いんや、お前の身の程知らずさが余りに度を越してるもんでな」
「あぁん?」
「言っておくが、七実の実力が正に神業だ。俺を瞬殺できるくらいでなきゃ、七実に勝とうだなんて、一万年早いぜ」
「・・・・・・御託はいらねぇよ、仮面バカ」
牙王はそう言いながら、石棍を地面にトンと突いた。
その直ぐ横には石王の首。
「ここで見てるんだぜ、石王!兄が・・・この牙王が!仇をとる華々しいファーストステップをぉぉ!!」
牙王はブライを未だ前座扱いして突進してくる。
「バカはお前だぜ。・・・・・・ッハァァァアアアアア!!!」
「!!?」
ブライの口から吹き出された龍之息吹。
それを予想外の射程を見せて石棍以上のものとなり、牙王に降り注いだ。
「うおおああああ!!」
予想外の攻撃方法に牙王は痛みに耐えながら攻撃範囲外に脱出する。
「ふーん、今のを避けるとはな」
「嘗めんじゃねぇぞコンニャロぉぉぉおお!!」
牙王は石棍の核を光らせ、地面から岩石製の巨大な腕を出現させた。
「周囲にある石を自由に操るってのは本当みたいだな。その能力でここも整地したってことか」
「潰れろォォォォオオオ!!」
石の腕はブライを握りつぶそうとする。
「甘ったるいな、こんなやり方じゃーよぉ」
ブライはテンバレッグの走力で石の腕の後方に回り込み、メダルを換装する。
「まだまだーーーッ!」
牙王は諦めずに、もう一本の腕を発生させて追撃しようとする。
≪BAKU・MAMMOTH・INOSHISHI≫
≪BAMAHI・・・・・・BAMAHI!≫
ブライの頭と腕と足は一気に重厚なものへと変化した。
赤い複眼が鈍く光る頭、無骨な斧が装備された両腕、今にも猪突猛進しそうな両脚。
これぞ、ブライ・バマーイコンボ。重量系コンボである!
「姿変えたからってなんなんだよ!!」
牙王はさらに石という石を操作して、ブライを巨大な石棺のなかに閉じ込めた。
「暑さ1000ミリの石の棺。悲鳴も聞こえてこないぜ!ジワジワと死ぬんだな!」
牙王は表面にブライの紋章が描かれた石棺を見据え、
「さぁ次はてめぇだ土門!!てめぇの首は俺の小便で満たしたビンに入れてやる!!」
牙王がそう言ってると、
――ガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャガシャ!!!!――
巨大な石棺が一気にひび割れ、
――ボガンッッ!!!――
崩れ果てた。
中からはブライが悠々とした姿を見せていた。
勿論牙王は反撃しようとするも、
「くッッ・・・!」
すぐに反撃せず、懐に手を入れる。
烈火たちは他に魔導具があるのかと思ったが、取り出したのは、チョコだった。
「お前ホント好物なんだな」
「俺はよ・・・スゲェイライラした時にこれを喰うんだ。自分を抑えられる薬みたいなもんでさ・・・・・・はぁ・・・あぁ・・・きくぅ・・・きくぜぇぇ!これで・・・補充完了だ」
するとさっきまで鈍りまくっていた核の光が再び輝きを取り戻す。
恐らく牙王の回復を示しているのだろう。
「ま、いいけどさ」
ブライは両腕に一本ずつある重刀『鉞』を装備した。
「気が変わった。少し遊んでやるよ」
「図に乗るなよ!この特撮野郎がああああああ!!」
石棍の力で幾つ物腕を出現させる。
しかしブライはそれをチャンバラゴッコのように振るう『鉞』によって次々と破壊する。
実にメンドくさそうに、実に他愛もなさそうにだ。
「この、野郎・・・・・・!!!」
牙王もこの展開が実に面白くないらしい。
表情がドンドン強張って行く。
「どうした?もっとこいよ?」
ちょっちょん、と手を使って誘ってくるブライ。
それを見て牙王は余計にイラっときた。なにしろウォーミングアップのつもりで戦っていたというのに、土門を相手にしたほうがマシとも思えるほどに苦戦させられているのだ。
おまけにブライはわざと牙王にトドメの一撃を加えないでいるようにも見える。
「うらあああああああああ!!!」
牙王はさらに巨大な石の腕、巨大な石柱、巨大な石版。
などなどを次々に、ブライに命中させようとする。
が、
「ウウウゥゥゥゥゥオオオオオオオオオオ!!!!」
ブライは天井に向って叫びだす。
すると、彼に牙をむいていた岩石たちが突然、猛スピードで落下したのだ。
牙王に命令もなしで。
それもそうだ、これはブライ・バマーイコンボの重力操作による物なのだから、牙王にわからなくて当然といえよう。
「な、なにが起こって・・・・・・うっッ!」
牙王は顔を下に向け、口に手を当てる。
当然あれだけやれば、体力もくるわけで・・・・・・。
「流石にこれだけ出血大サービスすると・・・疲れてくるな・・・」
牙王は再び、チョコをだした。
今度は板チョコだ。
「あふ・・・あぁあ・・・甘い・・・はうぁあ・・・にゃはっ・・・ひゃあ・・・キク・・・ンアァ・・・」
明らかに正常とはかけ離れた表情と声音でチョコを口にする牙王。
だが石棍の輝きは一気に取り戻される。
「ウウウうううううあああああ!!!!」
叫びに叫ぶ牙王。
それを見た烈火は・・・。
「し、しかしなんなんだ?危なすぎるぞあいつ!チョコレート中毒者か!?」
もしかしなくてもそうです。
それもかなり重度の。
「石王・・・石王よォオ〜〜・・・!」
核の光が強くなると、周囲の石が牙王にくっついていく。
「お前の技で・・・お前の力で・・・一緒に戦おうじゃねぇかぁあ!」
「・・・・・・・・・」
ブライはこれといって驚かなかったが、烈火たちは驚く。
特に土門は大いに驚いた。
「せっ・・・石王!?」
そう、それは石王が魔導具・石冑の力で全身に石の鎧を纏い武装したそれと全く同じだったからだ。
もっとも、細部に違いはあるが。
「・・・・・・それ、柳緑花紅が効くようだが、それじゃつまらねー。コイツで決めるぜ」
≪SCANNING CHARGE≫
ブライは両手の重刀『鉞』を二本のダブルアックスから、一本のグレートアックスへと合体させると、大きく振りかぶり、
――ズドン!!!!――
地面に叩きつけた。
「教えてやるぜ。地表を操れるのは、なにもお前だけじゃないってことをよ」
「何を言って・・・・・・っ!?おいこら!なんだこれ!?」
重刀が地面に叩きつけられた途端、牙王の周囲の石達が全て、牙王を取り囲んで動きを封じていた。
ブライによって操られているそれらは、牙王の命令さえも頑として聞きつけない。
「クソっ!クソッ!クッソォォォォオオ!!!!」
牙王の悔しさと絶望と怒りの叫びが響き渡れど、ブライはそれに耳を貸さず、重刀『鉞』を構えて、
「チェストォォォォォオオ!!!」
掛け声を出しながら突進し、前に突き出された一本の武器の刃先は、牙王の鎧を容易くぶち破った。そして、牙王自身さえも向こう側の壁に吹っ飛ばして見せた。
音のほうは凄まじすぎて表現できないが、烈火たちが顎を外しかねないくらいに驚いてるところをみれば、それほどの威力かは明白だ。
「こ、殺しちゃったの・・・?」
柳は恐る恐る聞いてみた。
「いや、忍法足軽を使って、今の一撃から重さを除去しといた。そうじゃなかったら、今頃あの中毒野郎はバラバラの肉片だったろうな」
ブライは実に淡々とした声音で説明した。
「とは言ったものの、回復して後ろから追いつかれたらあまりにウザいので、こうしておこう」
ブライは壁に叩きつけられ、ボロボロで疲労困憊で満身創痍な牙王に歩み寄り、指をパチンと鳴らした。
すると周囲の岩がこぞって変形しだし、牙王の体を石で固めてしまった。
「ついでにコレも壊すか」
そういって、石棍の核を握りつぶした。
「よーし、こんなもんか。行くぞぉ」
「なぁ、あんたホントにチートだな」
「人間の基準でいえばな」
烈火の言葉に悠長に答えつつ、ブライは変身も解くことなく、他のメンバーと一緒に部屋を出て行った。
そして、パー組が部屋を出て行くと、首から下を分厚い岩に閉じ込められた牙王は、その顔を涙と憎悪で歪めながらこう言った。
「すまねぇ・・・すまねぇ、石王・・・!だが・・・まだだ!この怨み・・・忘れねぇぞ・・・・・・我刀流!!」
そして、
「ちくしょおおおおおおおおおお!!!!」
ブライVS牙王
圧倒的力量差にて、ブライの完全圧勝。
四人は天堂地獄を求め、また奥へと進む。
別ルートの七実達もまた、今こうしてる間に前に突き進んでいるのだから。
次回、仮面ライダーブライ
水脈とゲームとオカマ
バマーイコンボ
キック力:21トン パンチ力:16トン ジャンプ力:70m 走力:100mを5.5秒
身長:205cm 体重:110kg 固有能力:重力操作と地形操作
必殺技:バマーイショッキング 属性:大地 カラー:灰色
バクヘッド
複眼の色は赤。他人の精神に干渉する能力があり、寝ている人物の夢世界に出入りすることも可能。重力操作や地形操作の要たる役割を果たす。
マンモスアーム
前腕部に強固な篭手を形成し、斧型の重刀『鉞』を装備できる。重刀『鉞』の重量は双刀『鎚』に匹敵し、ダブルアックスとグレートアックスの二形態がある。
イノシシレッグ
一直線に全力疾走すれば時速40kmものスピードで走れる為、突進するのに有効である。
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