仮面ライダーブライ!
前回の三つの出来事は!
一つ!仮面ライダーチェリオ=鋼金女が霧沢風子と合流!
二つ!バットと小金井が牙王を撃破!
そして三つ!シルフィードと陽炎が、データディスクを手にした!
木竜とブルーコンボと剣術
ウェポンドームの奥部。
そこへ続く通路を爆走する者がいた。
――ブゥゥゥゥオオオオォォォォン!!――
けたましいエンジン音を迸らせ、ただただ怨敵のいる場所へと走る。
佐古下柳という少女を救い出し、天堂地獄を消滅させることで、数百年に及ぶ火影忍軍の忌まわしき因縁をぶち壊す為に。
そして、全ての元凶にたどり着く為!
――ガゴォォォオオオォォォォン!!――
シェードフォーゼは鉄の扉をぶち破った。
「到着だな」
「あぁ」
ブライと烈火はシェードフォーゼから降りた。
たどり着いた部屋は・・・・・・。
「まるで貯水槽だな。ハスの葉のバージョンアップ版までありやがる」
そんな感じの場所だった。
「オオオニバスっていうもんだ。南米アマゾン川水域に自生するハスの葉さ。浮力が強いから子供一人乗っても沈まないんだぜ」
たどり着くと、なにやら池に浮いてる植物の説明をする男の声。
「それもこいつはオレ特製のスペシャル版で、大きさも浮力も倍以上って代物よ!よく来たなぁお二人さん・・・・・・!!」
醜悪で凶悪な笑みを浮かべる長髪でバンダナを巻いた男、永井木蓮。
「最後だ・・・俺とお前の戦いはこれで最後。どちらかが死んで終わる。引き分けも再戦も後腐れもねぇ!!思い残さないように殺し合おうぜ!!」
――バシャアアアン!!――
ナニカが池から飛び出す。
「お前らが前に進むか、俺が大笑いするのか!?勝負だァァ!!花菱烈火!!」
――バシャアアァァァン!!――
さらにもう一種が飛び出してきた。
「おいおい何だよあの巨大モウセンゴケは!?しかもヤミーと一緒だと余計キモいし!!」
「キモくて悪かったな。言っておくがこのモウセンゴケはサイズだけでなく、凶暴性や酸性の強さも段違いだから、人間だって喰うぜ」
「食虫植物を食人植物にジョブチェンジさせんじゃねーよ!!」
ブライと木蓮の会話の間にも、モウセンゴケと”ゲンゴロウヤミー”が迫ってくる。
しかもこのゲンゴロウヤミー、意外と巨大だ。
『シュシュシュシュシュシュ!!』
「なにがシュシュシュだ!冗談じゃないぜ!焔群!!」
――ボォォォォオオオ!!――
焔群の火炎がモウセンゴケを燃やし尽くしていく。
多少水で湿っているとはいえ、火力の強さと勢いの強さの前には湿り気など意味をなさない。
「こっちのヤミーは本職に任せろ!」
ブライはメダルチェンジしながらゲンゴロウヤミーと対峙し、ローグスキャナーを走らせる。
≪RYU・MEGALODON・INAGO≫
ブライはリュウメナとなり、両腕に三節棍の状態でマウントされた水刀『鑓』を2本の長槍状態にして両手に持ち、脚部にギザギザした刺を生やしたイナゴレッグが備わる。
しかし、
――ドゥガ・・・・・・!!――
なにか鈍い音がした。
「ん、小僧?・・・って、お前は?」
「初めまして。私の名前は命よ」
烈火の後頭部をトンファーで殴った命は悠々と名乗った。
でもその間に、
――バクッ――
「うわぁあああ!!」
モウセンゴケが烈火を捕まえた。
「花菱!クソ、この虫野郎・・・!」
『シューッシュシュシュ!!』
ブライもゲンゴロウヤミーとの戦闘で手を離せない状況。
「おいおい、二人共・・・・・・俺ぁまだここから一歩も動いてねーんだぜ?あれほど殺したかったお前はそんなもんだったか?失望あさせねぇでくれよ」
木蓮はオオオニバスの一枚に乗りながらそういうと、左腕を変貌させていく。
水鏡によって斬られ、義手だったであろう左腕を跳ね除けて生え出した巨大な植物。
「ごぁぁぁあああぁぁぁあああ!!!」
悲鳴なのか気合入れかは知らないが、木蓮はとにかく絶叫した。
「これが俺の新しい左腕、鋼鉄の処女!!」
どこが?と思う方は、この後すぐにわかるであろう。
木蓮の左腕は一気に長さを伸ばし、モウセンゴケに囚われる烈火にまで届くと、
――バクッ!――
烈火を捕食?した。
「ステキ♪」
その様子を見てうっとりする命。
「いててて!!今度はハエトリグサか!?」
ハエトリグサの中で針にさされて痛がる烈火。
「わりとポピュラーな植物だからな。流石に知ってたか。なら鋼鉄の処女は知ってるか?」
「15世紀のドイツにあったっていう拷問器だろ?外観はマント姿の仏頂面女で、内部に複数の大きな針があるので、中に閉じ込められた瞬間に血の池地獄ができあがる。処刑の匙加減具合の判断にも使われたらしい」
ブライは戦闘中にスラスラと答えた。誰にも言われず、一人で勝手に。
「なんでそんなに詳しい?」
「いや、もし拷問有りな場面に出くわしたらどれが効果的かな?・・・と」
ブライは言いずらそうに答えた。
「まぁつまり・・・・・・」
――バグゥゥ!!――
「ぐああああああああ!!」
ハエトリグサの針が烈火を苦しめる。
「こういうことだよ」
――ガグゥ!!――
さらに圧力を高める。
「俺はなぁ烈火・・・・・・いつも屈辱にまみれてたぜ。何故だと思う?初めにお前と戦って、小金井と戦って、水鏡と二回戦って、鑢七実と戦った。どれも共感するものを感じていたぜ。敗北感よりも許せないものだ。全員、俺を見下してた、屈辱感だ」
木蓮は目を見開いた。
「俺を格下の雑魚のように扱ったんだァァーーーッ!!そりゃあ許せねぇよなぁぁぁぁぁ!!!強烈に打ち付けてやんぜ!!」
「(やばい・・・ッ――あの野郎、花菱を壁に叩きつけるハラか・・・!)」
『シュッシュッシュッシュ』
「あーもうウゼェェ!」
戦力低下は避けたいが、こっちもこっちで手が離せない。
このまま烈火は壁に激突かと思ったが、
――ピタ・・・・・・――
ハエトリグサは止まった。
「俺が入ってきた事に気づかなかったか?」
すると一枚のオオオニバスの上でハエトリグサの幹を両腕で掴む男が居た。
「相も変わらず小さき男よ、木蓮!その程度の考えしか出てこぬことが見下される所以と知れ!」
「おや・・・貴様は見覚えがあるぞ。空の大将、空海!」
木蓮は記憶の引き出しを開けた。
「どうした烈火!?早く出て来い!!まさか、この程度でギブアップか?暫く見ぬ間にひよったな小僧」
――ボンッッ!!――
直後、烈火を飲み込んでいたハエトリグサの一部が燃えあがった。
「ざけんなハゲ」
砕羽を発動させて出てきた烈火に、空海はニヤっとした。
「別にお前を見下してたわけじゃねーぜ、木蓮」
烈火は静かな口調でいった矢先、
「てめぇが大っ嫌いだっただけだ」
「確かにな。つーかよぉ・・・お前はやっぱり三下だぜ。この噛ませ草が」
ブライは一旦ゲンゴロウヤミーから距離をとって烈火の近くに移動し、二人揃って中指を立てていた。
――バッ――
烈火は勢い良くハエトリグサから飛び降りた。
――ズベッ――
「おぼ!?」
なんか水に落ちかけたが、
「・・・・・・・・・」
なんとか持ち直した。
「・・・ぷっ――ガハハハハ!!相変わらずぬけたところは直っておらぬな烈火!!」
「んだとコノヤロー!そんなに爆笑「礼儀知らずも相変わらずか?」・・・助けてくれてありがとー」
「うむ」
一応お礼は言っておく。
「それから仮面の戦士」
「なんだ?」
「お前の身内と思われる女忍者・・・・・・鋼金女と名乗る、もう一人の仮面の戦士に出くわしたが」
「っっ!!?か・・・金女が、だと・・・!?」
ブライは空海の言葉に心底驚いた。
金女とはもう十五年も会いもしなければ連絡すら取り合った覚えが無い。
その金女が忍者ライダーとしてこのSODOMに来ている。
その瞬間、ブライの脳内で一つの結論が出た。
「あの吸血女・・・あとでタップリ・・・」
後々の彼の標的にシルフィードがロックオンされた。
「まあ・・・兎にも角にも、手ぇ貸してくれや、お坊さん」
「無論、そのつもりで来た」
「頼むぜ、仏様」
三人は再び戦陣に躍り出る。
「ホラァ出番だよォ!!大飛出ぇ!!」
――ザパァァァン!!――
命の言葉に従い、水中より貴族風な傀儡型魔導具が現れる。
「からくり師・命の最後の傀儡魔導具!倒せるもんならやってみな!!」
命は大飛出に搭乗する。
「烈火は木蓮、仮面のは化物を、こやつは任せよ!」
「アイアイサー!」
「ふん、元からそのつもりだ」
三人は各々の敵に向う。
「命か。まさかお前と戦う日が来るとはな。お前のように心がねじれた者でも人を守ろうとする心があったか?」
「うるせーよハゲオヤジ。沈めて土左衛門にしてあげる」
空海と大飛出が取っ組み合う。
だがそこで、
「隠し腕!!」
大飛出からもう一対の腕がでてきた。
その隠し腕は両手でハンマーをつくり、それをもって空海の頭を強打する。
「ああそうさ!こんな気持ち初めてなんだ!自分より大切な人がいるなんて!らしくないってかい!?てめぇに迷惑かけたか!?」
こんな捻くれまくった穢れた魂をした自分を受け入れてくれたのは、生涯において木蓮だけだった。
彼が自分の耳で「愛している」と囁いたとき、自分の中にある女としての喜びを確かに感じ取った。
今はそれこそが命の活力源であり、戦う理由。
「木蓮はやらせない!私たちは二人で一つなんだ!」
ブライはそんな命の清浄な心根を耳にした。
(愛の力ってのは偉大だな。どんな阿呆さえも、美しくするんだからよ)
心の中で、僅かながらも命に敬意を表していた。
『シュシューー!!』
「っと!余所見してる暇はないか」
――チャキ・・・!――
ブライは水刀を構えなおして再びゲンゴロウヤミーに挑む。
そして再び命VS空海。
(見ててよ、木蓮!私・・・あんたの力になるよ!)
命は穢れない心に従い、二対の腕で空海に攻撃をしかけ、ゴキ!という音が立つ威力で空海の顔面を殴りつけた。
「まだまだァーー!!」
――ベキャ!!――
空海に対し、強烈な攻撃を仕掛けるのはこれで”三度”目だ。
「空海!!」
「坊主・・・」
空海は吹っ飛ばされて水に落ちていった。
「ホホホホホホーーーっ!見てた?見てくれた木蓮!?」
命は自慢げに高笑いする。
だがしかし彼女は・・・・・・
――ザバ・・・・・・――
空海は水中から這い上がってきた。
上がってきた空海は恐ろしく無表情だ。
それを見た烈火は、恐ろしげに呟く
「・・・出た」
「何がだ?」
要するに命は三度目の攻撃によって
「仏の顔も三度まで」
空海の中で塞き止めていた物を抉じ開けてしまった。
首にかけていた大きな黒い数珠も行き成り切れていってしまう。
そして、体の色も黒々しくなっていく。
「我、今より鬼。色即是空」
仏の尊顔から鬼の形相へと変貌した。
(久々に見たぜ・・・・・・!!)
(なんつー殺気だよ・・・・・・)
その場に居るもの全てが、空海の圧倒的な気配の前に動きを止めていた。
三発以上の攻撃を引き金として、仏の空海は鬼の空海に変わる。
「・・・へっ!なにが鬼だよ、馬鹿じゃないの!?所詮は同じ人間!何も変わってはいない!!」
――ガっ――
大飛出の拳が空海に直撃した。
「・・・・・・・・・・・・」
空海は何事も無かったように黙っている。
「うわあああああああああ!!」
それに対する命はほんの少しでも雑念を消すように、我武者羅になって四本の腕をつかって空海を殴りまくった。
「死ね・・・!!死ねぇ!!」
――ドスッ――
そして、アッパーカットが決まった瞬間、命の敗北は決定したと言って良かった。
空海は、しっかりとした出で立ちで拳を構え、ガッチリと大飛出を掴んでいた。
「南無」
それを口にした時の表情は、明鏡止水に達したかの如く、無色透明といっても良かった。
次の瞬間、
拳一発で、大飛出がバラバラになった。
「オニヤミーとかいたら、あんな感じなんだろうなぁ・・・・・・」
それを見たブライは、なんだか現実逃避にも近いしい言葉をぼやいていた。
生物学的には普通の人間が何の装備も無い上、本気とはいえ拳一発であれなのだ。
盗見取ったものの、たった一回だったのでもう一回だなんて無粋なことも言えなかった。
「くふ・・・痛・・・んっ・・・」
命はギリギリのところで脱出し、オオオニバスの上に乗った。
大飛出は文字通りバラバラにされてしまったので、力なく水の底へと沈んでいく。
「も・・・・・・木蓮・・・・・・」
命は先ほどの攻撃でかわしきれなかったが故に負った腹部の傷を手で押さえながら、木蓮に歩み寄る。
「ごめん・・・・・・ごめんよ・・・私・・・力になれなかった・・・・・・痛い・・・苦しいよ、木蓮・・・助けて・・・」
足を引き摺る度に、腹部から血は溢れだし、葉を赤黒い血液を吸わせていく。
「もう、帰ろう・・・」
そうして命は、木蓮の体に抱きついた。
力なく、でも必死で。
「ねぇ・・・医療棟につれていって・・・・・・体が変なんだ・・・こいつらには勝てないよぉ・・・・・・もう戦うのはやめよう?私と一緒に逃げてどこかで暮らそう?」
涙を溢れさせながら命は懇願する。
もう闇の中でいきる刺激は要らない、寧ろ怖くなってしまったのだ。
今までの所業を思うとかなり虫のいい話だが、今の命は”普通な平穏”が欲しかった。
「お願い・・・木蓮」
だが、世の中と人に潜む闇は、たった一つの光では照らしきれないこともある。
木蓮がナイフで命の腹部を刺した。
「どうして・・・・・・!?」
痛み云々を通り越し、悲しみで涙を流す命。
心から惚れて愛した人の裏切りの冷たさに。
「俺の人生を変えようとするな」
その声は、倒れる恋人に向けるものにしては余りに無機質だった。
いや寧ろ見下すような印象さえ覚える。
「来いよ、烈火。戦いはまだ終わらねぇぞ」
そして何事もなかったように話しかける。
「俺とは違った意味での我欲漢だな。しかも性根が腐った方向ってわけかよ」
――ギュ・・・・・・!!――
ブライは無意識に拳を思い切り握り締めていた。
「木蓮ーーーっ!!」
烈火は木蓮のいる場に飛んでいき、全力で木蓮を殴った。
が・・・
(倒れねぇ!?)
木蓮は微動だにしなかった。
「今までの俺は一歩もここから動いてねぇ。お前らは俺を動かすことすらできなかった。その間、こっちはしっかりと根を張る事ができたぜ」
「っ!花菱、離れろ!!」
ブライは木蓮の足元を見て確信が行き、叫んだがもう遅い。
「うあああああ!!」
烈火は吹っ飛ばされた。
木蓮が足から生やした樹木の勢いの凄まじさで。
その樹木の根は足から脹脛へ、脹脛から太腿へ、そして下半身全部へと広がっていった。
そうして出来上がった巨大な樹木の根は、まるで北欧神話のミドガルズオルムのように水中にも蠢いていた。
「烈火・・・・お前が使うのが火竜なら、さしずめ今の俺は木竜といったトコだなぁ・・・!魔導具使いって奴はインスピレーションとオリジナリティが必要だぜ。一つの能力が様々な形へと変わる!」
「へ〜〜、あっそう」
『シュシューーーッッ!!?』
木蓮の説明にブライが相槌をうった。
その近くには、土手っ腹を水刀をぶっ刺されたゲンゴロウヤミー。
『シューーーーッ!!』
ゲンゴロウヤミーは口から泡を吐いてブライに攻撃しようとするも、
――シュンシュン!!――
ブライは手刀を目にも留まらぬ速さで繰り出し、泡を散らした。
「あらよ」
――ズボッ――
『シュジュウウウウウウウ!!!!』
二本の水刀が無理矢理引き抜かれ、ゲンゴロウヤミーはセルメダルを零しながら暴れ回る。
「好い加減くたばれよ」
≪SCANNING CHARGE≫
ブライは冷酷なまでに冷血にその台詞を口にしてスキャナーでメダルをスキャンする。
それと同時に二本の長槍状態だった水刀『鑓』を一本の三叉槍型とする。
そして水刀『鑓』を構え、全力でゲンゴロウヤミーに投げ飛ばした。
『ジュ・・・ジュ・・・』
水刀はゲンゴロウヤミーの頭に直撃し、円形のサークルを作り上げた。
「トォ!」
ブライは思い切り跳躍して飛び蹴りの体勢となり、
「チェェェストォォォォォ!!」
掛け声をあげ、展開されたサークルに渾身のキックを喰らわせた。
――バリィーーン!!――
『ジュシュゥゥゥアアアアア!!!!』
サークルが小気味よい音で割れ果てると同時に、ゲンゴロウヤミーは爆発四散した。
何十枚かのセルメダルが水中に落ちていったが、そんなものを気にする状況ではなかった。
「・・・・・・・・・」
ブライは無言でオオオニバスに降り立った。
「カッコイイ!!惚れちゃいそうだぜェ仮面ライダー!!」
「さァて、スクラップの時間だぜェ!クッソ野郎がァァアア!!」
茶化す木蓮とは真逆に怒りの感情をむき出しにするブライ。
憤怒するなか、彼はコアメダルを換装してスキャナーを走らせる。
≪ZEUGLODON・MEGALODON・TACHIUO≫
≪ZE・ZE・ZEMETA!ZE・ZE・ZEMETA!≫
軽快な歌声が響くと、バシャーンという水の音が弾けて彼は姿を変えた。
古代鯨の頭、古代鮫の腕、太刀魚の脚
その全てが青く染まった海洋の覇者、ゼメタコンボ!
「いいねぇいいねぇ!お前みたいに本音曝け出しまくりな奴ァ好きだぜ俺は!」
「噛ませ草に褒められても何も出てきやしないだろうがな!」
ブライは木蓮の言葉に刺のある言葉で返した。
「人間なんて一皮向けばどんな聖人君子だって欲望の塊だ!その点俺もお前も自分の本音には素直に生きている!”誰かの為”なんて理由で動く奴は皆偽善者だ!立場によっちゃ、俺とお前は悪友になれたかもしんねーぜ?」
「ふん、死んでもゴメンだぜ。テメーみたいな腐れ外道は特にな」
ブライは何時にもまして威勢良く喋る。
「花菱、悪いがこの勝負は俺に譲ってくれ。あのクソッたれは俺が地獄に落とす」
「鋼・・・・・・」
「いいな?異論は認めんぞ」
「・・・・・・わかった。お前がそこまでいうならな」
烈火はブライの奥底にある怒りの炎を感じ取り、戦いの権利を譲渡した。
「つーわけで、テメーの相手はこの俺だ!」
「へッ!面白い!烈火の前にお前から始末してやるよ!」
「そいつはどうかな?・・・・・・我刀流二十代目当主、鋼刃介、推して参る」
「木霊の木蓮だ!あの世逝っても忘れんなよ?」
ブライと木蓮は、見上げる形と見下ろす形で向かい合う。
「オラ喰らいやがれぇぇ!!」
木蓮が鋼鉄の処女を振り回してブライに攻撃を仕掛ける。
だがそれは不発に終わる。いや、別に攻撃が当たらなかったわけではない。
ただ、
――バシャン!――
ブライの体が水となって弾けたのだ。
「「「んな!!?」」」
それを見た三人は目が飛び出しそうなほど驚く。
だがこれはブライ・ゼメタコンボの固有能力である”液状化”によるものだ。
液体は斬られても突かれても決して滅されることはない。
『フッ!』
ブライは液状化した状態で水中を自由自在に泳ぎまわる。
そうして木竜の最下部分、根っこにあたる部分と鉢合わせすると、液状化を解いた。
「ゥゥゥ・・・!ハッ!」
そこから少し力み、両脚のタチウオレッグの装甲が幾多モノ巨大な刃となったのだ。
「オラオラオラオラァァァア!!」
――ザシュザシュザシュザシュザシュザシュ!!――
ブライが脚を動かす度に魚刀『鋒』の刃達が木竜の幹を切り裂いていく。
無論、植物は光と水さえあれば幾らでも再生できるのだが、ブライの猛攻はその再生スピードを上回っていた。
「おいおい?なんの真似だ?そんな根っこ部分ばっかじゃ、俺には届かないぜ?」
「あぁそうかい。だったらこれでどうだ?」
ブライは液状化して木竜の再生中な幹へと侵入していった。
人間は体外の脅威に対しては即座になんらかに対応をとれる。
しかし体内に入り込んだ病原菌などを退治するにはそれ相応の準備が必要だ。
要するに、
「ん・・・!?なんだ・・・あの野郎・・・中で、なにしてやがる・・・!?」
木蓮は内部から攻撃を受けることになる。
『甘かったな木蓮!お前の魔導具の特製は植物の寄生と操作。だったら植物が最も必要とする物になればこの通りだ!』
すると内部からブライの声が低く響いた。
「クソッ!こんな無茶苦茶な能力、反則だぞ!」
『反則?そんな言葉を他人に言う権利、テメェには無いな!』
――バキィィィイイィィィン!!――
「ぐああああああああああ!!!」
「フッ」
木竜の内部から液状化を解いたブライが、木の幹を破って現れた。
さらには木竜の首部分=木蓮の直ぐ近くの幹に足を乗せた。
「木蓮、これで終わりだな」
「このヤロ・・・降りろ!!」
木蓮は左腕でブライを叩き下ろそうとするも、
――ブシュウウゥゥゥゥゥウウウ!!――
ブライはゼウグロドンヘッドから周囲の水素を集めて高圧水流として発射する”ハイドロポンプ”で鋼鉄の処女を粉砕する。
「な、なんでだよ!?それだけの力がありゅー・・・幾らでも好き勝手できるってのに・・・・・・お前も偽善者ってことか!?」
「馬鹿かお前?俺は何時だって己が我欲に従ってるぜ?戦い時に戦って休みたいときに休む。それは何処の誰がなんと言おうと邪魔させやしねぇ!花菱たちだって、正義の味方ってわけじゃない、たった一人のアホ女連れ出す為にここに御足労してんだ。コイツらは自分の欲望のままに此処へやってきて、天然娘の笑顔見たいって言う我侭でここに来ただけなんだよ」
ブライは誰かを奮い立たせるように語る。
「もう一度言うぜ?俺たちは正義の味方じゃなくて、自分の味方だ!」
これもまた、欲望の形の一つ。
「あ、有り得ねぇ!!そんなチッポケな欲望で命をかけるだと!?テメェらだって自分が一番の筈だ!
!」
「五月蠅い。好い加減邪魔な噛ませ草はここで毟られてろ」
≪SCANNING CHARGE≫
スキャニングチャージが発動し、コアメダルの力が全解放される。
ゼウグロドンアイとローグクォーツが淡い光を漏らすと、ブライは液状化して上空に舞い上がり、液状化を解除して両腕にマウントされていた水刀『鑓』を三叉槍型の状態にして手に取り、水刀の先端がバシュ!という音を立てて発射され、正しくは『鑓』のように木蓮に突き刺さった。
「こ、この・・・放せ!」
「放せといって放すかよ!」
ブライは『鑓』の持ち手と先端部分を繋ぐ十重二十重のワイヤーを滑車代わりに滑っていき、再び魚刀『鋒』を幾多にも展開した状態で両膝を前方に思い切り出した。
「チェェェェェストォォォォォォォ!!!!」
ゼメタコンボの必殺技、フィッシュスライスが鮮やかに決まった。
「グギャアアアああああああああああ!!!!」
木蓮は無様な悲鳴を上げ、木竜の状態も維持できずにオオオニバスへと落下していった。
「よっと」
それに引き換えブライの着地は見事なものである。
今ここに、勝負は決したのである。
「スッゲー・・・!カッコ良すぎだろありゃ・・・!」
「鋼刃介・・・面白い男だ・・・」
その戦いぶりを見ていた二人は素直な感想を口にした。
すると、
「ちょっとーー!!早く逃げるのよあんた達ィーー!!このドームはもうすぐ爆発するわ!!」
「オカマサイボーグ!?どういうことだ!?(つーかどうやってカンドロイドを振り払ったんだ?)」
現れたのはなんと神威だった。
「恐らくHELLorHEAVENから自爆指示コードが入ったのよ!私はこのドームと一体だったからそのプログラムを読めたの!もう止める事はできない!あと三分弱で大爆発よ!!」
神威がもってきた情報は随分ショッキングなものだった。
「三分か。全力だせばどうにかなるな」
「あぁ、なんとかなりそうだ」
「早くここからトンズラしようぜ」
三人はその警告を素直に受け取ることにした。
――ブゥゥゥウウウゥゥゥゥン!!――
ブライがシェードフォーゼで駆けて行くのを切っ掛けに、他の三人も出口目指して走っていく。
しかし、
「待ち・・・やがれ・・・」
ここに諦めの悪い奴が一人。
「終わったんだね、木蓮・・・・・・」
そして、そんな奴に恋した女。
「とうとう・・・最後まであいつに勝てなかったね。残念だったね・・・・・・」
「何言ってやがる!?まだだ!これが最後じゃねぇ!今度あったら二人まとめて・・・・・・!」
「最後の戦い・・・って言ってたくせに」
命は葉の表面を這いながらも言葉を紡ぐ。
しかしその瞳は、もはやなにも映していなかった。
「・・・・・・お前、もう目が・・・」
「うん、殆ど見えない・・・」
命は正直に言った。
遠回しながらも、自分の命脈はもうないのだと。
「木蓮・・・私ね・・・幸せだったよ。貴方と出会えてよかった」
「・・・・・・・・・ちっ・・・・・・」
命の告白に、木蓮はバツが悪そうに舌打ちする。
「馬鹿かお前?俺はお前を刺したんだぜ?それは虚栄心か?ただの自己満足か?」
「違うと思う・・・・・・多分、私は木蓮と一つになったんだよ」
木蓮は悪態をつきながらもすわり、命の身を委ねられたようにした。
「一つ?」
「うん。木蓮が怒ってるのには私も怒ってる・・・・・・木蓮のしたいことは・・・私のするべきこと。心で一つになってた」
「・・・ちぃ・・・・・・」
木蓮はまたバツが悪そうにした。
しかし、先ほどまでの邪気は無い。
「テメーの馬鹿な話を聞いてたら逃げる時間無くしたぜ。どうしてくれるんだよ?」
残り時間はもう殆ど残ってないだろう。
「フフフ・・・木蓮は自分が一番だもんね・・・」
そして、
――ピ・・・ッ――
――ボンッ!!――
爆発が開始される。
それによってこのエリアも壁や天井が崩れ始めて危険な状態となる。
「・・・ねぇ・・・木蓮・・・」
それでも二人は会話を続ける。
「もう・・・・・・休んでいいよ・・・・・・つかれたでしょ・・・・・・?休・・・もうよ・・・・・・私・・・・・・疲れた・・・」
そうして命の両目は静かに閉じられ、二度と開くことはなかった。
実に安らかな表情でこの世との繋がりである肉体から魂が離れていく。
「く・・・くくく・・・・・・くくくくくくくくく!!」
だが木蓮は、なぜか笑い出す。
「花菱烈火!!次だ!!さっきは我刀流のせいでお流れになったが、今度戦うときは・・・次こそ殺してやる!!」
木蓮の心の声はこう叫んだ。
俺が勝つまで終わりなんざねぇのさ!!
「ひゃはははははははははははははははははははは!!!!」
永井木蓮(ながいもくれん)
麗四番隊に所属。後に裏麗へと寝返る。
愛用していた魔導具は木の属性、「木霊(こだま)」
万物を組成する五種の元素。
木火土金水の称を「五行」という。
火影の中での四人がこれに関する魔導具や能力をもっていたのは只の偶然だったのか。
そしてただ一人、敵となった木の男がいたこともあるいは―――
人が常に身に備えるべき五つの大事、仁義礼智信を「五常」という。五常は五行に通じ、木は仁、火は礼、土は信、金は義、水は智を司る。
五行の正理として木気が過ぎるのは「不仁」となる。
仁無き男、木霊の木蓮。
今わの際まで叫びしその悪鬼羅刹の如き執念。
叶う事はもう二度とない。
*****
ウェポンドームから脱出した四人は、爆発して燃え盛るドームを遠巻きに見ていた。
「・・・・・・・・・」
「随分派手な演出だな。あの様子だと、あいつら・・・・・・」
崩れ落ちるドームを黙って眺める烈火。
ブライは冷静さを取り戻しながら台詞を口にして、バックルの傾きを直して変身を解いた。
「ま、それはさておき、ディスクは何処にあったんだ?」
「拙いな。あのドーム内だったとすると・・・・・・」
刃介と空海は初っ端から出鼻を挫かれたと思った。
「あー。それなら大丈夫よん!」
――カシーン!ピピ・・・ガリガリガリ!――
神威からみょうちくりんな音が聞こえてくる。
すると。
「ハイ!!」
神威の胸からデータディスクが保存状態で出てきた。
「良く渡す気になったな」
「お前は森側の人間であろう?」
刃介はディスクを手に取った。
「なんかそんなことどーでもよくなっちゃったわ。火影の方が面白い子多いしね」
神威は空海の問いにメンドくさげに答えた。
「それに、”なにが何でも死守せよ”って命令は受けて無いし、寧ろあげちゃっても問題ないカンジだったわ」
「「「・・・・・・(どういうことだ・・・・・・?)」」」
*****
一方研究所では、陽炎とシルフィードがパソコンを起動させ、なにやらマウスとキーボードを動かしていた。
「なるほどね。さっきから携帯電話もバッタカンも使い物にならないと思ったら、こんな内向的な代物を使わせる為とは。・・・・・・完全に遊んでるわね」
シルフィードは椅子に座ってキーボードとマウスには見向きもせず、ただ画面だけを見ている。
ただし、キチンとマウスもキーボードも彼女の手で動かされている。
大企業の会長なだけあって、相当パソコンなれしているのが垣間見える光景だ。
「SODOMの敷地内のパソコンでだけアクセスできるBBS。書き込み件数は現在5件」
陽炎は事細かに詳細を読み上げようとする。
「一件目、このSODOMというHPの管理人からの挨拶文・・・・・・二件目、死四天を名乗る”キリト”という人間からの予告メッセージ・・・・・・」
「それから三件目はっと―――」
シルフィードがマウスを動かして画面を切り替える。
「土門君と凍空君がディスクをとった一人目ね」
「流石は我が用心棒だわ♪でも、麗十神衆の音遠と一時的な協力をしてるみたいね。おまけにキリトもぶちのめす的なことも言ってるし」
それからの物はと言うと、
〔4〕キリト発見!!
投稿者:石島土門
キリトを発見した
逃げられちまったけど姿は見たぜ
変なマスク被った太った小男だった。
能力的には毒を使う奴だった
みんな、気をつけろ
〔5〕てめぇウソつくな
投稿者:石島土門
おいこら馬鹿野郎
人の名前騙ってんじゃねぇよ、このウソつきが
〔本物の俺の情報〕
キリト<若い女みてーな顔して隻眼。今追いかけてる
「・・・・・・両方とも偽者ね」
陽炎はキッパリと言った。
「確かに。吹雪君がいるから三件目と四件目の書き込み間隔が短さは納得できるとしても、五件目のところから既に”語るに落ちた”もいいところよ。追いかけてる途中、パソコンに向ってる暇があるなら、相手をとっ捕まえてから朗報を書き込む筈だもの」
シルフィードも部下の性格を考慮して結論を出す。
「コイツを作った連中の狙いの一つは、十中八九情報操作といったところね」
「えぇ。でも・・・実に子供じみた下らないやり方ね。ウチの子達だけなら兎も角、皆には一人ずつ冷静な判断のできる助っ人がついてるのだから」
二人は仔狐を連れたまま、席を立った。
*****
その頃、水鏡と七実は、研究所とバイオノイドドームを地図上であわせれば、三角形の頂点の一つに位置するであろう場所に来ていた。
ギリシア共和国の首都・アテナイのアクロポリスにあるという殿堂を模した建造物。
その名はパルテノン。
二人は何食わぬ顔でその中に入っていく。
全体が石造りの建造物は、この夜空の時間帯では何となく寒気を感じさせた。
しかし、寒気など一発で吹き飛ぶ事柄が、このSODOMにはウジャウジャ存在している。
「歓迎しよう。ようこそSODOMへ!そちらのお嬢さんには初めましてと言っておこう。私の名は蛭湖だ」
「どうも。鑢七実です」
敵の出現である。
だが七実は蛭湖に対し、軽くお辞儀をした。
――ギッッ!――
その瞬間、何かに対し、蛭湖が目を見開き、
――タン・・・ッ――
咄嗟に後方へと下がった。
「速いな」
「時間が無いんだ」
その攻撃は、水の刃をなした閻水をもった、水鏡によるものだった。
「・・・・・・本来なら君と一戦交えたいところだが、鑢七実がいるとなれば、素直に撤退することにしよう」
「随分あっさりしているのですね」
「君は我等死四天の一人、葵を一発で戦闘不能にした実績があるし、葵も下の者達全員に君との不用意な戦闘は控えるよう命令しているくらいだ。そんな神業的猛者とは戦う気にさえならない」
蛭湖は裏麗において如何に七実が脅威として認識されているかを話した。
「だから私は素直に撤退する。しかしその前に、水鏡凍季也に話すべきことがある」
「お前に話してもらうべきことなどない」
「巡狂座のことでもか?」
「ッッ!!」
蛭湖の口から出た言葉に、水鏡は目を見開いて反応する。
「やはり・・・いるのか?ここに・・・?」
「いる。HELLorHEAVENの中だよ。実際にこの目で見たからな。あれほどのプレッシャーを与える男もそうはいまい・・・・・・檻の中から出て彼はまずこう言った」
――敵の中に・・・剣を使う者はいるのか?――
――・・・います。純粋な意味での剣士なら、一人心当たりが・・・・・・――
――そうか・・・もしその男が氷紋剣を使うのであれば、会わねばなるまい。時が来たのだ――
「巡狂座・・・確か水鏡さんの師匠でしたね」
「あぁ。そして僕の育ての親でも在る」
七実の確認に水鏡は顔に動揺の色を浮かべながら答えた。
「あの男を見たとき、体中の血が凍るようだった。牢獄生活での疲労、高齢による衰えこそあったが・・・その力を弱体化させるまでには至らない覇気を感じた。過去、麗の紅麗と会ったことがあったが、違うタイプだ。ある意味紅麗以上の力をもっているかもしれん」
蛭湖はさらに語りだす。
「そんな男に・・・・・・なぜ会いにいく!?死が恐ろしくないのか!?鑢の存在ゆえ、恐怖が無いのか水鏡?」
怒鳴るように問いただす蛭湖。
「あるさ。怖くてたまらない。鑢七実が側にいようといまいと関係ない。自分にどんな結末が待っているのか・・・・・・確かに死ぬ事だってあるかもしれない。何もわからない。其れは恐怖だよ」
「正直だな。しかし、行く・・・と。復讐か?」
蛭湖は話を詰めてきた。
「多少の話は聞き及んでいる。姉を殺された復讐心がお前を動かすのか?」
「・・・少し前まではそうだった。仇を討つ気持ちだけで戦っていた。命すら惜しくなかった・・・・・・」
しかし、そんな水鏡の凍て付いた心に熱が加わるきっかけとなった男の言葉があった。
――死を恐れろ!死に急ぐ必要などない。復讐という負の力だけで戦うな。想いが遂げられたとき、死しか残らなかった・・・私のようになるなよ――
「教えてくれた友がいた!・・・だから僕は行く。全てを知る為に行くんだ」
「ならば行け、水鏡。全てを知って来い!君個人との戦いは巡狂座に譲ることにするよ。そっちの方が面白そうだ」
「粋なことをするのですね」
七実はあっさり過ぎるほど水鏡の戦いを肯定した蛭湖にほんの少し賛美の言葉を送る。
「粋って程のことじゃない。ただ師弟の因縁に割り込むほどヤボでもない。他の相手を探すことにするよ」
そうして蛭湖は姿を消していく。
「・・・全てが終わって互いに生きていた時は、一対一で戦おう。水鏡凍季也。そしてさらばだ、鑢七実」
こうして七実と水鏡は、一切合財のバトルを行わずに別の場所に赴くこととなる。
(うふふ、面白い殿方でしたね。・・・大方魔導具だったのでしょうが、心臓の鼓動がしてましたね。血液を武器に戦うといったところでしょうか?・・・うふふ、刃介さん達はどうしてるんでしょうかね?)
その無血の原因は、この異形なる天才・鑢七実の圧倒的才能による賜物であることを決して忘れてはならない。
そして七実は、自分の恋人のことを考えながら、邪悪な笑いをした。
次回、仮面ライダーブライ
女狐と紅茶と最後のディスク
ゼメタコンボ
キック力:12トン パンチ力:7トン ジャンプ力:140m 走力:100mを4.5秒
身長:205cm 体重:90kg 固有能力:液状化 属性:水 カラー:青 必殺技:フィッシュスライス
ゼウグロドンヘッド
複眼の色は黄色。周囲の水素やを利用して強烈な高圧水流・”ハイドロポンプ”を放射することが可能。
メガロドンアーム
両腕に三節棍の状態でマウントされている水刀『鑓』が装備される。水刀『鑓』は使用する際は二本の長槍型か一本の三叉槍型のどちらかで使用する。尚、この水刀『銛』は名前の通り、穂先や節の先を飛ばして敵を突き刺したり捕縛することもできる。さらには壁や天井に飛ばして簡易なワイヤーアクションさえ可能にする。
タチウオレッグ
両脚に背鰭状の刃、魚刀『鋒』が装備される。この魚刀『鋒』は複数の巨大な刃として展開することも可能で、その状態での刃達はブライの思うがままに動く。
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