Fate/BattleRoyal
2部分:登場人物 設定4
登場人物 設定4
フィアン・カロリア
【年齢】23歳
【身長・体重】162p 48kg
【特技】聖書の暗記、教授。
【魔術属性】光
【魔術回路】六十三本
フランスに勢力を持つ魔術師であり聖堂教会にも強い影響力を持つカロリア家の八代目当主。
敬虔なクリスチャンであり温厚な性格の持ち主。罪のない人々に害を成す者を嫌い、罪のない人々を護る事を何より重んずる一族の当主として相応しい威厳と風格を併せ持っている。
言峰璃正とは彼女の父親が旧友であり彼女にとってはもう一人の父親として慕っており、璃正自身も彼女を娘のように可愛がっていた。
聖杯戦争が始まる一年前に令呪が現れ、その後に聖杯戦争が始まりシャルルマーニュを召喚して参戦した。
セイバー
【マスター】フィアン・カロリア
【真名】シャルルマーニュ
【身長・体重】198p 92kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A+ 魔力B 耐久A 幸運A 敏捷A 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力・A
Aランク以下の魔術は全てキャンセル。
騎乗・A
幻獣・神獣ランク以外の乗り物全てを乗りこなす。
【固有スキル】
カリスマ・A
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。Aランクなら人間として獲得し得る最高峰の人望。
天使の加護・C
天使の加護により一対一の戦いに置いて幸運を引き寄せる。
聖霊の加護・D
痛覚によるペナルティを軽減する。
星の開拓者・A
人類史のターニングポイントとなった英雄に与えられるスキル。あらゆる難航・難行が「不可能なまま」「実現可能な出来事」になる。
【宝具】
『虹彩輝く歓喜の剣』
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:聖ロンギヌスの穂先が仕込まれた、プリズム状の透明な聖剣。
持ち主の魔力をプリズム状の剣の内部で拡散、再構成する事で合計30種もの魔術特性を作り出し剣に付与する。透明な刀身は魔術特性に応じて、その色を変化させる。真名解放により、全ての魔術特性を融合させ純粋な破壊力の力として放つ事ができる。
また、破魔の効果を持ち合わせており、事実上、宝具殺しの対城聖剣。
『尊厳者の王冠』
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:シャルルマーニュがランゴバルト王として即位する際に使用した鉄の王冠。
この宝具を被っている間、物理・魔法を問わず、あらゆる攻撃に対する回避・防御判定に有利な補正を得る。また、全ての精神干渉とバッドステータスを無効化する。
真名を解放する事により、周囲(レンジ0〜10)に存在する任意の対象にも同じ効果を与える事ができる。構成材の一つである聖釘事態が魔力を生み出す機能を有する為、この宝具の使用能力や真名解放には魔力消費が不要になる。
ローマ教皇から西ローマ皇帝として戴冠を受け西ローマ帝国の皇帝になり、フランク王国から分かれた神聖ローマ帝国やフランス王国の歴史に置いても偉大な国王として君臨した聖堂王。
現在のドイツ・イタリア・フランスに跨る広大な領域を統一し、アーヘンを王国の中心とし、アルクィンらの補佐を得てラテン語文化を復興。ラテン語の教育に基づく文化運動「カロリング・ルネッサンス」を現出し王国各地に地方長官「伯」、監察官「巡察使」を派遣するなどして効率的に統治に努めた。
彼の言葉に「平和なくして、神を喜ばせる事はできない」「余の務めは聖なるキリストの教会を作る事」とあるように教会の建立、教育と産業の発展にも力を注ぎ、当時はまだ野蛮であったヨーロッパが文明へと進む土台を形成させた。
生涯通じて女好きであり、正式な妻は四人、お妾や私生児は数知れず。そして、自分の娘達を大変可愛がり、自分が死ぬまで一人も嫁がせなかったと言う。
シャルルマーニュの帝国は現在の西ヨーロッパの基盤ともなっており、現在のEU(欧州連合)は“シャルルマーニュの帝国の再来”とも言われている。
また、政治にも巧みにキリスト教を取り入れ、イベリア半島のイスラム教徒とも戦った事から、イスラム文化圏を退けたキリスト教の守護者ともされている。
敬虔なクリスチャンであると同時に生涯の大半を遠征によって行動し西欧世界を支配した大王。知勇兼備であり覇気と寛容を併せ持つ人物である。
フィアンを娘のように可愛がっており、フィアンも父親を持ったように思い互いの信頼関係は厚い。
また、聖杯戦争には戦争その物を治める為に参戦した。
天利 藤二
【年齢】29歳
【身長・体重】182p 68kg
【特技】狙撃、ビリヤード。
【魔術属性】視覚の強化
【魔術回路】四十八本
日本出身の魔術師の一人で切嗣と同じく『魔術師殺し』の異名を持つ男性。穏和で気さくな性格で切嗣からは助手の舞弥を除いて相棒として信頼し心を許していた。
藤二も切嗣の事を「頑固者で素直じゃない所があるが、真っ直ぐな人物」と捉えており戦友として接している。彼らに狙われた者は既に死神の鎌を首にかけられているとまで言われた。また、舞弥にとっては切嗣を愛人とする前は密かに心を寄せていた人物でもある。
彼の起源属性は『視覚の強化』と呼ばれる稀有な魔術の一つで自身の視覚を強化する事で尋常ではない距離にいる標的ですら眼の前にいると思える程に感じる事ができる。そして、彼はその魔術の為に改良を施した特注の狙撃銃を扱い数々の標的を仕留め『鷹の眼』の異名を持つに至った。
その後は世界を巡り傭兵や警察組織などから依頼を受ける形で行動をしていたが、今回の聖杯戦争で切嗣から助力を求められ、それに応えて自らもサーヴァントを召喚して参戦する。
セイバー
【マスター】天利 藤二
【真名】エル・シド(ロドリゴ・ディアス・デ・ビバール)
【身長・体重】187p 69kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力A 魔力D 耐久A 幸運B 敏捷A 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力・B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷つけるのは難しい。
騎乗・A
幻獣・神獣ランク以外の乗り物を全て乗りこなす。
【固有スキル】
心眼(真)・B
修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理」。
戦闘続行・A
文字通り、戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の重傷を負って尚、戦闘可能。
【宝具】
『死者の時間』
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:0〜1
最大捕捉:2人
由来:エル・シドの短剣。
星によって鍛えられた神造兵器にして時間を減速させる力を有する短剣。
所有者の肉体時間を常に減速させる事でダメージの伝達を遅れさせる。また、この剣と打ち合った相手の感覚時間を減速させる事で反応を鈍らせる事が出来る。
『生者の時間』
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:0〜2
最大捕捉:2人
由来:エル・シドの長剣。
星によって鍛えられた神造兵器にして時間を加速させる力を有する長剣。
所有者の感覚時間を加速させる事で驚異的な反応力を有させる。また、この剣と打ち合った相手の肉体時間を加速させる事で肉体と感覚のズレを引き起こす。
十一世紀後半のレコンキスタで活躍したカスティーリャ王国の貴族で本名をロドリゴ・ディアス・デ・ビバールと言い『わがシドの歌』の主人公として伝えられる。
スペイン北部の町ビバールで生まれた彼は軍人であった父の縁からサンチョ二世の小姓となる。やがて、サンチョ二世が暗殺されるとアルフォンソ二世がその後を継いだ。
エル・シドは彼にサンチョ二世暗殺の犯人ではないと言う事を宣誓させたが、それを恥辱に思ったアルフォンソ二世はエル・シドを恨み、二度に渡って追放した。
二度目の追放時、失意のエル・シドはバレンシアと言う土地に渡り、そこを平定するが、その後に起こったイスラム軍との戦いで流れ矢に当たり、その生涯に幕を閉じた。しかし、彼は軍の士気が低下する事を恐れた妻と重臣達によって、死後も愛馬バビエカに乗り戦場を駆る事になった。
尚、彼が使用した剣ティソナは現在、マドリード市内にある軍事博物館に飾られており、カスティージャ王家の重要な所有物の一つとなっている。ファンタジー作品などではもう一振りの剣コラーダと共にティソナを振い活躍をしている。叙事詩に置いてはティソナとコラーダは妖精によって鍛えられた剣であるとされている。
刃のように研ぎ澄まされた鋭い瞳を持つ青年で寡黙且つ騎士道精神と武の道を只管に究めんとするストイックな性格で一見、藤二との相性は水と油のように思えるが、意外と信頼関係は厚い。
上記の通り騎士道を究めんとする騎士である為、アルトリアとの相性は良いが、切嗣に対しては当然ながら、不信感を募らせている。
聖杯戦争へは聖杯を求めてではなく自らの研鑽を更に積み上げる為に参戦する。
ガルフィス・ボード
【年齢】30歳
【身長・体重】185p 66s
【特技】爆発物取り扱い、バイク
【魔術属性】発破
【魔術回路】四十七本
ドイツ出身の魔術師の男性で切嗣や藤二と同じく『魔術師殺し』の異名を持つ男性。
少々、短絡的で女好きだが、常に明るく楽観的な性格の持ち主で切嗣や藤二らと組んで様々な任務を共に過ごして来た為、信頼関係は厚い。
少々、賑やか過ぎる所があるが、その明るさには様々な苦悩を抱えていた切嗣にとっては一種の清涼剤ともなっており幾度ともなく救われた事があった。また、藤二もそんな彼を親友として接している。
彼の魔術起源は『火』と『土』の二属性を組み合わせた『発破』と言う稀有な魔術の一つで爆発し易い性質の鉱石を自身がいる場所から様々な場所に生み出したり標的がいる場所にピンポイントで生み出し火の魔術を使って遠隔操作で爆発させると言う物であり威力は並みの火の魔術を遥かに凌ぐ。
藤二と同様、切嗣から助力を求められ聖杯戦争に参戦する。
ランサー
【マスター】ガルフィス・ボード
【真名】サー・ベディヴィエール
【身長・体重】188p 65s
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C++ 魔力B 耐久B++ 幸運A 敏捷A++ 宝具D
【クラス別スキル】
対魔力・B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
矢避けの加護・A
飛び道具に対する防御。視界外の狙撃手からの攻撃であっても投擲武装があれば、対処できる。ただし超遠距離からの直接攻撃では該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。
仕切り直し・C
戦闘から離脱する能力。不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。
戦闘続行・C
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦う事を止めない。
騎乗・B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。魔獣、聖獣ランクは該当しない。
【宝具】
『幻肢結界』
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:2〜4
最大捕捉:9人
由来:不明
ベディヴィエールが持つ魔腕。光の屈折によって、周囲に左腕の虚像を九つ発生させる。この際、本体である左腕は不可視の状態になる。
真名解放により、一撃の間のみ全ての虚像の腕に実体を持たせる事が可能となる。
円卓の騎士の一人で王直属の側近である司厨長として騎士団の兵站を担当する。叙事詩の一つ『マビノギオン』では隻腕で俊足の騎士として描かれる。
兄のルーカンと共に草創期からアルトリアに仕え、聖ミッシェル山での巨人との戦いでケイと共にアルトリアを助けた。使者としてルーシャス帝やモードレッドに派遣され王の意思を伝達する大役を務めた。
『カムランの戦い』では数少ない生き残り残りとして致命傷を負ったアルトリアが託したエクスカリバーを湖に返還する。
その後、カンタベリーの修道院でアルトリアの墓を発見し、その墓守として余生を過ごしたと言う。
誠実な性格をした騎士。自身の主君であるアルトリアの願いが自身や同輩達の想いをかなぐり捨てる物である事を悟っており何としてでも王に翻意を求め説得を試みる為に参戦。また、アルトリアに人としての幸せを過ごして欲しいとも思っている。
マスターであるガルフィスの底抜けとも言える明るさに心を許しており信頼関係は厚い。
得物は片手で使う事を前提とした無銘の短槍。使い勝手よりも命中時の貫通力を重視しており馬上徒歩のどちらでも十分に使う事が可能な武器である。また、無銘の英霊馬を召喚し騎乗できる。
ルナ・バートゥン
【年齢】26歳
【身長・体重】159p 51s
【特技】声学、ピアノ。
【魔術属性】氷
【魔術回路】五十八本
デンマーク出身の魔術師の女性。尊大で自信家でもあるが、困った人を見捨てないお人好しでもあり慕う人間は多い。
『風』と『水』を複合させた『氷』の魔術を得意とし『氷の魔女』と呼ばれる二つ名を持つ。しかし、それだけの魔術を得意としていながら、本腰で魔術師となる事を嫌い一時期はオペラ歌手として働いていた事があり、その腕前もかなりの物がある。
しかし、祖父が病で倒れた事を知り引退。故郷で祖父母の介護をしながら暮らしていたが、ある時に家にあった魔術書を読んだ時に令呪が刻まれ同時にその時にしていたルーンの指輪が聖遺物となりフィン・マックールを召喚し巻き込まれる形で参戦する。
レグナや鷲蘭、シルヴィアとは互いに認め合う親友同士でルクレティアは妹分。
ランサー
【マスター】ルナ・バートゥン
【真名】フィン・マックール
【身長・体重】189p 80s
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B++ 魔力C 耐久A 幸運B+ 敏捷A++ 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力・B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
神性・C
神霊適性を持つかどうか。高い程より物質的な神霊との混血とされる。母方が主神ヌァザの血統を受け継いでいる。
ルーン・B+
北欧の魔術刻印・ルーンの所持。原初の十八のルーンに加え、知恵の鮭により得た霊感により得た霊感により時折ルーンの奥義を垣間見る事がある。
カリスマ・B
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。ランクBは国を率いる王としては十分な度量。
【宝具】
『全治なる白き掌』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0〜1
最大捕捉:1人
由来;フィン・マックールが“知恵の鮭”により得た能力の一つ。
フィンがその手で掬った水はあらゆる傷を癒し万病を治す薬となる。ただしその効果はあくまでフィンの手で掬われている間のみに限定される。
『全知なる白き指』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:フィン・マックールが“知恵の鮭”により得た能力の一つ。
限定的ながら、その場で必要な情報を得る事ができるスキル。ただしフィン自身に負担が大きい為、多用はできない。
『辟邪の白薔薇』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0〜2
最大捕捉:1人
由来:フィンの父、フィオナ騎士団の前首領クーアルの形見の魔槍・
その穂先は幻覚や目くらましの類に惑わされず、主人が狙った標的を一切過たずに貫く。
また、柄は地脈より魔力を吸い上げ、その穂先を額に当てる事で担い手の活力を漲らせて、20ターンの間ヒーリング効果がある。
刀鍛冶の神レンが鍛えた業物で穂先が青銅、目釘は黄金で出来ている。フィンの父の従者より遺品として託された。伝承ではその穂先を額に当てた者は全身に力が漲りどんな戦いにも決して負けない戦士となるとされた。
『白き掌の血族』
ランク:A+
種別:対人・対軍宝具
レンジ:1〜15(3〜60)
最大捕捉:2〜50人(200人)
由来;フィンの母マーナの妹が産んだ妖精族の女との争いに負けて魔術で犬にされた後、産んだ二頭の幻想種の猟犬ブランとスコーラン。
腰に下げた鎖付きの二つの黄金のトルクを媒体に彼の従兄弟でもある二頭の幻想種の猟犬ブランとスコーランを召喚する。
二頭は高い戦闘能力と機動力、Aランク相当の気配察知スキルを持ち、それぞれが―――ブランは片方の前足の爪に致死性の毒を持ち、スコーランは火に焼かれず、水に溺れず、武器で傷つかないと言う強靭な肉体と加護と言った特殊能力を持つ。
フィンとは強い絆で繋がっており、次の指示を事前に察知して行動する。索敵や偵察・歩哨、察知スキルによる早期警戒他、白兵戦時の援軍やサポートなど運用の幅は広い。
また、二頭の内一頭に跨っての高機動戦闘も可能。更には首輪に付いた鎖を外す事でリミッターを解放し、この時のみ対軍宝具となり圧倒的な突進力で敵陣に突貫する。その威力たるや超音速の巡航ミサイルに匹敵する。
『辟邪の白星剣』
ランク:A+
種別:対城宝具
レンジ:3〜70
最大捕捉:500人
由来:フィン・マックールの愛剣マック・ア・ルイン。
星による神造兵装。刀身には妖精のルーンが刻まれており流星と共に的を屠る対城宝具。威力はエクスカリバーの半分程。
フィオナ神話の主人公で、光の皇子クー・フーリンと双壁をなすアイルランドの老獪王。
裏切りの騎士ゴールに殺されたフィオナ騎士団長クーアルが遺した一粒種。ダナ神族の王ヌァザの曾孫であり、本名をディムナと言い、金髪で「肌が白くて美しい」事からフィンと呼ばれる。
森の中で二匹の猟犬を引き連れ、父の形見ビルガを得物とする緑の騎士。ドルイド僧のフィネガスに師事し、ボイン河はフェックの溜まりにて『癒しの水』と『親指の魔術』の二つの力を手に入れる。森での逃亡生活で鍛えた力に、魔の知恵を加えたフィンに敵う者などいなかった。
宿敵ゴールを討ち果たした後はマックアート王に仕え、フィオナ騎士団の長となり、遂には王となる。アイルランドの人々は契約を守り、平和と繁栄をもたらす指導者を競って称えた。
しかし、マックアート王の娘グラニアを巡って、ディルムッド・オディナと争い、無慈悲と策謀を以って彼女を奪い取った彼に昔日の面影はなかった。
その後はマックアートに代わって王となったケアブリが彼と騎士団を恐れて宣戦を布告。それによって騎士団もケアブリに従う者とフィンに従う者へと真っ二つに割れ血を血で洗う闘争を繰り広げる事になり、その結果、孫のオスカはケアブリと相討ちとなり他の忠臣達も次々と朱に染まった。
孫や臣下が息絶えて逝く中、フィンは昔日の勇猛心と覇気を目覚めさせ、敵軍の多くを孤軍奮闘して屠って行ったが、疲労困憊となった所をアリューの五人の息子に槍で囲まれた事で終わりを悟り、胸を張って五本の槍を迎え、討ち死にすると言う凄絶な最期を迎えた。
アニメで登場した姿で現れる。基本的に冷静沈着な性格で怜悧な戦略眼すら併せ持った勇猛な戦士であるが、生前にディルムッドを過去の諍いの嫉妬で見殺しにした事を何よりも悔み、滂沱の涙を流して「最初からディルムッドとグラニアを夫婦としていれば、二人は幸福になれて、自身の騎士団もあのような結末にはならなかった」と自分を責め立てている。
そのへタレ振りにルナは終始に渡り苛立っては叱咤している。ただ、彼はアルトリアとは異なり、そう思いつつも過去のやり直しなどは却ってディルムッドや同志達への冒涜である所か罪の上塗りにしかならないと自覚してはいる為、この点に置いてはルナも評価してはいる。
ボルドフ・グヴィン
【年齢】28歳
【身長・体重】187p 74s
【特技】狙撃・射撃、爆薬銃器の技術全般。
【魔術属性】水・土
【魔術属性】六十四本
ロシア出身の魔術師で切嗣と同じ傭兵を生業としており雁夜とは同じ師に魔術と戦闘技術を学んだ同門。
『白銀の我狼』と言う傭兵団を率いる実力者でもある。現実的な考えをするリアリストで受けた依頼は必ず達成し、自身の仲間の危機は決して見捨てない事から団員の信頼は厚い。だが、切嗣とは考えがまるで逆で「人がこの世にある限り戦争は消える事はない」、「争いがこの世にあるからこそ今の繁栄がある」と言う考えをしており「英雄と言う人々の羨望と憎しみを背負う人間がいたからこそ今の平和がある」と思っている。その為切嗣の聖杯に託す願いを「無意味でどうしようもない愚かな考えだ」と痛烈に批判した。それを為すには「人その物を消し去るか、心のない人形に貶める他はなくなる」と。
聖杯戦争には民間人の警護と死徒の討伐を聖堂教会から依頼され団員と共に来日して参戦した。
得物はデザートイーグルとショットガン。両者を片腕で操る剛腕と代行者並みの体術を使う。
ランサー
【マスター】ボルドフ・グヴィン
【真名】ペンテシレイア
【身長・体重】176p 57s
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力B 魔力B+ 耐久C+ 幸運C 敏捷A++ 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力・B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法でも傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
戦場の華・B
士気を向上させる美貌の持ち主。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
その比類なき美貌で劣勢のトロイア軍に希望を与え、七度に渡ってギリシャ軍を破った逸話の具現。
連携攻撃・A
複数での攻撃に長けている事を示す能力。他者と連続、または同時に攻撃を行う際、判定に有利な修正を得る。
神性・A
神霊適正を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
軍神アレスとアマゾネスであり精霊であるとされるオートレラの娘である。
騎乗・A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
【宝具】
『足並み狂わす不和の戦斧』
ランク:C
種別:対軍宝具
レンジ:1〜50
最大捕捉:100人
不和を好む争いの女神エリスから与えられた戦斧。真名解放によって斧刃から発する不協和音がレンジ内に響き渡る。
この不協和音はレンジ内の敵集団に相互不信を植え付け複数での意思統一、連携を阻害する効果を持ち、連携を補助するスキル効果も無効化する。
この不協和音と相互不信は概念的な物であり、聴覚を持たないもの、心を持たないものにも有効である。
『十二の女傑』
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1〜30
最大捕捉:12人
由来:十二人の麗しい女戦士を率いてギリシャ軍を破った逸話の具現。
親衛隊の記憶を持った幻影を召喚し、忠実なる女戦士を降霊する。最大12体まで召喚可能で幻影は実体を持ち、ペンテシレイアの連携攻撃スキルに応じて統制の取れた戦闘を行う事が出来る。
ギリシャ神話の『トロイ戦争』においてトロイ軍に加勢したアマゾネス(軍神アレスを父に持つ女戦士の一族)の女王。嘗て過ちで肉親を殺してしまった事があり、それをトロイの王であるプリアモスに罪を赦された事からその恩義を返す為にトロイ軍に加勢した。軍神であるアレスから託された神々の武具を纏いアネモイと言う神馬に跨り、十二の精鋭のアマゾネスを率いた彼女は七度に亘ってギリシャ軍を退け続けヘクトル亡きトロイ軍を大いに助けた。
その後、アキレウスと戦った際彼を追い詰めるも力及ばず倒されたが、アキレウスがその無謀を罵りながら兜を外すとそこにあったのは息を呑む程の、まるで女神のように美しい女性の死に顔だった。これを見たアキレウスは彼女を殺した事を心の底から後悔し、彼女の亡骸を丁重に葬ったと言う。
勇猛果敢な戦士であり気高く美しい女性。卑怯な戦いを嫌い正々堂々の戦いを何より好む。罪無き者を護る事を信条としており同じような考えをしているマスターを敬愛している。
また、無銘の装備一式を所有している。軍神アレスにより与えられた兜、鎧、臑あて、剣、槍、短剣、弓、盾など。いずれも神々によって選ばれた一級品である。
唐草 伊織
【年齢】23歳
【身長・体重】160p 43s
【魔術属性】水
【魔術回路】五十四本
日本出身の魔術師の家系の一つで陰陽師の末裔でもある唐草家の六代目当主。
勝気で考え無しな直情的な性格をしているが、曲がった事を嫌う正義感と責任感に熱い女性。晴明のマスターである敏和とは幼馴染であると同時に彼女が昔から恋い焦がれている相手なのだが、敏和を前にするとどうにも素直になれない所があり、それが悩みの種となっている。
父親は星辰を見ての占いを得意しており今回の聖杯戦争に置いても何か不穏な予感がすると聞き及びそれを調査しようとした時に令呪をが現れサーヴァントを呼び出した。後に敏和も同じようにサーヴァントを召喚し彼から同盟の誘いを受けた時は喜んでいたのだが・・・・
キャスター
【マスター】唐草 伊織
【真名】芦屋道満
【身長・体重】178p 55kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力E 魔力A++ 耐久E-- 幸運C+ 敏捷E 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成・EX
自らに有利な陣地を作成。道満の場合は『神殿』マーリンの『森界』すら遥かに凌駕し、無限に広範囲へと広げられる絶対空間とも言うべき『逆五芒星圏』の作成が可能。
道具作成・A++
魔術器具の作成。主に呪術や守り札、式神など。
【固有スキル】
陰陽道・EX
日本において独自に発展した魔術系統。万物の吉兆を占い、怨霊や怪異などの災厄を退ける他、他者を呪ったり、また、式神の使役や結界構築に長じる。このランクになると生命続命の法や泰山府君の法も使用可能。
高速神言・A
神代(神が治めていた時代)の言葉。魔術を発動する時、一言で大魔術を発動させる。高速詠唱の上位スキル。
分裂思考・A
思考中枢を仮想的に複数に分け、同時に運営する。分割したそれぞれの思考により多数の式神を一度に制御する事ができる。
【宝具】
『道摩式三十六禽』
ランク:B++
種別:対人宝具
レンジ:-
最大捕捉:36人
由来:芦屋道満が使役する三十六種類の猛禽の式神。
時媚鬼と呼ばれる鬼を模した式神であり、狐、雉、亀など、様々な動物の姿を持つ。
式自体がそれぞれ一個の呪詛として機能しており、十二時辰の各自辰に適応した式をその時辰に運用する事で、呪詛の効力を引き上げる事ができる。陰陽五行思想に基づいた陣を組む事で、更に力を引き上げる事も可能。
『道摩法力結界』
ランク:EX
種別:結界・対城宝具
レンジ:0〜99
最大捕捉:1000人
由来:不明
道満最強の術。対象の上空にて雨雲を生成しそこで正座し物理的にも魔術的にも不可視な結界を真下の地上に張り、そのまま微動だにせず魔力を充填する。必要な魔力が溜まって初めて術が発動し結界内の対象から大幅な魔力を吸い上げ雷撃に還元し結界内に入っている任意の対象を殲滅する。
尚、この雷撃は仙術に近い物である為、対魔力での抵抗は微妙である。ただし発動には極めて時間がかかる事と一度充填が途切れれば、最初からやり直さなければならないなど難点も幾つかある。
播磨国の民間陰陽師集団出身とも言われている人物で陰陽道の祖とされる安倍晴明とライバル関係にあった。
晴明に勝るとも劣らない程の呪術力を持つとされ、安倍晴明が藤原道長お抱えの陰陽師であったのに対し、蘆屋道満は藤原顕光お抱えの陰陽師であった。
道満は藤原道長の政敵である左大臣藤原顕光に道長への呪詛を命じられたとされる。その後、式神対決で晴明に敗れ、播磨へ追放された。
晴明とは対照的に黒い平安装束を気だるく纏い無精髭を生やした如何にもな無頼の男性の姿で現れる。晴明の事を終生の好敵手と定めており彼を倒して超えたいと言う目標から現界した。マスターとの信頼関係は厚いのだが、晴明と協力しようとマスターから提案された時は最後まで嫌がった程・・・・(最後は渋々納得した・・・)
イザベラ・バルディ
【年齢】14歳
【身長・体重】145p 38s
【特技】フェンシング・クリケット
【魔術属性】風・水
【魔術回路】四十五本
フランスに置ける魔術師の一族「バルディ家」の七代目当主。ルクレティアとは同年代にして同門であり親友の関係。
どんな時にも明るい天真爛漫な性格をしておりお人好しな所もある。騎士道や騎士の物語を何より好んでおり自身も弱きを助ける騎士たらんと日々修練に励む。風を凝縮した盾と変幻自在な水の剣を生み出して戦う戦法を得意としている。
パートナーとなったローランは幼い頃憧れた騎士として尊敬しており信頼関係は良好。
セイバー
【マスター】イザベラ・バルディ
【真名】ローラン
【身長・体重】191p 79s
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A+ 魔力B+ 耐久A 幸運B 敏捷A 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力・A
Aランク以下の魔術は全てキャンセル。
騎乗・A
幻獣・神獣ランク以外の乗り物を全て乗りこなす。
【固有スキル】
蛮勇・A
無謀な勇気。同ランクの勇猛効果に加え、格闘ダメージを大幅に向上させるが、視野が狭まり冷静さ・大局的な判断力がダウンする。
心眼(偽)・B
直感・第六感による危険回避。ほぼ野生に近い本能的な勘。
天使の加護・C
天使の加護により、一対一の戦いにおいて幸運を引き寄せる。
【宝具】
『絶対天剣』
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:天使に授けられたとされる両刃の片手剣。
その黄金の柄には聖バジルの血、聖ピエールの歯、聖デュニの毛髪、聖母マリアの衣服の一部と言った聖遺物が納められている。柄に納められた聖遺物は魔力炉としての機能を持つ為、運用・真名解放に魔力を消費しない。
第一の奇跡、“折れない剣”と言う概念の具現化。如何なる手段によっても破壊されない。
第二の奇跡、真名の解放でその刀身に魔力を纏わせ、切断力を強化。
さらに敵がアンデッド、吸血鬼、悪魔などか、属性が『悪or狂』である場合、追加ダメージ。
第三の奇跡、柄に納められた聖遺物は魔力炉としての機能を持つ為、運用・真名解放に魔力を消費しない。
『間に合わぬ援軍』
ランク:E
種別:対軍宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:味方に救援を要請する角笛。
どれだけ強く吹いても壊れる事がない程頑丈で、自己修復機能を備える。以下の条件が満たされている場合、その音を聞いた味方が、吹き手の前に強制召喚される。
第一の条件、両者が味方である。
第二の条件、呼び寄せたい者にオリファンの音が聞こえる。
第三の条件、呼び寄せる場所で吹き手が存命している。
また、笛を吹く時間に比例して可聴範囲が広がるが、長く吹く程生命力を消費する。伝承ではこれを強く吹きすぎた為ローランは命を落としたとされる。
聖堂王と呼ばれるシャルルマーニュに忠誠を尽くした『十二勇士』の筆頭格でシャルルマーニュの甥に当たる騎士。「狂えるオルランドゥ」や「ローランの歌」など数多くの物語にその名が記されている。聖マリアの衣服の一部などの聖遺物が入った黄金の柄を持つ『デュランダル』の使い手として知られており、その剣を使ってシャルルマーニュを支えた。
愚直なまでに騎士道精神を重んじる人物で呼び出されたマスターに忠義を尽くそうとする。一方のイザベラは幼い頃に読んだ憧れの騎士を呼び出せた事を喜び共に勝ち抜こうと約束をし、信頼関係は厚い。
藤原 明菜
【年齢】30歳
【身長・体重】159p 50s
【特技】美容・香水の調合。
【魔術属性】火
【魔術回路】四十三本
クラストル・鬼瓦と共に刑務所を脱獄した囚人の一人。黒いロングヘアーと青色の瞳を持った顔付きをしており美女と言うべき顔立ちであるが、「美しい女性を見ると殺したくなる」と言う性分を持ち、そうした人達を狙っての連続殺人をした為、刑務所に入れられていた。また、殺した人間の血で身体を洗うと言う猟奇的な行いもしていた。
高温の青い炎を自在に操る。
キャスター
【マスター】藤原 明菜
【真名】エリザベート・バートリー
【身長・体重】168p 52s
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力E 魔力B 耐久E 幸運B++ 敏捷E 宝具C++
【クラス別スキル】
陣地作成・D+
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“結界”の作成が可能。
血液を媒介とし、『吸血城』の範囲内をより残虐な迷宮へと進化させる。
道具作成・D+
魔力を帯びた拷問処刑器具を作成できる。
血液を媒介にし、より残虐な物へと進化させる。
【固有スキル】
自己改造・C
自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。このランクが上がれば上がる程、正純の英雄から遠ざかって行く。血液を媒体にし、若さ、美しさ、魔力を貯蔵する事ができる。
精神汚染・A
精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。
魔術・A-
血液を媒体とした呪詛、魅了、自己改造の魔術を得意としている。天候操作など、得意分野以外に関しては殆ど何もできない。
【宝具】
『血に濡れし白亜の虚城』
ランク:C++
種別:結界宝具
レンジ:-
最大捕捉:612人
由来:612人の少女の血を搾り取った、エリザベート・バートリーの居城。
魔術師としての工房であり、結界であり、迷宮であり、また拷問・処刑場でもある。若い少女の肌の如く美しい白石造りの城と言う外観をしているが、内部には鮮血の色をした調度品、そして、無骨で残虐な拷問器具が大量に並べられている。
これらは城内に侵入した者を拷問し血液を搾るべく、自動的に起動して襲い掛かる。また城の内部で僅かでも出血すれば、通常の数倍以上の血が噴出し、その出血は止まらなくなる。そうして流れ出た血は床や壁から吸収され、エリザベートの居る最上階のバスルームへと送られる。居城と結界との組み合わせによる宝具だが、一部分だけを分割して顕現させる事も可能。その場合、威力や強度、拷問の残虐性などは1ランクダウンする。また、少女の魂を縛り付け操る事も可能。
『羽無き少女の鳥籠』
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:1〜10
最大捕捉:5人
由来:エリザベート・バートリーが愛用した拷問器具の一つ。
手で持てる大きさの鳥籠のような形状をしており、中に数名の少女が捕らわれている。対象を美しい女性に限定した捕縛能力がり、捕らえた相手を籠に準じた大きさに縮小する事が可能。
内部に生えた無数の針によって傷つけられ、入れられた者は否応無しに血を搾り取られるが、長時間生かして血を搾り取る事が目的の為、全身をズタズタに斬り裂かれても死なず、失血によって死に至る。針で刺される事による苦痛や悲鳴、怨嗟の叫びに加え、常に籠からは鮮血を垂れ流しており、悲鳴や叫びはそのまま周囲を蝕む呪詛として、滴る鮮血はエリザベートの魔力へと還元される。少女は消耗品である為、息絶える毎に外部から補充をする必要がある。また、籠に貯蔵された少女の魂を砲弾の如く敵に撃ち出す事もできる。
美貌で知られたハンガリー名門貴族の娘。
本人の供述によれば、若く美しい少女612人を殺害したと言う殺人者。
15歳の時にフィレンツ・ナダスディ伯爵と政略結婚するも、伯爵は祖国防衛の為に出陣してばかりで、姑ウルスラは酷く陰湿で口煩く、肌の手入れをして美しさを保つ以外に何もない、退屈で愛情のない生活を送る羽目になった。そう言った要素は確実にエリザベートの精神を苛み、彼女は魔術に傾倒していき、次第に魔女や呪術師を城に招いて術を習い、悪魔へ生贄を捧げる儀式を行うようになったと言う。
やがて若く美しい女性ばかりを城へ召し抱え、残虐な手段で次々殺し、その血を浴びるようになったのである。拷問の仕方は残虐極まりない物ばかりで、身体に穴を開けた状態で上から吊るして血を垂らし。「鋼鉄の処女」や、内側に針の生えた「鳥籠」に少女を入れ、バスタブに血を溜めて血浴びをした。
彼女の所業については、名門貴族の家柄である為、宮殿などでも黙認されていたが、下級貴族の少女が城から脱走し貴族までもが犠牲になっていた事が判明。エリザベートは捕えられた。その後、日の一切差さない牢屋に閉じ込められたエリザベートは、そこで一生を終えた。ところが、その死骸は別人のように醜く老いていた為、影武者ではないかと言う説もある。
美しい女性を見ると、その命を奪いその血で自身の美しさを保とうとする狂気に溢れた女性。マスターとは互いの性格が合うからか信頼関係は厚い。
尚、無銘の拷問処刑器具を有している。生前に所持していた様々な処刑器具。鋼鉄の処女、鳥籠、焼けた鉄串などその種類は多様。刃の生えた水路を通る落とし穴など、罠的な物も存在する。設置する構造上『血に濡れし白亜の虚城』を展開しない限り使用できない。
王 黄円
【年齢】39歳
【身長・体重】185p 66s
【特技】白兵戦・殺し。
【魔術属性】土
【魔術回路】三十四本
殺し屋を生業にしているプロで武器の入手や白兵戦が得意で傭兵として紛争地帯に赴けば紛争を終わらせてしまう程の実力者。
実は鷲蘭の一族の門下でもあったが、その殺しを快悦とする性を厭われ破門となり、そこから傭兵と武器商人に身をやつした。その縁でクラストルと出会い彼の計画に賛同。死徒となって冬木の町で暴れる。
性格は残忍且つ卑劣で勝つ為なら如何なる外道の戦法も厭わないが、自己を過大評価するきらいもある。
アサシン
【マスター】王 黄円
【真名】フレディ・クルーガー
【身長・体重】183p 60s
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力D+ 魔力C+ 耐久D++ 幸運C 敏捷A+ 宝具?
【クラス別スキル】
気配遮断・B
サーヴァントの気配を断つ。人知れず近付く事に長ける。
【固有スキル】
直感・D
戦闘時、常に自分にとって最適な時間を感じ取る能力。フレディの場合は専ら退き時を見極める事に長けている。
精神汚染・C
精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が難しい。
【宝具】
『エルム街の悪夢』
ランク:?
種別:結界宝具
レンジ:????
最大捕捉:????
由来:劇中に置ける彼の能力。
眠っている者の夢に入り込み攻撃し夢で攻撃を受けた傷が現実になる固有結界。
夢の中のフレディはステータスが最高ランクになっているが、現実は初期のままで弱い。欠点はマスターが夢の中で襲えてもサーヴァントも眠れば夢の中で襲われているマスターを助ける事が出来てしまう事。
殺人鬼の亡霊がさるホラー映画に登場するキャラクターの殻を被った事で誕生した『反英雄』。
生前での影響か言語が不明瞭でたどたどしい。黄円は彼を完全に道具扱いしている為、信頼関係はないに等しい。
得物は召喚に用いられた鈎爪。
バーサーカー
【マスター】不明
【真名】オスカ
【身長・体重】174p 59s
【属性】秩序・狂
【ステータス】筋力A++ 魔力E 耐久A+ 幸運E-- 敏捷A+ 宝具A
【クラス別スキル】
狂化・A++
理性や技術、思考能力、言語能力の喪失と引き換えに身体能力全てを強化するスキル。このランクになると最早思慮分別は完全になくなり武の技術も劣化し獣ような荒々しい動きになる。
【固有スキル】
戦闘続行・B
往生際が悪い。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
勇猛・A-
威圧・混乱・幻惑と言った精神干渉を無効化する。また格闘ダメージを向上させる。ただし、狂化によって勇猛さの意味を失くしてしまっている。
ルーン・×
北欧の魔術刻印・ルーンの所持。だが、狂化の為に失われている。
【宝具】
『辟邪の白星剣』
ランク:A
種別:対城宝具
レンジ:2〜40
最大捕捉:300人
由来:祖父フィンの愛剣マック・ア・ルイン。
祖父フィンが彼の亡骸の前に墓標代わりに突き刺した事で彼の宝具となったが、本来は彼の宝具ではない上、狂化と言うマイナス要因もあってランクも威力も劣化している。
そして、現在バーサーカーとなった彼の唯一の使用可能な宝具。
フィオナ騎士団の一人でありディルムッド。オディナとは戦友、騎士団長フィン・マックールを祖父に持つ人物。自身も卓越した武勇を持っており『鋼で覆われた角』と言う渾名を持った戦士だった。
しかし、戦友であったディルムッドを策謀で以って葬ったフィンを生涯許さず、後にアイルランドの上王となったケアブリと相討ちになって倒れた際、彼に抱き抱えられるもその時に至ってまでフィンを許さず、彼の胸の中で命を落としたとされる。
クラストルが率いる死徒のマスターのの一人にバーサーカーとして召喚され嘗ての親友と彼と判別できぬまま刃を交える事に。
セイバー
【マスター】モルガン・ル・フェイ
【真名】サー・ガレス
【身長・体重】187p 65s
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B+ 魔力A 耐久B 幸運D- 敏捷A 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力・B
セイバーとしては標準レベル。魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法でも傷をつけるのは難しい。
騎乗・B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。魔獣・聖獣ランクは該当しない。
【固有スキル】
精霊の加護・C
武勲を立て得る戦場に限り、精霊の加護によって危機的局面において幸運を呼び寄せる事ができるスキル。
無窮の誠実・A+
いつ如何なる時も誠実な心構えと堅実な守りと攻めを繰り出す戦闘論理。更に精神統一に努めれば、一時的に筋力と敏捷が1ランクアップする。
【宝具】
『美しい手を持つ者』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:-
最大捕捉:1人
由来:騎士を目指す際に身元を明かさず、ケイに厨房で働かされる事になった際、男であるのに白く美しい手であった事から『ボーマン』と呼ばれた逸話。
主にステータスを隠蔽し戦闘続行スキルBと単独行動スキルBが付与される。
円卓の騎士の一人であり、ガウェインの末弟。上記の宝具の逸話から「ボーマン」とも呼ばれる事がある。兄であるガウェインやランスロットから非常に愛されており、彼の死がガウェインとランスロットの関係を修復不能なものとし、ひいては円卓の騎士の崩壊に繋がる事になった。
ガウェインやアグラヴェイン、モードレッド、ガヘリスと言った兄弟達が母と密通したラモラックを闇討ちにしたりなど騎士道に悖る行いに手を染めているのに対し彼はこれらの行為に加担してはおらず、寧ろ、兄達がこの様な行為をしていると聞いて嘆いている。
自らを騎士に任じてくれたランスロットを非常に尊敬しており、それは彼に討ち取られると言う最後を迎えた今でも変わらない。今回の戦争では図らずも母モルガンに呼び出され嘗ての尊敬する騎士と望まぬ刃を交える事となる。
尚、モルガンは死徒となりマスターに選ばれたものの、精神が崩壊した者から令呪を奪い取り、更には自身と自身を呼び出す聖遺物となったマーリンが生前に作った魔術礼装たる木の杖を触媒と寄り代としモードレッドを呼び出す算段であったが、疾うに先を越されていた為、ガレスが呼び出された。
ディアン・マクマート
【年齢】29歳
【身長・体重】190p 79s
【特技】ピアノ・説法
【魔術属性】水・土
【魔術回路】七十八本
イギリスにある聖堂教会に所属する代行者。
勇猛果敢な性格で複数の外道に堕ちた魔術師を傷を負った仲間を守りながらこれを打倒した騎士道精神に溢れた人格者。普段は気さくで明るい人物であり聖堂教会では言峰璃正に次いで信頼されている。
魔術師としての技量も一流でその属性は『水』の性質である『溶ける』と『土』の性質である『崩れる』を組み合わせた起源属性『分解』であり『対象に魔術を当てた場合、その対象の分子結合を分解する』、つまり対象を崩壊(魔術、肉体問わず)させる魔術で身体能力や戦闘力も綺礼を戦慄させる程。
また、生まれ付きで『破魔の魔眼』と呼ばれる魔眼の能力を打ち消す事のできる非常に稀有な瞳を持っており世界でも数少ない『魔眼の抵抗者』の二つ名も持っている。
セイバー
【マスター】ディアン・マクマート
【真名】サー・アコロン
【身長・体重】163p 49s
【属性】中立・善
【ステータス】筋力C++ 魔力D 耐久D+ 幸運A 敏捷C++ 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力・D
セイバーとしては最低レベル。一工程によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗・A
幻獣・神獣ランク以外の乗り物を全て乗りこなす。
【固有スキル】
戦闘続行(偽)・A
宝具『唯一人の為の理想郷』による再生能力。
たとえ致命傷を受けようとも即座に癒され、戦闘を可能とする。ただし、痛覚による運動の阻害や精神干渉などは有効。
不変の恋慕(モルガン)・A+
例え命を落とそうとも決して変わる事無き想い人への愛。対象と対峙した際、自身の能力を2ランク上昇させる。
また、対象が彼と対峙した場合その想い故に攻撃する事を躊躇い能力が2ランク低下する他、彼に対してあらゆる行動がファンブルする。
心眼・B
修行・鍛錬で培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
円卓の騎士には任じられる事は無かったが、長年積み重ねた弛まぬ努力によって得た実力は聖剣とその鞘を得た以上にそれを完全に扱う程の実力を発揮して見せ、アルトリアの心胆を寒からしめたほど。
調和の精神・B++
どのような時にあろうと常に自然体を保つ精神力。所持者に掛かる精神的なバッドステータスを無効化し戦闘時には全パラメータを2ランクアップする。
また高速思考のスキルの上位版でもあり二人以上の相手の会話を調停をする際高確率で二人の友好関係を築いたり不仲な関係であってもその関係を修復できる。
【宝具】
『背約せし勝利の剣』
ランク:A+
種別:対城宝具
レンジ:1〜50
最大捕捉:500人
由来;アコロンが主君であるアーサー王と決闘を行った逸話の具現。彼の聖剣の贋作。
所有者の魔力を光に変換し、収束・加速させる事により運動量を増大させる聖剣。ただし、アコロンはエクスカリバーの本来の担い手ではない為、性能が大幅に劣化している。
『唯一人の為の理想郷』
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:アコロンが主君であるアーサー王と決闘を行った逸話の具現。彼の聖剣の鞘の贋作。
召喚直後のアコロンの状態を記録・保持し、そこからの変化を全て巻き戻して無効化する。あらゆる外傷、呪い、毒、病気はアコロンを害する事ができない。
ただし、アコロンがこの宝具と触れていないと効果を発揮できない。
『天を飛翔する白鷹の翼』
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:生前、アコロンは白い鷹を共に連れていた。この鷹は傷を負っていた所をアコロンが助け以後共に暮らしていた。しかし、その後アコロンが悲運の死を遂げるとモルガンに預けられたのだが・・・一切食事をする事なく主の後を追うように命を落とした。
これを見たモルガンはその亡骸を用い錬金術や魔術を用いて彼の為の篭手を作り上げる。この時に『背約せし勝利の剣』と『唯一人の為の理想郷』を作った彼女はそれを彼の墓に納めたと言われている。
アコロンの右腕に装着している鷹の装飾が特徴的な白銀の篭手。変形する事も出来る宝具でその場合は表面に羽ばたく鷹の紋章が刻まれている翼を広げているような形状の盾に変化する。
アコロンの『他者を守護する』と言う思いに呼応して魔力によって硬度を上げると言う物であり、その気になれば対界宝具をも防ぎ切る事も可能。また放たれた攻撃を凝縮して威力を倍にした物を弾き返すモルガンの宝具の特性をも兼ね備えている。
アーサー王伝説に登場する騎士の一人でアーサー王の配下の騎士の一人、そして、魔女モルガンの愛人と言う経歴を持った人物。
モルガンの策略によってエクスカリバーとその鞘を手に入れ、互いの正体を知らずにアーサー王と決闘を行う事になる。聖剣と鞘の加護を受けたアコロンにアーサー王は苦戦するものの、鞘を取り落とした隙を突いて勝利する。
互いの名を明かした後、アコロンは死の間際に王からの許しを得る事ができた。モルガンは彼の遺体に取り縋り、その死を嘆いたと言う。
本来は誠実で忠誠心に厚い騎士。魔女モルガンの憎しみを唯一人抑える事が出来た人物であり彼女が唯一人心の拠り所にする事が出来た人物でもある。
アルトリアとマーリンに憎悪を抱いていたモルガンに復讐の愚かさを懇々と説き彼女の心変わりを願った。その説得に段々と心惹かれるようになったモルガンだが、心底にあるアルトリアとマーリンへの憎しみは深く、やがて彼を失脚させる目的でアルトリアからエクスカリバーを盗み出し彼の手に渡る様に仕向けた。
本当ならモルガンが告発する事で追放と言う形にする事で自身から遠ざけようとしていたが、両者は戦いを行ってしまい結果は史実にある通りになってしまった。モルガンは彼に取り縋り自身の行いを悔んでいたが、アコロンは彼女を責める事はせず「自分がいなくなったとしても王を恨まないで欲しい・・・」と言って息絶えた。
その後、モルガンは罪を問われたが、アルトリアは淡々と罪に問う事はしなかった。しかし、それ以降彼女の悲しみと憎悪を止める者は現れず、やがて彼女はブリテンを崩壊させる事になる・・・・
その後、英霊の座に招かれた時も心の中は常に自身が愛したモルガンの事を想っていたが、そのモルガンがアルトリアやマーリンを亡き者にしようとしている事を知り彼女を愛した者として彼女の凶行を止める為、参戦した。
シャルリア・マーレイ
【年齢】29歳
【身長・体重】169p 53s
【特技】銃撃・剣術。
【魔術属性】破邪
【魔術回路】規格外
切嗣の初恋の少女シャーレイと瓜二つな外見をした女性。異なる点は右眼が蒼天のような青、左眼は真紅で『直死の魔眼』を宿しているが、後天的な能力故に使用時の負担が先天的な能力である奏とは比べ物にならない為、普段は特注で作らせた白銀の眼帯で隠して封印している。
彼女の両親は元々かなりの実力を持ち合わせた魔術師であったが、やがて根源と言う在りもしない物を追い続ける事に疲れ果て後にイスラム教圏の町に移り住んで一般人として暮らしており、彼女も魔術の勉強は教わっていたが、何不自由なく暮らしていた。
ある時に自身の従姉に当たる少女に会わせると両親から聞かされ、それを楽しみにしていたがその従姉の住む島が災害によって壊滅、島民は全員が死亡したと言う知らせを聞く。その島こそがアリマゴ島で在り、そこで死んだ従姉こそがシャーレイである。
それを聞いた両親が直感的にそれが死徒による物、そして、魔術師と聖堂教会による隠蔽によって壊滅した物であると聞いた彼女は顔を合わせる事なく亡くなった従姉の無念に慟哭した。その数日後に左眼に鋭い痛みを感じ両親に見せた所その左眼は『直死の魔眼』へと変質していた。発現した当初は脳への過剰な負担により凄まじい激痛を伴い扱う事が出来ず両親手製の白銀の眼帯で隠し、成人するまでの長い期間に修練を重ねた結果、短時間ならば、脳への負担が無く扱う事ができる。
その後成人した後は自由の傭兵になって世界中を巡る傍らシャーレイの済んでいた島を破壊した魔術師や聖堂教会の人物を悉く殺した。
そうして次の標的にしたのがその元凶である死徒を生み出した切嗣の父親だったが、その人物が自分の息子に殺された事を知り、その息子・・・切嗣が訪れている冬木の土地に訪れた際に令呪を授かり更にイスラム教圏の首飾りが媒体となってアリーを呼び出し、彼のマスターとなる。
武器は切嗣と同じく銃器一式に破魔の概念が宿った白銀のシャムシールを扱う。このシャムシールは魔術関係の攻撃を断ち切る効果を持っており魔術師殺しとも言える武器である。また、『ブラッド・ルビー』と言う彼女が首に下げている大型のルビーを使った首飾りの形をした魔術礼装。このルビーは死徒を殺した際にその血を吸い取って輝きを増すと言う物。彼女が今着用している、このルビーは400体以上の死徒を殺した事でこれ程の大きさと輝きを持つに至った。また、死徒に対してあらゆる行動の制限を行う呪詛を齎す波動を常に放っている為、死徒と言う存在はこの礼装を着けた彼女に対してまず勝ち目は存在しないとされている。
基本的に明るく気さくな性格の持ち主だが、敵と見ている人の前では一転烈火の如き気性となる。
セイバー
【マスター】シャルリア・マーレイ
【真名】アリー・イブン・アビー・ターリブ
【身長・体重】193p 84s
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力A+ 魔力B 耐久B++ 幸運A 敏捷A+ 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力・A
Aランク以下の魔術は全てキャンセル。
騎乗・A
幻獣・神獣ランク以外の乗り物を全て乗りこなす。
【固有スキル】
至聖の殉教者・A+
信仰を堅持し聖戦を戦い抜いた義人への神からの祝福。危機的な局面において常に勝利を呼び寄せる能力で、アリーが信仰と義を貫く限り敗北は無きに等しい。
勇猛・B
威圧・混乱・幻惑と言った精神干渉を無効化する能力。また格闘ダメージを向上させる効果もある。
戦闘続行・B
往生際が悪い。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
【宝具】
『左の脊髄断つ大刃』
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:ズー=アル=フィカール、即ち脊髄を裂くもの、または二つに裂かれたものの異名をとる。預言者ムハンマドにより授けられたアリーの佩刀。
一説には先端が二つに分かれていたとも言われ、「善悪の峻別」、「正邪の分別」などの寓話としても捉えられる。
断ち切ると言う特性に特化しており、セイバーが標的と定めた対象は如何なる魔術・概念・防壁に護られていようとも、それらを全てキャンセルして対象を切断する。また対象外の軌道上に存在するものは何であれ透過してしまう。
また、その対象が魔術や呪詛、固有結界更には宝具であろうとも斬る事が可能。斬られた魔術や宝具はそのまま機能を完全に停止してしまう。
ウフドの戦いに置いてメディナ側のイスラム軍大敗の中、アリーはたった一人でメッカ側の異教徒の戦陣を蹴散らし、名高い敵方の勇士二名を屠り、この時「ズー・アル・フィカールに勝る剣はなく、アリーに勝る若武者なし」と言う声がどこからともなく聞こえたと言う。
『右の我が信仰が証』
ランク:A+
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:アリーの信仰と四つの徳の顕現たる不可視の盾。
アリーが敵と対峙する折に展開される正面から来る攻撃に対しては無敵とされる概念武装。その防御力は難攻不落であるハイバルの砦にも匹敵する。
ただし背面や背後からの攻撃、特にアリーの意識の外にある攻撃に対しては非常に脆くその効果は及ばない。
嘗てアリーは妻を娶る為に戦を前に数少ない財産である己の楯を売り払い(喜捨)、また楯を失い矢面に立たされた折には城門を引き剥がして楯代わりにして身を守り(聖戦)、楯を異教徒に盗まれた時には不利益な結果になろうともイスラムの法に従って「罪人に報復せず(法の遵守)、臨終の間際には死を恐れず安らかに息を引き取り信徒達への遺産として神授の楯を遺したと言う(殉教)。
すなわち楯と言う存在を通してのアリーの喜捨、聖戦、法の遵守、殉教のエピソードを象徴する宝具。
イスラム教圏において今なお敬意と信仰を集める大英雄の一人。第四代正統カリフでイスラム史上最高の武勇を誇る大英雄。メッカのクライシュ族の生まれで預言者の従弟。今もムハンマドに次ぐ信仰と賞賛を受ける。
預言者の叔父ハムザと共に、その勇猛さから『神の獅子』と称されるなど数多くの異名を取った。
迫害対象であった初期イスラム教のおいて、最初期の信者、最強の戦士として登場し、活躍。類稀なる信仰心と忠誠心により預言者に全幅の信頼を置かれ、ムハンマドの娘ファティマを娶り養子となる。
聖剣ズルフィカールを手に武勇を重ね、天使から賞賛を受けた伝説やその戦歴に見るように、大征服時代や聖戦を通して半ば伝説化した戦いぶりを見せる。
預言者の死後暫くして、“ムハンマドの代理人”であるカリフの四代目に就任するが、その権威を巡ってムアーウィヤらと敵対すると、緒戦を優勢に迎えるも詭計により和議を結ぶはめに陥る。
このように将たる器量や個人武勇にはケチの付けようがないものの、どうにも政治的には後手に回りがちな傾向がある。最後はクーファの大モスク前で襲撃を受け、2日後の661年1月27日、その生涯に幕を閉じた。
知勇に優れるだけでなく気さくで責任感が強い好青年だが、細かい政治などの行いは不得手であり緻密な策略などにはめっぽう弱い所がある。
マスターに対しては互いに信頼しており良好な関係を築いている。
久宇 舞弥
【年齢】不明
【身長・体重】161p 49s
【特技】戦闘技術一般。
【魔術属性】不明
【魔術回路】不明
切嗣の助手で完全なる殺人機械「衛宮切嗣」を構成するパーツの一つ。
今作でも切嗣の部品としての役目に徹しようとしており、人間性を喪失していると述べているが、この世界では切嗣以前に藤二に仄かな想いを抱いていたりと完全に心を殺していると言うわけではない模様。
今作でもアイリスフィールを襲撃のあったアインツベルンの森から逃がす為、護衛の任を負うが、やはり綺礼相手には歯が立たず圧倒的な戦闘力の差で捩じ伏せられアイリスフィールも傷つけられるが、聖杯が起こした気紛れにより令呪とサーヴァントが与えられ結果的に綺礼のアサシンを討ち取り彼を撤退させる戦果を上げた。
尚、今作でパートナーとなったボールスと接して行く内に切嗣に従順に従って来た自分に疑問を持つようになる。
ランサー
【マスター】久宇 舞弥
【真名】サー・ボールス
【身長・体重】197p 84s
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力B 魔力D 耐久C++ 幸運A 敏捷A++ 宝具C++
【クラス別スキル】
対魔力・B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷つけるのは難しい。
【固有スキル】
連携・A
ランスロットと共に戦場を駆け抜けたパーシヴァル、ギャラハッドと共に戦った事から得たスキル。
聖杯の騎士・C
一片の曇り無きとまでは行かないものの、聖杯に到達した事で得たスキル。効果としては、Cランク以下の精神干渉系魔術をシャットアウトする。
【宝具】
『騎乗せし王詰みし斧槍』
ランク:C++
種別:対騎乗宝具
レンジ:1〜5
最大捕捉:1個
由来:ランスロットとアーサー王の戦いにおいてアーサー王を落馬させあと少しで討ち取る所まで追い詰めた逸話の具現。
斧槍の形状をしており騎乗兵の騎乗物を破壊する事に長けた宝具。また空を飛んでいたとしても斧槍を騎乗物に向けて振り抜く事で衝撃波を飛ばして攻撃する事も出来る。
円卓の騎士の一人で円卓最強と言える騎士サー・ランスロットの従兄弟であり、ランスロット卿を助ける形でたびたび活躍する。また、聖杯探求を成し遂げた三人の騎士の一人である。
パーシヴァルとギャラハッドと共に聖杯を発見したが、この二人だけは早世してしまい、唯一人キャメロットに戻りアルトリアに聖杯について報告した。
何故、ボールス卿が聖杯に到達できたのかと言えば、聖杯は童貞でなければ得る事ができないとされていた為である。ボールス卿は一度だけ女性と臥所を供にした事があったが、以後は悔い改め、童貞を守っていた為、ランスロット卿すら到達できなかった聖杯に到達できたと説明されている。
その後、ランスロットがアルトリアと相対した時にはランスロットに味方しアルトリアを落馬させあと少しでその命を奪う所まで追い詰めた(結果はアルトリアに思う所があったランスロットの制止がかかったが・・・・)。
戦争が和議によって終了すると、ボールス卿はランスロット卿によりクローダスの国王に封じられる。しかし、ランスロット卿が出家すると、彼に従い自身も出家した。また、ランスロット卿が死亡すると、彼の遺言に従い、エクター・ド・マリス卿らと聖地に向かい、そこで異教徒であるトルコ人らと戦い聖金曜日に死亡した。
豪放磊落を絵に描いたような大柄の体躯を持った青年の姿で現界し、アルトリアには追い詰めた事に後ろめたさを持っているが、同じくランサーとして呼ばれたベディヴィエールと共に戦う事になる。
舞弥を姐さんと呼んで慕い彼女に冗談交じりで助言を呈しており良好な関係を築いていく。
アイリスフィール・フォン・アインツベルン
【年齢】9歳
【身長・体重】158cm 52s
【特技】錬成魔術
【魔術属性】不明
【魔術回路】不明
アインツベルンの手により第四次聖杯戦争降霊儀式の寄り代として錬成されたホムンクルス。「冬の聖女」ユスティーツァの後継機にあたり、また究極のホムンクルスの母胎となるべく設計されたプロトタイプでもある。
精霊に近い存在である上、誕生前から様々な調整を加えられており、魔術師としての能力は高い。
今作でも『小聖杯』として切嗣の理想に殉じる覚悟で冬木に赴くも開戦当初に置ける本来の必要最低限の参加枠を大きく逸脱した英霊の大量召喚に加え自身が『小聖杯』としての脱落した英霊の魂を収納する機能を果たせていない事に愕然とするも、その間もなく綺礼の襲撃を受け負傷。その際には自身もマスターに選ばれ平教経をアーチャーとして召喚し難を逃れる。
当初は切嗣の理想や考えが正しいと信じていたものの、教経に苦言を呈され彼の生前の夢を見るなどして切嗣の英雄批判に疑問を持ち始める。
アーチャー
【マスター】アイリスフィール・フォン・アインツベルン
【真名】平能登守教経
【身長・体重】181p 61s
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力A+ 魔力D 耐久A 幸運C++ 敏捷A 宝具C+
【クラス別スキル】
対魔力・C
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
単独行動・A
マスター不在・魔力供給なしでも一週間、現界できるスキル。マスターがサーヴァントへの魔力供給を気にせず全力で魔術を行使できる利点を持つ。反面、サーヴァントがマスターのコントロール下を離れる危険性をも持つ。
【固有スキル】
千里眼・D
視力の良さ。遠方の標的の捕捉距離向上。
勇猛・B
威圧・混乱・幻惑と言った精神干渉を無効化する能力。また格闘ダメージを向上させる効果もある。
一気呵成・B
攻撃すればするほど勢いを増す。ターン経過毎に命中率が増して行くスキル。
【宝具】
『そこ退き候へ、矢面の雑人ばら(そこのきそうらへ、やおもてのざつにんばら)』
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:5〜50
最大捕捉:10人
由来:佐藤兄弟や武蔵坊弁慶と言う名だたる武将達を雑兵と言い捨てた逸話。
射る目標の前に障害物がる場合、矢はそれを破壊して進む。Dランク以下の障壁であれば、貫通して進む事が出来る。Cランクの障壁であれば、破壊するに留まる。
『死出の山の供(しでのやまのとも)』
ランク:C+
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:2人
由来:安芸兄弟を脇に抱えたまま海に飛び込み道連れにした逸話。
自身の霊核を犠牲にして、両の手を通じて、相手の霊格に直接ダメージを与える事ができる。抵抗に失敗した相手は、教経と共に消滅する事となる。自身の消滅に相手を巻き込む、心中宝具である。
平安時代末期の平家一門の武将。平教盛の次男。『玉城一の強弓精兵』と言われる平家随一の猛将であり、源義経のライバル的存在。
都落ち後、退勢にある平家の中で一人気を吐き、水島の戦い、六箇度合戦、屋島の戦いで奮戦して源氏を苦しめた。
最後は壇ノ浦の戦いの敗戦の中散々に戦い、源義経に組みかかろうとするが、八艘飛びで逃げられ、安芸兄弟を締め抱えて海に飛び込んで死んだ。
背に大弓を下げ白柄の大長刀を手にし腰には無銘の黒漆の大太刀を帯刀している武将の姿をしている。アイリスフィールの事を主として忠義を尽くしているが、切嗣の考えに疑いを持たず寧ろ、その命を捧げる事に躊躇いを持たない彼女に対し『残される者達の事を考えて欲しい』と常に諫言している。
フラン・イヴェール
【年齢】29歳
【身長・体重】159p 45s
【特技】宝石の研磨・鑑定。
【魔術属性】精製
【魔術回路】五十五本
フランス出身の魔術師の女性。
温和でのんびりとした性格の持ち主だが、卓越した観察眼と戦略眼を持ち合わせおり傍から見れば知的な雰囲気を纏っている。
嘗ては時臣や祐世と同じシュバインオーグの弟子の一人であり魔術師としての矜持が高い時臣と人間らしさを重んじる祐世の対立を緩和できる数少ない人物であったが、やがて故郷の祖父母が亡くなった際その弔いをする為師の許しを得て故郷に戻った。この僅か後に時臣と祐世は喧嘩別れをする事になる。
小石や水晶と言った鉱石を宝石に変換して精製すると言う非常に稀有な魔術を得意としており故郷に戻った後はアクセサリーショップを経営しながら日々を過ごしていた。
しかし、ある時に自身が持っていた魔術書を読んでいた時に令呪が現れ聖杯戦争に参戦する事になる。その後来日した彼女は祐世と共に戦う事になるが・・・・
アーチャー
【マスター】フラン・イヴェール
【真名】エミヤ
【身長・体重】187p 78s
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力D++ 魔力B++ 耐久C++ 幸運B 敏捷C++ 宝具?
【クラス別スキル】
対魔力・D
一工程によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
単独行動・B
マスター不在・魔力供給なしでも二日、現界できるスキル。マスターがサーヴァントへの魔力供給を気にせず魔術を全力で行使できる利点を持つ。反面、サーヴァントがマスターのコントロール下を離れる危険性をも持つ。
【固有スキル】
千里眼・C
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。更に高いランクでは、透視・未来視さえ可能とする。
魔術・C-
オーソドックスな魔術を習得。得意なカテゴリは不明。
心眼(真)・B
修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
【宝具】
『無限の剣製』
ランク:E〜A++
種別:????
レンジ:????
最大捕捉:????
由来:なし
錬鉄の固有結界。本来は魔術で在り宝具ではないが、エミヤの象徴と言う事で宝具扱いになっている。
心象風景は、燃えさかる炎と、無数の剣が大地に突き立つ一面の荒野が広がり、空には回転する巨大な歯車が存在する。
結界内には、あらゆる『剣を形成する要素』が満たされており、目視した刀剣を結界内に登録し複製、荒野に突き立つ無数の剣の一振りとして貯蔵する。ただし、複製品の能力は本来の物よりランクが一つ落ちる。また、乖離剣エア等の神造兵器の類は複製不可とされる。
刀剣に宿る『使い手の経験・記憶』ごと解析・複製している為、初見の武器を複製してもオリジナルの英霊程ではないが、ある程度扱いこなし、『真名解放』や『壊れた幻想』と言った技能もエミヤの力が及ぶ範囲内なら使いこなせる。
相手の宝具や技量を複製しただけでは、それを極限まで使いこなす本来の担い手には遠く及ばない。その為、他の英霊の宝具を幾つも記憶した上で、それらを効果的に運用し、相手の弱点を衝く事で初めて他のサーヴァントに対抗し得る能力となる。
また、一度この心象世界に複製され記録された武器は、固有結界を起動せずとも投影魔術で作り出す事が可能で、エミヤの投影は本来のそれとは異なり、この固有結界から零れたものであり一般的な魔術ではない。
【投影宝具】
『干将莫耶』
ランク:C-
由来:古代中国・呉の刀匠干将と妻の莫耶、及び二人が作った夫婦剣。
陰陽二振りの短剣。エミヤを象徴する宝具。黒い方が陽剣・干将、白い方が陰剣・莫耶。互いに引き合う性質を持つ夫婦剣。二つ揃いで装備すると、対魔力、対物理が上昇する。宝具としてのランクは高くないが、投影の負担が軽い事と先の特質から愛用している。エミヤの手によって刀身に魔除けの文句が刻まれている。また、巫術器具として使う事も。
真名解放された事はないが、複数個を投影し、投擲と斬撃のコンビネーション技『鶴翼三連』をエミヤは使用した。
これは投影による模造品である為ランクダウンしているが、投影品ではない本来の干将・莫耶」は、怪異に対し絶大な威力を発揮する。
『偽・螺旋剣』
ランク:A(弓で放った場合の凛の分析)
由来:アルスター伝説の名剣カラドボルグ。
名前の通り、螺旋を描く刀身を持つ剣。『偽』や『U』が示す通り、本来のカラドボルグとは異なり、エミヤのアレンジが施されている。
矢として放つ場面も、手に持って使う場面も両方あり、どちらにしても使える武器。
真名解放して放たれた際は空間すら捩じ切る貫通力を発揮する為、直撃はしなくとも身体をズタズタにする。
尚、オリジナルのカラドボルグは、ケルトの英雄クー・フーリンの天敵とも言える宝具。クー・フーリンはこの宝具の使い手がアルスター縁の者であった場合、自ら誓ったゲッシュによって、その者に一度は破れなければならないと言う。
『熾天覆う七つの円環』
ランク:不明(B+の投擲武器をほぼ防ぐ)
由来:ギリシャの英雄アイアスの盾。
エミヤが唯一得意とする防御用装備。投擲武器や、使い手から離れた武器に対して無敵と言う概念を持つ概念武装。光で出来た七枚の花弁が展開し、一枚一枚が城壁と同等の防御力を持つ。
実際クー・フーリンの投擲宝具『突き穿つ死翔の槍』をダメージを負いつつも防ぎ切るなど、投擲武器に対しては非常に高い耐性がる。
『赤原猟犬』
由来:北欧の英雄ベーオウルフが振った剣フルンティング。
弓に番えて放ち、魔弾として使用する剣。射手が健在且つ狙い続ける限り、標的を襲い続ける効果を持つ。ただし、嘗てアルトリアを狙って放った魔弾が、直後に令呪によってジャンプしたアルトリアとすれ違った際は、アルトリアの追尾ができず、士朗の方へ飛んで行ったと言う例もある。
魔弾の速度については諸説あるが、矢を放ってからエミヤがアルトリアに致命傷を負わせられてしまうまでにかかったのが「2秒弱」とされ、センタービルから大橋までが約4キロの距離である事を考えると優に音速を超えている。
剣として使用した場合の能力は描写されず。尚、オリジナルの『喰らいつく猟犬』とは明らかに別物。
並行世界に置ける第四次聖杯戦争末期に起こった災厄によって孤児となり衛宮切嗣に育てられ『正義の味方』を目指した少年がいた。彼は大きくなってからもそれを目指して戦っていたが、後に多くの人々を救わんとして世界を契約して世界の守護者となった。
しかし、その末路は「自身が救わんとした者達によって裏切られての最後」と言う物で英霊となってからは救いたいと思った人々を虐殺する事で世界を守る『守護者』になりやがて自身の信念は摩耗し抱き続けた理想に絶望して、嘗ての生き方を憎み今に至った。
やがて嘗ての自分を殺す目的で第五次聖杯戦争に参戦したが、その戦いの中で己自身の答えを得る事ができ再び英霊の座に帰ったが・・・・
キザで皮肉屋で現実主義者だが、根柢の部分はお人好し。今回、マスターとなった、少々のんびり屋の性格のフランをよく支えている。呼び出された時代が自分が幼い頃に経験した大災害より前である事を知りそれを防止する為行動しようと思っておりフランもそんな彼の想いを尊重している。この様に信頼関係は厚い。
ルイン・フディーア
【年齢】18歳
【身長・体重】157p 40s
【特技】編み物・読書。
【魔術属性】風・置換
【魔術回路】四十三本
フランス出身の魔術師見習いの少女でウェイバーらと同年代。魔術師としての格は余り高くないが、魔術回路の本数は四十本台と余り代を重ねていない魔術師としては破格の本数を誇り魔術属性も基本の『風』と特殊属性の『置換』の二重属性を持つ。
『置換』とはルイン自身の位置と彼女の髪の毛を芯にした短剣の魔術礼装の位置を取り換えると言う物で空間転移に近い魔術。有効範囲は凡そ1キロ程。
穏やかで心優しい性格だが、面倒事に巻き込まれ易い不幸体質。今回の聖杯戦争も巻き込まれた感じで参戦しておりどうにか生き残ろうと考え動いていた時に征服王であるイスカンダルに引き摺られたウェイバー達と出会い同時にケイネスの制裁に巻き込まれる。
ライダー
【マスター】ルイン・フディーア
【真名】アストルフォ
【身長・体重】161p 50s
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力D++ 魔力C+ 耐久D++ 幸運A+ 敏捷B++ 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力・D
一工程によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗・A+
全ての乗り物を乗りこなす。ただし竜種は該当しない。
【固有スキル】
魅了・C
『現在生きている中で一番の美男子』とまで評された美貌の効果。異性・同性を問わず惹き付ける。特に人間離れした者に好かれ易い。
風除けの加護・A
聖人ヨハネから授かった「強風を閉じ込める事の出来る皮袋」の効果。風の属性を持つ魔術を吸いこんで無効化する。
騒動巻き起こす楽天家・A+
常に騒動に巻き込まれ巻き起こす性分の英雄に贈られるスキル。敵のペースや士気をかき乱す効果がある上、最悪の事態に発展する前にブレーキがかかり、幸運の値が1ランク上がる。また単独行動スキルをも兼ねた特殊スキル。
勇猛・B
威圧・混乱・幻惑と言った精神干渉を無効化する能力。また格闘ダメージを向上させる効果もある。
黄金律・B
身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれ程付いて回るかの宿命。大富豪でもやっていける金ピカぶり。滅多な事でお金に困らない。尚、彼の財力は当時のフランク王国の国庫よりも多かったと言われている。
【宝具】
『恐怖呼起こせし魔笛』
ランク:C
種別:対軍宝具
レンジ:1〜20
最大捕捉:100人
由来:魔女ロジェスティラから授かった「聞く者の心に恐怖を呼び起こす角笛」の逸話。
音色を聞いた者が恐怖で逃げ出すと言う角笛。
敵味方の技の条件を初期値に戻し、強制的に戦闘フェイズ自体を流す。ただし、飽くまで音を媒介にしている為、相手に聞こえていなければ効果がない。魔術に抵抗力のある英霊なら留まる事も出来るが、通常の魔術師が耐える事は難しい。
通常時は腰に下げられるサイズだが、使用時はアストルフォを囲う程の大きさになる。
『神秘暴きし蔵知の魔書』
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:一定空間
由来:魔女ロジェスティラから授かった「あらゆる魔術の秘密が書かれている知恵の書」の逸話。
魔術に対してカウンターで発動する魔術専用の迎撃礼装。
真名を唱える事でその場に掛かっているあらゆる魔術に対処し、解除・無効化する事が可能。既にかけられた魔術を解除する事も可能。特に結界の類やフィールド支配系の魔術に有効。魔術であれば、どれ程の規模の物でも問答無用で打ち消してしまう最強の対魔術礼装。
ただし、自分自身に掛けられる魔術は該当しない。
『あヽ誇り高きは僕の技』
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:5〜6
最大捕捉:1人
由来:カタイの王子アルガリアの魔法の槍。
騎乗槍勝負において持つ者に絶対の勝利を与える槍。常時発動型のこの宝具が命中した場合、相手の騎乗に関する操縦能力を全て失わせ、騎乗中のあらゆる行動をファンブルさせる。
また、この槍には内に秘めたる神秘を隠匿し、担い手すら欺く偽装能力が存在する為通常の方法では宝具と気付く事ができず、鑑定系能力がなければweaponとの判別が不可能となる。
また、対サーヴァント用の必殺技として『触れれば転倒!』を持ち、肉体のどこに触れようとも、腰から下が一時的に強制的に霊体化し、立ち上がれなくなる。
この効果は魔力で形成された鎧の上からでも適用され、肉体の損傷ではない為治癒魔術や再生能力を用いても、効果が失われるまで脚部の異常を回復できない。
『聖者の月輪』
ランク:A+
種別:対人・対軍宝具
レンジ:1(2〜50)
最大捕捉:1人(100人)
由来:預言者ヨハネ・エリヤ・エノクから与えられた二輪戦車。
真名解放によって空間を切り裂いて出現し、『この世ならざる幻馬』に牽引させる事で地上から失われたあらゆる物が保管されている『忘失の月』と呼ばれる異界への移動が可能となる。
また、この時相手の真名が判明していれば、その名が書かれた瓶を持ち帰り蓋を開け放つ事で、相手が失ってしまった記憶や感情、理性や気概を取り戻させる事が出来る。結果として、狂化や精神汚染などの影響を取り除いたり、逆に相手の体験した最大の恐怖をフラッシュバックさせて精神攻撃手段とするなど、多岐に渡る運用が可能。
使用時はヒッポグリフが牽引するが、もう一頭、名馬ラビカンを召喚し共に牽引させる事で対軍宝具へとモードを移行させる。二頭が疾走する度に周囲に異界への切れ目が戦車と共に移動するように入り蹂躪した敵を異界の深くへと落とす。放り込まれた敵サーヴァントは深く果てもない異界を半永久的に彷徨う事になる為、何れは魔力供給が途絶えて消滅する。
シャルルマーニュに仕えた十二勇士『パラディン』の一人である騎士。「現在生きている中で一番の美男子」と呼ばれる程の美貌を持ち合わせていた勇士である。
ローランやオリヴィエ、ルノーなどには実力で劣るものの、カタイの王子アルガリアの魔法の槍や、名馬ラビカン、魔法を破る呪文など、様々な道具を手に入れ、それらを使い活躍する。
ローランが発狂した際にはヨハネに導かれて月まで赴き、彼の理性を取り戻している。ロンスヴァルの戦いでは勇士の名に恥じぬ奮戦振りを見せたが、最後は敵の剣によって戦場に散った。
この世に並ぶ者無き美形ながら「理性が蒸発している」と例えられる程のお調子者。冒険好きトラブルメーカーで、どこにでも顔を出し、トラブルに巻き込まれ時には巻き起こす。悪事を働くと言う概念がなく好き放題暴れ回るが、最悪の事態には踏み込まないと言うお得な性格。マスターとなったルインもそんな彼に度々巻き込まれる事が多いが、アストルフォはそんな彼女を大切にしており一方のルインもそんな彼に心惹かれている為、信頼関係は厚い。因みに一見、女の子のような容姿に服装な為、女の子と見られがちだが、歴とした男子である。
尚、weaponとされているヒッポグリフ魔獣クラスの幻想種で、幻獣グリフィンと馬のハーフ。猛禽の頭部と翼を持ち、下半身は馬の姿をしている。名馬ラビカンはカタイの王子アルガリアの騎乗していた英霊馬を魔法の槍と共にアストルフォが自らの所有とした。
へリック・バスビカル
【年齢】65歳
【身長・体重】187p 79s
【特技】投剣、ハルバード。
【魔術属性】風・土
【魔術回路】五十五本
ギリシア出身の魔術師で白髪のショートカットに翡翠色の瞳をし髭を生やし武人然とした顔つきをしている老齢の男性。
騎士道精神に長けた人格者であり魔術師の世界においては『人道派』の盟主的な存在として知られている。また家族を何より大切にする人物であり魔術は一子相伝であると言う考えその物を間違っていると断言し遠坂の行いを何より嫌っている。一時期イギリスの時計塔において教師として教鞭を取っていた事がありケイネスやソラウ、ヨシュアやレグナがその教え子だった。この聖杯戦争が始まった時は隠居生活をしていたが、令呪に選ばれた事もあり自身の実力を磨く為参戦した。隠居生活をしてはいたが、その身体は老齢とは思えない程鍛えられており魔術的な礼装を施したハルバードと投剣を得意とする。また、ケイネスやヨシュア同様に水銀を操る礼装も持つ。
アサシン
【マスター】へリック・バスビカル
【真名】オデュッセウス
【身長・体重】196p 89s
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A+ 魔力C+ 耐久B+ 幸運B++ 敏捷C++ 宝具C
【クラス別スキル】
気配遮断・C
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。完全に気配を断てば発見するのは難しい。
【固有スキル】
軍略・A
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦闘に置ける戦術的直感能力。自らの対軍宝具や対城宝具の行使や逆に相手の対軍宝具や対城宝具への対処に有利な補正が与えられる。
千里眼・C
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
神性・D
神霊適性を持つかどうか。高い程より物質的な神霊との混血とされる。
オリュンポスの伝令神ヘルメスの曾孫であると伝えられている。
神々の加護・C
伝令神ヘルメスの加護。魔術による攻撃に対し一度だけAランク相当の対魔力を得る事が出来る。
【宝具】
『殺戮す十二斧』
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:5〜60
最大捕捉:1人
由来:オデュッセウスが使い、彼にしか引く事ができなかった弓。
矢が命中した地点から、任意の方向に向けて一度だけ矢を射出する事ができる。この矢が命中した地点にも、同様の効果が得られる。この矢が12発目に達した時、この効果は失われる。
『騙し欺く木馬の姦計』
ランク:C
種別:結界宝具
レンジ:1〜20
最大乗員:50人
由来:一夜にしてトロイアを滅ぼす要因となった木馬。
不自然さを抱かなくなる誤認阻害の能力を持っており、木馬がどれだけ足音を立てても匂いを漂わせても、それに違和感を抱く事はできない。
また、難攻不落の城壁を突破した事から、あらゆる「遮断」を突破し建物内部への侵入、幽体・宝具を除く物体内部への潜行が可能。この宝具は大きさをレンジの範囲内で変化させる事ができる。
ギリシャ神話の『トロイ戦争』においてギリシャ軍に参戦したイタカと言う土地の王。優れた軍略家でありトロイ戦争において『トロイの木馬』を考案、戦争終結を成し遂げた立役者。しかし、その勝利が海神であるポセイドンの怒りを買い彼は長きに亘り故郷に帰る事が出来ずに放浪を続けた。この物語は『オデュッセイア』として語り継がれた。
アキレウスやアイアス、ヘクトルと言った自身の武勇で戦う英雄とは対照的にその知略で勝負する知将で『足の速いオデュッセウス』、『策略巧みなオデュッセウス』と言う二つ名を持つが、本人は何よりも平和を切望する人格者でありトロイ戦争においても自身が考えた「誓い」がその戦争を起こしてしまった事に心を痛め早期終結を考えていたほど。この為騎士道精神を重んじるマスターとは信頼関係は厚い。触媒は「トロイの木馬の破片の一部」。
※誓い・・・・トロイ戦争が起きる前スパルタに王が集った事があった。それは戦いの為ではなくデュンダレオス王の娘であるヘレナの愛を勝ち取る為だった。しかし誰を選んでも敵を作ってしまう事に心を痛めた王に対し誰を夫にするかを決める前に「誰がヘレナの夫に選ばれようとも二人を助け、守る事」を神々に対し誓う事を提案した。しかし、この誓いはトロイ戦争の遠因ともなってしまった。
北鳳院 麟夏
【年齢】17歳
【身長・体重】161p 47s
【特技】剣術など武術全般、琴、茶道。
【魔術属性】空・絶
【魔術回路】五十九本
有数の名家にして資産家、そして名門魔術師の家柄である『北鳳院家』のお嬢様。
性格物腰共にお淑やかだが、同時に義を重んじる武士然とした性格であり更に分かり易く言えば、武家の姫君然とした少女。おまけに悪戯好きと言うお茶目な一面も。
涼香や冬華とは親友にして盟友であり共に剣の道を究めんとしており琴や茶道、魔術よりもこちらが本道と言わんばかり。だがかと言って、これらを疎かにしていると言う訳ではなく何事も取り組むからには妥協をしない主義で魔術師としての実力も相当なもの。
家は典型的な魔術師然とした家だが、彼女自身は『人道派』の長の一人でもある祐世の師事を受け、彼の矜持に共感している。
魔術属性は基本の『空』と特殊属性の『絶』これはあらゆる物を断つ魔術で分かり易く言えば、魔術の効果を断ち無効化すると言う物。これは切嗣の起源弾すら例外ではない。
セイバー
【マスター】北鳳院 麟夏
【真名】上杉不識庵謙信
【身長・体重】156p 41s
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 魔力A+ 耐久B+ 幸運B 敏捷A+ 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力・A
Aランク以下の魔術は全てキャンセル。
騎乗・B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。魔獣・聖獣ランクは該当しない。
【固有スキル】
守護騎士・A+
他者を守る時、一時的に防御力を上昇させる。
戦国乱世を統治できる程の腕を持ちながら、他国を自ら侵略する事はせず、戦乱続きだった越後を統治し、秩序の形成と繁栄に滅私奉公した為に習得した。
カリスマ・B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘に置いて、自軍の能力を向上させる。カリスマは稀有な才能で、小国の王としてはランクは破格と言える。
直感・C
戦闘時、常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。敵の攻撃を初見でもある程度は予見する事ができる。
魔力放出(結晶)・A+
謙信が保有する膨大な魔力を、彼女の意思で雪の結晶として具現化させる。結晶の形状は自在に変えられ、身に纏う鎧や剣など様々な武具に加工可能。また、アルトリアのように身体強化や加速、衝撃波としての応用も利く。
法術・B
神仏の力に自身の力を上乗せして、霊を成仏させる術。最高ランクともなれば神仏の力だけで事を成せる為、威力に対して魔力消費が少ない。
連撃・A
三太刀七太刀。一度のチャンスにおいて複数回、攻撃を行える技能。敏捷判定に成功する事で、一度の攻撃につき最大2回まで追加の攻撃判定を得る事が出来る。
至聖の殉教者・A+
信仰を堅持し戦乱の世を戦い抜いた義人への神からの祝福。危機的な局面において常に勝機を呼び寄せる能力で、謙信が信仰と義を貫く限り敗北は無きに等しい。
【宝具】
『姫鶴一文字』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2〜3
最大捕捉:1人
由来:謙信が所有する名刀の中でも有名な一振りで、夢に姫君が出て来て、刀身を磨き上げる事を止めさせた伝説。
破壊する事は愚か、敵意や害意を以ってして干渉する事ができない名刀。同ランク以上の対魔力がなければ、躱す事はできても防具で防ごうとする事や破壊しようとする事ができない。
『小豆長光』
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:2〜3
最大捕捉:1人
由来:謙信が所有する名刀の中でも有名な一振りで、謙信が持って来た二振りの内の一つ。刃の上に小豆を落とすと真っ二つになったと言う伝説。
謙信の筋力に関係なく、斬り付けたもの全てを切断する名刀。耐久でも対魔力でも防げず、この刀による斬撃から傷を負わずに済む方法は、回避だけである。
『戦国乱世の名戦』
ランク:EX
種別:対軍宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:謙信が信玄と戦った戦いの中で最も熾烈な激闘とされ後世においても語り継がれた『第四次川中島の戦い』を固有結界とした対軍宝具。
現界するのは川中島の戦場。その中で引き摺り込んだ対象は武田軍の本陣にいる形で出現する。この時対象の周囲は濃霧に包まれており心眼や直感と言ったスキルが扱い辛くなっている。
そして、濃霧の中から白馬に跨った謙信と独立サーヴァントとして単独行動スキルEと騎乗スキルCを付与された彼女に忠義を尽くす越後の武士達が強襲を仕掛け蹂躪する。
戦国時代の日本における群雄の一人で越後を治めていた武将。神がかった武勇と軍略を併せ持ち生涯不敗を貫いた事から『毘沙門天の化身』『軍神』『越後の龍』、『聖将』とまで呼び称された武将。
裏切りも当たり前だった戦国時代において『義』を掲げ決して領土目的での戦をしなかった事から『義将』と呼び称された人物。
甲斐を本拠とする武田信玄とは幾度となく戦いを繰り返した好敵手であり彼との戦いである『川中島の戦い』は五度に渡って行われ、この時四度目の川中島の戦いの際には単騎で信玄の元へ迫り彼に刀を振り下ろすも信玄はこれを軍配で受け止め、討ち取る事は叶わなかった。
しかし、その信玄が相模に本拠を構えていた『相模の獅子・北条氏康』と彼と同盟関係を結んでいた今川家のとの戦いの際、北条は塩の配給を止めて信玄を困窮させた時には『民草の苦しみは我が苦しみである」と言って信玄に塩を送った逸話は『敵に塩を送る』と言う語源となった。この為信玄は臨終の際に養子である勝頼に『もしもの時は謙信を頼れ』とまで言い残した程だった。
その後、謙信は当時、天下布武を掲げて戦っていた織田信長の軍勢を『手取川の戦い』で討ち破りさらに上洛せんと兵を集めるもその最中に厠で倒れていた所を臣下が見つけ手当てをするもその甲斐無く命を落とした。享年49。
その死因は脳梗塞であったとされ、戦時中でも常に特注の盃を手放さず酒を飲んでいたとされ、それが原因ともされる。
戦いでは『毘』の旗を掲げ戦うその姿は軍神と讃えられ後世にも語り継がれた。一説では女性であったともされている。
上記の説の通り実は女性で白銀の甲冑に身を包んだ麗人の姿で現界する。
麟夏は彼女を義を貫いた将として尊敬し師弟のような信頼を築いている。
アイサ・ラディッシュ
【年齢】17歳
【身長・体重】162p 49s
【特技】ヒッチハイク・バイク・マーシャルアーツ。
【魔術属性】雷・火
【魔術回路】六十六本
『人道派』の創始者オルガ・ラディッシュの孫娘。
非常にサバサバした性格でありムードメーカー。少しサディスティックな面も目立つが、基本友人想いで明るい性格。ただ、偉大に過ぎる祖父に若干のコンプレックスとプレッシャーを感じており現在は距離を取っている。
魔術師としての実力は祖父の手解きを受けていた事もありトップクラス。死神の鎌のような礼装を用いている。これは『雷』の『電子』と『火』の『加熱』を組み合わせ刃に流し斬った対象の身体の水分を沸騰させ四散させる魔術。
麟夏とは日本へ祐世のもとに留学した際の親友。今回の戦争には共に死徒の集団から冬木の市民を守る為に参戦。尚、この時にパートナーとなったライダーに一目惚れするも本人に自覚なし(笑)。ただ、彼が抱く願いに関しては否定的なスタンスを取っている。
ライダー
【マスター】アイサ・ラディッシュ
【真名】長宗我部宮内少輔元親
【身長・体重】188p 76s
【属性】中立・善
【ステータス】筋力A+ 魔力C 耐久A 幸運C+ 敏捷B++ 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力・D
一工程のものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗・B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。魔獣・聖獣ランクは該当しない。ライダーの騎乗スキルにしては、平均的。
【固有スキル】
芸術審美・D
出医術作品、美術品への深い造詣。芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、やや低い確率で真名を看破する事ができる。
嵐の航海者・B
船と認識されるものを駆る才能。集団のリーダーとしての能力も必要となる為、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
地形適応・E
特殊な地形に対する適応力。水軍を指揮する者として、足場の不安定な水上や水中での活動に適応する。
直感・B
戦闘時、常に自身にとって最適な時間を“感じ取る”能力。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
【宝具】
『一芸熟達の極み』
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:初陣の『長浜の戦い』の際、家臣の秦泉寺豊後に槍の使い方と大将の行動を聞き、“その通りにやって”武勇を立てた逸話。
真名解放をする事によって、元親は“手に取った武器で”、“確実に武勇を立てる”事が可能となる。ただの棒きれや使った事のない武器であってもランクに関係なく達人級に使用する事ができ、宝具を相手に拮抗する事すらできる。
それが例え、他のサーヴァントの宝具であっても例外ではなく、その際には真名解放すらも可能となる。ただし使いこなせるのはA+ランク以下の有形の物に限られる。
『鬼若子救いし葦毛』
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:3〜40
最大捕捉:100人
由来:豊臣秀吉から元親が拝領した名馬。葦毛の馬である。『戸次川の戦い』にて仙石秀久の無謀な策により、窮地に陥った元親を乗せて命を救った逸話。
元親が生前に騎乗した愛馬にして英霊馬。普段は無銘の槍を携え騎乗槍の形態で敵を蹂躙する宝具だが、同時に単独行動スキルCと共に仕切り直しスキルA+を保有している為、戦況が不利となり主である元親の身が危うくなった時、高確率で戦線離脱ができる。
『土佐の出来人に従いし精兵達』
ランク:EX
種別:対軍宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:長宗我部元親が率いた半農半兵の軍勢を召喚する宝具。
固有結界を必要とせず呼び出す事ができ、呼び出せるのは彼ら一領具足だけでなく自身に仕えた土佐の益荒男達をも召喚して使役する事ができる。彼らは何れも単独行動・Cと勇猛・Bを所持している。
一領具足は長宗我部が土佐の覇者と称される原動力として彼らに従った兵達で『土佐物語』では、死生知らずの野武士なりと書いている。
『土佐の荒波に鍛えられし水軍衆』
ランク:EX
種別:対軍・対城宝具
レンジ:1〜99
最大捕捉:1000人
由来:長宗我部氏が率い、『小田原征伐』、『文禄・慶長の役』などで活躍した水軍(水辺でなくとも召喚可能)。
呼び出されるのは安宅船や突撃用の小舟が中心となった船団であり、彼がライダーとして呼ばれる所以となった宝具でもある。
安宅船からは大筒による砲撃や爆裂弾、鉄砲による遠距離射撃が主である。小舟には衝角が取り付けられており、魔術陣地などの破壊を得意としている。
また、『土佐の出来人に従いし精兵達』との併用も可能であり魔術陣地を破壊した後に進軍する事も可能。
魔力をブーストする事で長宗我部水軍が鍛えられた土佐の荒波を固有結界として表す事ができる。この固有結界が発動されると地形適応のスキルを持っていないサーヴァントは必然的に不利な戦いを強いられる事になる。
戦国時代の武将の一人で四国を統一した群雄。土佐の一大名から四国を統一して見せた功績と勇猛さから『土佐の出来人』と称された。
幼少期は色白で大人しく、軟弱であった為、“姫若子”などと椰揄されていたが、『長浜の戦い』で戦果を上げ以後は“鬼若子”と賞賛される。家来に対しては“一芸熟達たれ”と教え、禁酒令があるのに城に酒を持ち込ませるなど逸話にも絶えない。
『戸次川の戦い』で嫡男・信親を失ってからは自害しようとして部下に諫められ、以後は嘗ての覇気を失ってしまう。1599年、61歳で死去。
織田信長は元親は余り高く評価しておらず、慣用句の「鳥無き里の蝙蝠」をもじって、「あれは鳥無き島の蝙蝠」と揶揄したと伝えられるが、これに対し信長の元に使者として現れた中島可乃助は『蓬莱宮の寛典に候』と言って返した逸話は有名である。
また晩年は息子の死で失策が相次いだが、信親が死んで変貌する前までの元親には家臣の諫言や意見には広く聞き入れる度量があった。阿波の勝端城攻略においては上級家臣の意見より下級の一領具足の意見を聞き入れたと言う。
また情け深く、妹婿の波川清宗が元親に謀叛を起して討たれた時、弟の次郎兵衛や五郎大夫は助命した。だが二人は兄の仇を討つ為に岡豊から出奔したので、家臣は二人を追討しようとしたが、元親は許さなかった。
阿波白地城主の大西覚養が三好氏に寝返った時も人質としてあった甥の上野介を殺さずに優遇したり、三好康長の子・康俊が父の誘いを受けて寝返った時も、人質として岡豊にあった康俊の子を殺さずに丁重に送り返して康長に感謝されたりしている。
この事から『元親記』と言う書物では「律義第一の人」「慇懃の人」と評され、その他の軍記物でも武勇に優れ仁慈に厚い名君と評している。
このように知勇兼備の名将だが、その心底は自身の息子を亡くしてしまった事への悔恨が今なお渦巻いており聖杯戦争には『我が子の死を無かった事にしたい』と言う願いを持って参戦したが、マスターとなったアイサからは否定されている。
長身でなければ、十中八九女性と誤認する程の美貌を持った若武者の姿で現界する。得物は無銘の槍と刀。
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