道しるべ……
誰もが知りたい未来への軌跡
私たちはどうだろう?
不明艦からの攻撃を受けて
運命の分かれ道にさしかかったとき
その選択を間違えていたら
私たちは死んでいただろうか?
きっと死んでいる
でも、強運というのは存在するようでして……
──ホシノ・ルリ──
第一章(中編)
一つの戦い、一つの出会い、私たちの『選択』
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しつこく追尾してきた恐るべき3隻の高速巡航艦に撃沈されかかったところを、虚空から放たれた無数のエネルギーの矢によって窮地を救われたものの、ユリカをはじめクルー全員はまったく状況が飲み込めず、新たに出現した脅威に愕然としていた。
「なんなのよ、あれは……とんでもなくたくさんの光が迫ってくるわ」
ミナトが操舵席から身を乗り出し、メインスクリーンに映る光群を唖然としながら見つめる。彼女に限らず艦橋にいる全員が迫り来る正体不明の光群になんらかの恐怖すら覚えていた。
「ルリちゃん、何が起こったの?」
ようやく、艦長であるユリカが精神状態を繋ぎとめて妖精のようなオペレーターに話しかけるが、いつもクールで多少のことには動じないオペレーターの少女でさえ、ユリカの声が意識に届くまでに三瞬の時を必要とした。
「……ナデシコ前方、11時方向に艦影多数。距離2.4光秒、数……」
ルリの声が一瞬途切れる。
「数、一万隻以上」
「い、一万隻以上だって!?」
共通の驚きが艦橋全体、いやナデシコ全体を覆いつくす。いくらなんでも一万隻以上だなんて! 一体何処から沸いて出たんだ!?
これほどの艦艇数を彼らは木連との戦いでも、連合宇宙軍でも見ることはなかったのである。圧倒的量感が目の前にあった。
「い、一万隻って連合宇宙軍の最盛期時の軽く十倍の数だよ。木連だって艦艇だけなら無人兵器を合算しても一万隻なんて数、一度も確認された報告もないし、実際見なかったよ」
副長のアオイ・ジュンが全員の見解を代表する形で口を開く。その少女のような顔は蒼白しており、高速巡航艦に撃沈されかかった時よりも引きつっていた。ジュンが肩越しに振り向くと、指揮卓の前でポカーンと口を開けたままのユリカの姿があった。
『ユリカ! ユリカ、聞こえるか! 早くナデシコを動かせ! このままだと捕まっちまうか攻撃されるかのどちらかだぞ』
ユリカの眼前に二次元通信スクリーンが現れ、テンカワ・アキトが怒鳴る。アカツキやリョーコ、イツキのスクリーンも次々に現れて同様に艦長に訴えた。
「もう、遅いです」
あまりにも素っ気なく答えたのはホシノ・ルリだった。彼女は情報を伝えてからずっと「オモイカネ」と交信を続け、センサーで集められるだけの宙域情報と大艦隊の情報を収集していたのである。
その結果、彼女とオモイカネが下した判断は無情にも「脱出不能」だった。唯一、逃げ道といえる後方の小惑星帯は2隻の「不明艦」が離脱した方向であり、一基の相転移エンジンを破損したナデシコが再びあの2隻と渡り合える可能性はどう考えても小さかった。
そして、前方の宙域は見たこともない「大艦隊」によって整然と埋め尽くされている。その幅も厚みもどのくらいあるのか想像できないくらいに埋め尽くされているのだ。相転移砲で切り抜けようとしたとしても、いったい何回撃てばいいのか計ることすら困難な布陣と数だった。
どうにかなるという次元の問題ではなかったのだ
ユリカたちがその艦影をはっきりと視界に捉えたとき、驚きは三度湧き起こる。それは周囲をあっという間に包囲されてからも続いた。アーミーグリーンに統一して塗装された細長いシルエットの艦艇は、ほとんどナデシコの大きさを上まわっていたのである。一番大きな艦艇はナデシコ2番艦「コスモス」をもはるかに凌いでいた。
「ユリカ!ユリカ、大丈夫か!」
テンカワ・アキトがパイロットスーツのまま艦橋に飛び込んでくる。彼はユリカが心配になり、待機命令もそっちのけで駆けつけてきたのだった。
「アキトぉ!」
ユリカは思わず胸に飛び込みたくなる衝動を抑えつつ、感謝の表情でアキトを迎える。それでも愛する人の手を取ったままメインスクリーンに振り返り、大艦隊の出方を待った。
いや、待つしかなかった。
意外か予想通りか、最初に沈黙を破ったのは通信士のメグミだった。
「艦長、不明艦隊より通信です。第10艦隊司令官ウランフ中将と名乗る人物より通信が入っています」
二瞬の時を経て、ユリカの次の一声に全員の視線が交差する。
「メグミさん、前回と同様、まず向こうの回線だけ開いてください」
「はい、わかりました」
メグミが覚悟を決めて回線を開く。全員が注視する中、通信スクリーンに映ったのは骨肉もたくましい、堂々とした印象を受ける浅黒い肌をした壮年の男だった。濃いめのグリーン色を基調とした軍服を着こなし、金色の五陵星のバッジが輝くベレー帽を被った人物は、礼儀正しく敬礼をしてからナデシコのクルーに向けて口を開いた。
『小官は自由惑星同盟軍第10艦隊司令官ウランフ中将である。貴君らが帝国よりの亡命者であれば自由惑星同盟憲章にのっとり、貴君らを歓迎し、その身の安全を保障する。また、貴君らが貴族もしくは軍人である場合は身分と階級・所属を表明し、小官の指示に従っていただきたい。貴君らの連絡を切に願うものである』
最後に敬礼で締めくくり通信は切れた。
「自由惑星同盟軍……ですか。どうやら別の勢力のようですなぁ」
プロスペクターがあごに手を当てながら意味深くつぶやく。彼は少なくともジャンプアウトした先には二つの勢力が存在しており、その二大勢力は少なからずよい関係ではないということを瞬時に理解した。理解して現在の状況を客観的に分析しようと試みていたのだが、沈着冷静でなる彼もまた少なからず混乱していたのである。
また、お気に入りの服装がやや乱れているのは乗員席に座り損ねたエリナのとばっちりを受け、大きく揺れる艦橋でしがみつかれていたからだった。それでも表情が柔らかいのは「御利益、御利益」と思っているからだろう。
ナデシコの美人操舵士が考え込むようにして言った。
「なんか亡命者とか言われていたけれど、私たちのことかな? この辺りの情勢ってやつかしら」
「ミナトさんの見解、合っていると思いますよ。僕たちを追尾してきた3隻の軍艦から助けてくれましたし、亡命の元と思われているのが攻撃してきた軍艦の勢力なんでしょう。えーと、銀河帝国とか言ってましたっけ?」
アオイ・ジュンがいくぶん落ち着きを取り戻して答える。彼以外のクルーたちも「いまさらジタバタしても」とあっさり覚悟を決めたのか、数分前の険しさからは解放されている。
「とにもかくにも艦長、艦長はいかがなさいますか?」
ゴート・ホーリーは、肩幅のある体をユリカに向けて静かに低い声で問いかける。その視線の先には、大きな瞳をメインスクリーンに固定したまま何かを考えこむ優雅な艦長がいた。
彼女の腕が優美に動く。
「ウリバタケさん、聞こえますか?」
ユリカは、整備班長に向けて呼びかける。通信はすぐに返ってきた。
『おう、艦長よく聞こえるぜ。まったく連絡がないんで落ち込んでテンカワの野郎に慰められているのかと思ったよ』
冗談めかしてウリバタケは言ったのだが、通信スクリーンに映るユリカの表情はいつにもまして真剣だった。
『どうしたよ、艦長?』
「単刀直入にお聞きします。右舷側の相転移エンジンの修復はすぐに可能ですか?」
『だめだな。どこか修理ドックに入って本格的な修理が必要だ。よく持ちこたえたもんだぜ』
ウリバタケは間違えのないようにはっきりと即答した。右舷側の相転移エンジンの被害は外壁を突き破って内壁の奥にも及んでおり、急反転加速が電気系統上のトラブルも誘発し、相転移エンジンの他に四つの核パルスエンジンのうち二基に被害を及ぼしていたのである。事実上、右舷側上部エンジンと二基の核パルスエンジンは使用できず、右舷下部のエンジンは出力ダウンが予想されていた。
「ありがとうございます、ウリバタケさん。もうしばらく待機願います。」
ユリカは、通信を閉じると深く呼吸をし、何かを決意したように玲瓏な声の持ち主に告げた。
「メグミさん、先ほど通信をくれた第10艦隊司令官さん宛に通信を開いてください。私が話します。」
この発言に一番驚いたのは彼女の隣に寄り添うテンカワ・アキトだった。
「ユリカ、大丈夫なのか? 向こうが信用できるかどうか判らないんだぞ。へたに返事してドカンとやられたらひとたまりもないぞ」
アキトの慎重論にユリカはかすかに笑って言った。
「うん、そうだね。でも私たちをどうにかするならとっくにしていると思う。そうしないのは司令官さんが私たちの返事を待ってくれているからだよ。さっきの……ええと、ウランフさんだっけ? 私たちを攻撃してきた戦艦の艦長よりずっと信頼ができると思うよ。
それに、どう考えてもこの状況で脱出は無理だよ。無理に強行すれば逆に相手の警戒を買うと思う。詮索は別として、ウランフさんは私たちを助けてくれたんだから、お礼と返事をするのは当然だと思うの……ねぇ、アキト?」
いつものミスマル・ユリカだった。言い聞かせるでもなく、えらそうに諭すようでもなく、柔らかく微笑して想い出でも語るかのような口調だった。
アキトの心配は杞憂に終わったようだった。
「ユリカの判断を尊重するよ。オレは……いやオレたちは艦長を信じているんだからね」
すると、一斉に各所から同意の「意思」が上がる。声を掛ける者、きざな視線を向ける者、手を挙げて答える者、よくわからないジョークを披露する者、ナデシコの各クルーたちがそれぞれの気持ちをそれぞれの「形」で艦長に伝えた。
それを見届けたメグミがコンソールを操作する。
「艦長、通信開きました。映像入ります」
U
自由惑星同盟軍宇宙艦隊第10艦隊旗艦「
盤古」の艦橋では、白と赤の塗装が配された不明艦をメインスクリーンに捉えたまま、その挙動を注視しつつ返信を待っている人物がいた。
「ウランフ提督、そろそろ10分経ちますがまだ応答がありません。いかがなさいますか?」
参謀長のチェン少将の問いかけに、騎馬民族の血を受け継ぐ艦隊司令官は軽くうなずく。
「まあ、焦ることもなかろう。向こうは相談でもしているのかもしれんしな。帝国の貴族や軍人なら多少なりとも思うところはあるだろう」
チェン少将も同意する。
「しかし、見たことのない艦型です。むろん我が軍でも、どう考えても帝国の艦艇でもないようですが、または道楽貴族が独自に建造した私設艦でしょうか?」
「可能性はあるが、なにかこうしっくりこんな。大きさは的を射ていると思うがね」
あれはまず軍艦だろう。というのがウランフの見解だった。商船なら積荷の空間を無駄にするような船型など考えられない。貴族の私設艦という参謀長の意見に同意できるが、あえて双胴型にするという意味が不明だ。
しかし、「軍艦」ならば、あの艦型にはそれ相応の意味が生じてくる。
ちょうどそこへオペレーターから待望の報告があり、ウランフは命ずる。
「よし、回線を開け」
次の瞬間、艦橋中の視線が通信スクリーンに釘付けになった。
「これは……参謀長、どう思うかね?」
「……我々はどこぞの銀河の織姫でも助けたんでしょうか?」
チェン参謀の気の利いた冗談も、今のウランフには笑う余裕がなかった。通信スクリーンに現れたのは、黄色のラインの入った白いタイトな制服を見事に着こなした妙齢の美女だったのだ。敬礼をする動作が流麗であり、艦橋の至る所から感嘆のため息が漏れる。
『私は、地球連合宇宙軍極東方面艦隊所属、戦艦ナデシコ艦長ミスマル・ユリカと申します。ウランフ提督、助けていただきながら返信が遅れてしまった非礼をどうかお許しください。本当にありがとうございました』
丁寧に頭を下げる美女の姿にまたも艦橋がどよめく。ウランフは柔軟・冷静かつ紳士的な姿勢で彼女の一語一語に耳を傾けていた。
「いや、礼には及ばんよ。警戒任務を終えて帰還途上に貴官の艦を発見したのは偶然でな、もし礼というなら故障で遭難した駆逐艦に帰する所だろう、発見したのは彼らでね。きっと駆逐艦の乗員も不名誉からは解放されるだろう」
今度は艦橋から笑いが漏れる。
「ところで、貴官らは帝国軍に追われていたようだが、帝国からの亡命者なのか? それとも何か不都合なことでもしてしまったのかね」
『いいえ、亡命者でも犯罪者でもありません、ウランフ提督』
「ふむ、では……」
と、ウランフは、ある疑問を言いかけてそれを頭から振り払い別のことを口にする。
「貴官の艦は右舷側の機関部に損傷を受けているようだが、けが人はいるのかな?」
『軽傷者が6名ほど発生しましたが、幸い今のところ重傷者や重病者は居りません』
「そうか、それはよかった。乗員は全部で幾人いるのかね?」
『はい、私を含めて221名です』
通常、ナデシコの定員は214名だが、221名という数字にはカキツバタの乗員も含んで
いる。ナデシコが再び火星を目指したとき乗員すべてが戻ってきたわけではない。また、カキツバタの人員も最小限で留めていた関係で、火星脱出時の総人数は定員に7名ほどオーバーしただけで済んでいた。
ウランフは、うなずいてから心に引っかかっているある質問をしようかしまいか迷っていた。それは非常に突拍子もないことなのだが、彼の柔軟な思考にふつふつと湧き上がる疑問をいかにするべきか? 注意深く彼女の言動を聞いている者なら同じ疑問を抱いたであろう。チェン参謀長も気づいたようだ。
先にユリカが唇を動かした。
『ウランフ提督』
「うむ、ミスマル艦長、急にあらたまってどうしたね」
ウランフは通信スクリーンを見る。そこには美しい表情を引き結んだ凛然とした女性の姿がある。
『提督、こんなことをお願いするのも厚かましいのですが、お許しいただければ直接お会いして提督とお話がしたのですが、よろしいでしょうか?』
同じことをちょうど考えていたので、ウランフには願ったり叶ったりだった。この疑問や問題やらはとてもおおっぴらに話せるものではない。たとえその違和感が間違っていたとしても、艦橋の人員全員に聞かせてよい内容ではなかった。
「うむ、よかろう。そちらには随分と事情がありそうに見える。直接会って話をしよう」
ユリカの表情がみるみる明るくなった。
『ありがとうございます。ウランフ提督』
勇将として名高いウランフも、ユリカのいっぱいの笑顔にさすがに降参気味に微笑する。
「それではミスマル艦長、少し話を詰めようか」
こうしてナデシコ艦長ミスマル・ユリカは、「未知の宙域」にて大艦隊の司令官ウランフ中将との会見に臨むことになる。もちろん、ユリカは単に話をするだけではなく、「今」の状況を知ろうという意図もあったのである。
帝国軍の高速巡航艦から窮地を救われて50分あまりがすでに経過していた。
◆◆◆
『よーし、テンカワ、準備はいいか?』
通信スクリーンにはウリバタケの顔が映っている。アキトはそれを横目に見ながら「揚陸艦ひなぎく」のコクピットで計器類のチェックを行っていた。燃料系、油圧系、電装系、機関系、メインモニター、通信装置、非常脱出装置etc
それらのチェックを終えると、ウリバタケにOKのサインを送る。
「アキト、大丈夫?」
すぐ後ろの席でユリカが言った。
「ああ、大丈夫だよ。もしもの時はルリちゃんが遠隔操縦してくれるからね」
「だったら、無理しないで始めからルリちゃんに任せたほうがよくなくて? テンカワ君」
隣の副操縦席でイネス・フレサンジュが軽くからかった。
「いいんです。これから何が起こるかわからないし、もしもの時は自分で動かせるようになっておかないといけないからね。オレ、戦闘中は何も役に立てなかったし、せめて会見が無事に終わるまではしっかり務めを果たそうと思ってる」
アキトは真剣だった。普段は失敗や暴走が多い青年だが、いざというときの行動力と勇気はみんなも認めるところだった。こういうときのアキトは頼りになることが多い。
「さっすがアキトぉ! わたしのためにがんばってくれるんだね。ユリカ感激!」
ユリカはアキトに抱きつくが、首を絞める格好になっていた。
「ごらぁ! 行く前に逝かせるつもりかぁ、ちゃんと座ってろ!」
アキトに怒られ、ユリカはしょんぼりする。そんなに怒らなくてもいいのになぁ、せっかく助かったんだから、ちょっとくらいはしゃいだっていいじゃない。プンプン!
あっ、そうか! イネスさんがいるから素直になれないんだわ。アキトったら相変わらず、は・ず・か・し・が・り・や・さ・ん!! 会見が無事に終われば感動の抱擁を二人は交わすのよん! それで、そのまま唇を重ねて・・・
キャー、そんなぁ……アキトったらもう、だ・い・た・ん!
妄想の途中、ウリバタケの声がコクピット内に響く。
『よーし、準備がよければ発進だ。今から10秒後にひなぎくを切り離すから、5秒前にはエンジンをかけるんだぞー』
「了解。ウリバタケさん、準備いいッスよ」
カウントが始まった。彼らの目の前には、13,000隻を越える大艦隊の旗艦を務める巨大な宇宙戦艦が圧倒的な存在感で訪問客を待っている。ユリカもアキトもイネスも今はただ会見が無事に終わることを祈り、つかの間、虚空を埋め尽くす壮観な眺めを楽しんでいた。
彼らは、そちらの側へ第一歩を踏み出そうとしていた。
……TO BE CONTINUED
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
あとがき
空乃涼です。すみません、意外に後編が長くなりそうだったので「中編」とさせていただきました。第二章にすんなり入るために書ききらないといけない場面があるわあるわ……
一章まではわりとすんなり書き続けてこられましたが、二章と三章がやや難しめ。
誰か私に「時間」と「才能」をください!
あと、相転移エンジンがYユニット装着後、一体何基になったのか、明確な資料が見つけられず、最終話のユリカの「四基のエンジンを暴走させて……」という台詞から四基としました。三基という情報もありますが判然としません。Yユニット装着前の資料だと「二基」となっていますが、イラストで見ると「三基じゃん?」と確認できるわけで?
ウランフ提督の挿絵は「外伝」を参考にしました。どの外伝でのウランフ提督かわかった方は立派な高レベルな銀英伝ファンです。
では、次回は「後編」でお会いしましょう。ご期待に添えられるように早く掲載したいと思っています。
2008年6月21日 ──涼──
以下、修正履歴
一部、字の間違いや文章の追記、改訂を行いました。
2008年8月31日 ──涼──
涼です。さらにさらに修整を加えました。
これでほぼ間違いは撲滅したはずです?
2009年7月12日 ──涼──
こりずに最終修正です。段落が明確ではなかったので節に番号を振りました。
文を一部修正しました。
2011年9月3日 ──涼──
◆◆◆◆◆◆メッセージコーナー◆◆◆◆◆◆
やってきましたメッセージコーナー! なんと二話目にしてたくさんのメッセをいただきました。感激に堪えません。それにしても、皆さん銀英伝のファンの方も多いようでビックリです。ナデシコ&銀英伝、どちらもファンの方が作者の無謀な挑戦モノを読んで頂いているとは驚きでした。ナデシコファンの方が読んで、銀英伝て何?とか思うんじゃないかと予想していたものです。展開される世界は「銀英伝」なので意外というわけでもないのでしょうね。
以下、いただいたメッセの返信です。ありがとうございます。
■■2008年6月15日 日曜日
◇◇2時43分◇◇
ゼークトという名前でどの時代か判りました。ナデシコ乗組員達が銀英伝世界でどのように動くか楽しみです。
>>ありがとうございます。時系列に関しては、固有名詞だったり、数字で表記していたりしますので、ファンならすぐにわかると思います。アスターテの前にしたのは、それなりに考えがあってのことです。
◇◇6時41分◇◇
銀英伝とのクロスですか……技術レベルが果てしなく違う……その辺りをいかにするか楽しみです。
>>>ありがとうございます。技術に関しては、あまり突っ込むのことはしないと思います。(というか避けるW) ナデシコ側にあって銀英伝側にないもの、その逆もあります。まあ、別の方面でずいぶん差はあるともいます。ナデシコの装備は古代火星人のオーバーテクノロジーなので、意外に差はないと思います。もちろん、兵装的な「差」はあります。例として挙げるなら「砲戦距離」とか問題ありそう。でも、銀英伝の世界はハードよりソフトウェアですからね。
◇◇8時41分◇◇
艦隊戦になったとき戦力差をどう埋めるのか問題ですね。
>>>メッセありがとうございます。もちろん、単艦でどうにかなる世界じゃありません。まあ、この件に関してはばっちり考えてありますので、お楽しみに。どうか悩んでください。(笑)
■■6月16日 月曜日
◇◇13時08分◇◇
ナデシコは同盟側になるのかな? 単艦で逃げ回るのも異世界だと無理がありますからね。
>>>やはり同盟でしょう。今の帝国だと乗員ばらばらになった挙句にナデシコは接収されてしまうでしょうね。それに、彼らは共和政治下の人間ですから、同盟行きは免れないでしょう? 帝国側につくなら、ラインハルトの後ろ盾がないと危ないです。ああ、オーベルシュタインが問題かな。
◇◇15時00分◇◇
イネス、ルリ、ウリバタケのワンセットをプロスペクターが手がけたらフェザーン自治領の支配も可能。
>>>確かにおっしゃるとおり。ですが、けっこう条件が揃っていない駄目でしょう。まず第一に武力の問題。第二に地球教に襲われる。第三 帝国と同盟に占領の口実を与えてしまうでしょうね。なによりも「フェザーンの黒狐」が黙っていないでしょう。
駄目だしが、作者に構成する能力がないので難しいですね。
■■6月17日 火曜日
◇◇24時23分◇◇
ナデシコが、同盟─帝国─フェザーン─の間で、どのような立ち位置になるのか楽しみです。頑張ってください。
>>>ありがとうございます。今回の話でだいだいわかってしまいましたね。w
戦術的にはナデシコは小さな存在です。戦略的には、その未知のテクノロージーが勢力に与える意義は大きいと思うわけですが、はてさて。怪しいのは○○○キかも。
◇◇17時58分〜18時01分◇◇
救助に来たのは同盟? どの艦隊だろう? 時期的にアスターテの前ですからね〜ナデシコの存在が同盟・帝国の双方に今後どんな影響を与えるか期待します。あと、イツキが生きているのはファンとしてはうれしいですね。表記はイツキ・カザマよりもカザマ・イツキの方が好いと思います。なぜか彼女だけ名が先なんですよね〜?
>>>熱いコメントをありがとうございます。いやあ、イツキファンからさっそく反応があるとはうれしい限りですね。表記に関しては設定厳守でいきたいと思います。たぶん、国際化がさらに進んでいるはずですから、イツキが欧米で育った可能性もありますからね。
影響に関しては、「あそこまで」進まないと駄目かも……
イツキの挿絵描きますんで、お楽しみに。
◇◇21時21分◇◇
ヤン提督が死なないストーリー読みたいな〜原作はそこで読むの中断しちゃったからw
>>>私もそのDVDは一回しか見ていません。やはり「ヤン提督超ウルトラファン」としては悲しいものがあります。
死なないストーリーですか。これは過程より、作者の能力が問題です。
■■6月20日 金曜日
◇◇10時28分◇◇
グリンメルスハウゼンということは外伝一巻あたり、帝国健在か。今後ナデシコ一隻でどうするか楽しみです。
>>>この話でどうなるか半分はわかってしまいましたね。(笑)まあ、そんな簡単に戦えたりしないと思いますよ。ナデシコ単艦では3隻の駆逐艦部隊にも負けるかも。
◇◇23時09分◇◇
まだ始まったばかりですが、続きが気になるほど面白いです。
>>>ご期待にお応えできるようにがんばります。二章と三章が一番難しいんですよね。個人的には早く四章が書きたい!
でもなぜ「エステバリス」じゃなくて「エステヴァリス」なんですか?
>>>ひとはこれを「格好つけ」と呼んだりまします。(笑)
以上です。たくさんのメッセをありがとうございます。今回もよろしくです。
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