こんにちは、ホシノルリです。よくある感じで出会ったナオトさんですが、どこか惹かれるところがあって(人としてですけど)この人を、ユリカ さんに会わせなくてはいけない気がします。ナオトさんには迷惑でしょうけど。

ネルガル総合病院に行く途中にユリカさんのことは大体話しました。ナオトさんは「きっとどうしようもなくへこんでるんだろうなぁ・・・」と言っていました が今度ばかりはナオトさんもはずれですね。ユリカさんがそうそうへこむわけないです。つらいけど我慢しているという可能性も大ですが。

もうすぐネルガル総合病院です。病院に着いたらまず担当医の人にユリカさんの病状を聞いてみましょう。・・・少し心配ですね・・・。



機動戦艦ナデシコ
〜光明は遠い世界から〜
プロローグ2 明日のために!



「すみません、303号室のミスマルユリカの親族の者ですが、ユリカさんの病状を聞きたいので担当医の方をお願いできますか?」

受付の人は、私のDNA鑑定し親族であることを確認すると(ちなみに戸籍上はミスマル家の養女なのでミスマルルリと名乗ることも可能です。なぜホシノルリ と名乗るかは・・・わかりますよね?)カウンセリング科に行くように言われました。なぜカウンセリングかなんでしょうか?前は脳神経外科だったの に・・・。

とにかくカウンセリング科に行くことにします。ナオトさんには「さすがに他人の俺が聞いちゃまずいでしょ?」と言ってきたので受付の待合室で待っていても らいました。まぁユリカさんに確認を取らずに会ったことのない人に聞かしたら確かにまずいかも知れません。(ユリカさんなら気にしないかもしれませんが)















「ここですね。」

カウンセリング科の受付の人に聞くとすぐに診察室に入れてくれました。それにしても本当にユリカさんの病状が気になります。心配になってきました。

「説明しましょう!!」

え、この不吉な響きは・・・まさか・・・。

「なんで、イネスさんがここにいるんですか?」

「ネルガル系列の病院に私がいたらおかしい?それにユリカさんの面倒を見るように私に頼んだのはほかでもないアキト君だからね。」

「アキトさんが!?では今アキトさんがどこにいるか知っているんですか?」

ユリカさんも気になりますが、目の前にアキトさんの手ががりがあったなら引き下がるわけにはいきません!

「残念ながら知らないわ。もう4ヶ月以上前からアキト君はネルガルと別行動をとっているから。今は宇宙のどこかでラピスと一緒にいるはずよ。まぁ、アカツ キ君とエリナさんは知ってるみたいだけど。

「そうですか・・・。それでは、ユリカさんの今の病状はどうなんですか?」

アカツキさんとエリナさんですか・・・。まぁイネスさんが知らないなら知っているのはこの2人くらいですからね。

「体のほうはナノマシンの整理も終わって、後は検査だけ。別に異常もないし検査も問題ないと思う・・・問題は心の方ね。だから今、カウンセリング科って 訳。けどアキト君が生きているのに自分の所に帰って来ないってことで傷ついた心をカウンセリングしようにもアキト君が帰ってこない限り、所詮気休めの励ま しにしかならないのよ。まぁ諦めさせるって手段もあるけど絶対無理だし。つまりアキト君が帰ってこない限り、打つ手なしってとこね。」

そんな、ユリカさんがカウンセリングを必要とするまで落ち込むなんて考えられません・・・本当は考えたくないだけかもしれませんが・・・。

「まぁ、励ましにしかならないとしても、あなたが来たことで少しは元気になるとは思うわよ。」

「ありがとうございます、それにいい知らせがありますから。」

「いい知らせ?どんなこと?」

イネスさんなら教えても問題ないでしょう。あ、そういえばさっきナオトさんに『明日からアキトさんを探しにいく』なんていってしまいましたが、やはりまず かったでしょうか・・・まあナオトさんなら言っておけば他言しないでしょうが・・・。

「明日からナデシコcでアキトさんを探しに行くんです。まぁ名目上はS級テロリストテンカワアキトの逮捕ですが。」

「なるほどね。大方ミスマル提督の計らいでの極秘任務ってとこかしら。そんなこと私に話していいの?」

そうなんです。極秘任務なんです。やはりナオトさんに教えたのはいけませんよね・・・。いや信じますよ、ナオトさん・・・。

「問題ありません。まさかアキトさんを連れ戻すのにイネスさんが邪魔するとは思えませんから。連絡も無いようなので。」

「あら、信用されてるのね。でも、わからないわよ?ユリカさんやあなたのところに帰すより逃げてるときのほうが可能性あるからね(ニヤリ)」

「それはありませんね。今のままなら可能性があるのはせいぜいエリナさんくらいです。」

「それもそうね・・・。でも可能性ならもう一人いるわよ?」

「え、誰ですか?」

誰でしょうか。私の考えられる範囲ではほかに考えられませんが・・・。

「わからないの?ラピスよ。アキト君そういう趣味もありそうだし・・・。」

「アキトさんはロリコンじゃありません!」

イネスさん・・・本気で怒りますよ?でも私も不安になってきました・・・。いや、私はアキトさんを信じていますよ!本当ですよ!

「そう?でもそうだったらあなたのチャンスが減るわよ?(ニヤリ)」

「私は幼女じゃありません!!ってなんで私が出てくるんですか!!」

「本気で言ってる?仮にもカウンセラーの資格を持ってるんだからそれくらいわかるわよ。」

「え、いや・・・・わかりました。・・・他言無用ですよ、イネスさん・・・。」

イネスさんが知っていたなんて・・・。こうなったら少しでも外に漏れないようにしないと、特にユリカさんやアキトさんに知られたら大変ですから・・・。

「他言なんてしなくても、ほとんどのナデシコクルーは知ってるわよ。まぁユリカさんは微妙だけどアキト君が気づいていないくらいかしらね。まぁ、いいわ。 それじゃぁ、ユリカさんをよろしくね。」

そ、そんな・・・。明日からそのナデシコクルーと一緒なのに恥ずかしくて会えないかも・・・。はぁ、後はユリカさんが知らないことを祈るだけですね。確か にアキトさんは好きですけど、私の気持ちより私にとって家族としての3人での暮らしのほうが大切ですから・・・。あ、そういえば、一応イネスさんが主治医 ですからナオトさんのこと言っておいたおうがいいですね。

「ちょっと待ってください。あの、ユリカさんに合わせたい人がいるんですが、会わせてもいいでしょうか。」

「別に問題はないけど、誰?」

「街中で3人組みの男に絡まれた時に助けてくれた人です。話をしているとなんとなくユリカさんを元気にしてくれそうな気がして・・・。」

この言い方だと誤解されそうですね・・・。はぁ、やっぱりニヤニヤしてる・・・。まぁお約束ですが・・・。

「ふーん、まぁいいわ。これでライバルが1人減るわ。くくく・・・。

最後に聞こえたことには突っ込みません。面倒なことになりますから。あ、でも、決して認めたわけではありませんからね!!

「それでは、ユリカさんの病室に行きますね。」

まぁ、ナオトさんを迎えにいった後ですが・・・。
















「あ、ルリちゃん。お見舞いに来てくれたんだね・・・。うん、うれしいよ・・・。それとそちらの人は、誰?」

目の前にいるのは本当にあのユリカさんなんでしょうか・・・。幽霊のような・・・そんなものは見たことないし、いるとも思いませんが、確かに今にも消えて しまいそうでそう感じます・・・。

「この人は、アマノガワナオトさんという人です。今日ここへ来る途中、不良な人に絡まれた時、助けてもらいました・・・。とてもいい人なのでユリカさんに もあって欲しくてついてきてもらったんです。」

「はじめまして、アマノガワナオトです。ルリちゃんが言うようないい人ではないと思いますが、よろしくお願いします。」

「・・・あの、失礼かも知れませんが1つ、いいですか?」

「?、いいですよ。」

ユリカさんがナオトさんを見ています。失礼かもしれないって何でしょうか・・・。

「・・・あなたは、アキトじゃ無い、ですよね?」

「・・・!な、何を言ってるんですか、ユリカさん!?そんなわけあるわけ無いじゃないですか!」

ナオトさんも驚いているようです。・・・当然ですね。似ていないのにいきなりそんなことをいわれては・・・。まぁ雰囲気は似てるような気もします が・・・。

「そう、だよね。・・・すみません。突然、変なこと言って・・・。」

「いえ、気にしないでください。つらいことは誰にでもありますから。」

「・・・・。」

・・・ユリカさん・・・つらいのはわかりますけど・・・。・・・思った以上に大変そうです・・・。

・・・・。

「ユリカさん。いいお知らせがあります。明日からナデシコCでアキトさんを探しに行く事になりました。」

いつまでも黙っているわけにもいかないので明るい話題を出しましょう。まぁもともとこの事を言いにきたんですが・・・。

・・・・。

また沈黙が続きます・・・なぜでしょうか?ユリカさんはうれしくないのでしょうか・・・。

「ルリちゃんは、帰ってくるよね・・・。」

「え?」

「アキトに会って2人でどこかに行っちゃうとか無いよね!ルリちゃんは私からアキトを取ったりしないよね!!」

「・・・本気で、聞いていますか?」

そんな・・・私はユリカさんからそんな風に見られてたんですか・・・。確かに私はアキトさんが好きです。けど、ユリカさんからアキトさんを取ろうなんて 思ったことは1度も無いですし、今でもユリカさんとアキトさんの幸せを祈っているのに・・・。

「・・・ごめん、ルリちゃん・・・。私はルリちゃんにこんなこと言いたいんじゃないの・・・。ルリちゃんを信じてるし、感謝してる・・・。でも不安な の・・・アキトが帰ってこないんじゃないかって、誰かがアキトを取ってしまうんじゃないかって、そしてなによりそう考えてしまう自分が不安なの・・・。私 は今の私が嫌い・・・今の自分が許せない・・・。」

何も言えません・・・。自分ではユリカさんを支えられない現実への絶望感と今にも壊れてしまいそうなユリカさんを壊してしまいそうで、喉まで出てきた言葉 が消えていきます・・・。

「本当にごめん、ルリちゃん・・・。アマノガワさんもわざわざ来てくださったのにすみません・・。」

「大丈夫ですよ、“テンカワ”ユリカさん。あなたの夫は絶対に帰ってきます。なんと言っても、あなた方のすばらしい“娘”さんが探しに行くんですから。あ なたはその娘さんに心配をかけないように頑張ってくださいね。それでは失礼します。」

「・・・・はい。」
















「あの、すみませんでした・・・いえ、ありがとうあざいました。」

「何のこと?」

「最後にユリカさんを慰めてくれたことです。それとせっかく来てもらったのに・・・。でも勘違いしないで欲しいです。ユリカさんは本当はあんな人じゃない んです。」

そうです。ユリカさんは明るいいい人です。アキトさんが帰ってくれば元に戻るはずです。それをナオトさんにはわかって欲しい・・・理由はわかりませんけ ど・・・。

「わかってるよ。だからこそ速くテンカワアキトさんを連れ戻さないとね!・・・そういえばさっきナデシコCっていってたけどひょっとしてルリちゃん、ナデ シコCのクルー?」

「?、そうですけど何か?」

どうしたんでしょう?少しうれしそうです。

「実は宇宙軍での勤め先、ナデシコCなんだ。ってことは明日絶対会えるって事かな。ルリちゃんの役職は何なの?」

なるほど、納得しました。いくら宇宙軍でもそこまで人が足りないのはおかしいと思っていました。でもナデシコCは今回またナデシコAの人を集めました。し かし、名目上はアキトさんの逮捕ですから乗らない人が結構いたらしいです。・・・流石に全員に裏事情を話すわけにはいかないので・・・。

「艦長です。」

「そうなんだ、じゃぁあんまり会えないかもね。」

それはそうと、ナオトさん自分の乗る船の艦長くらい見ておきましょうよ・・・。そういえば私が艦長だと知らなかった割りにはあまり驚きませんね。なぜで しょう?

「驚かないんですか?」

「え、いや驚いてるよ?」

「そうですか?そうは見えませんが・・・。まぁいいです。」

気がつくと病院の出口でした。

「それではまた明日。お仕事しっかりお願いします。」

「そうだね。また明日。」

そういうとナオトさんは走って言ってしまいました。















その日家に帰って、一休みしてから私はある決意を固めました。

「アキトさん・・・ユリカさんがあんなになるまで帰ってこないなんて、捕まえたら絶対1発殴ります!」

そして帰りで買った筋トレセットでトレーニングを始めました。明日のために・・・!















後書き

RYU   こんにちは、またはこんばんは。前回に引き続き(だよね?)技巧も捻りも何も無い駄文にお付き合いしていただいてうれしい限りです。

ルリ    私は前回を読んでから来る人より間違えてクリックして 来た人のほうが多いと思いますよ。間違えてクリックすることがあり得るかは別として。前の文章を読んで続きを読みたいと思う人は皆無でしょうし、いてもさ らに上をいく駄文レベルの今回の途中で読むのやめますよ。

RYU  ぐ・・・否定できない・・・。

ルリ    それより、何でこんなに投稿するのが遅いんですか (怒)。理由によっては首が飛びますよ?

RYU  いやー、現実世界での趣味がいろいろあって他県にいったり1日中悩んだりで・・・まぁひと段落ついたから一気に書いたって感じかな。

ルリ   つまり、自分の遊びで遅れたんですね。万死に値します!

RYU  ま、まって、趣味って言っても真面目にやっててただの遊びではないんだよー!

ルリ   問答無用です。死になさい!!ザク!

RYU  わーーーーー。

ルリ   え、刃物で切ったら本当に死ねって?大丈夫です。それく らいで死ぬならとっくの昔に殺してますから。それではここまで読んでくださった方、気が向いたら続きも読んでやってください(私って優しい〔はあと〕)

RYU  (反論する気力もない)





後書き2

前回の後書き2は真面目と言うより言い訳になってました・・・。なので今回こそ真面目な後書きを。

まず1つ私はルリ×アキト派ですがユリカも好きです。なのでこの作品の中ではユリカも幸せにします。というか出来るだけ多くの人を幸せにしたいです。どの ようにかはまだ秘密です。

それと今回投稿が遅れた理由の趣味が何なのか聞きたい人(いないでしょうが)はメールしてくださればお教えします。勧誘とともに(ニヤリ)。(どこが真面 目なんだ・・・)

あと、サブタイトルの「明日のために!」は最後の所のことです。なぜ明日なのかは、明日からのアキト捜索のってことです。流石にアキト捜索のために、とか 未来のためにとかだと違う感じなので(あと、ていうかこれは言わなくてはやばい事ですね・・・)

最後に、プロローグと第1話の違いがわかりません・・・。教えてくださる心が惑星単位で広い人がいましたらメールをくださればとてもうれしいです。

それでは次で会えることを(会ってくださる心の広い方がいることを)願ってます。











感想

RYUさん続けてきました、プロローグの引継ぎですね。

いろいろ絡んでくるようですが、基本的にルリ嬢の一人称で進む様子、主人公はルリ嬢と見ていいんでしょうね。

アキトさんを追うという意味では確 かにそのとおりです。私とアキトさんを結び付けないで何がナデシコですか!!?

いや、普通にアキト×ユリカでもナデシコだけどね…(汗)

はぁ、アキトさんの反則的可愛さを前に何を言うんです、年増な方に預けておく訳には行きませんよ! 下手をするとアキトさんそう受け本とか出てし まいます!!

ははは(汗) アカツキ×アキトとかガイ×アキトとかツクモ×アキトとかツキオミ×アキトとかホクシン×アキトとかコウイチロウ×アキトとか色々あるね〜

健全に私とくっつけておけば問題な いですが、ユリカさんでは不満も出ますよ?

そんな事は無いと思うけど。そもそも、彼女はキャラとしてはいい立場ではないけど、アキトの事は本気で好きだし、芯も結構強いと思うけど。

だから問題なんです! なかなかア キトさんと結ばれないじゃないですか!!

まあ、私は面白ければどっちがヒロインでもいいけどね(爆)

天下無敵のルリサイトであるこのシルフェニアでそんな中途半端なことは許しません!!

いや、別にルリ嬢専門サイトって訳じゃないんだけど…(汗) どっちかって言うとアキトメインだし…

何か言いましたか?

いえ…(汗)

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