第67話『フルメタの世界より帰還 20010728』
2001年7月28日夜…
「ただいまぁ〜」
[マスターお帰り〜]
「うんじゃま…」
早速情報をいれはじめる…まずはB747-600、JAL903便の機体。
1993年から引き渡し開始、
基本設計は1988年引き渡し開始の747-400の改修ながらも、
燃料にメタンガスをつかった世界初のジャンボジェット機であった。
第五次中東戦争の泥沼化は世界的に石油不足に悩まされる事とになり、
常温核融合発電施設は稼動しつつあるも、
電動車の切替最中の戦争、またサベージに代表する軍用車両やASの燃料にはパワーのある石油が必要であり、
一気に価格が高騰するが、ジェット燃料のケロシンがお金を払っても入手できない程の事態に発展する。
民間航空会社は特にパニックになり、倒産する会社がでてしまう程であった。
ジェット燃料に変わるものを…に答えて新資源メタンハイドレートを利用した新型ジャンボを発表した。
勿論400やその他機種に関してもメタンガスジェットへの改修が行われる事になり、
燃料不足問題については一応は解決する事となる。
サベージ…RK-92サベージ、第二世代型ソ連製AS、ガスタービン出力970kw、全高8.1m、重量12.5t、
最高時速130km、最大跳躍高度20m。
一回の補充で230時間稼動。
外見はカエルの頭部ように思わせる機体。
単純な構造及び丈夫さから信頼性は高く、多少の無理はきく。
固定武装に14.5mm機関砲。
M9ガーンズバック…第三世代型AS、パラジアムリアクター出力3300kw、全高8.4m、重量9.5t。
一回の補給で150時間稼動。
最高時速250km、最大跳躍高度45m。
固定武装、頭部12.7mmチェーンガン×2、ワイヤーガン。
ECS採用。
技術試験段階の機体をミスリルが量産し、
数々の新機軸を入れたタイプ。
第二世代機と比べ細身、パイロットを思わせるヘルメットが特徴。
油圧系全廃の為内部に余裕ができ、
ウェポンラック、高性能な電子兵装、不可視モード実装ECS、高性能AIなどいれた機体。
アーバレスト…第三世代ラムダドライバ搭載AS。
パラジアムリアクター出力3300kw、全高8.5m、重量9.8t。
一回の補給で100時間稼動。
固定武装、頭部12.7mmチェーンガン×2、ワイヤーガン、
ECS、ランダドライバ採用。
M9を利用したラムダドライバ搭載実験機。
M9との違いは双眼センサー、口にハードポイント、冷却フィン内蔵。
主人公相良の愛機となった。
第二世代、第三世代と使ってるが…まず第二世代の定義が、第一世代や重機同様油圧式駆動。
マッスルパッケージを使用してるが、油圧式駆動僅かでも併用している場合は第二世代に分類される。
主機にガスタービンやディーゼル等パラジウムリアクター以外を使用。
第三世代が、パラジウムリアクター…常温核融合炉及びマッスルパッケージ…電磁収縮筋を使用している。
ECS…電磁迷彩システム。対レーダー、赤外線ステルスシステム。
強制的な電磁ステルスであり外見形状の制約はない。
搭載機に対するロックオンは可視光線利用システム以外不可。
更に発展が不可視モード実装タイプで、可視光線利用の機械の目すらごまかしてしまう。
ただし不可視モードはオゾンを発生させている為、戦闘機動には解除されてしまう。
戦闘機動時の出力と不可視ECSがあわさるとリアクター出力を大幅に上回る為。
TDD-1強襲揚陸潜水艦トゥアハー・デ・ダナン。
全長218m全幅44m排水量44000t、パラジウムリアクター3基、
210000hp、8ヶ月交換なし可能。
最大推力30kt、超電導推進EMFC使用50kt以上。
AS用主格納庫、フライトハッチ付き飛行甲板、
50mカタパルト装備、AS用格納水密チェンバー6本。
武装多数。
静粛性大、ソナー能力100km先の原潜をとらえる。
ミスリル西太平洋戦隊の母艦。
ナイフのような外見。
艦内には長期間潜航したまま過ごせるように、様々な生活施設が備わっている。
居住区、調理室、食堂、バー等々、基本巡航潜水速度は30ktである為食糧最大補給で、
定員の3ヶ月分潜水生活可能。
また艦内通路は走ってもぶつからない、二人並んであるけるが少し圧迫感はある位のを確保している。
その他の装備でタートル…有線式小型偵察海洋ロボ、泳ぐ潜望鏡もそなわっている。
AS用オプション用装備、水中用オプション高出力ウォータージェット。
酸素ボンベ等つき。
XL-2緊急展開ブースター…陸戦専用兵器であるASに装着する、使い捨て型短時間飛行ブースター。
パラシュート内蔵。
ボン太君…ミスリルのエージェントの相良宗介が、
個人戦闘用にボイスチェンジャー機能だけがある着ぐるみを譲り受けた後に改造しまくり、
最新鋭をいくミスリルのAS技術を用いて自重なく強化しまくりパワーアシスト機能を持たせた。
また毛においてもアラミド繊維を使いその結果対弾性能は高い。
はっきりいえば人間サイズのAS。
その成果を体験しこれは売れると判断した相良が個人兵装用に量産化したが…
あまりにも非現実的な外見の為在庫不良をおこしていた人型サイズである。
(あ〜メタンハイドレートの採掘施設とかも、入手してればよかったかな…そこは次回あたりか…)
各種携帯武器。
(製造は明日か…アーバレストは駄目だからM9かな…)
何故駄目と思ってるのか?ラムダドライバの存在。
オムニ・スフィア高速連鎖干渉炉、小型版TAROS…その世界においてのみ存在する精神波を利用したといってもよいだろう。
つまりウィスパードが別世界では活動できない原因と同様だと判断していた。
2001年7月29日
起きて医療カプセル交換をまずはしておき、一人だけの救助者を医務室に…
楔の記録を世界地図に記録してく。
Newデタマカの世界…アウトニア領、
Newスペースシップトゥルーパーズの世界…惑星アラクニ?
Newゼロの使い魔の世界…横浜?
Newエリアルの世界…横浜?
NewマクロスAD2059…横浜?
Newフルメタルパニックの世界…横浜、ソウル、
調布近郊数カ所、トゥアハー・デ・ダナン艦内、
[あ、アジア大陸初だね〜]
「そういやあ…そうだよな…」
台湾に楔が平和日本には打っていたが、言われてみれば初だった。
「まぁ近場だから後はアフリカ大陸だろうけど…
アフリカ大陸原作舞台のあったかな…?まぁ後は記録だけで良いかもしれないな…」
[でもさ横浜?はどうするの?]
「行く暇あればね…じゃあ実機くみあげるか」
資材を集めて同化し、M9を作り上げるべく再現をしはじめる…
4時間後…M9ガーンズバックが完成した。
[マスターまたまた、小さい機体だね〜けど、出力からするとかなり高いね〜]
「まぁな。けど駆動部分にもってかれるのと燃料投下が必要なのがな」
作動時間燃料ペレット投下で150時間。
要するに燃料が重量を重くする一方で、出力でとるか継続性でとるかの二択問題になる。
一時的な出力ではヘリウム3利用のPT用ジュネレーターよりも常温核融合炉がまさっている。
勿論大型化すりゃあわかる話だが、このサイズでの話に限定し…
燃料ペレット投下には外部から直接投入できる水素やPT用ジュネレーターとちがい、
機体内部を露出し燃料棒自身を交換作業をしなければならない。
その作業の手間も考えると戦術機やPTには使えないだろう。
さて機体特徴として、
アームスレイブは人の動きを再現するマッスルパッケージ、
電磁駆動筋による駆動及び再現できる操縦方法があげられる。
第二世代までは電磁駆動筋の問題で油圧補佐だったが、
特にメンテナンス面でのコスト度外視の電磁駆動筋を取り入れた第三世代のM9ガーンズバックは、
特殊部隊の格闘専門家の動きを再現できる…といって良いだろう。
これはかなり重要である…兵士か、特殊部隊員の違いかは…
その動きを再現するのに必要なのが、セミ・マスター・スレイブという操縦方法…
[マスターこのコクピットかなり異様だねぇ]
「うん?ああ、そうだよなぁ」
1番の特徴的なのが操縦方法。
人間の動きを特長的に出すため人間自体を包みその動きを機体に反映する。
それがセミ・マスター・スレイブという操縦方法であった。
セミはバイラテラル角での補佐や、無用な部分はコンピュータ補佐等を行う為。
まぁ要は8m前後では人間操縦スペースに余裕がないって事である。
だがほぼ同コンセプトの話題に出してないPLのX-3Aと比べると搭乗制限がない。
流石に2m越えは厳しいが…
X-3Aは165cmで厳しい…
苦肉の策のバイクシートにしてもだ。
さて話戻すがシート系は操縦スティックとコマンド等で操る。
アームスレイブは体で機体を動かしコマンドは少ない事の違いでもある。
「うんじゃあ、少し起動してみますか」
[は〜い]
カオルはコクピット内の人型スーツ内に体を上から滑りこます。
親指レバーを押し込むとコクピットが閉まり起動準備にはいる。
正面スクリーンに文字が浮かびスーツがゆっくり締め付けられる。
《初期設定しますか?》
「初期設定キャンセル。テストモードで起動」
《イエス、マスター》
メインジュネレーター起動、
コンデンサー電荷上昇、
ヴェトロニクスチェック通常起動中、
アクチュエイター通常起動中……
……最終起動チェック中、
間接ロック解除中、
コンバットマニューバオープン。
カオルは右足から踏み出す。
通常設定バイラライル角2.5倍に設定になっている。
続いて左足…
『マスター、演習場許可とれたけどいく?』
「そうだなぁ、いってみるか」
『了解、第一演習場ね』
カオルはメインシャフトの方へ進める。
シャフトエレベーターに乗り込むと集積場に上がる。
集積場から第一演習場に向かう間、奇異の視線を送ってくる衛士や兵士達がいた。
いつもの機体より小さいので物珍しいのだろう。
M9は演出場にでると、準備体操をしはじめる。
ラジオ体操1番。マスタースレイブモードにしているのでそういった動きも可能って訳であり…
(さてと)
全力疾走をはじめる。
跳躍前転後転倒立等、人間にできない動きでアームスレイブにできない動きはない。
聞くとPTより強いんじゃないの?と思うだろう…
しかしファンタジー系でゴーレムと自衛隊の特殊部隊員が1対1でであえば…の状態に等しい。
ゴーレムがブースターやビームライフルを装備したら…
ゴーレムの動きが素早くなったら…
あともう一つ重大な問題がGがもろにシートからくるのであった。
Gキャンセラーがサイズ的にそなわってないのがASだった。
でもゴーレムでないこの世界の戦術機なら十分、このアームスレイブは脅威になりえる話だった。
とにかく動きが異常なのである。
……
カオルは一通り動作を終えハンガーデッキに戻ってくると、
速瀬中尉や石橋がいた。
「カオル〜」
「おう、ちっとまってなぁ〜」
ハンガースペースに入れ停止モードを選択、
コクピットブロックをオープンし、シートからでると飛び降りる。
速「カオル、この機体あたしに頂戴!!」
イ「あ〜先任ずっこ〜い」
「あ、でも今の機体の方が強いですよ」
速「あんな動きをして?」
イ「え?そうなの」
「ええ、こいつは駆動部分にほぼもってかれるんすよね…なので鎧をきてるロボットかきてない人間か?
の違いがある…ってもいいかもしれません」
「へぇ」「ん〜」
「更にこいつは重大な問題がマッスルパッケージ、電磁駆動筋の劣化等ありますし、
また燃料補給の都合上最大150時間までしか稼動できないてすしね。
とりあえず乗りたいならどうぞ。あ、操縦方法は全く違いますからきいつけて下さいね〜」
ジャンケンしている二人をおいといてデスクに向かう。
(M9使うとしたら装甲材の強化で鎧を着た人間になるから…ん〜パワー次第か…
あと、網膜投射導入だな。けどあの操縦方法はありか)
ゲシュは構えたら突撃級の正面からの突進を止められる。
戦術機は重量不足で、構えてもはね飛ばされる…パワー不足もあるだろう。
そう考えるとM9もサイズ重量共に厳しいものが…ふとGガンダムが頭によぎる。
(ん〜近接戦であそこまで自由にうごければなぁ…規制されてなければ…)
[マスター!!]
ドーン
(あ)
見るとM9が見事に転倒してた。
マスタースレイブ方式…つまり彼女は足を大きく踏み出して…
律儀にM9は大きく再現して…と、いう事だった。
カオルは機体に取り付き操縦系を奪うと、立て直し半自動制御モードにして改めて離れた。
転倒の衝撃で目を回していた速瀬中尉を覚醒させたのも忘れてはいない。
初心者向けモードにしておく。
デスクに座ると、トゥアハー・デ・ダナンのデーターを呼び出し…
(ん〜どうしようかな…とりあえず実機かな?)
鋼鉄の咆哮のがどう可変ピッチスクリューや超伝導推進等に作用するかしりたい…
パラジウムリアクターからOG核融合炉に変更、TAROSオミット、
(BETAは、水中じゃあおとなしいからなぁ…装甲はまぁいいか)
あくまでも海底を歩いてくるだけである…
「後は完成後に謎系いれて…11号どんなもんでできる?」
[ん〜〜15日?]
「じゃあ、よろしく」
(あとはASの操縦方法を魔ゲシュに入れようかな…武装共通化計るならのテストケースもいいかな?)
操縦方法に非常に興味がそそられる。
つまり人間の動きで行動するから、他の世界から来た人物でも操縦しやすい面がある。
魔ゲシュペンストのシートをAS式に変更してみて注文。
(マッスルパッケージ式にしてみるかな?)
のでもう一機作成注文、
こっちは駆動方式を完全マッスルパッケージ式にしてみた。
(後で比較か。あとは…)
量産型ボン太君のデーター呼び出し、網膜投射システム、パラジウムリアクターからパワーセルに変更し注文した。
2001年7月30日
ボン太君起動テスト。
目の前にはボン太君がいる。
後ろに回りハッチから身体を潜りこませ、電源をスタンバイさせるとハッチが閉まる。
キラーン
「ふもっふ(起動したな)」
「ふも、ふもっふ、ふっふるふもふっも…(けど、このボイスチェンジャー全ての電源に関係してるとは…)」
ボン太君は軽く身体を動かしてみる。
「ふもふも(快調快調)」
とりあえず一通り動作は終了し、
(後は実践テストだな〜)
となる。
(そういえば、個人兵装か…短滑腔砲を携帯できるようにすりゃあいい?ふむ…とあと忘れてるのが)
ダナンに搭載されてたミサイル改造輸送コンテナである。
(ん…かなり使えそうだなぁ)
使い捨てながらも現地へいち早く送りこむシステムであり、
大気圏外からの再突入すれば、その部分だけ光線級防げればかなり使えるだろう。
「これさPT用にできないかな?あと光線級防御を考えてさ」
[ビダン博士にも相談してみるね〜あ、マスター、帝国から、マスドライバー及び空港施設の承認おりたよ]
「お、そうか…じゃあ藤沢、茅ヶ崎の沿岸沿いに建設だな」
[イエスマイロード]
「これで、シャトル足せば一日25万人目標の210便はクリアできるか」
[250便なら24時間稼動で6分切るよね]
「満席定員数1200人で、まぁ1日25万人で約100日強、日本の難民、それ以外の国の難民も考えると頭痛いよ」
[他になんかないの?]
「軌道エレベーターも考えたけど、はっきりいって太平洋と、南極の間にしか今の段階は無理だしな」
[でも250便か…最低1000機はシャトル必要だね]
戦艦ドックではシャトルが毎日新規増産中。
だがまだ100機までにもなってない。
[あ、マスター紀伊型完成したよ〜調整してね]
「無限や謎装置だね。しかし…紀伊クラスで24日間か」
通常艦船建造には、イージス艦クラスで建造1年艤装1年合計2年かかっている。
ましてやそれよりもでかい戦艦紀伊型である。
いくらデーターを貰ったとはいえ驚異の建造速度でありプラントとコバッタ達のナデシコ技術と、
24時間、光も要らずに文句無しで働いてます。のコバッタ達労働力の高さであろう。
ちなみに大和建造が艤装含めて約5年、アイオワも艤装含めて約3年ということだ。
「じゃ…建造ドック拡大して新規建造しよう」
[マスター、艤装まだだし、それに、新たな艦建造すると資材たらなくなるよ〜]
「あ?…ああそうか、テスト用だったよな…」
港湾設備拡大や建設での廃土砂を資材化してもたりてないらしい。注文し過ぎたようだ。
[来月中頃にはアステロイドに到達し、下旬までには採掘体制が整うけど、それまでが…ね]
「じゃあまた資材集めだなとなると…の後でテストでいいか…」
[よろしくね。マスター]
……
カオル報告世界中の難民どうするか?
寸劇風後書き
作者「横浜基地がどんどんかわってくなぁ…」
カオル「プロット通りじゃないの?」
作者「うむ」
カオル「………」
作者「スペースコロニーでの、避難民の安全な生活は入ってたんだよ…
それ以外は後付け」
カオル「マスドライバーは?」
作者「入ってなかった……」
カオル「……」
作者「まぁばらしちゃうけど、どうすっかなぁ〜で、マスドライバーで良いか…までだったんだよね…
でもって、調べたら…加速Gで百キロ以上必要とかさ…うはっと思ったよ…
で、実際に構想中のから引っ張りだしーの、加速G計算し〜の…すこし執筆スピードがおちたね〜」
ビダン「だから、あたしが最近でてないんすね…折角仕掛けてるのに…」
作者「あ、ビダンさん…カオル食って下さい」
カオル「うぉい!!」
ビダン「いっただきま〜す」
取り付かれるカオル、手際の良い脱がせっぷり…
カオル「た〜す〜け〜、ああふっ、そ、そこ舐めないでください!!」
H24年4月22日改稿
規制前とは違い、資材収集面で若干くるしくなってきてますね…
ここで紀伊型および、輸送コンテナフラグがはいりました。
未だにビックトレー級の存在ありません…
どうやら水上艦隊中核にそえる流れのようで…
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m