第76話『カムチャツカ動静』


(そろそろ始まるか…あの武器なしでの、
おてなみ拝見といきますか)

情報室のモニターにはカムチャッカ半島が映しだされて、
かつ拡大映像で各プロミネンス計画機が映し出されている。

殲撃10型
Su-37UB
F-15・ACTV
不知火・弐型
等など…がそれらの機体が動く前、
迎撃開始して、しばらくすると…

[マスター!!]

「ん?」

[大規模地下侵行探知、規模軍団規模]

「現地軍や国連軍は?」

[探知してないよ]

「対応可能か?」

[現地の規模で無理]

「B-01でるぞ!!あと現地に警戒警報だせ、追軍でスフィンクス4個連隊!!」

スフィンクスは、輸送コンテナに搭載できないのが辛かった。

滑り棒で格納庫エリアに降りると、
『B-01緊急発進、準備出来次第、出撃せよ』
緊急警報と放送が響いている。

戦艦ハッチに縦に輸送コンテナがセットアップされた。
カウントダウンが入り、カウントダウンとともにリニアカタパルトで地下から押し出され、

高度300mで水素ロケットエンジンが出力をあげ、高度1000mで出力全開に入った。

輸送コンテナは高度1000kmを目指してゆく…

……

『カオルさん』
B-01隊長になったミーリティシァから…
略してミーリ大尉から通信が入る。

「ん?」

『全機発進完了です。カオルさんに遅れて4分って所です』

「おう、わかった」

『マスター』
情報室からだ

『ソ連軍に警告だしてるけど、
対応します…ってだけで動きないよ』

「はぁ?」

『囮にしてるように思える』

「現地の軍にはつたわってないと?」

『うん、ここ30分そう思える』

今ミサイルは、新知島の北緯48度5分を通り過ぎたところだ…

「現地の国連軍及びソ連軍に警告を伝えるようにしろ、
失うのは命なんだからな」

『了解…あと、マスターまだ現地でのんきにテストしてるよ』

「どこで、こっちの警告とまってんだ?クソッ」

side 〜戦闘司令室〜

迎撃開始より約72分

「――バオフェン試験小隊の試験項目は現在消化率64%。BETA撃破数約475……」

「――イーダル試験小隊の試験項目は現在消化率100%。BETA撃破数約852……」

「――アルゴス試験小隊の試験項目は現在消化率69%。BETA撃破数約420……」

「司令!!異世界軍から入電、軍団規模の地下侵行ありと情報!!」
別の無線オペレーターが、
「追加情報、当基地の北西13kmに約10分後に出現予定!!」

「観測班どうなっている!!?」

「いえ、予兆探知できません」

「当基地は異世界軍の情報を信じ、光線級の有無の確認後、当基地は放棄します!」
基地司令がそう宣言するとスタッフが作業を切り替える。
「サンダーク中尉!!」

「国連軍の各試験小隊は後方に即時退避、部隊関係者も、
各試験小隊退避地点への移動を我が軍としては要請したいのですが」

「しかし、この最前線基地を放棄ですか?」

「ここは最前線であり、上陸頻発期です。このような水際作戦ができない場合の、危機管理マニュアルに沿っての行動になります。
前線で無理に対応し、全滅だけは避けなければならないなです。
それがユーラシア大陸で我が軍が学んだ事です」

「確かに、我が国も痛い目にあってますからなぁ…」

「つきましては、このように…」
プロジェクターに表示される
「BETAの狙いがわからない為、退避地点を分散し危険をさけるようにお願いします」

「ふむ」「しかし…」

「我が軍としては、国連遠征部隊の安全には万全を期する所存です。
祖国の名誉に懸けて、ひとりも負傷者をだしたくないのです。
残念ながら装備品を運搬する手段がありませんので、放棄になりますが…
なぁにいずれ取り返せますよ」

「致し方ありませんな。むしろ貴重な実証実験機が無事であることを喜ぶべきか」

「さぁ、第二発着情場に数機のMi-26を待機させてます。
全国連部隊に退避を。誘導は我が警備部隊が行います」
と言い切ったと同時に、完全武装の警備兵十数人が戦闘指揮所内に雪崩こんできた。

「さぁ、一刻を争います。全部隊に退避命令を」

「XFJ計画関係者に即時退去命令を出せ。99型付きの連中にも伝えろ――放棄は斯衛軍の手順に任せる、と」
伝え終わると同時に…

「振動波検知、情報通りの地点の模様!!」

「現地UAVモニター映ります」

「光線級来るなよ…」
これによっては陸路での撤退となりえるから、死活問題だった…

「来ます!!」

大地に穴が空き、そこから湧き出てくるBETA群が画面に映し出された…
「BETA群に光線級の存在認めず。繰り返す光線級の存在認めず」
UAVは引き続き穴から出て来るBETA群を映し出している。
マグマの噴火のように穴から湧き出てくる…

照射地帯警報が消えると、戦闘指揮所ないに安堵の空気が流れた。

「さぁさぁ…退避急ぎませんと…はて…ところで篁中尉は?」
周りではソ連軍オペレーター達も退避準備を急いで進めていた…


side〜戦闘指揮所〜end

『マスター、ソ連からは、当方で対処可能、救援要らずってきたよ』

「はぁ?軍団規模出現なのに?…何処から?」

『中央軍令部』

「国連遠征軍の現地は?」

『それが通信途絶…強力なジャミング入って…』

「何やってんだ?…いいや、現地基地所在の国連軍の確認の為急行すっといっとけ」

『了解…』

……

『マスター、現地基地、BETAの侵入あり』

「基地要員は?」

『ほぼ撤退』

「ほぼ?」

『現在1名取り残されてる』

「まだ生きているんだな?」

『うん』

「データー転送してくれ…取り残されかよ」

『いや、機密保持の為もどったね』

「何処の馬鹿だ?」

『帝国軍、篁中尉だね』

「…わかった救助に向かう。あと1分」

(格納庫内部か……ボン大君もだすかな)

機体にしがみつく形で、ボン太君をだし、アクティブにさせておく。

急激に減速のGがかかる。
マッハ20で再突入しつつあった突入体のエアブレーキカバーが剥がれ、空気抵抗により減速しているからだ。
進路最終調整…

音速以下に下がった所で格納カバーがはずれ空中に魔撃震が踊りでる。
煙幕弾頭、クラスター弾が先行し、
高度500、250、100減速ブースターをかけながら着地し衝撃を吸収しつつ、
両手に装備したマシンガンで、的確に当該がいる格納庫周辺のを始末する。

「アル、自立モードでBETAを近づけるな」

「イエス・マスター・ジェネラル」

機体を格納庫出入口に着地させると同時に、体をボン太君に移し、
ぷに!ぷにぷにぷに
機体から離れて着地し格納庫内に突入する。

左手にはカトラス、右手には97式軽機関銃をもちながら…

side〜篁中尉〜

99式にたたき付けられ、その度絶叫を…
「うあああああぁぁッ!!!!」
ガガガガガガ

「はぁッはぁッ……」
朦朧とする視界…が、その後の衝撃がこなくなった…
意識を集中すると襲っていた戦車級が見えない…

バン!
銃声が聞こえる。
(だ、だれ…かきたのか)

……ぷにぷに
「ふもっ!!」

「…はぁはぁ…ふ、ふも?」
正面に、犬だかネズミだかわからない、蝶ネクタイに、
くりくりとした大きな瞳、なんとも可愛らしいのが、
銃を構えて左手をあげてた。
(ま…まさか…せ、戦場でこんな可愛らしい)

「ふもっ!!」
その愛くるしいのは手に握った銃を放つ。
(はぁぁぁ…も、もえ)
断っておこう、戦争にひっしなこの世界ではネズミーランドもないのだ…
ゴン太君もいないのだ…
よって……堕ちた。

どこからともなく…人が入れるサイズのカプセルみたいのをだし…
「ふもっふ。もっふる」

愛くるしい左手が、カプセルを指す。

「この…ハァハァ…カプセ…ルに入れと?」

「ふもっ」
頷きながら、射撃をしていた。

「だが……あれを破壊しな…くては…」
(99式を破壊しなければ)

「ふもっふる!!」
と、左手で愛くるしい胸を叩く。

「任せろ?か?」

「ふもっ」
(わたしを助けにきたから…
それくらいはできそうだな)

「…わかった…よろしく頼む」

side〜篁中尉〜end

=しばらく時を戻す=

ぷにぷにぷに
「うあああああぁぁッ!!!!」
ガガガガガガ
叫び声が聞こえ、正面でターゲットの篁中尉が、打ち付けられて、
整備パレットに戦車級が5匹たかってるのが見えた。
正確な射撃で戦車級5匹をミンチにする。

ぷにぷに
近寄りながら、こっちに近づいてきた戦車級を一匹無力化… ぷにぷにぷに

「ふもっ!!」

「…はぁはぁ…ふ、ふも?」

目の前には国連軍の制服を身に纏った篁中尉がいた。
左腕の金属片がささった刺傷が痛々しい。
「ふもっ!」
隅から見えた戦車級を無力化させると、
医療カプセルを虚数空間から取り出し、

「ふもっふ。もっふる」

怪我している。治療の為入れ!といいながら医療カプセルを指す。

「この…ハァハァ…カプセ…ルに入れと?」

「ふもっ」
うなづきながら、戦車級を射殺。

「だが…あれを破壊しな…くては」

「ふもっふる!」と、カトラスを腰にさしながら左手で胸を叩く。

「任せろ?か?」

「ふもっ」

「わかった…よろしく頼む」

カプセルの中に篁中尉が入ったのを確認し、作動させ、虚数空間に引き込む。

その間にも10体ばかり射殺切殺し、パレットから降り、
99式電磁投射砲を同化しながら引き込んだ。

(後は…)
大型弾倉やデーター類と思えるのも引き込んで…
(後でみてもらうか)

『マスター、当機へ戦術機が二機接近中』
魔撃震の元に戻ろうとした時、フシューーンと言う音とともに、不知火・弐型、F-15・ACTVが見えた。

外部スピーカーから、
『こちら、国連軍アルゴス小隊です。
女性士官が取り残されてたのですが、見かけましたか?』

「ふもっふふも、ふもふっふる!」

当方で保護した、医療カプセルにいれている…
としゃべった。

『ふ、ふもっふ?』

「ふも!!」
待てのジェスチャーし、ボン太君から、魔撃震へと身を移した。

「いや、失礼、さっきの強化服は、ふもしかしゃべれない仕様なのでね。篁中尉なら無事に回収した」
ボン太君を虚数空間に回収。

『で、何処に?』

「ああ、今医療カプセルに入ってもらって無事だ…それ以上の説明は長くなるから、あとでな」

『わかりました。ところであなたは?』

「異世界軍大将、渚カオルだ…ま、この戦況に救援に来たんだよ」
B-01も、展開降下し、補給資材を搭載したコンテナがパラシュート落下してくる。

『スフィンクスがくるまでの2時間、戦況を立て直すぞ!!』

「ほら、あれらだ」

『金色?』

「ところでどうする?俺らは戦況を立て直すが…ついてくるか?」

『残弾こころもたないですので』『いや、俺はついてきます』『ユウヤ!?』

『近接戦闘をこの機体経験してないので、残弾はほぼありますし』

「わかったついてこい」

『感謝します』『はぁ…わたしもついてくよ』

「よし、準備出来次第行くぞ」

『了解』

(しかし、我が軍の通信は機能しているものの、強力なジャミングねぇ…
で、G元素か…初めて触ったっけど…こうか?)
手近な鋼材を掴み、変換してみる。

(ふむ…質量は重いのか)

『マスター!!』

「なんだ?」

『この半島に上陸している全てのBETAが、
その基地に向かいだした!!撤退したほうが』

(…この基地になんの価値が??流石に1000:1は辛いな)

「わかった、各機聞いたな、BETAの進路が全て此処に来るそうだ、順次救援しつつ後退するぞ!!」

『了解!』

『マスター!』

「次はなんだ?」

『BETAの行動が変…一心不乱に戦術機等無視しているの』

「はぁ?」

『正面にいる機体は邪魔だとばかり攻撃されるけど、
横にそれた機体には見向きもしない』

「むぅ」

丁度向かってきた要撃級がいたので、
「アルミサエル」
精神浸蝕してみると…

ソレガホシイソレガホシイ

(ほう)

「あ〜すまん…多分原因がわかった…確かめるわ…
各機、後退中止、基地4時方向、300mの地点で戦闘待機」

そういうと、カオルめがけてくるBETAどもに近接格闘を挑む。
ブレードで切るナックルで殴る切る切る切る足のブレードで切断切るをしばらくして、

右手に持っているG元素を投擲すると…

一斉に向きを変え…そっちの方向へ殺到する。

「11号」

『はい、マスター』

「BETAの進行方向変わったか?」

『若干変わったよ…何したの?』

「精製し、持ってたG元素を投擲してみた」

『それって』

「ああ、ある意味餌を投擲した…といっても良いかもな…デコイに向かうBETAへ一斉射!」

(けど残弾たりたかな?)

と残弾の心配をすると…Su-37M2の編隊がこちらに向かっている…と情報が入る。
ソ連軍、ジャール大隊との事だ…

(ふむ)

「各機前線を押し戻せ、ここはデコイに集中してるから良いだろう。」

『了解』『うおおおー』『俺らも行くぞ!!』
前線へ向かう、F-15ACTV、不知火弐型、魔ゲシュペンスト、

そして、いれ変わりに、ジャール大隊機が着地してきた。

『見慣れぬ機体ですが…』
通信が入ってきた…ジャミング装置を破壊したらしい。

「ああ、国連、異世界軍の渚カオルだ」

『わかりました。当、ジャール大隊は基地の施設の保護を命じられています』

「撤退したこの基地をか?」

『人命大事で撤退指示をおこなったが、破壊は好ましくない…との事を言われてる』

「ふむ…きみらの大隊だけでか?」

『爆撃編隊が向かってきてるので、それまでの繋ぎですね』

喋ってると、爆撃機接近の情報が入る。
Tu-22、Tu-95のマーキングが表示された。
後数分で基地上空にかかる。

「ほう、ベア…レプシロ重爆撃か…」

『旧式ですがね』

「そうか?俺的には良い機体だと思うぞ」

射撃しながら、通信していると…

『な、なにぃ!!』

基地の東端から爆炎があがる。
G元素を投擲した辺りもBETA共々吹っ飛んでる。

「おいおい…、守るんじゃないのか?」

『…まさか…奴らは…!?』

『総員退避!!』

爆撃を避ける為、基地の西側へと機体を向けると…

突然空に幾条もの稲妻が空にはしる。
『マスター、光線級!!』

基地破壊に入っていた爆撃編隊が墜落しまくる。
(爆撃機は間に合わないか)

「ああ…各機光線級を優先に叩け!!」

『了解』『うおおお〜』

光線級の出現により、爆撃機という手段を失ったが、
B-01により、支えきれている状態に見える。

(あと、20分か)
現在スフィンクスの進路状況を確かめると…

『マスター未確認機接近、IFF及びデーターリンク切ってるよ』

「怪しいなぁ…機体分析できる?」

『Su-47かな?アタックしてみるからまっててね』

『ジャール1より各機に告ぐ。殿は私が努める。
ジャール19を先頭に各機先行せよ――行け!』

7機のSu-37M2がNOEで飛び立ち、北西にきえていった…
『カオル殿、あなたも…』

「いや、怪しいので付き合いますよ…」

『わかった…』

ラトロワ機は格納庫へ狙撃を、警戒して遮蔽されるように機体を隠しにいった。

『マスター確定Su-47、ソ連の親衛隊用に使われている機体だね』

「ラトロワさん、Su-47、親衛隊用に使われている機体だそうですよ」

『なに?わかった用心しよう…』

『マスター、彼女達このままだと、生き残っても消されそうだね』

「ふむ…ジャール大隊か…戦績はどうなん?」

『うん…極めて優秀』

「引き抜くか…撃墜を欺瞞できる?」

『もっちろん』

「あ〜ラトロワさん」
『なんだ?』

「保身の為、消されそうですよね?
ジャール大隊ごと、死んだ事にして、我が異世界軍に入りません?」

『……』

「明らかにあの機体、あなたを狙っている挙動ですよね?やばい事に関わったのでは?
またジャール大隊各機にもログが残ってるんすよね?」

『…わかった、その申し出を受けよう。その為には』

「ええ、無力化ですね。じゃあ、自分が相手しちゃいます」

と通信を送ると、
Bダッシュで未確認機のSu-47に近づく。
相手のSu-47は気がつきこちらに銃口を向けはじめるが、
(遅い遅い)

そのまま、左側面を抜け、全身で踏ん張り相手の機体の足を掴み、転倒させつつ…
「アルミサエル」
搭乗員の精神を乗っとった。

「ラトロワさん終わりましたが、この機体どうします?」

『な…なにを??』

「禁則事項です」

『す、すきにして下さい…』

頭弄って、任務の事忘れさせて、帰すことにした。
NOEし離脱してくSu-47。

「ラトロワさん、ジャール大隊各機は、この基地に引き上げさせて下さい。
こちらで欺瞞情報うって、戦死扱いにします。
皆さんへの説明お願いしますね。
11号、切り離し、秘匿化できるか?」

『わかった』『ちっとまってね…ほい、どうぞ』

ラトロワさんがジャール大隊への説明を行っている。
で各機当基地に集合しろ…と

十数分後、ジャール大隊が揃った。勿論前線から後退した辺りで、
戦死として欺瞞できている。

「じゃあ、一人一人誘導しますね…アル、自立モードで警戒」

「イエス・マスター・ジェネラル」

で機体の外に飛び出し、機体に取り付き、中の衛士をシェルターに、
機体は主機を停止させ引き込むを繰り返した。

最初は驚いてたようだが、ラトロワさんが説得してたみたいで、
おとなしく全員を引き込む事ができた。

全員引き込んで機体に戻ると、
遅れてきたスフィンクス4個連隊が到着しつつあるのが情報に入ってきた…

(よし…勝ったな)

スフィンクスが、フライングボートより発進すると前線へと殺到する。

均衡だった戦線は突如乱入してきたスフィンクスの集中突撃により、

戦車級は曳かれ、
要撃級は、機銃により貫かれ、
突撃級はB-01が狩っていてすくない、
光線級は同じくB-01により見えない、
要塞級は120mmキャノンに貫かれ、
重光線級はB-01によってかられ…
駆け抜ける傍から、BETAが消えうせ、まさに蹂躙が相応しいだろう…

戦線での決着が付きそうだったので、
カオルはXFJ計画チームの退避地点を目指した。

まだ不知火弐型は前線で頑張ってるとの事だ…

カオルは、退避地点につくと、
虚数空間から医療カプセルをだす。

ステータスを確認し、ロックを外すと、
篁中尉が目をさました。

「あれ?ここは?」

「篁中尉!!」
日本人スタッフが駆け寄ってきた…

「感激の再開中悪いんだけど…99式電磁投射砲回収したんだけど、どうすればいい?」

「え?回収できたのですか?」

「回収したよ」

現物をにょきにょきっとだした。

「これなんすがなんかきな臭いんで…日本国内にもってきます?」

「そうですね…マスターコードエラーも出てますので、
メーカーの方が来ない事には…
わかりました開発局に届けをお願いいたします。」

「じゃあ…異世界軍の、渚カオルが責任持ってお届けしますね」

といってしまう。また篁中尉の入っていたカプセルもしまった。

「あのところで…」

「ん?」
もじもじしている。

たったったっとよってきて…
ーあの…ふも…は?

ーあ〜ボン太君ね…かわいかった?

こくりと頷く篁中尉。
ーぬいぐるみや現物欲しい?
頷きまくる篁中尉。

ーじゃあ後でお届けします。

ー秘密でお願いしますね。

ー了解。

「じゃあ、戦況確認するのでこの辺で…」

機体に戻ると、戦況はほぼ押し戻したとの報告をうけた。

……
カオル報告

ジャール大隊まるごと参入




寸劇風後書き

作者「カムチャッカ半島か……かなり動きだすなぁ…」

ナギ小尉「みたいですね〜で…原作での事件もですか?」

作者「仕組まれてたのはそのままだろうな…そっちにいってないし。
ただその後が更に関心が高まるから、
近々事がおきそうになるかな?
まぁ、あの段階だとソ連はある程度の予定調和だったが…だね」

ナギ小尉「で…篁中尉…堕ちたの?」

作者「実物見れば堕ちるだろ…お〜いボン太君〜」

ぷにぷにぷに
「ふもっ!!」

ナギ小尉「あ〜あたしも♪おちる…♪」

作者「しかし…結構時間くったなぁ……」

H24年4月26日改稿

弾道巡航ミサイルに積まれて発射の形になりました。
光線級がその場にまだ居なかったので、撃ち込まれてないですね…
ある程度なら耐えられはします。

H25年4月再改稿



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