第77話『カムチャツカ事後処理』
2001年8月度カムチャッカ報告
8月7日
兆候を異世界軍が判断し、警戒態勢に移行する。
8日
渡海行動を確認、ソ連軍、防衛態勢を整える。
国連軍試験中隊実戦試験の為参加決定。
13日
軍団規模の上陸、
ティギリ地区への旅団規模のBETA群上陸、
上陸迎撃戦線崩壊しかけるも、
国連軍試験中隊の持ち込んだ電磁投射砲により戦局持ち直し撃退。
同日
異世界軍、旅団規模侵攻の予測を立てる。
15日
ソ連軍、旅団規模侵攻の予想。警戒に入る。
19日
ソ連、BETA群を日本時間基準8:38迎撃開始。
機甲師団に補充を行いほぼ定数を満たし、
及び国連軍試験中隊参加により優勢で推移する。
同日9:09
異世界軍、BETA軍団規模の地下侵攻、偵察衛星より探知。
現地部隊への警告を送ると共に、出動を決定。
先行部隊として弾道輸送システム搭載魔ゲシュペンスト機、
本隊としてスフィンクスを派遣する。
9:21
警告をうけ基地の放棄を決定。
9:26
BETA、地下侵攻で出現、α3基地より西北西14km地点、
光線級は確認されず。
10:00
撤退後基地に取り残されの帝国軍士官を救助。
10:12
マスターが余計な物を造り、BETAの進路が変わる現象が発生する。
10:15頃
異世界軍、ソ連軍中央作戦司令部より、進路変更してくるBETA群に対し基地毎爆撃命令を察知。
基地保護命令を通達したジャール大隊処分命令を察知。
10:18
ソ連軍爆撃部隊、地下侵攻で出来た坑道から、
出現した光線級により狙撃され壊滅す。
11:48
スフィンクス到達。
12:15
BETA侵攻群駆逐。
以上。
2001年8月19日夜…
昼間の戦闘を終え
まずはジャール大隊のシェルターを戦艦ドックで出し、着いた旨を告げ…
「ラトロワさん」
「カオル殿」
「と、ジャール大隊の面々はOGの世界からきた…
という扱いでお願いしますね。それと…」
資料を渡し…
「これは?」
「このDVDの世界からきたでお願いします。
5日間の休暇で皆さんで学習して下さい。あと詳しい話は空いてる人…
11号、OGについて空いてる人いた?」
[提督の船の人〜なら]
「あ、じゃあ専属先生としてつけてくれ」
[了解]
「先生がつくのでお願いしますね」
「わかりました」
ジャール大隊の方々が寮に案内されてく…
== アメリカ軍情報局 ==
「むう…金色か」
「あの戦術機、欲しいですな」
「なんとか引っ張ってこれないか?あの基地から」
「潜入を試みている諜報員は、ことごとく」
「ふむ…計画は?」
「は!もうしばし…お待ちを」
「急げよ」
「は!」
==横浜基地==
2001年8月20日
昨日の戦闘報告を見ようとしたら、
げっそりとしたヤマモト中尉がハンガーデスクにくる。
「カ…オ…ル」
「ヤマモト?どうした?」
「精も根も…つ…きた」
倒れ込むヤマモト、名前について突っ込む気力もないようだ。
「ちょ…11号!!」
[マスター?!なに人殺してんの?]
「悪いジョークはやめろ…容態は?」
[やばいよ、腎虚をおこしてる…大至急医療ポットに!]
赤色灯が光りサイレン鳴らしながら医療班コバッタが来て、
医療ポットに担ぎ込まれたヤマモト…
[ヤマモト中尉、本当どうしたの?]
「こころあたりあるから、聞いてくるわ」
==ビダンさん執務室==
「ビダンさん」
「ど〜ぞ〜」
肌がつやつやと一段と若返ってる。
「ヤマモトの件なんですが、解放したの何時です?」
「朝だけど?」
「どの位やったんすか…」
「え〜と…」
両手が折り返しにはいったので…
「ビダンさん…やり過ぎです。彼倒れちゃいましたよ」
「あら…あたしったら…ついついわかれた夫とやった感覚でやっちゃったわね」
「別れた旦那さんと?」
「ええ、あなたに救出された頃、離婚したのは話したじゃない?」
「ですね」
「原因が夜の家庭生活がもてなくて、あの人が愛人沢山抱え込んだのよ。
わたしは忙しいかったからねぇ」
(早めに加えないとヤマモト死ぬわこりゃ…)
「わかりました…ちょっと後程」
カオルは退室すると、医務室にむかう。
そろそろパワードールから救出した人達が、
カプセルから出てくる筈なので、様子を見に行く…
(さてと…)
「どうですか〜?」
「あ、カオルさん。パワードールからの人々少年達数名を除き全員加入するとの事です」
オムニ軍航空パイロット12名 、
地球軍から、
戦車兵7名、
ローダーパイロット9名、
航空女性パイロット14名、
士官21名、
少年少女兵ら122名、
内12名の少年がもう戦争は嫌だとの事…
「ん〜…農業コロニーで耕作を進めてみて」
「わかりました。それで配属先の話になりますが…」
農業コロニーの件は了解された。
航空パイロット達がメデューシン級のローテ要員に…
ローダーパイロットはB-01に機種転換で入り、
戦車兵達は2001式を進めて、
(E-01部隊かな?)
女性士官達はそれぞれの適応部署に…
少年少女兵達は…
オムニの地球エリアで現地採用された15から18辺りの新兵達。
厳密にはオムニリングとは違い、
開戦後に到着した冷凍移民船団の人々で元々は民間人あり、
地球で2年間の編成訓練を受け送りだされた一定レベル以上のプロ、正規兵ではない。
全滅確定の囮輸送部隊にプロや実戦を経験したベテラン達をつぎ込むわけにはいかない。
の判断だろう…
まだまだアマチュアに近いので、
(まだまだ訓練が必要だよなぁ…)
とりあえず少女隊と少年隊にわけ、
少女隊として独立運用。
少年隊はビダンさんに…
コバッタ達に寮に案内させ、準備出来次第Boy's達には来てもらう事にした。
== B55 ハンガーディスク==
昨日の戦闘報告書をやっと読みはじめた。
B-01被害なし…
どうやらサポートAIがうまく機能したらしい。
考えようによっては単純にベテラン二人のりになり、
しかも片方は優秀な監視員、火器管制補佐等をしてくれるからだ。
(あとはボン太君だなぁ…
耐久実験できなかったな。それさえすれば…
あ、篁中尉宛てにぬいぐるみ生産しなきゃ)
生産方面のレポートは…
スフィンクスが既に4桁の大台にのっている。
「あれ?ハンガーや格納庫足りたっけ?」
[整備ハンガー増設しといたよ〜、格納庫は勝手に増やしてるけど]
「すまんな」
(じゃジオフロントの方だな)
ボン太くんぬいぐるみの生産工場をジオフロント内に建設、
ついでに制服等衣料工場を設営した。
(今度衛士強化服の工場見せてもらうか…あとは…?)
娯楽施設たらん!との要望が上がってきている。
(ふむ…)
「なぁ…11号、娯楽だと?」
[何処から上がってきている話題?]
「内勤か…」
[スポーツ系もいいんじゃ?]
「ブリッツボールが1番いいよなぁ」
[なにそれ?]
「ファイナルファンタジー内でのスポーツ競技の一つさ…あれは燃えた」
[マスター、そのゲームにとりにいけばいいじゃん]
「あ、そうか……候補に入れておこう。と、今揃えられるのは」
とりあえずダーツ、ビリヤード、チェス場等設置
あと、コロニーからの、バスケ場、フットサル場も設置。
ゲームは記録してなかった…
[そういえばマスター、宇宙でだったら相転移エンジン使えるけど?]
「あっ…そうだなぁ…ドックで付け替えできる?」
[まだ完成してないから無理〜
今だと部品が浮かびまくっててんわやんわになる]
カオルは光景を想像する。
部品はずす度にふよふよ空間に浮かび、
のかすとそのままなんかにぶつかるまで直進するボルト等など…
それの回収に翻弄するコバッタ達…
ろくに部品を運べる状態でない。
[ドックできれば、低重力でどっかにふよふよする事はなくなるから、
付け替えできるよ〜]
「だな…できたら順次付け替え回収してくれ」
[了解〜]
カムチャッカ事後処理が終わり…
「ね〜新しい機体つくってよ。この間行ってた世界のとか」
「ああ、そうだな…」
PD世界の機体は解体はしちゃったがつくってはなかった。
(実証ついでにつくってみるか…)
同化で機体を作り上げる…
X-32、TS-3及びTS-3Cが出来上がる。
「ほぇ?ちっさ〜」
視線がX-32に向かっている。
「ああ、だなぁ…」
お隣りの警備用レイバーフロッグメン8.3m、作業用エステバリスと並ぶと、X-32は更に小さく5.8m。
基本フレーム自体はX-3Aのままだからさほど大きさも変わってない。
「作業用なの?」
「これでも戦闘量産機…試作量産生産機だけどね」
X-32シリーズはX-3Aラインで生産したフレームを抽出し手を加えた生産された形で、
半分家内制手工業生産で行われコストが高上する結果となる。
ただし融通が効き、現場からの声でのチェーンが効くらしい。
駆動系のE-BEPAMの大量生産が実現しなかった為に少数生産のみになった。
「戦闘用?…エステバリスだっけ?みたくシールド頼りなの?」
「いや純粋に装甲と人工筋肉での防御だな。
なのでエステバリスの約10倍の重量さ」
「約6t?」
「そんなもんだな」
重量の方は若干増加の6.8t。
装甲の追加、E-BEPAMの装備等重量が増えたが1.38倍の機動性を備えることになる。
「その大きさでその重さだとコクピットどうなの?」
「あ〜こいつもバイク型でかなりせまいな…
レイバーも狭かったけど、それに比べればエステは広いよ」
何度もいうが基本システム自体はX-3とほぼ変わらない。
「まぁ…こんな感じだ」
バイクの取手にボタンが並んでいる。
「うわぁ…狭、というか機体のコントロールどうするの?
左右転回くらいしかできなさそうだけど」
「あらかじめプログラムした動作をショートカット、
ハンドルのところのボタンにて操作するんさ。
あと、その場にてプログラムし直せるように横から伸びるキーボードがあるし…」
「でも操作難しそうね…視界はモニターなの?」
「そっちはサブだね。網膜投射に似たシステム、ANVTC採用してるから」
「ところで性能面ではどうなの?」
「10戦やって空を飛ばない前提で対戦したらX-32が全勝、
高空からの狙撃で戦術機が全勝、
光線級影響下空域限定でなら…9:1でX-32かな?」
「その1は?」
「跳躍ユニット駆使して背後からの強襲で長刀による攻撃でね」
「BETA相手には?」
「使いたくないね〜単純に装弾数の話」
「そのようね…動かしてみたかったけど、
コクピットみて諦めたわ」
「余裕でおさまりそうなのに?」
「シートがやなの」
「あ〜なる程ね…」
「じゃあ、訓練にいってくるわね。ありがと」
軽くキスをしてくる。
イッシーに解説してなかったTS-3、TS-3C…ラストミッションにて取得した。
TS-3はX-3Aよりも高性能で、情報を取得したオムニ軍はX-32をロールアウトさせ、
TS-3よりの優位性を確保した。だが基本設計自体を変えてない状態で、
1.5倍の荷重を加えている為機体へのストレスが増加し、
故障が発生しやすく乗り手を選ぶ機体となった。
具体的には常に全力動作すると直ぐに折れたり等だ。
一方、TS-3及びTS-3Cの方は…内部的にも余裕がある。
設計思想が今までの機体と違い対PLDに設計された為、
7.9mと後のX-4系列並の大きさ、
しばらく改良型がジアス戦役…3年後の戦いで使われる程余裕をもたせてある。
コクピットは前面頭部にありシート式を採用、フルカウル型。
脚の部分は自重を支える為に、恐竜型の前屈伸をしている形状。
自重量はかなりあり、TS-3は17.2t、TS-3Cは19.1t…
TS-3の設計はPLDが地球軍に認知された後であり、
陸戦型主力ローダーを目指し、オムニ軍の様な無茶な要求…空挺落下可能等を入れてない。
一方X-3に関しては対PLD戦闘も想定しながら特殊作戦能力及び高生産を目指した器用貧乏な形だ。
生産はX-3Aが1機と例えると同工業力で10機生産できる。
造りはX-3系列はびっちりと詰め物した状態、
TS-3やTS-3Cはある程度すかすかな状態で、
どちらが生産しやすいかは一目瞭然だろう…
もう少し生産時期が早ければ戦局が変わっていたかもしれない…
(ん…まぁ量産はいいか…)
X-32やTS-3あたりは微妙な位置であった。
先の通りBETA相手には装弾数の関係及びサイズや質量面で力不足であり、
戦術機に対しては特に市街地等障害物がある状態で対戦したら、
有利すぎるからでもある。
その為民間に作業用におろすにもオーバーチートすぎて、
万が一の時にレイバー犯罪以上の規模が起きる可能性がある…
ましてや過激テロ組織に渡ったら…
正直性能面でレイバー程度がテロ行為に使われても、
直ぐに鎮圧できる能力なので、
民間用の生産力にとコロニーに提供した理由もある。
なので量産はこの基本2種系統に関しては見送り…
(さて…)
明日お届け予定の99式試作電磁投射砲…
コピーしたのを1丁勝手につくってみた。
現物はエラーが発生してプロテクトかかっているが関係なかった…
毎秒約13発と単発機関銃速度としては普通に見えるが、
120mm、戦車砲クラスの弾を消費して
大容量外部タンクの中には800発のブリットが入っている。
1分間分の斉射が可能だ。
ただし、コバッタが指摘した通り、
発電部の消耗が激しく、カートリッジの交換が必要。
単発または3点バーストでの使用で大容量タンク使用せずなら、
ハイヴ内に持ち込み可能だろうが、
戦術機サイズに無理矢理縮小したという感じであり、
魔撃震でもってみても取り回しに苦労しそうでもある。
[あ、マスター作ったの?]
「まぁMAPW能力あるからな…ただどう使うかだ」
[使えるようにするには素材変更の必要あるね〜]
「とりあえず急がないからまぁ…使えるようにしてくれや」
[了解〜あ、そうそう…今回のソ連側の対応、
どうもそいつ狙ったので、色々ゴタゴタあったみたいだよ]
「へ?そうなん?」
[先月11日だったんだけど地下侵攻を見逃して、
戦線大打撃をうけてたんだよ]
「あ〜まだ自分らが外に目を向ける増強前の時らへん?」
今回カムチャッカに手を出したのは外に目を向ける余力が出来てきたからと、
とにかく実戦経験取得及び行動範囲が広がったからの方針にすぎない。
[だね。戦線的には撃退したけどね。
その後対応で当初は西側の最新鋭戦術機を秘密に入手したかったけど、
レールガンが搬入される情報から標的を変更、
BETAを利用しようとしたんだ]
「ん〜…」
[けど予想外のが僕ら異世界軍の介入、BETA群の転進と光線級の出現だね]
「介入しなければ計画通りなら電磁投射砲はソ連の手に…?」
[おちていただろうね〜]
「でも、兵士達の命をかけても欲しいもんかね…」
[あの威力なら色めき立つかもね〜]
……
そうこう話している内にBoy's達がきた…
「君達の配属先と、護衛の特殊任務というか…全面的な協力をしてもらいたいんだ」
「えっと全面的な協力とはいったい?」
「護衛対象は博士で、まぁ実験等の際の雑用補助等ね」
「アシスタント的な…?」
「そういった感じだ」
「わかりました。それでその博士とは?」
「案内するよ」
カオル先頭にぞろぞろとついて行くBoy's達…
ビダン博士の執務室にご案内、
自己紹介をし…
「じゃ、全面的な協力よろしく頼むよ」
「了解しました!!」×6名
カオルが退出してく。
「じゃあ、専門のパイロットスーツつくるからあなた達、服を脱いでね」
「は?…ここでですか?」
「ちゃっちゃと脱ぐ!」
「は、はい!」
……
「下着もよ。当たり前じゃない」
……
「男の子なんだからパンツもちゃっちゃと脱ぐ」
……
「なに前隠してはずかしがってるの?…じゃあ次、これ飲んでね」
「こ、これは?」
「内部構造が一発でわかるドリンクよ」
「ははぁ」
「飲んだら…皆、飲んだわね?」
「おいしかったです」
「じゃ、こっちではかるわよ。いらっしゃい」
……
「ウフフ…それ…縮ませなきゃ測定できないわね…」
アーッ!!
〈R18シーン自主規制〉
……
生贄を捧げたカオルは…
「さて…ダナン級仕上がって―」
[あ〜マスター、ごめん。若干遅れてまだ仕上がってないの]
「ああ…そうなんか…」
今回の派兵の生産に割り振ったかららしい…
次の帰還時には間に合うそうだ。
2001年8月21日
杖をついたり、助け合って移動しているBoy'sをみかけた…
しんどい様子だったから…声をかけれなかった。
とりあえずBoy'sはC-01部隊いり。
C-01の隊長はビダンさんにやってもらうと…
……
「カオル君、昨日の子達よかったわぁ。チェリー君が一杯で教えがいもあるし」
ますます肌に磨きがかかっている…
「ビダンさん、C-01、男性部隊の隊長をやってください。
隊員はご自由に…けど程々に」
「C-01の所属隊員って?」
「ビダンさんが相手した方ですよ」
「わかったわ…けどまだまだ集めてね」
「あと…何人程?」
「そうねぇ…13名かしら?」
「…善処します」
(ビダンさん何処までいくつもりなんだろう??
あとは…レールガンお届けか)
帝都の開発局にお届けに向かう。
一路帝都へと…
……
帝都につくと殿下に用がないのに開発局に届けた後、
私室に呼ばれてしまった…
「殿下、お久しぶりです」
「おおカオル殿、わたくしはあいたかったでございます」
「して殿下、何用ですか?」
「座って下さいな」
私室にあるソファーをさしたのでおとなしく座る。
(な、何故殿下が横に?)
殿下が体を密着させて座ってくる。
「実は、この書類に承認して貰いたいのです」
「え〜っと?道路整備許可…あ〜承認のサインですね?
結構ありますね〜」
(書く欄が、所属、氏名か)
「こちらのペンを」
「ありがとうございます」
一枚、二枚、三枚、四枚…十一枚…
サインを入れる単純作業が続き…
書いている手が止まる。
「あの〜殿下…」
「チッ」
「なんか、これだけ違うのですが…」
同じ様な様式の書類にかかれていたのは、結婚届け…
相手は殿下になっている。
惰性でサインしたら書いていたろう。
「何故これが、それにいつのまに?」
「カオル殿…おしたいもうしあげますわ。結婚して下さいませ」
殿下の手がカオルの太股にそえられる。
(はえええ〜)
殿下の手が太股を撫で…
(気持ちいい…た、た<バキュン>!)
イッシーの顔がよぎる。
体をのかし…
「すみません殿下!自分には決めた方が!」
全力で頭を下げる。
「…でも心配いりませんわよ」
「へ?」
「議会には根回ししまして、近日中には時限立法で重婚が認められるようになりますわ」
「重婚…あ!殿下まさか」
「そう、まさかですの」
再び、身体を寄せてきて…
「なので、早くサインして、契りを結びましょ」
悪魔の誘惑である…
殿下の指先で…カオルの胸を撫で回し…
「…ん?近日中?…今ここでサインすると?」
「…あ〜もう、わたくし一人だけのものになるはずだったのにぃ〜」
「すんません…殿下」
「わかりましたわ…時限立法制定後ね」
軽くキスを…。
「それまでは…婚前交渉もできませんので…おあずけで」
「ははははは…」
…R-18になりそこねた模様であり…
その後殿下からは、許可の説明などに広間に移動して説明された。
その後平和日本にいき、
前回経由したさいにメールが入ってたので、
廃品回収と帝国あての荷物をうけとり、
山梨県にあるリニア実験線にコピーしにいく。
元の世界に戻る前にセブンイレブンよって新商品みてると…
(おっ)
『チーズ香るクロックムッシュ』を発見した。
(なんか…良さそう)
148円払ってチンしてもらい食べてみると…
(ほう、いけるじゃん。
もうひとつかってPXメニューに追加しとくか)
カオルは世界扉をくぐり、元の世界へと戻る。
集積所にコンテナをはきだした後に…
プロミネンス計画の方から機体を研究させてくれ…
と要請が入ってた。
(ふむ…)
魔ゲシュペンストを2機追加生産し、パイロットにヤドカリをつけ、
改造型ボン太君を研究用に提供。
追加に2001式2両。
警備員にT-850を6名、担当士官に提督、
技術士官に4名程…
ボン太君ぬいぐるみをお土産に…
……
寸劇風後書き
作者「事後処理諸々お伝えしました〜」
ナギ少尉「カオル君、食わなかったね〜」
作者「…りちぎなやつだよ…俺だったら、喜んで〜と食うけどさ」
ナギ少尉「えっちぃ」
作者「それは人間だれでもだろ〜」
ナギ少尉「艦長は違うも〜ん」
作者「いや、わかんね〜ぞ…案外既に博士はてつきだったりして」
ナギ少尉「違う〜〜!!」
作者「だから、艦長は博士に甘いんだよね」
ナギ少尉「!!!」
作者「じゃなかったら、あんな寄り道認める?」
ナギ少尉「ふっふっふっ…」
作者「あれ?ナギ少尉?……何故、そのハンマーは…」
ドカ!!
作者チーン
どうやら地雷をふんだようだった…
H24年5月3日改稿
と、スレッガー中尉が消え、かわりに新兵達がビダン博士の元に生贄になりました。
そんなところでしょうか?
H25年5月再改稿
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