第101話『SRWOG編5 アイドネウス島壊滅』
新西暦187年1月世界時17日1600
コロニー統合軍は地球降下作戦オペレーションユグノーを発動。
地球連邦本部があるジュネーブに対して、
AM隊を搭載した大気圏突入シェルを夜の闇に紛れ降下させ、一気に制圧を行おうとした作戦である。
ハガネが各地にて反撃をし、ウェーク島基地が連邦側に落ちるも、所詮一部隊。
ここで一気に連邦本部首脳陣を無力化し、
一気にDC軍事政権をたてるのが作戦の実態であった…
==OG世界コロニー統合軍旗艦マハトの楔==
標準時17日19:15
「第一次降下部隊の外部シェル、誘導完了」
「オペレーションユグノーフェイズ3スタートまであと600」
マハト艦内では大攻略作戦の為に臨時司令スタッフが乗艦する等で、ごったがえしていた。
カオルは分裂して各艦およびシェルへと渡っていく…
「エムデン、ドレステンを呼び出してちょうだい。
トロイエ隊も出撃準備」
エムデン、ドレステン、トロイエ隊が出撃してく…
19:42
地球の裏側から高速で現在降下中のコロニー艦隊目指してくる。
静止周回軌道速度だしているのを、逆走してくる形だろう。
「ヒリュウ改とハガネ、レンジ7へ侵入。本艦隊へ急速接近中」
「やはり敵はヒリュウ改の艦首超重力衝撃砲、
あるいはハガネのトロニウムバスターキャノンを我が方に対して使う気のようです」
「ならば射程内に入る前に破壊せよ」
「はっ!」
「敵コース出ました…ハガネは加速しようとも、
外部シェルを射程におさめる事ができません。
その前にタイムスケジュール通りなら降下がまにあいます」
「ならばヒリュウに攻撃を集中すればよいだけだな?」
「はい」
「よし、ヒリュウに対して最優先で攻撃命令を!」
「エムデン、ドレステン、主砲攻撃開始しました…
命中!…依然顕在です」
「ブレイクフィールドか…」
ブレイクフィールド、
外宇宙航行にあたって通常空間での速度上昇にあたり、見過ごせない事実がある。
隕石等小物体の存在だ。
亜高速に近づけば近づくほど、発見しかわすのが困難になり、衝突しやすくなる。
その衝突時の威力は第二宇宙速度でさえ約11.2km/sであるから…
すでにレールガン並の威力であり、
相手が静止してても常日頃うけつづけてたらわかるだろう。
その威力を消すのにテスラドライブの出力をあげた際に発生する、
ブレイクフィールドで船体への衝突を防ぐ形であった。
「なら、それ以上の負荷をあたえるまで…トロイエ隊に攻撃命中を」
「ヒリュウの艦首にジガンスクード確認!!」
「何?あの忌まわしき盾が?」
「コロニー住民にとってわすれられぬあの…」
機体がテロリストに占拠され、テロを鎮圧するのに、機体を破壊すると…
隔壁ごと貫いてしまい、スペースコロニーホープの住民が多数犠牲となった。
その為ジガンスクードは忌ま忌ましいや、
呪われた機体等と呼ばれるようになる。
だが盾としては最高の機体であろう…
「ゼンガー機、グルンガスト零式突貫します」
最強の矛と最強の盾がぶつかりあう。
「ヒリュウ、ブレイクフィールドが解けてきます」
「さすがゼンガー」
「ヒリュウ、艦首重力衝撃砲破損、トロイエ隊がやりました。発射不能の模様」
「よし…後は…パーソナルトルーパーを足止めできれば完遂だな」
「敵、パーソナルトルーパー出撃、
再びブレイクフィールドを展開しました」
「敵パーソナルトルーパーに対して攻撃を集中。
外部シェルに近づけるな」
……
19:46
「オペレーションユグノ、ファイナルフェイズスタート」
「外部シェル各機へ降下開始せよ」
「ヒリュウの超重力衝撃砲は発射不可、
ハガネが位置やコースを変更するにしても時間がかかる。
もはや敵に我々の作戦を阻止する事はできません」
衛星軌道からの再突入であったが、
地上からの大気圏外ミサイル攻撃がなく…
あとは突入後高度80km以下の減速後の迎撃のみに限られてくる。
ほぼ作戦成功だった…
だが…
「ハガネ加速コース変更…これは…ヒリュウにむけ衝突コースです」
「む?自滅か?」
「ぶつかります」
「ヒリュウさらに加速!!」
「ハ、ハガネが突入コース変更、降下部隊へむかってっていきます!!」
「む…」
「このままでは外部シェルが射程に!!」
「もはや…何もできんか…」
外部シェルは既に大気圏降下中…離脱命令だそうとも、
シェル外に出した時点で大気圏脱出速度をだす事ができなく…
燃え尽きる事になるだろう…
「ハガネ、艦首部分に高エネルギー反応収束!!」
「外部シェルへ直撃します!!」
スクリーンから見える地球を塞ぐように光の帯が…
(ぎゃああああ)
(いてぇぇぇぇ)
「外部シェル全機消滅」
「あのような方法でコースを変え加速するとは」
(死ぬかと思った…)
(痛かった…)
どうやら外部シェルにとりついていた分裂体は無事なようであった…
「しかも重力によるビームの湾曲も計算にいれていたなんて…」
「テスラドライブ搭載艦ならでわの秘策か…敵ながら見事」
「ヒリュウ改突撃してきます!!」
「迎撃せよ!!」
「敵1機、高エネルギー反応、突っ込んできます!!」
光の鳥がマハトを貫いた。
爆発が至るところでおき、
艦橋でも壁が倒れてきたり、天井が倒れてきたり被害が甚大、
機関も停止し重力に引かれはじめる。
「ううっ…そ、そうしれい…」
天井が落ちてきて…
無事だった者はすくない…一瞬気絶していたリリーが、
自分の無事よりも総司令の無事を確かめようとして立ち上がった。
「総司令!何処ですか?総司令!」
気絶しているマイヤーをリリーが発見する。
「総司令、総司令ご無事ですか?」
リリーが抱き起こし…
「総司令!」
「…全軍に撤退命令を…その後は…わかっておるな?」
「は、はい」
「ゆけ、リリー…私はもう…」
「最後までお供します!」
「ちりぎわを見誤るな、あたえらえた使命を果たせ…行くのだゼンガーらと共に」
「はい…」
……
19:53
リリーの脱出艇と共に離脱、マハトが爆沈してく…
本来今までの流れであれば、有能であるマイヤー総司令を救助すべきだろう。
だが…彼は闘いの果てに妻や娘の元へと向かいたい意思があり、
例えスカウトしても、妻や娘が絡む予想がつき、テロの犠牲となり宇宙に散ったカトライアは救助算段がたつとしても…更に複雑化になりかねない。
妻ネルケに関しては娘を喪った事による衰弱病死、遺体が埋葬されたが為に救助算段等がつかなかった。
その為有能な1人のスカウトは諦め…
その他コロニー統合軍のユーリアを始めとして多数のパイロット、
マハトを始めとした艦要員を救助し…
分裂体と合流。
世界扉を唱え…
世界扉を唱え開くと…
ゴゥという音が真空なのに発生し、世界扉から空気が流出、
「げっ!!」
急いでATフィールドを世界扉に塞ぐようにはり空気の流出を防ぐ。
実は空気の無い真空で開いたのは初めての出来事…
開いた経由地に選んだメタルギアのカリブ海の島からの、大気が真空へと吸い出された形であろう。
世界扉を消せばよかったが、
いきなりの出来事でそこまで頭回らい様であり…
(ん…潜るには…空気の流出は最低限に抑えたいな…)
そっちの方へと考えがすすむ。
自身もATフィールド越しの移動は無理であるため、
出してあるATフィールドにくっつくようにし、
更にATフィールドで自身を囲み…扉側のATフィールドを消す。
一時的に空気が流入するが落ち着き、世界扉を潜り…
==メタルギアの世界==
世界扉を塞ぐ形でATフィールドを作り、向こう側のフィールドを消し去り…世界扉を閉じてく…
(ふう…やばかったな…
次はきいつけなきゃな)
音速を越える空気の力に対抗できるATフィールドも凄いといえるが、
そういった空気の流出で影響を与える事もあるだろう…
気をつけねばらならいと改めて思うカオルであった。
==OGの世界、DC本部地下の楔==
世界時1月17日23:00
現地時間同日11:00
アイドネウス島では…
ジュネーブ攻略に出撃していた部隊への作戦中止などの伝達で、
混乱をきたしていた。
単独で本拠地攻略には、仕掛けるに戦力が不足している…
その為、コロニー統合軍との共同作戦をとっていたのだ。
だが…戦力の半分が消滅してしまった今、
作戦中止して、アースクレイドルからの戦力抽出し再編成、
再度攻撃を行う方向で作戦の見直しをはかる事になる。
そんな中、
『第一種戦闘配置、繰り返す、第一種戦闘配置、敵襲に備えよ。
敵は大気圏外から直接強襲かけてくる模様…
各アーマードモジュール隊パイロットの搭乗をいそげ』
全島に警報が流れる。
(さて…クロガネ目指さないと…)
司令部から基地地上にでると…
島上空に浮遊待機しているクロガネが見えていた。
さっそく取り付き楔を撃ち込む…
楔をうったあと分裂体を再び分離させ、救助、技術収穫目的で地上各地へ…散ってく。
取り付いたクロガネは、ハガネに続くスペースアーク級3番艦である。
特徴としては艦首に超大型回転衝角…いわゆる男のロマンドリルを装備した戦艦であり、
ドリルっう事は地中潜行も可能だった。
(ん〜ついでに取得しちゃうか)
一応同系艦なので取得は早い筈とみて、
ハガネのように4時間はかかるまいかと…
取得の為に広げて行く…
クロガネが迎撃の為に動きだしたのを感じていた…
意識をブリッジに向かわせると…
カイ少佐とエルザムが会話していた。
オペレーターが、
「ハガネ降下を開始しました」
「出撃する!!」
「テンペスト少佐、くれぐれもビアン総帥のご命令を忘れぬように」
「わかっ…」
「当艦はステルスシェードを展開しつつ迎えうつ…
ギリギリまで悟らせるな」
「テンペスト隊、テンザン隊出撃していきます」
上空より迫るハガネにクロガネより先行し、
トロニウムバスターキャノンを撃たせない目的で向かっていく…
「ハガネよりSAM射出確認!!……被害…21機です!」
上昇中の正面から大量のSAM受けると流石にAMでもかわしきれない…
「ハガネ、パーソナルトルーパーが発艦したもよう……
我が方のアーマードモジュール隊と交戦にはいります」
前方でアーマードモジュール隊が交戦に入った。
あまり早めにしかけるとブレイクフィールドが展開され、
損傷をあたえる事がかなわない…
その為若干おされぎみな戦況をしばらく眺めていた。
そして…
「テンザン機、損傷うけ戦域離脱…
テンペスト機より戦域離脱命令がでました」
「頃合いか…準備はよいな?」
「はっ!」
「テンペスト隊本艦のコース上より離脱しました」
「よし…ステルスシェードを維持しつつ、テスラドライブ出力全開!…全速前進!」
クロガネが前進加速してく…
「ハガネに探知された模様!」
「このタイミングではブレイクフィールドを展開できまい…突撃せよ!!」
ブレイクフィールドを展開し、超大回転衝角を備えたクロガネの突撃だ…
どんな装甲であろうと貫ぬけるものはない。
だがハガネは怯まずにまっすぐ向かってくる…
「舵左5度」
「はっ!」
わずかながら左に舵をきり…
ハガネを撃墜せぬよう進路に支障きたすように、
損傷をあたえてく…
損傷を受けた状態でハガネは…
「バスターキャノン放たれました!……アイドネウス島顕在です」
地下施設に被害をあたえる事はできなかったものの、
地上施設は放たれたバスターキャノンの衝撃で生まれた津波により、
甚大な被害がでたろう…
(結構被害すごいよ〜)
(何人か救助したし)
「あの状況で転舵せずバスターキャノンを発射するとは…
ギリギリのタイミングでこちらの意図を見抜いたか…
見事だハガネ」
500m級の巨体なクロガネの取得が終わり、
離脱し、地上へと向かう…
地上で分裂体が救助続くなか…
アイドネウス島の地下へと向かう…
ヴァルシオンに取り付く事ができた。
(やっぱり威圧感あるよなぁ)
機体内部ではターゲットのビアン総帥が、
機体のチェックをしている最中のようだ。
そしてサイバスターのサイフラッシュにより、
大量のパイロットを救助する事ができた。
『総帥…地上部隊がわが方所属機がほぼ壊滅状態です…』
「やはり…わたしがでるしかあるまいな」
『申し訳ありません』
「ヴァルシオン起動する。リフトアップせよ」
『はっ』
『総帥、丁度外に忌ま忌ましい機体たちがきております』
「ほう…挨拶しておかねばの…
アードラー、後は任せる」
『ははっ』
ハッチ内部にいながら…邪魔だとばかりにクロススマッシャーを放つ…
爆発する格納庫。
煙りがはれると…単機で突っ込んできたゲシュペンストに対し、
クロススマッシャーを…警告の意味だろうか、
地面に放たれた。
が、その破壊衝動でブリットは気絶したもようだ。
「無謀を越えるもの達よ…よくぞここまで来た。
私がディバインクルセイダーズ総帥ビアンゾルダークだ」
オープンチャンネルで語りかける…
相手が地球製ならほぼ受信するチャンネルである。
『相応の礼をさせてもらうぞ』
相手の機体からも返答が…
「お前達の力でこのヴァルシオンを倒す事はできん」
歪曲フィールドに2機の連続攻撃が当たるが…
「どうした?もう終わりかね…
それではこの地球をまもる事は不可能だ」
『こんな戦争を引き起こしておいて何をいいやがる!』
『そうよあなた達DCのせいで地球圏は』
「ふっ我等が行動をおこさねばこの星は今頃…異星人に支配されていた」
クロススマッシャーを放たれた…
かわされて後方にさがってく。
「連邦にこの星をまもる資格はない。
異星人にむこづき追従しようとするその卑屈、
母なる地球をいともたやすく売り渡そうとするその堕落…
許しがたい」
『なにをわけのわからねぇことを!』
「お前たちはしるまい…
我等の蜂起の端緒となった南極での会見。
あの時連邦が何をしようとしていたか。
彼等は我等より高度な文明、強大な軍事力をもつ異星人に頭をたれ、
地球圏と人類の存続をはかろうとしていたのだ」
『なんですって?』
『適当な事をいってんじゃねぇ!』
「事実だ。連邦の一部の高官達は、
異星人のもつ技術や兵器、
そして自分達の命の保障と引きかえに、地球を彼等に売り渡そうとした。
だからこそ私はDCを結成しこの手で地球圏を護ろうと決意したのだ。
そう、我等の蜂起は連邦だけでなく、
異星人に対する宣戦布告でもあったのだ」
クロススマッシャーを再び放たれ、
『だったらどうして戦争を起こす必要があったの?
あなた達が素直に連邦に協力すれば、こんな事には』
リッパーが放たれてきた。
「笑止」
剣を振り払いそのエネルギー衝撃波で、
リッパーごとゲシュペンストを切り裂さかれた。
『アヤー!!』
『てめぇ』
「きたるべき未曾有の脅威の前におよび腰の連邦と、組むなどと」
『御託をのべるな!
てめえは世界を手に入れたかっただけじゃないのか!?』
「我等には時間がない。
一刻も早く地球圏に軍事政権をうちたて、
その切っ先を異星人にむけねばならぬ」
クロススマッシャーを再び放たれ…
『ふざけるな!戦争という方法でしか世界をまとめられないやつが、
地球を異星人から救えるか!』
「ならば私を倒してみよ。この私を乗り越え、
自らこの星を護ろうとする意思をしめしてみよ」
クロススマッシャーを再び…
『やってやる!
どんな理由であれ、多くの人間を戦争に巻き込んだてめえのやり方は許せねぇ!』
「それこそ…劇的な試練…
耐えられるものに勝者の資格なし!」
『何様のつもりだぁ!』
ナックルが撃ち込まれてくるが、フィールドに塞がれ、
フィールドのエネルギーに弾かれてく。
「ふむ…ここまでかな?
撤退するなら殲滅するのみ…」
相手側の攻撃が止やみ、様子見のようだった。
すると…ヴァイスとラプターの同時攻撃がきまり、
フィールドが光る。
「む?」
今まで単独で挑んできた機体が、連携をとりはじめてきた。
クロススマッシャーを放つがかわされ、
その隙に…
フィールドに直接攻撃してくる機体が2機…
「捨て身か…だが無駄な足掻きだ」
更に1機…
特機も攻撃を挑んできた。すると…
「なんと??」
フィールドが限界に達し割れた…
すぐさま…
『アカシックバスタァー!!』
光の鳥を纏い突入してくる機体が…
「むぅ」
剣で受け止めるが、
「うぉぉぉ」
攻撃の火力がまさり…機体に重大なダメージを受けてしまった…
「ばかな…この者達に地球をまもれる訳が…
彼等が地球の守護者となるのか…
なんと目覚めるばかりに自然の照り映えてる事よ…
なんと太陽の輝いてる事よ。
木々からは花が咲き、心からは歓喜がわきふれる。
おお太陽よ黄金のそのうつくしさよ…
お前は祝福する、この芳しい大地を…
わたしはどんなにお前を愛していることだろう、
どんなにお前の目は輝いていることだろう。
いつまでも幸せであれ…
わたしがお前を…愛する限り」
ビアン総帥を引き込み、ヴァルシオンから離脱、
動力炉から熱量がもれ、ヴァルシオンは爆発する。
ヴァルシオンの爆発を確認したコロニー統合軍残存兵力は、
撤退し離脱をはかり始めた…
(さて…アイドネウス島はこれで壊滅っと…次は)
合流したあと、
左腕のカウントウォッチを見ながら考えてた。
ハガネ発進時の取得に6時間、
ユグノ及びアイドネウスの戦いで途中ショートカットあり36時間…
結構な救助や技術収穫祭だった…
(ん〜あの場面いって楔うって過去に戻れば技術取得の時間はあるよな…
じゃ…いきますか)
再び世界扉を…
……
カオル報告
苦労して楔打ちまくったかいがありました
寸劇風後書き
ナギ中尉「えっと…まださほどたってないの?」
作者「そういう事」
ナギ中尉「でもアイドネウス島壊滅なんでしょ?」
作者「火力が現代戦とは違い過ぎるし、
占拠ではなく壊滅させる事が目的だからね…
連邦側に手加減する要素もなしだからね〜」
ナギ中尉「で、でも地球の裏側から移動してきたんでしょ?
すんごく時間かからない?」
作者「かからないさ…地球の大気圏外でスピードを阻害する空気もなし、
ようするに対大気熱も考える必要なし、
あと宇宙に浮かんでいる静止衛星でさえも、
秒速約3kmの世界なんだ」
ナギ中尉「えっと…時速に直すと…10800km…マッハ約8.8ね」
作者「そ。まぁそれが衛星軌道で地球に落ちない速度、
速度をあげれば更に高度が高くなり、
最終的には脱出速度になるわけさ
ナギ中尉「それは理解したわ」
作者「で、外宇宙航行艦であるヒリュウ改やハガネが最大戦速で加速し続けると…
スペースシャトルを軽く抜かすのはわかるよね?」
ナギ中尉「…そうね…」
作者「スペースシャトルが地球軌道を回るさいに速度は秒速約7.7km、
で、地球を90分で一周するんだよ。
静止速度から逆走し、そこまで加速しちゃえば、
実質的に逆走移動時間は45分以下…
ただしリアルに考えると加減速時のGをどう処理するか?
は、あるけどね」
ナギ中尉「…確かに移動時間、戦闘時間が3時間以下になるの納得のような…」
作者「で、あとは地上でまぁ…
強襲降下してきて戦闘をし壊滅まで短時間でだね。
でないと大気圏内にいる部隊が戻ってくるだろうし」
ナギ中尉「…なんとなく納得」
作者「ま、後は楔うちに回った結果、
移動時間の短縮になったと…
此処まででマハド、ハガネ、ヒリュウ、伊豆基地、南極、アイドネウス島にうってあるからね。
新たにクロガネも…」
ナギ中尉「とさて次回…お楽しみにぃ」
H25年6月改稿
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