第119話『鉄原ハイヴ攻略戦編2 朝鮮半島上陸、地上戦』
鉄原ハイヴ攻略には大東亜連合が悲願の朝鮮半島再攻略に加わりたいと、
特に元韓国や元北朝鮮の軍人達の要望があり、
一路朝鮮半島南側の釜山近辺上陸を目指して既に出港していた。
そして…
『HQより各部隊、光線級確認できず!!上陸せよ!!go!go!go!』
異世界軍の過剰なる支援砲撃や、ミサイルによる遠距離射撃により半島南端部分に関しては、
BETAのBの字も見あたらず、上陸できる状態であった。
一斉にスーパータンカー改装型揚陸艦から飛び立つ戦術機達…
我先に陸地を目指す大東亜連合軍機…
だれもが1番乗りを目指した。
海上を飛空する戦術機はF-5E、F-16、
更に東側のMig-23、Mig-29等と東西の混合の構成と多種多様。
戦闘機?と思われるかもだが戦術機だ。
マブラヴの世界では1962年のアメリカ軍の軍用機命名規則改正が発生されず、
F-4の型番は使われずに戦術機のF-4に使われた。
史実のF-4にあたる機体にはF-110の型番が与えられた。
F8Uはそのままででる。
またソ連でも開発コードのIの型番がそのまま機体に使われており、
Migはさほど使われてなかった。
その為にMig-21の型番から戦術機に使われた次第であった。
なのでF-の3桁がまだアメリカに残っている戦闘機、
Iの型番がソ連に残っている戦闘機と思ってもらえば大丈夫だが、
両国とも月面BETA大戦勃発以後の67年から航空機開発キャンセルが相次ぎ…
さて、その混成具合は大東亜連合の設立由来自体がやはり関係しているともいえ、
国連軍への不安さからアジア諸国が独自に結んだ相互交互条約から発展した、
リアルだと存在しないAPEC常設軍であり、
また経済事情から更にクラ戦線をもつ事情もあり安価な機体に飛びつきがちともいえた。
F-15やF-14等ハイスペックハイコスト機が見えてないのも事情と言えよう。
それぞれの機体を軽くおさらいするが、
F-5は配備数を目指した低コスト大量生産を目指した機体で、
76年に配備された機体であった。
元々は転換訓練機であったT-38に最低限の装甲を施した軽量機といえた。
重装甲、当時の最新鋭技術のF-4に比べ、生産効率が10割増しになり、
戦術機不足に喘ぐ各国へ供与された。
勿論F-4よりかライセンス生産しやすく、技術が一気にひろがった。
それの性能向上改修機がF-5Eであった。
F-16は第二世代機F-14や陽炎の原型機であるF-15が高価すぎる高性能機体となった為に、
第二世代機の性能を満たしながらかつ安価で…
それとアメリカ国内F-4の代替の役割をもって、開発された。
国外に向けてF-5の代替として安価で輸出され、
タイ、南ベトナム等が調達してく。
Mig-23はソ連が安価で提供した機体で、準第二世代機。
80年に配備されたこの機体は整備性及び稼動率が著しくわるく、
捨て値同然でアジア関係は北ベトナム、北朝鮮、中国、タイ、フィリピン等へ提供された。
Mig-29は94年配備された第二世代機で、既に配備された時には、
第三世代機がアメリカ及び日本帝国に出始めていた。
またしてもソ連は出遅れたのであった。
国内配備は見送られた。
だが第二世代機であるF-15に迫る性能であり、
かつF-16より安価でという事で輸出用として生産され、
フィリピン等アジア諸国へと入ってきた。
『よっしゃ、1番乗り!!サンダー11、上陸したぞ!!』
『くっ負けた…』
『先は長いんだぞ、支援部隊上陸の警戒展開急げ』
本格的上陸侵攻の為、警戒ラインを広げ支援車両及び戦車等の上陸をまつ。
戦術機が陸地へと到達するとそれに遅れて揚陸艦が大挙して海岸へと到達、
砂浜に乗り上げたり接岸したり等で大量に車両を放出する。
LST-1級改が殆どを占めていて、
最新型でも日本帝国やアメリカでも見られなくなったアーム型の揚陸艦、
アメリカではニューポート級と呼ばれていた艦種が大東亜連合軍の最新艦であり、
アメリカへ増産依頼をだしている艦種でもあった。
アメリカや帝国で見られなくなったかというと、
エアークッションLCACと呼ばれる上陸艇の発達により、
アンカレジ級以降ドック型揚陸輸送艦がアメリカでの主流になってきた事による戦略の変更であった。
帝国軍でもビーチング式揚陸輸送艦の渥美級、島原級を所有してたが、
LCAC使用によるドック式揚陸輸送艦の伊豆級の配備がすすんだ為、売却による退役がすすみ、
98年時点で独航型としては、由良級4隻と、
500t以下の離島目的用の物資輸送型1号輸送艇6隻を残すのみとなった。
だが由良級は西日本侵攻での離岸退避が間に合わず、4隻すべて戦没。
1号輸送艇を残すのみとなった。
ビーチング式は接岸乗り上げに適した地形がBETA戦突入以前は15%しかなく、
また速度も構造的に高速を出しずらい。
船団を組むと敵国から狙われる点から70年頃から切り替わりが進んでく。
勿論仮想敵国という概念は既に73年には存在が薄れたがLCACを大量発注した後な為に…
だが、上陸艇での上陸や撤収という事は揚陸艦から上陸艇へ1回乗船せざるえない。
小型上陸艇の積載量の問題もある。
事実大陸からの避難民や車両の撤収に一度に乗れる量で、
LCACより活躍し、完全に切り替わってたら更に被害が25%はましただろう。
またBETA戦開始以前は適した地形が15%であったがその数値は増え、
現在では31%程となっているが為に廃れる運命から脱却した。
だが船の形状から船速が遅く、一発の光線直撃で大量に死者が出る事実は変わらず、由良級戦没の最大の理由であった。
南端からの上陸に大東亜連合がこだわった理由だ。
砂浜部分に開口部を開き橋桁を地面に下ろして、
大量に戦車及び支援車両を吐き出してくる。
港湾部分に大規模輸送できる輸送艦の直接接岸上陸は、
岸壁施設がBETAにより完全に破壊され、
修復しないと望めない為今回は行わない。
全部隊砂浜よりの上陸となった。
無抵抗のまま上陸を無事終え展開を終えた集団は、
一路鉄原ハイヴのある方向、北北西に進路をとり索敵てがら進軍してゆく…
……
行軍は約350kmの距離をすすむ。
海岸部分はまだ残骸…光州作戦での撤退しきれなかった機体、
建物の崩壊跡等があったが、
内陸部にすすむにつれ人工物はなくなり、
険しい山は削られなだらかな丘となってる。
森林など木の文字すら一切ない。
その為通常なら沿岸沿いに迂回しなければならなかったが、
釜山からひたすら一直線に鉄原ハイヴへと向かう…
大東亜連合軍は支援車両を護衛しながら進む。
陸路は約ハイヴ約100km近くまで接近し、
補給陣地を形成するらしい。
そこまで近づいて大丈夫なんか?と思われるが、
最低限、戦場から150km付近まで近づかないと帰還する推進剤が持たないF-5が主力であり…
命の片道切符なら南端からでも構わなかったが、異世界軍の護衛に期待したのだろう。
そして彼らの外側には…
「このレーダーに映ってるのは?」
「陸上戦艦だ…凄かったなぁ…」
「ああ、あれかぁ…」
時速30kmで進む車列及び歩行警戒中の戦術機列の5km外側には、
周囲を警戒するように接地した2隻の陸上戦艦トレー級が警戒していた。
海上をはしり、砂浜から一気に陸地へ上陸し盛大なエアーによる砂埃をあげ疾走した姿が目についていたのだろう…
戦術機の歩行は人間の約10倍であり、35km程まで出せる。遅い巨人の足並みだ。
因みにに走行はオリンピック選手の100m記録が約37.5kmであり、
単純理論上は360kmまで叩き出せる筈だが…
脚部に負担がかかる為…とても出せる速度ではない。
常用走行速度は約80km、
戦闘走行速度は機種によりけるが120kmあたりをだす。
10月26日
「さて…あと1時間見込みか…」
38万のBETA群が鉄原へと到着、
門から地下へと入っていくが、まだまだ全体は入りきってない。
また反応炉到達し、エネルギー補給するのにも時間かかる。
入りきって満腹になった最初のグループが、
地上へ出始めたあたりでの攻撃がベストであり、
そのタイミングでの攻撃を狙っていた。
理由として下に補給に行きたい行動と上に迎撃でる行動が入り混じり、
大量にはでにくくなる。
そしてそのタイミングはあと1時間はかかるだろう。
ただ懸念事項もある。
38万を放出した重慶及びウランバートルハイヴに再び後方ハイヴより合計15万程のBETA群が流入…
更に2日から3日後には合計30万規模が、両ハイヴへと入って来て、
このあとは予想だが増派を出したブラゴエスチェンスクハイヴへとウランバートルハイヴから移動する群があるだろう。
つまり再増援の可能性も視野にいれなければならない。
というか最低限師団規模はどっかで飽和すると思われた。
[全く嫌らしいね〜]
「本当…嫌になる物量だな…」
スパイからの情報でも増産命令がだされ、
既に60万の損失を埋めるが如く…生産され僅か一ヶ月で損失分はまた生まれたらしい。
実際幅はあるが800体以上3000体生産できるフェイズ5規模が12もある。
うち8つ程が低生産におさえ、フェイズ6への成長モードというべきか…入っていた。
その8つにある程度出せと命令が下ったらしい。
その変わり各方面へは若干的だが余裕が生まれ…
さて鉄原ハイヴに話を戻すが、再び数が減ると救援くるだろう…
の前提で動かなければならない。
3日以内に救援がでたなら数は10万程度ですむが、
それ以上かかるとまた30万規模と戦う羽目になろう。
「さて…」
……
「もう間もなく帝国領内だ」
「もう大丈夫なの?」
「ああ。ここまで来れば安全だ。ECS解除、機体識別信号作動」
機体内部からは翼の様子しかわからない。
確かに翼がみえ解除された実感がある。
帝国領に向かう最中に集めていた情報によると、
ソ連機に向かったアルゴス試験小隊は実弾戦を行うも互いに損害がなく、
推進剤切れてソ連機とも双方立ち往生し、回収部隊待ちの模様、
ソ連上層と国連軍では比較試験扱いとして処理される打ち合わせされてるらしい。
これ以上波がたたない様にする流れだろう。
また不知火弐型フェイズ3の2号機が予備パーツから突貫で組み上がり、
唯依が操り捜索に加わったが断念した模様であった。
スパイ疑惑については決定的物証の1号機がなくなり、
2号機にはJALSがのってないそうだ。
DIAの追及の手は断念せざるえない模様らしい。
(しかし…情報がここまでつつぬけとはな…)
全て異世界軍の端末で集まった情報であり、
ユーコンの機密漏洩対策はどうなってるんだと一言…
「と…そうだ。マーティカを出さなく」
「駄目なの、無事だけどまだ来ないでって言ってる」
「大丈夫だ。基地の技術部に任せて貰おう」
「…そうか…わかった」
二人に必死に止められ…心配だが…
気が抜けて…闇へと…
……
A-80改は房総半島を越え、木更津方面から横浜港へ向かい、
無事に着水した。
巨大なフロートな為に滑走路が使用できず海上着水のみであったが、
スロープから陸地にあがり駐機。
……
駐機した機体から、疲れが出たのであろう、担がれたユウヤが上半身裸で運ばれていく…
……
鉄原ハイヴ周辺部は増援として到達した大小からなるBETAが補給を終えて再びあふれはじめだした。
このまま放置しておくと鉄原ハイヴから飽和予想数の約15万が移動開始し、
侵攻方向は予測不能、下手したら甚大な被害が出てしまうだろう。
……
「攻撃開始」
タイミングをみていたカオルからの命令が伝わり、
朝鮮半島東岸から70km付近に停泊しているさいたま級から、
煙幕弾頭及び通常弾頭トマホークが放たれる。
光線級や重光線級は地下へと向かう最中だと予想でき、
さほど迎撃はされないとふまえてた。
際限なく造船されつつあるさいたま級80隻から放たれた、
1680発の混合ミサイル群…
ハイヴから60kmあたりで地表からの高度100mを飛行するミサイルは迎撃される。
約4分30秒程が重光線級や光線級にとっての必中の時間であり…
光線級はその間に15発の光線を、
重光線級は出力が20〜30倍近くの光線を4発放つ。
本来であれば全弾迎撃できていたが、
地下から地上に出てきたのは僅かな光線級しかいなく…
出ようにも逆流渋滞に巻き込まれ…
「迎撃率51%!」
迎撃光線の数もまだ足らず、
煙幕を張りつつ通常弾頭弾はアクティブレーダーだよりに着弾する。
1分後には次弾がせまっていた。
更に84発の煙幕弾頭も含まれ煙幕雲が形成できれば、
光線は無力化でき、通常弾頭の約1600発は1発必中1殺の槍となる。
……
段々と迎撃光線が増えてきてたあたりに煙幕雲が完成、地上まで覆い尽くす。
上空からみれば朝鮮半島の鉄原ハイヴ周辺部を起点とし、
日本海まで到達す楕円形の雲となっていた。
光線は無効になったが、同時に偵察衛星からの情報も得られなくなり…
1分間に1600必中であり、38万の増派をすべて殺しきるには時間がかかりすぎていた。
約4時間はかかり南側100km地点には大東亜連合軍が迫っていて…
時間がかかりすぎると補給を終えたBETAが、
次々と門をでてきて触発され襲いかかるであろう。
次なる手は…
……
地上でのBETA情報を入手するのは…
煙幕雲に突入し、上層際煙幕に護られながら滞空するトランスポーター改がいた。
本来はハーベスター、エアロスタット達を運ぶ役割だったが、
その巨体容量を活かして強力なアクティブレーダーを搭載、
及び高性能処理を伴う管制や指揮を一括しておこなう…
いわばAWACSといえよう。
勿論通常に作れば高価でありかつ非武装…
更にこの世界ではAWACSはつくるだけ無駄、というか飛行機自体BETA戦では撃墜される為に、
アメリカでもBETA戦以前につくられた早期警戒機AEWしかなく、勿論BETA戦には投入されてない。
ソ連もAEWあったが前線に投入され撃墜後には作られてはない。
各国にあるのは光線級に撃墜目的の為の無人偵察機だろう。
光線級に撃墜される事により存在確認をする機体だ。
だが…VTOL機能ももち、また海面に沿って飛ぶという、
高度的な飛行技術が可能な未来兵器がAWACSとして投入された。
安全に空中管制できるのは、光線級による照射が受けなくとも展開可能な煙幕弾頭があるから可能な事であり、
また異世界軍のミサイル管制能力の高さもある。
ミサイルが飛ぶなかを煙幕雲につっこみ、
地上では地平線に限られるレーダー探索を長距離にわたって行い、
反応したミサイルやその破片情報はとり除き、
標的情報がさいたま級や、地上や運河上にいる艦船及び司令部へと伝えられた。
そして…
……
水深の浅い黄海から臨津江を東進してく魔紀伊艦隊がいた…
ムンサンがあった箇所を通過し、ハイヴ中心部から35km付近まで接近した艦隊は、
主砲の雨をハイヴ周辺部へと降らし始める。
本来であれば臨津江は干上がってた。
BETA戦以前は、河口部分も水深が浅く、潮の満ち干に影響が受ける干潟等で、
穏やかな流れを形成していた。
といっても人が歩いて渡るには困難な深さはある。
BETA戦で鉄原ハイヴができて以後、水源が破壊され、
新たな水の流れ…雨による洪水と言えよう流れが、
日本海側へと流れ始める形となった。
そういった理由で干上がったわけだが…
干上がった臨津江を何故魔紀伊が進めたかというと…
開城の北側を抜けた掘削隊が南下し、
京畿湾を掘削開始、
更に河口から干上がった臨津江へと進入、
分離箇所からムンサン北側を掘削通過して…
ハイヴから35km地点近くまで到達し、
魔紀伊の侵入ルート幅100m水深20mを確保した。
黄海上に展開した魔紀伊に護衛されながら、
水中掘削し続けた掘削隊のおかげで、
ムンサン東側まで水上艦が進む事ができ…
ミサイルだけでは火力が足らなかったが、それに加えて嵐の様に砲弾を降らし始める。
その数、1分間に3600発…
前方砲塔のみしか使用できないが、各艦3砲塔4連装から放たれる砲弾がハイヴ周囲へと降り注ぐ…
……
更に火力を高めるべく…
空中管制機からの情報で、大東亜連合軍を護衛していたトレー級2隻が爆走し、
射程圏に門をおさめた。
2隻の前方砲塔合計32門の砲身より一斉射撃が開始される…
1分間の発射速度は約12発、威力が増した変わりに発射速度は若干落ちていた。
更に50.8cm徹甲弾並の分厚い壁をもちながら、
炸薬搭載量が増した徹甲軽榴弾で放たれ…
重榴弾程ではないが周りに被害を与えやすくなっていた。
……
更に火力を高めるべく導入されたのが対地榴弾であった。
魔紀伊の砲撃の半数を占めていて、徹甲弾と比べ、
薄い弾体の内側はほぼ炸薬占められている。
迎撃されるとミサイル同様一撃で…しかも1t弾であり大きな花火となる。
徹甲弾と違い火薬被害での殺傷を目論んでいる弾であり、
要塞級、突撃級においては直撃でないと殺害は難しいも、
それ以外のBETAに対しては多大な被害を与えていた。
そんな膨大な死の刃を降らせる魔紀伊艦隊に対し、
BETA側の注意がいかない訳はない。
何しろ鉄原ハイヴ35km、煙幕雲の外側に位置していて…
煙幕雲は東の日本海側には分厚くなってるが、北南西には薄い。
中心部から15kmくらいの箇所で途切れており、
10km門からでてうまく動けば照射は可能であった。
煙幕雲を抜け出した1匹の重光線級の光線が20kmの距離から照射開始、
魔紀伊1隻へと突き刺さる。
装甲にあたる光線…
通常戦艦であれば死の光であろう。
だが全面的に合金Zであり分厚い装甲…
重光線級の1照射に耐きち、
3砲塔の徹甲弾がやっと直撃し重光線級が息だえた。
検証に使われた1cmの装甲素材さえ1照射は耐えきる。
更に紀伊に使っていた厚さのままであったが為…
平均装甲厚45cmを貫くのは容易ではなかった…
更にだ…戦闘中にもかかわらず、補修要員のコバッタ達が装甲を修繕し始め…
確かに水上の為に光線級以外は攻撃の手は届かない…
……
前回同様、佐渡島ハイヴ攻略時の流れ同様に海上からの上陸で、
設備が整いつつあった佐渡島基地からの出撃してく。
佐渡島基地大量に飛び立つフライングボート。
搭乗するのはスフィンクス、チューリップ、兵員輸送トランク、
またB-01等有人部隊の半数が参加、帝国軍機も同乗していた。
……
佐渡島からの上陸部隊が海岸からそのままフライングボートで上陸し、
ハイヴを視認しはじめた辺りで、
大東亜連合軍がハイヴを遠距離にて視界に入れる…
その時、
2隻の陸上砲艦の61cm砲の56発にも及ぶ61cm主砲弾がモニュメントに直撃、
更なる直撃弾が連続し、
炎に包まれた。
560発の直撃弾をくらい崩れ落ちるモニュメント。
『ウオオオオッッッ!!』
『モニュメントが崩れ落ちたぞ!!』
(やはりこのタイミングだよなぁ〜)
カオルは横浜基地の司令室において、指揮をとっていた。
「各隊は割り振られた門を確保急ぐように」
オペレーターが指示を飛ばしている。
フライングボートから降り立ったスフィンクスや、魔不知火、魔ゲシュペンスト等異世界軍機や、
日本帝国軍の更新済みの撃震、不知火、
大東亜連合軍機が警戒しながら門の確保へとすすむ。
門近郊に展開してもBETAが湧き出てくる様子はない。
増援がきてからの推定数35万以上が支援砲撃の砲弾で消え、
ハイヴ内部にいる推定数が18万を切っている為と思われた。
その為に出てこないのだろう。
チューリップを中心とした支援部隊はドームを作り、仮設前線基地をまたたくまに構築し始める。
仮設前線基地が約15分で完成しドーム内部のチューリップから、エアロスタットが飛び立ち始めた。
「各機、フェイズ5に移行する。門より噴出するBETAに備えよ」
……
寸劇風後書き
ナギ大尉「という事で鉄原ハイヴ上陸をお伝えします〜」
作者「お伝えします」
ナギ大尉「改めて後書きを書き直したのは?」
作者「再改稿前がほぼ風邪ひいたネタで占められて…
元稿が25%以下しか利用せず…
なら書き直しちゃえばいいかってね」
ナギ大尉「元稿25%以下になったのは?」
作者「117話に武への説明会として設定話を新設したから…
それて武の驚き描写ばかりだった今回の話が違和感ありすぎた為に、
驚きを削りに削ったら…」
ナギ大尉「なる程…元稿も案外短かったもんね〜」
作者「だからまぁ…事前作業含めてここら辺りはかなりかわったよ…
特にドリル話とか救援話とかね」
ナギ大尉「さて次話、突入…武描写は削らないの?」
作者「次話のは大丈夫…問題は121話だ…」
ナギ大尉「お楽しみにぃ〜」
H25年7月再改稿
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