第121話『鉄原ハイヴ攻略編4 攻略後、あ号の対策会議』


side〜あ号〜

(ここ最近の災害対策について考察)
あ号の脳内会議の模様だ。
本来ならもう少し単語だけで飛び交っているが、
わけわからなくなるため、
フィルターをかけて訳されているのをご了承頂きたい。

(つい先日の20号の戦力減少について、
戦力追加増援するかどうか…
現状救援要請もなし…
現状6万と9万が向かっていて、あと10万程追加すれば定数近くに戻る)

重慶から10万を向かわせる事に決めた。

(重慶及びウランバートルに対しても再度補充を向かわせる)

鉄原ハイヴ及び周囲の件についてまとめたようだった。

(が、不安要素増大は事実…
とくに、長距離飛来して壊してくる物体について…及び光線を無効化してくる現象について、
なんだかの対策は必要と考えられる。

災害は我が方の光線を無効化する手段をもつ…
それに対しては何だかの対策が必要…

また災害の突き刺さる矢も痛い…
弾級ではなく、資源を空中に打ち上げ突き刺さる矢を破壊する…)

生き延びた個体からの情報が入った模様だ。

(試作型必要か?
考え中考え中考え中考え中…
必要と思われる)

さすがに…少しやり過ぎた模様だった…

(試作候補策定…
遠距離に投擲できるのが必要。
何かないか?
災害どもは筒をつかってこちらを壊しててくる)

脳内は、欧州や東アジア進行の際の記録から、
離れた箇所から撃ち込む自走砲を見ていた。

(それを流用しよう。丸型の試作型を、それを長距離投擲する試作型を選定してみよう)

弾も作るようだった…

(突き刺さる矢については少量の資源を打ち上げるのが必要…選定してみよう)
対空らしいのもつくる様であり…

その後、各ハイヴの個体数の配置調整に入り、
中心部から少し東側への移動を命じ…


side〜あ号〜end

戦闘経過報告書

2001年10月22日
朝鮮半島全域に対して、煙幕弾頭による煙幕雲発生、
その後ミサイル攻撃開始により、BETA作業群殲滅、


以後ハイヴ周囲のみに留まらせる。

同日
日本海側から掘削隊、作業開始。

同日
スパイより救援要請確認。


26日2時
朝鮮半島南端より、大東亜帝国軍上陸、約30kmで北上開始。

10時26分
ミサイル再攻撃開始。

10時45分
大東亜連合軍、補給陣地展開。

12時25分
地上部分殲滅。

12時半すぎ
作業部隊作業開始。

12時45分
佐渡島からの上陸部隊出陣。

13時41分
各ハイヴに要請。

14時15分
鉄原ハイヴ門確保。

15時
釣り待ち処理開始。

23時27分
突入部隊進入開始。

27日午前3時2分
鉄原ハイヴ占領。


10月27日

==鉄原基地==

制圧された鉄原ハイヴは鉄原基地と改名され、人類側の対BETA戦線の最前線とすべく、
異世界軍が工事に着手していた。

基地司令にはレズン将軍が佐渡島基地から転任、
本当、基地司令クラスをこなせる人材が少ないともいえる…

高速移動できるルーロス改に乗せてきたので、スタッフが降りるとともに、
そのまま拉致し現地の視察に…


元鉄原ハイヴ現鉄原基地…
97年に建造された朝鮮半島の丁度中央部分に位置する鉄原ハイヴは、
拡張とともに周囲の地形を大きく変えた。

掘削による資源収集、険しい山々、雄大なる自然環境であった鉄原の地は、
削られ、水資源も枯渇、川も干上がり土砂崩れ、山腹崩壊もおき、
…なだらかな丘陵地帯へと化した。

それでもまだ高度はあり、BETA勢力下であればますます資源として掘削されただろう。


北朝鮮側からユーラシア大陸へと陸地は続く…

ユーラシア大陸は現在ほぼBETAの勢力下であり、
鉄原基地はBETA群の襲来を陸地で受ける事になる。

BETAの海忌避性は前にも話した通りで、
陸路を好む傾向がある。
よって現在鉄原基地の北側から西側にかけて、
半島横断の形で防衛施設が構築中であった。

ルーロス改の機体を透化させ眼下に作業を視認し、空間スクリーンに地形図を浮かべている。

眼下に見える設置作業中の貯水槽は、
高さ20m×幅20mと巨大もので、
作業範囲は半島を横断しどのルートをとっても貯水槽にぶちあたる。

朝鮮半島横断約200kmを5列に渡って貯水槽が埋設され、
現在1列目の埋設が終了し、2列目へと取り掛かっていた。

「あの堀はなんですかの?」

「32式貯水槽改っていって、まぁ…天井のない焼却場なもんだよ。
突撃級が突き進んでくとあの貯水槽に落ちて着火、
水素ガスで一気に燃え上がるね。
この基地の主な防御兵器は、これにしようと思ってる。
まぁそれを何層も重なれば飛び込んでくる、死の焼却場にはなるさ…」

「なるほどのう…ところでこれらを試す機会はあるのかの?」

[現在当基地に向け、29日に6万、30日に9万向かってるよ〜]

「ふむ」

[あとでかい規模が計測確認されるのが明日以降で、
鉄原にくる可能性が11月2日くらいの見込み〜]

「でかいというと?」

[重慶に到着が28日になるから判明がそれいこうだね〜]

「あと…魔紀伊艦隊はBETA救援軍殲滅までは、
臨津江にはりつけておきますね」

「了解した」

魔紀伊の砲撃威力は堪能した。増派に対して備えるべきと、そのまま配置しておく…

攻撃可能範囲を広げるべく、鉄原基地近くまで運河を30km掘削し、
貯水槽ラインに加え、
臨津江拡張水路による艦船直接支援砲撃が可能な様に手配。

ある程度高度が削られてるとはいえど…
かなりの大規模工事になる。

ルーロス改は黄海の方にぬける。
横断経路できた際には…
(浅い水深が問題なんだよなぁ…)

平均水深44m…光州作戦時にはBETAは陸路を伝って来たが、渡ってくる事が懸念される。
(朝鮮半島自体が安全になるには、重慶ハイヴ攻略後になるかな?)

と予想をたてていた。
(要塞級が渡航してくると、頭が出るし…
うまい水上兵器はないよなぁ…
一応は専門の防衛設備つくるか…)

視察を終え基地に機体を向ける。

side〜武〜


(あれカオルだよな?UFOらしいの乗っていったけど…)

撤収、引き継ぎ作業てがら、
基地内部の駆逐は既にすんで、除去作業はまだまだ進行中であった。

UFOらしい機体がきて新任スタッフらしいのを降ろしていくと、
カオルが一回は降りた将軍を乗せ再びどっかに飛んでいった。

「そういえば隊長…さっきの飛行物体は?」

『まだ説明すらない…
情報は一応き友軍機登録はされてるようだが…』

(あ、どれどれ?)

友軍機情報から外見を選択し、検索基準を当鉄原基地で探しはじめた。

(あ、これか…ルーロス改?…
どうみてもUFOだよなぁ…あんな葉巻みたいな形…)

『まぁカオルがどっかからもって来たんでしょ。あとで乗らないとね』

『突進中尉には乗せないってましたよ〜』

『むなかた〜』

『って白銀がいってましたぁ〜』

「うえっ?」

『しろがね〜』

「勘弁してくださいよ〜」

『ほらほらお前ら、撤収、設営作業の邪魔だ。基地に戻ったら続きをしろ』

「げっ」

『あっ戻ってきた』

『え?もう?…ほんとだぁ…かなりの速度出てるんじゃない?』

『のようね…通過しちゃ…え?とまった…』

「うえ…あんな急制動かかるんか…あ、でもUFOならありえるな…」

『UFO?スクランブル出動?』

『白銀〜なにをしゃべってるの?』

「あ〜、ああいったのを、未確認飛行物体とさして英語での略称をUFOっていうんすよ〜」

『ほぅ…民間だとUFOはあれをさすんか』

(そうだよな…そういえばこの世界では先に宇宙開発へとすすんでBETAと遭遇したんだよな…
BETAという存在がUFOの夢を消し去ったか…)

『なるほど…』

ルーロス改から将軍とカオルが降りてきたら、
ルーロス改は横浜白凌基地へと帰っていった。

「じゃ、後お願いします」

「ああ、任せられたぞ」

「カオル〜」

「屡伊」

機体から降りていた渚屡伊少尉が、カオルに抱き着いた。

(へっ?)

『あ〜あ……リア充め』

『あとで扱いてやるんだから』

『うらやま』

『ふむ…あ〜いった感じで抱き着けば…と…』

「隊長…」

『ん??な、なんだ?』

「屡伊さんの旦那さんって…まさかなんすが…」

『ああ、今抱き合って熱いキスをかましている彼、カオル大将だが、
クッ…羨ましい…』

「あれ?まりもちゃんとじゃ?」

『まりもちゃん?…まりも軍曹か?ああそうだが』

「えっとお二人の妻?」

『なにいってんだ白銀…三人、殿下がいるだろう』

「えっ?えええっ?」

『あんだけ放送されたのに知ってないのか?』

「え…えっと…あ、特殊任務で離れてたので副司令の」

『ああ、博士のでか…それはすまなかったな…
重大なイベントを伝えなかった博士が悪い』

「まぁしょうがないですよ…ところで、なんで複数名と、結婚できるんすか?」

『時限立法の重婚法というものだ…詳しくは基地に戻って調べたらどうだ?』

「…そうですね」

『いいなぁ…あんな濃厚なディープキスしたいわ』

『絶対夜が燃え上がるわね…リア充め』

カオルと屡伊が別れてそれぞれの機体に戻ってくる。

『屡伊、あとで機動特訓よ』

『えっ?…勘弁して下さいよ〜』

『い〜や許さん。彼氏いない組の前で熱々ぶりを見せた罰ね』

『え〜…』

なんて事をしながら基地に帰還するためフライングボートに機体を乗せ…帰投していく…

side〜武end〜

……

基地に帰還して、戦勝パーティーが開かれていて軽く参加したあと、ハンガーデスクに向かう。

「とりあえずはっと…」

戦力評価だが今回の攻略戦、
地上部においては正直、魔紀伊様々、50.8cm砲様々であった。

1分間に20隻に及ぶ艦、1門につき15発、3砲塔12門から、放たれた毎分3600発の砲弾…
雨あられとばかりに…目標命中率なんか関係ないとばかりに実体弾を降らせ、
特定目標に対してはやはり命中率は悪いが、
面制圧では砲撃に勝るものはないとまさに評価できた。

何度もいうが一艦で日本帝国軍戦艦紀伊の20隻分の戦力にあたり、
また弾薬搭載量も無限、BETAにとって容易に防げるものではない。

更にいくら38万の増援BETA群といえど補給しにハイヴ内部に進入し再度門から出てくる以上、
時間あたりの戦力は制限される。

地上に全BETAがでていたならまた話も違ったろうが…それでも全部を迎撃しきるのは不可能であった。

約3800の光線級、3800の重光線級で、1分あたりの光線量が11400の弱と3800の強光線…
対徹甲弾計算だと毎分迎撃可能は2766発…
更に61cm砲弾が加わる。

地上部殲滅に時間がかかる事にはなるが…膨大な砲弾相手にするには足らないだろう。

地下におこもりしていたBETA総数とあわせてなんとか全弾迎撃可能数に到達する。

だが54万が一塊に移動する状況はまずなく…
魔紀伊艦隊を打ち崩すのは難しいであろう。

このまま利用できればだが、これからの攻略目標が内陸部であり、
流石に海上艦である魔紀伊が直接侵入できる運河を新設するには、
時間が厳しいものがある。

次の攻略予定ハイヴは重慶ハイヴ、
黄海側沿岸部より約1400km、
最短の海南島側…北ベトナムのハノイ側付近からみても約900kmとかなり内陸部であった。

流石に川底のやわい土砂と違い、900km掘削は辛い。
海水を通す為に高度を海抜以下にするのにどれだけ時間かかるだろう…

別の沿岸ハイヴを狙えば話は別だろうが…
オリジナルハイヴ攻略が最大目的であり、
戦力供給ラインを整えながらの攻略が必須であり…重慶ハイヴ攻略は揺るがなかった。

運河といえば今回大活躍の掘削隊の、水陸両用ドリル以外にも、
臨津江において水中にてポンプ吸入機入口まで土砂を運ぶ水中ドーザー、
また水中ポンプの活躍も評価せねばならない。

リアルにおいても水中ブルドーザーはある。
だが動力はバッテリー及び遠隔操作式で作業効率がわるい。
先の話の水陸両用ドーザーは内燃機関をもち、
吸排気塔をそなえているが為に作業パワーがある。

しかし水面上にでるという事は光線級に狙撃されるという点であり…

の為に今回核融合炉機関の水中用ブルドーザーが投入された。
水深20mでも長時間作業可能であり、
コバッタが直接海水にさらされながら操縦、
水中の吸入口まで砕石が運ばれ、
一気に吸引30km程先の排出口まで運ばれ、
浚渫船で水分が抜きながらチューリップへと運ばれていった。

(まぁいずれ他の沿岸部ハイヴにでもかな…)

次に鉄原ハイヴ改め鉄原基地の防衛部隊配置へと…
現状最前線なので、魔紀伊艦隊の他に、
今回の攻略部隊からスフィンクス部隊6個師団をそのまま配置、
トレー級をすべて転属配置、

追加増産でT-850部隊の警備連隊。
ハンターキラーレッグ1個連隊。

(と、遠浅の海だよな…)
配置を決めたところで不足している戦力に気がつき設計へ…

現状、鋼鉄の咆哮の武器を流用した方が早い為、
思い浮かべていると…

(あ、そういえば…あったなぁ…)

潜水艦潜入時に魚雷発射基地からのをかわせずに、
沈没してリプレイしたシーンを思い浮かべていた。

(魚雷発射基地か、サメ型?トゥーハー・デ・ダナン?)

しばらく考えてたが…

水上滑走も可能なトゥーハー・デ・ダナン級に船体を決め、
動力を変更後、
そこに鋼鉄の咆哮技術、遊びにいくヨ!の技術もぶち込む。

格納庫は必要無しなのでオミット。

武装は、5連装潜航新音速酸素魚雷の砲塔型を2門、

80cm誘導魚雷の5連装備砲塔型と、船体型の各2門、合計4門。
小型機雷掃討魚雷を2門、

元々水中60ktを叩き出すトゥーハー・デ・ダナン級は、補助兵装の力をかり、120kt、水上240ktの滑空できる脅威の速度をだす、
打撃潜水艦として新たに生まれる。

(ダナン級打撃型かな?)

とりあえずテスト注文で10隻を頼んでおく…


トレー級陸上戦艦を増産に次ぐ増産の形に…
(地上は艦砲がやっぱり主力だしな…)
佐渡島では水上艦用建造ドックが20までできていて、それを切り替えて生産できるのが、
トレー級の強みでもある。
後は純粋に24基、最終的に40基まで拡大佐渡島地下戦艦ドックも入れて増産に入る形だ。

(あとは鉄原基地までの交通手段だよなぁ…ノーチラスもつくるか)

入手してながらつくってなかった巨大輸送機ノーチラスを注文する。
BETA勢力圏での生存が望めなかったが、
空輸での強襲降下の魅力は捨てがたかった。
そこで改造面はSTOLの強化、及び防御力の強化、主に対光線級にとなる。
(ん〜…)
しかしそれでも不安点は存在する。
そこで実験的な意味で、盾として…
反重力システムを組み込み、
合金zで200枚搭載するように作ってみた。

(ま、四撃耐えれば戻して補修すれば再利用可だろうし…)

勿論ヤドカリ、コバッタ達頑張れにはなるが…
盾役のファンネルというべきものだろう。
ナデシコ由来技術、マジンガー由来技術のミックスであった。

(後は更に内陸までの輸送手段か…)

空輸は基本的に論外だろう。となると…
(陸上ホバーでだろうな…輸送量をのばすには…列車のようにか?)
先頭艦に操舵機能を…
後方搭載艦には推進とホバー機能を…
長くなれば最後尾艦で軌跡修正を。

「とりあえずテストよろしく」

[了解マスター]

(ま、こんなとこか…)

[で…マスターが派遣したユーコン基地から救助した人なんだけど…]

「これ…人間がやる事か?」

カオルの前にレポート及び調査映像がながれる。
SU-47の操縦席奥にある、ポット状の機械…
その内部を非破壊透過での映像だ。

内部は最初脂肪と思えるのが詰まっていて、
脂肪を透過すると…人の頭が見えてくる。
ポットの中に人が入っている状態であった。

ただし五体満足ではない。

人の頭が見えるのでわかるが、頭部あたりは触ってはない。

だが首から下はだいぶ弄られて、四肢を切り落とし、内臓を除去、心臓らしいのも見当たらない。
血液や酸素等はどうしているかと、バイパスで装置と直結している。
脊髄以外はかなり除去されている模様であった。

勿論心臓がないから肺もない。
内臓は勿論
骨は脊髄をまもる為に上半身あたりは肩甲骨、肋骨、
下半身は骨盤等は存在は除去されずに脂肪で更に保護されていた。

いわば脳純夏に似てるともいえよう…

その様な状態に陥っている人は…マーティカ・ビャーチェノア少尉、
ソ連軍の所属の衛士だった…
だったとなってるのがユーコンの国連側の記録上にはまだ存命であるのに、
ソ連側では存在しない扱いになっている等の違いの為であった。

「彼女は助かるんだよな?」

[うん。再生には時間かかるけどね。
ただ救助ポットにいれるのに一回死なす必要はあるけど]

「酸素供給系がか…」

脳に酸素を供給するのが装置に依存されている以上、
装置から出す事は死に等しい事であった。

[だから、一回殺害許可もらいたいんだけど…
または装置を稼動させたままの状態で…]

「ふむ…まぁ…許可しよう」

少なくとも装置に生かされたままよりかは…

「しかし…これは何処がやった話なんだ?こんな狂った事を」

[ソ連、中央開発戦略団の一部だね]

「しかし…何故こんな事を…」

[戦闘データーから見ると生体CPUとして稼動し、
データーからみると未来を見させるみたいだよ]

「未来を見る?…可能なのか…
それで…こんな風に人間を使うか…」

似た様なのは異世界でだが栄光号や士魂号だろう…
栄光号は身体の制御系に生体脳を一つ使う。
士魂号は生体脳を複数使う。

生きている人間の脳をだ。

士魂号は、犯罪者や幻獣共生派の脳を生きているまま頭からくり抜き、
制御系のCPUとして使われる。
ラボに送られるという事は二度と五体満足のまま表に出られない事をさしていた。


だが…栄光号に使われる生体脳はまともな思考をもった人間の脳が使われる。
つまり一般人や負傷し再生処理に時間がかかりすぎる兵士が…
犯罪者の脳を使うと機体の制御を奪い暴走をしてしまうのが理由でもある。

ある日学校でお隣りの誰々さんは転校しましたといきなり告げられる…
つまり生体脳として兵器に使われる事であり、
そこまでGPM世界の人類はおいつめられている…

可哀相な話だが、異世界の事であり脳はまだ生きたままであり、
下手に手を出すと、わかっている結末が変わってしまうが為に介入はできない話だ。

だがマーティカが受けた仕打ちは、未来がわからないこの世界の話だ。
介入する余地はある。

「彼女は何処から拉致されてこんなになったんだ?」

[拉致でなく、作られた存在だね]

「作られた?」

[うん…あ、マスター、そろそろ時間だから明日続きね]

夫の役目を果たすべく…

……




寸劇風後書き

ナギ小尉「で〜でん、で〜でん、でででででで、はなんで出さないんですかっ!!」

作者「…サメ型潜水艦?」

ナギ小尉「そうですっ!!」

作者「…サメが水上を滑空する姿もよかったけどさ…」

ナギ小尉「あ〜……確かに…」

作者「ま、そんなわけで船体はフルメタル・パニックからの流用さ」

ナギ小尉「わかりました。それについてはもう言いません…けどいよいよ、あ号も対策とって来ましたね…」

作者「だなぁ…遅すぎ感もあるが…」

ナギ小尉「まだスパイには情報が?」

作者「行き渡ってない…帰ったらわかってるかな?」

ナギ小尉「え?また更に?」

作者「勿論、更に戦力拡大だ」

ナギ小尉「次は人材?技術?」

作者「次回のお楽しみって事で…ね」

ナギ小尉「ところであとどの位の世界を渡るの?」

作者「……カオルが満足するまでだ…
が、まだまだ、遊びにいくヨ!!以外は星系内技術レベルだからなぁ…」

ナギ小尉「そういえばそうねぇ……っとさて次回予告は…
サブタイトルは秘密ね……お楽しみにぃ」

H25年8月再改稿



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