第123話『銀河鉄道物語編2 シリウス小隊へと潜入』
貨幣はもってないが為に無賃乗車を試みるカオル。
惑星ヘンゼル駅は共用駅の為に緩い様であった。
監視ロボットも居なく…無事にホーム上に実体化。
(ダイヤは…あった。へぇ…1時間に2本、ピークタイムに6本か…
通勤路線かな?通過設定は…ないんか)
この路線をみると…約10の駅を結んでいる路線で、
終点にまた分岐駅に繋がっていた。
『まもなく、5番線にアメロライン分岐点行き普通列車がはいります。
危ないですので黄色い線の内側にお下がり下さい』
ピー
天から光の筋がみえてくる。
段々と接近してきてくる近未来的な先頭車両。
誘導進入レールにのりホームに入線、静かに止まる。
『惑星ヘンゼル〜惑星ヘンゼル〜。ご乗車ありがとうございます。
お乗り過ごしのないようにご注意お願いします。
停車時間は10分となります』
「惑星ヘンゼル名物駅弁いかがでしょうか〜?
美味しい美味しいヒョットコドモ入ってます〜」
「エネルギータンク〜エネルギータンク〜いかがっすかぁ?
惑星ヘンゼルのは極上の味ですよ〜」
等売り子達がホームで販売しているなか…
カオルは機関車と同化。
(うぉ…時間かかりそうだなぁ…)
『まもなく5番線発車します。閉まるドアにご注意下さい』
アメロライン行き普通列車は発進し…次の目的地へと旅立つ…
カオルが惑星ヘンデルからとりついたのは普通列車機関車。
銀河鉄道の車両は大抵機関集中方式。
客車にも連結作業や移送作業の為自走能力を持たせてはいるが、
人工知能を搭載している機関車に動力を集中させている。
人工知能が運行を判断し、搭載されてない車体は運転手がつく形だ。
軌道リング内の不可視のレールをかみ、毎時1光年よりも早いスピードで星々を渡りあるく…
それが銀河鉄道である。
普通列車は加速し200skm/h辺りでニュートラルになる。
因みにskm/hと見慣れない単位が出てきたので、説明しよう。
銀河超特急である999は最高速3000skm/h=3000光年/hのスピードで通常空間を出せる機関車だ。
地球のある天の川銀河群からアンドロメダ星雲間は約230万光年の距離、
それを宇宙キロで約220万宇宙キロの営業距離…ということだった。
つまり1光年の距離が約1宇宙キロ…
時速で光年単位の速度を銀河鉄道の車両は出す…
999の速度であれば約一ヶ月で地球からアンドロメダまで直通運転する事も可能だが、
そこはまぁ観光路線で約1年と…
この普通列車は毎時200光年の速度をだしていた…
機関車の技術取得おえたカオルは客車に手を延ばしてく。
この列車はロングシートでありベンチシートではなかった。
短距離区間を結ぶ通勤路線、いわゆる支線であり、
星系内や隣接星系区間を短時間で結ぶ系統で、
都市間の在来線と思ってもらえれば良いだろうか。
始発駅から終点駅まで4時間程の短距離短時間運行であり、
短距離区間を結ぶ為長距離区間の本線等とは客層も違う。
宇宙空間を行き来するいじょう、事故の懸念はあるだろうが、
有人星間の距離が短めである為、
治安もよく空間異常等も直ぐに警告がでて対応できるのだろう…
その為そこらへんにお買い物や仕事に等の客層が多い。
気軽に利用している感じである。
(いつかこんな感じになれば良いかな…)
気軽に惑星間を行き来できる…
何時かは実現させたい…
というか実現させる技術を現在カオルは取得中であった。
(ま、BETAの状況次第だろうけどな…)
隣の有人恒星系間が20光年から40光年の距離であり…
恒星系間や恒星系内の有人惑星に到着し多数の乗客の乗降、すぐに発車し、
普通列車は終点アメロライン分岐点へとまもなく到着する。
(宇宙に浮かぶステーションか…)
減速しつつある普通列車は終点アメロライン分岐点に吸い込まれてく。
分岐点ステーションは長、中、短各距離路線が集中する乗換駅であり、
ありとあらゆる人々が集まりごった返す宇宙の島である。
旅人、商人、会社員、無法者、買い物客…
様々な人々がこの分岐点を利用し旅だっていく…
またその旅人を目標とした商売等もあるだろう。
入線し停車した車両から離れ、
アメロライン分岐点に取り付きながら、
更に分裂体とわかれる。
(ん〜ルーロスと銀鉄どっちが早いか…
片方はシールドに護られてだからな…
銀鉄か…となると…
先程のみたくかなりのダイヤが出てる路線を探さないとな…)
時刻表を探し求め、本体はステーション内をさまよう。
(お…これか…どれどれ?)
実体化して見ようとすると…
ファンファンファン
『パス、チケットを見せて下さい』
(あ?)
監視ポットがサイレン鳴らしながら近寄ってくる。
(センサー範囲広っ!)
『警告します。パス、チケットを見せて下さい。
持ってない場合には銀河鉄道規約にもとづき強制排除いたします』
つまり戦闘が行われ大騒ぎに…
(持ってないから…イロウル)
『…パスを確認しました。大変失礼しました。
よい旅を』
監視ポットを掌握しそのまま技術情報取得、取得後開放する。
(さて…ん〜1時間2本が3つか…おっ急行があるな)
目標を決めたカオルは、当該の車両を探がしだし同化する。
この急行列車はベンチシート式の優等列車で、
主要な惑星にしか止まらない快速扱いになっているらしい。
途中先発する5本の普通列車を抜き終着トレーダー分岐点につく設定となり、
時刻表は2時間毎に普通列車がでている路線で、
ピークタイムに普通列車は時間あたり2本出て、急行列車は1日3本でている路線だ。
取り付いて1時間後…プルルルルル
『間もなく53番線からロイド支線急行トレーダー分岐点行きが発射します、
お乗り遅れのないようお願いします。
またお見送りの方は車内からお出になるようお願いします』
プルルル
『発車します。閉まるドアにご注意下さい……ドア閉まります』
ガコン
急行列車が動きだす。
シールドに護られ加速する急行列車…
(かなり早いよな…軌道リングを逃さないように…)
取り付いた機関車情報でリング接近が…
(今!!あっ)
タイミングよく出たつもりがかなりの距離流されてく…
それはそうだろう既に毎時10光年以上の速度がでて加速中だったから…
(しゃーまい、シールドは同化…できそうだな外側から回るか)
ルーロスを使い軌道リングに接触同化はじめる…
……
ステーションに取り付いてる分裂体は、
着実に範囲を広げ取得中である。
ステーションは銀河鉄道によって運営され、
簡易整備場の施設の他、
ステーションホテル、商業施設、観光施設、
娯楽施設等様々な乗り換えのお客を退屈にさせない為の施設があり、
また鉄道警備隊分隊が警備をおこなっていた。
ステーションに帰還した本体も合流し取得終えたのは、
デェスティニー行き特急列車入線の30分前であった…
(ん〜他の車両も取得したかったけど…)
取り付いてたら特急を乗り過ごすだろう。
断念してデェスティニー行き特急列車をまつ。
『まもなくアメロライン本線デェスティニー行き特急342号が入線します。
危ないので黄色線の内側におはいり下さい』
特急列車が入線してきて、列車に取り付き…
(ほう…)
座席指定どうなってるのか?と思ってたが、扉入った所で指定席発行機があり、
それでチケットチェックを兼ねている形であった。
乗客はリーダーに通して…
先の急行も同様であったろうが、取得逃しのないよう、
先に機関車にとりついたからそこまでは確認できてなかった。
とりついた特急列車は別路線をいく直行タイプ、ショートカット路線を行く。
その為に寝台列車タイプの客車で、
また他にも食堂車、展望車が連結されている優等列車であった。
他にも大浴室車両やリネン車も備わっている。
大浴室車両がだ。
循環ろ過式とはいえ振動がない銀河鉄道だから可能ともいえる車両であろう。
列車は発車し、快調に速度を上げてく…
『この列車の次の停車駅はデェスティニー、デェスティニー。終点です。
到着予定時刻は30時間後。
惑星標準時18時となります。
それまでの間ごゆるりとおくつろぎ下さい』
……
SDF出動回数からみてもローカル支線や近郊線よりか、
特急路線での回数が多く…
長距離特急路線で何かしら事故に会うのを期待していたが…
無事に目的地へと着いてしまいそうであった。
確かに死亡事故率が1%であればちょっと…になろう。
0.1%0.01%でもかもしれない。
飛行機に例えると会社によりけりだが飛行機での死亡事故にあう確率が、
1000万時間で7件…142万時間乗ってればやっと確率上では死ねる、
24時間365日乗り続けて16年でだ。
チャイナエアは更に確率が上がるが…
特急列車342号はすべての銀河鉄道の始発駅、
惑星デェスティニーに間もなく着こうとしていた。
惑星を守る為に銀河鉄道以外の手段ではガス星雲に偽装されて見えるらしい。
だが銀河鉄道車両からみる惑星デェスティニー青々とした地球型惑星であり、
惑星に吸い込まれていく…
『終点デェスティニー、終点デェスティニー、
ご利用ありがとうございました。
お忘れ物なきようにお願いします』
駅施設に同化し惑星の地表にて実体化する。
(ん、ん〜…さてと…)
「すみません〜空間鉄道警備隊本部は何処でしょうか?」
「なんじゃね?お前さんは…?何の用ね?」
「ここに降り立った記念に本部見ておきたいかなぁ〜って」
「ああ、そうさね。ほれ、この道をまっすぐ行けばよいさ」
「ありがとうございます」
親切なおばあちゃんに言われた道を進むと…
(ここか…)
デェスティニーに本部がある空間機動警備隊…
銀河鉄道の安全をまもり、事故や犯罪、場合によっては宇宙海賊の対応をも行う。
色々な小隊があるが全ては運命の始発駅、
惑星デェスティニーから現場へ出動する。
(さてと…とりあえず1番の目的の…)
幻影をかけ鉄道警備隊本部へと潜入する。
といっても…一般人の入れるところから、建物の材質と同化し、進んでいた。
流石に人間外の潜入方法でないと察知され、
相手を支配下におかなければならなくなる。
アロメラインで何体の監視ポットを支配下にした事やら…
分裂体は地下へと進む。
途中端末から取得した情報と照らし合わせ、
地下専用車両整備場に係留している目的の銀河鉄道001号、
鉄道警備隊シリウス小隊専用車両、通称『ビッグワン』が目の前にあった。
哨戒任務にも出てなく幸いであり、
整備は一通りすんであったのだろう…騒がしさはない。
(さてと…)
ビッグワンと同化し始め内部に進入。
ビッグワンのオペレートルームには、
セクサロイドのユキが何かの作業をしていた。
ユキ…シリウス小隊所属の医療用セクサロイド、
一種のアンドロイドであり…
(メーテルTypeだよなぁ…萌え)
の通り美人である。
と…見とれていると…
ユキの表情が険しくなり、手の動きが一層はげしくなる。
(ん?どうしたんだろ?)
いきなり席を蹴り立ち、銃を抜き構えた。
「誰ですか?姿を現しなさい」
(へ?)
「このビッグワンに何をしようとしてるのですか?」
ユキは銃口を、ビッグワンに取り付いているカオルがいる部分に向けいる。
コア部分を移動させるとユキの銃口も移動する。
「姿を現しなさい。警告します!!」
(ばれてんか……なんでわかってんの?…ならとるべきは…)
身体の範囲を広げユキの接している足から…
「イロウル」
「キャァッ……失礼しましたマスター」
銃を床におきユキが片膝をつき頭を垂れた。
セクサロイドのユキを支配下におく。
ついでなので同化し、ユキ自身の情報取得…
取得終了後、命令で俺を認識しない、無視するように…
記憶を埋め込む。
カオルの支配下から抜けたユキは…
「あら?何をしてたのかしら?」
内部サーチをしたようだ。
「変ね?……あっチェックの途中だった…」
元いた席に着座し、作業の続きにもどったようだった。
そんな一通騒動がおきたのち…
ビーオンビーオンビーオン
緊急事態発生のサイレンが鳴り響く…
『プロキオン本線において走行中の特急390号のシグナルロスト、緊急事態発令』
デェスティニー全土に設置してある緊急放送用スピーカーより、通達が流れる。
『シリウス小隊、スピカ小隊に出動要請発令。直ちに急行願います』
(ゲッ…まだおわってないよ…)
カンカンカン
ものの5分もしない内に、隊員達が指揮室内へと…
有紀学…この世界の主人公でありかなりの熱血漢な青年。
まだ配属2ヶ月あたりの新人状態であり、腕を上げてる最中であろう。
デイビット・ヤング…
ナンパ師で賭け事がすきなムードメーカー。
ロングの髪を後ろでまとめあげているスタイル。
運行管理兼メカニック担当。
ブルース・J・スピード…
死神ブルースと呼ばれかなり重い過去を持つ。金髪。
元傭兵の新人教育係、戦闘担当。
ルイ・フォート・ドレイク…この世界のヒロインであり、
美少女といえそう。
通信、レーダー担当。大統領令嬢。
以上4名が新たに乗り込んできて各々の席につき、出場準備を整える。
最後に…
シュワンヘルト・バルジ…渋めのおじ様という言葉が似合う人物。
シリウス小隊隊長。真面目だがノリもよい。
が乗り込んできて…
「システムチェック!」
「システムチェック、スタンバイ!」
「素粒子ワープ走行発生機関異常なし」
「軌道通信レーダー異常なし」
「重力ブレーキ異常なし」
ギギィギィィィィィ
ビッグワンが係留されているレールが上昇しはじめる。
地下のSDF専用整備場から引き上げられ、
装備車両と連結する形だ。
「全武装システム異常なし」
「ミッションデータダウンロード完了」
「メインボイラー接続点火」
「人工重力発生開始」
『ビッグワン、第6装備で出動』
ゴウゥゥン
上昇がとまって…
「第6装備にてスタンバイ」
ゴン
レールが延伸し、接続された振動が伝わる。
「上昇フロート固定確認」
ガイン
兵装車両が連結、軽く衝撃が伝わり、車間幌が自動で繋がる。
「コスモセイバークルー、搭乗完了」
「微速進行、発進位置へ」
「微速進行」
「磁力シールド発生機関正常値へ」
「エネルギー正常、ボイラー内圧力上昇、
シリンダーへの閉鎖弁オープン、
臨界まであと02」
『38番線からの発進スタンバイ』
『38番線からの旅客列車、退避確認しました』
『38番線よりの発進を許可します』
「38番線からの発進許可確認」
「ボイラー内圧力120%!!」
デビットが宣言とともに、レバーを押し込む。
「メイン回路接続」
「接続」
「システム、オールグリーン」
「ビッグワン、発進!!」
ボオォーーー
汽笛が鳴り、
ガッシュ……ガッシュ…ガッシュガッシュ
ガッシュガシュガシュガシュ
巨大な動輪が動きだし、力強い音をたて、スピードがます。
デェスティニー駅構内38番線ホームに進入するビッグワンは、
ホームを通過し、構内路線にすすむ。
レールポイントをすぎ力強くすすむ。
そして…外が見え始め、すすみゆくその先にはレールが途切れてるようにみえるが、
不可視のレールが天空に向けのび、
ビッグワンはレールに導かれながら、その編成を天空へと向けていく…
(事件解決まで戻れなさそう…)
分裂体で世界扉を潜り次元の向こう側に行き閉じると、
精神的繋がりが世界の壁で阻まれる事になる。
そうすると非常にヤバい事になりかねなく…
出動事案が素直に終わり、デェスティニーに帰還するまで帰れないだろう。
ボォー
警笛をならしながら、瞬く間に惑星デェスティニーから離れていくビッグワン…
警報が流れてからここまで約10分間の内に現場へ急行しているのだ…
「長距離ワープに入る、空間位置座標固定」
機体のボイラー出力が上がりはじめる。
「目標固定よし」
「ワープ開始」
「ワープ」
(おいおい…どこに行くんだよ……)
瞬くまに光が包み空間転移する…
ものの10秒位だろう…通常空間に復帰、レールを噛んでいる感触が伝わる。
「前方5宇宙キロにて当該車両発見」
「シグナルロストの原因は?」
「まだ特定できてません…スピカ小隊、待避支線にて接近してきます」
「減速して接近しろ」
(当該車両を見つけ出したか……意外に早めに解決??)
「スピカ小隊より入電、生体反応あり、活動反応あり、機関車よりの反応が無しとの事です」
スピカ小隊…索敵等に特化した情報管制強化型のSDF小隊の一つである。
女性だけで編成されている。
「了解した引き続きサーチを頼むと送れ」
「了解」
「隊長、どう考えられます?」
「機関車の故障か、何だかの原因で壊されたか…どちらかだろうな…
警戒を怠るな」
「了解」
更に減速しつつ近寄り途中に…
「スピカ小隊より入電、搭乗名簿分の人数確認」
「ふむ……よし、横より乗り込む。デイビットは待機、
ブルース、学は、第一分隊を指揮し機関車の状態確認。
ルイ、ユキは第二分隊を指揮し乗客の状態確認」
「了解!!」
ビックワンはシリウス小隊隊員以外にも戦闘及び捜索救助隊員達の乗員車両を連結している。
迅速なる救助確認に人手はいるのだろう…
ビッグワンは近づくと、減速し特急390号に横ならびになる。
ビッグワンより車両連結チューブが繋がれ…
「やはり反応ありませんね…動力、電力ロストしてます」
「バッテリーもか……ビッグワンより供給急げ」
「はい」
「扉、開きました」
「よし…いくぞ!」
バルジ隊長達がビッグワンより離れていく…
(にしても…)
中央集権が天の川銀河中心の範囲だけでなく、
アンドロメダ側にも及んでいるのがわかった。
アンドロメダには機械帝国の意向を大きく影響うけていた、
管理局分室があったが権限を大きく削がれたのだろう。
SDFの分室が新たにおかれてるからかもしれない。
ビッグワンの取り付きが終了したので、
ついでに編成車両側にも触手をのばしはじめた。
……
一人ビッグワンに残り黙々とデーター収集及び監視を行っているデイビット…
「ん〜……」
ガシガシ
何かわからない事があるのか頭をかいていた。
「全動力喪失、全電力喪失、しかも非常用バッテリーもなぁ…」
外見上車両には異常はない…が…
「しかも軌道空間シールドの方もか……難儀だな」
通常空間シールドでレール内部の予圧等も保たれていて、
乗客が窓を開ける事もできる。
しかし、3層のシールドを発生する、軌道空間シールドも機能をロストしていたわけだ……
重大な事故であり、原因究明が急がなければならなかった。
『ジュリア隊長』
バルジから通信が入りスピカ小隊に繋がる。
『なに?』
『乗客、車掌の話だといきなり電気がきれたとの証言でぼぼまちがいないと思われる。
機関車のログが出すのが難航している…何人かまわしてくれないか?』
『わかったわ…機関車復旧できそうにないの?』
『ああ、内部のCPU等焼き切れてて連結しないとムリそうだな…
外部からのなんだかの要因だと思われる。
あと死者21名…いずれも機械化人、半機械化人達だ』
『電気が奪われた…』
『ああ、そうだな』
『厄介ね…わかったわ…こちらは要因を探索するわ』
『乗客移乗すみしだい、390号を連結する。原因調査よろしく頼む…以上』
所定作業を行い、ビッグワンは手短の星へと乗客、390号を引き連れていく…
……
無事に390号の乗客を送り届け、
帰還の途に着いていた。
また、スピカ小隊の調査により、
次元断層からのエネルギーを奪う物体が流入した事による、
シールドロスト、エネルギーロストの重大事故に繋がった…
との報告が入った。
本社は直ちに当該路線の経路変更及び、軌道リングシールド強化、
また次元断層監視及び封鎖の措置をとる流れになった。
惑星デェスティニーに帰還するビッグワン。
完全同化しカオルを乗せたまま惑星へと進入する…
……
寸劇風後書き
ナギ小尉「カオルばれかけたねぇ〜」
作者「さすがセクサロイドメーテル。愛人にしたい候補…」
ナギ小尉「作者露骨過ぎ」
作者「……自重しないよ〜」
ナギ小尉「ところで武ちゃんは何やってるの?」
作者「……次回って事で」
ナギ小尉「作者の執筆速度遅すぎだからね〜」
作者「うるへぇ」
ナギ小尉「で次回サブタイトルもまだ決まってないのね?」
作者「うん。まぁだいたいのあらずじは決まってるが…ね。まぁ無難に日常にするか?つうとこ」
ナギ小尉「ま、次回予告…カオル不在中の日常…次回お楽しみにぃ〜」
H25年8月再改稿
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