第135話『SRWOG編9 オペレーションプランタジネット』
攻めてきた異星人が生き残った人物からインスペクターという名称判明した。
L5戦役のエアロゲイターとはまた別勢力とも判明していた。
地球連邦は反抗作戦オペレーションプランタジネットで備えていたが、
内部ではタカ派の軍事政権樹立で混乱きたす事にはなる。
新しい大統領にブライアン・グラスマン、
ニブハル・ムブハル大統領補佐官が協力し、
ケネス・ギャレットが司令官へと就任した。
その際シャドウミラーがクーデター支援、
及び鋼龍戦隊をシャドウミラーへの編入を画策するも、
ラミアの自爆により編入に関しては失敗におわる。
そんなのがあったが、ラミアのシャドウミラーへの決別し鋼龍戦隊への再合流。
この時期鋼龍戦隊は、
ハガネ、ヒリュウ改を旗艦とし、
オクトパス小隊及びガンドロ、
シャイン王女組のフェアリオン、SRXの残り組、
クスハとブリットのグルンガスト参号機が合流していた。
……
クーデターはさておき作戦は行われる事となり、
連邦軍は前哨戦のハワイ攻略に全力投球しようとしていた。
太平洋、インド洋にある各基地から艦船を抽出、
旗艦シロガネ以下、水上母艦や打撃艦船含め数60あまり参加しAM、PT、航空機参加総数約1300機の大侵攻作戦となる。
カオルは作戦開始前のシロガネに出て、
作戦参加者のチェックを行っている。
(機数はすごいものの…新型は見えないなぁ…)
量産型ビルトシュバイン、ガーリオン、リオンが中核として見え、
戦闘機は少なめ…
そんだけ本気なのは見えていた。
誰が救助できるか?がわからないがかなりの損失があるからには、とチェックしてまわる。
だが…
見て回ったがこの頃の連邦軍兵士の操縦練度は低い…
それはそうだろう多大な被害を出したL5戦役からまだ半年、DC戦開始からまだ1年。
ベテランパイロットは一部を除き、また多くの航空兵をうしなった。
戦闘機が約6000機程損失しており、
航空機は脱出できなければ死亡であり、
その数のエースが命をけしていった。
戦車に関しても火力があるDC戦やL5戦役では損失=ほぼ死亡であり…
対エアロゲイター戦にはあまり当てにならない歩兵の方が、
全体的にみると損失率が少ないのは皮肉であったろう。
PTに関しては元々の配備数が鋼龍戦隊分含めて60未満であり、比較しなくとも…
DC開戦前の常備軍戦闘機総数が約6500であり、
ほぼ新人が入った分を引くと全滅にひとしかった。
年間航空士官新人は通常時は200人程であり、
DC戦前には対バグス戦で倍の400人にはあがっていたが…
定数維持しないと政治家がいやがる軍事費が嵩むばかりであり…その様な数であった。
損失分補填の生産に関しては、
イスルギ重工でAMや航空機の大量生産可能な状態を維持していて、
本気をだした地球連邦は機体数をそろえてくる。
だがソフト…人に関してはそうもいかない。
教育期間がたった半年で、一般人からAMやPTや航空兵を仕立てあげなければならなくなる。
ノイエDC側はDC戦から戦いぬいた者が多く、
反対に機体の消耗品が滞るや足らない事情で活動が停滞していて、
イスルギの支援を受け活動が活発化してきたが、
連邦側はその逆で熟練兵が足らない。
直ぐに一般人なら補充されるがベテランがとにかくいなかった。
航空兵や戦車兵から転向しようにも不足、
歩兵部隊からの転向者がベテランパイロットとなるしまつである。
転向者の利点は基本教育はせずに高等教育、
つまり戦闘機であれば飛行学科及び実技習得すれば可能であり、
一般人よりかはマシであった。
その転向組ですらケネス小将のラングレー等に多く配属され北米で多く失われた。
先に基地に配属なった者が訓練にあけくれベテラン化していく筈であったのだが…
さて一般人から新兵になるには一部の特殊な人物以外はまず肉体、学科、法律教育もしなければ、
武器をあたえ他人を襲ってしまう無法集団の出来上がりである。
所謂ゲリラ兵以下義勇兵以下民兵以下である。
装備はあってもソフトが…
前にもあげたが最短3箇月の教育で一般兵卒、二等兵が出来上がる。
だが海外でよく問題を起こしているのであり…
リアル自衛隊の歩兵の高等教育卒+最短6箇月が好ましい。
その結果高等教育である兵器の取り扱いを、
AM新兵やPT新兵はわずか1箇月の即席栽培程度で配属され、
後は現地部隊での教育の配分であった。
航空兵は揚力を使う為、着陸失敗=死亡となる為まだ高等教育期間が長くなるが…
現在の連邦PT兵やAM兵は即席栽培がおおかった。
艦要員に関しても新人は多かったが、
直接戦闘行為に関わる人員3分の1程で、
作戦指揮をとるのは100人程、
後は後方支援で、
艦を修理したり医者や看護婦だったり、調理スタッフ、庶務をしたり、清掃スタッフだったり…
民間人を雇い新人が教育されるでさほど新人というのが困るのは、
整備と指揮部署あたりであろう。
そういった意味ではシロガネに関してはベテラン組だろう。
いかに鋼龍戦隊が現在のトップクラスをいく人材の塊かもわかるだろう。
といった理由で技術をともなってない新人が…
(うん…でも教育すれば使えるよな…)
少なくとも基礎中の基礎、肉体面では鍛え直す必要はなかろう…
……
「艦長」
「うむ…諸君、前線指揮に任命されたシロガネ艦長、リー中佐である。
我等の手でハワイを奪還する。全力でかかれ!!」
シロガネ艦橋で所属部隊に対し、演説をかまし、
作戦が開始される。
……
リー中佐は自分の持ち部隊でかたをつけたかったのだろう…
損失機数5割を越しても引くことなく果敢な突撃を命じていた。
「識別、サイバスター、スティール2搭載機です!」
「クッ」
リー中佐は悔しいがり…
オペレーターは助かったと表情にでていた。
「キャアアア!」
「クッ対空砲火甘いよ、なにやってんの??」
右舷にレストジェミラからのビームが被弾、
艦に損害が生じる。
敵の強脅威をサイバスターらが抑えた今がチャンスとみて、
正面突破を図ろうとしていたが、
やはりインスペクターは甘くなく被害が生じ、
進行速度もおちて…
「艦長、スティール2とドラゴン2がヒッカム空域へ侵入しました」
「彼等に先を越されるとは…」
インスペクターも撤退、
アインスト出現するも全体的に影響は出なかった。
ここに前哨戦のハワイ攻略作戦は終了する…
……
鋼龍戦隊のグルンガスト参式2号機を取得後に、
テスラ研突入前のクロガネに潜入し、
グルンガスト参式、
ガーバインmk3トロンペを取得して…
……
ラングレー攻略前のハガネ艦内に出る…
プランタジネット前のこの時期は…
謎の生物の勢力が自らアインストとなのり判明した。
ノイエDC一派との遭遇戦あるも、
因縁戦と報告され、不問にされ、
これからインスペクターに占拠されたラングレー基地攻略へと向かっている最中であった。
ハワイでの連邦の被害が大きく、ある意味エース部隊と呼べる、
ハガネ、ヒリュウ隊を派遣して突出力とし、
部隊数のカバーはノイエDC担当でラングレー基地攻略へと動いていた。
そのハガネ、ヒリュウ改には…
ダイゼンガー、アウセンザイダー等、
新しい機体が搭載されていた。
ダイゼンガーは、ビアン総帥が委ねた機体であり、
テスラ研で調整作業が行われたが、不完全ながら内蔵武器が使用できない状態で、
ダイゼンガーは稼動の形になった。
(ハガネ、ヒリュウ側事前取得はしたからっと)
世界扉を形成し…
……
海原をノイエDC陸上戦艦ライノセラス8隻が爆走してく…
ノイエDCが本気をだして、
オペレーションプランタジネットに投入した戦力である。
カオルはライノセラスの1艦の内部にでて…
(旗艦じゃなさそうだな…)
艦橋にはバン大佐がいるはずだが、見えてない。
とりあえず分裂体をばらまき、ノイエDC兵達の調査に…
……
各艦から機体が発進し、空にはガーリオン等がうめつくす。
「総員攻撃開始せよ!!」
一斉にラングレー基地へと加速する…
……
「上部甲板に直撃! 第3、第5砲塔使用不能!!」
「ひるむな! ここまで肉薄したのだ、勝機は必ず我らに訪れる!
恐れずにすすめ!!」
「大佐、僚艦を前にだし、本艦は一時後退します」
「ならん。わたしが前線にたちインスペクターを討つことに意義がある。
連邦の民に我等ノイエDCこそが地球の守人である事をしらしめるのだ」
「アーチボルド隊からの来援、戦域内へ到達」
『こちらアーチボルト隊ユウキ少尉です。これより突出します』
「うむ。この戦いには今後の戦局がかかっておる。奮闘を期待するぞ」
『はっ!』
……
「むう、あの機体…」
「シャドーミラーからの技術提供の機体です」
「重砲撃でかなりの威力があるな…
あの機体が量産にのれば…」
「かなりの戦力になりますな」
……
「アーチボルト隊上陸しました」
「よし…上陸地点からの圧力をたかめよ、
アーマードモジュール隊を集中させろ」
「バン大佐! 連邦軍の援軍が到着しました!」
「来たか…」
「通信来ます」
『こちらはハガネ艦長、ダイテツ・ミナセ中佐だ。
これより、貴隊との共同戦線を展開する』
「バン・バ・チュン大佐だ。了解した」
ヒリュウの近くに…
「ヴァルシオーネ、リューネ嬢か…回線を繋げ」
「繋がります」
「リューネ嬢、久しぶりだな」
『バン大佐…』
「ビアン総帥の娘である君が、彼らと行動を共にしているとは…因果だな」
『それは』
『それは違う、バン大佐。
我らもまたビアン総帥や、マイヤー総司令の意志を受け継ぐ者。
そちらとは違った方法でな』
「エルザム少佐、
いつか私の前に現れると思っていたが、このような形になるとはな。
だが今はこれ以上語るまい」
『わかってるよ。親父が警告した異星人の脅威…
それを今一度、振り払うために!』
「うむ。全機につぐ!
連邦軍と連携を取り、インスペクターを殲滅せよ!」
ハガネにも分裂体を取り付かせ…
「各員、敵の空間転移を塞げ、転移により増援で戦況悪化ありえる。
転移反応にも気をつけろ」
「はっ!」
「反応あり次第、主砲斉射準備。出現時に殲滅する」
「はっ!」
「しかし…流石だな…」
「ハガネヒリュウ隊ですか」
「ああ…連邦最強部隊といえよう…
異星人を追い出したら、彼等とまた何時かは事を構える日が来るかもしれないが…
味方になると頼もしい」
「一機一機が当千といえますな」
「彼等の戦闘データーの記録を怠るなよ」
「はっ!」
「わが方の問題点が、集団的突出力といえよう…砲台のグラビオンぐらいしかな」
「特にこのサイバスターとテスラ研のグルンガスト…
マオ社の試作機ですか…」
「ああ、リューネ壌のヴァルシオーネも、
ますます機体に磨きがかかっておるな」
「わが軍、第四防衛ライン突破!」
「バン大佐、戦況は我が方が有利です」
「気を緩めるな!まだ敵指揮官機が出てきてない。
探知したか?」
「いえ!」
「敵は何か隠し玉をもっている…金玉を引き締めろ!」
「わ、私もってないのですが…」
戦況はかなり連合が押していたが…
「ラングレー基地上空にて重力震反応!何者かが転移してきます!」
「来たか!!主砲照準!斉射準備」
「は、はい!」
「いいか!出現時に叩くぞ!!
しかし…機体を犠牲にしてまでもなにが?」
中から現れたのは…
「艦船クラスです!
照合…データー一致シャドウミラーのギャンランドです!!」
「味方だ!!射撃中止!照準を外せ!
…ウィンデルが来るとはいってなかったが…これで勝ったも」
「ギャンランド高エネルギー反応、
主砲発射態勢、ハガネを指向しています!!!」
「なに?!!ハガネに警告を!奴め…気が狂ったか?
今は味方だぞ!!」
しかし警告が間に合わず…ギャンランドから主砲が発射し、
回頭中のハガネに直撃した。
「クッ…ウィンデルを呼び出せ!」
「は、はい!」
艦橋基部にギャンランドの主砲が直撃したハガネ艦内では…
「テ、テツヤ大尉……!」
「アサミ!無事か!?」
「わ、私は何とか…それより、エイタ伍長が!」
「エイタ、しっかりしろ!エイタッ!!」
「エ、エイタ…!!看護兵、大至急艦橋へ!」」
「止血すれば助かります!大尉は艦長を!!」
「あ、ああ!」
「…テツヤ……」
「か、艦長!ご無事ですか!?」
「ああ…ワシは大丈夫だ…被害状況を調べよ」
「は、はい!」
「レフィ……」
一方バン大佐の旗艦側は…
「繋がります!」
「ヴィンデル!どういう事だ!」
『どういう事とは?』
「ハガネに貴様の主砲を放った件だ!」
『ああ、その事ですか…答えが…もうまもなザ…ザ』
「なんかのフィールドの干渉により通信状態が悪化です」
「奴めなにを…?」
その答えは直ぐにわかってしまう。
「敵指揮官機出現!!高エネルギー反応です!」
「何かしかける気か…集中攻撃せよ!」
しかしサンダークラッシュがはなたれ、
最強の盾、ガンドロに護られヒリュウ改、ハガネは健在なるも…
防御手段のないノイエDC側はほぼ…
サンダークラッシュのエネルギーをくらい、
艦内では爆発による炎上をおこしている。
「おの…れ…ヴィンデル」
『己の理想を成し遂げるには敵とも手をくむ…お前と同じだ、バン大佐』
「きさまぁぁ、異星人に地球を明け渡すつもりか!?」
『今は都合が良いのだよ…闘争が日常とする世界を作りあげるにはなぁ…』
「な、なにぃ」
『我々の真の目的は、果てなき闘争の世界…
貴様達のいう、地球の守護者による、
地球の平和の確立した世界ではこまるのだよ』
「それで…異星人にか!!」
『案外話してみると、物分かり良さそうなのでな…
さらばだバン大佐、もう会うこともないだろう』
「ま、まてぇ!!」
一方的に通信が切られた…
「くっ…ヴィンデルめ!!」
悔しいがるが…現状は悔しがるだけでは許されない…
「…タケシ…マサル…ミドリ…マーニャ…
全員駄目か…」
バン大佐が負傷した身体を痛みをこらえて動かし、
ブリッジ要員の生存確認。全員死亡…
「クッ…艦の状態は…」
身体を動かしコンソロールへ…
スイッチを入れる。
『ブリッジ!被害状況は?』
「機関室…か」
『バン大佐?ご無事でしたか!』
「ああ…なんとかだが…ブリッジはもう駄目だ」
『今から救助要員を』
「ならん!!」
『しかし』
「通路が塞がっとる…それより機関はまだ動くか?」
『は…少し修理すれば』
「ならば修理すみ次第総員退艦せよ」
『しかし!』
「これは総帥命令だ」
『……わかりました。修理を大至急実行します』
通信がきれ、
周囲の状況を確認しだす…
僚艦反応は既に無し、
旗艦用に強化していたのがこの艦が生き延びた要因である。
ノイエDC側残機はもう数えるほどしか残ってなかった。
『各機、直ちに帰還せよ。そののち現戦域より撤退する』
ハガネからの通信がはいった。
『突破口は本艦が開きます。直ちに帰還を!』
『大佐、機関室です。応急修理完了しました』
「そうか…退艦し、友軍部隊に合流しろ…
かなわなければ連邦軍に救助し…ゲホッ…してもらえ」
『大佐、我々もお供します!』
「ならん…お前達は生き延びよ。ワシだけで十分だ。
この戦場はもう…駄目だ、生き延びて後の反抗にそなえよ」
『しかし!』
『スティール2より各機へ、直ちに帰還せよ』
「連邦側も逃げにはいっている…
この艦は駄目なのはわかっているだろ?」
『ですが…救助しに向かいます!』
「ブリッジへ来る通路は先の攻撃で塞がれとる…
開通する時間がないのだ…行け、行くのだ!
地球の為に生きて力を温存せよ」
『……わかりました。総員退艦します』
機関室との通信がきれ、
「戦域ない…から…離脱で…きんか」
生きている戦況マップを表示させると、
まだ敵と取り付いて離れられない友軍機のシンボルが表示されている。
一方、ハガネ艦橋…
「戦域内部に重力場反応!!」
「更に増援か!?」
「いえ!……これは…例のです」
「例のだと?」
「種族名がまだきまってなかったので…」
「アインストと…しろ」
「は…はい!アインスト多数、数数えられません」
「敵か味方か…どちらだ?時間が稼げれば…」
「シャドーミラー側に攻撃します」
「み、味方か…」
「こちらの機体にも攻撃を!!」
「第三勢力か!」
三つ巴みたくなる。回りは敵だらけの状態に陥り、
「エクセレン機反応消失!!」
「なに?」
「空間転移…捕われたと思われます」
「アインストにか」
「は…はい!アインストの攻撃が激しく、敵もですが、味方残機離脱できません!」
「くっ……どうすれば…」
〜ライノセラスブリッジ〜
「あの…アンノンへ…」
炎が広がりつつあるブリッジで、マンオペレーションの準備が整い、操舵するバン大佐…
艦が再び動きだし…
アインストの集団へと突進していく。
「屑はわたしにまかせ、動けるものは直ちに撤退せよ!!」
突出した箇所の味方の反応がうまく敵から離れて行く…
『バ、バン大佐!!』
「リューネ嬢……息災でな」
『ま、待って!!』
「若者達よ、生き延びよ!そして我らの母星を守れ!
ノイエDCに、いや、若き戦士達に!栄光あれぇぇぇぇっ!!」
爆発する艦からバン大佐を救助し…
「発射10秒前」
「重力ブレーキリリースセット!」
「総員対衝撃防御」
「うてぇ、生き延びる為に…撃って活路を切り開けッ!!」
「トロニウムバスターキャノン発射ぁぁぁっ!!」
トロニウムバスターキャノンが放たれるとともに、
艦に衝撃が走る。
いつもなら重力ブレーキにより抑える力が、
そのまま艦を押し出しているのだ。
その力は約9Gの加速を生み、ハガネは後進していく。
それに合わせてヒリュウ改も敵側レーダー等探知できない状態を狙い、
転進、オーバーブーストで加速していく…
慣性に流されるまま後進し続けたが…
「テ、テスラドライブ出力低下!!」
浮力を失い、海面に突っ込み、盛大な水飛沫をあげた。
つんのめり反転しないだけめっけものともいえたが、
艦内にいた人々は衝撃に耐える…
「はぁはぁはぁ…あずき、敵は?」
「レンジ内に敵機の反応ありません」
「なんとか脱出する事ができたか…この有様ではなぁ…」
皆、Gや着水衝撃にいき絶え絶え…な表情である。
「艦長、以後の命令を」
「艦長……?そ、そんな……!か、艦長……!」
「あ、あああ……!」
「艦長! ダイテツ艦長!!ダイテツ艦長ぉぉぉぉぉぉ……っ!!」
発射の衝撃だろうか、着水の衝撃だろうか…どちらかにより、
ダイテツミナセ艦長は事切れていた…
嘆いていた副長は艦最高指揮官としての任務を…
「総員に告げる…遺憾ながらダイテツミナセ艦長はつい先程戦死された。
明日、葬儀を行う…」
ダイテツ艦長の遺体は、死化粧されおもりをつけられる作業になる筈であった。
先もだが水死体は魚に食べられるまでは醜くなる。
地上へと浮かぶのは死者への冒涜にあたるとして、おもりがつけられる筈である。
タイミングを見計らってると…
ダイテツ艦長の遺体が艦長席から、
タンカに乗せられ、部屋へと運ばれていく。
安置室は無人であった。
いや6人程ものいわぬ人が寝かされていた。
あいているベッドにのせられると…
まだ死者がでてるのだろう回収しに…
幻影をかけ回収すると…
(まだ時間前、大丈夫だね)
ダイテツ艦長含み3人は救助カプセルが判断し蘇生措置を…
擬体に服を着させて安置室のベットへと…
安置室へと入ってきた者はダイテツ艦長の擬体らに敬礼をし、
疑うこと服を綺麗にさせる等の処理をし…
翌日…
ダイテツ艦長以下乗組員戦死者12名の柩が甲板に運ばれてきた。
柩には連邦国旗がかけられている。
「ダイテツミナセ艦長に〜敬礼!!」
敬礼と共に、
滑り台の上に擬体の入った柩が傾き…海の中へと弔砲と共に投入された。
次々と海中に投函される戦死者の入った柩…弔銃が鳴り響く…
すべての柩が海中に入り、
「ダイテツミナセ艦長以下、オペレーションプランタジネット戦死者に対し、哀悼の意を表し、
敬礼!!」
艦外のすべての戦死者も含めてに対しての別れを告げ、
なおれの号令とともに敬礼はやめられ、
花束が投げられる。
「ダイテツ艦長、約束の酒です」
酒瓶が投げ込まれた。
静かに見送るハガネヒリュウクルー達、
音が鳴り響き、クルーが一斉に振り向くとキョウスケ中尉がいた。
「キョウスケ中尉!」
「中尉!」
「まだ寝てないと…」
クスハ達が駆け寄ると振り払い、
単身敬礼をし見送りに…
(さて…と)
世界扉を形成し…
……
カオル報告
ダイテツ艦長を救助しました。
寸劇風後書き
作者「オペレーションプランタジネットにカオルは参加してきました」
ナギ中尉「ダイテツ艦長を始め沢山拉致できたみたいね〜」
作者「これで有人部隊が更に増強されるから…」
ナギ中尉「ところで規制前と変わってるけど、
どの位の規模まで膨らんでるの?」
作者「え、えっと…
次回の改修ネタにしようかなと思ってるんで…後ほど」
ナギ中尉「次回のネタね〜…ところで作者、今日放送日じゃない?」
作者「トータルイクスプリスだよね?裸で正座して期待してるよ」
後書き原稿は2012年の時点です。
ナギ中尉「で右側の箱は?」
作者「勿論、サ●ミオリジナル」
ナギ中尉「さ、さて次回、お楽しみにぃ〜」
H25年8月再改稿
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m