第186話『桜花作戦終了後…』


帝国時間2002年2月4日午後8時

「横浜基地異世界軍発令所よりお知らせします。
本日帝国時間4日午後7時52分。桜花作戦は作戦終了し、
カシュガルハイヴは、異世界軍喀什基地へと名称を変更します。
作戦所用時間…」

横浜基地から全世界に向け、作戦終了を発信する。

……

それと同時に世界各地では…

「我が勇猛なる戦士らよ。汝らの勇戦は遂にアッラーに届けられた!

アッラーの思し召しにより、我らが仇敵である悪魔共の住家は陥落した!!

聖地奪回の日は近い!今こそ奮い立つのだ、我が戦士達よ!

神は偉大なり!!」

帝政イラン皇帝、パフラヴィ3世が、
エジプトにある中東連合軍前線基地において、所属兵士達に演説を行っていた。

歓喜にわく兵士達…彼らが祖国に帰れる希望がでてきたのだ…

……

『アメリカ国民の皆さん、これより10分後に大統領より重大発表があります。
テレビ、ラジオ、等放送がきけるようにお願いします』

再任したアメリカ大統領第42代大統領ジョージ・クリントンの放送が始まった…

『我が親愛なるアメリカ国民の皆さん。
再任早々に喜ばしい報告を皆さんに告げるこの幸運を、
神に感謝したいと思います。
十日程前、BETAの司令塔である喀什ハイヴを攻略する、
桜花作戦が敢行しますという、政権放送をしましたが、

つい先程…作戦成功に終わり、喀什ハイヴは陥落いたしました。
これにより弱体化したBETAから、
地球全土を取り戻す大きな大きな一歩を踏み出せました…
必ずや地球は人類の手に戻るでしょう』

歓喜にわくアメリカ国民。後方支援国で今だ被害はなくとも、
年々人類の寿命はあと…を感じていた。

だが、ここ三ヶ月程うまくいけばの風潮だったのが、決定的になったのだ。
人類は生き延びる…と…

世界各地で寝静まってる者はたたき起こされ歓喜にわく。

人類は生き延びる、やったぞ!と…

……

元喀什ハイヴ地下

撤収及びG元素搬出作業の中、

あ号にアクセスしていた。

『と…命令取り消しは?』

『不能……通信…断』

『断絶かな?』

『肯定』

(成る程ね…けど最後にすかしっぺをだしてくれるとは…)

あ号は配下の全ハイヴに対してある命令を下してた。

個体残存数が50万辺りで、
配下のハイヴ、横浜含めてだが…甲2号に指揮権をわたして、
甲2号に地球における上位存在になるように…と命令をだしていた。

むろんすぐに上位存在にはなれないのだが…

(横浜戻って確認か…
後は、対話等のバージョンアップとかだな…)

バン元大佐…現在准将昇格だが、臨時基地司令をお願いし、
基地方針、戦力の選定をすますと…

一足先にチューリップ使用し横浜基地へ戻ったカオル。

[マスターお疲れ様]

「ああ、ありがとうな…でこの後だが…
甲2号ハイヴに…え〜と、B1005はできてる?」

[完成してるよ]

「甲2号の監視をよろしく」

[了解…なんで?]

「洗脳前のあ号が命令出したんだよ…
で、何時かは上位存在にはなるけど時期が、
2週間以上かかる以外はわからないからな…」

横浜反応炉のログを確認したところ…やはりそういった命令がきてたが、
今のところ横浜と甲2号の通信も確保されてなく、
また反応炉自体の出力も少しずつだが上昇中なため、
研究経過観察してみるか…とカオルは判断した。

[わかったぁ。回すね…で、あ号を洗脳したんでしょ?]

「ああ」

[あ号がもっていただけの情報なんかあるの?]

「あ号が落着ユニットとして飛ばされる前の、
上位存在の配置星系図だな」

[おっ、いいじゃない〜]

「といっても…2000年程前だが…」

[へ?30年とかでなく?]

「30年前じゃないな…月からでなかったから…
月と思われてたが太陽系外からあ号は飛来したんだよ。
発射元はオリオン座恒星ベテルギウスの第3惑星」

[あれ?月じゃなかったの?]

「俺も月からと思ってたさ…だが、
月攻略作戦時に光線級が居なかったんだよな…」

[あ〜そうだよね…]

「月から出たんなら月にも光線級いてもおかしくないし、
また他の惑星にもいる筈なんだが…」
一応対策として合金Zを分厚くは仕上げてはいた。

「けど月由来でないから、月に光線級も居なかったし、
地球での戦闘経験もアップロードされてない…
また月での戦闘経験もアップロードされてない…という事だ。
ひょっとしたら火星に人が降り立っても暫くはなんだこれ?
で生き延びるかもしれないよな」

[災害として認定されてないから?]

「そうそう。地球やあと多分月では害虫災害として認定されてたと」

[ん?でも地球や月からベテルギウスの上位存在の上位存在…]

「逆になるが上位2位存在にしよう、多分ベテルの上の存在も居そうだし」
末端のあ号クラスを上1位存在または上位存在、その上の司令系統を上2位存在に…
最終的に上位何位になるか…

[了解、ベテルの上2位存在経由で各上位存在に拡散しなかったの?
通信できる手段があるかどうかだけど]

「多分ベテルの上2位存在は消滅してるっぽい」

[へ?寿命?]
ベテルギウスは近々超新星爆発が見れると噂の星系だ。
もっとも650年前の姿しか観測できないから…

「いや多分超新星爆発でね。あ号が落着して落着報告と人類による攻撃での、
光線級の流用作成の報告ができなかったんだってさ」

[それにBETAの星間通信方法イマイチなんだけど光越えるの?]

「ああ、通信等は越えてる。
で、ここ30年程繋げようと試みたけど繋がらない…
だから太陽系の他の惑星で光線級という種がまだでてなかったわけさ」

[司令塔がいないから?]

「そういった事…ま、超新星爆発が起きてその衝撃波がいつ太陽系に飛来するか?もだが…
それの対策もとる必要あるな」

[正確な時間もだね…B1の誰かに向かわせる?]

「ああ、向かわせてくれ…」

[けど約2000年前か…]

「予定図だがそれも一応あったぞ…
けどそれだと既に金星や水星、太陽もBETAの支配下になってるけどな」

[…正確じゃないね…けど…その向かった残り3つは?]

「多分金星のが進路変更でカナダ?水星のが撃墜か、絶滅か…
太陽のは、突入時点で耐えられんだろ」

[確かに…片道切符だね…]

「まぁ…な、後は戦闘用の存在も…」

[はい?]

「…俺らがBETAとよんでる存在は、
資源回収の為の非戦闘用のユニットにすぎない…って事なんだよな」

[あれが戦闘用でないの?]

「地上での資源採掘ユニットなんだってさ…
突撃級は元来ショベルカーの役割で険しい大地を平坦にし、活動しやすいようにする…
要撃級は掘削作業用、
戦車級はその口で大地などを削る。
闘士級は細かい資源集め、
光線級などは地中掘削から、
要塞級は運搬用なんだよな」

[あ〜……うん。そうだよね…で戦闘用って?]

「創造主は対宇宙生物戦を想定してて…
まぁ宇宙戦用のBETAを作ったんだって」

[口開いて星破壊する光線発射!とか?]

「そこま……でのはいないかな?
…で情報として入手した宇宙用のが…」

モニターに表示させる…

「まずは突貫タイプ」
鏃のような形をしている。

「タイプ名の如く、突貫して宇宙大型宇宙怪物を串刺しにする特攻型だな…
最大速度が光速の30%に到達するし、大きさが平均200m程だ」

[カサブランカ級並…]

「そっ…例え貫ぬく事ができなくてもその速さによる運動エネルギー及び質量で…」

[耐えられるの殆どないんじゃない?]

「だね…ついでに命名で突貫級としておくか」

[あ〜名前ついてないと不便だよね]

「で、突貫級のスピードから、機動性が殆どないというか避けられたら曲がれなく、その弱点を補う小型の突貫タイプ」

[小型の鏃だね]

「5m位の大きさで質量や速度エネルギー劣っている分機動力は高いね。
これも特攻が攻撃手段だな…命名は小型兵隊級」

[小型兵士級でなく?]

「いや…それだとイメージにあわないし兵士級より小さく弱い印象に…」

[あ〜…じゃ小型突貫級]

「…それだとイメージかぶりまくり。
確かにあるいみ特攻攻撃なんだけと、用法が…」

[わかったよぅ]

「で…次に」

[まだあるの?]

「あとは、突貫級や小型兵隊級は星間移動ができないんさ…そんな種を体内にいれ、
星間移動する母艦級…ややこしいから宇宙母艦級ね」

[う…でかいね…]

「30kmクラスの生物で体内に突貫型以下を飼ってるといえばいいか…」

[星間移動って…?]

「あ号によれば超空間移動方法があるらしい…ある意味生物なのにな」

[へ?…ほんと?]

「ああ。幸いある程度の大きさの生体組織が必要らしいがな…」

[…これでおしまい?]

「入手した情報だとな」

[地上用のがやっぱりないの?]

「地上用は考えてなかったみたいだな。
戦闘種の区分だと」

[成る程ね…
で、これらって今の艦隊のだと…]

「宇宙母艦級1匹だけなら、
奇襲による先手必勝でコロニーレーザー1発で1匹が御の字だろうが…
まずむりだよな」

[ん〜…]

「突貫級や小型兵隊級が宇宙母艦級の体内からわらわらと出てきて、
一斉に攻撃対象におそいかかって…」

[うわぁぁぁ…蜂の巣を突っついたように?]

「そうそう。しかも数が宇宙母艦級1匹につき突貫級が500以上、小型兵隊級が1万?」

[何故に疑問]

「そこまで情報がないんだ。でだ…そうおそいかかってくるんさ。
しかも…その宇宙母艦級が100匹とか来たら…」

[あ、そりゃ1隻じゃムリ]

「だろうな…」

[そんな数が?]

「ベテルギウスにはいるってさ…ただ先の通信断絶の話になるから確認をとりたいんだよな」

[なるほと…]

「でだ。話をもどすぞ。その宇宙母艦級100匹きたら、何千隻による集中砲火による殲滅及び、
たえまない主砲クラスでの突貫級への迎撃でない限り勝つ見込みはない。
けど幸いこの戦闘用が、太陽系周辺にはいないのは幸運といえるけどな。
殲滅は無理だが、逃げる分はB1なら可能だし」

[対策は?]

「今は逃げると、強化するしかないだろう…
現行運用機だとB1系統以外はまだエンジン積み替えてないから通常空間は逃げ切れんし…あと数が足りん。絶対的砲門数がね」

[クロガネいや、ハガネを1000隻つくらにゃ?]

「それぐらいじゃないと100匹に耐えられないだろうな…
今は生産能力というか、
建造能力が足りんよな…建造能力がな…」

[うん…]

「せめて日産で50隻つくらにゃ…
正直勝てる見込みがないだろうなぁ…」

[資源も足りなくなってくるよね]

「だ〜な…その位だと…太陽系外部も開発着手しないと…」

予定だったBETA勢力図をみる。

「まぁある程度あの図参照にもなるだろうし…
うまくいけば1000光年以内に戦闘用いないだろうし…
ま、…これからだな、とりあえずこの件は明日以降に」
カオルは別の報告書を手にとった。

「で、一週間近く喀什にかかりっきりだったけど…その間なんかあった?」

[まず冥王星攻略して、ただ今補給中…次はオルクスと海王星のトリトンね]

「やっぱりオルクスいた?」

[うん]

「ま、天王星とその衛星だけいなかったから、ましか…
で、残るがタイタンと火星とカイパーベルトのキュビワノ族系と…」

[散乱円盤系ね]

「ほんと、太陽系だけでも大変だよな…」

[天体を残しながらだしね〜。
あと火星に撃ち込む、Gゴキ兵器培養体制整ったよ]

「火星の全ハイヴに撃ち込める?」

[マーズハイヴ1から15までの分ね。もちそろったよ〜]

「これで戦力減らせられれば御の字だよな…」

[だねぇ…あと、仙台だけど…一時期行方不明者が増加傾向にあって、
変死体というか白骨死体が多数見つかってたんだけど、
今は減少し98年以前の水準並みに落ち着いてるよ]

「ほう…」

[公共機関にホイホイさんが大量導入されて、
あとドールブーム?みたいなのがでて、売り切れし始めた]

「仙台は心配なくなったか…で、着せ替え人形みたく?」

[役に立つお人形さんみたく子供に人気でてね〜、
で、アース製薬がムーン5のコロニーで増産中〜]

「確か日本領工業コロニーだよな?」

[うん。最後に、月面都市の居住区画がととのって商業設備が工事始まったよ〜
それにともなって、路線が月まで延長。地球〜ムーン5〜月間の専用路線でね]

「後は火星を落として…用地増える待ちか…」

[100億位収納できる土地が増えないと厳しいよね]

「だな…10倍か……ん、とりあえずそんなもんだな
…あとは国連に報告すんでからと」

……

一日かけてカシュガルから陸路を敦煌跡地経由で、重慶基地に到着した異世界軍。

警戒監視施設を攻略作戦中から道中に広げていた為、
無警戒でも高速移動ができ、トレインカーゴの積載時での巡航速度150km/hでの移動で帰還してきた。

重慶基地滑走路から次々と帝国、統一中華戦線機が飛び立つ。
大東亜連合機は引き続き陸路、海路でフィリピン本土まで輸送になる。

2時間後…

「私達の、統一中華戦線の英雄達の帰還です!!」

清泉崗基地の滑走路に次々と着陸してくる戦術機を、
一目見ようと台湾在住の人々が基地周辺に詰めかけていた。
マスコミもこぞってこの瞬間を逃さないようにカメラを向けていた。

「我が中華統一戦線同胞、8億5千万の無念をはらしてくれました!!」

「息子よ、弟がやってくれたぞ!!」

「統一中華万歳!!統一中華万歳!!」

1ストップしなければならない日本帝国機と違い、
約2時間の飛行で直接台湾本土に降り立つ中華統一戦線機達。

彼らは英雄となった…


……


ニューヨークにある国連総会議場に立体画像が次々と浮かび上がる…
バーチャルシステムを用いた緊急総会の始まりである…

「H1喀什ハイヴを支配下におさめ、その取得した情報に重大性がありましたので緊急臨時総会を開かせて貰いました」

「なに…このバーチャルシステム利用なら何時でも何処でもだしのう…
では異世界軍渚カオル、喀什ハイヴ攻略の巧勲により、
元帥の位を授ける事を決定した」

意図せぬ昇進であった…
これにより形上、国連傘下とはいえ、完全な独立指揮系統と異世界軍はなる。

「さて…まずは報告事案の一つですが……
戦闘用BETAが存在します」

「な、なんだと…」
「ばかな!今までのが戦闘用でないのか!?!?」
「我々はなにと戦ってたんだ?」

「ただの資源採掘ユニットと人類は生存競争をしてました…」

「資源採掘ユニット…」
「あははは…人類おしまいだ…」
「今こそ地球脱出を!!」


「して、その戦闘用…というのは…?」

「今のところはっきり存在がわかってるのが、
宇宙戦闘用の種類です」

「地球脱出無理フラグ」
「宇宙大戦争…映画か…」
「おわた」

「その戦闘用やらは、現在稼動しているの異世界軍艦挺や、
HSSTでは対応できないのかね?」

「武装搭載してないHSSTはもとより、
現在の編成艦艇、コロニーレーザー6基と護衛艦隊40隻では…
出会えば間違いなく、全滅になる予想ですね」

「全滅だと…?」
ザワザワ感が一層ます。

「それに対応した艦船の建造が必要ですが、
現在の能力では生産ラインにのるのに最短20年かかる予測です…
また現行型のリオデジャネイロ級が相対するには…
一会戦やるにも10000隻は必要でしょう」

「リオデジャ…何たらというと…」

「大きさ300m級の砲艦型宇宙船です」

スペックをモニターに出す。

「これからは星系内型と付けますが…それが相対して、帰還率60%で御の字でしょう」

「一回の会戦で4000隻も…かね…」
「人類おわた」
「資源が…」
「本当にそんなのが…」

「その宇宙戦闘用のBETAが、こちらです」
モニターに出すと食い入るように見出す各国大使。

「200m級の突貫型ですが、これが宇宙母艦級から嫌って程でてきて、
最大、光速の30%で突っ込んできます」

「無理だ…終わった…」
「勝てる宇宙艦が思い付かん」
「全滅だな…」

「資源もそうだが…対策は…」

「資源ははっきりいって太陽系だけで賄えないと思われます。
なので他星系への進出は必然ですね…
資源確保及び生産能力向上の為にも…」

「異世界の方面でよい機体みたいなのはないかね?
あの巨人生体兵器みたいなのは?」

「エヴァのような一騎当千なのですか?」

「そう、なにかないかね?」
「前見せてもらった映像にあった」
「そうだ、巨大ロボット!!」

「一機で一戦闘こなしたとしても、
他に進行があればどうなります?
例えばハーナード星系で戦ったと同時に、地球や他の場所でもあるとしたら?」

「むぅ…」
「地球全滅…」

「物量には物量はかわりません。ですので数を揃え、勿論質もですが…必要です」

「地球内は国連軍で総力あげるしかないか…」

「あ、それについてなんですが…」

「まだなんかあるのかね?」
「HPがないよママン」

「はい…甲2号が新しく上位存在のハイヴ化します」
「なぬ?」「トライデント作戦発動を!!」

「落ち着いてください。まず時期は未定です。今のとこ監視体制で観察中ですので間隔を計ってます」

「……今は全体的には弱体化は間違いないかね?」

「今はですね。甲2号が上位存在化したらすぐに攻略し、
その間隔を計って、弱体化を継続させます」

「……私の所は三番目か?」「開発する力ないから…」「大分後ろか…」

「最後の情報は…あ号目標が発射される2000年程前の、
上位存在分布予定図です」

「2000年前!?」

「ええ、2000年程前です……あ号を代表する上位存在は、
2000年程かけて地球に到達しました」

「ばかな!月から打ち上げてるだろ!?」
アメリカ大使の横槍。

「記録ではそうでしたが、月面の裏方向からでしたよね?
つまり…あ号となる落着ユニットは地球から650光年先の恒星系からやってきました」

「2000年以上前の生物というか資材ユニットとか…」
「人類は…なにと戦ってたんだか…だなぁ…」

「報告は以上です。
我が異世界軍としては、甲2号観察及び攻略のち、
対宇宙戦闘にシフトしていく所存になります」

カオルの番が終わり…

「さて皆様方、国連軍としてはエヴェンスクハイヴ攻略を提案したいのだが」
アメリカ大使の発言。

「いやリヨンハイヴを是非とも!!
OSのバージョンアップがすんで士気も高い。ヨーロッパ解放作戦を!!」
イギリス等EU諸国らが発言してきた。


アメリカとしては干渉地域があるとは言え、何時本土にくるか?もある。
EU諸国としては悲願のユーラシア大陸帰還を願っての事だ。

発言を求められたので、現状の状況を説明する…

度重なる増援の為、リヨンハイヴは定数を大幅に下回り、
30万規模に落ちている。
エヴェンスクハイヴは定数が8万と攻略にはたやすい。

その為二方面作戦と戦力の足りない分は異世界軍から…
リヨンハイヴの基地化を提案し、

そのまま採決の形になり、臨時総会は締めくくられた。

……




寸劇風後書き

作者「難産というか…その部分が次話にいってしまった…」

ナギ少尉「それで遅かったの?…でどの部分?」

作者「中華統一戦線の描写があって今回の話にないもの」

ナギ少尉「あっ……なる程ね…」

作者「そこの部分でん〜〜と、難産中になってるさ…」

ナギ少尉「がんばってね…で、今回宇宙戦闘用のBETAがでたわね」

作者「やっぱりいると思うし、いなきゃおかしいし、
いたら人類全滅早まったな…」

ナギ少尉「確かにねぇ…衛星監視システムなども出来ないだろうし…
あ、で、あ号の上位の話だけど…ベテルギウスって…」

作者「ああ、650光年先の超新星爆発ね。
2012年頃に観測できるかもって話だよ。
今現在はその徴候の話」

ナギ少尉「起きたとして衝撃波等大丈夫なの?リアルで」

作者「ん…数十光年程度の距離の超新星爆発は人類滅亡フラグだけど、
650光年だと衝撃はこないって宇宙学者はいうね。
けど光よりかは遅いから…
まぁどうなるかは二百年以降先の話になるしさ」

ナギ少尉「生きてはないね〜」

作者「ま、そういった事…」

ナギ少尉「さて次回、対宇宙、戦闘用BETAへの方針…
更なる展開をみせ最早第二部とも呼べる新章になります。
あと武ちゃんがどうなるかも、お楽しみにぃ」

H24年11月改稿

H25年12月再改稿



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