第218話『銀河英雄伝説編7 ミンチメーカー』


ラインハルトは門閥貴族掃討を目指す内乱に同盟が介入する事を嫌い、ある策を同盟に仕掛けた。
捕虜となっていたリンチ少将等に捕虜交換で同盟に送りこみ内乱工作をしかけた。

4月5日

惑星ネプティスの惨事を受け、救国軍事会議側は5日前後に蜂起した他の惑星に対し、
司令センターに関しては包囲にとどまるように通達した。

ただし、惑星カッファーは…
司令部に突入を開始し、ネプティスの惨劇を繰り返す事となる。
惑星司令が救国軍事同盟側にいたからでもある。

パルメレンドと、シャンプールの救国軍事会議側の指揮官は、通達を遵守。
惑星司令部を包囲し、食料水電気等を絶つ方法をとった。

……

「惑星カッファーの作業おわったら作業スペースのペレグリン級回収にまわろう」

「突入ないの?」

「多分な…」

……


蜂起し包囲してから4日目4月8日…惑星パルメレンド。
拠点内部にいた女性士官や下士官から環境に対する不満の声が上がりはじめ、降伏。

降伏後設置していた仮設シャワーに並ぶ正規軍側女性下士官、士官達。
自分達の下着等を洗濯に急いで出す姿が見受けられた。
ロッカーに自分の体臭がついたものを残しておくのは、
女性にとってかなりの精神的負担であり、
そこをうまくついた包囲であった。

また惑星全体でみても、比較的死者数は少なく、
捕虜の形になるも比較的平和ともいえた。


包囲してから5日目4月10日…惑星シャンプールの正規軍側拠点司令部降伏。

比較的前線に近い為女性下士官は少なかった。
以前ならイゼルローンから侵攻になりうる前線の惑星の一つであったからだ。

降伏した司令部から、多数の脱水症状で救急車で運ばれる兵士が見受けられた。
栄養失調だが死人の肉を食う状態にはならなかった様だ。
過去の兵糧攻めで水はあるが食料がなくなり、
餓死した人を食って飢えをしのぐ事もあった事もあるが…
それに比べてはましであるともいえた。

人間は20時間以上水がとれないとなると…脱水症状に陥る可能性がある。
司令部内部では自分自身の飲尿で耐えていたが、そう長くは持ちこたえない。
排出する尿には塩分が含まれおり、あくまでもサバイバル下においての最終手段。
塩分が排出できずに脱水症状に陥り始めていたのだ。

事前の工作で包囲に合わせて、貯水タンク爆破、ろ過装置爆破により、
ライフラインを絶たれた司令部。

耐えていたが…救援がみこめず、脱水症状に陥る兵士が多数出始めた為、
司令は自害、惑星シャンプールの正規軍は降伏した。

自由惑星同盟において、軍事クーデターが辺境惑星にて始まり、
それはまもなく自由惑星同盟全体へと広がる…


……

3日目、まもなく4日目

「こっちはこれでひとまず終わりかな?」

「包囲してからはあんまり死者でなかったみたいでちね」

「だな。じゃ次にいくから世界扉な」

「しまってでちぃ」
ルーロスをしまうと世界扉を形成し次の時間軸へとわたる。

その後…
4月13日にヤン提督に4箇所の鎮圧命令がくだる。
4月18日首都ハイネセンでも軍事クーデター勃発。
議長にグリーンヒル大将、
ビュコック提督拘禁、
トリューニヒト元首行方不明。

……

銀河帝国側では…
ブラウンシュバイク公とリッテンハイム侯が、
帝国歴488年2月19日、捕虜交換式の日に惑星オーディンのリップシュタットの森で盟約を交わした。
参加した貴族は3740名におよび、
貴族側についた正規軍と私兵を合計した兵力は2560万にのぼる。
門閥貴族とラインハルト元帥府との緊張はかなりたかまってく…

同年3月27日夜
シュワルツェン館に滞在していた、ラインハルト元帥殺害及びグリューネワルト伯捕縛を狙った強襲事件が発生する。
ブラウンシュバイク公の部下フェルナー大佐の部隊が強襲してきたが、
キルヒアイス上級大将が厳重な警備態勢をしいてた為に失敗におわる。

この襲撃を契機にリップシュタット連盟に参加した貴族を逮捕に向かうが、
主な貴族は日頃準備していたのだろう、
宇宙港に逃げ込み準備していた個人船やシャトルで脱出を試み、
船に乗り込む前には多数逮捕できたが、
それを逃れ地上から離脱する貴族達には先回りしたラインハルト指揮下の艦隊が脱出を阻止していた。
逃亡を試みた船には撃墜命令がだされ…
だが民間船を盾にした脅迫で、門閥貴族は逃げ出す事に成功した。


後に貴族連合側にも寝耳に水の強襲事件とわかった。
フェルナー大佐がブラウンシュバイク公に反対され独断で僅かな手駒で暗殺をねらったと…

その為に貴族連合で逃げ遅れたものが発生し、
空港で約300名程逮捕、
更に置いてきぼりをくらった約300名程が保護を求め、マリーンルドルフ伯別邸へと駆け込む。

また共謀の疑いがあるエーレンベルグ軍務尚書、
シュタインホフ統帥本部総長を逮捕拘禁し、
事実上3長官を兼任する事になる。
帝国は内乱状態に陥いる。

オーディンを逃げ出した門閥貴族達は帝国内部にある要塞、ガルミッシュ要塞に集まりだす。

4月6日
ラインハルトは宇宙艦隊最高司令官の称号を受け、
リップシュタット盟約に参加した門閥貴族討伐の勅命を受け、
ガルミッシュ要塞につめた貴族達の名称を賊軍として公表した。

4月20日貴族連合VSロイエンタール軍アルテナ星域会戦発生。
貴族連合側大敗、
ヒルテスハイム伯爵家一門ごと宇宙のチリへと消える。
シュターデン提督はレンテンベルク要塞へと重傷を負いながら逃げ込む…

……

廃墟…住民0となったクラインゲルト子爵領にでて、
(ん〜…各要塞よりながらだな…)

ガルミッシュ要塞、ガイエスブルク要塞、レンテンベルク要塞を回る事を決め、ルーロスにて各惑星を回りはじめる。

クラインゲルト子爵領を始めとしたイゼルローン側辺境惑星は、
帝国領に回復後も一部を除き復興の手は差し延べられなかった。
生存者0の惑星は封鎖、特に領主が死に絶えた惑星を始め、
残存者数が少ないところは強制移住が行われる。

惑星を放置し戻ってきた領主達が荒れ果てた領土をみて、
流石に自分らの収入源が減るとわかり、
宗主に相談し援助は行われ、そこに移住していく形だった…
また惑星住民が0になった貴族が泣きついてそこに移住も始まっていた…

……

−ガイエスブルク要塞−

帝国の軍事拠点の一つ、直径45km収容艦艇数は1万6千隻。
要塞主砲はガイエスハーケン。攻めてきた同盟軍艦隊を薙払う強烈な一撃を放つ。
イゼルローン要塞より前に帝国要所に建造された一つで不落の礎になっている。

要塞内部に侵入したカオルは無人の倉庫部屋にて楔をうち、ビダン菌を撃ち込むと静かに同化し、ルーロスへともどる。

「じゃ、次にいってくれ」

「了解でちぃ」

……

6日目

ーレンテンベルク要塞ー

「あ、マスター戦場になってるでちよ」

「まぁ…まだ大丈夫さ。まだ攻略はな。さて流れ弾に当たって露見しないように接弦してくれ」

「了解でち〜」
本体は無事でもあたるとレーザーが波紋をだして消滅する。流石にやばかろう。
ルーロスは見事な操船捌きでレンテンベルク要塞外壁へととりついた。


帝国領内にある軍事拠点の一つ。小惑星をくりぬいて作られた勾玉のような形状をした要塞。
帝国における標準的な要塞。
防空レベルの火砲はあるが要塞主砲はない。

今現在ローエングラム陣営が貴族連合軍の敗兵が逃げ込んだレンテンベルク要塞を攻略していた。

中央惑星群と外殻辺境惑星群を隔てる宙域にある要塞であり、
放置しておくとガイエスブルク要塞攻略の際、後方から襲われる事になる。
また補給経路を確保しにくくもなる。
無視するには無視できない兵力が逃げ込んだ為に、
ガイエスブルク要塞攻略への橋頭堡として確保する事になった。

要塞攻略戦はローエングラム陣営側に有利にすすんだが、内部攻略戦で7回の突入を繰り返すも尽く全滅に追い込まれていた。

たった一人…オフレッサー上級大将の為に…
しかしオフレッサーは落とし罠にかかり見事に捕縛。部下達も降伏してきた。

そして…

「なんのまねだ?」
オフレッサーの手錠が外され不信に思い問い掛ける。

「ローエングラム皇のお慈悲です。
敵とはいえ勇猛な戦いぶりにいたく感心され、
釈放して再戦の機会を与えよとのことです」

「あいかわらず甘いやつめ…それで恩をうったつもりか…
よかろう。それが望みならガイエスブルク要塞でまっていてやる。
今度こそその金髪を血でそめてやる」

「どうぞご自由にそちらに船を用意しましたので、ガイエスブルクでも何処でも退去されるがよろしいでしょう」

オフレッサーは高速連絡挺に乗り込み、レンテンベルク要塞を離れる。

「さて、次の仕事だな」

次の仕事へと向かう…オフレッサーの部下達の公開処刑へと…

高速連絡挺にはある仕掛けが施されていた。
テレビが故意に壊されていて帝国の放送を受け取れないという点である…
連絡挺の足でガイエスブルク要塞に着くまで約5日程かかる。
時間は十分にあるだろう。

……

オフレッサー1人になった所で…
「アラエル」
精神を乗っ取り高速艇外壁にルーロスをだす。
ルーロス内で擬体遠隔操作カプセルにいれ。
擬体を高速艇内にうつす。

「じゃ、追跡で頼む」

「あいあいでち」

ルーロスから離脱しレンテンベルク要塞へと分裂体と合流しにもどる。
擬体にすり替わった部下の処刑待ちでペレグリン級艦内でまっていた…

……

「むぅ…落ちてたか?…流石に睡眠不足には勝てなかったか?」
ろくに睡眠とらずに戦っていたオフレッサー、
航路設定途中だったのを思い出した模様で、
自動制御に設定し、
キャビンへとまた眠るのだろうか…引っ込んでいった。

……

世界扉で時間を渡りガイエスブルク要塞へと取りついて待っていたカオル。

要塞のレーダーが、レンテンベルク要塞陥落5日目にして、
高速連絡挺がワープを終えたのを探知した。

……

連絡挺が接舷口につくと…
ハッチが開口され内部にオフレッサーが入る。

「何の真似だ?これは」

「レンテンブルクで奮戦なさった、オフレッサー上級大将でいらっしゃいますな?」

「何?みてわからぬか貴様!!」

「確認しただけです。ブランインシュバイク公がお待ちです。どうぞこちらへ」

……

広間には貴族達が詰めかけていた。

「よく生きてかえったなオフレッサー」

「なんですと?」

「卿の部下の主だったは者はことごとく処刑されたというのに、
何故卿だけ生きて帰れたのだ?」

「処刑された?」

「貴様一人生きて帰れたのは、裏切ってあの小僧に良心を売り渡したからであろう。
恥しらずめ!!わしの首を持ち帰るとあの小僧と約束したか?」

衛兵が取り囲み…

「罠だこれは罠だ、わからんのか?この馬鹿ども。
罠だ、これは罠なんだ」
囲んで警戒してた衛兵を押しのけてブラウンシュバイク公へと近づく。
「撃て、撃ち殺せ!」

「銃はいかん!」

銃底で殴りかかる、最初はオフレッサーもうけるが…
流石ミンチメーカー、殺そうと襲い掛かってくる衛兵を再起不能におとしていく。

「だれか取り押さえろ!!」

気迫に迫るオフレッサーに誰も動けない…
立ち塞がるアンスバッハ。邪魔だとばかり襲いかかる。
うまく横にさけ…横から脳天めがけて銃を放つ。
脳漿をぶちまけ倒れこんだ。

「裏切り者が…」

「しかし…本当に裏切っていたのでしょうか?」

「なに?」

「いえ…それよりこの処置をどうなさいますか?……つまり死因をなんとするかですが…」

「…取り繕っても仕方あるまい。オフレッサーは味方を裏切った罪により死刑、
全軍にそう伝えよ!裏切り者はゆるさんとな」
言い放つと壇上より降りていく。

「そんな恨めしそうな目をしなさんな…私だって……」

カオルは撤収しようとしてたが…
ブラウンシュバイク公の一言を聞き…

「裏切り者の一族がいたな」

「やつの妻と娘がいます。また家臣が何名か」

「裏切り者には制裁だ、すべて殺せ」

「はっ!」

「お待ちください!」
(と、やばいな…えっと何処だ?)

同化を広げながら…妻子を探してた。
まさに予想外の出来事。

「なんだ?」

「いくら裏切り者といえど、妻娘には関係ない事情と思われます」

「黙れ!」

「ここで、妻娘を殺すと更に動揺が」

「くどい!これは命令だ…首を落として裏切り者の一族として曝し首にしてこい」

「閣下!」

「それとも貴様も並ぶか?一族郎党と共に」

「……失礼いたしました」

オフレッサー上級大将の家族の命運が決まった…

(いた!)

ある一室で夫の帰りをまつオフレッサー夫人とその家族を発見した。

「オフレッサー夫人、失礼します」
部屋の中にいきなり実体化するカオル。

「そなたは誰です?それに何処から?」
いきなり床からはえてきた人に対し、夫人は動揺しかけたが、
壁に駆けていた戦斧を構え問い掛けてきた。
まさに装甲擲弾総監夫人。

「緊急の為説明は後ほどでご了承下さい、時間がありません。
オフレッサー上級大将が先程広間にて裏切り者として処刑、
それに伴い、一族郎党、メイド等共々処刑を命じられました」

「そなたは…その処刑人か?」

「いえ、実はオフレッサー上級大将は生きています。
自分はあなたがたに避難、自分の世界への移住をおすすめに来ました。」

「夫が無事という証拠は?」

オフレッサーが入ったカプセルを出す。
「目覚めるまで10日程かかりますが、こちらに」

「……わかりました。そなたを信じましょう」
「急いで集めてください」

「誰か!!」
「はい。奥様」
「全員を集めなさい。早く!」

……

衛兵達が何故か閉まっていた隔壁を非常用の手動で開け、ついた時には…
毒酒で自害していたオフレッサー家と家臣達がいただけであった。

無論それは…

……

(あぶなかったなぁ…)
ルーロスを回収したあとペレグリン級をガイエスブルク要塞近海に浮かべ、艦内に擬体遠隔操作カプセルを並べる。

カオルは戦場にでない貴族達の家族の審査に入ってく…
また貴族もマリーンルドルフ伯の様な場合もあるだろう、審査対象にしていく。

(さて問題は…遠距離に離れていく場合だよな…)
ガイエスブルク要塞に確定模様の人々のみ擬体との入れ替え、
ペレグリン級はT-850に任せ、
「よろしくな」

「イエス、マスター」
世界扉で…

……

世界扉を使い時間軸を飛ばしたカオルは…惑星ハイネセン、
ハイネセンにて反乱勃発した以後の同盟側の出来事は…

4月20日ヤン艦隊鎮圧に出陣。
4月26日惑星シャンプール攻略成功。
4月29日、反乱惑星鎮圧に向かっているヤン艦隊のもとに第11艦隊の動向が伝えられ、作戦中断。

5月18日ドーリア星域会戦、翌19日第11艦隊文字通り消滅。
以後救国軍事同盟側に艦隊はなく、
ヤン艦隊は一度補給へとイゼルローン要塞に帰還の途につく…

そして6月22日…

軍事パレードの日に首都ハイネセンでのクーデターを成功させた救国軍事会議だが、
もはや救国軍事会議にうてる手は無くなっていた。
残されたクーデター派に参加した艦艇あわせても正規軍半個艦隊にも満たない。

クーデター派に参加したまたは参加させられた兵士のイラつきはますばかりである。

そしてそれは制圧されている市民にも伝わる。
民衆の間では不満が高まっていた。
自由な経済活動も制限され、外出も制限…
言論も規制され、放送はドラマ等中断…今まで規制された事も無いのにだ。
いつまで続くかわからない締め付けられる環境。

政権放送では1箇月で解除できる見込みといわれたのが未だに解除されてない…
第11艦隊が撃ち破ってくると勇ましくでていったが、
未だに音沙汰もない…

限界がきていた…

圧政下のままで人材不足、市民生活にもかなり影響がでて市民にも不満が募り、
首都のスタジアムで救国軍事会議下で禁止されてる集会…
申請しても救国軍事会議では許可おりなかっただろうが、
もっとも申請受付る所が人が足りない為運営されてないが…
開かれていた。

そのスタジアム内部に会議軍が乗り込んできた。

「ジェシカ・エドワーズをさがしてこい!」

「その必要はないわ私はここにいます」
擬体のジェシカ議員が名乗りでてくる。

「私たちは平和的な市民集会をひらいているだけです。
それを何故あなたがたは武器をもって邪魔をするのですか?」

「秩序を回復するためだ」

「秩序ですって?…暴力でもって秩序を乱したのは、元々あなたがた救国国民会議ではありませんか…
一体秩序とはなにをさしておっしゃっているのですか?」

「秩序がなんたるかは、我々が決定する。
衆愚政治と化した同盟の社会を我々が正常化する。その為に必要なものが秩序なんだ」

「傲慢な思い上がりだわ」

「10人ばかりここに並べろ」

「何をする気なの?」

「無責任な平和論を唱えるやつらが本気でものをいってるのか、確かめてやるのさ」

無作為に並べられた。
「こうまいなる理想をいだく市民諸君。
平和的な言論は暴力に勝るという諸君らの主張だが間違いないかね?」

「そうだ」
答えた男にクリスチアンが銃底で殴りつける。
顎が砕けたろう…口から血を吐き出してた。
「なんて事を」

「次の男、あんたもおんなじ事を主張するのかね?」

「ゆ、赦してくれ…
わ、わたしには妻子がいるんだ殺さないでくれ」

クリスチアンが笑い、許されたとほっとした瞬間、男を殴りつけた。

「覚悟もないのにでかい口を叩きやがって」
でも最初の男性よりかはましだが、
どちらにしろ殴られるのがわかった。

「さぁいってみろ。平和は軍事力でのみ保たれる。
武器なき平和は保たれないとな…さぁいってみろ、さぁいえ!」

「およしなさい!」

「なに?」

「死ぬ覚悟があれはどんな酷い事もやってよいっていうの?
信念さえあればどんな酷い事もどんな愚かな事もやってよいっていうの?
暴力によって自ら信じる正義を他人に強制する人間は後を絶たないわ。
銀河帝国作ったルドルフも。そして大佐あなたも!!
あなたはルドルフと同類よそれを自覚しなさい。
そしている資格のない場所からでておいき」

「黙れ!」

殴殺される擬体ジェシカ。

叫びながらクリスチアンに一人が体当たりし、
それでスタジアムに詰めかけていた民衆に火がついた。


一斉に動きだす市民、
客席でも単独で警戒してた軍人がいて、
アリーナの状況に発砲を戸惑っていた軍人に、市民が一斉に飛び掛かかった。

アリーナでも民衆がせまり軍人は身の危険から銃でもって射殺し始め、
怒りがますます増した市民ら、
多勢に無勢、前後左右から襲い掛かられ、
銃を奪われ撲殺される。

鎮圧部隊は銃を武器ももたない民衆に撃ちながらスタジアムの外へと撤退していく。

次々と凶弾に倒れていく市民だが勢いは止まらない。
群集心理は救国軍事会議を叩きのめす事に注げられた。

スタジアム内部には凶弾に倒れた市民が多数死亡していた。
また足にうけ動けない重体の者もいる。

鎮圧部隊のはなった砲弾がスタジアムに着弾引火し、
死体は焼け焦げ残らなくなるだろう…

凶弾に倒れた市民2万以上、集会にきた軍人3個小隊約150名。暴動発生し援軍に5個大隊約3000が鎮圧応援に駆けつけた。
武器や防具を持たない市民に向けられた、
アサルトやSMGのフルオートの威力をみせつけられた。


……

ペレグリン級艦内、回収がおわり分裂体が合流し始める。
艦外にでた分裂体カオルは虚数空間に回収しまた地上にいる本体との合流にむかう。

……




寸劇風後書き

ナギ少尉「ところで…ミンチメーカー、
オフレッサー上級大将の事なんだけど…」

作者「なんだけど?」

ナギ少尉「わざわざ救助する必要あったの?この時期に」

作者「見捨てるなんてとんでもない!
オフレッサー上級大将は人類最強ともいわれてるよ。
そんな彼を見逃すなんて…」

ナギ少尉「本当に最強?」

作者「ああ」

ナギ少尉「魔法使われたら?」

作者「……魔法を防ぐ!!…はないよなぁ…まぁ近接格闘戦闘においてだろうな。
ん〜烈火と良い勝負かもしれないかも…」

ナギ少尉「はい?」

作者「第六世代人ではオフレッサーに勝てないよなぁ…多分…」

ナギ少尉「え〜と…」

作者「何しろ殺す勢いの銃底の攻撃をうけてもまだ元気だったし、
一撃で沈めるし…」

ナギ少尉「…わかったわ…で…ジェシカさんは…
市民救助のついで?」

作者「どっちがメインになるかわからんけどね…
まぁ2万人以上の行方不明・死者をのがす手はないと…」

ナギ少尉「で…次がガルミッシュ要塞あたりね…さて次回、ヴェスターランド……お楽しみにぃ」
H24年11月改稿



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