第009話 GXW編05 戦後…機動要塞根拠地へ… 及び帰還 20020827


「…ほら…あれの存在」

カオルの目線は…

「艦船の破片?」

スペースデブリを見ていた。

「あれは有効な資源になるんだよ」

「ふぇぇ〜」

惑星の周囲に戦闘の結果大量に発生したスペースデブリ…
自然由来のメテオロイドとは別物だ。
現代地球では宇宙船や衛星に対して凶器と化すスペースデブリだが、
この世界では優秀な資源だ。

衛星同士の意図せぬ衝突事故、3m^3の物体においても数百〜千超えのデブリは発生している。

それが700m前後の多数の艦の戦闘の結果だ。この戦闘において数十億個は発生した。

「ただ専門システムを搭載した回収艦が必要で、回収しながら各インゴットへと変換する必要があるんだ」

「それが回収艦と大型回収艦でちか?」

「だな。腹に抱えている台形のが回収用のシステムなんさ」

貨物船や大型運搬船や小型運搬船等は回収するシステムを搭載してない。

「しかも鈍足だから、まだ時間あるさ。侵攻側からまだこの星に向かって発艦はしてないだろ?」

「ないでちね〜」

「なら、更に大体往復分20分位はその場にいるな。
で、存在するのがメタルとクリスタルのデブリで、」

「デューテリウムやチタンは…?」

「宇宙の塵と化したじゃないかな?」

「でもこのじょうたいなら…凶器になるじゃないでちか?」

「この低速域なら航法用シールド等で問題ないんじゃないかな?
押し退けられると思うよ」

「静止衛星等がないみたいでちから…もんだいないでちか…」

いわば木星のデブリベルトの様なスペースデブリベルト、
…いや、惑星をおおう網、プラネットネットデブリと表現したほうがよい状態だろう。

スペースデブリが問題になってくるのは開発や観測、通信に使われる静止衛星等が破壊されてしまうからでもある。

地球を回る速度により高度は違う。
そして破壊されると…スペースデブリの発生だ。
指向性は勿論違う…それが他の衛星や物体に衝突、または大気圏に突入するまでは運動エネルギーはおちず…
毎秒何kmというスピードで突っ込んでくる。

宇宙ステーション並みの装甲を通常の衛星に採用するとコストが上がる。

有人である宇宙ステーション、日本区画のきぼうの外隔はダンパーといわれる装甲で覆われ、
スペースデブリに対しては1cm以下なら耐えられ、
10cm以上は地上で全て捕捉しており姿勢制御で避ける。
1cm以上10cm未満は地上では捕捉できてなく、装甲貫通し空気が流出する可能性があるが、
10cmの穴があいても200秒以内に退出し扉を防げばよいらしい。
またダンパーは交換可能で、交換してからエア補充する形で再利用するだろう。

他の区画は進行方向側及び側面も装甲外隔で作成されている。
直上に関しては当たらない想定でそこまでの装甲はつけてない。

因みにスペースシャトルは窓に関しては…1992年6月から54回の打ち上げ帰還までで、
デブリが窓に当たる事故が1634回発生し、窓の交換が92回行なわれた。
さらにラジエーターに当たったことが317回あり、内53回はラジエーターに穴が空いたという。

スペースデブリは数cmでも致命的な損傷は免れず、 数mmのものであっても場合によっては 宇宙船の任務遂行能力を奪うとされる。

衛星に装甲は…過去には尾をひいてメテオロイドを噴出している状態のハレー彗星へ接近し撮影を行ったジオットという衛星があった。
進行方向に強固な装甲をつけ側面にカメラを搭載、
ハレー彗星のコアを撮影成功するもカメラが故障…多分カメラは破壊されたとおもう。
その他の多くの観測機器が無事だった為に別の彗星にチャレンジ、データー観測しその後充電の為に電源は落とされた。
だが2回目の起動信号に反応せず…
おそらく電源系統が破壊されたと思われる。

因みに尾をひいてない状態の彗星なら着陸観測は人類は達成しており、
ESAのロゼッタ、着陸観測子機フィラエが人類史上初だ。

話をもどすがこの状態の惑星に現代地球の衛星をもってけば1日と保たないだろう。

これがプラネットネットデブリが無い状態であり、デブリベルトでも同じだが…
それでも被害が発生する。

この世界の回収艦は数十億発生したスペースデブリをほぼ残さず回収し資源化する…
素晴らしい回収技術があるのはおいしいもんだ。

AL4世界においても被害をだすスペースデブリの処理を放置はしてない。宇宙軍の課題だった。
だが、AL4世界でも異世界軍が関わらなければ現代地球よりかは若干すすんではいる程度で、
抱きつき心中型処理で1つ1つ処理する方法と、
網で集めて投棄するの2通りを実用化している。

異世界軍が提供してるのは警備艦による破砕、
ケイティによる押し出しでの大気圏投棄や1m以下サイズのスペースデブリ回収等…
また数ミクロンサイズのスペースデブリも監視ができる様になり、日々その数を減らしている。
つまり1個1個単位での処理だ。

抱きつき心中型とは破棄衛星等に推進器を取り付け大気圏に突入、燃え尽きらせる。
回収し資源化までは実用化してない。
回収する船を地上から打ち上げ、相対速度あわせ、回収作業、運搬し地上へ持ち帰るよりか、
大気圏投棄の方が燃料関係でもはるかに低コストな為だ。

現代地球はこの推進器がまだ開発中であり、処理費用を誰がもつかでなかなか実現はしてない。
推進器は結局衛星になりそうで、打ち上げ費用、使い捨て衛星費用等の問題もある。
民間会社で、スペースデブリ処理のアストロスケール社が2014年にたちあがったが、
月にメッセージを届ける、他の衛星メンテナンス請負でデブリ処理衛星費用を賄う模様だ。

また日本JAXAがテスト段階だが50cmクラス及び、
それ以下サイズの金属製スペースデブリの回収用巨大アミをテスト中で、実用化に向けて動いてはいる。
これも大気圏投棄型だ。
費用は日本の国税からになりそうだ…
アメリカやロシアが費用出してくれても良いのではと思うが…

AL4世界では費用に関して国連がもつということで確定し、今まで行っていた。

しかし…大気圏投棄型とわかるように、数mサイズの処理であり、
百mサイズ、大気圏に投棄しても燃え尽きる事なく地上に落下する、この戦闘で千前後発生した大サイズは破壊処理して十m未満にするしかない。
衛星処理に関しても角度が浅いと地上へ到達する。
また大きさも20mクラスとなるとの破片が多数地上へと到達する。

大気圏投棄処理した宇宙ステーションスカイラブは、
オーストラリアへと破片を降り注ぎ…
因みに17才の少年が屋根に刺さってた破片をアメリカの新聞社に持っていき1万$の賞金を獲得した。

2001年の30mサイズのロシアのミールは先の推進機での処理方法の様に、
宇宙船をドッキングさせ、大平洋に制御して落下させ回収処理方法をとった。

そうそうには百mサイズのスペースデブリは発生しないだろうが、
この世界は回収船は恒星間を無人で動き、100m大サイズのデブリも回収し資源化する。
是非とも作りたいものだ。

「さて、じゃあ機動要塞楔とナノマシン打ち込みにいってくるか」

「あいでち〜」

まだインゴット略奪作業中の様で動いてはなかったが、いつ帰還するかわからない。


機動要塞は30km級の球体、その為に楔を打ち込むことができるだろう。
過去にマクロスフロンティア…ドーム状で横幅は10km超え、上下に10km未満が惑星認識で楔をうちこめたからだ。
打ち込む際は惑星サイズが基準で、崩壊したあとは破片上でも開くことができる。
航法時460光年速/h、航行消費1。
流石に巨体なので航法をつかってもその速度が限界なのだろう。


不明艦…ミサイル艦という表記だが、純粋なミサイルではない。
誘導型レーザー艦という部類だ。
針ネズミの様な…機動要塞がいなければ火力最強の部類であろう。
ただ、1対1では火力はサイズ的にはデストロイヤーの方が上であろう。
防御力ミサイル艦の方が上にみえるが…
全長約1.1km、航法時25300光年速/h、航行消費800。


『ところで、この後、この惑星どうなるんでちね?』

艦に打ち込みに回っている最中にルーロスから質問された。

「この惑星には地下都市があって民間人がいるんだよ」

『移民してきた人たちは、2000Gを経験したんでちか?』

「いや、そこまでは加速はしてなかったみたいだね。
低加速にて初回移民をおこなった…
あとの植民船は無人で派遣され、様は植民地はただの無人基地状態で建設される。
だから基地の放棄等ができるが初回移民したこの惑星はできないらしいな…」

時速3光年が航法時にGを受けない限界らしい…


……

「さて、こっちの惑星ではナノマシン打ち込み忘れはないよな…?」

侵攻艦隊は保管所からの吸い上げが終了し帰路へとついていた。

「多分ないでちね〜」

「じゃあ2-251-10へ行ってくれ」

「あいでちぃ〜ショートワープしまつでち」

惑星2-251-7軌道上からルーロスが超空間へと突入し、
数秒後には2-251-10軌道上へと出現した。

この侵攻側恒星系は根拠地に衛星があった。
衛星には…
衛星基地…衛星にて施設運用に必要な基地…ただそれだけの用途につかわれる模様で、
あとは月面での維持に必要な電力の発電所を兼ねている。
なので衛星には大規模発電施設は見当たらなかった。


チタン抽出所…
チタンと表記されてるが、ルナクォーツという素材を加工している。
通常のインゴットは輸送保管が必要であったが、ルナクォーツに関しては輸送保管の必要がない特殊素材である。
また一部の艦の製造に必要な素材であった。


転送装置…
(ほう…なるほどね…)
この転送装置は常時接続でない、冷却時間が必要、航行同様量のデューテリウムを必要とするデメリットはあるが、
90万光年先でもタイムラグ無しに艦隊を送り付ける事ができる。

90万光年のワームホール型超空間装置…
現状異世界軍が使用しているのはチューリップであり、
オリジナルと違うのは本来演算施設が必要な位置決めであるが、
施設を作らず2つのチューリップのワームホールを固定している。
その副次的効果で意図なく転移もなく、個人ボゾンジャンプもできない。

まだ異世界軍の勢力圏はベテルギウス宙域内に限定され約1500光年がチューリップでの接続範囲内だ。
万光年単位でのテストはしてなく、どの位の距離まで可能か未知数だ。

それに2つのチューリップ固定の為にかなりの数のチューリップが存在し、地上侵攻軍でも運用している為に数は十万を超えている。

1回ごとに艦隊単位では大量のデューテリウムが必要、大規模施設として必要、惑星固定施設等のデメリットはあるが、
チューリップが使えなくなる距離でならありかもしれない。

他に入手した技術のなかにはスターゲイトもあるが、こちらはナクアダが必要な為にまだ作れもしなく、
更にはアドレスがわかれば誰にでも使用可でもあり…

転送施設にナノマシンを打ち込み、地上へと向かった。

地上では原子力発電所が存在していた。
ただし燃料はウランではなくデューテリウムを使用、
更には随時燃料投入の為にどちらかと言えば火力発電に近いニアンスだろう。
放射能事故がないクリーンエネルギーとしてつかわれ、いわばデューテリウム発電所といったほうがよさげの全くの別物だ。

原子力発電には通常、使用済み核燃料の他、放射性廃棄物、また廃炉した炉も放射性廃棄物と言ってよいだろう。
まず使用済み核燃料は2010年までは毎年約1200t発生していた。
現在日本国内には、各原子力発電所、及び貯蔵所に約20万トン近くあり、
使用済み核燃料は4年間は必ず冷やし、少し放射能レベルが下がってから再処理へとすすむ。
使用済み核燃料の状態では10万年冷やし続けなければならない。
特に使用すると燃料内に発生するプロトニウムや各種超核種が非常に厄介であり、
国土のある国なら処理せずにそのまま埋める方針だ。
アメリカは10万年冷やし続け、その後100万年以上隔離の計画だ。

再処理は、利用できない高濃度放射性廃液と、プロトニウム含む再利用可の部分をわけ、
高レベル放射性物質のプロトニウムを燃料としてプロトニウムを減らし、放射能を減らすのがプルサーマル方式というわけだ。

現状では再処理済みの未使用核燃料=MOX燃料もプロトニウムが存在するために高レベル放射性を発する。
それに反原発派は反応している。

だが再処理前の使用済み燃料棒約20万トンの高レベル放射能をどうするのでしょう?

現状では孫の孫…さらには20世代の子孫に至って20万トンの使用済み燃料棒は減らない。
さらに冷やし続けなければならない。
国外には国際条約で持ち出せない、更には使用済み燃料棒内にはプロトニウムが存在し、核爆弾の原料となり、
国際条約脱退して勝手に第3国に貯蔵すると、第3国が核爆弾をつくれてしまう。

また忘れてはならない福島第一原発の4号機、あれは使用済み燃料棒が停電の為に冷やされなくなり、
水が蒸発した為に露出した燃料棒から水素が発生し爆発した事を…

原子炉は炉内に制御棒を下げている状態であり、
使用済み燃料棒は制御棒を差し込んでいる状態ではあるが、
状態は変わらない。
はっきり言えば格納容器内には汚染された空気が気圧高くおさまっているが、
まず汚染された空気を放出して空気を入れ替えれば、
使用済み燃料棒プールの上部環境と一緒になる…
あとは水が湯だってるか湯だってないかの違いだ。

そして燃料棒の状態の違いは、ただ半減期で放射能値がさがりつつある、炉内にあるかプールにあるか、
水を沸騰させる時間の違いだ。


原子力発電の地下や建屋には、たとえ原子力発電所が全廃となり廃炉となっても、
行き場のない使用済み燃料棒が存在し続け、10万年以上冷やし続けその管理費用も発生するわけだ。
東電が倒産したら国民の税金で管理しなければならない原発政策の負の遺産ともいえよう。

冷やさなければ…福一4号機の再現になる。

燃料集合体が250kg、670kgと1t未満、長さ約5m未満なのも驚きだが…
燃料集合体個数から考えると20万ユニット以上存在する。

結局はMOX燃料をつかって放射能ごみの総量を減らさざるえないだろう。

反原発の人は10万年冷やし続けなければならない20万ユニット以上の放射能ゴミをどうするの?の解答ができてはない。
ただ反対だけだ。
プルサーマル計画は貯蔵量限界の使用済み燃料棒保管プールの使用期限を延ばすのが目的だという。
確かにその考えもあろう。
だが10万年冷やし続けられますか?
日本全国停電したら、復旧に1年かかったらどうしますか?
極論いえば汚染気にせず海洋投棄だろう。

もちろん原発推進派も処理については解答もでてない。
今のところ信頼のおける新品のウラン燃料棒で増やし続けるだけだろう。

MOX燃料を使用し新しいウラン燃料を使用しなければ冷却が必要なゴミの総量は減りまた冷却期間も短くなる話だ。
そういった妥協案は必要とは思える。

廃液に関しても反対派は危険だといっている。
MOX燃料へと再処理の際使用済み核燃料から1tあたり…2ユニット〜5ユニットから発生する500リットル液体は、HALWという高レベル放射性廃液であり、
100万年以上放射能を発し腐食性もある危険な液体だ。
専用攪拌、冷却機能つきタンクだがいつか漏れる危険はつきまとう。
新しいタンクに移しかえ…元のタンクも高レベル放射性ゴミになる。
冷却の必要があるHALW程ではないが…タンクも長期間隔離だ。

ただし100万年冷やす必要はない。HALWの状態では冷却期間は4年で10分の1、100年で100分の1、
600年で安定化、
その後は僅かに含まれる超核種の微量の放射能と、崩壊熱を発する。
ようは裸でHALWに浸かる、飲み込む等しなければよい、
または同じ室内に暮らす等しなければよいレベルにおちこむ。

腐食性を解決するためにHALWを日本はキャニスターと呼ばれるガラス固化にする。
漏洩という面は解決つく。再液体化するかどうかはわからないが…
キャニスターは50年冷却監視、その後程300m地下へ処分予定の計画で、
キャニスターは現状再液体化の傾向はみられなく…量的には現状約2000本の状態だ。
冷却の必要がある放射能ゴミとしたら20分の1以下にはなる。
さらには10万年継続冷却はさけれ…
反原発派は危険なキャニスターを増やすな!!
データーが違う!100年冷却必要だ!と主張してるが、100年でも10万年よりかは遥かにましだ。桁が違う。

キャニスターの最終処分場の問題で揺れてるが、
新たな原発をつくるよりかは遥かにましな問題ではないだろうか…

新品を使わず、MOX燃料使い続けると冷却の必要な放射能ゴミの総量は減る。つまりスペースが空く。
そこに保管すれば…

使用済み核燃料の状態はプロトニウムが存在する為に10万年冷却の必要があり…

プロトニウムをはじめとした半減期の長い超核種を処理とした、
20万トンの冷却が必要な放射能ゴミと冷却期間をいかに短くするのが問題だろう。

安心して10万年冷やし続けられる場所が日本にありますか?

結局のところ冷却の必要がない最終処分に至った国はない。
放射能を使い続けたかが70年、その期間産出した放射性物質の処理=0化にすることはできなく、
新品の燃料棒を使用する為増える一方だ。
問題なくなる時間にはまだ程遠い…


放射能ゴミの話で脱線してしまったが、
AL4世界では異世界軍がコスモクリーナー搭載カーゴトレインを除染目的で派遣し、
ついでに処分待ちの燃料棒についても解決、HALWについても解決ついた。
ただし、弊害があり常時コスモクリーナーが稼働状態の為、
ウラン使用した原子力発電所近辺通過すると営業停止、なをかつ他の箇所から未使用燃料棒を搬入しなければならない。
電力会社の天敵となった。

その為、今では他のコスモクリーナーは解体し、事故に備えて…また放射能処理用として佐渡基地に2隻いる状態だ。

さてデューテリウム発電所は、放射性物質を一切発しなく、
同Lvではデューテリウムインゴット生産より消費が下で、供給出力電力からデューテリウムの必要需要電力は下。
ウィンウィンな関係だ。
そして同Lv規模のソーラーエネルギー発電所より出力は上である。

この惑星では1箇所の発電所があり14炉稼働。265.8Mw出力、時間辺り3901インゴット消費で発電している。

炉数で考えると、通常の原子力発電の方が出力は上だ。
燃料を重量でみると年間消費34t…1炉あたり2.4t…
燃料棒の交換サイクルが100Mw出力炉でだいたい30tなので、放射能ごみを出さない分エコといえばエコだろう。

先の太陽光発電にて惑星全土をまかなっている面から考えると、
案外省エネ文明なのかもしれない…

AL4世界にもちかえればデューテリウム工場とあわせて世界中の通常原発と交換できれば…また別でもあろう。

打ち込んで次の施設に…

あとは…防衛兵器の惑星バリアに未だ打ち込んで無かった。それも打ち込み…

……

「そういえば恒星転移してきたんだよな」

『そうでちね』

「その装置は何処だ?」

『……恒星近辺から反応でてるでちね』

「あ、ここではなく恒星から?」

『でち』

「じゃあ、つれてってくれ」

『あいでち〜』

……

ルーロスに回収され向かった先には…
恒星の周囲8箇所に衛星が浮かびアンテナ状の物を恒星に向けていた。

「これ?」

「だと思うでちが…マチュタ〜同化してみてくだちゃい」

とともに船外に出て同化しながらナノマシンを打ち込む。

「ルーロス」

『あいでち』

「これはこれでいいが、エネルギーキューブみたいのないか?」

『キューブでち?』

「10m四方のだな」

『みつけたでち』

ルーロスに連れてかれて、別衛星の裏面に設置されていった物体にとりつく。

内部は殆どエネルギーで占められていて、恒星に投棄すると擬似ガンマバーストが発生する。
それを全て受けきって転移エネルギーを確保、恒星系転移を行うというものであった。

(最終手段としてには良いかな)
現状でのデメリットと言えば、銀河鉄道のレールが途切れてしまう、
ベテルギウス宙域を捨てる結果になってしまう等が考えられる。

ただその場の離脱はできよう。

(さて…打ち込みにしわすれた箇所は…)

確認しつつもう無さげだろう。
ナノマシンのデーターを吸い上げに世界扉をとなえ…

……

他世界経由で再びGXWの世界へと現れた。

(さてっと…あれ?)

ナノマシン取得機を転送装置にかざすも、取得機からのカウントダウン表示がほぼ変わってない。

カオル時間的にはついさっき、世界の時間的には30日ほど先になってる筈だが…

他の施設から取得しようと…かわってなかった。

カオルはまだわかってなかったがランダムであり、ストーリーを知らない世界だからだ。

(まいったなぁ…時間飛ばしできない世界か…?)

カオル的には初の経験であった…

ここでカオルは選択をせまられた。
1すぐに帰って後程くる、
2大体の艦船のデータ抽出がすむ明日の昼過ぎまで精製作業して過ごす…
3大体の施設系のデータ抽出がすむ4日後まで精製作業して過ごす…
4機動要塞のデータ抽出がすむ30日後まで精製作業して過ごす…

(…30日はないかな)
流石にそこまでだと情勢がかなり変わる筈だ。
地球に戻ったら宇宙戦闘種の大侵攻で太陽系が滅んでいた…という可能性もある。


もちろんカオル以外にも異世界から救助し軍を率いる人材はいるので、日々異世界軍の戦力は拡大している。
カオルが常に居なければいけない状況ではないともいえる。

SRWOGの世界から、バン少将、ダイテツ少将等が、
大帝国の世界からはレーティア中将、ルクシャナ中将等、
銀河英雄伝説の世界からはウランフ中将、アップルトン中将、キルヒアイス中将等…
また副官レベルや艦隊司令候補、分権艦隊司令、中小基地司令候補として多数の人材がいる。
ラップ大佐等、
また予備役としてヤン大将、シェーンコップ少将等…
等々の人物はいる。だが人材はいても対宇宙戦闘種戦とみれば戦力面では常時稼働率戦力では不足していて、

まずヤマト改級は現状1隻が1会戦分のみ…カオル自身がもう1隻分所有中、
最強の現有戦艦トリア号は、運用者にカオルを必要としている。


前回増援火力のビッグワン大量編成はまだボイラーメンテ中が殆どだろうし、
盾役になったのリオデジャネイロ級改?の新規建造はしてないし、これ以上警備艦からは引き抜けないだろう…

新規技術軍備に関してはカオルが入手してくるのが主にメインであり…

更には地球のベテルギウス宙域内での位置だ。
ベテルギウスから銀河中心方向に太陽系は位置していて、
更に約350光年中心方向に向かうと宇宙戦闘種が存在するα宙域と接触する。
前回α宙域から宇宙母艦級が侵入してきた為に迎撃戦を行った。

現状では…また10匹宇宙母艦級が侵入してきたら対応が難しく、対応できるなら良いが、
いよいよ最終手段になると…2度と入手不可能なエンシェント艦トリア号の準超新星威力の大暴走自爆しかない。
それで1度はは凌げる算段だ。ただそれは太陽系近傍ではできる手段ではない。

その大自爆もカオルが居なければできない。
またこの手を使うと2度目はなく…地球人類生き延びるには地球を棄てざるえなくなる。

理由としてはトリア号自爆時にはヤマト級も全滅時の可能性が高い。
ヤマト級健在時に最大防御力、最大火力のトリア号を捨てれば、その後ヤマト級だけでささえ続けるのが難しくなろう。

宇宙艦船建造力向上が、現状異世界軍の課題であった。

遅延的、撹乱的対応し、カオルが戻って最大戦力で対応が現状の対応策であった。

なんにしろ長くは滞在はできないだろう…
悩ましいのは明日と4日後…ナクアドリア精製するとヤマト改級の3隻目分と4隻目分の燃料所有の違いがある。

……

銀河標準時2002年8月27日1時

==AL4の世界・横浜白陵基地隔離室==

「ただいまっと…」

真空設定にしたままの隔離室にカオルが帰還してきた。
オペレートしているコバッタに合図し空気を充満させて、通常区画にでてB55ハンガーデスクへと向かう。

[マスター、お帰り〜]

「おう、帰ったよ。何か変わった事は?」

結局のところ10日間GXWの世界ですごして…

[まずロムレスにはなんとか予定数のトレー級送りきって、
ダブルトレー級がこれから。
トレインカーゴは予定数の73%消化ね]

「橋頭堡、戦線的には確保したのか…」

[あと、超合金Zの変換に成功したよ。これから僕たちでも超合金Z製の機体、艦船つくれるよ〜]

「ほう」

ビダン博士が率いる技術部が研究成果をだした。
無敵のマジンガーZの装甲素材に使われている超合金Z…

現在異世界軍では艦の製造に合金Zが使われていた。
合金Zはアフロダイに使われていた素材で、超合金Zより格段に劣り、
作業種BETAに対しても無敵ではない。

装甲厚を厚くした陸上戦艦ならBETA地球戦役では被害はほぼ皆無であったが、
そこまで厚くできないスフィンクスでは被害がでている。

地上においては浮力の問題、重力による重量の問題があり装甲厚には限界がまずある。

基本、車体8m台の戦車では重戦車ティーガーUあたりの69tあたり〜80tが限界であろう。
第二次世界大戦時にはエンジン出力や燃費の問題で防戦のみでしか活躍できなかった。
マウスの188tは…最高の防御力を求めたがエンジン及び燃費が解決つかず…結果鹵獲された。
1990年代だとしても、長さ10mで188tでは、重量が集中し、橋など構造物がもたない。
突撃級や要塞級も旧都市戦では道路をぶち抜いて下水道に到達、抜け出そうとしていたところに腹をぶち抜かれ等度々あった。

速度もM1A2のガスタービンでも時速20kmが良いところか…
結局のところ長さ8mサイズでは、80tが都市部の構造物が普遍的に支える限界ともいえよう。

重量を考えずにつくり、第二次大戦の航空攻撃に対して無敵を誇ったのは、ドイツの高射砲塔ビルであるが…
建物自体は原爆に耐えきってBETA戦までは非核記念会館、BETA戦ごには再整備され軍事拠点化されたが、
それもBETAの侵攻で建物ごとなくなった。

だが宇宙空間においては機動性やコストをみなければ1kmの装甲でも可能で、重量は無限大ともいえよう。

宇宙要塞等は代表的であろう。
同技術レベルで宇宙要塞を破壊するのは極めて困難で、
要塞攻撃にて防衛火器を減らし、強襲白兵戦により内部制圧する手段がとられる。

亜光速まで加速した氷弾でも破壊は可能とはいえるが、バリアフィールドの無いイゼルローン要塞であれば、
一桁〜十数発は耐えれよう。
三十発台になると多分たえきれはしない。

「ヤマト級改装も考えなくてはかな…」

[あ、マスター、その世界の技術情報なんだけど…情報くれないの?]

「ああ、いま渡す」

サーバーへと身体の一部を同化して情報を流し込む。
10億ヨタ=100溝まで強化されたサーバーへと一気に流し込む。

[ううぅん]

コバッタ達が情報の快楽に悶えているのだろう…

……

[まずはサンプル作って〜]
悶え終わったコバッタからの請求がきた。

GXWの建造技術は凄まじいものがある。
ヤマト級よりかは火力防御力も弱いだろうが、資材あれば半年足らずで700m級が万を超える艦隊を揃えられる。

その大量生産技術再現可能かは…まず素材が生産可能かの診断が必要であった。


過去に、様々な異世界技術を持ち込んだ。
その中でも筆頭のナデシコ世界のプラント…
第1号機を同化でつくりあげると、チート力を発揮、
未知なる素材をも地球由来鉱物資源で作り始めた。

1機程度のワンオフを試作するならカオルの同化でも構わないが、
大量に作り上げるにはやはりプラントで作れる素材かが重要であった。

異世界素材でも地球由来ならほぼ素材を再現しつつあるプラント、
幾つかはまだ変換ができない素材があるが、数える方が早い実情だ。

だが地球外素材に関してはそうもいかない。
まだ太陽系内由来にかんしては代用素材等で作る事かできよう。
だがあそびにいくヨ!!のキャーティア技術等の宇宙船等は太陽系外素材で再現不能であり、地球系代用品もきかない。
大帝国世界においてもまだ1部分だ。
あそびにいくヨ!!では、
ドギーシェア…犬の人が地球へ技術提供して、地球素材で生産したのみ…
つまりドギーシェアからみたら、劣化品がプラントで生産できる状態だ。

そしてSG世界で発見され、
プラントにて変換不能な筆頭…ナクアドリア…
ヤマト改級のリアクターに採用され、1番変換したいエネルギー物質であるが、
こちらの素材はSG世界においても1惑星しか存在しなく、基本自然界にも存在しない。

それはAL4世界においても同様と考えられ、SG世界の惑星ランガラで起こった転換プロセスをナクアダのある惑星で起こす。
またはプラントでナクアダを強制的にナクアダインゴットを4千分の1に圧縮するか…
またはカオルが1から変換作業するかに限られている。

ナクアドリアの入手手段はこの3つのみで確定的であろう。

ただし現状わかっている転換プロセスは、
惑星での転換プロセスを行うと鉱脈規模次第ではせっかくの資源惑星がコアごと破壊され、入手先を失うことになる。
1回転換プロセスが始まると転換できるものが無くなるまで止まらないのが理由で、
前にも記載したが、惑星ランガラの際は2年程前に行ったナクアドリア核爆弾の実験にて転換プロセスが意図なく開始さる。

開始されたプロセスを止める手段はただひとつ地下深く潜り、核爆弾で直接鉱脈をたちきる力業のみ。
地下の大鉱脈を直接弄れる技術が必要ともいえ、慎重に検討が必要な問題だ。

ニュートロニウム…
アスガード文明をささえる希少物質で、
特にニュートリノ・イオン・ジェネレーターの制御等に使われる。

SG世界では惑星ハラ及び惑星オーリラにて確認されたが、
宇宙的には存在が少ない予想で、
AL4世界に存在しても100万光年範囲内にあるかどうかだろう。
またはカオルによって同化生産が必須。
時間はチャレンジしてないので不明。

SG地球にアスガード技術全てもたらされて代変素材探し中だろう。

ナクアダ…
SG世界ではそれなりに存在するが地球にはないエネルギー素材だ。

AL4世界においては惑星ロドニアにおいて発見された。この世界にも存在する物質であり、
うまくいくならBETA宇宙戦闘種担当エリア内で1〜3惑星、無くて3担当エリア、
あってSG世界並み頻度10惑星と考えられられるが、
まだそこは調査サンプルが少なく定かではない。

さて、エネルギー系素材をあげたが…
ゴアウルド文明やアスガード技術提供をうけた地球艦、
エンシェント文明、オーライ文明には、
地球でのチップの変わりに制御クリスタルがCPUとして採用されている。

この制御クリスタルは地球に存在するクリスタル=石英でできているわけでなく、ナクアダから作られるクリスタルであった。
いわばナクアダクリスタルとも言えよう。

つまりナクアダはエネルギー素材だけでなく、CPUをもつくれる、またスターゲイトの素材にもなる万能素材とも言えた。
ナクアダからエンシェント技術で作られたスターゲイトはブラックホールにもそれなりに耐えられる程の強度がある。

クリスタルを指すのが現代地球では石英、SG世界ではナクアダクリスタルなのはわかっただろう。

「できたよ〜」

[ありがと〜]

コバッタはサンプルを受けとり早速調べ始める。

GXW世界から仕入れたクリスタルは…
向こうの世界においては25光年の範囲内で18の惑星からメタルと共に採掘されている。
うまくいけば地球からも採掘できるかもしれない。
最悪でも100光年以内なら見つかるだろうの推測でもある。

地球にてそのまま生産できるか、または代替素材を探すのか、またはカオルが変換専門になるかは…

プラントは元はナデシコ世界の大規模無人戦艦群生産工場…ナデシコ世界の木星プラントから取得した。

木星プラント…元々は古代火星人と言われた超古代文明人が恒星間移住の為に作り上げた中継生産基地というべきもので、
それを月から火星経由で脱出してきた独立派が見つけ、
食糧を入手する事ができた彼らは生き延びる事ができた。
取得時…作中時間付近では入手した木連による増築に次ぐ増築で100kmを超える構造体になっていて、
食糧以外にも無人戦艦や補助ロボット等を生産可能にしていた。
もちろん木連独自ではなくほぼ超古代文明産だ。

そんな巨大物体その物を作り上げるには膨大な資材がいる。また同化時間もだ…
そこで、そのプラントの生産コアというべき部分…原子変換の無機質部分を担当する箇所と部品加工機能部分を限定取得し…
その最小限規模が異世界軍でのプラントとよべる存在になっていた。
鉱物資源に関してはほぼ万能を誇る異世界軍のプラント。
生物に関してだが…まぁこの世界ではBETAの死骸が筆頭にあげれよう。

勿論利用可である。
ただ利用可といっても元のとは違い解体迄…調理まではいかない。
甲殻付き肉、骨付き肉、内臓付きになるだけだ。

同様に人間もプラント内に間違ってはいると解体、骨付き肉の固まりになるとコバッタは話していた。
作動しているプラント周囲はコバッタ以外は立ち入り禁止だ。

加工して食品にするなど解体以外に、生物を変換する機能は異世界軍のプラントにはない。

オランダのサイエンス番組で、人命に抵触しない身をはった実験を実際に行った番組があった。
2人の司会者が互いの尻の肉を病院にて2〜3cmそいで、食ったとか…

解体はできるが問題が1つ…BETAの死骸は腐敗速度が速く、腐敗した肉を再生する事は不可能であった。

通常のと殺では4度の温度で管理され、24〜48時間以内に解体出荷処理される。
日本では馬も年間2万頭…
競走馬として買われなかった無駄飯くらいの若い馬…年間8千頭〜1万頭あまりが生まれ、
競走馬になるのは年間約2500頭。
受け皿の乗用馬は約2万頭弱、残りはと殺行きだ。
そして競馬で走りあんまり成績が良くなく牧場主に引き取られなかった、優勝しても牧場主が手放した…
乗用馬として余生をすごせない…
引退馬は大多数が廃用馬としてと殺行きだ。

それ以外にも年間5千頭あまりが食用馬として、生きたまま輸入、
肥育されと殺行き、
アメリカで過剰生産された競走馬も生体輸入されと殺行きだ。
ケンタッキーダービー優勝馬も日本に種馬として輸入され、後にと殺行きになっている。
子種が活躍できなかったファーディナンド、ダービー優勝馬だ。

で、輸出されない馬はというと…
アメリカ国内ではと殺禁止、食用として馬肉は食べないの為、
採算見合わない馬は育成放棄=餓死させるという…
因みにイギリスとオーストラリアも馬肉は禁止だ。

日本では天寿を全うする馬は1%未満、他はと殺行きといえよう。
と殺された馬肉は食用、ペットフード等に利用される。

またそれ以外の牛、豚、鶏等は鮮度を保つ為に法律でと殺後48時間以内に処理が定められている。

それを当てはめると48時間以内に処理が動物同様、炭素系で構成されるBETAにも適用されようが…
だがBETAは炭素系で構成されており、生命活動を停止すると、場所によりけりだが6時間程度で腐り始める。
戦闘活動を行っており酵素により…
また体液…血液に硫黄成分を採用してるのが理由ともいえよう。

人間が孤独死し、体液が黒ずんで布団に染み込み床へと染み込み…相当の密室内の臭いに近いといえよう。

まぁ要するに戦闘後に安全になった環境下でプラントまで運び込み解体=血抜きもし、冷凍するまでBETAの肉は鮮度を保つ事ができないわけであった。

なのでBETAの死骸は焼却処分または太陽投棄となっていて、
太陽投棄が異世界軍が関われば低コストとなる。

[検査結果でたよ〜]

「で?」

[まず、メタルインゴットだけど、生産元の素材は地球にあるけど、地球では生産不可、 プラントでは生産可。
理由として生産工場が帝国では危険すぎるし、居住してない海外用地でもちょっとね]

「あ〜…」

垂直に奥深くまで堀続ける超巨大型採掘マシン。
下手したらマグマ溜まりをぶち抜き意図せぬ火山を形成するかもしれない。
火山地帯でない海外なら安定はする意見だが、土地問題が絡んでこよう。

[生産施設は他の惑星での設置をおすすめするよ。
で、クリスタルインゴットだけど…
地球に存在してないね〜
プラントで素材は変換可だね]

「GXWの艦船建造や施設建造は可能か…」

[ただ、変換に大量に必要とするから現行だと他の艦船建造に支障がでるよ]

「むぅ…例えばクリスタルインゴット1000tにするには?」

カオルが提示したのがGXW軽戦闘機が自動生産にに必要な1000t。

[資源4万t〜6万t必要とするね〜]

「20倍〜30倍必要とするのか…
どっかの惑星に鉱脈はある?」

[かもしれないね〜これから調査にはいるけど]

実はあまり他の惑星の地下資源の調査はおこなってない。
ナクアダ発見は、鉱脈が地表に露出していた惑星ロドリアをたまたま発見したにすぎなかった。
流石に太陽系外進出1年未満の期間で、ベテルギウス宙域内のすべての惑星の地下資源までの調査を終わらす事はできてない。

[あと、デューテリウムだけど、地球での生産、使用はおすすめしないよ〜]

「えっ?」

[地球の水を宇宙にて大量消費するからね〜]

水資源からデューテリウムは精製されている。
そしてデューテリウムインゴットは宇宙船内にて消費消滅して、あとにはごみも残さなくなる。
つまり水資源をいつかは枯渇する話にもなる。
現在約12億の人口がいるので、水資源の減少は好ましくはない。

「なら…別惑星での精製…かつ大気がなく居住に通常では適さない惑星が好ましいか…」

GXW世界の施設等建造、大規模無人艦隊編成できるかと思ったが、色々解決の必要があるようであった…



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