第029話 GXW編06 機動要塞取得、爆沈


==AL4の世界、トリア号艦内==

ハイパースペースにて急行中のトリア号船内に世界扉が形成されカオルが出てきた。

[マスター、お帰りなさい。長かったね〜]

「ブラックホールによる時間遅延を受けていた。時間あわせしたい。今日の時間は?」

カオルの携帯している時計は加速の影響を受けずに銀河標準時を客観時間で示すようには作られてるが…
高重力による主観的時間遅延の影響は受ける。

[銀河標準時2002年9月30日午前8時27分]

「そんだけ時間たっちったか…」
携帯時計は9月14日午前10時9分を表示していた。
出発時間は9時14分であり、P3W-451での活動が1番時間とられてたとは思える。

[で、報告なんだけど〜]

「あ、フラグ回収にいかなきゃいけないって…デフコン3??!!
なにがおこってる?」

ブリッジにて緊急度合い状況が一目でわかるよう、デフコンランプが黄色、3が点灯していた。

デフコンは、Defense Readiness Condition…防衛準備条件の略で、
通常は戦争への準備態勢を5段階に分けたアメリカ国防総省の規定をさす。

デフコン5は完全な平時であり、
デフコン1だと完全な戦争準備態勢となり分かりやすい。

デフコン5では核攻撃機はアメリカ本土地上待機であるが、
デフコン1だと24時間3-4交代でアラスカまたは北極圏上空待機となり、その他も地上待機となる。

過去にはデフコン2がキューバ危機、1962年10月23日に宣言されB-52爆撃機が空中待機、
残りが滑走路待機状態になり、11月15日まで継続された。

デフコン3は第四次中東戦争の1973年10月25日と、同時多発テロの2001年9月11日に宣言された。

湾岸戦争のクウェート侵攻時は、本土攻撃の恐れなしでデフコンは冷戦時平時の4のままか、5だったと思われる。
一応1990年7月24日に、アメリカ国防総省がペルシア湾周辺を警戒地域に指定し、
イラクはクウェート国境に陸上部隊3万人を集結させる緊張状態ではあったが…

9.11の時に10時10分にデフコン3が発令され発令者は国防長官の筈だが…
その時は国防長官はペンタゴンの外で救助にあたっていた為に誰が発令したか未だに不明だ。

9.11時に中東戦争時以来の最高レベルとなったデフコン3だが、
ハイジャック認知から約2時間たってからの発令、WTCにAA11便が突っ込んでから1時間半たってから…
8時55分にはブッシュ大統領は突っ込んだと報告は受けてたのに遅い発令かもしれない。
もっとも政府側も情報は錯綜し、大統領には小型機がの印象で小学校参観中…
9時38分時ペンタゴンにAA77便が突っ込んだ時にもまだデフコン3は発令されてなかった。
大統領が9時20分にWTCに2機の旅客機が突っ込んだ放送したにも関わらず…

AL4の世界においては9.11は起きてないが発令の混乱は知っている、またあのテロを実際に予想できなかった…

一応は軍訓練してたが、実際におきるとは予想してなかっただろう。
1999年、ハイジャックされた民間機が世界貿易センターとペンタゴンに飛び込むことを想定した訓練をNORADが開始。
2000年6月、司法省がテロ対策のマニュアルを発表。
これの表紙がWTCだが、実際にアメリカ国内でおきるとは思ってもいなかっただろう。

話は戻すが発令の混乱もカオルは知っていたが、デフコンは人への分かりやすい目安にもなる。

異世界軍人材は9割以上がコバッタ、ヤドカリ、ターミネーターらで占められ、
彼らの忠義のもとで動いている。
全体への情報共有能力はどんな軍にも負けてない自負はある…
が、それは電脳スペースの範囲なので、人に対して分かりやすくした経緯がある。

まず各方面軍別でのデフコンが設定された。
それと宇宙全体でのデフコンも設定され、
今回トリア号に表示されてるデフコンは宇宙全体に関わるデフコンである。

異世界軍では各司令官とコバッタ達が判断してデフコンレベルが決まる。

[Θ宙域にて大規模艦隊戦跡が発見されて、現在このトリア号は調査指揮艦としてハイパースペース航行中。
戦場跡の脅威度からデフコン3発令]

「こっちに宇宙母艦級艦隊が攻めてくるデフコン3って訳じゃないね?」

[それじゃないね〜、今の戦力判断と前回の宇宙母艦級3隻ならデフコン2以上になるよ]

「ふむ…じゃあ先にフラグの処理いってくる。近日に戻るよ」

[了解〜]

カオルは世界扉を唱えて……


==GXWの世界==

世界扉を抜けた機動要塞の中に出たカオル。
(と、と…)
直径30kmの機動要塞が、かなりの震動している。

(なに?ヤバいとちゃう?)

状況把握してないが、宇宙空間で地震や波揺れもないのに震動がおこる…
すなわち攻撃を受けているかもと推測される。
状況把握及びナノマシン回収作業に……

……

(げっ)

ナノマシン回収しおわったあたりでこの機動要塞の状況を把握した。

世界扉の楔をたてた機動要塞と他の新造機動要塞含む計256基の機動要塞の所属する10万以上の艦船は、
停泊根拠地にて6勢力の連合艦隊の迎撃を行っていた。
対する連合艦隊は合計約200万隻以上の大艦隊の襲来だ。

艦船総数から不利な戦況といえていよう。
そう…この要塞は撃沈か爆沈をするのが目に見えていた…

カオルは脱出路を頭に叩き込むと脱出しようと移動するが、
(間に合わない?)
爆発には耐えられるがATフィールドが発生してばれてしまう…
カオルの最高移動速度は音速超えた時速約2500km、秒速にして約690mが最高。
ただし、直線での速度だ。同化しての移動速度ではない。

爆発ではなく爆轟になると低速でも秒速2km、高速になると秒速3km〜秒速9km以上にもなる。

(なら…)

進行方向を変え、出た箇所が要塞中央部を走る要塞砲の発射口…

ルーロス改をだし、船内に同化で飛び込み、
「緊急離脱!!」

「あいあいでちぃ」

瞬時に加速するルーロス改、要塞内部からの音速を超えた爆轟から離脱してく…

「危なかったでちぃ」

「だな…」

ルーロスの中から、大規模殲滅戦というべき戦場観戦しはじめる。

30km級の機動要塞の数々が爆散していく…
1000発以上もの1km級艦の主砲が直撃すれば流石の機動要塞のシールドも耐えられず、
装甲も耐えられないのだろう。

機動要塞擁する側の戦力再建にはえらく時間がかかる筈だ。

(にしても…)

一人のかなり力のある者をよってたかって…

アニメであるなら、こんな事あろうかとの逆転劇があろう。
リアルな別世界や…または…
(オンラインゲームの世界か?)

オンラインゲーム…世界の人々と遊んだり対戦したりするゲームのジャンルで、
ゲーム会社側がプレイサーバーを用意する。

ファイナルファンタジー11や14、ファンタシースターオンライン、
ウルティマオンライン、クラッシュオブクラン、
アイドルマスター、ラブライブ、GTA等々多数ある。


そのなかでもRTS…リアルタイムストラテジー、リアルタイム制の戦略シミュレーションゲームにあたるだろう。
常に時間が経過し続けていて動いている戦略シミュレーションで、中の時間はリアルとおなじ時を過ごしている。


カオルオンラインゲームの世界と考え始め真実に近づいた理由として、
異常な艦船建造速度があげられる。

まずこれだけの艦船をもつとして銀河英雄伝説があげられるが、
多数の生産拠点をもって万を超える宇宙艦船数を揃えていた。

全長600m超えの標準型戦艦が1艦あたり約4ヶ月〜6ヶ月程かかる。
1km超えの艦隊旗艦級戦艦がその約3倍、12ヶ月〜18ヶ月程だ。
ただし1からの発注で部品生産からの時間で、
旗艦級艦船は設計仕様変更もありのワンオフ特注艦なのでその時間がかかる。

アスターテ会戦撃沈の第4艦隊レオダニスは設計仕様からかかり、
同型艦第11艦隊のレオダニスIIは7ヶ月ほども短縮しているので設計図期間がその位かかるとみてよいだろう。

部品生産後に工廠内の艦船ドックにて建造にはいる。

工廠は、エルゴン星系、シャムシード星系、
シャンプール星等宇宙空間、衛星軌道上工廠があり、
そのサイズは巨大な要塞とも呼んでよいだろう。

組立作業に入って艤装完了までドック内にて行い、
1つの生産ドックで…とみてみると、同盟軍標準戦艦がおよそ2ヶ月〜3ヶ月。
旗艦級艦船サイズでおよそ5ヶ月〜7ヶ月かかる。
モジュール工法によりブロック内内装は決められても、真空をすすむ船だ。
気密処理、空気充填等…
また各人員の部屋の寝具等、真空無重力状態で搬入できないのは多数ある。
24時間稼働でもやはりそのサイズ、人員生活の為の内装等を仕上げるのに、
大気のある水上艦船と比べ時間かかりはする。
特に大気気密部分、水上艦は進水式にてチェックを兼ねている意味があり、
豪快な横滑り式進水式で浸水などないか不具合を最終的にみる。
中国では豪華遊覧船が進水式ならず浸水式に2011年になったが…

宇宙艦船、特に地上との往復シャトルとちがい、
宇宙空間に廃艦か撃沈するまで一生存在する宇宙船の気密チェックは重要だ。

日に数リットルの大気もれがあったら、気付かない内に酸素濃度低下で、死の艦になり得るかもしれない…

気密チェック不充分で大気もれによる窒息死は、1971年6月30日ソユーズ11号の事故がある。
乗組員は全員窒息による死亡という痛ましい事故だ。

大気圏突入時にモジュールを分離した時に換気用の弁が開くという不慮の事案が発生し、
帰還船内の大気が宇宙空間へともれ出した。
帰還船は既にオートパイロットで突入し、地上へと無事に着陸したが…
カプセルから宇宙飛行士達がでることはなく、回収チームが駆けつけカプセルを開けると窒息死が確認できた。

原因は、帰還モジュールと帰還船を繋ぐ直径1mm以下のバルブに欠陥があり、設計では着陸時に大気を取り込み外気と帰還船内の気圧を一定にする装置であった。
それから宇宙空間へとカプセル内の空気を漏らしていたのだ。

ここからは推論の範囲になる。
空気もれに気がついた飛行士達はバルブを絞める作業をするが…
そこで問題が発生した。ソユーズ帰還船カプセルは宇宙飛行士3名が宇宙服着て帰還できるスペースはなく、
脱いでギリギリ座れる狭さであった。
全員がたって作業できるわけでない。

一人がGかかるなか立って椅子の下にあるバルブを閉めるのに、椅子をはずしてバルブを閉め始めたが…
カプセル内の空気が全てもれるのに30秒程、
バルブを閉めるのに要する時間は60秒、力尽きるまでに半分程閉められたが…
といった状態らしい。

新型設計から3人乗りへと容量スペースが増加するで、
以後ソユーズカプセルは宇宙服を着て座るよう2人乗りへと設計が変更され、今回の欠陥も修正された。

たった1mm以下のバルブからの空気もれでカプセル内の大気が30秒持たずにの状態だ。
気密チェック作業は計器にたよるが最後はヘルメットはずして自ら呼吸してチェックするのだろう。
その位責任をかけてチェックしなければならない。


リアルでは水上艦船が大型でドックにて仕上がる。

大和は時間がかかりすぎて参照ならない為、
第二次世界大戦時の戦時標準艦エセックス級だが…5年間で32隻計画、6隻計画中止、2隻建造キャンセルの結果、
24隻が進水まで仕上がった。
内に1隻のオスカーは進水後の艤装段階でしばらく放置され、50年代に就役になったが…
当時は部品は工場で生産するが、後はドックで起工してから進水し、
ドック内での建造期間は約1年〜1年半未満の時間を要した。
進水後に艤装で3ヶ月〜4ヶ月だ。


勿論それより短い期間で起工してから進水までもっていける艦船はあった。
リバティ船だ。

リバティ船の建造には、19の在来造船所に加え、専用の18の新設造船所が充てられ、これら37造船所が日夜流れ作業で短工期のフル稼働生産をした。
最盛期には合計37にも増加した造船所船台210基で、
1939〜1945年の6年間で延べ5,777隻、内リバティ船2,708隻という驚異的大量の戦時標準船を建造した。

が、正直乗りたいとは思いたくない船で、現在基準では検査不合格にはなるだろう。
1939〜45年の6年間でリバティ船2,708隻が建造され42年から本格的大量生産にはいったが、
46年4月1日までに、リバティ船の脆性破壊の損傷と事故が1,031件も報告され、
そのうち5隻がそれが原因で沈むか、または使用不能という重大な損害を受けた。
また強度不足により約700隻がスクラップとなり、戦果沈没船約200含めて、46年は約1700隻残存という。
それに戦時設計の為に耐用年数は15年と計算されていた。

勿論、大量に輸送可能で戦争の勝利には貢献したが…
戦争中に戦没よりも不具合スクラップが多い船である。

不具合の特徴的な事例は、係留中の船体破断事案がある。
1943年1月、スケネクタディ号はオレゴン造船所で艤装岸壁に係留された状態で、突如大音響とともに真二つに折損した。

原因は鋼材の品質不足、溶接技術未熟及び施工不良、構造設計ミスなどであるが、
戦時下には責任は自国内で消化できるものの、
平時に他国に出荷する際は、責任は追求されてもおかしくない話にはなる。

それでも短期間でドック内で組み上げ可能で当初は1隻当たり230日で建造されたが、ブロック工法に代表される急速建造技術の熟達で、
後期の平均建造日数は42日まで短縮された。1943年には1日当たり3隻のリバティ船が新たに竣工していた。

そして世界記録狙った事前準備した上でだが、
1942年11月12日、起工後わずか4日と15時間29分で進水するという建造速度記録を樹立。
更にその3日後の11月15日には竣工した記録を達成して未だ破られてはない。

この建造記録は、世界記録上は大型船舶建造記録とされてるが、
総トン数7,181t、全長135m、全幅17.4m、吃水8.5mなので、現代の船業界基準でいうと中小型船に相当する。
法律上は大型船舶と小型船舶しか区別なく、総トン数が20t以上は海技士免許が必要で、いわゆる大型船舶免許が必要だが、
船業界では総トン数6万t以下も中型船舶と呼ばれていて、
クリスタルシンフォニー号約51千t全長238.1m全幅30.2mの豪華客船も、
ラグジュアリー船では大型だが、カジュアル船では中型と呼ばれる。

大型化するにつれ安全基準で時間かかるため、総トン数5千t以上建造速度記録でよいかもしれない。

この世界記録だが…アメリカではリバティ船の建造最短記録競争が1942年秋ごろから開始され、
オレゴン造船社が10日で成功させて紙面を賑わせた。

これを受けてリッチモンド造船所が新聞記者に、
うちの造船所なら8日でできる、出来たら進水式にはルーズベルト大統領に出席してもらう…と答え、
これを受けてルーズベルトは、
半分の4日だったらいいよと返答。

記録へのチャレンジとなった。

船上でなければ作業が出来ないパーツを除き全て事前に制作され、25万点のパーツが船台の周囲に配置され、動線を考慮し歩く位置まで細かく決められた分単位のスケジュールが組まれ…
メディア関係者が見守る中で見事に建造に成功し、アメリカのみならず支援を受ける各国からも喝采された。

新聞を使ってプロパガンダとして宣伝して盛り上がるが、
トータルで見ると他の作業を止め、工員やコストを無視して作ったので、
建造記録大会の影響でむしろ建造ペースが落ちているので、このような無茶苦茶な作業はもう行われなかった。

また、今現在では安全検査も国によっては飛ばすが、
国際規格加盟国では建造時にも船舶検査官による検査を合格しなければならない。
なのでまず4日という期間ではまず無理だろう…

現代技術で安全基準検査等をクリアした、商用載貨重量約8万tクラスのばら積船建造には…
注文うけてから約1年半で、引き渡しまでもってゆける。
契約して設計期間が9ヵ月、
材料から部品加工開始し、搭載開始までが4ヵ月、
ドック内での起工開始してから建造期間が3ヵ月、出渠して艤装完工まで1ヵ月。

因みに上記期間の水島造船の675mドック内では、8万tクラスは長さ292m以内に収まる大きさで定義しており、
二隻と次船の後半分の2.5隻を同時進行で建造していて、進水ピッチは1ヵ月、
年間8万tクラスの建造は12隻建造可能の性能をほこる。
工場でブロック的に組み上げてクレーン等使う段階でドックで組み上げる話だ。

前に戦闘機やジャンボ旅客機あたりのを話題だしたが、
航空旅客機に関しては発注から部品つくり、組立、仕上げは確かに300日くらいかかる。
この場では部品仕上がって組立からの話題にするが…
787はエバレット工場納品から航空会社引渡しへ25日の短期間で仕上がる。

ボーイング・エバレット工場では運び込まれた部品を組立ラインで内装仕上げまで行うため、
ある意味移動式ドックとも考えられよう。
大量生産ラインじゃねえか、B-29のせいぜい2倍の長さじゃないか!には、
快適に安全に大量に乗客を運ぶために設備等を重視している旅客機と、
内装を切りつめて大量生産及び性能、機能重視の戦時軍用機とは違うとはいっておく。

40-21〜26の組立ラインビル、1つが奥行500mある巨大な屋内ビル内で最終組立艤装行程は行われ、
月産7機のワイドボディ機、ボーイング787はその内の1つのビル内で機体を完成させていく。

その前の段階で787は、同工場敷地内の40-36ビルに、貨物で運ばれた胴体等が巨大な形で納品され、梱包からとかれてく。
それまでの旅客機に使われたアルミ合板による溶接という形ではなく、
炭素繊維複合材による一体成形胴体で形成される為、
輪切りされた胴体と表現される様な形で、アメリカ、イタリア、フランス、日本の川崎重工でつくられ、
改造した専用貨物機で運ばれてくる。
それ以外は主翼の大部分が日本、三菱重工、富士重工業、新明和工業。
材料の炭素素材は東レの独占だ。

これらの工場は愛知県に集中してる為に中部地震がおきたら主翼が足らないというヤバイ事態にはなるが…

日本担当の前部胴体は直径6m長さ7m…
それ以外も巨大な溶接の無い成形胴体、
快適性を目指したボーイングが原材料を東レに発注して、世界各地に納品して作り上げた胴体だが、
アルミ合板に比べて厚くなる為に重くなるが、剛性は高まる。なので他の機体に比べ窓がでかいという特徴になる。
また内装自由度も高まるという特徴にもなる。

で…貨物機で運ばれた各部品は事前嵌め込み可能のはこのビル内で統合される。
コクピットシステム等はカンザス州SpiritAerosystemsにおいてエバレット工場納品前において完成はしている。

また上級シートは既に40-36ビル内の内に機内床レベルに搬入はすませていて、
ドアからは搬入できない為に接合後にはバラしていれなければならない。

準備がすみ次第夜中に次のビル、巨大な40-26ビルに運ばれる。
流石に昼間は従業員の通行量が多く…
何しろ4万人規模だ。ビル間移動を昼間にすると車通行の支障にもなる。

ビル40-26、現在787の組立ビルになるが内部では1〜4のポジションで作業がわかれている。

ポジション1にて各パーツの統合が始まる。
輪切りされた胴体4パーツの統合、主翼の胴体への統合、尾翼やテーフルィンの結合。
大まかな飛行機の形になる。

外見上からの接合をまずはここで終了させる。次のポジションからは配管結合等内部構造、
船でいうなら内部艤装にもはいり大量に機内に人が出入りする。
流石に10t以上が未接合のまま、大型クレーン等を使わなければ回転できない状態で、
機内に人が大量に出入りする危険はおかせない。


ポジション2にて内部構造の通電等に着手する。
床面や天井での電力回線、絶縁、油圧等のシステム貫通、結合工程で、
配線結合、油圧システムの通管密封処理等がこの時点だ。
この工程を軽んじるとパイプから油がもれて全油圧系統損失し操縦不能…
いわゆる日航機御巣鷹山墜落事故やユナイテッド航空232便墜落事故になりかねない。

あの頃は1箇所集中して工程やメンテナンスしやすくしていた為に、尾翼損失という想定外の事故が起こって、墜落事故へと繋がった。
その対策として分散して油圧系統損失させない方針設計、また血流足る油圧大量損失にそなえてバルブが付け加えたに為に、
油圧系統接合はより重要な工程になる。

ポジション3にてインテリアやカーゴ、ペイロード、
エンジンの取り付け、機体全体の始動の初期テストになる。

機内のシート、カーテン、ブラインド等の内部工事、
貨物室等の工事がこの段階で、
案外エンジン取り付けは最終工程ちかくで取り付けられる。

ポジション4にて塗装前の機内設備が完成、
最終チェック作業、飛べる寸前までの状態へと組立工程は終了する。

塗装は別建屋で…夜中に道路南側のデリバリーセンター側にある3つの塗装ハンガーに運ばれる。
塗装作業は4日間程度で、厚塗りのために重量が250kg程塗料で増加する。

次に燃料ドックにて燃料を入れて燃料系をテスト。
エンジンから脱出用シュートまでの全てをテストする場所、フライトラインへ移動し検査して最終合格後に、
ボーイングのパイロットがファーストフライトで初飛行テストを行う。
タッチアンドゴー等各種飛行検査を行うのがこの段階で、

その後に航空会社のパイロットがセカンドフライトを行い、
全てが満足のいくものであればボーイング扱いから航空会社へと機体は受領引き渡しされ、
エバレット工場のデリバリーセンター併設滑走路から各航空会社の飛行場へと直接飛び立つ。
これが787の約25日間の時間だ。

大まかな外枠が工場納品段階で完成している為に、
他の機種、777や767の様に合板状態からの組立作業がないので工場では短い期間で引き渡しまで持っていける。

受領拒否や航空会社都合で時間はかかる事はあろう…

基本、その位の時間がかかるのはわかったと思うが、
一方この世界は注文してから部品精製され1つのドックで組立仕上げ塗装まで10秒…
この星の場合は9秒と…

どう仕上げてるのかいまいちわからない速度で仕上がってくる。
そんなスピードでどう部材を接合しているのだろう??という疑問がうかぶ。

787みたく成形胴体で作り上げるんだ!には内装品どうするの?エンジンどうするの?

他のオンラインゲームでもやはり建造速度は異常だ。
例えばだ、艦隊コレクションでは出撃時に巨大ヒロイン化する艦娘達が、建造にて運要素でランダムに仕上がってくる。

彼女らは深海棲艦に制海権を奪われた人類唯一の希望で、
兵装も駆逐艦娘達は12cm砲を、戦艦娘達は水平線下へ射撃可能な巨大砲弾を放つ46cm砲を装備できる。
更には水上艦船には真似できない、海上を雪原と同様にあつかえる、
抜群の機動性…いわゆる個人能力がもろに影響できる巨人化ヒロインでもある。

運動音痴でなら、確かに海上でこけまくるが、特訓を重ねたら…プロスケーターの機動性を巨大艦が備えるものになる。
更には経験を重ねれば強者として成長する。

艦娘達は最短18分にて、睦月型が仕上がり、20分にて吹雪型、綾波型、暁型、初春型が仕上がる。
22分にて白露型、朝潮型が…
軽巡洋艦娘や重巡洋艦娘になると最短1時間で、仕上がってくる。
ただ、重巡洋艦娘以上になると必要レピシが上がってそれ以下ではでてこない。
重巡洋艦娘は燃料250、弾薬30、鋼材200、ボーキ30を最低限必要とし、
戦艦娘は燃料400、弾薬30、鋼材600、ボーキ30が最低限必要とする。
正規空母や戦艦は4時間以上、最高でも8時間程で仕上がる。

彼女らは作られたアンドロイドなのか、作られた人なのか…成長する人なのか…
成長する人については被りの存在があり、駆逐艦娘達を嫁にできる為に否定できよう。
明治時代でも事実婚…届けを出たさない愛人関係は14歳以下でもあるが、正式な結婚関係は15歳以上、しかも重複婚姻は認められない。
もっとも当時の法律は、嫁や婿に入って来た人を家主の一存で結婚後3ヶ月以内ならば離婚させることが出来る…
というとんでも法だが。

退役や解体で巨大化の能力を失い一般人化するまでは民法上の適例に当該せず、
また一般人化すると、
自動的に結婚可能な15歳以上の女性として戸籍を取得し、一般人と結婚し赤子を産む。

つまり退役や解体されるまでは、1号2号と提督はケッコンカッコカリが重複して行えるわけだ。
嫁となった艦娘達は妊娠、艦赤娘を産むことができ…
ただまぁ、基本初潮が来ないと妊娠はできないわけで、人間の平均は12.4歳、10歳〜15歳あたりでくる。
艦娘達は、通常の人では20年かかる人生が短縮して建造にて仕上がってくる話にもなる。

子作りで産まれて来た艦赤娘達は時間と共に成長するので…次第に艦子娘、艦娘へと成長するが、
その際には駆逐艦娘になるのに15年前後、人並みの人生がかかる。

また他にもゲームでの顕著な特徴はゲームプレイ性重視の為に兵士や英雄の人生という時を無視しているのが多い。
編成やガチャ、ドロップ等で英雄や兵士が加わるが、
敵軍の捕虜や外部からの参加等以外、それまで約20年成長する時間どこにいただろうか?
まさか命令だしたから生まれたではなかろう。
0歳の者が闘ってるではあるまい。

大人の成人男性か女性が基本兵士となる。

兵士の中身は、専業志願や専業徴兵、志願制半士半農、兵役制半士半農、傭兵等集める手段は様々だが、
専業兵士や傭兵は食料を生産しない為に、背後に農民が必要なのはわかろう。

半士半農は必要な時に召集する兵卒足軽ともいえる。

中世においては大抵騎士の下の兵は兵卒足軽で、領地の人口が2万、国の要請で2千人の兵をおくるが、
壊滅的打撃を受け戻ってきたのは僅か100人未満…

その領地においてどんな打撃がでるだろう…

まずは農業…生産高の減少は目に見えているだろう。兵として出陣するのは就労可能年齢層、
つまり生産者が兵としてでる。
かつ家で一番力持ちの大黒柱がでる事が多いだろう。

残されるのは幼い子供やご婦人…

ゲームであるなら、全滅した兵力を即座に徴兵して戦力回復につとめる程ポンポン兵力がわくが…
実際はご婦人や、少ない男性が更に徴兵され…という事になろう。


英雄にしてもそうだ。
ガチャならポンとでるが、成長する人生が最低限必要だ。
パッと出英雄の代表格のジャンヌ・ダルクにしろ16年という人生が必要だったし…
神の啓示を受けたのが12才の時、身体の成長の時が必要であり…
また時のフランス軍が不利な状況でなければ聖人ジャンヌ・ダルクは生まれてなかったかもしれない。

艦においてはAIや無人艦という説明がなりたつが、
兵士や英雄…生きるものについては0歳時という説明がつかないだろう。

有人艦であるならオペレートするサイズだ。
0歳時サイズ対応なら成長しきった大人が操縦できるだろうか?
まず無理であろう。大人サイズ対応なら最悪老人でも操縦可能だが、
赤子サイズであれば、老人は操縦不能だ。

ましてや0歳時対応の武器があったとして大人が使ったら威力がでるだろうか?
大人サイズの武器を赤子がつかって威力だせはするが、誤動作や目的をはたせるだろうか?

大人対応なら最低限16歳あたりといえよう。
なので平均10.5歳の13名が操縦せざるえなくなった銀河漂流バイファムのジェイナスでは、
大人的操縦システムを幼児が操縦しようとして、身体的制限をなんとか突破しようとして、悪戦苦闘していた。
艦の方は元々初等練習艦で、サブコンピューターによる補助ができるから、フットペダルは必要ないのでまだよい。
砲座に関しても素人が簡単な操作で撃てる。流石にシートに座れない身長の幼児4才の二人は、
砲座シートには座ったケースはない。

問題はRV…機動兵器の操縦だ。
大人サイズであり…いわゆる戦闘機のシートの標準サイズと思ってもらえればよい。
戦闘機シートは脱出装置を兼ねて、また耐G等機能性を持つために、車のシートみたくスライド機能はない。
なので航空自衛隊における適性検査で厳しく弾かれるが158cm〜190cmと厳しい。
それと同様、RVも身長160cmなければフットペダルへと足がとどかない。
バーツ14才はベルウィック星で操縦せざる得ない環境下で、戦闘操縦もなんとこなしていて合流したが、
スコット15才は最年長で身長も高い、
ロディ14才が身長164cmで合格し、
マキ12才が意外に足が長く160cm以下でもギリギリ操縦ができた。
クレア14才も身長あって合格だが女の子であり、あんまり操縦して戦闘には参加機会はない。
他の面子は11才以下で身長が足りず、ふてくされてたが、
シャロン11才の溶接工特技で、足力をフットペダルに伝える足下駄を造り上げて、
努力はしてRVの操縦はしはじめる。
最小年齢パイロットはジミー7才…小学1年〜2年生が機動兵器戦闘をこなした希有な例とはいえよう。

プロの軍人パイロットはどうした?
だが…RVのコンピューターの自動回避パターンに頼りすぎてARV…異星人側機動兵器に先読みされて撃墜されまくっていた。

ジェイナスに限っては脱出時に軍人パイロット7名がいて先に4機がでてたが、先読みと艦被害により出撃中1機の合計2名に激減…

因みにその先読みがベルウィック星の地球軍戦力大激減につながっていた。

回避パターン変更転送と、宇宙装甲服経験者が、単座式宇宙戦闘機パペットファイターによって出て戦力強化しなんとかARV3機を撃破、
軍人が8名残り、次回の戦闘で未経験者含むRV6機とパペットファイター2機で出て、
生存は軍人が2名残り…地上偵察にて死亡し、軍人はいなくなった。
地上にて戦闘機操縦できた軍属博士も死亡…

ベルウィック星では、先の先読みの影響及び民間人避難で大激減し、
引きこもりのジワイメル基地だけの戦力であった。
地球からの援軍を亀の子でまってたが、基地は後に総攻撃で壊滅した為に軍人は合流できずであった。

チートもあった為になんとか子供達が身長制限なんのそのと、
エースパイロットに経験で成長した希有な例といえよう。

銀河英雄伝説の世界においては兵士の人生が顕著に現れ、
戦死者や捕虜増加で就労可能年齢層の人口が足りずに、公共サービス面でも支障をきたし、人材の質も低下しているのが軍に影響している。

この世界においてはほぼ無人運用なので兵士や英雄は必要とはしないが、
そこがやはりオンラインゲームの世界では?と考えた次第だ。

……

守備側大艦隊は全滅した…

(油断ならないよなぁ…)

少しの不在で勢力が壊滅する…
たった10分〜30分の不在でそれまで育てた艦隊が壊滅し、あとは搾取される。

その指導者がRTSでリアルではどう生活をおくるだろう?
10分〜30分以内に襲撃がおきるとなると常に警戒しなければならなく…

スマホプレイならば、スマホ片手に生活していなければらない。
それにプッシュ通知がないなら常にログインして画面みてなければならないかもしれない。

PCなら…まぁ…マクロ等ゲーム外プログラムにて警告通知を起動設定は可能だろうが、
それでもPCの周囲から離れる事はできないだろう…

スマホプレイならばトイレや風呂の時も常にスマホ等を起動して入り水没に気を付けて入らざるえないし、
食事はみながらでも可能だが…

そんな事はないだろう!!といえるが、
サーバーリセットや再プレイスタートがない場合、それが実情だと思われる。

何しろリアルタイムで動き、艦船数が10秒や10分の速度で増え、艦船の保持上限がない。

つまり2週間でも戦闘機だけなら12万機、
それが4週間で24万機…
戦闘機はまぁ弱いので、戦闘艦だけでも4分で1艦建造計算で1日360隻2週間で5040隻、4週間で10080隻と…
火力がかなり違うのがわかろう。

だが艦船の建造資源集めが一番労力をくうので略奪で集めなければ到底製造速度に間に合いもしない。

プレイヤーの意志外での襲撃を警戒しなければならなかった…

ここまで防衛側が迎撃しないという選択肢はない。どんだけ不利な状況でもだ。

そして敗戦後には0%〜30%の損傷艦と対宙兵器が残る。損傷艦は次回戦闘に修繕まで参加しない模様だが、対宙兵器は自動参加する。
資源略奪しに輸送艦含む艦隊が派遣され、再び0%〜30%…
何度も略奪にくる度に対宙兵器は0になる…
残されるのが最初の最大30%の損傷艦だけ…
その結果再び立ち上がるのに時間が必要であり、勝者側は更に戦力を増強して君臨する。

君臨し続けるならよいが……

運営側のサーバー統合という押し付けもある。
他のサーバーの人口との結合だ。
つまり先行者との競り合いが始まるという。
サーバー統合時に戦力が純粋に1万隻は多い先行の多数のプレイヤーとの統合だ。

間違いなく負けよう。

これがRTSでもプレイ時リセットリスタートタイプ…例えばAOE、エイジ・オブ・エンパイアや、
クラッシュオブクラン、また他のオンラインゲームであるならここまで酷くは略奪されない。

例えばファイナルファンタジーは不意なプレイヤーキルはない。
PVPエリアは実装されてるが、他人の持ち物を奪う事はできなく、最強装備で挑めばよい。

未だに続くウルティマオンラインでは、PKが許可されてたがあくまでも装備品や所持金をルートするのみで、
銀行内、自宅内にロックしてあるものは保護されていた。
黎明期のゲームな為、抜け穴があると対策パッチをとる形でいたが…

クラッシュオブクランは略奪系であるが資源略奪の上限があり、また30%以上破壊で12時間のシールドがつき再襲撃はシールド有効な限りはない。
略奪量及び上限が相手方のTHレベルによって割合が違ってくるが、
今2016年現状ではまずTH7では相手の貯蔵庫から18%奪える計算だが、最大上限250kの制限があり、
そこに金山から50%上限無し、クラン城から3%奪える計算だ。
TH8は16%で上限300k。TH9は14%で上限350k。
TH10は12%で上限400k。TH11は10%で上限450k。
ログインして資源回収し、シールドもちゃんと取得していれば溜め込まない限りはマイナスにはならない筈だ。

フォージ・オブ・エンパイヤ…これも略奪は認められてるが、
あくまでも未回収の生産品でのみ、一回回収したらけして奪われはしない。

AOE…PC版の旧作だが全部が破壊され決着がつく形で、
プレイ時リスタートタイプな為に、1ヶ月以上かけた財産が…というわけではない。

ところがギャラクシー・アット・ウォーでは艦隊を財産としてみると、全財産の最大30%以下しか残らなく、
100万だとしたら30万以下、
1億としたら3千万以下、
100億だとしたら30億以下と…艦隊が増えるにつれ被害額が多くなる。
だが初期のままあげてなければ損傷艦無し…つまり残存艦0…財産が全く残らず星の屑になる。

更に襲撃後には停戦協議がかかるのだが、かかる前の襲撃はとまらない。
なので資源搾取できると思えば何回も派遣し、停戦協議かかる前に4艦隊派遣してたら資源は最大限略奪されたら2.56%程しか残されず、更には6艦隊派遣したら0.4%しか残されない。
1000万インゴットの0.4%は4万インゴットだ…
1億インゴット貯めてたら40万インゴットしか残らないということだ。

あくまでも停戦協議は運営からの停戦命令で、惑星選択ができなくなるだけ。
艦隊派遣済分には関係がないのが理由だ。

流石に一気にそれだけ略奪されたら嫌になってやめてしまう人が多数いるだろう…
新しいサーバーで再起をはかる人もいるかもしれないが、
それは罠で、サーバー統合により先行者に略奪される運命だ。


艦娘達で考えよう…鎮守府や母港にいる娘達がリアルで用事済ます…
例えば仕事等で不在の間に、
他の提督からのが発生しですべて撃沈、
しかもボイスや遺書は聞けない…といった状態と考えてよい。
提督は奇襲しない!なら深海棲艦の強襲が発生し…と思ってもよい。
確かに敵対勢力からの強襲はリアルならあり得る話でもある……
なので基本は後方の安全なところで艦をやすますが、
この世界は常に最前線基地という話でもある。

もはや先行者には後からの人はリアルを犠牲にしなければ勝てない廃オンラインゲームといえていた。
リアルマネー投資でも難しいだろう。

勿論襲撃による艦隊全滅、資源搾取を回避する手段としてはある。
遠征による時間経過だ。
ただし…これもいざなんかあったらその時間にログインできず、また大量の航行燃料を必要とするという手段で…
なんかあった時に襲撃されたのが今回カオルが世界扉で来た時の模様であった。

(しかし…なんで占拠されないのかな…?)

カオルはこのゲームは知らないでこの世界にきた。
ルール上では惑星の建屋の破壊のレベルダウンをしたり、惑星を占拠する事はできないが、
そこまでは知らない。

通常では恒星系転移装置を買って転移して10分以内という時間内で襲撃するが、
一回の転移装置がリアルマネーで15$かかる。
襲撃対象近くになんにもない前線惑星をつくり、相手を監視し、タイミングを計って、
前線惑星から10分以内というタイミングで襲撃は可能だ。

一回同一星域内につくられるとそれまで育て上げた惑星を諦めるか、常に襲撃に怯えながら過ごすか、リアルマネーかけて逃げるか…
資源星なら艦隊がいないから、襲撃ありきものとして過ごす事ができるが、
艦隊根拠地に使っている惑星のそばにつくられたら…もうどうしようもなくなる。
勝てる勢力ならまだしも先行者であるならリアルマネーかけて逃げるしかないだろう。
また連合攻撃で自勢力の10倍以上の艦船数で攻めてくるケースもある。
更には連合艦隊にはこちらは1勢力しか攻撃できなく、連合艦隊からはすべての攻撃は可能だ。
弱いからといって油断して仕事してたら…艦隊全滅が何度あった事やら…

更にルール上で占拠できないので、1回惑星をつくられると相手側の好きなタイミングで攻めてこられる。
仕事中に攻められて…

逆にいえばこちらも燃料を補給できる環境だけの惑星をつくれば、相手側にたいして10分以内の襲撃が可能でもあり、
相手側根拠地が同一星域内に集中してれば勝てなくても何回でも襲撃を企て相手が疲れるのを待って略奪は可能だ。

略奪したあとは艦隊は自分側の根拠地へと帰還し艦隊を保護して…
用がすめば惑星放棄という手段で最大枠をあけとけばよい…


だが、カオルはそこら辺のルールは知らない。

(ん〜〜…調べてみるか…)

なぜ占拠されないかの原因を…

資源略奪が始まっている惑星の地上へとおり…
司令部へと潜入しアクセスしはじめる。

因みにデブリは機動要塞擁ようする防御側は壊滅、連合側も甚大なといっても40%程が破壊されてデブリ化し、
百億tを超える量が発生している。
正確なデブリの量はわからないも、地球の粗鉄年間総生産量2014年16億tを既に超え、約6年分以上の量だ。
連合連合側の回収競争が始まるだろう。

そんな馬鹿な量と思うかもしれないが、機動要塞が案外1基必要資源は案外少なく約9百万tの資源を必要としていて、それが256基で23億tの資源、
それ以外に1km級艦船が11万tの資源が必要で、それが防御側で8万隻、連合側で50万隻近くが撃沈し、638億tの資源がデブリと化する。
勿論全部がというわけでもないので…という話だ。

(ほう…)

この世界においては地上制圧は連合法によって認められてない。
建物破壊も認められてない。
惑星破壊レベルの攻撃になりえず、また自爆により惑星崩壊もありえるからだ。

その連合法が定められる前に1つの恒星系が自爆で艦隊巻き込んで消滅した。
その為の法律が制定され、
以後、惑星占領戦は行われなくなった。

以後海賊にもこの法律は徹底され…
占領用人員もいらず艦の高速無人化がより進んだ話になっている。

(となると…)

調べてくと、他勢力の惑星なのに、5週間以上襲撃対象外となっている惑星があった。

まずこの惑星はТельцаと名乗っていて、現在座標は1-10-6にいる。
手短のが1-20-8約4000光年先にあるという…

指導者不在の星は生産をやめてしまう法律が定められ、
場所も約4000光年先の為にルーロスなら…用心してハイパードライブにて約10時間後。

未来が未確定な世界な世界であるならば、ストーリーが未確定な世界であるならば、
介入というか資源調達の為に搾取してもよいんではないかと…
具体的にはワールドゲイトシステムによる資源回収し、
AL4の世界拠点にてGAXの無人大艦隊を建造して宇宙母艦級への対抗手段として利用してみるかと考え…

(よし、いってみるか…)

1-20-8へと向かう決意し…



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