第030話 GXW編07 GXWの世界へのゲイト接続 20021001
指導者が不在の星1-20-8へとルーロス改にてわたり、地下司令部に…
『警告、ID証、遺伝子情報の認識お願いします。当惑星は指導者G383721S43の支配惑星、英雄です。
認識整合しない場合は直ちに警備態勢に移行し、射殺命令がでます。
1分以内に認識させてください』
幻影かけずに生身のまま歩いてた為に警告を受けていた。
IDスキャナーへと同化しハッキングを仕掛ける。
『繰り返し警こ……認識しました。おかえりなさい。指導者G383721S43』
ドアのロックがはずれオープンする。
(指導者G383721S43ねぇ…味気ないな)
ついでにマスターにリネームをかけて…
中に入り通路を進み部屋に入ると動いている者がいた。
「お帰りなさいま……誰ですか?!?!」
無言で虚数空間から発煙弾を握りだして床に叩きつけ一気に白煙を拡がらさす。
「ゴホゴホ!!……居なくなった…?警備!!」
白煙が広がっている間に幻影にて背景となり、
警備兵らしきロボットが部屋に雪崩れ込んでくるが、室内を捜索し始め、やがて部屋外へと…
虚無魔法の忘却を唱えて叫んでいる女性に…かけた。
忘却は精神に干渉し記憶を忘れさせてその埋め合わせに偽りの記憶を上書きさせる魔法。
が……
(効かない?あ、じゃあ機械生命体…アンドロイドか?ならば…)
カオルの手がアンドロイドと思いし者の頭に手を…
当てると頭に手がうまっていく…いや同化してるといった方がよいだろう。
アンドロイドはえっ?何?と動けなくなった頭にパニックをおこしている。
無理矢理動こうとするが、使徒の力には抵抗ができない。
使徒アルミサエルの力によりエミリーのプログラムにハッキングしかけると動きが止まるアンドロイド…
手を頭から離して幻影を解くと…
「はじめまして。私は副官アンドロイドです。以後よろしくお願い致します」
ハッキングがうまくいっていた。
「警戒体制の解除」
「了解しました」
記録に残っていようが疑問なく警戒体制の解除を命ずる副官アンドロイド。
「えっと、君の名前は?」
「個体名はありません。なんでしたら個体名つけても構いませんが…」
(そうだなぁ…)
「エミリーで」
「了解しました。私はエミリーです。
マスター、当勢力は8週間程生産活動を停止してました。こちらがレポートになります」
「惑星1つのみ?前任者は?」
度重なる襲撃で前任は8つあった惑星を全て放棄し、
この惑星において施設レベルのダウングレードを行い、
貯蔵施設に限っては各レベル2、10万インゴットまで下げてしまった。
連合法によって襲撃ポイント制限法があるが、ポイントが5万を超えてしまった為に上限無しに襲撃され、
それが少なくなるのが10万インゴットらしい。
1回上がったポイントは戦力減少以外で下がりはしない話だ。
なぜ10万インゴットというかと言うと、レベル15の海賊星がメタル10万インゴットの貯蔵量で6時間回復なので…
またたかが10万インゴットの為に艦隊枠を1使うのが馬鹿らしいとの事だ。
確かにほぼ安全とは言えるが…
惑星スペックは、
メタル加工工場がLv17毎時15548t=15548インゴット、
クリスタル加工工場がLv15で毎時7558t=7558インゴット、デューテリウム加工工場がLv11で毎時2750kg=2750インゴット、
各種貯蔵庫Lv2で10万インゴットずつ、太陽エネルギーセンターLv17で171.9Mw、戦艦工場がLv7、
科学技術研究所がLv8、ロボット工場がLv8、地下倉庫がLv5、
早期警戒レーダーがLv1、宇宙連盟センターがLv2という事であった。
ただし、加工工場分は最大値で、発電量が足らないために生産率を落としている。
デューテリウムが30%になっていた。
(まぁ……とりあえず育てるのと、拠点化しなければな…)
メタルだけみてみれば1鉱山の産出量を容易に上まわる。
ブラジルのItabira鉄鉱山の2009年における年間鉄鉱石生産量は年約3100万t。
毎時に換算、8760で割ると、毎時3538tの産出量。なので充分とも言えていた。
「各貯蔵施設の地下部屋横に400平方mあたり6階層の広部屋をつくってくれ」
「その様な機能ありません」
「えっ?ほるのは?」
「その様な機能ありません」
(頑固だね〜…)
「ファジーにならないと〜」
といいながらエミリーの頭に手をあてると再プログラムを行う。
「…わかりました。ですが作業ロボットらがその様なプログラムをもってはないです」
カオルの手はエミリーの頭から離れている。
「…マザーのプログラム変更すれば、更新して作業できる?」
「…可能ですね」
コンソロールから再びマザーにハッキングし…
作業ロボットらが作業開始しはじめていた。
「あと地下のどっかに結構広い格納庫的な部屋も作ってくれ。
5階層の1km×1kmの広さの部屋で途中強度補強の柱入れていいが、
50m×50mは確保してくれ」
「わかりました」
「あと…植民船と小型運搬船の建造よろしく」
「どっちか1種になります」
「ん?…植民船のあと小型運搬船でいいよ」
「植民船の後改めて指示お願いします」
「君が注文しておけばよいじゃん」
「その様な機能はありません」
「ファジーになろうよ〜」
再び同化洗脳。
「……植民船建造後、小型運搬船を建造致します」
「そそ、上出来上出来」
「資源はメタル1万2千、クリスタル2万2千、デューテリウム1万、
時間は25分30秒かかります。よろしいですか?」
「承認」
「わかりました」
(あとは屋外つみか、貯蔵庫強化か…?
が、10万以上貯まると襲撃が予想されるか…)
エネルギーセンターはこれ以上は屋外つみでなければ強化はできなく、
デューテリウム加工工場は強化できるが、発電量が足らなければ生産100%にできもしない…
(じゃあ…先に)
世界扉を唱え…
「ちょっと必要なのを取りに行ってくるよ」
「了解しました。マスター」
==AL4の世界==
「むっ?…っと、これはマスター、失礼いたしました」
アースL3のワールドゲイトステーションに出現した世界扉に向けて銃口を向けていたターミネーターが、
カオルに気がつき銃口を上げて敬礼をしてきた。
「警備ご苦労さん。ワールドゲイトシステムのもっていく方の予備機は?」
「こちらです」
予備システムの片割れを虚数空間に引き込み、
多目的輸送艇の荷台に座ってアースL5の地球圏HTSta.にチューリップ潜って移動したカオル。
予備チューリップをセットで虚数空間に引き込んで…再び世界扉を唱えて…
==GXWの世界==
「お帰りなさいませマスター」
ピックアップと移動だけで数分程度の為、モニターをみると建造中途であった。
建造はどうやら3Dプリンター式に空中投影するシステムで、溶接等の接合はなく建造が進む。
なので全長800mクラスの艦が22分30秒で出来上がる秘密の1幕といえよう。
(と、部屋の方はどんぐらいすすんでるかな…)
確認の為に地下司令部からエアロックを抜けて、貯蔵施設まで移動すると…
「は?」
建屋内の通路で土に埋もれている作業ロボット達が…
(おいおい…)
ツルハシで岩盤を砕き、スコップで掘った砕いた石を後方に放るのは良いが、後方の作業ロボットが石を受けてなにもせずにいる為、
そのロボットにどんどん放られた石が堆積して盛り土のようになっていた。
手近な端末からマザーにアクセスし、エミリーを呼び出し事情を聞くと…
掘削は建屋側の機能であった為に、排土作業というのはプログラムされてないと…
マザーを再プログラムすると…作業ロボットらが並びはじめて、
どこからともなくバケツを持ってきてバケツに土を入れて、
地上へと石をバケツリレー式に運び出してく動きをみせる。
(本来なら重機での大規模工事だよな)
地下室の新設なら通常は建屋外から大規模に工事する。
既存の建屋の中から掘削する等は労力もかかり時間と費用がかかりすぎるからだ。
トンネルであるならトロッコ軌道や、狭軌軌道で仮設鉄道を敷設し、
ズリ函とよばれる掘削土砂運搬車に土砂をつみ屋外へと搬出するだろう。
ズリ函は積んである内容物を傾けて全て排出する事ができる土砂運搬の箱で、
トラックに積む際はズリ函がトレーラー荷台につまれて運ばれ、
列車タイプだと台車に積む場合と台車に固定されてるタイプの二通りがある。
ズリ函の1つの容量は6立方m、
バケツは20リットルで、0.02立方m…約300倍の差があり、運搬効率も遥かに違う。
ただ他の勢力や運営にバレない様にするには排土は建屋の通路を使い、更には運搬にはバケツしかない。
あとはベルトコンベアを仮設して搬出するかになるが、通路を占拠する為に不効率ともいえる。
仮に60や80リットルがあれば効率は上がろうが、反対に取手使用タイプは重量に対して強度がもたない。
なぜ削岩機等機械使わんには…作業ロボットが疲れず、
パワーあるので案外手堀りツルハシの方が早い。
機械本体側のパワーに依存なる、また動力源をどこから引っ張るかにもなるので、
ならば昔ながらの手堀りで…って事だ。
バケツリレーの動きを追っていくと、エアロックが1番ネックになっていた。
バケツ受け取って纏めて200程積み上げてから閉鎖、真空化…
搬出リレー、空バケツ受け取り閉鎖、空気注入…
空バケツは作業ロボットの片手で次々採掘場所へと搬送されてく。
(そういえば建屋側の機能と言ってたよな…)
エミリーに話を聞くと…
建屋の排土システム部屋に投入してくれれば良いらしい…
のでマザーに再プログラムをかけて作業ロボットの作業経路を変更させる。
エアロックから地表へでると…どうやら建造が終わっているようであった。
地下司令部へとおもむく。
植民船と小型運搬船の積載量合計は12500インゴットで、
メタル6千、クリスタル4千、デューテリウム25百で指示をし…
(1-20-4か…)
宙域マップをみると星が空いている。
惑星規模が108〜238、惑星温度が10〜50℃…
派遣する事に決めた。その間に、もう1隻すつ植民船と小型運搬船の建造指示をだす。
「ところでマスター、質問なのですが…」
「ん?なに?」
「地下に掘る部屋はなんの為に使うのです?」
「異世界とのゲイトシステムをおいて、基本貯蔵は自分らの世界側で行うんだよ。
その為に各種貯蔵施設とゲイトシステム部屋間の転移システムを入れる部屋ね」
「なるほど…でしたら科学技術研究所にゲイトシステム部屋作ってもらえれば惑星上の運搬に関しては問題ないのですが…」
「そうなん?」
「これらがありますので…」
モニター上には命令を下したのだろう…トラックが大集結しはじめていた。
トラックは真空搬送用の車両で、
ほぼ一瞬で資源を消費しているのはこれらの大群が各施設の消費スペースに運搬するからであり、
けして一瞬で転送や消失するもねではない。
トラックの積載量は船に比べて低い。
日本では道路を護るために軸重にかかる重量が10t以下、輪荷重が5t以下と制限され、
タイヤの数をみればおおよそ何t車かわかる。
まず軽トラの積載制限は350kg…そこはよいとして、
2t車、現用免許で普通免許にて運転できる小型トラックで、
2tロングもあるが…最大重量5t未満、積載制限が3t未満の車体だ。コンビニ配送トラックと思えばよいだろう。
4t車、現用免許制度では中型に分類される中型トラックで、最大重量が8t以下、積載制限5t以下の車体だ。
昔の普通免許で運転できるクラスで免許には中型8t限定と記載されている。
まだ2軸の車体が殆どで、装備品により積載重量はかわる…
この車体なら3〜4インゴットと思えばよいだろう。
増トン車、最大重量11t未満、積載制限6.5t未満。または8t未満。
中型免許または大型免許で運転できるクラスで…4t車ベースに車軸やタイヤ強化した車体だ。
罠になるが運転するときに最大積載量の記載を確認しなければならない車体になる。
でないと無免許運転という違反が…
そして10t車、最大重量20t以下、最大積載量10.5t以下の大型免許が必要になるクラスで、
昔の規格での最大の車体で3軸のトラックと思えばよいだろう。
これなら…まだ10インゴットだ。
25t車=大型トラック、規制緩和後の車体最大総重量で呼ぶクラスで、
最大重量25t以下、最大積載量が15t以下の車体だ。
外見からは10t車とは4軸であれば見分けつくが、3軸の車体がある為わかりにくい。
車軸も10tと比べて強化されてはいる。
この車体で13〜15インゴットを運べるが、案外箱トラックは運べやしない。
箱トラックでなく、平トラックなら過積載で運べるだろ?!だが地表は真空だ。
建屋内貯蔵施設は加圧されている為にエアロックで空気出し入れよりかは、
箱トラック内も加圧されてた方が運搬はスムーズといえる。
でだ…ナノマシン工場Lv3の、戦艦工場Lv12の能力であるが、軽戦闘機10秒で合計4000インゴット、
100機なら40万インゴット=40万tを1000秒、16分40秒にて運搬しなければならない。
運搬能力が10インゴットと仮定したら運搬出し入れ含めて…トラック400台に同時的に接続積載する能力、
またそれ以外にも移動しているトラックが多数あり…
重戦闘機も1秒に384インゴット、艦船になると分かかる為に消費ペースは下がるが…
その点の秒あたり400tの運搬能力は驚愕だ。
ただ今現在は戦艦工場がLv7なので、軽戦闘機は3分、秒あたり23tの搬送能力といったところだ。
また貯蔵施設と戦艦工場や科学技術開発局は約5km離れている。
戦艦工場で作られる船体の大きさや襲撃の際に略奪関係でその距離が離れている。
時速100km以上で爆走する訳でもないが、その距離を埋める台数が揃っているのだろう。
それでも…命令してすぐあたりに襲来がある事があるが、連邦法により略奪からは除外されてるという。
ちなみにトラック述べたがコンテナでは?という疑問があるかもしれない。
コンテナの国際規格標準積載量制限は、20ftコンテナは最大重量30,480kg-自重メーカー平均2,300kg=28,180kg。
40ftコンテナは最大重量32,500kg-自重メーカー平均3,900=28,600kg。
トレーラー荷台が2軸であれば1軸にかかる重量が10tの道交法制限重量を遥かに超えて、場合によっては道路崩壊もありえる。
コンテナの道交法制限重量ではシャーシによって決まり、
20ftドライコンテナでは2軸シャーシ搭載の場合、積載制限は約18t…
トレーラー車体含めて4軸になるので、車体、荷台、コンテナ、積載貨物含めて1軸10t以下になる。
3軸シャーシ搭載の場合、21.7tまで積載できる。
40ftドライコンテナでは2軸シャーシ搭載の場合、積載制度は20.1t、
3軸シャーシ搭載の場合は26.58tになる。
道交法制限内なのでそれ以上の積載重量は1軸10t超える為に許可申請が必要であり…
といった事で、容量はともかく26インゴットといったところであろう。
「じゃあ先に科学技術研究所の消費スペースの横に部屋作ってくれ。
広さは100m×100mの5階層ね」
「わかりました」
「1km×1kmのはキャンセルね」
「了解しました」
植民船到着すると…惑星規模218、惑星温度24とレポートが入った。既に自動で展開している。
小型運搬船に帰投指示を出し、
「で、1-20-4の建造指示は…?」
「現地でもですが、此方にてできます」
命令下すコンソールに同化しながら建造指示を出す。
エネルギーをLv2、ロボット工場をLv1、
各加工工場をLv1、メタル倉庫Lv1で…
「あっ」
メタルを使いきってしまった。
メタル合計で5792、クリスタル618、デューテリウムが400をつかったので、
メタルが残り208…
加工工場はあげられるが、エネルギーセンターがあげられなくなっていた。
メタル毎時338、クリスタル毎時278、デューテリウム毎時172、太陽光エネルギーセンター出力4.8Mwで今回は打ち止めだ。
「まっ、あとはよいか…こっちは直ぐに一杯になるか…」
毎時計算では1-20-8のメタルやクリスタルが直ぐに一杯になる。
(大型輸送船4隻程度ならまぁ…襲撃ないかな…)
25千インゴットの搭載量がある輸送船…
4隻を建造指示。
「大型輸送船が出来上がったら1回だけ1-20-8に運搬、メタル5万、クリスタル3万、デューテリウム2万」
本来なら機能はありませんの答えだが強化洗脳されたエミリーは、快諾して答える。
「その後は、さっきの地下室に資源が一杯になったら片っ端から運んでくれ、こっち側から回収を出す」
「わかりました」
「じゃあ、明日あたりまたくるよ」
メタル9千、クリスタル5千、デューテリウム35百を積載した植民船と小型運搬船2隻を虚数空間にしまって…
科学技術研究所の地下室にワールドゲイトを設置。稼働テストを兼ねて…
==AL4の世界==
ワールドゲイトステーションから地球圏HTSta.経由で月面へとチューリップを潜って向かう…
天の川銀河オリオン腕太陽系第三惑星第一衛星、月…
過去にはBETAの占領下におかれていた…
今現在では、4つのハイヴ跡地を利用した月面都市及び月面基地等が点在している。
月面基地に出たカオルは地表へとエアロックを使って出ると、虚数空間から植民船及び小型運搬船を周回軌道に出し…
(って…どうすりゃいいんだっけ?)
自動で展開したからわかってない。
(のりこんでみるか…)
植民船に乗り込み…
土台展開前に…設計図を弄る。
(5kmの距離は要らないな…)
襲撃用の決まりで5km離れているだけであり、
すぐ傍でも問題ないと思うのでできるだけ距離を短く弄り…
植民船を月へと入植指示を出しブリッジから船外へとでると…
植民船が月面に着底、切り込みが入り船体がわかれて、月の地表面に拡がる。
一部から砕いた岩が吐き出される。
地下構造物分のスペースを土台側で放出しているのだろう。
土台が完成したところで小型運搬船2隻が自動で着陸し搬出されていく…
カオルは地下司令部へと…
(名称はGXW月司令室で問題ないかな…)
司令室に入ると、さっそくメタル貯蔵施設建設を指示すると…建屋がたちあがる。
まだ4万tの貯蔵庫だ。地下掘削の必要はない。
海上船で6万DWT=実際に積み荷を運搬できる能力で、基本貨物船ではDWT=Dead Weight Tonnageの略称、日本語訳載貨重量トン数で表す。
の運搬船でも、船舶サイズが全長195m全幅32m喫水13m、3万7千DWTでは全長169m全幅28m喫水10mと、
100m四方サイズ内と貨物室自体は小柄なサイズな為に地下掘削は必要ない。
Lv2の10万t規模や、Lv3の19万t規模になってはじめて地下掘削になるだろう。
次に命令したのは科学技術開発局。
建屋が立ち上がりもう1段階…
建屋から岩盤土砂が吐き出される。
地下構造物分、消費スペースの工事分だ。
ロボット工場を建設、そしてもう1段階強化のLv2に…
あとは戦艦工場とエネルギーセンターをLv1ずつ…
これで持ってきたメタル分は8550つかったのでほぼなくなり、
クリスタルが3580、デューテリウムが2600使用して、
程々できあがった。
(当面の資材輸送経路は…)
こっちでは略奪すらないのでクリスタルとデューテリウムの場所は屋外つみで問題ないだろう。
月面基地のチューリップ経由で輸送で当面はこなして…
(問題は多目的輸送艇の荷台の広さか…)
荷台のスペースよりもでかいPTやPD等は間接部をロックかけて多目的輸送艇に載せられチューリップを潜る。
なのでインゴットの輸送の際には荷台スペースの広さ内に積まざるえない。
高さも10段以上つみあげるとズレ等でバランス的に不安定になるだろう。
コンテナ船の荷崩れの様なもんだ。
各インゴットは比較的比重の軽いクリスタルインゴットの1tの大きさに合わせてパーツをあわせた、
いわば段ボール梱包された立方体といった様な状態だ。
高さ0.5の横幅が1m、長さが1m。1tだと水より重く鉄より軽いのがクリスタルで、
この大きさにあわせてメタルインゴットはパッケージされたインゴットでもある。
同様に水より軽いデューテリウムも1kgがこの大きさに合わせてパッケージされている。
大きさが一定の資源なので小型運搬船や大型輸送船カーゴに固定しやすく…ということだ。
コンサートやイベント等で使われるトラスシステム…
イベント会場等で中空に照明や看板を作る必要がある場合に使われる、
4角をパイプで溶接した組立式土台といった様な物だ。
軽いのだとアルミ菅、重いのだと鉄管で作られていて、
鉄管トラスでは1t以上の機材を吊るすことができる。
そのトラス固定の様に、ネジ、ワッシャー、ワッシャー、ナットで1つ1つをしっかり固定するなら、40〜50段でも余裕だが、
その分1つ1つを利用するのには苦労する。
ふと考えるが、100個を事前に固定してれば運搬はしやすいが…解体はしずらいだろう。
そう考えながら…世界扉を月司令室で唱えて…
……
[マスターお帰り〜]
「おう」
別世界経由でトリア号に帰還したカオル。
現在は1日と少したって、銀河標準時2002年10月1日午後18:00。
[月で何かやってたみたいだけど…?]
「それなんだがー」
GXWの資材避難基地を作り、輸送経路の話をした。
その旨コバッタらも了解し、GXWの科学技術開発局への回収手段の手筈を整える。
「で…まだデフコン3のままか」
[まだΘ宙域は警戒網確立してないし、宇宙戦闘種がいる可能性あるからね〜]
宙域は半径約1000光年とまだみぬ上位2位存在の担当区域で設定されている。
超新星爆発という奇跡がおきた為に人類は無傷でベテルギウス宙域に進出できた。
だが広大な広さがあり惑星からの監視では穴が開く。
異世界軍の介入前は光学監視や電波による監視が限界であった。
対宇宙全周防衛拠点兵器群SHADOW=Spaceward Hardwares for All-Round Defensive Ordnances and Warheads、
月から落着ユニットが発進すると当時のアメリカや国連は考え、
地球に侵入する前の落着ユニット迎撃に月軌道までの迎撃網を長い時間つかって完成させたが、
それも光の早さを超えた探知能力ではない。
現代の航空機でも海上ではレーダーに映らない。
マレーシア航空370便失踪事故もロストし墜落地点はわからないまま捜索は打ち切られた。
基本的に地上からのレーダーにより管制できるのは地球は球体の為に、400kmの直線範囲しかできず、
それ以降の遠距離にいる民間機は洋上管制といって、
航空機の自己主張による位置判断による。
以前は短波無線で管制と交信行ってたが、
今現在は衛星通信による自動送信にて管制が行われる。
その装置が切られると…管制からは航空機がロストしてしまい、
他機の航空レーダー便りになる。
レーダー出力もさほど強くなく…という話だ。
または探知衛星による画像でロストした航空機を探すという地道な手段で探さざるえない形だ。
異世界軍では光の距離を超え電波や光学によらずタイムラグ無しに探知できる距離として、
星系間文明を形成している世界からの技術を取得して利用し、
使用している宙間警戒は2種類、
拠点惑星でのコバッタ操作による探知衛星は20光年範囲、
そして撃破されても問題のない無人設置タイプの衛星は0.1光年範囲で、
また同時に無数にまかれている宙域内では宙域ガイドビーコンを兼ねている存在にもなる。
万が一長距離ワープ等で外周警戒を飛び越して宙域内に直接出現しても探知衛星網で即座にわかる状態になっている。
それらの監視衛星網設置前はB1による警戒網、
いわゆる24時間運行の早期警戒機による警戒のみという段階になる。
ただし宙域は広大であり外周部を隙間なく警戒するとその内側がやはり穴が開く。
Θ宙域ではその監視の穴が開いた部分に宇宙戦闘種がいるか、現在走査中といった段階で…
デフコン3中といったわけであった。
[で、ここで、未確認勢力の艦隊とBETA宇宙戦闘種との戦いがあったんだけど…]
トリア号はΘ宙域、地球から約2000光年あたりに現在いるって事だ。
「未確認勢力ね…どういった艦?」
[デブリから回収した未確認勢力の艦の再現予想図ね]
表示されたのはH型が特徴的な、
「ザンギャック戦艦か…?」
[マスター知ってるの?]
「ああ、戦隊太陽系に大規模艦隊を派遣したザンギャック帝国の雑魚戦艦なんだよ…
その数は1個艦隊が2億隻ともいわれている。
戦隊太陽系に攻めこんで、35代目ヒーロー戦隊のゴーカイジャーにトップが打ち取られて、
いわゆる戦国時代なら信長の本能寺に匹敵する事件なんよ。
その残存勢力艦隊で、艦船数が1個艦隊2億なら、
いわゆる本能寺変後の明智光秀や豊臣秀吉や、柴田勝家等が各地にいる状況さ…
宇宙の各地に守備的残存兵力が多数ある。
内乱で分裂したと劇中は語られたが、残存兵力が全て消滅した訳でもないし、ましてやその生産基盤も消滅した訳でもないし…
正直に今はまだ当たりたくないね」
[2億隻ね…1隻の戦力なら、異世界軍艦船に相当するのは?]
「ん〜…速度や機動力は別として、純火力、防御力なら警備艦のリオデジャネイロ級相当?
みんなのわかるガンダムならマゼラン級初期相当?」
[成る程ね〜雑魚艦か…]
「まぁ…雑魚艦でも数は暴力の象徴というべきかな…で、ここにあるのは600万隻程の残骸?」
突貫級1匹にたいしてリオデジャネイロ級は200隻でトントンと計算はしている。
前回ベテルギウス宙域に侵攻してきた数は10匹の宇宙母艦。
内包数は約3000匹超えなので総計3万超えの亜光速特攻生物が襲来する計算だ。
[いや、億こえてるよ2億近いかも…]
「はっ?…億って…」
先のトントンだが、リオデジャネイロ級は200隻が撃沈確実と計算されている。
つまり…
2億近くの計算なら、
「えっと…100万匹以上の突貫級?…332匹以上の宇宙母艦級?嘘だろう?」
[いや、嘘じゃないかと…詳しい数はまだ調査中なんだけど…]
「ヤマト級どんぐらい揃えればいいんだ?」
先の闘いにおいて宇宙母艦級10匹に対してヤマト級と改級あわせ63隻、クォーター級3隻、バトル級3隻、マクロス改級6隻で迎撃し、
先制攻撃が成功し、突貫級の数を半分超えあたりで、
増援いれて辛勝という結果となった。
単純に亜光速でくる相手に手数が足らないという理由であり、その為にヤマト級1隻に対して突貫級100以下に抑えなければなならない。
宇宙母艦級が前回の33倍相当と算出されると、内包する突貫級が99万6千匹、
ヤマト級が9960隻必要とする計算になる。
単純に現在の船隻数の100倍ちかい。
[まぁ…宇宙戦闘種の方側が、なんでこんなに大規模になったかのもわかってはないんだけどね]
「しかし…いつぐらいの戦いだ?」
[回収した死体、デブリの拡がりや状態からみてみると]
「あっ、死体あったんだ…」
[そりゃあ、破断した船体から宇宙空間に吸い出されてあるよ〜]
宇宙空間に吸い出された生身の人間等は最初は窒息死していづれ表面が乾燥内部は凍結したままで宇宙空間をさ迷う。
そして吸い出された物体は、他にその物体に影響与えるものがない限り永遠に宇宙を永遠に突き進む。
突き進むのに影響をあたえるのが重力を有する惑星や恒星だ。
そうして恒星系の重力に囚われたらデブリと化すが、それは長い年月がかかる話でもある。
「で、いつ頃かわかった?」
[今から約7年程前だね〜]
死体は地球上よりかはゆっくりとした反応ですすみ、いずれは結合が保てずに崩壊する。
その反応具合を測定した。
「7年程前か…」
つまりレジェンド大戦の時期に此処でBETAと艦隊戦、
回復してから皇帝陛下が戦隊太陽系へと乗り込んだと成り立つ。
ザンギャック帝国の3年の停滞の理由が紐解かれつつあった。
[しかし…このザンギャック帝国、よく艦数揃えられたよね…]
「確かに…」
最近はドックといえば乾ドック=ドライドックを指すために、
船台式ドックの船台とあえて数を計算しよう。
船台式は海面に対して斜めに傾斜をつけてつくられるドックの事で、
その為に船台式は建造期間中1隻しか建造できないので、わかりやすいと言えばわかりやすい。
ドライドック=船渠の場合は最大規模でなら1隻だが、
第二次世界大戦後、近代のドライドックではその手前の半分以下でなら複数建造可能になり、
サノヤスなら675m×63mのドックに2.5隻…全長292m迄の新造船2隻と機関室部分という形で建造ペースを進ませている。
今治造船の広島工場が382m×56mのドックで大型船舶を1隻と機関室部分と、
ドックの規模によって違いがあり、いまいちわからなくなる。
戦前建造のそのまま利用の横須賀海軍施設ドックなら1ドック=1隻とわかりやすいが…
なので船台=建造スペース、サノヤスなら2.5船台という形で話を進めさせてもらう。
レジェンド大戦時の損失合わせて4億を3年で回復なら、
日産36万5296隻、船台1つ占有する期間が2ヶ月とすると2191万8千基の船台が必要で、
3ヶ月とすると3287万7千基の船台が必要という単純計算が成り立つ。
いや、もっと少ない時間で建造できるからそんなに船台必要ない!!に関しては、
確かに3Dプリント擬きのチート技術あろう、
また異世界軍はプラントという資材と部品加工のチートの塊があるから短期間で組立建造可能であるが、
その様なチート技術がない限り、30日程で350m級戦艦を仕上げられるのはないと言えよう。
もっとも30日でも1095万9千基の船台を必要とするが…
チート技術がない限り安全性を確保するなら先の話とおり2ヶ月〜3ヶ月程要し…
さもなければ建造直後に船体破断して、
宇宙空間だから大気流出し船外放出して窒息死で全員死亡等の事故をおこす話になる。
ゴーミンらは宇宙人だから大気を必要としないから与圧は必要ない!に関しては…
確かにその考えならば宇宙空間にて艦内与圧を考える必要はないだろう。
だが、大気を必要とする人員をのせる場合は宇宙服が必要になる。
更には呼吸を必要としない場合でも有毒ガス等が艦内侵入等があり得る。
また宇宙空間にさらされると地上で保っていた液体は気圧が0の為に気化と残存が凝固化する。
なので運搬にも非常に手間取る形だ。
またゴーミンらは、元は志願兵の人類を改造施したもの為に、最低限メットを変えない限り酸素を必要とするので、
艦内与圧は必要で気密チェックは必要になる。
の為に、大気圏内で活動するのに艦内大気を外気圧とあわせないと、ドアを開けるのにパワーが足りない可能性もあるので、
外気圧にあわせるなんだかの装置及び気密は最低限必要にはなる。
なので、基本ザンギャック帝国戦艦は気密を確保する、
安全に戦闘が行える基準をみたす検査等ある為に2ヶ月以上かかり、
約2200万基以上の船台を必要とするのは理解しただろう。
さてそれほどの船台が必要とすると、
造船所の数は?になってくる。
造船所は一般的に艦を建造する場所と理解してると思うが、
艦の建造に必要な船隔やスクリューは外注する場合が多いいが…
様は船に必要な部品の最終加工、組立工場も兼ねている艤装を行うところで、
先のボーイングエバレット工場の様な箇所だ。
エバレット場合と違うのは1隻の大きさ…なので並行作業がしずらく部品の数もけた違いと言えよう。
船台に対して造船所の数だが、8万tあたりのを想定するが、
現在の民間造船所では金属加工工場込みで、船台2〜3基にあたり1造船所といったところだろう。
第二次世界大戦時アメリカの造船所は、船台210基に対して37あり、5.6基に1造船所となるが、
現代と船体の規模が違い130m級の艦船メインであるために参考はしづらく、
現代をみてみたら…200m以上の民間大型造船はアメリカは衰退していた…
シェアを中国、韓国、そして日本に奪われ、残すは軍用船のニューポートニューズ造船所のみという…
なので350mあたりは船台2〜3基に1造船所でという見方ではよいと思う。
2200万基の船台だと3で割ると733万の造船所だ……
造船所の工員が、日本の2015年統計で16社34造船所、その内技能職が11,882名、協力工が25,331名になる。
合計37,213名、34造船所で割ると1094名になる。
どっかの造船所の陸上部門含めて1,300名から700名に減らすとの記事があったので妥当な数値であろう。
技術進んで自動化で500名として計算すると、
36億65百名の工員を必要とする。
地球人口の半数程だ…
またそれ以外にも造船所に納品する加工部品…特に船殻鋼材は造船所が持ってるケースと、造船金属加工会社に外注するケースがある。
製鉄所のJFEスチールのグループ会社、JFE商事造船加工がその典型例で、注文受けてからJFE製鉄所で製造した鋼材を加工してブロック納品まで行い、
高品質鋼材を使用して技術精度も高い。
他の職種のエネルギー発電と、地球の場合だと鉄鉱石から鉄材へと加工する製鉄所が最低限必要であろう。
その他にもパッキンやシール用のゴム工場、窓ガラスまたは樹脂製窓の工場等造船所に納品すべき必要な工場は多数に及ぶ。
733万もの造船所が1惑星に集中ではなく、
1惑星に大体1000の造船所分布が妥当かもしれない。
7330の有人惑星が工業基盤ですむ話になる。
これらの工業力は1日で生まれるわけでもなく、またザンギャック帝国が滅んだ後も、
惑星完全破壊や文明崩壊して惑星人口が0や、戦災により人口激減する場合でない限り、
その工業基盤は民生として残っているのが妥当と考えるべきであろう。
残る例として、第二次世界大戦時のフィンランドが良い例かもしれない。
フィンランドは対ソ連で枢軸国側で参戦した。
1944年にソ連と単独条件付き講和し本土の産業基盤を大戦中も守り抜いた。
戦後処理は、ソ連の領土侵犯しなかった事、
自分等の国の法律で、国家元首を戦犯として懲役を課す。
賠償金をきちんと払う…
等でソ連に文句は言わせず進駐もなしという具合になった。
政策的にはソ連よりの政策をとる形で、
戦火から産業基盤を守り抜いたわけであった。
フィンランドの様な惑星が元ザンギャック帝国領土内に多数あるかもしれない。
戦災で産業基盤が破壊されても、人口は残っていれば復興もできよう。
まさに第二次世界大戦後の日本、西ドイツだ。
日本、西ドイツは冷戦に西側諸国入りで為替レート優遇等援助措置があり、爆発的に発展していった。
ところがだ…東ドイツは更に徹底的に搾取され…
まず賠償金として武装どころか、インフラであったレールやガス菅までも掘り起こしてまで徹底的に回収された。
更には賠償金に関係なくソビエト兵に強姦される若い女性多数…
当時のソビエト兵のモラルが最悪なのが理由ともいえ…確かに強制徴募後に訓練無しで即、死がつきまとう戦場行き、
武器も弾無し銃か、弾だけ持たされ死体から奪って戦え、逃亡は督戦隊によって射殺ではモラルもあったもんではない。
物資が届いた為にドイツ占領下の国を解放しつつすすんだが、ポーランド、ハンガリーにて略奪強姦は当たり前。
1945年、ソビエト軍によってベルリンが占領されるとスターリンは勝者の権利で、ベルリン最大規模の強姦を推奨。
8歳の少女から強姦され、犠牲者総数は約200万ともいわれる。
講和調印した同年夏以降、 民間人の強姦を咎められたソビエト将兵は処罰されるが、
それでも1947年から1948年にかけての冬まで強姦は続きソビエト当局はドイツ人居住区から軍を隔離せざるえなくなった程だ。
そんな徹底的な略奪、また建国後にも度重なる援助要請にも関わらず、
一応平和になるとソ連圏の優良児たる国まで発展し、
国民車たるトラバントを生産するまで復興をとげた。
トラバント…段ボール車と揶揄される車種だ。
後期には需要に対して供給は追い付かず、東ドイツの鉄不足からいかに鉄を使わないかの車体になる。
その他上位モデルにヴァルトブルクと、B1000のバージョンが東ドイツの車種の全てで、
西ドイツとの統合ちかくまで生産されていた。
人が残っていればまだ復興はできる…
人がいなくなれば復興はできないといえよう。
更には造船所や工業基盤作るのに基本治世が良いところでないと、
いくら監督していても不良品を混ぜらさせていざ闘いの際に爆発する可能性もある。
強制労働を課せられて高品質な製品を作ろうとする意力が出るだろうか?
冷戦後のソビエトでもある意味強制労働だが、
衣食住は保障されてた為にある程度の品質は保っていた。
これが戦時捕虜を戦後も強制労働させて作ったとしよう…
品質はどんなもんであろうか?
なので朝鮮では防御的地理的要因もあるが、治安が安定してなかった為に旧日本軍は新造船用造船所をもたなかった。
それに一番重要な資源量…350m級宇宙戦艦だとしてその資源量は1隻5万t〜15万t、
間とって10万t計算でいくが、4億の艦隊なら40兆tもの資源を必要とする。
地球で一番資源が多いのは鉄であり、地球の質量の3分の1を鉄が占めているので、約20垓tはと推定される。
ボーキサイトは280億t、銅は6億t、亜鉛は3.3億t、鉛は1.2億t、ニッケルは1.1億tに比べてけた違い…億兆京垓杼の垓tである。
なので一番産出する鉄材として考えるが、地球の年間粗鉄約16億t生産量全てつぎこんで、25000年かかる計算であるが…
その段階で鉄鉱石での地球可採埋蔵量2340億tを超えている。
もっとも現在の技術レベルでの可能算出量であり、
惑星にとって、質量0.0001%程が何にもしないで生身で掘れる可能量と思って良いかもしれない。
地球を粉砕し残骸を利用すれば40兆tの資源は1箇所ですぐに賄うが…そうそう乱暴な手を使う……かもしれんが…
単純に掘り鉱山…強制労働の奴隷も注ぎ込むとして、
粗鉄換算産出を1惑星5億tが全て戦艦資材に使えるとみると、3年で必要な粗鉄量は1年間で13.33兆tであり、そこを5億tで割ると、
2万6666の資源惑星を必要とする。
大気は必要としないがあまりにも膨大な数の星をひつようとする。
さらには民生用につかうとなると…
第二次世界大戦時のアメリカでみてみると、鉄鋼生産がまず戦時前1933年-1938年平均で2322万t生産され、
造船に使われたのが22万tと1%あたりであった。
平時はごくごくそんなもんである。
戦時下になると1942年5509万t、1943年が5554万t生産され、
その内造船に使われたのが、42年が898万tの16.6%、43年が1168万tの21%である。
国民総生産体制で21%であるので、その%から考えると…より資源惑星が必要でもあり……
4億隻を3年で生産する数値を計算したが…
「そう考えると…雑魚艦4億隻でも馬鹿にならない工業基盤、資源基盤あるよなぁ…」
[だよね]
「残存工業基盤占拠は…地球帝国の誕生になるか…」
[つきすすんじゃう?]
「いや、占領政策は百害あるし…でも残存する敵対星間国家あってもおかしくはないなぁ…
対宇宙BETA戦もまだままならないのに…」
まだみぬ生産基盤…脅威を感じるカオルであった…
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