第036話 惑星ドル編05 前線都市へと、そして新たな世界へ……
前線都市へと幻影をかけて飛行するカオル。
距離は北に約8千5百km…
シドニーと札幌間程の距離が離れて、赤道を越えて季節が変わる様なもんである。
南半球にあったカオルが滞在していたダルホイの街がBETAの進行から遠く最大規模といえていて、
四季があり〜のといえる。
シドニーの様に極端に厳しい夏や冬ではない。
平均では四季の変化が少ないなと思えるシドニーたが、荒っぽい気候で日中最高気温41度を記録すると1時間後には15〜20度下がって、夜間が20度、
翌日が最高気温23度となって平均気温が下がる結果となるのがしばしばだ。
原因は大陸中央部にある沙漠にあるが…
ダルホイは島国の中にあり、あまり山地はない。幻影かけて飛行し150km程の海洋渡って中央部の大きな大陸に到達、ひたすら北に向かう。
わけあって飛行速度は200km以下なので大体途中3泊してくらいだろう。
……
(おっあれは鎧牛か?)
買い取り所に仕留めた鎧牛が持ち込まれ市場に肉が流れていた動物だ。
平均成体体重1t超、攻撃的な性格で人間を見ると時速75kmで突進してきて撥ね飛ばすという。
皮膚は鎧とつく通り硬く、なまじっかな弓矢では傷つけることは難しい。
跳ねられた一般人は即死や、よくて開放複雑骨折あたり、時には角に刺されて…
スペインの闘牛が時速30km〜40km、体重500kg〜700kg。
鎧牛より軽く、スピードがないにも関わらす牛追い祭りや闘牛で刺されて死者がでる。
一般人の参加する牛追い祭りでは安全のために角にキャップをして縄でスピード出さない様にしているにも関わらずだ。
角で空中2mくらいの高さに放り投げられ落ち方がわるければ…
鎧牛は20層越えの冒険者らが食肉を求めて狩るという話だ。
買い取り所の値段では血抜き、頭と内臓処理した1頭解体丸ごとで101万ポン…
命をかける値段と言えていよう。
ハウンスパイダーの値段低いかと思うが巨大昆虫をおいやって捕獲させ、
餌繭をせっせとつくって狩るのが本来のやり方だったらしい。
まだ気づかれてない…
(どんな味すんのかな…)
右手を使徒シャムシェルの高周波ブレードに変えて上空から一気に…
頭部を首から切断し仕留める。
……
解体を虚数空間からだしたターミネーターにやらせる。
膀胱などを破かないようにや大腸破かないようにだと、学習したターミネーターの方が腕が上だ。
またそばには調理師特化のターミネーター、TOK715のアリソンが準備していた。
「もも一本丸ごと骨付き肉、できないかなぁ」
「丸ごと骨付きですか?マスター」
「ああ…」
いわゆるマンガ肉と言われたあれだ。
販売されたマンモの輪切りは直径17cmの骨無しだが、
実際のマンモスの骨付き丸ごとモモ肉は直径1mを超えるサイズ。
また販売されたギャートルズ肉は骨付き肉だが縮小サイズで販売されて電子レンジに入る大きさだ。
実際はかなりでかいと言えよう。
「……設備がないので生焼けでウイルスが残存します。
それとも時間かければできますが」
鎧牛のもも直径は約90cmと分厚い。片面から骨そばまで40cmはある。
通常の牛でも骨無しで、1脚平均34kgの分厚い肉になる。
それを丸ごと焚き火では…
通常の調理時間…30分程度では火力が足りずに内部に熱が通らない。
バーベキューの仕方でも分厚い内部には熱がとどきはしない。
だがそれでも時間をかければ、または設備があればできる。
まず時間…フィリピンや沖縄での代表的料理、コブタの丸焼きでみてみよう。
内蔵を処理して棒を串刺しして回しながら火で焼く料理だが、
まず油なし火で焼く場合はサイズによりけりだが、6時間では焼き足りない場合がある。
8時間じっくりかければ火の遠赤外線で内部へと熱が届く。
勿論片面固定放置等はできず永遠と回し続けるわけだ。
フィリピンのコブタの丸焼き料理レチョン…クリスマスや新年等欠かせない祝い料理、
串に挿したこぶたを回しながら油をぬる。
焚き火も両サイドからやるやり方で行いほぼ丸1日だ。
大体レチョン1頭分5000円〜1万と手頃でもある。
因みに生きているコブタが1500円〜2500円、調理手間賃でその値段といったところか…
レストランで提供される場合、g単位で解体後の1人前で提供される。
店によって違うが、1人前250gで190Peso…rate2.2なら418円だ。
その店での1頭は4000peso、8800円で提供される。
500gは1〜2人分が適当で、310peso、
1kgだと5〜6人分が適当で595pesoだ。
釜で焼く場合…沖縄県の金城畜産さんでサイズにもよりけるが、10kgのコブタが170度で5時間ほどで焼き上がる。
60kgまでご用意できるそうだ。
レチョンにもどるがマニラ湾のレストランだと50分程で焼き上がるという。
焼く前の処理ずみコブタを見せてもらい、
焼いたら食べる形だが、50分という速度はすばらしい。
コブタの丸焼きを紹介したがサイズがでかくなる牛の丸焼きはというと…
よくイベント会場にて振る舞われるが、半身ではなく、胴体丸ごとの焼き時間は約10時間〜といったところだ。
火が弱いとと2日かかる話らしい。
解体すれば脚部はオージービーフ的にはトップサイド、シックフランク、シルバーサイド、シャンクという肉部分にわかれ、
ランプは胴体側の肉になる。
それでも10kg、8kg、12kg、3kg平均の分厚い塊肉であり、そのまま焼けば生焼け必須だ。
更に部分分けすると、トップサイドのすじをトリミングして、カブリ、マゴモモ、コモモ、オオモモにわかれる。
マゴモモはトップサイドの3%の部分であり、サイコロステーキ1人前とかんがえればよいだろう。
いかに分厚いかわかるかとおもう。
よく肉のハマナサで売られている牛もも1kg強のブロック肉、100gあたり138〜148円のは、
シックフランクの26%部分のシンシンの部分であり、
シックフランクからすじと脂肪を取り除き、トモサンカク、マルカワ、シンシン、カメノコと小分けし、
トリミングしたのが売られている。
シンシン丸ごと焼くのはすじもありやはり生焼けなりやすい。
肉の中のすじで3分割してすじを煮込みに、
分割したモモ肉は焼くと固くなるのでステーキにはむかず、ローストビーフがお勧めだ。
大盛り2皿分のローストビーフができる。
「あ〜ウイルスいるのか…」
ターミネーターだから見ただけでウイルスの存在は確認できる。
そのウイルスの作用はまだ不明だ。
コックにターミネーターを起用する理由のひとつでもある。
鎧牛は寄生虫やウイルスがあり生焼けは厳禁、
流石にこの場でじっくりと時間はかけれない。
地球の牛肉は生食可能。
だがそれでも実際はウイルスや寄生虫の懸念がある。
特に牛のレバ刺しはウイルスによる食中毒のリスクが高く日本では2012年から禁忌になり…
生レバーを提供して食中毒になると提供した店が罰金刑をくらう状態になった。
安全にレバ刺しを食うにはガンマ線照射による殺菌が1番安全で実現的ではあるが…
放射線照射食品となると…まだな話だ。
で、どうしても食いたいで素人が手をだすとウイルスどころかレバーに肝蛭がいるケースがある。
寄生虫だ…
肝蛭つきレバ刺しを食べると…
食べた人の肝臓に住み着き、肝炎、酷いときには肝臓を破壊してしまうため命にかかわる寄生虫だ。
熱を通せば死滅してしまうためレバ刺しが危険なだけになる。
肝蛭が確認されたらレバーは出荷されず破棄されるがチェック漏れがあることはあり、市場に流れたケースもある。
で、一連の騒動で外食産業による牛肉の生肉提供は、
調理に資格制になり、かつ先にブロックの表面から1cm焼いて殺菌してから、
切って提供しなければならなくなった。
一方、生肉に思えるローストビーフだが、あれはオーブンにてグリルするため内部に熱が通り、加工肉という分類になる。
流れ出る血液は!?というと…肉汁であり、赤身の鉄分が水分にとけて流れ出たものなだけである。
牛に関しては屠殺時に血抜きはされていて、店頭陳列時には死後硬直明けの10日は過ぎたものであり血は肉にはほぼ残ってない。
さあこれで生肉食べれるぞ!と思いきや…
トキソプラズマというウイルスが生肉にはいことがある。
牛にかぎらず羊やら様々な動物にだ。
世界人口の3分の1が感染しているといわれてるが、殆ど無兆候で重症化しない…
が、免疫系が弱まっているエイズ患者や妊婦等が初感染するとヤバイことになる。
奇形胎児が産まれるケースにもなり、妊婦やエイズ患者はステーキ肉はレアは厳禁、ウェルダンで食べる必要があると言えよう。
転生時に肉食獣の胃袋を願ってたら血滴る生肉かぶり付きがいけただろう。
カオルは使徒の力をもつといっても基本は人間体だ。
腹を冷やして下すこともあるし、食あたりもある。
やばい時の為の救急カプセルも虚数空間に所有はしているが、
入るまで苦しいのは苦しいし、何しろ一回はいると最短3日は治療の為にでれなくなる。
かといって我慢して暫くトイレこもるのはいやだ…
未知のウイルスや未知の寄生虫は作用は不明だが、焼いたり、凍らせたり、ガンマ線照射すると、
大抵の寄生虫、ウイルスは死滅する。
シメタ直後だ。
丸ごと焼きは諦めてスライスしてシンプルオブ焼肉を注文し…
(うわぁ…)
死後硬直前の熟成なしなのに、塩胡椒でこの美味しさだ。
今回はウチモモの焼肉、鎧牛は1.2tもあれば750kgは肉はとれ全てをたべきれるわけない。
あとはあしが速いかどうかだろう…
牛は屠殺後死後硬直明けまで寝かす為に最低10日過ぎてから店頭に精肉として陳列される、
豚は最低3日たったものが、鶏は12〜24時間たったものが陳列される。
豚肉と鶏は腐るまでがはやいので、それ以上は熟成期間はおかずに陳列される。
東南アジアでは豚は夜中に屠殺され朝方から店頭につるされ、
冷蔵庫に2〜3日たったのは評価が落ちる。
硬い肉の方がうまいとされてるとは…
が、肉屋に冷蔵ケースがなく吊るし切り売りだからいたしかたないかもしれない。
そういえばレチョンも屠殺後即調理開始されていた。
(おっ!あれは…鎧牛かな?)
皮膚が分厚く固い為につけられた名が鎧牛…
体長4m未満、肩の高さが2m未満、体重1t強。
人間をみると無条件で襲ってくる気荒い動物だ。
襲いかたは撥ね飛ばすの1択で、一般人が1tの重量、時速70km程で撥ね飛ばされるとほぼ死亡、
よくて複数の開放性骨折による重症…というはなしをきいていた。
だが買い取り所にて冒険者に仕留められた鎧牛が運ばれていて食べたいと思っていた。
どんな味だろうと…
他に買い取り場に持ち込まれたのが、槍馬、ウサギ、大鰐、鳩、蛇等が持ち込まれ肉として市場に流れていた。
槍馬は攻撃的…頭にある一本角で串刺しにしてきて、処女がいると殺さずに犯す習性があるらしいが、
その肉はうまいらしい。
ちなみに日本ではウサギは戦後ペット文化になったので食文化としては廃れ、
狩人が狩って食すジビエ料理扱いになった。
鳩に関しては昔は食してたが、
鳥獣保護法で一般人は狩るのを禁じられ、
また鳩の雑食性で病原菌のオンパレードになり、また肉も不味くなったらしい。
食用養殖鳩は餌もげんせんしていてうまいが、フランスから空輸されてくるのみだ。
蛇は昔ほどとれなくなり、有名どころはジャパンスネークセンターだろう。
……
食後虚数空間に皆をしまい、再び北へと…
街道はゴーレム荷車が通る前提なのか、石畳で舗装されている。
何ヵ所かダンジョン都市を通過したがローマ街道の様に途切れはしてない。
道中に宿泊できる村、開拓村等はみあたらない。
というも当たり前かもしれない。
まず危険な魔物や動物が多すぎすぎて、
木の柵などちゃちいのは間違いなく壊されるがおちといえよう。
木の家も…三毛別事件のように集落にあった民家が人食い羆に壊され侵入され、死亡する事件の様に心もとない。
木の柵で完全に村を囲み、門をつけただけでも、1番最初のきっかけ、
太田家襲撃前にトウモロコシ食おうと民家に接近しなかったかもしれないが…
三毛別事件は、羆トウモロコシに気がとられてたが、
木の民家の中に餌がいるのを気がつき標的を変えた。
男の子をまず撲殺し、女性に襲いかかり、燃える薪やまさかりで抵抗するが、追い詰め撲殺、
女性の死体を捕食して食べきれなかったのを加えて持ち帰った。
夜に家主が帰って被害が発覚、翌日捜索隊が組まれ捜索に出ると、夕方に羆が襲いかかってきて、
銃を放つも4丁が不発、1丁は外れて羆は逃走、埋められてた遺体を発見した。
その夜犠牲となった2人の通夜が親族によって営まれるが…
獲物を狙って羆がまた来る…村人らは警戒していた。
他の集落から応援に来た若者や猟師たちは別の民家の中川家に集結していた。
通夜が営まれる太田家の寝室の壁をぶち破って羆が侵入、棺桶をひっくり返した。
参列者の親族らは怒号をあげ、出席者の1人が銃を撃ち、
怒号と銃声で羆は逃走して…
天井の梁に逃げたりなどで親族には被害がなかった。
十数分後…女子供多数の明景家へと侵入。
明景家は10人、内年配の男性1人がいて、主人が街に救援を頼みに外出、また所要で不在だった家族ごと身を寄せあい、
避難しながら救援隊の夜食を作っていた。
太田家襲撃の騒動は伝わっていて、薪をくべて火を燃やしていた。
羆は壁をぶち破って居間になだれ込むと大鍋をひっくり返して火をけし、ランプを叩き落とすとたちまち室内は闇になる。
赤ん坊を背負った女性が闇につんのめると、赤ん坊に噛みつき、更に女性に噛みつき、まとわりついている子供…次男に噛みつこうとするが、女性の抵抗でうまくいかない。
羆は外に逃げ出した男性を追いかけて外に出る。
その隙に必死に赤ん坊背負った女性と次男は逃げ出した。
男性は追い付かれて腰辺りを噛みつかれえぐりとられた。絶叫が集落に響く。
動けなくしたと判断した羆は明景家内に戻り、恐怖で泣いている子供を次々に殴り、
物陰に隠れていた女性が我が子の悲鳴で顔をだすと羆は見逃さず、爪を突き立てて居間へと引きずり出した。
女性は妊娠していて腹を破かんでくれの叫びもむなしく、
胎児は外に出され、更に生きたまま上半身から食べ始めた。
屋内に現状生きてるのは3人、内1人は熊殴られ餌認定。
内1人は米俵の奥に必死に隠れていて、
1人は恐怖で声も出せず後に失神した。
貪り終わると、撲殺した3歳児を食い、次に餌認定の6歳児を生きながら左股から食い始める…
太田家に集まった救援隊50人は、明景家の惨劇に気がつき集まってきた。
屋内から絶叫が聞こえるが暗闇の為に羆の位置もわからず、無闇に突入しても銃が使えず餌になるだけ…
家に火をつけ熊ごと焼き殺す、壁越しに銃の一斉射撃等の意見も出たが、中に隠れている生存者がいると必死に女性にとめられ、
なすすべもなく時がたつ…
絶叫と羆のうなり声はやみ、室内を荒らす音だけになった。
男たちは裏と玄関に別れ、裏から天に向かって2発発砲すると羆が驚いて玄関から出てきたが、
玄関組の銃が不発…仕留められずに羆は悠々自適に山へと帰っていった。
屋内へと突入すると…
死臭、食べ散らかした遺体、そしてまだ半身だけ食べられ骨露出しながらも生きてる6歳児、
無事だった生存者は米俵奥に隠れていた長男、
失神して動いてなかったので察知されなかった斉藤家長女だけであった。
6歳児は「おっかぁ熊取ってけろ」と死んだ母親に叫びながら手当てむなしく20分後には声も小さくなり死亡、
またかじられた赤ん坊も後遺症で2年たたずに死亡した。
羆は後に天才マタギに仕留められるが、
羆だけでもこの被害だ。この羆以上の狂暴なのがこの惑星は闊歩している。
そう木の家程度で安全に暮らせるようなもんではない。
薄い木の柵に関しても牛追い祭りで牛に壊されるもんだ。
荷車ごと持ち上げられたりする。
そう考えると最低でも丸太で二重に壁をたてて、間にヘスコ防壁の様に土をいれて防壁強度をあげる。
更に馬防柵を張り巡らし村に接近させない等大規模工事が必要だ。
隙間なく防壁に使うと丸太がどんだけ必要になるか…
だが、苦労して作った丸太防壁はドラゴンのブレスで1発で大火事になる話だ。
他に火炎系のブレス扱う魔物で1発だろう。
となると、石や鉄等で防壁つくる必要があり、もはや村レベルでは危険生物が来る前に間に合うもんではない。
更に壁に近寄らせない馬防柵も勿論必要と思え…
よくドラクエ等結界があって村には魔物は侵入しないケースもあるが、
この惑星には都合のよい常時展開結界がないのだろう。
その為に距離のある都市間で休息できる村レベルはない。
そのかわりに街道には所々野営をとれるような防壁つき広場があった。
……
ダンジョン都市らを通過し、前線都市からひとつ手前、800km程のダンジョン都市へと到着、楔を打ち…
都市の名前はタルタスという。
この街には続々と前線都市シャーリーレーンからの避難民が流入、一時的な受け入れ都市になっている。
シャーリーレーンから舗装されている為に、乗ってる人の体調考えず無理すれば24時間行軍可能なゴーレム車なら、約2日の距離。
通常運行ゴーレム車なら夜営含めて5日の距離という。
馬車なら16日かかり、荷物背負った徒歩では約35日〜40日かかるので大抵はゴーレム車で避難しているらしい。
楔を打ち更にシャーリーレーンへと向かう。
……
いくつかある内の前線都市の1つ、シャーリーレーンに到着した。
大陸のちょうど狭い東西4500kmからみて中央にあるダンジョン都市で、
東には約1200kmの距離にクラドラ、西には約800kmの距離にシビルがある。
他に近場に街はなく、BETAにはシャーリーレーンに居るものが単独で対抗せざるえないだろう。
前線都市群はBETAに抵抗している街で、
街の住民はある程度は避難はしていた。
ある程度というのは前線都市を護っている強者たちの生活…
食料、武器整備などを維持する人たちで、
それ以外の市民などは後方へと避難していた。
楔を打ち…目的はとりあえずは達した。
(さて一回かえって…)
何時もなら世界扉だが今回は…
ルーロスサイズの新型ハイパードライブユニットをだし、
虚数空間から作業していた分裂体がでてきて合体する。
ルーロスを出し…
「まちゅた〜、新型?」
「スターゲイト地球製のハイパードライブユニットだね。
時速12500光年だすやつさ。ルーロス用に小型化苦労したよ」
プラントではまだ作れなく、同化という手法によって作れるのみだ。
「もう、るーろすのワープドライブいらない子に…」
「まぁ…使うかもしれんかもだが、外部ユニットにした方が良いかもな…」
と話ながら惑星ドルを離れハイパースペースへと…
……
「ただいまっと」
ルーロスにてトリア号へと帰還したカオル。ものの5分くらいだ。
さっそく分裂体と合体する。
キャーティアステルス付き巨大輸送船を拠点としたターミネーターチームを編成、
育成、魔法スクロール取得、その他調査など目的としたチームの派遣手続きをとる。
ダニー、トリー既にギルド証をもって身分証明できるものも入れ換えを忘れない。
(うん……魔法もそうだが、やっぱり歩兵最強にはしたいな…)
現状はターミネーターや第六世代による素材面は最強ともいえ、
第六世代烈火はかなり強く、ガンパレの武器を使っている。
たが彼らでも半旅団規模以上まるごと対応には被害が出るのは予測でき、
その際は基本戦車級以下サイズの対応を基本とし、投入時期も突撃級殲滅以後が基準となっている。
旅団規模まるごとにはSPGの様な弾薬庫車両付き特別編成か、
チューリップによる輸送網が整っているのが前提となる。
チューリップ輸送網が整っていれば随時歩兵追加投入可能で、
特にレールガン用弾薬や零式ミサイル弾が補給されてくるからだ。
ターミネーターと第六世代以外の人員での歩兵は先も述べたが警備兵扱いまでで、
前線には出てはない。
いざっというときは烈火一般兵型を着込むまでは通常の歩兵レベルであり、
彼らも前線で戦えるレベルまであげてもよいし、
更に武装面でも強化できれば…と思っていた。
量産型歩兵最強と考えたら…
(やっぱり地球防衛軍かもな…)
傍らにはPS3の地球防衛軍4のソフトがおかれていて、
分裂体がプレイ、クリアして行ける条件がクリアしていた。
地球防衛軍3は転生前にカオルはやりこみ済みだ。
地球防衛軍はファーストコンタクトで第一次全滅回避戦争中に、
武器を次々と試作し、使いきったストーム1の活躍でなんとかのりきった。
作戦参加部隊の陸戦兵未帰還率は5割超えるのは当たり前で、
場合によっては99%が未帰還…脅威の損耗率の中、
個人携行兵装にて40m級の巨大生物を始め、200m級歩行要塞、30m級巨大ロボット、
そしてマザーシップ等を撃破し、地球人類は生き延びた。
ここで注目してもらいたいのは未帰還率…つまり戦死になるが、
5割超えるのは当たり前、ほぼ全滅…
つまり兵士の教育が間に合わない計算になる。
ガンパレは長い戦争の間に遺伝子改造し生まれながら脅威の身体能力の第六世代、及び身体能力をさらに強化するウォードレスで乗りきったが、
地球防衛軍の世界ではリアル世界同様の一般的な身体能力の者が兵士だ。
訓練期間だが新兵6か月かけていたら……投入する部隊すら存在してない。
つまりプロフェッショナルなNavySEALsでもなく、短縮訓練をうけた者が戦場に放り込まれていた。
また例えNavySEALsの様な特殊部隊であっても、搭乗兵器なし、支援攻撃なし、
歩兵だけで現代兵器で戦えという条件では、
地球防衛軍の環境では生き延びやしないであろう。
人類が生き延びたのはまさに随時試作開発された個人携行兵器の力と戦闘スーツ、
そしてプレイヤーであるストーム1の活躍という世界であった。
戦闘スーツは、防弾、耐火耐寒、耐衝撃
性、通信機能を有する優れたもので、
ジャンプ力は他の隊員含め3m程、フェンスに引っ掛かり乗り越えられない程度だが、スーツの力でジャンプ力が強化されている。
因みに落下ダメージも随時戦闘スーツの世代交代に成功している為に、
衝撃に関しては殺しきっている。
攻撃ヘリから空中脱出して機体は墜落すると破壊されるが、操縦していたストーム1はどんなに高空から自由落下でもダメージがないという状態だ。
バーニアもないのにありえない性能だとおもえる。
そして2017年時の初期武器のAF14アサルトライフルだが、
装弾数も120発とAK-47の4倍の弾数がある。
たたしスチールジャケットHS弾で7.サイズで120発では容量の問題もあり、
弾のサイズダウンに成功しながら同威力といってよいだろう。
ダウンサイズして巨大生物に効くの?と言いたいが、当初は対人類と想定していて、
ボディーアーマーをいかに貫くかが開発の中心になっていた…
巨大生物と戦闘を行うなんてと想像してもいなかったにすぎない…
が…随時開発していくことで最終的には16倍の同性能やら、
装弾数を減らして威力を高めたST型では70倍の威力をもつ…
またロケットランチャー初期装備のスティングレイM1に限らず以降のロケラングレネード等の爆発系統の武器だが、
これは1発でどんなビルでもテロの様に崩壊する。
リアルで見てみると、どんな携行型ロケットランチャーをもってしても、
建築基準法にそったビルは1発で崩壊できない。
3.11でも飛行機が突っ込んでもしばらくビルは耐えていた。
だがロケラン1発でビルは崩壊する。
そんなロケランでも1発で倒せないのがHardモード以上の蟻であり…
かといってアサルトライフル等がどんなに威力高くともビルは壊せなく、
いかに対フォーリナー戦がシビアかがわかるだろう。
そんな優れた武器をもつ世界へといこうとしていた。
「11号、また新しい世界にいってくるよ」
[あっちょっと待って〜、異世界通信機できたんだけど]
「おっ、そうか」
Silent Mobiusの世界の拠点に持っていきたかったものができあがった。
ゲートとは違い、時の流れに囚われないしろもろだ。
[ただ、持っていった世界ではよくやる救助逆行等は次元崩壊級のタイムパラドックス起きるから絶対やらないでね]
「おっ、おう…」
(都合のよいようにはいかんか…)
救助逆行は誰が死亡するかの情報をえてから過去に戻り、擬体によるすり替えで救助をする手段である。
GPMの世界でよくやっていて漏れなく救助できる手法で重宝していた。
またKeyとなる人物が万が一死亡してしまった場合…救助に過去に戻る事もできなくなる。
その時点から未来において身ばれによる歴史変更はあるが、例えば香津美が死亡してしまった場合…
Silent Mobiusの世界は間違いなくバットエンドを迎えてしまうだろう。
現状カオルが身ばれして世界に影響させているのでその可能性は否定はできてない。
「あとさ…」
ダンジョンに潜った時のリンク切れについてはなし、対策をたてるようにと命令をして…
「じゃあいってくるよ〜」
世界扉を唱え、Silent Mobiusの世界へとより更に世界扉で……
==地球防衛軍の世界==
2013年宇宙からの電波を受信、地球外生命体の存在を確認。
2015年有事に備えて各国軍隊を統合したEDFを結成。
2017年…異邦人、フォーリナーを友好の為の訪来と考え、地球は迎えようとしていた。
西暦2017年6月…
空をおおう大船団が日本上空へと降下してきた。
すると…アリの様な巨大生物が都市に突如として表れた。
巨大生物は突如として一般市民へ噛みついた。
体長10m程の巨大アリの様なものに噛みつかれた人は噛みつかれた部分が切断し、血を噴き出して死亡する。
その数は1箇所で100や200を超え、また素早い動きで次々と逃げ惑う市民へと噛みつく…
街は混乱へと陥った。
更にはビル等の垂直壁面にも登り、高速道路の下を歩いていたり、頭上からも襲いかかってくる。
対してEDF側は…警備していた陸戦隊が生身で巨大生物と攻撃をおこなう。
陸戦隊は戦闘スーツを纏って、AF14…2011年開発の新型アサルトライフルを基準装備し警戒にあたっていて市民の救出へとむかう。
巨大アリはその巨体に似合わずビルにも登り、EN-B6規格の軍用鉄板も貫き、象も胴体命中なら1発で殺せるAF14の弾丸でも、
十数発殺害に必要としていて、かつ弱点という弱点はなさげだった。
巨大アリとフォーリナーの関係は無関係と考えられていた。
地球防衛軍の戦車や戦闘機はどうした!だが…基本は先進的テクノロジーと接触しない限り20世紀後半相当のテクノロジーだ。
M1A2戦車がよい例ともいえる。2016年アメリカ軍の最新鋭主力戦車だが、
大元は1973年要求仕様、1976年試作、1980年採用のM1戦車だ。
M1A2だろ!違うぞだが、改修によるバージョンアップを可能とした設計である為、
改修最新バージョンがM1A2.SEPV3になる。
大元は1980年代製だ。
1964年開発開始、試作最終バージョン1971年、正式採用1974年の74式戦車も、
2010年の10式戦車への更新が始まる迄は主力戦車であった。
基本超テクノロジーに接しなければ武器レベルはそんなもんであり、
ウルトラマンシリーズやヒーロー戦隊、ゴジラシリーズ等の方が特異なのである。
でっかい大戦やベトナム戦争での失敗がない限り大々的に技術推進は難しく、
私たちに似た歴史であるなら21世紀前半は対テロ、対ゲリラ開発がメインともいえ、
特にイスラム国…ISISとの争いの時代でもある。
ISISは2014年建国宣言したがアルカイダ、9.11、イラク戦争とその統治時イラク内戦を含めた歴史の中で発展し、
対テロを視野においた武器開発になるのは致し方ないだろう。
EDFの正式採用機はEJ24だが、経済状況、既存機との運用整備体制との調整で統一採用が後れ、
またF-35とユーロタイフーンのトライアル合戦でも採用、生産がおくれ、
第1次総攻撃の際には最新鋭EJ24全機とF-16等の各国航空戦力で出撃する。
陸戦兵器の主力戦車はギガンデス、M1A2Eの型番でよばれるM1戦車原型のワンオペ可能の最新鋭EDF版モデルが、数多く配備されてたが、
センサーとFCSに関してはモンキーモデルといってもよくM1A1にも劣り、フォーリナー戦には目視照準が必要とされた。
またワンオペの為に機銃兵装はされてない。
ギガンデスが出動した初戦では巨大アリ掃討目的で榴弾を搭載したが、
巨大アリが鉄を溶かす強酸をけつから放射し対戦車砲用のリアクティブアーマーは役にたたず、
また陸戦兵がリアクティブアーマーのせいで近寄よって護衛できない為に、
巨大アリの予想外の物量による突進力により抵抗できなく、各個撃破が続いた。
フォーリナーの空母型円盤、名称キャリアーから巨大アリが投下されたのを確認し、
フォーリナーは侵略者と認定、各国の航空戦力、集結できるだけの大平洋海上戦力を結集しマザーシップへの総攻撃を行ったが、
対空ミサイルや大型爆弾、艦載対地ミサイルの大量の直撃を受けてもマザーシップの外装は傷つく事なく、
無数に出撃してくる飛行兵器、名称ガンシップにより全滅してしまった。
ガンシップの重力を無視した動き、数の暴力というべき無尽蔵に使い捨てで出撃してくるガンシップ…
第1少しの削れや接触で墜落する戦闘機と、地面と接触もなんもそののガンシップでは耐久性も違っていた。
格闘や速度面でF16が勝ってても、少しの損傷で飛べなくなるばかりか墜落する揚力で飛ぶ戦闘機、
そして高価なコスト、また戦闘機パイロットは優秀な教育を施さなければならなかった…
1:1では戦闘機の性能が勝るも1:10、1:20になると次々と被弾して墜ちる戦闘機。
火線の数が違っていた話であった…
海上戦力も大量に押し寄せるガンシップに逃げきることできなく…
更にガンシップ襲来と迎撃できる筈の航空戦力がなくなった為に戦車隊も数多く壊滅した。
以後搭乗兵器の建造よりもとにかく武器をと武器の開発生産が優先された。
残存ギガンデスはチェーンされて大事に使われていく。
300隻以上引き連れているキャリアーから随時投入される巨大アリ、
キャリアー自体の攻撃手段はない代わりに強固な防御装甲を持ち、
撃墜すべく攻撃するが、船体外装に有効的ダメージは確認できなかった。
だが…巨大アリを投入する時に開くハッチ内部への攻撃により初の撃墜に成功した。
EDFは人海戦術にて抵抗してたが、フォーリナーは30mに及ぶ巨大ロボットを投入してきて、北京は陥落してしまう。
現地徴発改造トラックや一般車に機関銃等ローテク等も駆使して機動力を使って優勢だったが…
巨大ロボからのアサルトライフルの様なビームマシンガン、戦車砲の様なビームガン…
ビームマシンガンは1発ではビルは破壊されないが、十数発で破壊され、
また連射力が高く毎秒60発程放ち、
歩行中に放つため散布界ができ、必然的にその広がり内部の陸戦兵は死亡する。
装甲を持たない車両等はよい的だ。
更には爆発するビームガンも放ち遮蔽物の影に居るものは…
更にはその耐久力と行動力…特に柔軟な連続間接構造で戦車砲弾等の直撃に仰け反り威力を減衰するため、
スティングレイM1であるなら60発以上当てなければ撃破は不能であった。
その巨体でビルも崩し、トラック等での阻止線も踏み潰し足止めすらできない。
陸戦兵にとって巨大ロボット、以後呼称ヘクトルは悪夢であった。
ヘクトルに対してはギガンデス、攻撃ヘリバゼラートの投入、ストーム1の活躍によりヘクトル兵団は撃退した。
巨大アリは地中に住みついている情報が入り、EDFは突入したが…あまりの規模にある程度の戦果で殲滅を断念。
その間にフォーリナーは新種、巨大蜘蛛を投入してきた。
巨大蜘蛛は人間の肉体や鉄も溶かす強酸をまとった粘着力ある糸を飛ばしてくる。
特に攻撃ヘリ多用で封じ込めがある程度成功していた中東にて、蜘蛛糸が絡み付き次々と墜落していくヘリ…
中東はフォーリナーの手に落ちてしまった。
EDF日本支部は対ヘクトル用に開発しつつあったバトルマシンベガルタを投入した。
速射性の高い極低反動ロケットランチャー、バルカン砲、火炎放射器を供え、
高い防御力を誇る移動砲台といってよいだろう。
ただ、動きは遅いが遠距離殲滅戦には適していた。
特に投入初戦…あれほど犠牲を払った巨大蜘蛛が瞬く間に溶けていき…
北米にむかっていたマザーシップが戻ってくると四足型歩行要塞を投入してきた。
全長250m、全幅100m、全高200mの巨体…
歩行のみで都市部は崩壊、更にはレーザー砲台5門、ビーム1門の迎撃にて陸戦隊は近づく前に溶けるように存在が無くなり、
更に装甲はキャリアー同様、傷つける事ができやしない固さであり、
また砲台を守るかのようにフォースシールドが展開している。
そしてプラズマ砲…一発で数十km先の直撃地点周囲数百mを蒸発させる威力があり、しかも1分間に2発は放てる。
更には巨大生物やガンシップ、ヘクトル等を出撃させるハッチを持つ。
司令部はあまりの陸戦隊の被害に四足歩行要塞の迎撃破壊を断念。以後は積極的避難へと対応を変えた。
先に滅亡を見届けるのを期待してだろうか…マザーシップは近海に滞空していた。
士気低下する日本戦線に更なる凶報が入り、
巣穴出口が市街地にあけられ、巨大生物が市民を襲ってるという。
即座に対応し再び地下へと侵攻するEDF、
被害を考慮しない掃討作戦を敢行するも、作戦は途中にて中止命令がくだる。
中止命令がくだった原因は40mの巨大生物、呼称魔獣ヴァラクが現れたからだ。
ヴァラクはゴジラに龍をミックスした様な外観、
口からはく火炎の様なブレスは瞬く間に多くの物をもやしつくし、
またその巨体による踏み潰し、突進は防ぐ建造物はなかろう…
出動した数多くの陸戦隊員はもやしつくされたが…
搭乗兵器を操ったストーム1の活躍によりヴァラクは倒れ歓喜にわく。
フォーリナーはヘクトルの新型、プラズマ砲搭載型を投入してきた。
曲がる光学兵器といわれるプラズマ砲、
超遠距離、地平線下からでも頭上に放ち、曲線を描いて死の光弾が直撃する。
十数体投入されると戦場には気がついた時に自分だけという環境になりかねないほどであった。
更に赤いアリ型巨大生物、呼称赤蟻を投入してきた。
この赤蟻は酸を出さないものの、今までの蟻よりも強靭な外殻、驚異的な速度で迫ってきて、
例えば引き撃ちせずにAF16…AF14の2.3倍威力のアサルトライフルで殺すまで射撃したら、
赤蟻のすぐ後ろに酸をはく蟻が待ち構えてたり、別の赤蟻が横から噛みついてきたり…
より強力な武器を投入せざるえなくなる。
赤蟻の登場によりそれまでの巨大アリは黒蟻と呼称され、
巨大蜘蛛は蜘蛛と呼称されるようになった。
そして巣穴が拡大して地表に出口が再びあけられ…
赤蟻、黒蟻、蜘蛛混合による襲来にさらなる被害がでる。
EDF日本支部は巣穴根絶をめざして突入を敢行する。
被害損耗をかえりみず、地下深く進軍し2匹の女王蟻を確認、
殲滅に成功するが、投入部隊の死傷率は100%を超えて143%に到達した。
フォーリナーはキャリアーから出せる小型のヘクトル、呼称小型ヘクトルを投入してきた。
なんとか持ちこたえていた人類、するとマザーシップ停泊しているの情報が入り撃墜を目指すも無視されてたちさられてしまう。
関東焦土化が本格的になり、日本支部はなんとか逐次対応し持ちこたえていた。
すると…放置が決定していた四足歩行要塞が補給の為か動きを停めていた。
攻撃を慣行し取り逃がすも引き続き追撃。
ハッチ内部への攻撃を行い多大な英霊を出すも四足歩行要塞の撃破に成功する。
初の四足歩行要塞撃破で、
被害は甚大も状況は好転しつつあった。
マザーシップが市街地上空へと…日本支部は撃破作戦を決行するが、
巨大砲台により逆に投入部隊が殲滅させられ未帰還率が90%をこえてしまった。
悠々立ち去るマザーシップ…
その頃欧州にてフォーリナーの大攻勢が始まる。
マザーシップは欧州へと移動すると、EDF欧州司令部を壊滅させて、都市部への砲撃を開始する。
欧州を焼け野原にすると、次なる目標はEDF総司令部のある北米大陸…
フォーリナー大船団が向かい始める。
そのころ超巨大蜘蛛という存在が地上にあらわれ迎撃作戦が決行された。
超巨大蜘蛛…呼称大蜘蛛になるが、
通常の蜘蛛が約10m程の大きさの個体になるが、その10倍以上…
ふざけている大きさの生物としかいいようがない。
跳躍により移動し、酸糸で溶かしてくるが…
距離も10倍、散布界も広い為に次々と陸戦兵が死んでいく…
未帰還率9割を超えて、やはりストーム1の活躍により撃退に成功した。
最早2km以上の有効射程をもち、かつ火力のある武器でないと溶かされてしまう話になっている。
かつ、大蜘蛛が卵を産んで蜘蛛を増殖させていると思われる。
マザーシップは大西洋をゆうゆうわたり、北米大陸へと到達した。
巨大生物、そしてフォーリナーの破片などから随時に開発されていくが、
最大の兵器工場である北米大陸…。
知っての通り正史に近い歴史なら、
第二次世界大戦以後は2大国、アメリカとソビエトの軍拡競争であり、
ペレストロイカにより、ソ連は滅びロシアとなる。
よって兵器生産面ではアメリカ1卓となる。
ガンパレでもアメリカが落ちてないからなんとかなってたのであり、
MUV-LUVでもカナダに落着したユニットの処理を間違えたらアメリカ陥落し、歴史がかなり変わったと思う。
世界最大の兵器生産国が陥落してしまうと、人類滅亡へと1歩すすんでしまう。
再び地上に巣穴出口が開けられた為に、
巣穴に突入するEDF日本支部…
多大な被害をだして巣穴の掃除に成功すると、
巣穴をおいだされた女王蟻と大蜘蛛が地上にあらわれ、黒蟻、赤蟻、蜘蛛とともに攻撃してきた。
ストーム1の活躍で撃退に成功。
EDF総司令部は決戦兵器X3を投入し対マザーシップへの総力戦を挑むが…
マザーシップの砲撃で大破してしまい、攻撃部隊は全滅してしまった。
その頃日本支部は残存巨大生物の掃討に成功すると、
欧州司令部を壊滅においやった赤いガンシップ編隊が日本へときた。
レッドカラーが正式呼称になるが、親衛隊ともよばれる。
ヘクトル並みの耐久力をもち、通常タイプの3倍以上の加速度及び機動力、能力を持つ。
が、ストーム1の活躍により撃退に成功したが…
総司令部が壊滅し、EDFは南米が司令本部となり、各地の残存部隊も独自行動せざるなくなる。
以前出現したヴァラクのサイボーグと思われる、メカヴァラクが出現。
両手がなくなり、両肩にレーザーキャノンがフォーリナーによりつけられていた。
レーザー砲の直撃をうけると溶けてしまい、直射ならまだしも、凪ぎ払い的な使い方もする。
EDF日本支部は迎撃に向かい多大な被害を出すも、
ストーム1の活躍により撃破に成功する。
日本では優勢を保ちつつあるも、とうとう世界各地のEDFは沈黙してしまい、
組織的抵抗できてるのはEDF日本支部だけとなっていた。
フォーリナーの日本への総攻撃で集結しつつあったが、日本支部は無謀な先制攻撃をしかけた。
集結した部隊の壊滅にせいこうするが、
各地にいたフォーリナー船団が転進、
辛うじて撃破に成功すると、マザーシップが姿を表してきた。
直径1km強の空飛ぶ星型要塞、
マザーシップは巨大砲台を出しジェノサイドキャノンと名付けられた大型ビームで周囲を凪ぎ払う。
また4つある発進口からガンシップを最大出撃数は限られてるも無尽蔵に出撃させてくるし、
随伴するキャリアーからも小型ヘクトルがやはり最大出撃数は限られてるも無尽蔵に出撃させてくる。
ストーム1がキャリアーを処理して、マザーシップの巨大砲台の破壊に成功して、
生き延びたEDF隊員らは勝利を喜んでいたが…
マザーシップからパネルがはなれ周囲を浮遊し始め、パネルから次々とレーザー、プラズマが放たれ喜んでいた隊員達を一瞬で命を刈り取っていく。
1射目を生き延びた隊員らは即座に遮蔽物等に身を隠すが、プラズマ砲で遮蔽物ごと刈り取られ、
離れようと走り出すものにはレーザーが集中的に浴びせられる。
レーザーは約1秒間に1射、プラズマ砲は4秒に1射の間隔、
陸戦兵を狙う砲台数はレーザー32基プラズマ砲25基であった。
毎分1200発以上のレーザーの嵐にそうそう生き延びる者はいない。
即座に状況判断したストーム1は浮遊砲台を1枚ずつ破壊していく…
マザーシップの唯一の弱点は下部に開いたシールドが展開できない大気呼吸口と判明するが、
攻撃できる部隊は壊滅していた。
偵察部隊も戦闘参加しストーム1が砲台を全て撃破、
大気呼吸口への攻撃を行いマザーシップを活動停止に追い込み、本部は今度こそ勝利に喜ぶが…
8脚の砲台がマザーシップからのび、
ジェノサイドキャノンと味方を溶かす発狂的ビームマシンガンの嵐で、
現地部隊との交信は途絶え、命からがら負傷兵は離脱せざるえなくなった。
脚部砲台には5基の砲台が8脚、1秒間に1つの砲台から3発以上はなってくる。
毎分7200発のレーザーの嵐に全てを焼尽とかす8発のジェノサイドキャノン…
ストーム1が回避しながら単独で攻撃をくわえ…次々と脚部砲台が落ち…
最後には満身創痍のストーム1が脚部砲台全て落とし、大気呼吸口への1撃を決め、
爆炎あげるマザーシップ。
残存キャリアーが宇宙へと離脱すると…
以後巨大生物は供給されなくなり、最後の1匹がアリゾナにて駆逐され、絶滅戦争に終止符がうたれた。
……
被害も多く、2017年6月のフォーリナー襲来前に80億いた地球人類は、
都市という都市は破壊され、2019年アリゾナにて駆逐時迄には15億まで激減した。
1年未満の間にだ…
その内いくらかは戦地にてEDF、各国軍の砲撃銃撃による被害者だとしても…
全滅は回避したが、来たのはたった1基のマザーシップだけだ。
キャリアーを追撃する余力もなく、マザーシップ撃破はフォーリナーの本星に知られただろう。
フォーリナーは再び来る…
人類の復興、再建、そして更なる軍事力強化をめざして動き始める。
政府、軍…それまでは各国主権があったが、軒並み壊滅状態に陥り、
EDF統合政府、各自治政府の形になった。
また軍に関してもEDFは各国軍から抽出の形でつくられて、各国軍は残る形だったが、
EDF一本化、各自治政府による治安組織の形になった。
致し方ない事だが2011年、結成前の軍兵は後方支援、事務職、予備役、準軍事組織含め兵数は1億はいっていた。
準軍事組織は沿岸警備隊、海上保安庁等軍ではないが強力な火力がある組織という提議だ。
EDFは各国軍隊から抽出され編成され、2017年時には先の1億は各国軍6割EDF4割比率にわかれていた。
各国軍は自国政府や国防衛の為の軍隊で残されていた。
それが一番少ない時期で、マザーシップ戦後、蜂起した市民は数に数えられなくて軍人は各国軍生存含め1万まで激減していた。
かつ、後方支援と事務職が約9千、ストーム1含む実戦隊が1千といったところがよいだろう。
僅かながら残った各国軍を吸収し再編成していく。
フォーリナー襲来による恩恵の1つに戦前悩まされたISISが戦中にEDFに吸収された。
ISISはイスラム教による強大なイスラム統一国を!!でフォーリナー戦前には活動していたが、
フォーリナーという外敵出現が地球で内ケバやる余裕がなくなり、犯罪行為不問のもと吸収されたかたちであった。
ただ生き残り実働戦闘員は全世界で約1000人だ。
戦後生き残っていた元ISIS戦闘員は数える程しかなく…
フォーリナーの残骸を研究し技術発展も目論めるだろう。
別の世界になるが、インデペデンスデイでは1996年に襲来があり、
その20年後…には戦闘機が単独で月まで超空間航法使わず独行したり、
地対宙高出力レーザーの基地を月面に構築したりしていた。
この技術発展は撃墜した先進的技術の大型円盤の研究によるものが大きい。
この世界でも数多くの先進技術的残骸が激戦の結果存在し、貴重な資源、研究資材となった。
ただフォーリナー人は結局は見つからなかった。
ヘクトルやキャリアー、マザーシップ等の残骸から、フォーリナー人の痕跡を探していたが見つからず、
地球侵攻は無人機械群と巨大生物によるものと結論された。
人口は少しずつ回復していくがその時間がおしい…
フォーリナー技術による優秀な遺伝子をつかった強化クローンも戦力増強の為に投入される。
15才程度の体格まで成長させ、精神教育を子供を失った家庭の多くで育成されるようになった。
その後軍に入隊するながれになる。
……
西暦2025年、全滅回避戦争後7年たち、
地球人口は約20億まで増え、都市、街は再建されていた。
ただしEDF基地の周囲に発展するかたちで以前のように無造作に都市は発展しなくなった。
万が一の時にEDFが来る距離が短い方がより人気とも言える。
兵力は30万まで増強、計画上では100万まで増強される筈であった。
そして西暦2025年6月28日、再び地球は…
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