第037話 地球防衛軍編01 マザーシップ船団来襲
『臨時ニュースです!!現地からの映像をそのまま放送しています。何かが起こったと…
あっあれはっ!!巨大生物です!人が襲われています!7年前に絶滅したという巨大生物が生き残っていたのです!』
「げっ!!これ近所じゃん」
『市民の皆様は防護スーツを着用、戦闘地域から避難してください』
「防護スーツ収納庫!!」
必ず各施設に非常用に多数備えられている防護スーツ、各家庭にも住民分の4倍の数が配給されている。
幼稚園時から義務教育期間中も避難訓練でしようする。
屋内消化栓サイズの収納扉を開け内部にギッシリと入っている弁当箱らしいのを取り出して、
「ほら、慎二」
「Thank you 美樹」
EDFが駆けつけるまで命を繋ぐ生命線だ。
形状は弁当箱で頭の上に押し付けるとコートが展開、体と一体化される。
このスーツは巨大生物の外殻を研究してつくられた。
耐熱、対衝撃、対酸等々機能が備わっている優れもの。
頭の上に押し付け、コートで全身を覆う。
「うっし逃げるぞ」
「階段だよね」
「ああ」
非常時にはエレベーターは必ず止まる。集中しすぎて乗れずに逃げ遅れる事態があるから、
階段に皆が誘導される。
市民に配給されている理由として、襲われている市民に躊躇して攻撃ができずや、狙いをつけての3点バースト等で攻撃し、
その内市民が殺されて次の標的となって襲われ部隊が全滅するのが続出した。
一般的にロケットランチャー等爆風による攻撃が襲われる市民の側に着弾すると、生身の市民は砲弾片等で死亡してしまう。
ごくごく常識的だ。
銃弾にしたって鎮圧用の拳銃弾でなく、軍用ライフル弾、そしてより威力のある対巨大生物弾へとなっていったが…
まずフォーリナー戦前主流の対人用小口径ライフル弾はまだよい。
威力があるってもボディーアーマー等の貫通力であって、殺害能力ではない。
高速で飛来する通常ライフル弾が、生身の人に命中すれば衝撃によって弾がバラバラに砕け散り、砕けた破片が第2の弾丸として作用し、
握り拳小の瞬間空洞ができ、胴体部に命中した場合人にとっては極めて致命的になりかねないが、
救命処置を行えば助かるために、負傷者1名に付き、2名〜4名が搬送に捕らわれ安全な後方移送される。
つまり敵に1発命中で3〜5人分の敵戦力が低下する…そういった弾だ。
一般市民に誤射で命中し動けなくなる…
そこを黒蟻に補食される場合もあるが、その前に黒蟻を殲滅させればよいわけだ。
だが威力が足らない。
そこで対巨大生物弾につながるが、威力ありすぎて誤射は一般市民の命を奪う結果になる。
20mmや30mmはそばかすっただけでも…
それで防護スーツが配給された。これで誤射は心配ない…という話である。
「あと5階…」
ビルから避難するわけは新建造法では流石に1撃崩壊という訳ではないが、
旧建築基準ではビルは1撃で崩れた。
巨大生物は壊さないものの、EDFの誤射で崩壊する恐れはある。更にフォーリナーがまた襲来したら崩壊は必須な話で、とにかく戦闘区域外へ逃げ出すことが重要であった。
崩れたビルの中で防護スーツの恩恵で生存はしやすいが、生き埋めのまま助けの来るのかわからない救助を待ちたくはない…
防護スーツは瓦礫を除けられる程のパワーアシストはなく、本当に命を繋ぐ時間を稼ぐ為でしかない。
「外に出たぞ」
「どっちにいけばいいんだ?」
「……巨大生物はあっちだから…こっち!!」
「いくぞ!!」
手に端末持った者の指示で、集団で高速道路方向へと避難し始める。
だが…
「きょ、巨大生物だぁぁぁ」
「いやぁぁぁぁ」
「うわぁぁぁ」
横合いから黒蟻が多数見えて避難集団へと突進してきた。
「死にたくない!!」
「にげろぉぉぉ」
皆がみな走って逃げようとする。
「美樹!こっちだ!、美樹!?」
美樹に声かけるが座り込んでいる…
「美樹、ほら立て!」
「し、慎二…立てない…力がはいらないの…」
「腰抜けたんか!?」
「そうみたい…お願い、あなただけでも逃げて」
「そんなこと言ってる場合か!!」
「慎二…」
美樹を肩にかつぎ上げて走り出す。
黒蟻は逃げ遅れた者にまず襲いかかる。
「やぁぁぁ離してくれぇぇぇ」
「はなせ!はなせ!はなせ!はなせ!」
「あああ、かぁさん〜」
「慎二!!」
「えっ……うわぁぁぁ」
後ろから蟻の口鋏に腰を噛まれ振り上げられる。咄嗟に美樹を落としてしまったがそれは幸いかもしれない。
「クソッ!!はなせぇぇぇ!」
防護スーツの恩恵で痛みもなく真っ二つにはされてないが、耐久値がなくなると真っ二つにされる。
蟻の顔面を叩くが放す気配はない。
胸ポケットにしまっているナイフを取り出そうとするが…防護スーツの膜でとれない。
「くそっ!!美樹!逃げろ!!」
「いやぁ、いやぁ、慎二!!」
「俺にかまうなぁぁぁ」
「いや、慎二ぃぃ!誰か助けてぇぇぇ!!」
ドフゥ
「うわぁ!」
慎二を噛んでいる黒蟻に爆発がおきる。
ドフゥ「EDFか!」
ドフゥドォォォ
いっそう激しく爆発が慎二を襲う、まだ黒蟻の鋏は緩まない。
ドフゥ「おっしゃっ」
鋏が緩み黒蟻は横倒しになり身体を抜け出すことができた。
「美樹!」
美樹を肩に担ぎEDF隊員の方へと逃げ出し…
「EDF!EDF!EDF!」
「何で早く助けないのよ!危うく喰われるとこだったのよ!」
慎二らは防護スーツとEDFのおかげで戦場からにげる事ができるようだ…
…………
『昨日、EDFは月面に、フォーリナーのマザーシップが集結している事を会見にて認めましたが…』
(丁度よい時期に出たかな?)
街頭テレビから放送が流れていた。
昨日といってるので昨日ストーム1はスカイツリーを破壊しながらM8の蜘蛛の駆逐作戦に従事していた筈だ。
今日はM9の海岸にてレタリウスの駆逐作戦に従事しているかもしれない。
この時期は黒蟻、蜘蛛、そして巨大女郎蜘蛛のレタリウスが登場している。
レタリウスは頭胴体部の高さが約3m、腹部は約5m、頭胴体腹部の長さが約12m程、
脚を伸ばせば直径約40mほどに達する巨大生物だ。
レタリウスは建造物間に巣をはってると500mあたりまで長距離ビームというべき酸糸を放ってくる。
一般的アサルトライフルが200〜300mが有効射程と考えれば…
更に2017年時の蜘蛛の王の糸と違い、糸に接触したら引っ張られ巣に捕獲されてしまう。
上空から絡まったら上空の巣へとお持ち帰り、
レタリウスを倒さない限り体力が0になるので、長距離狙撃が必然的になる。
更に巣の強度は脅威的でビルを破壊する火砲が数発〜数十発必要になってくる。
ただし巣から叩き落とせば酸糸は長距離を放ってこない。
一般的機関銃を据え置けば長射程で歩兵にも対抗可能といえるが…撤退移動できない拠点ほど黒蟻の餌になるだろう。そういったジレンマがある。
更には巣を貼ったビルはビルを破壊する兵器を数十発撃ち込んでも破壊できないほど強固な構造物へと化す。
多分だがビル等を補強しているのだろう。
そして黒蟻、蜘蛛は2017年時にも確認されてるがより強固になったらしい…
(捕獲もいいかもな…)
と考えていると…
『月面に集結しているマザーシップは10隻、単純に考えても前回の10倍の戦力です。
EDFは10隻のマザーシップに対して迎撃できるのでしょうか?
榊原さん、いかがでしょう?』
(マザーシップか…)
核兵器、核エネルギーについては全滅回避戦争前に全廃した為に、全滅回避戦争を経ても非常に深刻な核汚染も発生せずであった。
廃炉中の原子炉、使用済みプール等を破壊され核汚染は発生したが、稼働中のを破壊された程ではない。
全廃せずに通常稼働中の原子力発電所に巨大生物がたかったら…
巨大生物でなくとも、フォーリナーの兵器が原子力発電所を攻撃したら…すくなくとも戦役年内での炉の構造変更は間に合わない。
建屋、格納容器、圧力容器は破壊され、冷却水は流れだし露出した燃料棒によって核反応は止まることなく進み…
か、ジェノサイド砲にて一気に臨界に達し核爆発が一気におきるかだろう。
勿論建屋、格納容器、圧力容器はジャンボジェットの直撃にも耐えられる作りだが、
事実廃炉中の原子炉はフォーリナーの攻撃には耐えられなかった。
結果…稼働していたら圧力容器が破壊され露出した現役燃料棒が屋外に放置され、
あたり一帯に高放射能を放出続ける事になる。
そして使用済み燃料プールの冷却が攻撃で止まればまだよい方だ。建屋上部に作業しやすいよう大抵プールがあり、建屋が攻撃されると水が抜けることになるだろう。
1つの建屋の使用済み燃料プールには原子炉23基分の核燃料が10年間冷却されている。
10年冷やせば燃料再処理に発熱しなくなるからであり、
それまではユニットに入れたままだと発熱してしまい、プールが蒸発し燃料棒が露出、
冷却効果が一気になくなり、メルトダウン起こしてしまう。
プールで冷却しつづける以外はキャスクにユニットから燃料棒をはずして1本ずついれなければ臨界してしまうからでもある。
フォーリナーの攻撃で水が抜けたら…大惨事になるし、
冷却が止まってたら…時間との問題といえよう。
攻撃がくるからといって緊急停止しても、燃料棒は炉心の中に装填したままだし、
使用済み燃料棒はプールに入ったまま…
取り出す時間もないし、フォーリナーがわざわざ原子力発電所を避けるわけもない。
無人兵器なので彼らにとって攻撃で巻き添えしても無問題ということであった。
対人類であるなら、戦時国際法で禁じられ制裁を食らうことになるが、
異星勢力であるから関係ない話でもある。
2015年、国連は核放棄を選択、ウラン鉱山、ウラン製錬所、ウラン転換工場、ウラン濃縮工場、核弾頭加工工場は、
EDFの直接介入で閉鎖、閉業解体されていった。
また原子炉内の燃料棒も使用済みプールにとりあえずは移されたあと、
キャスクに1本1本燃料棒は移され、太陽投棄を進めていた為に原子力発電所を破壊されても地域汚染は発生するも大規模核爆発やメルトダウンは起こらなかった。
ただしフォーリナーに対抗するために直ぐには核兵器は生産開始すらできるものでなかった。
少なくとも世界は核を捨てる選択をした為に破壊された戦後においては核汚染にほとんど悩まされることはなかった。
ギリギリの選択だったといえよう。
最大威力の核兵器を放棄した人類の武器はというと…
2017年の第1次マザーシップ総攻撃は、
非核航空爆弾をはじめとしたありとあらゆる航空機搭載型空対艦ミサイルが投入された。
ありとあらゆる爆弾…時期的にはデイジーカッターでなくMOABや、
GBU-28の等が投入されたかもしれない。
MOABは2016年現在、炸薬量8.4t長さ9m超、重さ約10tと通常の戦闘機には搭載できないそこらの核兵器並の破壊力をもつ通常兵器での最強爆弾である。
原爆並みのキノコ雲を発生させ、デイジーカッター以後航空機搭載の通常兵器としては最強と言われ、
サイズ及び重量から航空機の機体外に接続するハードポイント、兵器支持架、パイロンの限界を超え、
輸送機の機内輸送庫からパレットごと投下するしかない非核兵器最強武器であった。
単純に砲弾やミサイルと違い遠くへ飛ばすための火薬やジェットエンジン、ロケットエンジン等がいらない。
同じ大きさでもより多く炸薬を積める爆弾が威力がでかくなり、更に炸薬性能がくわわる。
GBU-28は地下30m、あるいは鉄筋コンクリート6m貫通する1991年配備のレーザー誘導地中貫通弾、
バンカーバスターである意味地中貫通目的でなら最強といえよう。
しかしそれらでもマザーシップの外殻を破れなかった。
対艦ミサイルの威力は運搬能力に捕らわれる以上、核ミサイル以外は搬送爆弾以下の能力であった。
時は流れ、EDFは航空機全滅…到達手段無しのショック、外殻貫通ぜずのショックから、
ストーム1が撃墜させたマザーシップの外殻装甲を研究しフォーリナー技術もとりいれついに外殻貫通力を持たせた兵器の開発に成功…
それが超音速ミサイルテンペストとリニアキャノンであった。
まもなくマザーシップが地球降下開始し迎撃がおこなわれるが、
マザーシップの全基撃墜、防衛作戦は失敗に終わる。
防御スクリーン展開で全てのエネルギーが無効化されてしまうからだ。
だが展開前には外殻を貫通し2基撃沈、2基中破という戦果をあげることになる。
(さて、破壊され尽くす前に…まずはエアバイクを入手しなきゃな)
西暦2017年時にはあったが、西暦2025年時にはないビークルがある。
SDL2エアバイクだ。
なぜかサイドカー付きのタイヤ付きバイク、SDL1バットカスタムが西暦2025年時には制式採用されている。
本部曰く耐久性に問題あった為に旧型を改良したといってるが、本部の罠で横転しやすくなっている。
このサイドカーは横滑り、不安定さがましていて、転回バック走行もいきなりできる。
バイク乗るものならわかるが、前方へとスピード出していてそのままバックギアにいれると、
ATならギアボックスがぶっ壊れる。
MTならばクラッチ経由なので回転数はおちる。半クラからでならまぁ…嫌な音くらいになるかもしれない。
エンジンフルスットルではやはりギア、またはギアボックスが壊れよう。
そもそもスピードが出てる状態で180度転回した時点で氷上でない限りタイヤがえらい事になるだろう。
そんなトリッキーな動きをするために不安定、また坂も登れないパワー不足というしろもろだ。
だが西暦2017年では戦場配置されてるのみ、貴重だったのだろうか…
なので地球防衛軍の世界にきたらSDL2を取得し、エアバイクレースは開催できればと思っていた。
2017年に市販予定のホバーバイクAero-Xがあるがそれよりも早いエアバイクに期待していた。
ところでAero-xは値段いくらだろうか?
日本の公道走行は…法的にはまだ無理だとは思うが…
(それに…)
たった7年で全世界廃墟状態から都市へと復興し更なる発展したノウハウも捨てがたい。
局地的ならまだ復興ははやかろう。
だが全世界的にみたらとなると…
『緊急報道です!現在のライブ映像です。
宇宙に幾つもの爆発が見えています!!
EDFのマザーシップ船団への迎撃が行われていると思われます。
私が見た限り大きい爆発が2回見えています』
100m×70mサイズの国際宇宙ステーションでさえ条件揃えば肉眼で観察できる。
直径約1kmの球体サイズであるならテレビカメラでの撮影も容易い話だ。
(と急がなければな…)
ネットワークにアクセスし…戦勝記念館に動体保存されてるのがヒットした。
喜んで取得に向かう…
向かって取得している最中に復興の話に戻る。
阪神大震災で仮設住宅完全退去に5年はかかったが街の完全復興に15年程かかった。
まず仮設住宅が震災3日後からつくられ、最初の入居は震災16日後、
最大4万8300戸作られ、ピークは46617戸であった。
問題だったのが人口密集地の都市部だった為に用地確保、被災地内では足りず周囲に仮設住宅は広がっていった。
仮設住宅は当初は期限を2年としてたが2回延長され最終的に2000年1月14日に完全退去になったので5年かかった。
基本各自の自己の範囲で自宅は建設し直すものであり、行政は補助を出すだけになる。
当時としては戦後最多の1793億円の義援金が集まったが、人口密集地直撃の為に、各家庭には40万円と、
他の災害に比べ最低金額となってしまった。
の為に自力再建が不能な人達はというと、災害公営住宅が用意される形であったが…
災害復興用の公営住宅が用意され、阪神大震災では42137戸、うち新規に25421戸たてられるが、
新規分の土地確保に難儀し、被災移転した製鋼所跡地や、旧兵庫駅貨物場等が用意された。
仮設住宅は5年でなんとか解決ついたが、あとは被災地の土地がまだあとをひいていた。
焼失したJR新長田周囲…
震災前は雑多な街で、倒壊した家屋の性で消防車が到達できなく火災無法地帯となったわけであり、
震災後は焼け跡残骸だらけになってたわけたが…
神戸市主導で再開発計画が2か月後に決定した。本来であれば住民相談をへてになるがすっ飛ばしたわけだ。
家屋は焼失しても地権は残っており、協議に手間取り、
新長田駅北の59.6haの土地、被災率80%の地区についてだが工事着工が2年後になり、
道路拡張、防災機能そなわった公園新設、広場新設等2011年3月に完了したわけだ。実に16年かかっている。
新長田駅南地区については2014年現在も継続中で複合型高層マンションが建設中だ。
日本の場合だとどうしても地権等で長引いてしまう形になる。
中国の震災では国、主導者が率先して復興にあたる。
国が資金を出して国が被災した建物を壊して即座に同一物件を再建し、
それでたった3年で震災前の形にはもっていくが……
がだ…まぁ…次にまた同様規模が来たら崩れる前提のままであり、
とりあえず入れ物さえ作れば何もなくとも倒れても問題ないという方針らしい。
特にビル建設に関して早さを競うのが最近の主流らしく、3階層分を1日で組み上げ、19日で57階建ての高層ビルを完成させたニュースが流れてるが…
検査している時間は…?になる。
因みに日本ではまず無理な話で、2006年の建築基準法改正後では、
1階層の基準が14日間かかるらしい。
さて局所的災害復興だが広域的にみると…
地方レベルだと東日本大震災で、震災から5年たったが、まだ完全復興には至ってない。
避難者総数約47万人、住宅全壊半壊37万戸だして、
そして現在…臨時的な避難所は閉鎖され仮設住宅、親戚に全員うつるも、
平成28年9月現在14万人が未だ仮設住宅等すまいだ。恒久的な住居ではない。
5年もたってと思うが、
まず居住禁止区域が設定された関係もある。
震災前には職場に違い、景色が綺麗、堤防で津波完全に防げるから問題ない等で沿岸部に市街地住宅が形成されてて、津波で多くの人命が消えた…
その為に津波被害が防げない前提で、今まで住んでたところが居住禁止区域に設定された。
主に津波浸水があった箇所だ。
自分の土地で自宅が強制的に再建できなくなった…
なので行政が防災集団移転事業として山を切り崩して高台に住居用の土地区画を作り上げ、
土地区画を賃貸または分譲し、今まで住んでた土地を変わりに行政に売却する形になるため、
土地造成に時間がかかっている状態であった。
2016年度で土地造成は32%、そして災害復興住宅はまだ49%が完成しただけだ。
で、買い取った居住禁止区域は公共の土地となるが…使い道に関してはまだ詳細は決まってはないのが25%産業系の方針が46%らしい。
地方レベルで造成もあるので時間はかかってるが、復興までは30年から40年近くかかるかもしれない。まだ結果は出てないが…
全世界レベルだと…
『報道発表されました。マザーシップ2隻を撃破、2隻を中破の戦力外にする戦果をあげました。
ですが、6隻の迎撃に失敗。繰り返します6隻の迎撃に失敗…
マザーシップ船団は6隻大平洋上へと降下しました…
EDFは過去に破壊した事があります。安心してください。我々が必ず撃破する事をお約束します。との声明を出しています』
(まっ、それも失敗するんだよな…)
暴れまくったマザーシップは中盤にて3隻撃沈されるが…
まぁそれはあとの話だ。
復興した街並みノウハウを入手しに……
…………
『現地の映像です!ご覧ください。ついに彼らが帰ってきたのです!
地球に降りたマザーシップ船団は1隻ずつに分かれ、世界の主要都市へと侵攻を開始しました。
地球が、人類のものではなくなろうとしています!』
(あれがマザーシップか…)
報道からまもなく戦闘が始まるとわかったカオル。
地表から上空数百mのところを滞空している直径1km超の球体、マザーシップをみていた。
天辺は160km先からちらっと水平線下に見え、近づくにつれ全体像が見えてくる。
こちらが高度あげればより遠距離にいるマザーシップを確認できるわけだ。
最終迎撃…悪あがきしようと、各基地からファイターが迎撃に向かっていて、かつ巡航ミサイルにより迎撃する筈だ。
しかし防御スクリーンにより結局は迎撃は失敗に終わる結果になる。
……そう考えてみればマザーシップはかなり優秀ともいえる。
2018年時には弱点を攻撃されての撃墜のみ、
そして2025年時には2基が撃墜され2基が中破戦力外になるも、それ以後防御スクリーンにより外殻が破られることなく、
結局は犠牲を払って下方からの陸戦兵による弱点攻撃を敢行せざるえなくなる。
恒星間航行可能、無尽蔵の戦力、驚異的な守備力…
惑星被害レベル攻撃でなければ防御スクリーンと外殻で撃破できない大気圏内浮遊要塞というわけだ。
弱点攻撃以外には破壊するには惑星破壊を覚悟しなければならなくなる必要がある。
そうかんがえてみると、装甲素材、運用面、恒星間航行技術等の情報取得してもよいかもしれない。
そう考えマザーシップに到達したら…どうやらカオルも作戦エリアに侵入したようだ。
眼下にてEDFの陸戦部隊が戦闘をおこなっている。
マザーシップへと接触、情報ナノマシンを撃ち込む。
マザーシップはジェノサイド砲をせりだして…
チャージして発砲、地表を凪ぎ払っていく。
(第3波殲滅したあとかな?)
ミッション10であるならばストーム1チーム以外にアサルトレンジャーが1チーム戦闘に参加しているはずだが…
レンジャー5チームは先のジェノサイド砲撃に巻き込まれた。
他にレンジャー8チームが後程増援ではくるが…
眼下には川岸方向へと高速移動をしているフェンサー3名しか確認できてない。
このフェンサーがストーム1チームなのだろう。
(マルチなのかな…?おっ)
フォーリナーのキャリアーが降下してきて、
カオルは喜んでキャリアーへと取りついていた。
このキャリアー、案外優秀でもある。
EDF隊員にハッチ開放時に弱点である内部攻撃され撃沈する雑魚でもあるが、
外装への攻撃での撃沈はない。
ハッチ開かない限り撃墜されずに好きな箇所へと侵入できる素敵な戦力投入艦である。
それに忘れてはならないが恒星間航行可能な直径100m弱サイズの恒星間航行としては小型の無人船、
しかも各艦に転送装置が備わっていて無尽蔵に巨大生物やフォーリナー兵器を投下させる事が可能といわれている。
物質圧縮ではないかといわれてるが、
確かに技術がありそうだが、1時間…いや24時間放置でも随時投入し続ける事はいくらなんでも不可能でもある。
転送装置なければせいぜい黒蟻25匹程度でギチギチになってという感じであろう。
何処から転送されてくるのかは不明だがとりついてれば解ってくる筈だ。
とりついているキャリアーのハッチが開き黒蟻がチマチマと…
数にして1隻あたり15匹が3隻分、合計45匹が戦場へと投下されていく。
今回は1回の投下のみだ。
そこに川向こう側にいるストーム1チームの両肩背に装着したミサイルポットからのミサイル、
合計60発のミサイルが黒蟻へと突き刺さって爆炎をあげる。
(高高度強襲ミサイルか…)
1m強の背中装着した発射装置BOX1基から小型誘導ミサイルが射出、
フォーリナー技術の転送技術にて実現したしろもろだ。
転送技術は後程で、
10発となるとFG2以上なので…
最低性能が射程500mでロックオン可の必要時間1発につき0.5秒、最大ロックオン数10体、リロード10秒。
ダメージ1発につき560、爆破範囲半径8m。
誘導性能は優秀、まとめてぶっ飛ばす高性能ミサイルだ。
だが…60発命中しても思った程数が減らない…吹っ飛んでることは吹っ飛んでるのだが…
更に黒蟻のストームチームへの接近速度が違う…
(まさか……Hardest?Infelno?)
カオルは初見で断念した難易度でもある…詳しくは後程で…
一人が黒蟻を挑発して大漁に引き連れ、そこに遠距離にいた二人からミサイル2射目計40発が撃ち込まれる。
大漁に引き連れている者の挙動は…
ジャベキャンにてスラスターの連続使用で引き連れている。
遠距離にいる者へと黒蟻が接近すると、いつのまにか装備を変えて酸を跳ね返した。
また…ジャックハンマーシリーズだろう。連続したハンマーパンチを繰り出している。
黒蟻が射出する強酸はリフレクトで自らに跳ね返ると甲殻を溶かして死滅してしまう程の強酸だ。
パリィができるシールドはかなり有用でもある。
3射目40発でやっとかなり数が減ってく黒蟻。
合計140発のミサイルが撃ち込まれた形だ。
(そういえば…アイテムBOX等は出でてないな…)
現実になると少し疑問に思ってくるのが武器、回復、アーマーBOXの存在。
敵を倒すと出てきて武器が提供されたり、アーマーを回復したり、最大アーマーをあげたりするが…
そこらへんは黒蟻からは出てない模様だ。
出てなければかなり厳しいとは思うが……
4射目射出あたりで黒蟻が数が10匹切った為に、マザーシップからガンシップが発進降下していく…
数は36体。
EDFはレンジャー8チームが撤退に失敗、飛行兵器のガンシップに襲われつつあった。
アサルト装備の4名で隊長は死んでいるのだろう。
撤退命令を出したが逃げれなかった模様だ。
そこに群がっているガンシップごと容赦なく60発の範囲攻撃付きのミサイルを撃ち込んでいく…
こうなった以上、レンジャー8らが全滅後、次に襲われるのは残存した戦力、ストーム1チームにガンシップは襲来するのはわかりきっている。
レンジャー8らはは良い囮だとばかりに…
やはりInfelnoなのか動きが速すぎる。
とすると…レンジャー8らはからまれてから1分も持たない筈だ。
唯一レンジャー8らが助かる道はガンシップに襲われる前に合流し直ぐに離脱するしかなかった。
10機地表到達した段階でもうレンジャー8らはもはや逃げれはしないだろう。
特に助ける場合はストームチームにレンジャーがいた方が助かる確率は高くなる。
120発目が命中してもなかなかガンシップは数が減らない。やっと累積ダメージで数が減ってきた程度だ。
160発目が命中、10機が爆散した。
レンジャー8らが全員死亡しストームチームへとガンシップが襲いかかる。
レンジャー8らが絡まれてから58秒、ガンシップが全機降下して地表近くに舞い降りてから30秒…持った方といえよう。
200発目が命中で累積ダメージでかなりの数が減り8機になった。
ガンシップを撃退してストームチームは高速機動で戦場から撤退していった…
……
しばらくキャリアー取得に時間がかかる。
まずInfelnoか?normalか?Hardか?の違いだが…まず攻撃能力も違う。
Hardならば黒蟻のM10での強酸ダメージは16.5が最低ダメだが、Infelnoは86が最低ダメージだ。更にマルチだとダメージ係数がかかり、3人マルチは226ダメージになる。
ヌボーとしてれば、あたり判定の酸の数もちがうので、Hardで8発、Infelnoは16発、アーマー値にもよるが一撃死もあり得る話だ。
ビークルは被弾面積もでかいから3人マルチで全弾命中3616ダメくらう話になる。
ガンシップにしたってHardは5が最低で、Infelnoは25…厳密には24.5だが、
それが3人マルチになると67が最低ダメだ。
あくまでその数値はガンシップの赤い弾1発あたりで、合計12発が1回に射出なので、
3人マルチは一気に804近く持ってかれることもある。
かつ四方上空からの攻撃で……
攻撃以外に違うのがまずは体力。
HardではM10あたりだと黒蟻の体力140、
Infelnoは一気に大台の1000超えで1050程、
3人マルチだと2.3倍の係数がかかり…
2415という数値がでる。
さっきの高高度強襲ミサイルがオフならば範囲攻撃2発で殺せるが、
マルチ3人なら4.3発、5発分の範囲攻撃を必要とする。
爆破範囲が8mで狭いんじゃないかだが、Infelnoになると折り重なって登ってまでせめよってくるので…
そして移動速度も2〜3倍違いスラキャンでふりきっても即座に絡まれるのがInfelnoだ。
特にM1でInfelnoを初プレイでやると…どうしようにもない。
第1波で正直に詰む。
第1波殲滅前に市民が殺されて消滅し、直ぐ様襲いかかれて戦車は爆散、仲間レンジャーが殺され、次に主人公だ。
第1波をクリアしても、第4波で囮となる市民がいなく、強襲してくるかみつき黒蟻90の物量につぶされるのがおちだ。
こころが折れた…
なのでカオルはnormalプレイでクリア目指してこれる条件をクリアしてきたが、思わぬ誤算であった。
さっきM10のレンジャー8の救援に爆風に巻き込まれるのを前提で撃ち込んだのも致し方ないだろう。
Infelnoマルチでフェンサーだとアーマーが1万ないと正直たげられてる中に救援に突っ込めやしないと思う。
武器の無限弾薬だが、フォーリナー技術による転送にて断層、弾帯ポーチに直接弾、マガジンを転送してくる事により無限性を実現していた。
その為に武器の大型化、強力化につながりある意味無限固定砲台化にもなっている。
転送技術が投入されてなければ非武装の荷物運び人が必要だったかもしれない。
事実第1次全滅回避戦争では弾薬がないと無線が入り…戦えなくて全滅した部隊が多数だろう。
で…だ…転送弾薬補給となると対になるものが必要か、起点は1つか?集中してるか?
ということになるが…
集中や起点1つだと戦闘に入るとえらい忙しくなるとは思う。
分隊は武器は統一されてるがストームチームは様々な武器を扱う。
弾切れと共に瞬時にオーダーしてリロード時間が転送時間だとすると、他の者が弾切れしても占有されてリロードが始まらないという事態が始まる。
なので個別転送システムだとは思われるが…
ここら辺は取得しないとまだわからない話だ。
あとはフェンサー等の兵科の説明もいるだろう。
EDF陸戦部隊に新たな兵科がつくられている。
レンジャーの他にエアレイダー、フェンサー、ウイングダイバーだ。
まずウイングダイバー…空飛ぶ女戦士の兵科である。
人間単体で空飛ぶ夢は過去から研究されていた。
過去にはオリンピックで登場した小型のジェットパック装着で数十秒空をを飛行するがたった数十秒だ。
高機動や飛行時間等の問題もあり戦闘に使える方法でなかった。
2014年頃からJetman、Flyboard Air等が発表されたが身体にて姿勢制御する必要があり銃火器の取り扱いはできはしなかった。
銃の火花が引火したら漏れなくボンだ。
スラスター稼働時間、出力及び姿勢制御方法の問題にフォーリナー技術が投入され、可動翼と方向可動スラスターにより、
空飛ぶ戦う女戦士が完成された。
その代わり出力の関係上身体の軽い女性、防御力は薄く肌の露出部分があるという制限はある。
連続飛行はできないが燃料関係なくオーバーヒート冷却だけで再飛行ができ、
強酸や糸が届かない空から巨大生物を一方的に攻撃ができると期待されている。
次にエアレイダー。
航空支援要請したりビークルを要請したり、仲間を強化したり、バリアをはったりする唯一の兵科で、
2017年時には本部なにやってるの?!が多かった為に現場にて適切な支援を要請する兵科である。
個人攻撃力は最低も、テンペスト要請したり、ZEXR-GUNというセントリーガンを設置したり…支援多彩だ。
フェンサー。フォーリナー技術を取り入れたパワードスーツで、重武装を扱うことを可能としていた。
具体的には両腕に30mm砲を装備して片腕操作のみでぶっぱなしたり、
また空間圧縮技術で別装備を腕にもう一点装備する事が可能で瞬時に装備を入れ換えて攻撃を行うことが可能だ。
レンジャーはやはり万能と言うべき存在で、特に配下にしたNPCの回復能力を持つのが大きく、
人数集めれば膨大な火力にはなる。
特にサブで対ガンシップ戦が入る際は人数いればいるほど心強いだろう。
ガンシップの説明忘れていた。
2025年時には本部や皆の呼び方がガンシップから飛行ドローンに変わっている。
外見と攻撃手段が進化している為になのだが、それだったら新型ガンシップでよいじゃないか?になるのだが…
このままガンシップでいこうとは思う。
ガンシップはビームの威力はHardではさほどだが、上空からの攻撃が四方からさらされるとかなりバカにならない。
ダメージがあがるInfelnoやマルチでは、
数が多いい場合建物は破壊しない為に建物を背にしてや、建物の谷間、
できれば屋根した橋のトンネルの下が定番だ。
特に次のM11では開始地点の橋の下トンネルが定番だとはおもう。
まともに戦うのは……
……
少し時間がかかっていたキャリアーの情報取得が終了した。
キャリアーとはなれたマザーシップを追っかけてく…
マザーシップの脅威は次の攻撃にてわかるだろう…
街へと到達したマザーシップはガンシップ32体を出撃させて都市部へと攻撃開始した。
対してストームチーム3名、スナレンジャー4名、ロケランレンジャー4名と…
あきらかに少ない陣容で緊急出動してきた。
毎回何故すくないかなと思っていたが…その秘密がわかった。
転送で現場に出現したからだ。
弾薬ならともかく人サイズの転送には膨大なエネルギーを必要とする。
なので小ユニット単位しか送れないのだろう。
また弾薬転送システムの関係もあるはずだ。
ビークルなんてもっての他だ。
ビークル要請されたらポーターズによるヒドラという大型輸送ヘリで輸送される。
転送で現場に直ではない。
なので要請をうけてから多少は時間がかかり、護衛のファイターらが制空権をなんとか維持しながら、
ガンシップ等の猛攻を跳ね返して指定箇所へと100%オーダーをお届けする。
(って…川のある住宅街でない?都市?)
戦場が違うような…有利地帯たる橋下がない。
マルチInfelno世界であるここを無事に切り抜ける自信は、カオルはやっても有利地帯に逃げ込まなければない。
それなのに橋の下がない…
どう切り抜けるのだろう?
ガリアキャノン喰らわせたストーム1チームは出現位置から離れてビル街に移動していった。
他のレンジャーは出現位置にてガンシップに手持ち武器にて迎撃を行ってる。
ストーム1チームは1階部分が引っ込んで屋根と化しているビル、向かい側もビルの箇所へと移動し、そこで迎撃を行うようだ。
(うまいな…)
ガンシップが攻撃できる箇所はビルの隙間から、それはストーム1チームにも適用するが、
射線に入り込めば自動であたる話になる。
ストーム1チームの編成はフェンサーのガリア重キャノン2丁持ち、ジャベリンとブラストホールスピアが1名、
フェンサーのガリオン機関銃2丁、ジャベリンとダイナモブレードが1名、
あとエアレイダーのショットガンとなにかの編成であった。
40秒後には更に出撃準備の整った40体を更に出撃させてきた。
(あれ?…数が…確か…)
カオルの知っている数は22体、戦場を高速で縦横無尽に舞ガンシップの正確な数をカオルは数えるが、
30以上いると…不思議に思っていた。
逃げれない市民は次々とガンシップの餌食になり…
市民が死亡したのでストーム1チームとレンジャーチームへと攻撃が集中していく。
(はぁぁ?)
マザーシップの外郭が割れてせり出してきたきた巨大な筍…ジェノサイド砲の砲身がでてきた。
(なぜだ?)
カオルの知るM11はマザーシップはガンシップを出すだけだ。
ジェノサイド砲は使われることはない。
発射体制を整えていくマザーシップ…
砲身が光ると地上を焼き付くしてく。
(うわぁ…うそぉ…)
カオルの知るM11ではないというのか…
出撃準備整えていた第3波の52体出撃した。
(まじかよ)
かなりの数が出てきて処理落ちが凄まじかったM11が更に凶悪さが増している。
増援の数にしたって2倍近くだ。
地上へ到達したあたりでレンジャーチームは壊滅した。
するとガンシップの残るターゲットはストーム1チームだけだ。攻撃が集中していく。
この時点で最低72体以上がストーム1チームへと集中している。
(あれはリバーサーか?)
エアレイダーからフェンサーへと緑の噴霧がかけられている。
ナノマシンによりアーマー値を回復させる武器?なのだが、対象は問わずビークルでも回復させる不思議武器だ。
エアレイダーは不思議な武器が多い兵科でもある。
50秒後には第4波の80体を出撃させてきた。
(はい?第4波?しかも何あの数…)
知っているのは第3波までしかも総数が約80程度だ。
200以上がこの戦場に出撃してきた話になる。
マザーシップは用がすんだとばかりに戦場から離脱していく。
(あっ…)
過激な攻撃で、フェンサーが死亡した。即座にエアレイダーが救助しリバーサーを噴霧していく…
(しかし、現実的にどうなってるんだか…)
アーマーの半分を使用して更に半分のアーマー値で蘇生するマルチプレイでの行為だが、
オフラインではストーム1が戦死は即座にミッション失敗となる。他に助けるものがいないからであり…
そこらへんもとりつけばわかる話かもしれない。
(しかし…緊急蘇生できるとしても…どうするんだろ?)
未だ舞ってる数は100以上…どうみてもじり貧で全員全滅の未来しか見えない。
(ん?)
戦場へと2機のMRSAらしき自走多装砲が自走で接近しつつあった。
(あれは…ネグリング自走ロケット砲?なぜだ?)
カオルの知っているM11ではネグリング自走ロケット砲は出てこない。
停車しガンシップへと狙い定めた合計20発のミサイルを発射、命中したガンシップが落ちていく。
ストーム1チームは誤爆したビルが崩壊する最中三方へと離脱、ガンシップが大量に追っていく。
直ぐさま次装填の20発を発射。
次々と高誘導ミサイルが直撃し落ちていくガンシップ…
100機くらい舞っていたガンシップはことごとくミサイルの餌食になった。
(なるほど…ネグリングによってかたつけるのか…)
ストーム1チームは悠々と基地へと帰還の途へと…
結局は敵を全滅しなければ撤退もできはしない。
いつまでもついてくる敵をエリア外へと、基地にまでも誘導してしまうMPK行為になってしまう話でもある。
帰還するストームチームについていくカオルであった。
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