第041話 地球防衛軍編05 烈火、マザーシップ戦


……

こちらストーム1、ミッションの簡単な感想だ。

今回の巣穴突入、女王駆除までになるが…

ストーム1-4、ウイングダイバーが今回のミッションからストーム1チームに加入した。

全体的にはストーム1-2のヴォルカニック・ナーパム、ストーム1-3のZERA-GUN、ストーム1-4のイズナにより、
また補給隊が地下の巣へと来てかなり楽に進めた。

未確認だが気になる点が…
銀色の蜘蛛型巨大生物がいたという…

8年前は鎧蜘蛛がいた。それかなと思うが…なにしろ炎の向こう側だ。確認はできなかった。


地下にいるクイーンにはまいった。

クイーンは強酸を扱うが、甲殻巨大生物と違い連続して放水するといってよいだろう。
甲殻巨大生物は散布…広がるように強酸を放出するが、
クイーンは消火ホースから放水するように強酸を放出する。
なにが違うかというと、
坑道からクイーンのいる広間へはL字を曲がったら直線の通路で、
クイーンは3体いてほぼ途切れる事がない強酸が通路に浴びせていて、
その為に広間に突入しようとしたレンジャー隊員が強酸を浴び……
シールドエネルギーが一気になくなり、彼の身体はシールド時間含めて4秒と持たずにスーツごと焼けだした。
甲殻巨大生物の酸ならだいぶ持つはずの一般隊員スーツがだ…

彼の死体を回収することはもはや困難で、ヴォルカニック・ナーパムでクイーンごと焼き払う結果になった。

しかし…あの巨体…どうやって中にはいったのだろうか…?
巣の中で成長した?
入ったあと穴をいちいち埋めた?

不思議と思うもう1つがクイーンを倒した後、巣の掃討、探索に後方部隊がはいったが…

まだ今戦役確認されてない金色甲殻虫は卵の状態が確認されてたが、
やはり8年前と同様…巨大生物の卵、幼生体等が確認されてないと上がってきている。

途中の成長段階がまだ確認できていない。

巨大生物に姿だけはよく似ている蟻…
サイズはだんちがいであるが、
女王蟻から卵から孵化して成長する卵生。
寿命は働き蟻で1年から2年程。約6週間かけて成長していく。
卵が約2週間、幼生体で2週間、蛹か繭で2週間、そして成体だ。

つまりその成長過程である6週間の存在が発見されてないって事だ。

ふとおもう…巨大生物は成体でなく金色と同様幼生体であるなら…

クイーンから巨大生物がそのままの形で産まれ、
幼生体のまま活動を開始し、そしていづれは成体に成長する。
成体は…蜘蛛型巨大生物か…?
または何かになるのか…?

でも蜘蛛型巨大生物は行動が全く違うからまずはありえないとは思う。
蜘蛛型巨大生物の成体がレタリウスなのは濃厚かもしれんが……

だが、更に成体になるという最悪のケースは考えたくない。
どっかに成長段階の幼生体と蛹がいるはずだと思いたい…

……

こちらストーム1。ミッションの簡単な感想だ。

マザーシップへの攻撃を敢行したが、取り巻きが多かった為に逃げられてしまった…

東京基地はクイーン駆除に伴う強行突入からの戦力の回復ができてなかったから惜しい結果となってしまった。

甲殻巨大生物の金色を確認した。

8年前の際、金色甲殻虫とよばれ、甲殻虫の親衛隊とも思われてたが結局はわからなかった種だ。
金色甲殻巨大生物と名称になるかと思えば、戦甲変異種という名称になった。

なぜだ?解せぬ…

やはり8年前同様、金色の酸はかなり脅威だ。まともには受けられないだろう。
リフレクトして跳ね返せればよいが射撃反動処理中には間に合わないほど早くむずい、
結局は酸から避けたほうが容易い。
まともに受けたら、シールドエネルギーがフルにあった者が1射で黒く火脹れし戦死してしまった…

今回は金色の数は少なかったが、シールドベアラーと一緒になっていたのが戦死者出してしまった結果となった。

にしてもシールドベアラー多すぎで時間がかかった戦場ともいえた。
マザーシップはジェノサイド砲をほぼ永遠と撃ってくる砲線の向こう側にいるし、
安全な場所まで誘き寄せなければ突入できないし…


…………

「フォーリナーの大侵攻は激しさを増すばかりです。圧倒的な大軍がこの地に迫っています。
この戦いはこれまでで最も苛烈なものとなるでしょう。
ですが、迎え撃つはずのレンジャーチームは敵の攻撃によって指揮官を失い、混乱状態に陥っているとのこと。
このままでは全滅も時間の問題です。自走砲分隊も向かってます。
ただちに援護に向かってください。
ストームチームの健闘を祈ります」

「敵の構成は?」

「ドローン多数、赤色巨大生物と巨大生物が確認されてます」

「要請はあまりできそうにないか…囮役
で、クエイク・ハーケン、ツインジャベリン。
サブにブラストホールスピアM6
リフレクトシールドでいかせてもらう」

「爆砕かんしゃく玉とリバースシューターで」

「機銃掃射プランB、パワーアシストガンMG、リボルバーカスタム」

「ゴーストチェイサー、MONSTER-S持ちね」

「オーダーの準備完了。装着場へと進んでください」

………

転送システムへと足を進め…

『転送カウントダウン入ります、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…』
転送フィールドに包まれ…フィールドが溶けたら戦場であった。
ー味方光点は20くらいか…
後ろにあるのが自走砲か?ー

『救援部隊か?』
『助かった!!』

『ネグリング自走ロケット砲、攻撃開始!歩兵部隊を援護しろ!』
「1-2!味方を配下にして引き剥がしてくれ!」
『1-2、了解』
ドローンの大群がおそってくるなか、プラズマ砲の光もみえる。
ープラズマヘクトルもいるのか?ー
『1-1、5時方向のビルから撃つわ』

遅れてセンサーに反応しているのは…赤色と黒の混在、赤色巨大生物と甲殻巨大生物だろう。

『フォーリナーの大群がこのエリアに集結しています!』

ストーム1-4が壊れてないビルの中段あたりにとりついたようだ。
『いっけぇ〜!!』
ゴーストチェイサーが放たれる。
誘導兵器で大量にいる飛行ドローンへと高威力の30連ビームが次々と直撃してく。
1発命中では破壊できないも、次々とほぼ直撃していき…味方の攻撃の累積ダメージにあわせて、
飛行ドローンはビームに耐えきれず爆発していく。

1-2の爆砕かんしゃく玉も次々と命中しているのも大きいだろう。

ヘクトルに関してはプラズマをリフレクトして処理していく。

巨大生物が接近してきてドローンも処理したあたりで…

『新たな反応』

センサーには高空から降下中、数が多いので飛行ドローンだろう。

ー甲殻巨大生物か…ヘクトルは居ないなー

センサーの数は増援がきても少ない…
ネグリング自走砲も1両は破壊されたが弾薬はまだつきてない、
味方も多数生存している。
この火力ならばきりぬけられるだろう…

『こちらティーカー1-1、ミサイル残弾0!』

「大丈夫だ。あとはこちらで何とかする。脱出しろ」
ネグリング自走砲分隊の無線に応答し…

残りの数匹…



ーむっ?ー

新たにセンサーに反応が出てそちらの方向へと視線を向けると…
巨大生物が…いやあの距離と大きさならばクイーン、更には金色のクイーンと思えるのが見えていた。
更には上空からは赤、レッドカラーが降下してくる。

『レッドカラーをかたずける!』

「頼む。本部、あの金色のクイーンについて何か情報はあるか?」

『…ありません』

「推測で当たるしかないか…体力3倍、酸の威力5倍と思おう」

『味方部隊がクイーンに絡まれた!!ヤバい!かなりの威力の酸だ!』

巣穴突入時の溶けたレンジャー8-4…
あの時は3体でもスーツは持たなかった。

『こちら1-4、金クイーンを引き剥がすわ』

「俺もいく、引き剥がせたら後は頼む」

『了解よ』

『ウイングダイバーを戦線に投入しろ!』

完全に引き剥がすのには難しく味方の光点が次々と消えていく…

酸の幕の中といってよいだろう…

こちらはクイーン1匹の興味をひくことはできても2匹、3匹の興味をひくのが難しい。
足を止めたり直進的な動きをすると酸の幕の中に沈む事になり、
なかなか酸をかわしながら2匹目のクイーンに接近できない。

すると…
一斉に残りのクイーンがこちらに向いた。
センサーに味方の光点はない。
ーヤバいー
即、ジャベキャンで逃げにかかる。
斜めに避けた横を酸の放水がすぎる。

1-2のスナイプ、1-3のガトリングがクイーンや金色クイーンに当たってるがかなりの体力があるのかなかなか沈まない。

『イプシロン装甲レールガンを投入する!』

『1-1!!』
1-4が近寄ってきた。クイーンの興味を引き付けるというのだろう。
ビルの谷間を抜けていき…

クイーン3匹の興味は距離がはなれて1-4に移った。

1-4はキャリアー方向へと進み…

『レールガン、配置につきました』

『よし、歩兵部隊を援護させろ』

戦場に増派で現れた味方は遠距離攻撃を加えるべく…

「おー…見事に逃げ切れたなぁ…」

キャリアーの背へと1-4は飛び乗った。
届かない1-4にむかって必死に攻撃を行うクイーン3匹。

ビルの様に壁面があれば届くかもしれないが、何故か動きもしないキャリアーの背程安全なものはない。

そこに遠距離からの攻撃が加わり、段々と数を減らしていく。
いくら高体力であっても増援のイプシロン装甲レールガンの主砲の威力には耐えきれない。
興味がイプシロンに移ってれば大惨事だったが、未だにキャリアーの背にいる1-4に釘付けだ。

そして……戦域からすべての敵が駆除され…

『総司令部から通信です。明後日、マザーシップに対する同時攻撃を決行。
世界各地で、一斉にマザーシップを攻撃します』

『ついにその時が来たか……!』

『各地で作戦の準備が進められています。
我々への指令は、このエリアに向かっている1隻を撃沈することです』

『8年前を再現してやる!』



「世界各地でマザーシップへの攻撃作戦が開始されます。
すでに攻撃準備は完了しているはずですが、他の地域では戦闘は始まっていません。
相手は圧倒的な戦闘能力を持った要塞。勝てる保証はなく、各エリアは慎重を期しているものと思われます。
我々が先陣をきり、この地に飛来したマザーシップを撃沈しなければなりません。
もし作戦が成功すれば、後に続く者たちに大きな希望を与えることができるでしょう。健闘を祈ります」

「逃走される原因のフォーリナー直援の数は?」

「この二日間でマザーシップの直援部隊への攻撃で、スカウトからの報告では、キャリアー2隻、ヘクトル5機となっていてこれ以上減りはしないそうです。
当初のキャリアー24隻、ヘクトル50機からはだいぶ減りました。
それなりに被害がでましたので、マザーシップ攻撃には残存兵力を投入せざるえません」

「攻撃失敗や逃走されたら後がないか…」

「逃走防止には総司令部の機密兵器が投入されます。
撃墜は無理でも高空から押し込むとの事です」

「その機密兵器の信頼性は?」

「おそらく75%あたりかと…」

「そんなもんか…」

「他には?」

「なければ前回は急だった為に改めて…
8年前のマザーシップの攻撃手段についてだが…」

マザーシップの映像が投影される。

「まずは第一戦闘形態お馴染みの巨大ジェノサイド砲だ。これはまぁ…特には注意は必要ないだろう」

映像が切り替わり浮遊砲台を展開したマザーシップが投影される。

「第二戦闘形態は何べんも確認はできてるが、下部と上部に向かってビーム砲台とプラズマ砲台が展開する。
下方に向いてる数はビーム砲台は40、プラズマ砲台は20、照射間隔はビーム砲台が秒間2発、プラズマ砲台が約5秒間隔ではなたれる。
飛行ドローンもあわせて攻撃手数が多くなるので味方が危機になりやすい。
幸い浮遊砲台の耐久はドローンの2倍程と高くはない。
早めに浮遊砲台を破壊すべきだろう」

「ほっとくと…秒80発の…ドローンが20〜30機とプラズマね…
かわしきらなきゃヤバいわね…」

映像が切り替わり、巨大砲台が10基のびているマザーシップが投影される。

「そして第三戦闘形態がある。今大戦ではない形態だが…
下部から四方にと延びた砲塔が10基。
砲台からはジェノサイド砲とビームガトリングが放たれる。
ジェノサイド砲は第一形態と比べ照射可能範囲が絞られてる。
問題はビームガトリングだ。
各砲塔に4基、毎秒4発という速度ではなたれる」

「集中攻撃受けたら溶けそうね」

「このビームも建造物に対しては破壊まではいかない。
建物を盾にしながら狙撃しながら巨大砲塔を破壊して手数を減らしていった」

「ジェノサイド砲は?」

「こっちにむく砲門が充填される前にライサンダーZで撃墜してたな…
なので脅威には感じてはなかった。
これも早めに砲塔を叩いて破壊すれば脅威度はへる。
全部叩けばあとはコアを破壊すれば…マザーシップは陥落する。
マザーシップ戦については以上だな」

「戦闘に参加する味方は?」

「東京基地からはイプシロン装甲レールガン3両、5名分隊のレンジャー11とレンジャー12、
ウイングダイバー11が参加する」


「前回よりかは戦力あるわね」

「ではオーダーをお願いします」

「ツインジャベリンとブラストホールスピアM5「リーダー、レーザー誘導装置持ちますので、ワイルドリバイアサンお願いします」
ーワイルドリバイアサンかー
ツインジャベリンは移動力、ブラストホールスピアは巨大生物相手に外せないとして、問題は浮遊砲台や飛行ドローン等対空手段が無くなる…

「いいが、対空手段は?」

「ブルートを持ってきます」
ーブルートか…ー
強力な速射砲を搭載するビートルで機動力はないが…
「ブルートを遠距離に要請しますのでそれで浮遊砲台や飛行ドローン、巨大砲台をかたつけましょう」

「直援は待機型と判断できます。前回の時に知っていれば楽だったわね」

「そうだな…」

多数のシールドベアラーに阻まれ、釣り出さなければならなかった前回のマザーシップ戦、
ワイルドリバイアサンあれば1発目で反応させて展開形態に、
2発目、3発目とシールド外に出てきたフォーリナーを殲滅し、
ベアラー放置して合流させて後で処分の方法がとれたかもしれない。

「ならばワイルドリバイアサンを2つ持ちで後は、
砲台パネル対策に1-2、ストリンガーJ3を」

「了解。ストリンガーJ3とリバースシューターT2」

「レーザー誘導装置T2と「パーソナルシェルターよろしく」」
1-2がシェルターをといってきた。

「囮が自分と1-4になる形だから」

「了解…パーソナルシェルターとライフベンダーMH、HU34ブルートD7で」

「私はサンダーボウ30とMonster-sね」

「オーダー承りました。装着室へどうぞ」

……

転送シールドが融け…

『ついに決戦の時が来た。フォーリナーの戦力は8年前の10倍だ。
人類が勝つ方法はひとつしかない。マザーシップの撃墜だ。
それができなければ、いずれ人類は圧倒され滅ぼされるだろう。この作戦に人類の未来が懸かっている。
マザーシップは防御スクリーンに守られており、空軍による攻撃は失敗した。やれるのは我々歩兵部隊しかいない。
あれほど巨大な船を地上から破壊するのは簡単ではない。だがやらねばならない!
なぜなら、我々がEDFだからだ! 各員戦闘を開始せよ!幸運を祈る!』

後方からレールガン戦車がすすんでくる。

スラキャンで倉庫先に進むと警戒待機中のヘクトルが見えた。
ワイルドリバイアサンの長いロックオン時間…25秒でロックオン完了し、1発目を放ち、3拍おいて2発目を放つ。
1発目はそのままヘクトルへと吸い込まれ…
1-3のレーザー誘導で2発目のワイリバを別のヘクトルへと命中させる。

ワイリバの威力は絶大で硬いヘクトルも1撃で破壊してこれで2機を片付けた事になる。

まだジェノサイド砲を出してなかったマザーシップ…

『マザーシップがジェノサイド砲を起動!』

3発目、4発目のロックオンがすみ、
ワイリバを間隔開けて放ち…

『ジェノサイド砲が来るぞ! 退避しろ!』

3発目がヘクトルへと命中、4発目も別ヘクトルへと命中。
「ヘクトル残り1」

『キャリアーのハッチが開いた』

「キャリアーをロックオンする」

『間に合わない! うわあああああああっ!』

退避に間に合わなかった者の断末魔がながれ、
ジェノサイド砲から放たれた超高出力ビームがあたりを焼け野原に変えてしまう。

5発目のワイリバが1-3の誘導で手前キャリアーハッチへと吸い込まれていく…
6発目のワイリバも吸い込まれる前に放ち、5機目のヘクトルへと誘導されてく…

『8年前、マザーシップを撃墜できたのは奇跡と言っていい。
だが、我々も8年間ただ待っていたわけではない。
装備を強化し、戦術を練ってきた。もう一度奇跡を起こすぞ!』

巨大生物やドローンが接近しつつあるが、1-2や、1-4が対処、
7発目のワイリバのロックオンがすみ、奥のキャリアーへと…

『フォーリナーは大艦隊で戻ってきた。
だが我々はそのすべてを破壊する。世界中で仲間が戦っていることを忘れるな。
どの地域より早く、我々がマザーシップを破壊し皆に希望を与えるのだ!』

『護衛は残存巨大生物とドローン以外はかたついたね』


こちらの戦力消耗は殆ど無い。

「ジェノサイド砲を狙う」

8発目、9発目のワイリバが放たれ…巨大砲台へと命中。
『砲台の破壊に成功!』
『やった!』
『この程度で倒せる相手ではない!油断するな!』

「第2形態が来るぞ」

マザーシップが降下してくる。

移動し1-3が2機呼んでいたブルートの片方のガンナー席へと座り、
浮遊砲台狙撃に砲身をあげる。

浮遊砲台が本体から離れた瞬間、1-4のサンダーボウの稲妻、そして1-2の狙撃が命中してるのだろう、浮遊砲台が落ちはじめる。

こちらも速射砲を命中させ…
『マザーシップ、無数の砲台を展開』
各砲台パネルからビーム、プラズマ砲が放たれる。

『砲台を破壊しろ!』

浮遊砲台の攻撃に加え飛行ドローンも積極的に1-2や1-4に絡んでいる。
20機程だろうか…

『激しい砲撃です! 2人やられました!』

『砲台の数が多過ぎる!』

『こちら4-1!このままでは全滅します!』

『くそっ!8年前は本当に奇跡だったというのか!』

レールガン戦車の反応もなくなった。
レールガン戦車はかなりマザーシップに近寄っていてまたその大きさで被弾面積が大きい。


1-2が率いるレンジャーらに補充された飛行ドローン含めての集中攻撃が加わっている。

『付近に展開しているレンジャーをすべて投入する。この戦い、勝つぞ!』

新たに転送されたのかセンサーに味方反応がうつった。

『マザーシップの弱点は、下側にある大気吸収口だ。大気吸収口が開いた時に攻撃しろ!』

「あと浮遊砲台半数以下だ!」

『マザーシップの真下に大気吸収口がある。大気吸収口が開いた時に攻撃しろ!』

浮遊砲台が少なくなるとスムーズにいきはじめる。
隊長が戦死した仲間を指揮下にいれ、落ち着いてワイリバを撃ち込む余裕ができ……

『マザーシップに損傷を与えることに成功』
『いいぞ……! マザーシップはダメージを受けている!』

『マザーシップ、大破!』
『今度こそ、やった!』

「第三戦闘形態来るぞ!!」

『マザーシップ、最終防衛形態に移行。巨大砲台を展開しました』
とたんに苛烈なレーザーの弾幕が1-2付近にあびせてくる。
『これだけの損傷を与えても、なお戦闘力を失わない……!恐るべき要塞だ!』

1-3が要請した位置は1-2から離れている。
ビームガトリングはこちらをむかないが、
如何に早く巨大砲台を破壊するかに撃破がかかっていよう。
しかし厄介なのはレッドカラーも一緒に出てきた事だ。
数は4体か…

『むしろどんどん強くなってる……こんなの勝てるわけない!』
ーうしっー
『誰かが砲台を攻撃しています!』
まずは1脚目撃破。
『見ろ! とんでもない大きさの砲台だ!』

『まだ最後の武器を隠してやがった!』
続いて2脚目を撃破。

『本気を出しやがったぞ!』

3脚目撃破。
『巨大砲台、大破』

「ビームがこっちにきたぞ!」
操縦席に座れないフェンサーでは機体の操縦ができない。
ブルートはヘリの中でもそれなりに硬いがそれでも限度がある。
操縦席に飛び乗ってきた1-3がローター出力をあげ上昇しようとしてるが…

やっと離陸したあたりでビームが前方へと集中しはじめてターゲットがそれた。
多分1-2が再び囮になっている。
「左舷の残弾0」

『了解、右舷が未使用、方向変えておく』
ブルートを回転させながら下降させ、右舷ガンナー席へと移動。
砲身を上げて再び巨大砲台狙撃へと…

『マザーシップの真下にある大気吸収口を狙え!』

4脚目撃破。
『巨大砲台、大破』

移動した位置からはビルが射線を阻害している。
が巨大砲台からのビームの盾となる為にマザーシップの回転待ちで射撃再開する。
『こちらウイングダイバー。ストームチームの援護に向かう!』
新たに転送された味方が戦場へと…

5脚目を撃破。
『巨大砲台を破壊しました』

『砲撃が激し過ぎる!』

半分は撃破したが……まだビームの弾幕が降り注いでいる。

『マザーシップの下は地獄だ!』

『こちら、レンジャー2-5! 負傷者多数! 戦闘続行は不可能です!』

『こちら4-1!砲撃により隊長がやられました!退却します!』
『こちら1-5……!レンジャー1-6が全滅した!』
『やられるのを待つだけなのかよ!』

7脚目を撃破。
『砲台破壊!』

残弾0になり新規のブルートへと移動、
またガンナー席へと搭乗する。
砲身を上げて…
『レッドカラー2体目!!』

厄介なレッドカラーを狙撃で狙ったのか…

8脚目撃破。
『誰かが砲台を壊しました!』

だいぶ弾幕が薄くなり…
9脚目撃破。
『砲台が破壊されました!』

残り1脚のみ…

『砲台を破壊しました』

全ての砲台が落ちた。
マザーシップを護るのはもはや飛行ドローンのみの状態となり…

ガンナー席から降りて、ワイルドリバイアサンのロック……
ロック完了し、発射。
1-3のレーザー誘導に従い大気吸収口へと吸い込まれてくミサイル…

『マザーシップ、下部で爆発を確認。致命的な損傷を与えたようです』

『マザーシップの破壊に成功。墜落します』

『ほんとにやったぁ!』

『総員退避しろ! マザーシップが落ちるぞ!』

「人類なめんなよ!!クソフォーリナー!!」

ーこれで他の戦地しだいだが半分以下になる!!残りのマザーシップもかたつけて、青い地球を護ってみせるー

戦局は優位になるであろう……


……………


(M27の赤色♪)
赤蟻拉致の為にストーム1にストーカーしていたが、
大量に迫ってくる赤蟻の中に、異なる色を見かけた。
(へ?紅蟻?)
3Pではいたが、4では存在しないはずの種類の出現に戸惑った。

因みに3Pの紅蟻はペリ子なら鴨でもある。

3Pの紅蟻は赤蟻の3倍程の固さと攻撃力を備えていた。
そしてどうやらこの4に類似した世界でも同様とは思える。
ストーム1のフルチャージボルケーンハンマーの1撃で沈まず、
2撃目が必要…
どのくらいかは帰ってから調べないとわからないが、紅蟻はかなりの耐久があるといえた。


(しかし…まだ確か赤色はM20台だよな…ここで強化バージョンの紅蟻が出てくるってなると…この後が恐ろしいな…)
しかも数は多数いる。

(まっ、ウイングダイバーやヘリならばカモかもしれないが…)
今回はストームチームのエアレイダーがネグリング自走砲をエアダイバーが今回は選択していた。
疾走しながらミサイルばら蒔くといった芸当をしていた。

赤蟻他に紅蟻を2匹程拉致り…

……

(開幕プラズマ砲かよ…)
4では結構楽ではあったブルーフォートレス作戦…
ヘクトルがプラズマ砲を多数はなっていた。
NPC殺しとしてプラズマ砲は痛い。
ある程度の範囲ダメージがくる。
しかもそれが単純に3倍近く…
機数にしてざっと見約40機程とこの世界のEDF兵士にとっては絶望的な戦力だ。
4では16機と記憶している。

味方の数も変化している。
ギガンデス戦車隊とロマン砲のタイタンが参加している。

BFでの見処、空爆が始まった。

カオルは更に戦域奥、まだ取得してなく、接近してくるはずのシールドベアラーを探しに奥へとすすむ。


(こっちもかなりの戦力があるなぁ…)
ざっと見約75機、シールドベアラーは15機いる。

4では4機の1機と5つの戦場に分散するから20機と5機の筈だからこちらも約3〜4倍近く…

このあと黒蟻と赤蟻混合軍、脅威の飛行ドローン大量集団、ヘクトルと援軍が続くが、
数や種類がどれ程増えてるかわからない…
赤蟻と黒蟻が4では合計100匹だったから300匹、
飛行ドローンは90機だったから270機、
プラズマヘクトルは3機だったから15機の、
赤玉ヘクトルが4機だったから12機だろうか…

とりついたシールドベアラーが戦域へと侵入…
ストームチームのいるゾーン2へと進んでいた。

(広っ!!)
とりついた機体はかなりでかいシールドを展開した。

よく4では追従せずに迷子になるっといったロジックミスがあったが、この世界では改善されてるようであったが…
ストームチームに脅威と認めてられてるのか早々と…

(おー、あれがプロテウスか……)
カオルはノーマルオフラインレベルクリアだった為に取得できてなく、
オンラインならば触る機会があったプロテウス…
公式サイトの紹介でのっていたのを確認した程度であった。

4人乗れば最大戦力といわれている。
それをストームチームは見事に使いこなしているようだ。


どうやら敵増援で黒蟻、赤蟻は…150程だろうか…
いっしんにストーム1-1を追いかけている。

(あれはなんだろう?)
カオルはクエイク・ハーケンは知らない。
4のクリアはノーマルレンジャーメインであり、
フェンサーはある程度したくらいだ。

なので後方へと攻撃する死神の鎌の様な武器は知らなかった。

威力は弱そうだ…あまり数は減らない…
が、

大量の飛行ドローンの増援だ。
数は90程だろうか…4と変わらない。
だが、オンINFだ…EDF3Pの時も補正がかなりあり、数にてNPC殺しになるだろう。
90でも一気にこられると脅威の数には変わりがない。

ストーム1-1は一目散に戦場端のプロテウスへと向かって…
味方を追い抜き…プロテウスのガンナー席へと…

(ほう…)

飛行ドローンが数をかなり減らしていく。
特にプロテウスのミサイルの威力があるのだろう。

最初からプロテウスにしとけばだが、被弾面積が大きいので、こう備えていなければ火力いかす前に撃破されてしまう…

飛行ドローンの数もすくなくなり、更に増援のヘクトル、
次の増援のヘクトルと黒蟻混合軍もなんなく対処し、
ストームチームは帰還していく…

ストームチームが乗り捨てていったビークル…
(回収してもいいかなぁ…)

……


ここでマザーシップの情報回収しておかないと、次は撃墜される筈であった。

巣穴突入ミッション明けのミッション雷鳴…

(ベアラー数多!!)
4では2機だったシールドベアラー…
この世界ではシールドの数は9見えていた。

もう4とは違う世界ともいえようが、流れは4の世界と一緒で、
相対するフォーリナー側の戦力が過剰に強化されている世界といえよう。

(あ〜やっぱりそうか…)

シールドやシールド外のヘクトルや黒蟻に、ジェノサイド砲のfriendly fireが発生していない。

その為にEDF側は熱線の向こう側のシールドベアラーを引っ張るのに難儀している。
カオルがプレイした時にはジェノサイド砲による1撃死のダメージを食らった為に確認はできてはなかった。

普通にこの世界ではEDF側ではfriendly fireや誤爆、自爆等は勿論ある。
よくある隊長峰打ち。一般隊員の指揮権を奪うのに隊長を殺すわけだ。
friendly fireだ。

誤爆、よくあるのが指揮下においた隊員が射線上にでてきて殺してしまう…
バズーカー系等爆風ダメージ有りなら目の前で爆発がおき、プレイヤーがダメージくらい一撃で死んでしまう…

自爆…打ち上げ式多段ミサイルが、点火しきる前に地面に接触して爆発してしまい一撃死してしまう…

プレイヤー側でプレイする際に受ける被害をあげたが…

リアルではまぁ…
一般的には因縁で背後打ち、
支援攻撃で指定座標からずれて誤射、弾幕前に間違えて出ての誤射、
自爆については…自爆テロを除けば取り扱いミスでの事故による自爆程度しかないだろう。

しかし何故フォーリナー側はfriendly fireが発生しないのか…

シールドベアラーが内部からのフォーリナー側の攻撃を判別、シールドを透過しているのはオハラ博士も語っていた通りだ。

他の世界でも自側の攻撃を透過するシールドはある。
例えば異世界軍で標準で使われている、スターゲート世界のシールドはそういった物だ。
外からの攻撃に関しては自軍側のも攻撃扱いで防いではいる為に射線確保は必要で、
場合によっては共鳴等前方からのみ防ぐパターンもある。

ただ…ここではそれ以外シールドベアラー外に出ているヘクトル等が攻撃うけているにもかかわらず、
friendly fireが発生してない。

ジェノサイド砲が直撃し足元が爆発して爆炎をあげているにも関わらずだ。

これはどういった事であろう…

爆炎に関しては自身の耐久力で防いでいると考えて…
とするとプレイヤーらと相対する時に易く片付き、支援攻撃…friendly fireが発生している扱いにはなる。

耐久力はへってなかった筈だから爆炎にもダメージが発生はしてなく…

熱線に関してはフォーリナー技術で種別しダメージを発生させない方法がある。
だからリフレクトしたのはプレイヤー側だからダメージが入るでかたつけられるが、
爆炎に関しては…


詳しくは帰ってから解析すればわかるだろう…

さて…ジェノサイド砲だが4では2発撃ったら…処理落ちして動作がカクカクになったのは覚えている。

しかし…何故開幕でジェノサイド砲を黙らせないのか…
いや、撃ってはいる。が、墜ちないともいえる。

シールドベアラーがエネルギーを供給しているのだろうか?

そして…
(金蟻がいる…まじかよ)

転生前3Pでかなり苦戦しクリアできなく、リトライ数度の記憶がある。

星船戦手前や少し前の王者の巣あたりで出た為にかなり凶悪な攻撃力を持っていた。

ここの世界では…

(サンダー!!)
直撃受けた一般隊員が火傷をおって倒れてしまった…
やはり凶悪すぎる。


飛行ドローンがマザーシップから発進してきた…40機程、4の時の24機よりも数が多い。

だがストームチームはうまく処理してくと…
マザーシップの浮遊砲台が起動。ストームチームらへと攻撃が行われる。

怖い攻撃といえよう…

情報取得終わったカオルはマザーシップから離脱して……


………

(さて…とりあえず帰るかな…)

墜落するマザーシップを眺めながら…

この世界はこの後蜂、ドラゴンの出現…
マザーシップに変わるボスキャラブレインの出現。
そしてブレインの武装であるアースイーター、デュエル等脅威がでて再び人類は追いつめられていく。
その部分の詳しい説明は取得したらにして…とりあえず今回はここまでに…

取得したのはデスピナ級要塞航空母艦一番艦デスピナも取得した。

また搭載されているファイター、カロン、ミッドナイト、
ホエール、ヒドラも取得した。

ファイター…2025年時のEDF対フォーリナー主力戦闘機で、
2017年時の主力戦闘機とは別路線の設計だ。
対人類において戦闘機は実弾兵器のミサイル戦、電子戦、ミサイル妨害、近接戦闘時の機動力、ステルス性が求められていた。

2017年時のガンシップ戦においてEDF側主力戦闘機EJ24及び各国軍の主力戦闘機F-22、F-15、F-16、F/A-18、Su-35、Mig-29、JAS-39、ラファール、タイフーン等の戦闘機は、
ミサイル搭載数といえるハードポイントの数が正直少なすぎたとも言えよう。

F/A-18Cの例にあげるが、最大12発のミサイルを積むことはできるが、最大12発程度だ。
大量のガンシップと交戦し頑張っても最大搭載12発のミサイルを撃ちきったあとは、
前方固定の機関銃のみのドックファイトを強いられるか、
帰還して補給し再出撃の二通りになる。

勿論パイロットにとっては帰還、再出撃が生存率は高くなるが、
戦域的にはその分手薄になる。

必然的に機関銃だけでとどまざるえなくなり、装弾数600発程度の20mmだ。
たかが600発、すぐに使いきってしまう。

ガンシップは、特に物量と揚力によらない機動で揚力に頼らざる得ない人類側戦闘機をドックファイト時には翻弄した。
ガンシップもレーザー門は正面固定だが、人類側失速以下のスピードで向きを変えることができ……
の結果だ。

ステルス性に関してもフォーリナー側には影響なく、人類最強のステルス戦闘機F-22を難なく撃破されてしまう結果となる。

2017年時の戦闘機に戦略ドクトリンに自機編隊の10倍以上を想定して設計はされてはない。
同数から5倍程度の戦闘機、攻撃機をファーストルック、ファーストキルがそれまでの設計思想であった。

戦訓からEDFは継続戦を重視しフォーリナー技術によるレーザーを主武装とした対フォーリナー戦闘機を開発した。
ファイターだ。

レーザー攻撃を前提に開発され、前方固定の中距離レーザー、機関銃の他、
ステルス性を捨て、後方から横方向へと攻撃可能とするレーザーガンポットを3基搭載、
その為に火器管制要員を必要とし、複座型となった。

対人類戦においては機動面やステルス性はF-22やEJ24に劣るが、
今戦役では飛行ドローン相手に善戦し、戦場へ支援攻撃や輸送ができる環境へと持ち込んでいる。

カロン…戦術爆撃機カロン、
2017年時では消えたジャンルの1つだが、小型の戦略爆撃機ともいえよう。

戦術爆撃機が消えた理由は第二次世界大戦あたりからだ。
陸戦支援攻撃に軽爆撃機が戦術爆撃機として活躍していたが、被害が大きく、戦中あたりから戦闘爆撃機が役割をこなすようになってきた。

そしてF-105やF-111のように軽爆撃機を不要にするほど爆撃能力をもった機体がでて、戦術爆撃に関しては戦闘爆撃機に一本化された。
だが戦闘面をおなざりしていて…航空機発達とともに戦闘面が充実し始めた。F-4だ。
そしてF-16、軽戦闘機ながら充分な爆撃能力を持ち、
現代では戦闘攻撃機…いわゆるマルチロール機が役割を殆ど担うこととなり、戦闘攻撃機でたりない絨毯攻撃は戦略爆撃機がになう。

が、このジャンルが復活したのは機動力をもったガンシップを突破し地上に対する絨毯攻撃が必要であった為でもある。

カロンはフォーリナー技術をふんだんに入れた強固な装甲、大出力エンジン、高機動、高速巡航性にすぐれた戦術爆撃可能な機体だ。

つくりは全翼機、正確なサイズなどは感覚だけで取得したからわからないが、全幅が約30m程だろうか…
詳細な積載量はまだ不明だが、様々な爆弾を爆弾倉に搭載でき、アタッチメントにより放つ爆弾を選べる能力をもつ。
連続的に目標に対して正確に投射できることができ、
無誘導爆弾を1行程で最大20発まで連続投射可能だ。
低空攻撃専門機で、その他対地掃射機銃も装備をしている。
カロンファミリーと呼ばれる全翼機ファミリーの元となった。

戦術爆撃機ミッドナイト…高高度からの攻撃専門機で主にクラスター弾、グラインドバスター等重量級爆弾を運用する。
デザイン等はカロンと一緒だ。
軽量化措置、高出力化をとられ、50t…グラインドバスターの運用を可能としている。

攻撃機ホエール…大型局地制圧用攻撃機=ガンシップで、
バルカン砲、105ミリ砲、120ミリ砲、150ミリ砲、巡航ミサイルを備えた空中要塞ともいえよう。

2017年時にはAC-130が現役ではあったが、生産機数の少なさ、
またアメリカ軍からの譲渡の為に北米に集中配属された為に全機現存はしていない。

AC-130とのおおきな違いはフォーリナーガンシップ対策に重装甲と自衛用20mm機銃砲塔が備わってる点だろう。
これにより暫くは戦域に滞在可能ともいえる。

輸送ヘリ・ヒドラ…サイドバイサイドローター式大型輸送ヘリコプター。

まず重量級というべき主力戦車ギガンテスやバトルマシンベガルタを単機で輸送するばかりか、
超重量級というべきタイタン、プロテウスをやはり単機で輸送する。

ギガンテスの詳細は不明だが、重量が20t以下の豆戦車ではなかろ。

2017年時最大輸送ヘリはLAV-25、歩兵戦闘車を吊り下げ可能なCH-53Eで、約16tが最大だ。
装甲車M1126ICVでも現用ヘリ吊り下げ制限をこえる。
第一世代の61式で35t、道路事情による重量制限を考慮した第二世代の74式で38t、
重量考慮をほとんどせず性能追究の第三世代90式で50t、
90式の後継で性能落とさず軽量化及び拡張性を視野にいれた10式で44t、
その他2017年あたりの諸外国の主力戦車が55t〜60t程だ。

ヘリで運搬可能やパラシュート降下可能な空挺能力を考慮した空挺戦車というジャンルもあるが、主力戦車に比べて性能はおとる。
特に機動力を確保すると、主砲の衝撃を逃したり連射能力、装弾面、主砲威力等で話にならない結果となる。
空挺能力はあってもその後展開地域で敵主力に敗退する未来が見える結果になるわけだ。
なので味方来るまでのつなぎ的役割ならで保有してる国はある。

で、話を戻すがギガンテスは推測だが60t近くとみてもよいだろう。
その60tを機動力もって運搬、コンテナ投下する能力がある。

そればかりか更に超重量級…

超重戦車というジャンルはあるが、1946年にアメリカ陸軍で73t超の戦車と定義されてから、
実際にアメリカで作られたのは試作戦車のみで、量産化はされてない。
インフラを破壊しまくり擱坐等あり、実用的ではなく、戦場は限られている…という話だ。

第二次世界大戦時にはヤクートティーガー75t、超重戦車があった。
マウス用の128mm砲搭載の当時最強戦車だ。
だがその重量及び固定砲門により履帯に負荷がかかり、故障放棄が多かった。

その車体よりか大きく重量分散し、技術も上がっているために運用できるが…

それよりも軽量のティーガー2で充分驚異的だった。

で、更に超重量なのが試作戦車マウス全長約12.6m、全幅3.67m、砲塔含めた全高3.63mと…
高速道路でも1車線をつぶしてオーバする。
マウスの車重は約189t…
でだ……タイタンはそれよりもサイズが上回り全長約25m。


レクレイム砲を供え、更に2門の人員を必要とする副砲塔を備えている。
耐久性もかなりある。
レンジャーらが2m強ジャンプしても車体の上にと飛び乗れない。足場がないと車体の上にのれず、強化ポット系は設置できない程だ。

サイズが上回り、更には砲塔が3つでは車重は軽量でも150t近く、常識的ならば300t近くと推測できよう。

それを運搬する鈍重そうな機動性と思いきや、
運搬中にもかかわらずプレイヤーらが使える攻撃ヘリを遙かに凌ぐ機動性を持っている。
戦域進入したら投下込みで30秒程で離脱する高性能ぶりだ。

他に制圧攻撃機アルテミスがあったが…
BF作戦でやはり全滅したとは思える。


デスピナは全長約1.4km、横幅313m、吃水12.4mと…マクロス級クラス並みの海上4胴空母だ。

そんな巨大艦運用する人員いるのか?だが…

因みに全長333m、全幅76.8mの原子力空母のニミッツ級、は兵士6千名を必要とするが、
90機の航空関係の要員に、2480名、
その他艦自体の運用要員に、3200名、
艦橋士官が60名の内訳で、
航空関係の要員の中で直接戦闘に関わらず、航空整備を行う要員が含まれている。
艦運用要員の中には原子炉管理要員、警備や艦自体の生活要員スタッフがいる。

それらを含めて約6千人で、単純にそれの縦横が4倍だ…
4×4でざっと16倍の要員、9万6千人は必要とでる。


デスピナはフォーリナー技術により自動化がすすみ、まだ要員は2万5千人ですんでいた。
運用機体数はカロン等含め850機となる。

日本が1万人しか割り当てられないのに、この人数を必要とすると…と思ったら、
実は全世界で兵力30万人らしい……
日本の割当ては更に減る話だ。

カオルは全体416万人と兵数計算して更に少ないという事だと思っていたら、
純戦闘要員と、総数…
陸戦において直接戦闘を行う、戦闘要員と、
準戦闘要員と軍属の総数という意味の違いらしい。
ビークル操作員と航空機パイロット等が戦闘要員に数えられ、艦船要員は準戦闘要員に数えられている。

デスピナに話を戻すが、そんな巨大な船が沈められたら大損害ともいえよう。
以後支援攻撃や要請が不可能になるってものだ。

先の2017年時の戦役においてニミッツ級やイージス艦で構成された艦隊はことごとく撃沈された。
まだイージス艦単体だけ幾つかの艦は健闘したがそれでも…という感じだ。

理由は対空に関して最強は対空ミサイルだが、
イージス艦は1戦闘中においてミサイルセルに装填している数だけ対空ミサイルを放てる。
つまり1度はなったミサイルセルは交換作業を行わなければならない。

交換作業はセル事クレーンで交換する必要があるが、
本家アメリカはクレーン分の空ミサイルセルを廃止し港湾での作業に全面的に切り替えた。
洋上で補給艦からの交換作業は特に戦闘地域では動けない二艦が危険を伴うかららしい。

ミサイルセル以外にも近接防空タイプがあるが、大体はキャニスター交換式でこれも筒ごと港で交換する。

seaRAMは停止させクレーンにて筒ごと交換作業を必要とするので戦闘中は無理だろう。

戦闘中装填可能なのは現状Mk13システムだけだ。
マガジンからミサイルが自動で装填されるが複雑なレールシステムを必要とする。
更にはマガジンのスペースを必要とする為にVLSとほぼ同等と考えてよいだろう。
これもマガジンに給弾にはクレーン必須だ。

対空ミサイルを撃ちきったらあとはCIWSバルカン砲頼みになる。
CIWSは装填している1500発近く撃ちきったら、停止させ人力で弾装交換しなければならなく、
やはり大量物量には弱いといえよう。

ただ人力にて給弾可能のほぼ唯一の対空システムといえた。

昔ながらの人力操作、人力給弾可能な大量物量に対応可能な艦は一部の旧式艦に搭載されてる程度だ。

その大量物量戦の戦訓をいかした防衛手段を考えられた。

防御面でビークル同様表面シールド他、
電磁シールドが採用されていて、核融合炉からチャージ、再利用が可能。
それの小型使い捨てがエアレイダーのトーチカシリーズ。
またVLSの数は少なくし、レーザー兵器主体に構成されている。

ステルス性は切り捨てられ、光学迷彩等思い付く逃走方法を組み込まれている。

そして支援兵器に巡航ミサイル、小型ミサイル、テンペスト等が発射可能…

という巨大艦であった。

……………

トリア号艦橋に世界扉が開き、

「ただい…」

(デフコン2?)

準戦闘体制下…出るときにはデフコン4まで下がっていた筈。

「何があった!?」



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