キラとアスランは久しぶりに会う事が出来た。
キラはプラントの最高指揮官として、アスランはオーブ軍最高指揮官としての仕事の会合だった。
この会合ではある宙域にいる地球連合軍残党が海賊行為を働いている事が問題となり、ソレの解決としてプラントとオーブとの両国連携で海賊退治の打ち合わせをしていた。
会合も終わり、作戦が決まってからキラとアスランがストライクフリーダムとインフィニットジャスティスによる偵察を行った。
接触回線でお互い語り合う。
「アスラン、この宙域だったと思うけど……」
そのキラの問いかけにアスランも頷きながら通信を返す。
「ああ、だが、おかしい……襲撃をうけた形跡も戦闘をした形跡も無い……何も無い。人がいた形跡も、MSの整備した形跡も無い」
お互いコレは可笑しいと考えながらも調査を開始した。
暫く調査をしたが、何も出てこない。
人がいた形跡すら無いのだ。
キラは考えながらアスランに問いかける。
「此方の調査に気付いて逃走を?」
その質問にアスランは否定的に言う。
「ソレにしては鮮やか過ぎる。何も形跡を残していない」
キラとアスランはコックピット内で会話を交わしていた時だった。
突如コックピット内の計器が異常を知らせるアラートが鳴り響いた。
「「!?」」
キラとアスランは大慌てでコンソールを操作する。
「クッ!? アスラン! 周囲に重力異常!」
「クソ! 駄目だ。操縦桿も動かない!!」
その瞬間、キラとアスランを乗せたフリーダムとジャスティスは重力の歪に吸い込まれるのだった。
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