第2話『次元航海への始まり』


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  広大な天の川銀河の一部分にて、地球艦隊は謎の艦隊と激闘を繰り広げている。
  だが、奇襲に近い攻撃の前にして護衛艦隊は大損害を負ってしまい、護衛艦隊総旗艦〈シヴァ〉の艦橋へ次々と被害報告が舞い込んできている。

「第五艦隊の被害甚大、損耗率38%!」
「第六艦隊も被害拡大中! 戦闘可能な艦は60%を切る!」

  もはや、壊滅間近を迎える第二次移民船団護衛艦隊の大半は、相手の攻勢を前にして崩壊寸前であり、戦線の維持が不可能になっていた。 左舷方向のアイスクリーム型および楕円形型の青い艦隊は、艦体の逆円錐部分から大量の艦載機を放って、今もなお第五艦隊に執拗な攻撃を仕掛けている。この青いアイスクリーム型艦隊だけは、航空戦艦としての機能があるようで、多くの艦載機が発艦していることからもそれが分かっていた。
  対応する第五艦隊も艦載機を発艦させたうえに、第四艦隊と第六艦隊にも艦載機の支援要請を掛けた。何せ、アイスクリーム型艦隊の放った艦載機の量が違うのだ。アイスクリーム型艦隊は、1500機あまり(総数は3120機規模)だが、地球艦隊は全体で1080機に留まる。地球軍3個艦隊分の艦載機隊を合わせてもなお、迎撃の為の艦載機は尚のこと足りない。幸運な事は、艦載機の性能やパイロットの練度からして、地球軍側に有利であることであろう。

「数が多い。単独で行動は絶対するな!」

  迎撃に出撃した、シヴァ航空団第1航空隊隊長坂本茂(さかもとしげる)少佐は、僚機に注意を喚起する。かの〈ヤマト〉においては、ヤマト航空隊の一員として活躍したことのある名パイロットだ。〈ヤマト〉自沈後は、各艦に航空隊として渡り歩き、後に〈シヴァ〉配属となった。同時にシヴァ航空団として編成される航空隊の内、第1航空隊隊長を務めていたのだ。
  彼の操るコスモパルサーが、宇宙空間を華麗に舞い、アイスクリーム型艦隊の放った艦載機を撃ち落す。細長い楕円型の機体と、その左右から翼に似せた様な骨組みだけの骨格が一対、そして下部にも同様のパーツがあった。独特の機影は、これまで遭遇した国家の物とは全く異なるものである。武装は、見る限りは機首下部の単装ビーム砲位のものであるが、威力は侮れないものがあるようだった。コスモパルサーの搭載する機銃よりも大口径で、対艦攻撃にも使用できると考えられる。だが、運動性能等で言えば、コスモパルサーが上回っていた。

(これだけの規模……民間人と知ってて、やってるのか!)

  民間人を大量に乗せた移民船団を、容赦なく虐殺する未知の艦隊に、言いようのない憤りを感じさせられた坂本少佐。
  一進一退の激しいドッグ・ファイトを繰り広げる一方で、右舷側から迫る文鎮或いは大理石の様な白い艦隊の特色もまた、他の艦隊とは明確に差が表れていた。白い艦隊の全艦艇には、艦首と一体化している大口径ビーム砲の強力な打撃に加えて、三連装ビーム砲塔をばら撒くように連射しながら急接近して来るのだ。しかも、他の艦隊に比べて機動性があり、砲撃性能もずば抜けて強力だった。
  相手をしている第六艦隊は、その強力な砲火の前に指揮官を失い苦戦を強いられている状態である。加えて第五艦隊も第六艦隊も、指揮官を失ってしまった。それぞれ、次席指揮官が暫定的に指揮を執って抵抗を続けていたが、それが無力化されるのも時間の問題だ。今や移民船団の最後尾に敵艦隊の一部が取りつき、好き放題に暴れまわっているのだ。
  数の足りない地球艦隊将兵は、悔しさと怒りを沸騰させる。
  例外は第四艦隊であった。司令官マルセフ大将の必死の対応によって、辛うじて戦線を維持し直していた――損害は3割に達していたが。戦闘継続も難しくなり、本来なら撤退すべきものだが、今回ばかりは許されない。たとえ全滅しても、民間人の乗った移民船団を生きて逃さねばならないのだ。
  頼みの綱は、波動砲チャージ中の戦艦〈ティオネ〉〈デーバイ〉〈サウスダコタ〉〈フソウ〉の4隻だ。後60秒もすれば発射可能に成る筈であったが、それに横槍を刺される。

「司令、敵艦隊の攻撃により、〈ティオネ〉〈サウスダコタ〉沈黙!」
「くっ……残る2隻を、何としても護り通せ!」

  マルセフは、波動砲発射体制中の2隻への援護を強化させるように命じる。〈ティオネ〉と〈サウスダコタ〉は遂に力尽きてしまい、発射の中止を強いられたのだ。残りの2艦も厳しい状態にあるのは変わらないが、もう少し持ち堪えられれば発射出来る。それを頼みの綱としつつも、マルセフは奮迅している全艦に対して、死力を尽くして護るよう、叱咤激励の言葉を飛ばして持ち堪えさせた。
  ふと、赤いビームの弾道が旗艦〈シヴァ〉の前部砲塔の内の1基に命中する。波動防壁の一部が限界を超えて貫通を許したらしい。被弾した左側最前列の主砲塔は、衝撃で根元からやや浮き出した形となって、その機能を停止させた。

「第2砲塔被弾、使用不能!」

  次々と入る被弾の詳細を報告する技術士官ハッケネン少佐の声が、鈍く艦橋内に響く。

「左舷後部装甲板、第二層剥離!」

  武装だけでなく装甲板も次々と剥離し、被弾したか所から黒煙を噴き始める。それに対し、ハッケネン少佐も懸命な応急処置を、各班に伝達し、被害拡大を防ごうとする。

「波動砲発射まで、30秒!」

  激戦の中で奮闘していた〈シヴァ〉へ立て続けに発生する損害。今度は対艦ミサイルの1発が、耐久限度を超えた装甲の一部を吹き飛ばす。800m級の巨体を有する〈シヴァ〉にとっては蚊に刺された程度であろうが、その損害は少しづつ無視しえぬものへと成長する。
  当然、至近にいる護衛艦の多くも、波動防壁の対応限界に伴って被弾を次々と許していた。

「破られた区画を閉鎖、隔壁を降ろせ! 医療班は第2砲塔の生存者救出を急げ!」
「駆逐艦〈バトラー〉通信途絶!」

  正面から降り注ぐ砲火の嵐に晒される総旗艦〈シヴァ〉の第二艦橋では、オペレーター達が被害報告を次々と読み上げていく。被弾の影響で時折火花を散らし、オペレート作業もままならない。
  副長リキ・コレム大佐は、揺れと小規模火災、放電で荒れる第二艦橋内で、艦長のマルセフに代わって必死に対応を取っている。技術科に応急処置(ダメ・コン)作業の指示を飛ばしつつ、医療科にも負傷者の救助指示も出す。艦内は各科の人間達も必死に動いて、艦を沈めさせぬよう尽力を尽くしていた。
  なお、これまで総旗艦〈シヴァ〉が被弾した回数は、少なくとも8発近い砲撃を受けているが、致命的なダメージには成り得ておらず、今もなお強力な戦闘意欲は衰えてはいない。その衰えぬ鋼の如き闘志を持って、近距離に迫ろうとする赤い艦隊を通すまいと、移民船団の前に立ちはだかり、赤い敵艦隊に対峙し続けていた。
  だが、悪い報告は続くものである。

「戦艦〈グメイヤ〉通信途絶。副司令ライル・マートン少将、戦死の模様!」
「何!?」

  オペレーターの報告に、マルセフは思わず息をのんでしまった。報告にあった戦艦〈グメイヤ〉は、マルセフが指揮する第四艦隊の副旗艦――次席指揮官が乗艦していたものである。通信を途絶しただけでなく、確固たる証拠として、スクリーンのアップされた〈グメイヤ〉が、艦橋付近を中心にして爆炎に包まれているのが確認されたのだ。これでは助かるまい。誰しもが、そう思わざるを得なかったのだ。
  それを嘆く暇など与えられはしないが、ここでようやく待望の報告が舞い込む。

「〈デーバイ〉と〈フソウ〉より報告! チャージ完了――」
「秒読みは要らん。各自発射、周囲の艦も退避せよ!」

  段取りである発射の秒読みをまるきり飛ばして、いち早い波動砲の発射を命じるマルセフ。

「波動砲発射!」
「発射します!」

  命令を聞いた大破寸前の2隻の戦艦〈デーバイ〉と〈フソウ〉は、最大に溜め込んだ艦首から拡散波動砲を同時に放った。それぞれの艦首から放たれた拡散波動砲は、眩い光を放ち、主砲の数十倍の太さに匹敵する青白い光跡を残しながらも、正面から迫る赤い艦隊のど真ん中に命中する。

「敵艦隊、散開」
「遅い!」

  索敵士官ジーリアス大尉の報告を聞いたマルセフは、相手の対応の遅さに呟く。
  正面に展開していた赤い艦隊は、その異常なエネルギー収束に気づいて退避行動に出るものの、それはやや遅きに失した命令であった。2隻の艦首から飛び出た波動砲は、一気に駆け抜けて赤い艦隊の内部へ飛び込むと、波動エネルギーが放射状に拡散する。その拡散された小型波動砲の各1発が、赤い艦隊の各艦を引き裂き、貫通し、そして爆発四散させていくった。
  ただし、撃破した数が7隻あまりと驚くほどに少ないものだった。発射した艦が被弾の影響により拡散設定が今一出来ていなかったのであろう。何よりも拡散するポイントが、赤い艦隊のほぼ中央であったのが原因ともいえた。些か遅いタイミングでの拡散であり、彼ら地球艦隊将兵達が思った程の撃破は叶わない。それでも、赤い艦隊は一気に散開している状態であった。
  これこそ、マルセフが待ち焦がれた瞬間であり、脱出の為の道が開けた瞬間でもあったのだ。

「今だ、移民船団は正面を突破次第、ワープで離脱!」
『こちら団長太田、了解!』

  船団団長である太田は、全ての移民船に離脱する為に強行突破を命じた。彼の命を受けた移民船団は、機関を目一杯に吹かして加速し、風穴の空いた敵艦隊の中央に向かって突進していく。
  敵艦隊を強行突破する移民船団を護り通すべく、マルセフは残存艦艇に死守を命じる。

「船団が敵陣を突破し、ワープで離脱するまで護り通すのだ!」

  現在の状況において、護衛艦隊で無傷な艦は無きに等しいばかりか、移民船団も全体の5割近くが破壊されてしまった。そして、その内の3割も損傷を負っており、如何に攻勢が激しかったのかを物語っていた。
  散開しかけた赤い艦隊のど真ん中を、移民船団が全速力で突っ込んで行く。散開しかけた上に、波動砲で陣形が大きく乱れた赤い艦隊の中央を潜り抜け、概ね航路が確保されるや否、一斉にワープで無理矢理突破を測った。離脱する移民船団の周囲を、第四艦隊が命掛けで援護しており、ワープを見届けるまでの壁となって立ちはだかり続ける。
  一方の後背から迫る大理石の艦隊と青い艦隊は、離脱する移民船団に追いすがる様にして、喰いつき、移民船の後ろを攻撃してくる。
  勿論、その姿を黙って見ている程に、地球艦隊はノロマでは無い。両艦隊共に5割の犠牲を出しつつも、緊急反転を開始したのだ。下手をすれば、この時点で集中砲火を受ける可能性もあるが、残存艦隊の各艦艇はアクロバットな動きでもって艦首を翻すと、相手の砲撃の的にならぬ様に、巧妙に動き回避を続けた。それは、おおよそ戦艦のするような動きではないが。

「船団を護れ! 残存する火力を叩き込むんだ!」

  己の身を犠牲にしてでも――と言わんばかりの迫力で敵艦隊への追撃を命じたのは、第六艦隊副司令アルツール・コッパーフィールド少将だ。大きく数を減らし、30余隻の残存艦隊を辛うじて纏め上げたコッパーフィールド少将は、追いすがって敵艦隊の後背から無我夢中になって砲火を叩きつけた。これに対して敵艦隊も、幾ら自分が優勢とはいえど、流石にこのまま無様に後姿を見せる訳にもいかないと悟り、目標を再び護衛艦隊に変えて襲い掛かり始めた。
  後方の敵艦隊が追撃を断念したのを確認すると、マルセフはジーリアス大尉に移民船の離脱状況を聞きだした。

「移民船は!?」
「……生存した移民船、全て脱出!」

  脱出したと言っても、その数は500隻にも満たないものである。凡そ5000万人の民間人が生き残れたか、或いは大きく下回っているかもしれないという悲惨な結果であった。これは、明らかに地球連邦防衛軍の惨敗であった。如何に奇襲を仕掛けられたとはいえ、護るべき民間人を護り切れなかったのだ。
  とはいえ、嘆く暇もなく戦闘は継続しており、今度は自分らが離脱を図る番である。目的を果たした以上、護衛艦隊がこの宙域にいる意味など無いのだから当然であり、余計な損害を出す訳にもいかなった。

「全艦隊、これより離脱を開始する。陣形を紡錘陣形に移行、波動防壁を全力展開しつつ前方の敵艦隊を強行突破。第五、第六艦隊も敵艦隊と強行突破し、本艦隊に続け!」

  命令を受けた第四艦隊は、即座に陣形を紡錘陣形に変えると、一目散に赤い艦隊へ向けて突進を始めた。

「第四艦隊、突撃!」

  艦首に波動防壁を最大限に張り、可視化できる程の強度を展開した。攻撃よりも防御と突破に集中する事で、なるだけ少ない損害で中央突破を図ろうと試みる。四方八方から襲い来るビームを弾き、突き進む地球艦艇群。
  その一方で、第五艦隊と第六艦隊の残存艦も陣形を辛うじて再編すると、相手の陣形を突破しようと我武者羅に突撃を始める。

「敵艦隊を突破次第、反転して敵の後背を撃ちつつ、第五艦隊と第六艦隊の離脱を援護する!」

  このまま艦隊の集結を待っていては、相手の包囲陣が完成するのを待つようなものだ。そこでまず、自分の艦隊を先に突破させて、味方艦隊の突破口を形成するつもりだった。そうすれば赤い艦隊は、第四艦隊に背後を、第五艦隊と第六艦隊に前方を、それぞれ挟まれる形となり、包囲するような場合ではなくなる筈である。
  前進を開始した第四艦隊の先陣を切っていた駆逐艦〈アーレイ・バーク〉が、対艦ミサイルの一斉発射を持って1隻の赤い中型艦を轟沈に追い込む。

「敵撃沈!」

  駆逐艦オペレーターが叫ぶ。
  しかし、別の戦艦からのビームとミサイルを諸に喰らってしまい、駆逐艦〈アーレイ・バーク〉は爆発四散してしまった。中には、戦艦〈エクセター〉と赤い艦隊の戦艦が、ショックカノンとラムで差し違える形で激突する事もあったくらいである。それ程にして、赤い艦隊を中央突破する為の戦闘は激烈を極めたのだ。
  混戦の極みとも言うべき状況の中で、地球艦隊は猪突猛進により道を強引に切り開く。やがて第四艦隊が赤い艦隊を突破すると、素早く艦隊を反転させて艦列を広めに取り、赤い艦隊の背後から狙い撃つ態勢を整えた。

「味方艦隊の離脱を支援する。全艦、敵の背後を叩く!」

  同時に集結した第五艦隊と第六艦隊が、開かれた退路へと飛び込み、赤い艦隊を突破せんとする。
  両艦隊と対峙していた青い艦隊と白い艦隊は、強行突破されるや否や、艦隊を反転させて追撃態勢に移ろうとするものの、砲撃の手を緩めざるを得ない状態にあることを悟った。彼ら2個艦隊の射線上には、丁度良い具合に赤い艦隊が居たのだ。第五艦隊と第六艦隊に命中するどころか、誤って赤い艦隊に命中する事を恐れ、砲撃を緩めざるを得なかった。
  現在の地球艦隊の残存数は、第四艦隊40隻、第五艦隊36隻、第六艦隊33隻、合計112隻という目を瞑りたくなる状態であったが、自軍よりも遥かに多い約三倍近い艦隊を相手を前にして、良く奮闘したと称賛されるべきものだろう。
  そして、第四艦隊の援護の甲斐もあって、第五艦隊と第六艦隊の大半も、赤い艦隊を突破する事に成功する。

「残存艦隊の8割が突破に成功!」
「第五艦隊副旗艦〈ミカサ〉他数隻、未だ戦線を離脱せず!」

  包囲網を突破する為、敢えて最後尾について離脱を支援する第五艦隊と第六艦隊の極僅かな艦艇群も見受けられた。マルセフは最後の命令だと言わんばかりに、残る全艦へ命令を発した。

「損傷の酷いものから順次離脱せよ。残る艦は味方の撤退を援護だ。航空隊は至急帰還し、離脱に備えよ。なお本艦は最後尾にあって、味方の離脱を援護する。副長!」
「了解。本艦を最後尾に回し、ギリギリまで踏み留まる。残っている兵装をもって、全力で援護!」
「ビームもミサイルも、使い果たすつもりで撃ちまくれ!」

  コレムが復唱して攻撃継続を命じると共に、参謀長ラーダーも乗組員を鼓舞するつもりで声を上げた。同時に、ローツハルト大佐が、指揮下の航空隊全機に帰還命令を発し、逃げ遅れを生じさせない様に注意を払う。
  損傷度の高い艦艇が、赤い艦隊を突破したまま前進してワープを行う。〈シヴァ〉を始めとした戦闘継続可能な艦艇群が、赤い艦隊を背後より狙い撃ち続けた。背後を撃たれっぱなしの赤い艦隊は、前後から挟撃される状態から抜け出そうと、敢えて前進を掛けた。つまり、第四艦隊から離れていく形になり、逆に青い艦隊と白い艦隊に合流する形になる。その様子からして、青い艦隊と白い艦隊と連携を取るつもりだろうか。その間を利用しての離脱は十分に可能だった。
  チャンスが巡って来たと確信するマルセフに、オペレーターの1人が、包囲網を先に突破した残存艦艇群の離脱経過を報告する。

「第五艦隊、第六艦隊、ワープで順次離脱。されど、まだ後続の艦が……!」
「彼らも援護しつつ、我々もワープを――」

  赤い艦隊の1隻から放たれたビームが〈シヴァ〉の艦橋に命中したのは、その時である。タイミングを見計らったような攻撃に、第二艦橋は揺さぶられたのだ。

「ぐわぁ!」
「ぬぅっ!」

  幾ら強固な装甲を身に纏い、波動防壁を帯びていようと、艦橋への直撃弾まで容易に防げるものではなかった。艦橋内部は、赤く光る赤色灯以上に、飛び込んで来た業火により真っ赤に染めあげられてしまったのだ。一時的であろうか、炎と強い衝撃によって、ラーダーは立っていた場所から薙ぎ倒されてしまう――それも凄まじい力によってである。
  続いて、艦長席にいたマルセフも半ば半立ちだったが為に、コンソールに上半身を強くぶつけた揚句、その反動で後方へと吹き飛ばされてしまった。

「司令、参謀長!?」

  全滅に近い司令部で、何とかやり過ごせたコレムと通信長テラーは、火花を散らす艦橋内で上官を助けようとするが、ここで誰もが予想もつかぬ事故が発生した。
  その発端となったのは、離脱中の大破した戦艦〈フソウ〉と、先の波動砲発射を実行し得ずに放棄された戦艦〈ティオネ〉の波動エンジンである。〈フソウ〉は、被弾の影響でエンジンが不調となったばかりか、そのエンジン目がけて敵弾が命中してしまったのだ。これによって、波動エンジンは不幸を呼び込む事となった。エンジンが暴走してしまい、一気に機関内圧が臨界点を超えてしまったのである。
  その瞬間、〈フソウ〉は爆発し光り輝ける星となったのだが、最悪なのは援護中の残存艦を巻き込んだことだった。爆発が単なる爆発であったら、その周囲にいた護衛艦隊や相手方艦隊は消滅していたに違いない。波動エネルギーの暴走による爆発は、大規模なエネルギー放出して、宇宙空間にはあり得ないであろう歪みを造り上げてしまったのである。

「ふ……副長、あれを!」
「な――」

  戸惑う2人を無視して、その歪は瞬く間に巨大なものとなり、逃げ出す暇もないままにして周囲を呑み込んでいく。
  方や敵方の艦隊も同じ運命を辿らされた。彼らの至近にて漂流していた〈ティオネ〉は、重度の損害によって発射の中断をした筈であった。だが、その作業をする前に艦橋を破壊され、そのままになっていたのだ。無人の機関室で波動エンジンは120%を維持し続けていたのだが、被弾が重なった結果として臨界を超えてしまい、波動砲を発射する時以上の強い発光と爆発を引き起こした。
  当然、敵艦隊もこの異常事態に気づいて離脱を図ろうとするが、それよりも早く、歪がその場一帯にいる者を関係なく呑み込んでいってしまう。まさに一瞬の出来事に、その場にいる者達は逃げる術もなかったのだ。
  やがて、2つの強力な発光が収まった頃には、多くの戦闘艦や移民船の残骸を残すだけの風景が広がっているのみであった。


U



  ここは、通常の宇宙空間とは全く異なる、次元空間と呼ばれる空間だ。亜空間――しいて言えば、異次元空間とは性質の異なる空間である。この広大な次元空間は、様々な世界を繋ぐトンネルとでもいうべき特殊空間であるが、普通ならば、通常の宇宙空間とは異なる、得体の知れない危険な次元空間を航行する艦は、存在しないと言うに違いない。
  だが、それをやっている艦があった。その艦艇は、主に白を基色としつつも、所々を青で塗装したカラーリングをしていた。地球防衛軍等の艦艇思想とはまるで違うもので、その世界独特の構造形状をしている艦船だ。この艦が、次元空間と多次元世界の安定と平和を護る組織の船である。
  即ち――

時空管理局


  ―――と言った。
  その船は、平たい二等辺三角錐を二枚貝の様に重ね合わせた艦体形状をしていた。前部左右には、巨大なブレードの様なパーツを艦首側に向ける形で一対接合しており、双胴型艦首にも見える。さらに、艦尾左右には機関部と思われる、樽に似たパーツが2つ付いていた。先の大理石型の戦闘艦群に似ていなくもないのだが、こちらはより鋭角的なものがあるデザインであり、艦首から艦尾に行くに従い太くなっていく感じである。
  これを次元航行艦船と称しており、その中の1隻をXV級次元航行艦〈アムルタート〉と呼ぶ。XV級とは、時空管理局でも最新鋭艦の1隻だ。新鋭艦である分、大幅な自動化(オートメーション)が進められていた。〈アムルタート〉艦橋は、若年層の男女オペレーター達で占められ、年齢も10代後半から20代半ばと、艦船を操作する人間としては若すぎる感が拭えないが、オペレーターとして職務を全うしているのだ。
  そして、この〈アムルタート〉の艦長を務めているのが、ジェリク・ジャルク提督。次元航行部隊所属の准将であり、第九管区艦隊第二十七戦隊の司令官でもある。年齢は32歳。半ばの中肉中背に、茶色の髪をしている。艦の運航・戦闘の指揮能力は非凡な腕を持っている事で、それなりに有能な指揮官だ。

「周囲に変化なし。第91管理外世界にも異常を認めず」
「よし」

  オペレーターからの報告を受けて、整然とした表情で頷くジャルク。航海を始めてから3週間程であるが、広大な次元を管理する側としては僅かな時間であろう。主に彼らの与えられている役割とは、管理世界の秩序安定及び事件が起きた場合の鎮圧、古代遺産(ロストロギア)の回収である。
  ロストロギアとは、簡単に言えば強大な力を秘めた太古の遺産、あるいは失われた技術力と言っても過言ではない代物の事だ。凡そ半年程前に発生したJS(ジェイル・スカリエッティ)事件なるものも、それ絡みの事であったが、多大な被害を及ぼすものの何とか幕を下ろし、甚大な被害を及ぼした中心都市ミッドチルダも復興が完全となりつつあった。

「1隻で多くの現場を見て廻る、というのは中々に苦労が絶えないな」
「そんな事は今に始まった訳ではないでしょう、提督?」

  まだ20代になったばかりの女性オペレーターが水を差すが、ジャルクも余り気にしていないらしく、苦笑するだけに留めた。時空管理局は軍隊ではなく、あくまで治安維持組織の一環とされているのだが、それとは名ばかりに強力な艦を保有するという些か矛盾した組織である。また恐ろしいのは、この組織が警察的な役割、軍隊的な役割、さらに裁判所的な役割を兼ね備えているという事だろう。
  そして、魔導師と呼ばれる者達が集まる所でもあり、一見して魔法所持者の独占組織である――と他者から見られることも珍しい話ではない。無論、魔法を所持しない人間も管理局にいるのだが、魔導師が集うこの組織を危険視する者も少なくはなかった。
 ふと、〈アムルタート〉艦橋内部に緊急警報が鳴り響く。突然の警報に緊迫とした雰囲気が生みだされると同時に、状況の解析に専念するオペレーター達。

「前方に歪曲場を複数感知! 数は……43です!」
「何? 艦船が迷い込んで来たのか」

  彼の予想は当たっていたが、それだけの数の艦船が一度に転移してくる事など、殆どないに等しかった。現在の時空管理局で、それだけの動員命令も出ていないのだから、余計に不審に思えたものである。
  迷い込んで来たであろう艦船群の姿を確認するや、それらが普通の状態ではない事が直ぐに判明し、その様子をスクリーンに表示させると同時に言葉を失ってしまったのだ。
  それを目の当たりにしたジャルクも、初めて見る謎の艦船を目撃して動揺した。

「なん……だ、あの艦は?」

  そういう言葉しか出てこなかった。これまでに、時空管理局で得ていた艦船データは、ジャルクも概ね把握している。
  だが、目の前の艦船群は、ジャルクの脳裏に保存されている記憶には、どれにも合致しない艦型であったのだ。そのどれもが、管理世界の艦船とは一線を越えている。

「800m級1、550m級1、400m級3、360m級1、300m級5、240m級12、160m級20!」
「データ照合を開始します」

  オペレーターが、一応のデータ照合を開始する間に、ジャルクなりにこの不明艦を観察する。まず、一番に大型であろう青色に染められた800m級の超大型艦。管理局にも、これほどの艦は存在しない。艦体両舷に大きな翼を付け、三連装の主砲らしき武装を16基も備え、艦首には発射口を1つ備えていた。

(800m級の巨大な次元航行艦船……これまでのデータにも当てはまらないだろう。それに、これほどの巨大な艦を作れるとは……一体、何処の世界が造り上げたのだ)

  彼ら時空管理局にとって、明らかに違法物の塊である戦闘艦であるが、何処の次元世界でも、これほどの巨大なものは建造していない。例外とすれば、JS事件に見受けられるような、古代の産物である方舟くらいだ。こんな物騒な艦艇が、もしも次元世界へ侵攻する為に造られたのだとすれば、時空管理局どころか、全次元世界を揺るがす一大事となる。
  観測された艦船をデータ処理にかけるが、ジャルクの予想通り、合致する気配はないようだ。

(まるで、太古の武装船をそのまま宇宙に挙げた様に感じる。我々の艦船とは、明らかに違う、戦う武器――戦闘艦だ)

  物々しい武装を取り付けている艦船群を、戦闘艦として位置付けるには十分なものである。ジャルクはますます警戒心を募らせた。
  次に見えたのは、艦首の発射口が3つもあり、四連装砲塔らしき物が5つ確認できた。他にも副砲塔らしき武装も確認できた他、さらに艦自体も550m程と、先の青色の艦の次に大きい戦闘艦である。
  そして、長方体に近いロケット型の近い艦体を持つ、390m級の艦艇。艦首の発射口が2つ並列で並び、艦橋構造は塔型となっている。その艦橋構造物の前後を挟む様に、三連装砲塔を前部に2基、後部に1基備えている。また艦底側には増漕(タンク)の様なものを2つ付けていた。
  同じ艦体構造持つものの、艦橋と思しき構造物のみが異様な姿を持ったタイプの430m級の艦艇がある。塔型の艦橋らしき構造物の中階層から天頂部辺りから、長方形型の巨大なパーツが後方へ大きく張り出すという、また一風変わった艦影をしたものだ。その大きく後方へ張り出した甲板らしき物を支える為に、艦橋構造物の背面に仕切り版の様な支柱が追加されていた。それゆえか、後部の砲塔が無くなっている。

(艦首側の巨大な砲口らしき部位は、明らかに高威力の破壊兵器に思える。アルカンシェルに相当する兵装だとすれば……!)

  また同じような長方体型ロケット型艦体を持つ300m級の艦艇があった。艦橋と思しき構造物は、まるで四角い積み木を大小2つ重ねたようなシンプルな構造だ。そして、主砲らしき砲塔が3つ、そして艦首の発射口らしき部分を1つ持っている。
  艦体の前部は同じであるものの、その艦体後部が真っ平らな360m級の艦もあった。
  他にも葉巻型、或いはロケット型の艦体で、同じように主砲らしき武装を5つ付けたタイプの艦。それを小型化し、艦橋も小さくした、ロケットの様な小型艦。特徴として、どの艦もがカノン砲塔を装備し、背の高い艦橋らしい構造物を立てているという事であろう。
  ジャルク以外のクルー達が、これは完全な戦闘艦ではないか――との結論が出るまでに差ほど時間は必要としなかった。しばらくしてから、データの照らし合わせ作業をしていたクルーが報告する。

「前方の艦船群は全て船籍不明、何処の艦型とも一致しません!」
「……だろうな。しかし、外見からして、どの艦も損傷しているようだが?」

  見て分かる程に酷く損傷している艦が殆どの様で、艦体の破孔と思しき部分からは、黒煙を吐いている状態で漂い続けていた。どう考えても、事故の類ではなく、戦闘による損傷と見た方が自然なところではあった。
  憶測もそこまでにして、このまま放置しておく訳にもいかない。彼は、目の前の所属不明艦艇群に対して、一応の呼びかけを行いつつ、時空管理局次元航行部隊本部へと緊急通信を送った。

「こちら、時空管理局第九艦隊所属〈アムルタート〉。応答せられたし。繰り返す、こちら、時空管理局――」

  国籍不明艦全体へ向けて、二度、三度と試すものの、返答は一向に送られて来る気配は無かった。あれら艦艇群の中に、人はいないのか? いや、損傷の影響で出る状況ではないのだろう。仕方なく、彼は周囲の警戒を行いつつも、国籍不明艦群に接近するように指示を出す。
  その間に、オペレーターの1人が見慣れない艦船を目の前にして、ジャルクにポツリと呟く。

「本当に何処の艦でしょうか。今までこんな艦型を持ったのを見た事も、聞いた事もありません」
「それは、私とて同様だよ」

  こんな所へ戦闘艦(恐らくはであるが)が迷い込んで来るとは、一体何があったのか。大いに気になるところではある。
  しばらくして、通信を送った次元航行部隊第九管区司令部からは、至急にその艦艇群の調査、及び生存者の救出が言い渡されたと同時に、近海から増援を送るとも通信を送って来た。

「調査と救助活動か。僚艦〈フォロツ〉〈クーヴァー〉〈ノルヤル〉は、どのくらいに到着する?」
「……到着推定時刻は、2時間後になるかと思われます」

  広大な次元空間とはいえ、それぐらいの時間は必要か。ジャルクは頷きながらも、目の前を漂う艦艇群を眺める。もしも、これらが刃を向いて来たらどうなるか。この艦艇群が刃を向けて来たとして、この新鋭艦として誇り高いXV級が、そうも簡単にやられる筈は無い。彼はそう考えていたが、この考えは6時間ほど後に、覆される事になるとは、想像もしなかった。

「増援が来るまでに、我らも急ぎ救助活動を開始する。まずは、一番近い艦から始めるぞ」
「了解、機関前進!」
「右反転38度、仰角22度!」

  艦長の指示に従い、〈アムルタート〉の航海長はエンジンの出力を上げさせると、一番手前の難破船に近づいて行く。無論、漂うのは艦ばかりではなく、デブリと化した艦の残骸を避けつつの接近だ。なお、43隻全てを単艦で調べ尽くすのは机上の空論に近いものがある。それに、人命救助もある手前、時間を無駄にする事は許されない。
  そこで増援に来てもらう次いで、その規模を増やしてもらうようにと追記した。要請を受けた司令部が応えた数字は、全部で3個戦隊の計12隻。これ以上の動員をするには、さらなる時間を要するとの事であった。少ないより、多い方がこの際は良い。救出時間を大幅に短縮できるのだ。
  ジャルクは操作卓の画面に表示された部隊リストと、到着予定時刻を眺めやる。

「3個戦隊12隻……か。僚艦の到着も、少し時間を要するのも、致し方ないな」

  彼が指揮するのは、〈アムルタート〉だけではない。次元航行部隊における編制は、通常は4隻で1個戦隊とされ、一定の次元世界を探査し管理を行う際は、単艦行動を取る事が多いのだった。それはつまり、時空管理局に対して組織的に抵抗する様な国家がない事を意味していた。次元世界を制しているのは、時空管理局であり、それに抗う術を、他の次元世界は有していないのである。だからこそ、時空管理局は、単艦でも悠々と活動が出来たのであった。
  まず彼らが向かうのは、目前の漂う200m級の中型艦艇である。

「接舷用意。相対距離に気をつけろよ?」
「了解。減速開始、制御スラスター噴射!」

  接舷まで差程に時間を要せず、無事に1隻目に辿り着く。〈アムルタート〉は、直ぐに艦内に待機していた救助班と、捜索隊、そしてもしもの事態に備えた武装隊を同行させた。何故、救助と捜索に加えて武装隊が必要かと言えば、まずは身を危険から守る為であるが、それ以上に、常に次元世界の異変に対応する為に、各艦に必ず武装隊が配備されていたのだ。
  さらに捜索するうえでも、細心の注意を払わねばならない事がある。

「捜索隊らに厳命する。くれぐれも、無茶な行動をしないように」

  それは、もし相手が魔法を知る事のない世界の人間であれば、無闇に魔法を知られてはならないとされているのだ。
  だが、例外も存在しており、時空管理局が公認した協力者であった場合に対しては別だった。
  しかし、今回は協力等と言う類いの物ではなく、人命救助であり、それでもなおかつ、魔法を知られないようにしなければならない。分かってはいるのだが、これは極めて難題であろう。救助中に、あるいは救助後に万が一にも知られる可能性があるのだ。運が良ければ、そのまま知られずに送り返せれば良いのだが、そうもいかないであろうというのが、ジャルクの考えでもあった。

(まさか魔法を知られたからと言って、その場で逮捕するなど、もっての他だからな)

  悩み続けるジャルクであったが、それ以外にも悩める者は大勢いたのも当然と言えば当然である。
  それが、時空管理局の本局(次元航行部隊本部)のみならず、ミッドチルダ首都クラナガンに設立されている地上本部の面々だ。ジャルクからの連絡を受けた幹部達が、これに対応する為の緊急会議を行っていた。二大勢力とされる次元航行部隊と地上部隊は、この迷い込んで来た艦船群対しての対応を協議するが、見事なまでに纏まりがつかなかった。
  そのまま直ぐに返すべきである、保護しつつもその艦船を管理下に置き調査する……等々の声が上がる。
  意見が、四方八方から飛び込んでいる具合であり、議会を纏める側も負担を次第に感じていたが、中には過激な発言も度々ある。

「迷い込んで来た者を利用して元の世界とコンタクトをとって、管理下に置いてはどうか」

  等と発言する輩も存在するのだから、良識派や穏健派といった彼ら見れば、呆れるばかりである。
  しかし、纏まりのない議会を行っている時空管理局とは別の意思が、新たなる動乱を巻き起こそうと動き始めていた。




〜〜あとがき〜〜

どうも、第3惑星人です。
今回は前章の戦闘に引き続き、クロス・オーバーへと誘う事故、そしてやっと出て来た時空管理局。
本家の方を見ていない故に、次元航行艦の詳しい戦闘能力は分かっていません。ただ、数百キロもの範囲を消滅させる魔砲は把握していますが、他の武装は良く分かっておりません。
L級とされている次元航行艦〈アースラ〉の個人作版模型を見させて頂いた際に、単装砲身の砲塔が配置されているようでしたので、恐らく他のクラスも標準装備しているのではと思っております。
これを御覧の皆さまの中で、次元航行艦に詳しい方がおられましたら、教え頂ければと思います。
それと次元航行部隊の艦隊編成につきましては、他のサイト様からの情報を統合してみた結果ですので、ご了承ください。

戦闘艦について……
地球連邦艦についてですが、スーパーアンドロメダ級、主力戦艦級(ドレッドノートの名は個人設定)以外の巡洋艦、駆逐艦、空母、春藍級に関しましては、私の独自設定です。
インディペンデンス級戦闘空母は、実際にデザイン設定があったのでそれを起用しましたが、ネーミングと細かい設定は私の妄想です。加えまして、インビンシブル級戦闘空母も、ヤマト2202のアンドロメダ級を利用した個人妄想です。
春藍級ですが、これはPS2ソフトで登場した大型戦闘艦ですが、ゲーム以降の設定は私の妄想(←いい加減にしろ!)。
時空管理局の艦も、先程述べました通り、〈アースラ〉ぐらいしかまともに見た事がありませんので、XV級の設定などは独自解釈が多いので、ご注意ください。
もし、時空管理局の艦に詳しい方がおりましたら、その情報を拍手ボタンでの1言欄にでも書いて頂けたら、と思います。


〜拍手リンクより〜
[1]投稿日:2010年12月21日5:12:56 [拍手元リンク]
まだ始まったばかりで話の方はなんとも言えませんが1つだけ。
後半は大丈夫でしたが、冒頭の文章が詰まりすぎていて読み難かったです。行間を調整するなりしてWEB上で読みやすいように工夫を凝らすと更によくなるかと。
ヤマト側もオリジナル、リリカル勢も出て来ないということですが、設定だけ借りた火葬戦記みたいになるのでしょうか?
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>>コメント、誠にありがとうございます! 文章の間隔が煮詰まりすぎて読みづらかった、とのご指摘を頂きまして、私なりになんとか修正を施してみました。
会話が入ってくると、比較的に読みやすくなりますが、どうも文章ばかりになると駄目ですね(汗)今後も気をつけねば!
設定だけの仮想戦記、というご意見ですが、恐らくはそうなってしまいます。リリカル系のキャラにご期待を寄せて頂いた方々には申し訳ありません。
ただ、次元航行部隊にスポットを当てる以上、クロノ・ハラオウン提督やレティ提督辺りは出せるかと……。
では、今後ともによろしくお願い致します!



・2020年1月22日改訂



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