(後書き)

 私がTRIGUNに出会ったのは、大学2年に上がる直前の春休みの事でした。

 最初は近所の古本屋で一気に立ち読みしただけで終わったのですが、それ以来何となく気になり、何度も何度も目に付く度に手に取って読むようになり、気付けば手元に全巻揃っていました。

 そして繰り返し読めば読むほど、その設定やキャラクターの身体や心の動きの緻密さ、奥深さ、巧妙さを感じるようになり、TRIGUNという作品が、自分の中で最高の輝きを放つ珠玉の作品となりました。

 ネギまの方は、もう少し古い付き合いでしたが、出会った時はちょうど学園祭編のラストで、描写が細かいなぁ、と思いながら読んでいました。

 …ただ、まぁ、もっと正確に言えば、当時ハルヒから脈々と私の中で続いていたツンツン萌え(ツンデレにあらず)が、偶然千雨を見初めて、一目惚れしてしまったため、千雨を視界に収めるために読み続けていたわけですが。

 

 そして、このssを書こうと思ったのが、2011年の6月頃の事でした。

 それまで様々なネット小説を読んできて、有名所や千雨が中心となるssはほとんど読みました。それで、自分でもよく頭の中だけで設定やストーリーを考えることも多くなったのですが、やっぱり実際に形にしてみるととても難しかったです。

 頭の中で設定はあっても、それは単に羅列しているだけなので、きちんと書こうと思うと、一度それら全てを整理して、一番綺麗な形に直さなければならず、設定の取捨選択や矛盾の発生に、最初から最後まで四苦八苦しました。

 

 というわけで、この際なので、没になった設定の数々を挙げていこうと思います(笑)

 

・ヒロインは超。

 この場合ネギと敵対ルートに。修学旅行で刹那と木乃香が死にます。収拾付かなくなる感じがプンプンしたので止めました。

・エヴァ死亡。

 修学旅行後に、封印ではなく殺害されるという設定。これに限らず、クラスメイトが死ぬ展開は全て排除しました。

・千雨がエヴァに魔法を習い始める。

 しかも自分の前世を思い出した直後の事。ミッドバレイである意味が本格的に失われてしまいそうだったので没に。

・他のGUNG-HO-GUNS投入。

 候補はブレード、パペットマスター、ナインライブズ、マスターチャペル、クリムゾンネイルのいずれか。ただし誰を出しても惨劇確実。というか絶対収拾付けられねえ、と確信。出すとしたら2章か3章でした。

・茶々丸VS鬼神、京都空中決戦

 尺の都合上カット。報道ヘリを乗っ取ったり、清水寺の舞台に叩き付けられてそのまま貫通して地面まで落ちていったり。ラストは鬼神が五重塔に串刺しになった所を、ミカエルで一撃。

・タカミチと千草が元恋人同士

 誰得。

 

 まぁ、こんな感じでした。その他細かい物も一杯あります。

 

 書き始めた時点でこのラストは決まってましたが、最初はエヴァとの決着まで書いて、「私たちの戦いはこれからだ!」でも良いかなぁ、と思っていましたが、想像以上に反響が大きく、折角書いているのだから、最後まで書いてみようと思い、今日までやって来れました。全てひとえに読者の皆様の応援のおかげです。おかげで、学生生活における大切な思い出がまた一つ増えました。

 

 とはいえ、やっぱり反省点も多いです。以下列挙。

 

・のどかの性格の変化が急過ぎた

 これが最大。元々のどかはそんなキャラじゃなかったはずなのに、気付けばめっちゃ出世してて、しかもそれが違和感無いという。当作品における最大PV数は、ダントツで3章ののどか登場回です。

・千雨の心の迷いが長引き過ぎた

 これも結構な反省点。1章で振り切ったように見えてたのに、結局最後の方までグダグダ悩んでました。物語の根幹なので、しょうがないといえばしょうがなかったのですが、もう少し書き方を工夫する事も出来たかなー、と。

・誤字報告が相次いでいたのに直せなかった

 本当に申し訳ありませんでした。次話書くのに精一杯で、よっぽど大きな間違いならともかく、ほんのちょこっと間違いを直して修正版を投稿するのは、少しばかり面倒なんです…。

・ちょいちょい文章がくどい

 ホントにスミマセン。自分でも読んでてそう感じる所多かったですが、直しきれなかったです。

・最早ミッドバレイじゃない

 こればっかりはマジでスミマセン。結局オリキャラっぽくなってしまった…。

 

 特に大きな物はこの5つ。一番目はともかく、五番目は既存のTRIGUNファンの方に不快な思いをさせてしまったことと思います。

 

 途中で鬱になりかけたり、就活始まったり、移転したり、何度もスランプに陥ったりで、自分でも完結させられるか不安でしたが、やっぱり物語は終わりがあってこそだと思うし、何より人に応援されながら自分が作り出しているものだから、最後まで責任もって書き遂げようと頑張る事が出来ました。本当に、今日まで応援してくださった皆様には、どれだけ感謝しても足りません。

 

 まだ外伝が三つ残ってはいますが、ひとまず千雨バレイの物語はこれで終了となります。

およそ1年8カ月の間、私の作品を読み続けていただき、本当にありがとうございました。これから私は社会に出ていきますが、また何か書きたいと思った時に帰って来たいと思います。すでにいくつか案はありますし。

 

 …折角だし、ここでそのいくつかの案を発表しちゃいましょうか。書くかどうかは全くの未定ですけど。

 

・なのは×キューティクル探偵因幡のクロスオーバー

 フェイトがヴァレンティーノファミリーに入ります。SLB→荻野「しまった。裾が焦げた」の流れをやりたいだけ。

 因幡勢「馬鹿な!荻のスーツの裾を焦がすなんて、どんな威力だ!?」

・東方キャラでTRIGUN

 ssではなく絵。出来れば動画にしたい。すでにキャストは全員決まってます。絵を描ける方、そしてその絵をニコ動にアップ出来る方さえいらっしゃれば…!

・東方キャラでジョジョの奇妙な冒険の名シーン再現(3,4,5部)

 上と同じく。スタンドと台詞は変わりなし。

・東方キャラで水曜どうでしょう

 上と同じく。大泉、藤村Pは決まってるが、ミスターとうれしーを誰にするか決まってない。

・ジョジョ×オリキャラ

 スタンドではなく波紋使い。3部〜6部まで。途中4部は飛ばします。

・もしも「魔法使いの夜」の静希草十郎が765プロのプロデューサーになったら

 青子たちとの邂逅後か邂逅していないパターンかは未定。また、765プロでなくシンデレラガールズでも可。そもそもアイドルの意味を教える所から始まりそうだが。あずささんと絡んだらおかしな空間が出来そうな予感。

 

 ざっとこんなモンで。千雨主人公物も無くはないですが、連続で千雨っていうのもどうかなぁ、と思うので。

 

 さて、今度こそ終わりです。残る外伝3話と、そして今後また新作を書いた時には、応援よろしくお願いします。

 

 では最後に。

 

 

My 聖書 TRIGUN!!

My 聖女 千雨サマ!!

 

 皆様、本当にありがとうございました!

 

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