コードギアス反逆のルルーシュR2
              Double  Rebellion














TURN-23 ダモクレスの空(後編)


黒煙を上げ、空に浮かぶダモクレスの下には雲が見えていた。
このダモクレスは今も上昇を続けている。
世界をフレイヤの恐怖で従える、その高さにまで。
ダモクレス内部に侵入したルルーシュ達は既にシュナイゼル目指して通路を進んでいた。

「ダモクレスが衛星軌道上に上がってしまったら、ライの天月以外手が出せなくなってしまう。それでも勝つためにはシュナイゼルを押さえないと」

スザクがランスロットの回線を通じて言うと、後ろに続いていたルルーシュがそれに応じた。

「内部構造は今解析中だ。パスワードのブロックを……」

しかし、言いかけた途端、走る蜃気楼の横の壁が爆発と共に内部から吹き飛んだ。
それにより、後ろに続いていたヴィンセント・ウォード達が破壊されてしまう。

「何!?」

味方の攻撃ではもちろんない。
ぎょっとしてルルーシュが振り返ると、もうもうと上がる煙の中に、一機のナイトメアが立っていた。
形状は以前と異なっているが、それは旧ナイトオブスリー、ジノのトリスタンであった。
その新しい機体名はトリスタン・ディバイダーという。

「ジノか!」

『ルルーシュ、お前のブリタニアは私が認めない。ここで消えてもらおう!』

ルルーシュの蜃気楼に襲い掛かってくるトリスタン。
その両手には、以前ナイトオブワンのギャラハッドの持っていたエクスカリバーと似たような剣が握られている。
おそらく、ライが真っ二つに両断したエクスカリバーを回収し、武器として使えるようにしたのだろう。
見た目もそんな感じだ。
それに対し、ルルーシュは咄嗟に蜃気楼の絶対守護領域を展開し、剣を受け止めた。
いや、受け止めたと思った。
耳障りな金属音が辺りに響き渡ると同時に、左腕にひびが入った。
絶対守護領域が破壊されている訳ではない。
そうではなく、発生させている左腕自体が損害を受けているのだ。
そして、蜃気楼の左腕が過負荷に耐えかねたように根元から折れる。

「な、何!?このパワーは……!」

(以前のトリスタンのものではない……!)

なんとなく強化したのはわかるが、機体のパワーが段違いである。
おそらく、ギャラハッドのエクスカリバーを使えるように、機体のパワー自体を引き上げたのだろう。
ルルーシュの驚愕にかまわず、トリスタンはさらに二の太刀を振るってくる。
懸命にルルーシュは蜃気楼を後退させ、今度は胸の拡散相転移砲を収束させたままで放つ。
しかし、至近距離で放ったにも関わらず、トリスタンはそれを機体をそらす事で避けた。
外壁を貫通した相転移砲がブレイズルミナスの殻にぶつかり、拡散する。
拡散した相転移砲が返ってきたので、ジノは追撃を一旦やめ、相転移砲をかわしつつ、蜃気楼から一旦距離を取った。

「ジノ!」

『スザクか!』

そこにスザクのランスロットが割り込み、ルルーシュの前に出た。
ライの天月も蜃気楼の隣に来ている。

「ルルーシュ、ライ、先に行け!君達にはそれぞれやらなければならない事があるはずだ!」

「!分かった!」

スザクの意図を悟り、ライとルルーシュが機体を振り向かせ、戦いの場を離れようとする。

『逃がすか!』

それをさせまいとジノは持っていた右のエクスカリバーを蜃気楼に向けて投擲した。

「させるか!」

剣は蜃気楼に刺さると思われたが、ライの天月がそれを刀で弾いて防いだ。
弾かれた剣は天井に刺さる。
ジノはそれを追おうとしたが、スザクのランスロットに道を塞がれ、追う事はできなかった。
先を行った二機は通路を曲がり、その姿が消える。

「ジノ……どうしても戦う気か!」

スザクはそうジノに呼びかけた。
スザクの問いかけに、ジノが普段の明るい声とは違って、戦意をみなぎらせた口調で応じた。

『ああ。自分の中にある守るべきもののために!』

「守るものなら僕にもある!」

『守る?何を!』

言って、ジノは再び残った剣でランスロットに切りかかっていく。
ランスロットはトリスタンの斬撃をMVSで受け止めた。














「シュナイゼルは管制司令のフロアか、それとも……」

「とにかく急ごう」

「ああ、そうだな」

ルルーシュとライは蜃気楼、天月を駆り、シュナイゼルを捜すのを急いだ。






















ダモクレス中央にある司令室を出たシュナイゼルは、副官のカノン、そして、ディートハルトを引きつれ、既に脱出艇が用意された格納庫に向かっていた。
ここでシュナイゼルは自身が持つ最後の策を使う事を既に決定していた。
それはダモクレスに積んでいるフレイヤの起爆をこのダモクレス自身で行おうという、言わば自爆である。
これを行うと決定したシュナイゼルは、ブレイズルミナスの防壁を破られた時点でダモクレスに対する未練などなかった。
まだジノら防衛のためのナイトメアは残っているが、敵に肉薄された時点でもはや純粋な戦闘による勝利は危うかったのだ。

「ダモクレスもフレイヤも所詮は機械。また造ればいいよ」

格納庫に続くエレベーターの中でシュナイゼルはそう呟いた。
しかし、カノンはそこでシュナイゼルに尋ねる。

「しかし、トロモ機関にはそこまでの余力はありません。ローゼンバーグも……」

「今や世界中がルルーシュの敵だ。そのルルーシュを消し去ったシステムとなれば、様々な組織が喜んでフレイヤを作ってくれるだろう」

「それはテロリズムに繋がりませんか?一応、ナナリー様の意見も……」

しかし、カノンが言いかけたところで、そこまで沈黙していたディートハルトが口を開いた。

「必要ないのでは?エサの考えなど」

カノンがハッとした表情を浮かべ、ディートハルトにではなく、やはりシュナイゼルに尋ねた。

「まさか、見捨てるのですか!?」

とカノンは言うが、実際はそのナナリーも最初からこのダモクレスを破壊する気だったのである。
そして、シュナイゼルはまだ役に立つ自分の腹心は生かしておくつもりであるし、自分自身も死ぬつもりなどなかったが、ナナリーはまとめて全員殺す気でい る。
その点を考えれば、この場の会話はいささか滑稽ですらある。
だが、ともあれ、シュナイゼルはカノンの言葉にこう答えた。

「世界の平和と一つの命。哀しいことだが、比べるまでもないよ」


























「鍵……鍵はどこに……」

一方そのナナリーは、誰もいない艦内庭園の床に這い蹲り、必死で両腕だけ動かして、周囲を探している。
だが、伸ばした手の先に目的の物はなかった。
どれだけ無様に這いずり回っても。

「私が……私がお兄様を止めなくちゃ……!」

しかし、鍵は手を伸ばしたところよりもっと先にある。


























そして、太平洋に着水しようとしているアヴァロン周囲ではカレンの紅蓮聖天八極式とC.C.のランスロット・フロンティアによる凄まじい激闘が行われてい た。
カレンの紅蓮が攻撃してくる周囲のヴィンセント・ウォードを超高速機動で片っ端から屠っていく。
さらに接近してきたランスロット・フロンティアに向けて右手の輻射波動の爪を飛ばす。
それをC.C.は上昇する事でかわしたが、後ろにいたヴィンセント・ウォードがかわりに餌食となった。
その隙に接近戦を仕掛けてきたヴィンセント・ウォードを左手の十手型MVSでタックルぎみに叩き切り、反対側に降り立ってきたもう一機を一瞬で切り刻み、 飛び上がる。
その後、射出していた右手を戻す紅蓮。

「国でもなければ復讐でもない。野心の欠片も持っていない!」

カレンが言う間にも、ランスロット・フロンティアの両脇から二機のヴィンセント・ウォードがアサルトマシンガンを撃ってくる。
その攻撃をかわし、紅蓮は一機を薙ぎ払い、残った一機を輻射波動を直接ぶち込む事で沈めながら、さらにカレンは続ける。

「戦う理由がない奴は、引っ込んでな!」

それにC.C.がすぐさま反論する。
ただ、その口調は相変わらず淡々としたものだ。

「理由ならできた。約束が……」

(そう……、あいつとの、ライとあの時した約束が……)

紅蓮が輻射波動で屠ろうと右手を掲げて迫ってくるが、ランスロット・フロンティアはそれを上昇してかわす。
上昇して避けたランスロット・フロンティアを紅蓮がすぐさま反転して狙う。

「それってルルーシュ……いや、ライを好きって事?」

紅蓮が掲げた右手から輻射波動砲を放つ。
カレンの言葉が図星だったのか、それとも紅蓮の攻撃によるものかはわからないが、C.C.は僅かに顔を歪めた。
ランスロット・フロンティアは間一髪でその砲撃をかわす。
しかし、周囲のヴィンセント・ウォードは間に合わず、その巨大な砲撃に飲み込まれていく。

「……そうかもしれないな。それに、経験という積み重ねはもうお終いにしようと思ったんだ」

C.C.はカレンの言葉を認めながらもそう言う。
カレンは気づいていたのだ。
C.C.がライを好きになっていたという事に。
あのいつもの態度と口調だけで。
女の勘とは時に凄いものだとC.C.は思う。

「人間らしい事を言うのね!」

紅蓮は追撃に飛燕爪牙を放つ。
ランスロット・フロンティアはかろうじて一本のハーケンはかわしたものの、さすがにもう一本はかわしきれず、咄嗟にガードした盾ごと吹き飛ばされ、体勢を 崩す。

「……!さすがは!」

紅蓮が瞬く間に体勢を崩したランスロット・フロンティアに接近し、十手型MVSを振り下ろす。
これでやられると思ったC.C.だったが、その刃が届く事はなかった。
横から棒状のブレイズルミナスで紅蓮のMVSが止められていたのだ。
驚いたC.C.が横を見ると、そこには開戦時に黒の騎士団とダモクレス軍に攻撃を仕掛け、以後ブリタニア軍も合わせた両軍に攻撃を仕掛けていたまるで悪魔 のようなナイトメアだっ た。
ランスロットと若干似た外見をしながらも、頭部に角を生やし、黒いエナジーウィングを羽ばたかせている。
カレンも突然の乱入者に驚いていたが、すぐに警戒して距離を取る。
しかし、悪魔のナイトメアはそれから攻撃を仕掛けるような事をしなかった。
代わりに外部スピーカーで呼びかけてくる。

『さっさと行け。おまえの真の相手はこいつではないだろう』

「あんた、何者?」

カレンが見知らぬナイトメアとその操縦者の声に眉を顰め、尋ねたが、その搭乗者はその質問には答えなかった。
淡々と言葉を重ねる。

『おまえが本当にあのルルーシュを止めたいと思っているのならな』

「……!」

その言葉でハッとしたカレンは驚いていたが、相手の真意をなんとなく悟り、警戒しつつもある程度紅蓮を下げた後、攻撃がないのを確認して今度こそ紅蓮をダ モクレスに向けて飛翔させた。
それを見ていたC.C.は、助けてくれた悪魔のナイトメアに外部スピーカーを通して話しかけた。

「何故私を助けた?」

『……おまえがあの方にとって、最も大事な人の1人だからだ。……これは、俺の自己満足だ。気にするな』

しかし、C.C.はそう言われてあの方がわからず、眉を顰めていたが、そのすぐ後にあの方というのが誰かに気づいた。

「待て!あの方とは……!」

しかし、言い終わる前に悪魔のナイトメアは飛び去って行ってしまった。
そこにはC.C.のランスロット・フロンティアだけが取り残されていた。

























「鍵は……鍵はどこにあるの……?私が、私がお兄様を止めないといけないのに……!私が……!」

諦めずダモクレスの鍵を探していたナナリーだったが、未だに見つかっていなかった。
早く自分が兄であるルルーシュを止めなければいけないのに。
見えない目。動かない足。
こんな時でさえ、自分の邪魔をする。
まだ終わってないというのに。
狂おしいばかりの怒りがナナリーの全身を貫く。
最後まで役立たずの体、最後まで役立たずの自分……。

ふざけるな。

こんな結果を認めはしない。
絶対に許容しない。
何のために「滅び」を選んだというのだ。
こんなところで終わってしまったら、私が「生きた」証など、もうどこにも残らない。

(動け)

ほんの一瞬でいい。

(探せ。動け。探せ。動け探せ動け探せ動け探せ動け探せ動け探せ動け探せ動け探せ!…私にあの鍵の姿を!!)

「……あ!」

瞬間、少女を閉じ込めていた檻にひびが入り。


























一方、脱出艇のある格納庫に向かっていたシュナイゼル一行は脱出艇に辿り着いた。
階段を上がり、やや手狭なブリッジに足を踏み入れたところで、シュナイゼルは不意に眉を顰め、歩を止めた。
正面にある液晶モニター。
何故かシュナイゼルが指示を出す前から電源が入っていたのだ。
黒かった画面が、唐突に光が灯り、ぱっと2人の人間の姿が映る。
背後に従っていたカノンやディートハルトが目を見開いた。
映ったのは、つややかな黒髪をした少年と美しい銀髪をした青年。
そして、椅子に座った黒髪の少年はおもむろに口を開いた。

『待っていたよ、シュナイゼル』

眉を顰めていたシュナイゼルが、ふっと息を吐いた。

「そうか。チェックメイトをかけられたのは私か」

シュナイゼルは自嘲気味に呟いた。
そう、既にシュナイゼルを招き入れた兵を含め、脱出艇周囲の兵は全てルルーシュのギアスの支配化にある。
つまり、ここに招き入れたのもルルーシュの意思で、その気になればすぐに兵達にシュナイゼルを殺させる事ができる。
そういう事だった。

「なるほど……教えてほしい。何故私の策がわかったんだい?」

言いながらシュナイゼルはモニター前のシートに腰を落ち着けた。

『策ではない』

『僕達が読んだのはあなたの本質だ』

初めにルルーシュが答え、その続きをライが答えた。

「本質?」

『あなたには勝つ気がない』

ルルーシュはそう言うと、手に持ったチェスの駒を器用に回した。
その言葉にシュナイゼルがまた眉を顰める。

『朱禁城での対局、黒の騎士団のクーデター。あなたは常に負けないところでゲームをしている』

シュナイゼルが目を閉じながら言う。

「だから、私がダモクレスを放棄すると?」

『シュナイゼル、あなたには今度こそ負けてもらう』

シュナイゼルはゆっくりとそのまぶたを開けた。

「つまり、私を殺す……」
























一方、損傷したアヴァロンは太平洋に着水していた。
その中で艦の制御の掌握と合衆国各国代表の救出の指揮を星刻は取っていた。

「ホン・グーは第3通路から艦橋を抑えろ。各国代表の」

と言いかけたところで前方のエレベーターの扉が開いた。
敵かと思い、星刻は帯剣していた剣の柄を握る。
しかし、そこから出てきたのは天子だった。
エレベーターの中には、咲世子、ロイド、セシルの他に各国代表の姿もある。

「星刻ー!」

「天子様、ご無事で!」

駆けよってきた天子の手を星刻は取ると、心底安心したように言った。
その言葉に天子が振り返りながら言う。

「あの方達が助けてくれたのです!」

天子が指しているのは、咲世子、ロイド、セシルの事であった。
その姿を改めて見た星刻は眉を顰める。
その様子を見た咲世子が口を開いた。

「星刻様、私達はあなた方の味方です」

「ルルーシュを裏切ると?」

「え?」

星刻は咲世子にそう問う。
彼女達がここにいるという事は敵か味方かのどちらかという事だ。
そして、黒の騎士団やシュナイゼル側にいなかったという事は、敵のルルーシュに仕えていたという事になる。
もちろん、天子はそれを知らなかった訳だし、助けてくれたのだから少し驚いたのだ。
そして、星刻の言葉は確認でもある。

「私達は脅されていたのです!しかし、ルルーシュがいなくなった以上は……」

「少なくとも独裁者を是としないという意味では、信じてよいかと……」

「……わかりました」

神楽耶も咲世子の言葉を弁護したので、星刻はとりあえず承諾する事にした。
その時、天子がまた口を開いた。

「そういえば星刻、ライさんはやっぱりいい人でしたよ!」

「?どういう事ですか、天子様」

天子と神楽耶から聞いた星刻は驚きの表情を浮かべ、そして戦場にいるであろうライに心で問いかけた。

(ライ、おまえは一体……)


























『質問したい。あなたはダモクレスで世界を握りたかったのか?』

モニターに映っていたルルーシュが再び口を開いた。
椅子に座ったままシュナイゼルは肩をすくめる。

「違うよ。私はただ皆が望むことを、平和を造りたいだけだ」

『人の本質を無視してでも、ですか?』

ライが今度はシュナイゼルに問う。

「見解の相違だね」

そして、ルルーシュがまた口を開く。

『あなたは今日という日で世界を固定しようと考えた。だが、変化なき日常を生きているとは言わない。それはただの経験だ』

「しかし、その繋がりを知識と言うが?」

シュナイゼルが逆に問うと、ルルーシュはフッと笑った。

『やはりあなたは優秀だよ。優秀すぎるがゆえに見えていない。……そう、皇帝シャルルは昨日と求めた。あなたは今日を。だが、俺は明日がほしい』

「明日は今日より悪くなるかもしれない」

『いいや、良くなる。たとえどれだけ時間がかかろうと、人は幸せを求め続けるから』

シュナイゼルがあきれたように笑い返した。

「それが欲望に繋がるというのに……ははは。愚かしさも極まったね、それは感情にすぎないよ。希望や夢という名のあてのない虚構」

『それが皇族という記号で世界を見下してきたあなたの限界ですよ』

「………」

『俺は、俺達は何度も見てきた。不幸に抗う人を。未来を求める人を。皆が幸せを願い、抗い続けた……。ギアスも仮面も、その根源は』

「矛盾だよ。他人の意思を否定し続けた君が、ここに来て人の意思を、存在を肯定しようというのは」

だが、続けて反論しようとしたところで、シュナイゼルはふと吐息した。
今度は苦笑めいた表情が浮かぶ。

「もういい。私を殺したまえ。ただし、君もフレイヤで消える。私達の命で世界に平和を……」

そこでシュナイゼルの肩にポンと手が置かれた。
さすがにシュナイゼルが目の前のモニターから目をそらして、振り返る。

『だからこそ、あなたに俺は……』

「ゼロに仕えよという言葉をプレゼントしよう」

そこにはルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが立っていた。
彼の両目には赤い光、ギアスの輝きがある。

「君は最初から、私を殺すのではなく……」

だが、シュナイゼルの言葉はそこで途切れた。
ルルーシュの瞳から羽ばたいたギアスの光。
それがシュナイゼルの目に飛び込み、全ての意思を支配する。

「で、殿下……」

悲鳴似た声をあげたのは、背後で兵士に抑えられ銃を突きつけられているカノンであった。
カノンの横ではディートハルトも床に組み伏せられていた。

「し、しまった……なぜ気づかなかった。シュナイゼルの思考を読んだ録画だと……」

実際には、ルルーシュは最初からこの場の程近くにいて、シュナイゼルの返答に合わせた自らの言葉を選び、同時に画面の映像を操作し、あらかじめ録音してお いた言葉 と映像とを重ねていたのである。
この案は、かなり前からシュナイゼルの本質に気づいていたライが思いつき、それを2人で形にしたものであった。
椅子に座っていたシュナイゼルがすいと立ち上がった。

「なんなりとご命じください、ゼロ様」

深々とルルーシュに向かってシュナイゼルが頭を下げた。
くっとうめくディートハルト。
ルルーシュは淡々と述べた。

「シュナイゼル。自分が殺されるという思い込みが、あなたを敗北へと誘ったのだ」

そのとき、パンという乾いた銃声が響き渡った。
ディートハルトが組み伏せていた兵士の拘束を振りほどき、懐に隠していた銃を撃ったのだ。
撃たれた兵士が崩れ落ちる。
ディートハルトはすぐにカノンを取り押さえていた兵士に銃を向ける。

「動くな!」

そして、ディートハルトはルルーシュにその目を向けた。

「ゼロ!あなたの物語は既に完結している!あなたは生きていてはいけない!」

ディートハルトが銃をルルーシュに向け、引き金を引こうとした。
しかし。

ドスッ!!

それはできなかった。
いつの間にか音もなくブリッジに入っていたライが、背後からディートハルトの心臓を刀で貫いたのである。

「うっ!」

急所を貫いたライは、素早く刀を引き抜き、血を払った。
その顔に返り血が飛び、頬に少し付いた。
そして、支えを失い、崩れ落ちたディートハルトをライは冷ややかに見下ろす。

「ディートハルト。人を役者扱いしてきたおまえに、ルルーシュの存在を否定する権利はない。……おまえのような奴は未来には不要だ」

「ゼ、ゼロ……。せめて最後に……ギアスで…私も……」

死にかけのディートハルトがそう言ったが、ルルーシュは彼を冷ややかに見つめ、こう言った。

「ディートハルト。おまえにはギアスを使う価値もない……」

それにディートハルトが驚いた顔になったが、すぐに事切れた。
そして、兵士に取り押さえられたままのカノンは、シュナイゼルを悲痛な眼差しで見ていた。

「シュナイゼル殿下……ご自身の命にすら執着がなかった方が……これがギアスの力……」

そして、ルルーシュは視線を逸らし、傍らに控えるシュナイゼルに向き直った。

「では、シュナイゼル。まずはダモクレスの自爆を解除してもらおうか」

「分かりました。しかし、フレイヤの制御スイッチはナナリーが……」

「!?」

「………」

初めて、ルルーシュの顔にやや動揺が浮かんだ。
対照的にライはその瞳を鋭くしている。
このとき、ルルーシュはナナリーがそこまでフレイヤに関わっているとは知らなかったのである。


























一方、スザクとジノの戦闘はまだ続いていた。
ダモクレスの外壁を突き破って突進してきたトリスタンを、ランスロットが軽やかに受け流す。
そして、互いに何度も剣で攻撃を繰り返し、斬り合う。

「たとえ、どれだけ機体を強化しようと、君では僕に勝てない!」

『言ってくれるね!』

スザクはああ言ったが、スザクとジノ、この2人に実力差はそれほどない。
しかし、条件が違えばそこに差が生まれる。
それは第9世代であるランスロット・アルビオンと第8世代であるトリスタン・ディバイダー。
新型機と旧世代機の改良版では、性能の差が違う。
となれば。

一旦剣を流して離れた二機だったが、すぐさまランスロットが反転してくる。
そこを狙ってトリスタンがメギドハーケンを放ったが、あっさり避けられ、加えて左手に持っていたMVSを中途から叩き折られる。

『何っ!?』

ジノもさすがに驚いた。
しかし、これは決して驚く程の事でもない。
第9世代並に性能にリミッターをかけた天月でエクスカリバーを叩き折ったのだ。
それなら、ランスロットでも不可能ではない。
そして、少し距離が離れた両者だったが、ランスロットが雷光のごときの速さで一気に間合いを詰める。


ズバン!!!


凄まじいばかりの金属音が響いた。
懐に飛び込んだランスロットがトリスタンの腰部を切り裂いたのだ。
上下真っ二つになるトリスタン。
爆散もせず、コクピットも無事だったが、もはや戦える状態ではない。
そして、トリスタンを切ったランスロットは既に距離を取っていた。

「これが結果だ、ジノ……」

ランスロットのコクピットでスザクが呟いた。
しかし、トリスタンのジノはこう返した。

『いいや。こっちの役目は済んだ』

「?」

その時トリスタンの放ったメギドハーケンはダモクレスの一部にある一機の装置に突き刺さっていた。
次の瞬間、その装置が爆発する。

「ブレイズルミナスのシステムを……?」

スザクがその様子を口にした途端、ジノの言葉が結果となって現れた。
彼らからやや離れた空域。
そこに展開していたブレイズルミナスのシールドが消滅している。
そして、そこにいたのは一機のナイトメアであった。

『さあ、カレン!』

「ありがとう、ジノ!」

はっと気づいたスザクのランスロットが振り返り、距離を取る。
それは、輻射障壁を炎のように展開する紅蓮聖天八極式であった。

「スザク。決着を付ける時が来たようね。私達のすれ違いに!」

そのコクピットでカレンがその瞳に鋭気を宿らせていた。
機体に差があるがゆえにジノには届かなかった。
では、差のない機体であれば、ランスロットとほぼ同じ技術が用いられている機体ならばどうなるか。
2人の最終決戦の幕が上がろうとしている。


























通路を走っていたルルーシュとライはその部屋の前に辿り着いた。
そして、ライが口を開く。

「じゃあ、ナナリーの事はまかせる」

「ああ。……決着を付けに行くのか?」

「……ああ。僕とこの体の因縁に決着をつけるために」

「わかった。気をつけろよ」

「ああ」

そう言うと、ライは再び通路を走り去って行き、ルルーシュはその部屋に入った。
開いた扉の先には、外の戦闘が嘘のように平和な庭園だった。
中央に一台の車椅子が置かれていて、1人の少女が手にダモクレスの鍵と折り紙の桜を握ってそこに座っている。
乱れた息を整えながら、ルルーシュは車椅子に座っている少女に近づいた。

(あれは……昔ナナリーとライが折っていた桜……。まだ持っていたんだな……)

少女の方は目を瞑り、下を向いていた。
やがて、車椅子からほんの数メートルの距離にルルーシュが近づいた所で、不意に少女が俯いたまま口を開いた。

「お兄様ですね……」

「そうだよ……」

「お兄様の目的はこのダモクレスの鍵ですか?」

ルルーシュはそこで足を止めた。

「ああ。それは危険な物だ。お前には……」

「だからです」

彼の妹であるナナリーは兄の言葉を遮り、そこでゆっくりと顔を上げた。
そして、彼女は閉じたまぶたをゆっくりと開けていく。

「もう目を背けてはいられないから」

ナナリーの目が鮮やかに開いた。

「!?」

(あいつのギアスを破った…!?自分の意思でか……!)

「お兄様」

そして、ナナリーはしんとした声で述べた。

「私にもギアスを……使いますか?」



























そして、ここはダモクレスにある研究室。
そこで、1人の女性がパソコンの映像を見ている。
そこにはダモクレスの状況を示すものが映されていた。
そして、身を翻すと机にある物を置いてあった鞄に入れていく。

「ここも潮時かねぇ。今のうちにさっさと逃げちゃいましょうか」

「悪いが、そうはいかない」

その時、別人の声がドアの方から聞こえたので、女性はそちらの方を振り仰いだ。
そこには、銀髪の青年、ライが銃を向けて立っていた。

「おまえにはここで死んでもらう」

両手を挙げた女性は、そこでニヤリと笑った。

「あら、久しぶりね。被検体5号……」

「アゾネス……」

被検体5号であるライと、ライにウルフを仕込んだ張本人アゾネス。
ここに今ライがルルーシュ達と出会う前、研究所にいた頃とその体についての因縁に決着がつこうとしている。



























あとがき


私のギアス作品だけ見ている方、お久しぶりです。
記念作品を見ている方は、どちらも見て頂いてありがとうございます。
新年になる前に書きあがったので、今年最後の作品として更新しました。
前回と同じ前編と後編の2部構成となっています。
この辺りの話はかなり長くなってしまっているので。
今月は記念作品の方を頑張っていたので、こちらの方を更新するのが遅れてしまいましたが、年末(もしかしたら年始?)の楽しみとして楽しんで頂けたなら嬉 しいです。

それでは、いつものように話の解説といきます。
前編はダモクレスに突入したところまで、後編は突入したところからそれぞれの決着前まで書いています。
まず、前編ですが、ライと天月大活躍です!
アーニャとの決戦には、新たな奥義も登場、そして決着が着きましたしね。
ちなみに新しい奥義については、次回に載せさせて頂きますね。
少しアーニャらしさがないかもしれませんが、彼女が変わった感じがこうだろうなと思って頂ければいいと思います。
アーニャがどうなったかというと……読んで頂いた方にはわかると思いますが、原作と同じ記憶を取り戻しています。
何故ライがそうしたのかは、その後のアーニャの様子でわかると思いますので、ここでの解説は控えておきますね。
そして、ライVS黒の騎士団……ライと天月強いですね。
圧倒しっぱなしだ(笑)
意外とこの辺は、ライが黒の騎士団をフルボッコにしてほしいという声が多かったです。
かく言う作者である私もそのつもりでしたので、そうさせてもらいました。
この辺の黒の騎士団が嫌いな人は満足して頂けたでしょうか?
さらに、原作ではスザクが活躍する場面でも……ライが大活躍です!
この作品なら、これはスザクじゃなくてライでしょう!って事でさせてもらいました。
その際に0.04秒という超短時間の実行時間に対応するため、ウルフとの完全同調をライは行っています。
今まで100%での同調はなかったのですが、ここでついに2人が完全に同調する事となりました。
これをすると、某超兵並の反応速度と行動は余裕で起こせます。
つまり、ライが思考で、ウルフが反射って事ですね。
まさにライとウルフの完全同調作業なので、この辺りも私は見所の1つだと思っています。
一度ウルフという存在を出した時点でこれは考えていましたし、これには結構力を入れましたので。
ウルフ好きの人にはたまらないかもしれませんね。
後編はダモクレスに突入してからの話が主となっています。
スザクはVSジノ戦、ルルーシュとライはシュナイゼルとの決着をつける事が主となっています。
シュナイゼルとの会話はほぼ原作と変わらない展開となっています。
ところどころ説明や変更点はありますが。
後、カレンVSC.C.は一見原作通りと見せかけて、あのオリジナル機体とパイロットが参戦しました。
初めて武器らしい物と若干の戦闘描写、会話が出た訳ですが、まだ機体名やパイロットの名前が出ません……(汗)
これは、次回で出ますので、期待してくださいね!
だから、その結果C.C.は撃墜されませんでした。
私情を言うと、C.C.がなんか可愛そうだったんだもん……。
すいません、忘れてください。
私の妄言ですので。
後、この後編でライが色んなところで暗躍していたのが、ちょこちょこと出ています。
それがどんな物なのか、最後あたりにそれが明らかになりますので、そこも要チェックしておいてくださいね!

今回の前編と後編は、前編がライがメイン、後編はルルーシュとスザクがメインというような感じになっています。
それと、今回は会話文が意外に多いかもしれませんね。
特にシュナイゼルとの対話の辺りが。
ちなみにライの新型の設定ですが、次回に載せる事にしますね。
次回でフルスペック全開で戦うので。

そして、その気になる次回ですが、それぞれの決着がいよいよ着きます!
今回の最後にもありましたが、スザクVSカレン、ルルーシュとナナリー、そしてライとアゾネス。
この話でついにライとアゾネスの関係、そしてライの体の秘密の一部が明らかになります!
加えて、あの悪魔の機体は何なのか、ライと戦う事はあるのか!?
次回は本当に全力です!!
最終決戦、いよいよ決着!!
次回も乞うご期待ください!

今回もたくさんのWEB拍手と感想、ありがとうございました!!
長期間に渡り、たくさんのWEB拍手を頂き、とても嬉しかったです!
ライとアーニャ、C.C.の関係には賛否両論ありましたが、これだけの方に見て頂いててとても嬉しく思います。
えーと、ちなみに香凛だけフルネーム表記なのは、単なる癖で書いてしまっているだけです。
あまり気にしないでくださいね(苦笑)
では、いつもの通り名前を入れて拍手をしていただいた方には、返事をしていきたいと思います。



>> ファルーシュさん
いつも真っ先に感想をくれてありがとうございます。
私としても、すぐに書いてくれるのはとても嬉しいです。
今回のライ無双を楽しんでもらえたら、私としては嬉しいです。

そうですね、最終回まで後3,4話といったところです。
最終回の後のエピローグには読者の方々のために、ちょっとした企画を用意しているので、楽しみにしていてくださいね。

>> あおばさん
いえいえ、感想をくれた読者の方には返事するのは当然で……。
まあ、名前を書いてくれた方にですが。
1話の感想にこれほど長くWEB拍手で感想を書いてくれた方はあおばさんが初めてだと思います。

私の作品を見てこれほどの想像をして頂けるとは……。
私としても、書いた甲斐があり、とてもうれしく思います。
結末については、様々な読者の方々のために、ちょっとした企画を用意しておりますので、楽しみにしていてください。

ライが本当に大好きなんですね。
最近の私は残念ながらそうではないのですけども、この作品で書いているライは変わらず大好きです。
まあ、私が書いているんですから当然なんですけどね(笑)
私の書く結末がどんなものになるのか、最後まで是非見てくださいね。

ちなみに最終回が3月27日に合うかは微妙ですね。
たぶん、それより早く終わるかもしれません……。
まあ、やってみないとわからないんですが。
今回も楽しんで頂けたら嬉しいです!
感想ありがとうございました!

>> 波旬さん
また新しい読者の方ですね。
感想ありがとうございます。
素晴らしすぎなんて恐縮です。
でも、とても嬉しかったです。
書いた私としても、すごく報われた気がするので。
今回のライVSアーニャは楽しめましたでしょうか?
楽しんで頂けたら嬉しいです。
これからもこの作品と私ウォッカーをよろしくお願いします。

>> シキさん
恐らく初めて感想を書いてくれた方ですね。
ありがとうございます。
シキさんはライ×アーニャが好きなんですね。
ですが、心配なさらないでください。
そんな読者の方のために、最後にちょっとした企画を用意しておりますので。
それを気に入るかはまた別の話ですが。

>> COLORSさん
こちらも初めて感想をくれた方ですね。
ありがとうございます。
燃えてくれたのは、とても嬉しいです!
やはり、戦闘は燃えるものですよね。
どうやらギアスの最強系は嫌いのようですね。
そうなると、私の作品はそれにあてはまってしまう訳ですが、ライがいるので、それが許せてしまうと。
ライってそういうデフォルメ的なものがあるんでしょうね、きっと。
これからもこの作品と私ウォッカーをよろしくお願いします!

>> レイさん
また感想をして頂いてありがとうございます。
前編と後編を一緒に更新するのは、私のポリシーですので。
その方が読みやすいでしょうし。
まあ、やむをえない時は別々になってしまうでしょうが。
ちなみにスターエナジーウィングでハドロン重砲を防ぐ件ですが、距離的にはそうでもないと思いますよ?
あれは、主にルルーシュの旗艦のいる中央軍を左翼と右翼から離すために使われたものですから。
だから、中央の左翼右翼の繋ぎ目を狙っている訳ですね。
アニメの描写的にもそうでしたから。
まあ、それでも射角は広いので、前に出たと書いている訳なんですがね。
これは私個人の意見なので、参考程度にしてもらえばいいかと思います。
まあ、どちらにしろ出力的な無理は相変わらず残りますけどね(苦笑)

>> あおばさん
二回目の感想、というかお願いですかね。
折角の読者様の申し出なので、検討させて頂きますね。
それが載るかはどうかは、後にまた報告しますので。

>> YAMAさん
いえいえ、感想をくれただけで、とても嬉しいです。
ありがとうございます。

オリジナルの場面気に入って頂けたようで、何よりです。
C.C.の言うあれとは……?
それは、また次回以降で(笑)
ライがアーニャに撃たれる日は……いずれ来そうな気がする……。
まあ、迫られるのは確実でしょうね。

今回で最終決戦も山場を迎えます。
そういえば、今更ながらアーニャの確かめたい事って……出なかったような気がする(汗)
次回以降で出るような気もしますが、とりあえず言っておくと、何故ルルーシュ側に付いたのか、が1つですね。
もう1つは……まあ、わかるかもしれませんが、こちらは次回以降で出るので、控えておきますね。

そして、鋭い洞察ですね!
結構良い所まで読んでおられると思います。
今回でこの辺りは出ませんでしたが、次回でその辺りの謎がほぼ全て出ますので、楽しみにしていてください!
ちなみにリミッター切るのも次回です。
次回は本当に全力だー!!って事ですね。

>> 夕方さん
どうやら夕方さんはライ×アーニャが好きみたいですね。
確かにそういう人にはちょっとこの作品は合わないかも……(苦笑)
しかし!
そんな人のために最後には、ちょっとした企画を用意してあるので、そちらを期待してもらえるといいかもしれませんね。
お望みの結末もあるかもしれませんよ?

>> 七生報国さん
半分ネタのつもりだったんですね……。
バッチリ当たってましたよ(爆)

アーニャ絡みの場面は不満だったかもしれませんね(苦笑)
まあ、けじめは付けるんですが、けじめを付けるのは今回じゃなくてもう少し先になります。
読者によっては気に入らない人もいるでしょうね。
多ければ多いほど。
そして、ライとアーニャの戦う理由と表現が悪いようで、秀逸と感じたものだったようですね。
ありがとうございます。
そう言って頂けると、嬉しいです。
これからもこの作品をよろしくお願いしますね。



これでWEB拍手の返事は終わりです。
名前を書いていなかった方々も感想ありがとうございました!
今回も様々な方からたくさんの感想を頂けてとても嬉しかったです!
WEB拍手の合計拍手数が3000突破するかな〜と思いつつ、完結までもう少し!
頑張っていきたいと思います。
アクセス数も完結までどこまで増えるか、それも私のちょっとした楽しみです。
最後までお付き合い頂けるとありがたいです。
では、今年の作品はこれで最後です。
もしかしたら更新した時点では来年になっている事もありうるかも……。
ともかく、来年もこの調子で頑張っていきますので、来年も私ウォッカーとこの作品や他の作品をよろしくお願いします!
まだまだ寒いので、体調管理にはご注意を!
では、今回はこれで失礼しますね!
皆さん、よいお年を!(来年の場合は、今年もよろしくお願いします!)



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