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先生…いけません…・・!! 第2話。
作者:ぱんだ★いちご  [Home]  2010/07/27(火) 04:36公開   ID:cjW80xOISDo
今のは面接だったのか、ただの茶飲み話だったのか、
はっきりと区別がつかないまま、お茶を飲みながらあれこれ質問に答え、
あっさりその場で採用決定が下った。
南美はあまりの早さに唖然としたがその反面、
「やっと就職難を乗り切ったぁぁぁ!!!」
と言う何とも言えない安堵感に包まれていた。


ちなみに今の時間は午前9時半。
はっきり言って診療時間内だ。
診療所の終業時刻は午後6時。
急患も受け付けるという診療内容だ。

男は、安堵感に包まれている南美を見ながら、ゆっくりと立ち上がった。
そして、「凄く、安心した表情をしてますね。そうとう、今までのことが大変だったんでしょう…。」
と促すと、南美は大きな声で、
「そうなんです!!でも、本当に良かった!!!これで宮崎県に住んでる実家の両親や親せき達に、もう大丈夫だよって、大きな声で言えます!!!」
と、満面の笑みを浮かべて見せた。

南美は、宮崎県の中でも一番小さな町の出で、東京なんて、はっきり言って「外国!!別世界!!」と、思っていたくらい夢の町で、でも就職するならこの大都会でと決めていた。
(まぁ…外国は言い過ぎだとは思うが…)

忘れていたが、さっき立ち上がったあの男。
どこに行ったかと思いきや、
るんるん気分で、こちらも満面の笑みを浮かべ、
紙袋を持って現れた。
その紙袋には"コスプレショップ 萌えっ娘(もえっこ)"の文字が…。

そう。
実は、どこで正式なナース服を注文していいのか分からず、
1週間ほど前に美少女ゲームの新作を買いに、オタクの街・家電の街で有名な秋葉原へ行き、紙袋に書いてある店で、ナースのコスプレ衣装を買ったのだ。
(・・・・・呆れて何も言えないが…)


「あのさ・・・・・。これに着替えてくれるかな?そして良かったら、今日からここで働いてよ」と、
ガサガサと袋からその衣装を取り出す。

ちなみにこの衣装の素材はエナメル製。
ふつうに、専用の布で作った衣装もあったが、
「こっちの方が絶対萌える!!!」
と言う男の勝手な妄想&訳の分からない理由で、
その素材の服になった。
(よくこれで医者を続けていられるものだ…。)

南美は、『あたしが病院で見たナース服と違う・・・・ちょっと着づらいな。でもサイズは丁度いいな』
と思いながら別室の更衣室で着替えていた。

そして、
いよいよその男に、見せるときが来た。
男はワクワクしながらも、はやる気持ちを落ち着かせ、
今にも元気になりそうなイチモツを、持っていた紙袋で隠していた。

すると・・・・・

「先生、着替え終わりました。ちょっと着づらかったけど、着てみたらサイズもぴったりで、可愛いですね。似合います?」
と、男の前でクルッと回って見せた。


すると、せっかく耐えていた男のイチモツが、
おもいっきり下着の中で大きくなった。
『ヤ・・・ヤバイっっ!!俺のムスコが・・・!!!』

「先生…?先生?!似合いますか?似合いませんか?!どっちなんですかぁ〜???」
と、甘い声(と言っても、本人は特に意識はしていない)で、再度聞いてみる。
すると、
「ご・・・ごめん、ごめん。似合ってるよ!もちろん!!」と、なんとか笑顔で返答した。

「じゃ・・・じゃぁ、とりあえずそこに座ってて、患者さんが来ても分かるように。僕は、ちょっと、トイレに行ってくるから。」

と、案内された場所は受付所。
そこの小さな小窓からは、病院の入り口が見える。
小窓にはカーテンが付いてはいるが、
いつ急患が入るか分からないため、
カーテンは常に開けっ放しだ。

「なんか先生…ソワソワしてる様に見えたけど…気のせいかな…?」
そんな事を思いながら、受付所の中を見て回った。




続。

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