ここは18禁専用の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

アウターゾーン リターンズ HUNTING WARBIRDS
作者:M4A3E4   2010/09/08(水) 23:27公開   ID:u6fsEziQ0Mk
ダリル・グリネマイヤー、ゲーリー・ラーキンズ、そしてウォルター・ソプラータに捧ぐ。

ボイド・ロイガーはエア・パイレーツと呼称する仲間たちを率いてカリブ海を航行していた。
貨物船オリビア号を借り切っての航海である。
アイダホのジャガイモ成金、アル・シモンズがスポンサーだった。
ボイドとパイレーツはシモンズに雇われ、ある宝物を探し出して回収するための旅の途中だった。
行く手に待ち受ける冒険に思いを馳せるとき、ボイドの心は少年のように高鳴るのだった。
パイレーツの連中が騒いでいた。
やたらとエキサイトしている男たちを掻き分けて船首に立つと、前方の海面にゴムボートが漂流しているのが見えた。
ゴムボートには女が乗っていた。
ウエーブのかかった緑の髪が潮風に靡いていた。
美人だった。
ナイスバディだった。
そして全裸だった。
正確にはオレンジ色のライフジャケットを纏ってはいたが、それ以外は服も下着も、水着すらも身につけてはいなかった。
ボイドは船をゴムボートに近づけるよう船長に怒鳴った。

ボイドは救助した女を自分の船室で休ませた。
ミザリィと名乗った女はことの顛末を語りはじめた。
ラルフ・ドーマーと名乗る男にマナグアのビーチで声をかけられた。
フロリダの不動産業者とのことだった。
ドーマーの目は、黒のマイクロビキニに包まれたミザリィの美乳と桃尻の間を、ブライトリングのクロノグラフ並みの正確さで行き来していた。
ドーマーは下心丸出しの顔で自分のボートで沖に出ないかと誘った。
ミザリィは拒まなかった。
海岸から充分離れると、ドーマは獣欲を剥き出しにした。
ミザリィは素直に身をまかせた。
垢抜けない男との垢抜けないセックスもたまにはいいかと思っていた。
だが、ドーマのボートに接近する船があった。
第二次世界大戦の魚雷艇、エルコ80フィート型改造の高速艇だった。
スキンヘッドの黒人が舵輪を握っていた。
マッチョな黒人は見事な操船でボートの船腹にぴたりと寄せた。
ドーマーは高速艇の接舷に気付かなかった。
キャビンでミザリィのフェラチオ奉仕を受け、天井を向いて間抜け面を晒していた。
キャビンのドアが蹴り開けられた。
乗り込んできたのはドーマーの女房だった。
火炎放射器を背負っていた。
ノズルの先端で炎が舌なめずりしていた。
ミザリィの口の中で、ドーマーのモノが急速に萎えていった。
ドーマーは腰を浮かせた。
ミザリィの唇から、すっかり意気地の無くなった男根が引き抜かれた。
床を向いた男根の先から、ミザリィの唾液が糸を引いて滴った。
女房が吼えた。
悪鬼の形相だった。
「待て、話せばわかる!」
ドーマーが悲鳴をあげた。
女房がトリガーを絞った。
炎がキャビンを舐めた。
ミザリィは船窓から海に飛び込んだ。
深く潜ってボートから離れ、海面に顔を出すとボートが大爆発を起こすのが見えた。
魚雷艇は遁走していた。
ボートの破片や備品がバラバラと降り注いだ。
ミザリィはゴムボートを膨らませ、裸にライフジャケットを羽織ると、潮の流れに身を任せた。

「死ぬかとおもったわ」
ミザリィは心底可笑しそうに笑った。
「ところで貴方がたは何者なのかしら?」
色あせた革張りのソファーの上で脚を組んだ。
今はボイドから借りた男物のシャツとズボンを身につけている。
勿論ノーブラ、ノーパンだった。
サイズの合わない服を着ていても、男を挑発する淫靡なボディラインは少しも隠せてはいなかった。
ボイドは咳払いをした。
自分たちは航空機引き揚げ業者だと言った。
専門は第二次世界大戦期の軍用機であると。
合衆国において第二次大戦機は、近年もっとも成長著しいサブカルチャーだった。
戦争中に何千何万という規模で生産された各種軍用機は、終戦とともに二足三文で処分された。
多くはクズ鉄として溶鉱炉に投げ込まれた。
僅かに生き残った機体も誰の興味も引かず、野ざらしのまま朽ち果てていった。
風向きが変ってきたのは1970年代後半だった。
人々はアメリカが自由と民主主義の守護者だった黄金時代の飛行機に、ロマンティックな憧れを抱くようになった。
陸海空軍と海兵隊、博物館及び大戦機コレクターの間で争奪戦が始まった。
なにしろ絶対数が限られているので値段も天井知らずだった。
1980年代になると大金持ちの個人コレクターがゲームに参入し、大戦機フィーバーは留まるところを知らなかった。
いまや大戦機は誰もが欲しがる稀少なコレクターズアイテム、翼の生えた宝物となっていた。
貪欲なコレクターは国内の飛行機を漁り尽くすと海外に触手を伸ばしはじめた。
ボイドをはじめとする引き揚げ業者はそうしたコレクターと契約し、戦争中に不時着したり海に沈んだりした大戦機を探し出して回収するため、世界中を駆け回ってグリーンランドの氷河の下に潜ったり、ソロモン群島のジャングルでゲリラと鬼ごっこをしたりしていた。
収入は不定期で危険は大きかった。
タフで命知らずでなにより飛行機を愛していなければ続けられない仕事だった。
「ロマンのある話ね」
ミザリィは微笑んだ。
「命の恩人にお礼をしたいのだけど…」
瞳が熱を帯びていた。
ミザリィが身を乗り出した。
シャツの襟口から、深い胸の谷間が覗いていた。
伸ばした手がボイドの膝に触れた。
「ナニでお返しすればいいのかしら?」
二人の視線が絡み合った。
ボイドは無言でミザリィの手首を掴み、乱暴にぐいと引いた。
ミザリィの身体がボイドの胸板に寄りかかった。
むせかえるほど甘い女の香りに、ボイドは圧倒されかけた。
船室のドアが蝶番ごと外れ、室内に倒れてきた。
パイレーツの連中も一緒に雪崩れ込んできた。
「手前ら覗いてやがったな!」
ボイドが喚いた。
「いくらボスでも抜け駆けは許さねえ!」
「女は俺達全員の共有財産だ!」
パイレーツの目が据わっていた。
ミザリィが進み出た。
「一人ずつ順番にする?それとも全員一度に相手をする?」
シャツのボタンを外しながら艶然と笑った。
「私はどちらでもイケるわよ」
そう言うとシャツを脱いだ。
形の良い豊かな乳房が露わになった。
男たちが生唾を飲み込んだ。
ミザリィは躊躇することなく、ズボンも靴も脱いだ。
一糸纏わぬ姿となったミザリィは、美しい裸身を男たちに見せ付けるようにポーズをとる。
場末の風俗店の踊り子を思わせる仕草で髪をかきあげ、乳房を揺らし、扇情的に腰をくねらせて見せた。
「さあ…」

オリビア号はパナマに向っていた。
海は凪いでいた。
ブリッジに立つボイドの耳に、波の音に被さって艶かしい嬌声が届いていた。
甲板でミザリィが二人の船員と交わっていた。
「あっ、あっ、あああっ!」
サンドイッチで貫かれ、前後の穴を同時に突かれるたびに腰から脳天にかけて電流のような快感が走る。
ミザリィはカリブ海の陽光を体一杯に浴びて、愉悦の涙を流しながら身悶えていた。
(あの女、一体いつ食事や睡眠を取っているのだ?)
少なくともボイドの視界に入るときは、常に三つの穴の最低一つに肉欲棒を埋められていた。
さらに解せないことがあった。
ミザリィは船に乗り組む男たち全員と関係を持っていた。
にも拘らず刃傷沙汰はおろか小競り合いひとつ起こっていない。
ひょっとしたら支配されているのはミザリィではなく、男たちの方かもしれなかった。
「ま、いいか…」
ボイドはアバウトな人間だった。
オリビア号はクリストルバルに入港した。
第二次世界大戦中、合衆国はパナマ運河防衛のため陸軍航空隊を駐屯させていた。
ボイドの目当ては運河沿いのジャングルに不時着したエアラコブラ戦闘機だった。
ボイドとパイレーツは、手分けして車とガイドの手配に取り掛かった。
ボイドが船を離れるときには、ミザリィはブリッジで機関長にクンニされながら船長のモノをしゃぶっていた。
夕方、船に戻ってみるとミザリィが消えていた。
町を見て歩くといって昼前に下船した、と船長は言った。
夜になってもミザリィは戻らなかった。
男たちが騒ぎ始めた。
「俺が探す」
パイレーツの一人、アイラ・マザーファッカーが名乗りをあげた。
もとCIAを自称する、得体の知れない男だった。
それを言ったらパイレーツのメンバーは、全員程度の差こそあれ堅気とは言えない面子だったが。
アイラは夜明けに戻って来た。
有力な情報源を見つけたと言った。
だが相手は、アイラとボイドの二人だけでなければ会わないと条件をつけてきた。
ボイドは条件を飲んだ。
ボイドは場末の映画館に案内された。
プログラムは「恐竜グワンジ」と「ドラゴン対七人の吸血鬼」の二本立てだった。
右目に眼帯をした老齢の尼僧と、サングラスをかけ、バブルガムを膨らませた若い尼僧が待っていた。
ミザリィを拉致したのはボリビアコネクションだった。
ボリビアコネクションはカリブ海最大の犯罪組織である。
レーガン政権の時代から合衆国との間で麻薬戦争を繰り広げている。
ミザリィは性交奴隷として闇市の競りにかけられた。
麻薬カルテルの大物、ルイス・オチョアが競り落とした。
オチョアはコカインの取引で巨万の富を築いた男で、広大な農場と豪邸を所有している。
今頃ミザリィはオチョアの農場で、カルテルの構成員の慰みものになっているだろう。
年老いた尼僧はそう語った。
ボイドの脳が沸騰した。
夕暮れが迫っていた。
波止場にパイレーツの面々が勢ぞろいしていた。
ボイドは喧嘩支度を整えていた。
曽祖父から受け継いだ家宝のテンガロンハットを被り、腰に吊ったアンディ・アンダーソンのホルスターには、光り輝くクロムメッキ仕上げのマグナム拳銃をブチ込んでいた。
トラックがやって来た。
助手席にアイラが座っていた。
運転手はボロと名乗った。
見事にビルドアップされた肉体と、タラコのように分厚い唇が印象的な東洋人だった。
ボイドと手下どもがトラックに飛び乗った。
荷台には武器が用意されていた。
StG44をコピーしたスペイン製の自動小銃と、中国製の手榴弾だった。
武装した怒れる男たちはオチョアの農場に向った。

ミザリィは繁華街を散策中に拉致された。
いきなり路地裏に引っ張り込まれ、クロロホルムを嗅がされた。
目覚めたときには全裸に剥かれていた。
奴隷市場はジャングルの中にあった。
鎖のついた鉄の首輪をはめられ、一糸纏わぬ姿で競り台に立たされた。
白磁のように滑らかな肌と素晴しい曲線を描くミザリィの身体に、客達の視線が突き刺さった。
鞭を持った競売人が性器を指で広げてみせろと命じた。
ミザリィは瞳を閉じて命令に従った。
尻を高々とかかげて台の上を回った。
客の目が露わになった性器と肛門に吸い付いていた。
次々と買い手が名乗りをあげた中で、最も高値をつけたのがオチョアだった。
オチョアは農場に向う車の後部座席で、早速ミザリィを犯した。
「素晴しい女だ、幾ら払っても買い得だ」
そう言って執拗に陵辱し続けた。
リムジンの揺れが激しかったのは悪路のせいだけではなかった。
農場についたミザリィは、今度は少年に犯された。
両刀使いのオチョアが飼っている男色用の性交奴隷だった。
少年はオチョアに命じられて、長い時間をかけてミザリィの性器を舐めた。
オチョアはウイスキーを飲みながらその光景を見ていた。
ミザリィは少年の男根を手でまさぐった。
まだ十代前半の、線の細い少年だったが、そこだけはビッグかつグレイトだった。
少年はミザリィの貌に跨って口腔性交をはじめた。
肉の鈍器がミザリィの喉奥に押し入ってきた。
ミザリィは夢中で少年の尻を抱えた。
少年はほどなくミザリィの喉に射精した。
薫り高い少年の射精液がミザリィの食道で弾ける。
喉に絡みつく熱い粘液を、ミザリィは音を立てて呑み下した。
今度は正常位で犯れとオチョアが命じた。
ミザリイに覆いかぶさった少年が腰を使いはじめると、少年の下で喘ぐミザリィの声が次第に高く、切なくなっていった。
少年の手の平が、ギュッと乳房を握ってきた。
唇を尖らせて乳首を吸った。
ミザリィはベッドのシーツに背中を擦り付け、長い髪を振り乱しながら喘ぎ続ける。
少年はミザリィの胸に顔を埋めた。
「お姉さん気持ちいいよ!気持ちいいよお姉さん!」
「凄い…凄いのぉ…ッ!ァん!一番…ふぁ、奥まで……届いて…るぅウッッ!」
少年の涙がミザリィの乳房を濡らした。
ミザリィも哭いた。
固く抱き合いながら二人同時に果てた。

夕食を終えたオチョアが戻って来た。
跪かせたミザリィの前で全裸になった。
ミザリィは跪いたまま、オチョアの男根を口に含んだ。
睾丸を手で軽く揉んだ。
オチョアのモノが勃起した。
オチョアは鎖を引いて歩き出した。
オチョアは部屋の片隅に置かれたギロチン台を模した拘束具の前で歩みを止めた。
「這え」
オチョアが命じた。
「はい、あるじさま」
ミザリィが台の上で四つん這いになり、木製の板に開いた穴に首と両手差し入れると、オチョアが閂をかけた。
首と両腕をがっちりと固定され、身動きとれなくなったミザリィに、尻をかかげろとオチョアが言った。
ミザリィの美尻が持ち上がった。
オチョアが後背位で挿入してきた。
「ああッ!あるじさま!」
ミザリィは叫び声を放った。
「畏れ多うございます!卑しい奴隷めを思う存分お責めくださいませ!」
オチョアに教え込まされたセリフを大声で繰り返した。
「お前の仲間がこちらに向っておる」
男根をゆっくり出し入れしながら、オチョアが言った。
カルテルの密偵はどこにでもいる。
ボイド一味の動きは筒抜けだった。
農場の守りは固い。
重機関銃に迫撃砲、対戦車ロケットも備えている。
あっという間に挽き肉だとオチョアは笑った。
笑いながらバックから突いた。
前髪に隠されたミザリィの左目が妖しい輝きを放ったことに、オチョアは気付かなかった。

ボイド一味は密かに農場に近づいた。
茂みに隠したトラックの周囲でパイレーツが待機する中、ボロが先行して偵察に出かけた。
10分後、ボロが帰ってきた。
困惑の表情を浮かべていた。
「みんな死んでいる」
カルテルの兵隊は全滅していた。
全員首の後ろが毒虫に刺されたように腫れ上がり、左右の目のどちらかが失われていた。
酒蔵に隠れていた使用人の一団が見つかった。
「なにがあった?」
英語とスペイン語で交互に聞いても、怯えきった使用人は「悪魔の虫」という言葉を繰り返すだけだった。
絶叫が響いた。
暗闇の中から全裸のオチョアが駆けてきた。
狂ったように頭をかきむしっていたオチョアは、ひときわ大きな叫び声をあげるとばったりと倒れた。
オチョアの右目が飛び出した。
眼窩の奥から醜悪な羽虫が這い出してきた。
羽虫は鼻の上で羽根を広げ、耳障りな羽音を響かせて夜空に消えた。
オチョアは死んだ。
誰もが呆然と見守るだけだった。
ミザリィの姿はどこにもなかった。
奴隷の少年がメッセージを預かっていた。
「助けに来てくれてありがとう、でも私は大丈夫。またいつかお目にかかりましょう。ミザリィ」
ノートの切れ端にそう書かれていた。

二週間後、オリビア号はパナマを後にした。
船倉には1943年8月22日に墜落した第32戦闘飛行隊のP−39N−5、シリアルナンバー42−19202号機が収められていた。
液冷エンジンを胴体中央に置いたユニークな単座戦闘機は、フロリダ州キシミーの大戦機レストア業者のもとに運ばれ飛行可能な状態に仕上げられたのちに、アル・シモンズの私設博物館に収蔵される予定だった。
ボイドはぼんやりと海を眺めていた。
パレーツと船員が大騒ぎをしていた。
予感に襲われたボイドは男たちを掻き分けて身を乗り出した。
水上スクーターに跨った全裸のミザリィが漂流していた。
「アメリカまで乗せてくれるかしら?」
ミザリィが親指を立てた。
ボイドはブジッジに向って怒鳴った。
「船を止めろ!」


■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。
テキストサイズ:12k

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.