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アウターゾーン リターンズ 逆転
作者:M4A3E4   2010/09/17(金) 22:23公開   ID:u6fsEziQ0Mk
魚が蟻を食うときもあれば、蟻が魚を食うこともある。
―――ヴェトナムの諺

高峰麗華は市会議員高峰龍之介の一人娘である。
龍之介は幾つもの会社を所有する大実業家であり、麗華が通う学園のスポンサーでもあった。
学園のある首都近郊のS市は事実上高峰家の城下町と言ってよい。
S市の人間で高峰家に表立って逆らうものは誰もいなかった。
娘を溺愛する父の庇護のもと、望むものは何でも与えられ我侭一杯に育ってきた麗華にとって、他人を踏みつけ支配することは生まれながらの当然の権利であった。
そんなある日の昼下がり−

取り巻きを従えて廊下を歩く麗華の耳に、男子生徒たちの声が飛び込んできた。
それは校舎裏で談笑する一年生たちの会話で、開いた窓から二階の麗華のところまで聞こえてくるのだった。
「おい、知ってるか?学校のすぐ前に占いの店ができたろ。あの店の占い師が最高に美人なんだよな」
「知ってる知ってる、エッチな服装で占いやってるんだよな。俺占ってもらった事あるぜ!」
「暗い部屋であの人と二人きりになると妖しい気分になってくるんだよなあ〜」
「その占い師のお姉さんってそんなに美人なのか?」
「そうだな、あのお姉さんを三ツ星料理店のフルコースに例えるなら、ウチの学校の高峰麗華はせいぜい大衆食堂のサンマ開き定食だな」
ビシィッ!
麗華の眉間に青筋が浮き上がった。

正門の真向かいはよくある店舗併用集合住宅で、占いの館「美沙里」は喫茶店「アウターリミッツ」とレンタルDVDショップ「ミステリーゾーン」に挟まれる形で、マンションの一階部分に入居していた。
「いらっしゃい」
麗華がドアをくぐると、店の奥からボディラインも露わな黒革のボンデージを纏った
ミザリィが姿を現す。
麗華は棒のように突っ立っていた。
一目見て、自分が女として全ての点で劣っている、という事実に打ちのめされてしまっていた。
「どうしたのかしらお嬢さん」
ミザリィが艶然と微笑んだ。
麗華にはそれが自分を見下した笑いに見えた。
「ふ、フン!どんな店かと思って覗いてみたけど全然大したことないわね!」
虚勢を張った麗華が両手を振り回した拍子に壁に掛かっていた奇怪な仮面を引っ掛けた。
「それ、元にもどしてくれる?」
床に落ちた仮面を指差してミザリィが言う。
「な、なによ…私を誰だと……」
「戻しなさい」
静かな、しかし尋常ではない圧力を込めたミザリィの声。
麗華は仮面を壁に掛けた。
「ド畜生――――――――――ッ!」
店を出ると同時に麗華は泣き出した。
号泣しながら自宅まで全力疾走し、部屋に駆け込むなり携帯電話を取り出して、何処かへメールを打ちだした。

その日の深夜、そろそろ店仕舞いしようかという時刻に占いの館「美沙里」に男たちが押し入った。
黒服にサングラスのガタイのいい男たちはミザリィに匕首を突きつけて言った。
「騒ぐと殺す」
麗華の私兵集団である高峰興業(株)のゴロツキだった。
一応法人登記はされているが、実態はヤクザや所属団体を追放された格闘家崩れの集団である。
男たちに拉致されたミザリィは町外れにある高級料亭「柊(ひいらぎ)」に連行された。
柊は大正14年創業の老舗である。
昭和60年代に経営危機に陥り、高峰龍之介に買い取られていた。
何十室もある料亭で庭も広い。
中でナニが起ころうと外から窺うことは容易ではない。
ミザリィは倉の中に連れ込まれた。
膳部などをしまう広い倉だった。
待っていたのは高嶺麗華
ミザリィに張り合うようにエナメルのボディスーツを纏っていた。
キツ目の美少女で発育も良い麗華のSMボンデージ姿はそれなりに色っぽい。
「いらっしゃい、歓迎するわ」
麗華は右手に握ったレディスミスをミザリィに突きつけた。
「子供が振り回すモノじゃないわよ?」
ミザリィは余裕の表情を崩さない。
「殺しは二十歳(ハタチ)になってから?お生憎さま、毎年夏休みには海外で撃ちまくってるのよ私」
見下されることに耐性の無い麗華はたちまち不機嫌になった。
ガキン、と親指が撃鉄を起こす。
「脱ぎなさい」
ミザリィはワンピースの胸元に手をかけた。
ひとつずつボタンを外し、最後にするりと脱ぎ捨てる。
つづけてボディスーツと一体になったブラを取ると、果実のように形のいい乳房がプルンと揺れた。
脱いだストッキングを足元に置き、つづいてパンティをその上に放り投げた。
「これでいいのかしら?」
「ええ」
麗子は撃った。
「麗華さまどうかしましたか?」
外で待機していたボディーガードが銃声を聞きつけて声をかける。
「赤堀に根岸ね、ちょっと待って」
麗華はミザリィに覆いかぶさった。
「本当、全身まんべんなくお見事だわ。このカラダで私の下僕たちを誑かしてるってワケね…」
少女の指がミザリィの乳房から脇腹へ、そして柔らかな陰毛の繁った蜜壺へと移動していく。
「そんなに男が欲しいならイヤというくらい相手をさせてあげる」
麗華の目が剣呑な光を放った。
「いいわ来て」
男たちが入ってきた。
赤堀はストリートファイト無敗の戦歴を持つピュアファイター、根岸はバイト先の店主を殴り殺した前科のあるもとプロボクサーである。
二人とも麗華の親衛隊員を務めていた。
板張りの床に、長い手足を人形のように投げ出した全裸のミザリィが横たわっていた。
「弾は一発頭を掠っただけよ、気絶しているの」
「結構なお腕前で…」
ミザリィの裸体に男たちの視線が突き刺さる。
抜けるように白い肌にはシミ一つ無い。
手足はすらりと長く、豊満な乳房と形のよい桃尻の間を繋ぐウエストは絶妙にくびれ、淫靡な曲線を描き出している。
これほど見事なプロポーションの持ち主は、ファッション雑誌のグラビアを飾るスーパーモデルにもちょっといない。
二人のチンピラはゴクリと生唾を飲み込んだ。
「この女ムチャクチャにして」
氷のように冷たい声で麗華は命じた。

「ひあっ!はっ…いひいぃイッ!」
薄暗い空間に淫らなメスの悲鳴が木魂している。
高価な食器を収めた棚が並んだ広い倉の中だった。
ミザリィは男に尻を責められていた。
「くく、まったく大した乱れっぷりだな…」
あられもない声でよがり狂うミザリィの痴態を、バックから貫く赤堀が嘲笑する。
「んぅっ!はッ」
男の言葉に反応する余裕はミザリィには無い。
ひたすら肉欲に溺れ、男根が与る快感に酔い痴れている。
ミザリィは全裸で這わされている。
板張りの床にシーツを敷いて、ミザリィはそこで男たちに責めつづけられていた。
「あぅおあぁぁッそこっぉっ!イクゥっ!イクっ!」
ウエーブのかかった緑の髪を振り乱し、狂ったように腰を振って、ミザリィは何十回目かの絶頂を迎えた。
麻薬をブレンドした媚薬を注射されたミザリィは、自分があられもない大声でよがっていることにすら気づいてはいない。
「あはっ…いいの……もっと…めちゃめちゃにして…ぇぇ……」
射精を終えた男根が引き抜かれると、精液まみれの尻を振って更なる陵辱をねだるミザリィ。
「そんなにがっつかなくてもちゃんと相手してやるって」
すかさず根岸がミザリィに挑みかかる。
男は全部で十人いた。
全員が高峰龍之介に雇われ、麗華に従っている私兵である。
男たちは薬を打たれ、肉欲に狂うミザリィを交替で責めた。
一人が責めているうちは、ほかの男たちはウイスキーを飲みながら見物していた。
ミザリィは休息無しでブッ通しに責め続けられていた。
「はぶっ…ふっ…ぅんんンッ!んぉうッ」
根岸はミザリィの口を犯した。
「んんッ!んぶうッ!っんッ!」
両手でミザリィの髪を掴んで固定し、根元まで突き込んでイラマチオを強いた。
「ッ!ん゛〜〜〜〜〜ッ!ん゛うッ!ヴッ…ッ」
ミザリィは男の尻に両手を回し、自ら股間に顔を埋めた。
口の中で暴れる肉欲棒に舌を絡め、チュポチュポと淫らな音を立てて口唇奉仕にふける。
「ふふ、やってるわね」
一旦自宅に引き揚げた麗華が再び様子を見に来ていた。
根岸がミザリィの口に射精すると、大迫という男が交替した。
「たっぷり楽しませてもらってますぜ、ホレこの通り」
大迫はあぐらをかいた膝の上に乗せたミザリィを背後から抱きかかえ、乳を揉みしだきながら上下に揺さぶった。
「はぅぅ…ッ!」
性器を貫く肉槍に深いところをひと突きされ、ミザリィは鳴いた。
「コイツは最高ですぜ、前も後ろも絶品だ」
クリトリスをキュウッと引っ張られ、激感が弾ける。
「くひっ!?ひ、ひぃいっ!」
腰が跳ね、ふたつ並んだ美巨乳がブルンブルンと踊り狂う。
後ろから前から容赦なく責められしなやかな裸身をくねらせるミザリィを、麗華は冷たい笑みを浮かべて見守る。
「ぁ…ひっ、いひッ…ひっ!」
大迫からバトンタッチしたのは武井という男だった。
武井に騎乗位で突き上げられたミザリィが、汗ばんだ首筋を反り返らせて喘ぐ。
普段のクールで余裕に満ちた姿はどこにもない。
「イッ…!いひゃううッ!あはぁッ」
「そうか、またイキやがったか、これで何回目だ?」
ミザリィの胸を揉みながら武井が言う。
「あはぁあッあイぃッ!いイッ!もッとぉッ!もっとぉぉ」
返ってきたのは呂律の回らない喘ぎ声だけだった。
「なんだオイ、こいつブッ壊れちまったんじゃねえか?」
「まあ薬もしこたま打ったしこんだけヤリまくりゃあな」
「ひはっ!は…っあ」
男たちがそんな会話を交わす間にも、ミザリィはひたすら腰を使い、艶っぽい嬌声をあげている。
「ひとりふたりではもう満足できないみたいね、みんなまとめて相手してもらいなさい」
壁際で暇そうにしている男たちに向って麗華が言った。
「十人いっぺんにだって大丈夫よ」
そう言ってニヤリと笑う。
男たちが一斉に立ち上がった。
「よーし、今度は前から入れてやる」
赤堀がミザリィの体を上向きにした。
「これからが本番だぜ」
ズン、ズン、ズン!
麗華の目の前で、凶悪な男根がぱっくりと開いたミザリィの性器を貫いている。
ミザリィは宙に突き出した自分の両脚を赤堀の腰の上で交差させて、男の体を抱え込んでいた。
赤堀の背中に腕を回し、自分から舌を突き出してディープキスをねだる。
「ククッ、そんなモノ欲しそうな目をするんじゃねえよ。今くれてやるからよッ!」
男はミザリィを抱き起こすと、そのまま後ろに倒れこんだ。
根岸が背後からのしかかり、ミザリィのアヌスを犯す。
「うあぁぁぁっ!すご…いぃっ!きてるっ…!奥までッ…!全部ぅぅっ!」
ミザリィは髪を振り乱して高ぶった声をあげた。
「ふぁあああああっ!おしりっ!ひぃあああぁあっ!」
ミザリィの丸いヒップと男の腰がぶつかり合う音が、パンパンと鳴り響いた。
「あひゃッ!ち…くびぃ!ちくび…だめぇぇぇぇっ!」
乳首を抓られ、甲高い悲鳴を放つミザリィ。
二穴責めに興じる男たちのほかにも、まだ八人の男がいた。
それらの男たちはミザリィを取り囲み、一斉に手を伸ばして乳や尻を弄っていた。
男たちはミザリィの口を吸ったり、乳を吸ったりした。
太ももをなめたり、うつ伏せにして尻をなめたりした。
手でもミザリィの体をまさぐった。
ミザリィは悶え狂った。
顔の前に突きつけられた男根を咥え、両手に握って扱き立てた。
「ひぐぅぅぅっ!だめぇぇぇえ!おかしく…なるぅぅぅっ!」
ミザリィの体内(ナカ)で、熾烈なアクメが沸騰する。
逞しい剛直が出入りする膣口が、止め処なく淫液を垂れ流していた。
「またっ…も…っう…ッ!イクっ!イクイクイクっ!」
全身に精液を浴び、呆け切ったアヘ顔を晒してミザリィは果てた。
「あ゛あ゛ぁあ〜〜〜〜〜ッ!!」
裸電球が一つ、その光景を照らしていた。

翌朝、とても淫猥な夢から醒めた麗華は、自分が全裸のうえ後ろ手に手錠をかけられ、猿轡を咬まされた姿で床に寝かされていることに気付いた。
そしてなぜかエマニエル夫人のポーズで籐椅子に座り、ホストのコスプレをした赤堀に紅茶を入れさせているドレスアップしたミザリィ。
「それじゃあこの子は今夜にでもマカオ行きの船に積んで頂戴」
「かしこまりましたミザリィ様」
(ちょっと!これは一体どういうことよ?!)
麗華の叫びはフゴフゴという意味不明の唸り声にしかならない。
「うるせえぞこのメス豚!」
赤堀に腹を蹴られ、麗華は悶絶した。
「ダメよ赤堀、大事な商品なんだから」
涙と鼻水と涎を垂れ流して呻く麗華を見下ろし、ミザリィは笑った。
「ミザリィ様、会長がお見えになりました」
ドアを開けた根岸が一礼する。
「そう、お通しして頂戴」
似合わないスーツ姿の大迫を伴って入室してきたのは麗華の父、高峰龍之介であった。
(パパ、パパァッ!助けて、お願い!!)
龍之介に縋り付き、声にならない声で訴える麗華。
「なにをしやがるっ!」
大迫が木刀を振り下ろした。
「体はまあまあだが性格の悪さが顔に出ているな、親の顔が見たいよまったく」
豚のような悲鳴をあげて這い蹲る麗華を見下ろし、冷たく言い放つ龍之介。
完全に麗華を自分の娘だと認識していない。
(これは夢…そう、悪い夢よ……)
麗華は考えることを放棄した。

翌日、麗華はマカオに売り飛ばされた。
港に向うトラックに載せられた麗華は、虚ろな表情でドナドナを歌っていた。
その後の消息は誰も知らない。
そのまた翌日、高峰龍之介とボディーガードたちは謎の失踪を遂げた。
某国への核関連技術の不正輸出疑惑で東京地検特捜部に目をつけられたため、口封じに日本海に沈められたのだという噂がまことしやかに囁かれたが、真相は藪の中である。
そして占いの館「美沙里」では、今日も色気過剰な女店主が店を訪れた童貞を誘惑し、ベッドの中に引き摺り込むのであった。


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