外伝その245『対立と可能性2』
――Gウィッチの情報開示により、その特性が公にされた。その開示は反乱の助長の危険が伴ったが、黒江と智子が鎧戦士(サムライトルーパー)/黄金聖闘士の二つの力の制御に至っていたという事実はGウィッチの特異性の証でもある。また、黒江はそれだけの力を制御に至っていながら、シンフォギアを趣味の域で使っていたという点で、聖闘士転向組以外の装者達の嫉妬を買っていた。その気になれば、輝煌帝の鎧擬亜や神聖衣を使えばいい話なためだ。しかし、相応に負担がある両者よりかなり気楽に使えるため(黒江にとっては、シンフォギアの使用で負荷がかかる事はないため)のことでもあり、複雑であったという。
――ヒスパニア――
「黒江女史はあのようなものまで使えたというのか」
「嫉妬ですか?」
「そういう事ではないが……実力を隠していたというのはな」
ヒスパニアにいた風鳴翼は、軍のプロパガンダで黒江が得た新たな力を知り、黒江に遊ばれていたとする思いを強めたようだ。鎧擬亜は武士の鎧のアレンジな形状なためか、武士道にかぶれた感が強い彼女にとっては、西洋の神に仕えていながら、東洋の思想の力を体現する鎧擬亜の資格を持っている事はズルいと感じたようだ。黒江はエクスカリバーとエアを持っているのに、更に武士として正統な力も手中に収めている。それもまた、彼女の自尊心を刺激したのだろう。
「西洋の神に仕えていながら、武士としても聖闘士と同じような高みに達していた。防人として、これほどの恥辱はない」
「じゃあ、世界ごと乖離剣で斬られたほうが良かったんですか」
「君は……、物静かそうな容貌ながら、物言いはなんといおうか……ズバッとくるな…」
「よく言われます」
「しかし、いくら日本軍の軍人とは言え、女史は一介の元・士族に生まれたに過ぎないはず。そんな方がどうして、我が風鳴家が代々してきた事を凌ぐような…」
「英雄とはそういうものです。出自に関係なく、偉業を成し遂げるんです。ジャンヌさんも、元は一介の農民ですし」
「君は何だというのだ?美遊・エーデルフェルト」
「私はそもそもはとある世界で生まれたので、複雑ですが……」
正確に言えば、美遊としての記憶は素体になったリネット・ビショップの経験したことではないが、美遊として生きる選択を選んだ彼女にとっては自分の事であるため、自分の過去として語る。リネットに取って、ビショップ家という名家のブランド維持のために、代々送り込まれるウィッチの一人に過ぎないこと、家の教育方針のせいで、自分が一時、部隊で孤立していた事に遺恨がないわけではなかった彼女は前史の負い目もあり、リネット・ビショップの名を捨てる事を選んだ。その選択はこの時期、リネットの消息が知らされていない(手紙を出していなかったため)ビショップ家をパニックに陥らせ、父親の稼業がティターンズのおかげで行き詰り、家計が苦しくなり、長姉のウィルマが現役復帰する事になった他、リネットの妹たちも軍に志願させる羽目になった。作戦中なので、ガランドもビショップ家へ事の説明に行けなかったからだ。まさか、リネットが別人として闘い、そちらの姿で一騎当千を体現した活躍をしているなどとは夢にも思わないだろう。また、英霊の力を借りて、その力を擬似的にその身に宿すというのは、戦闘力で言えば、平均的なシンフォギア装者を有に上回る力である。宝具も使えるため、その点で言えば、自分達より強い事になるためか、翼は複雑な表情だ。
「黒江さんは黄金聖闘士であり、最近はサムライトルーパーでもありますから、私より強いですよ」
「サムライトルーパー?」
「貴方が食らわされた雷光斬や双炎斬はその戦士達が代々、引き継いでいる技です。超弾動と小宇宙を複合させた場合、その威力は計り知れません。稀有なケースですが、この場合は」
黒江と智子はサムライトルーパーに覚醒する前に黄金聖闘士になっていたため、二つの力を扱える。黒江はその利点にいち早く気づき、シンフォギア姿で超弾動雷光斬を放ち、そのパワーで風鳴翼の奥義を打ち破り、彼女を絶望の淵に追い込んだ事がある。超弾動と黄金聖闘士級の小宇宙の複合パワーが天羽々斬のギアの出力を上回ったわけだが、シンフォギアの力に自信があった(響の爆発力前提だが)ため、高出力の技を更に上回る力で真っ向から破られた事は衝撃であった。しかも宝具を使える美遊がそれを加味しても、『自分より強い』と明言したことで、フロンティア事変当時の自分達が束になっても、まるで敵わなかった事にようやく納得した様子であった。
「女史が強いのは分かった。だが、そこまで強くなってどうするのだ?」
「人類全体がとある世界で、28世紀以降に直面する危機のためです」
「28世紀だとッ!?」
「その時代以降、その世界の地球は自分達より遥かに強大な敵に遭遇し、追い詰められます。ですが、ある究極のスーパーロボットによって救われる」
「究極のスーパーロボットだとッ……」
「ゲッターロボ最終にして最強の進化『ゲッターエンペラー』」
「ゲッターエンペラー…?」
「一言で言えば、星系一個分より大きいゲッターロボです。その力は因果律すら容易に書き換えられ、物理的に空間転移の入り口を握りつぶせます。もはや機械仕掛けの神とでもいいましょうか」
「機械仕掛けの神……」
「元々はオリジナルのゲッターロボGが二回(真ゲッタードラゴン↓聖ドラゴン)の自己進化を行った後、真ゲッターロボとの融合進化を行った結果、偶発的に生まれた個体なのですが、段々と大きくなり、進化が数段階を超えたあたりで合体時の大きさが素で、太陽系全体より大きくなっていったんです」
「ゲッター線とは何なのだ!?機械すら有機物のように進化させられるエネルギーとは!?」
「神々が有機生命体の可能性を試す過程で、自分達の思惑通りに進化する者が現れるように仕組むためのエネルギーです。言わば、神々が文明社会に介入するための小道具です」
「ゲッターロボを作った世界の地球はそれを知っているのか?」
「人が彼ら神々でも倒せない敵を打倒するのを神々が期待している事を悟っているんです。そのためには、人類とそれに与する宇宙人以外の種族を根絶やしにする事も躊躇いません」
「根絶やしだと!?」
「宇宙の生存競争というのはそういうものです。敵対すれば根絶やしにされかねないので、人類もそうせざるを得ないんです。文化による和解や共生は地球人に近いメンタルでなければ成立し得ません」
美遊はその記憶から、ゲッターが目的とする果てない闘争の真の理由を知っていた。また、ゲッターの行う闘争は生存競争であり、殺るか殺られるかという次元の問題である事も教えた。その点で言えば、美遊としては過酷な出自であった故の割り切りも含まれていた。
「君は……いったい?」
「私は……ある世界で願いを叶えるための器として存在し、ある男の人に救われたんです…。もう遠い『昔』の事ですが。元はそういう存在でしたので、知覚できたんです。ゲッターエンペラーが星の意思や世界そのものの意思をねじ伏せていく圧倒的光景が」
リネット・ビショップはこの時、美遊・エーデルフェルトとしての記憶の全てが覚醒し、自我意識も美遊としての人格が主体になっていた。そのため、リネット・ビショップ本来の要素は記憶と芳佳への親愛のみになりつつある。それはリネットが前史の負い目を振り切りたいがために選んだ道であり、家の呪縛から逃れるために、ある意味では更に過酷な道を選ぶのは、ビショップ家が抱えている問題の弊害が大きかったのが原因であったため、ミニー・ビショップの誤算と言えた。また、『前世の記憶』で、ゲッターエンペラーの覇業を知覚したと述べているように、ゲッターエンペラーは神々の領域に進化したゲッターであるのが分かる。
「世界の意思だと?」
「ええ。黒江さんが貴方達の世界に転移した時、調の容姿に変わっていたと言っていたでしょう?世界の意思はそういうものです。しかし、ゲッターエンペラーはそれすらねじ伏せられる」
「そこまで行くと、もはや敵はいないのでは…」
「想定される敵が神を超える者なんですよ。ゲッターエンペラーは。それと戦うために進化を重ねているんです」
「女史ですら従うを得なかったものをねじ伏せるマシーンか…」
「サイズは平均で太陽系以上、分離状態のビーム一発で月が吹き飛ぶ。それがゲッターロボの究極の進化なのです」
美遊の言葉はゲッターエンペラーの強大さを示すものだった。黒江でも従うを得なかった『世界の意思』すらもねじ伏せていくマシーン。ゲッターロボが悠久の年月で進化を遂げることでたどり着く領域は神域であると。
「なんとスケールの大きい話だ…」
「マジンガーもその対になるように進化を重ねていくので、実質はお互いにカウンターになっているんです。また、マジンガーも突然変異で悪に染まった個体がいるので、それを倒すのもゲッターロボの役目なのでしょう」
話がインフレする。マジンガーとゲッターの関係に話の主題がいつの間にか移り、ゲッターロボが抱える真の目的にまで言及され、翼は圧倒される。話をすればなんとやら。二人の上空を真ゲットマシンが通過していく。真イーグル号、真ジャガー号、真ベアー号の三機だ。新ゲットマシンより遥かに速いため、一瞬で通過する。
「なんという速さだ…」
「マッハ5くらい出てますね。その前のゲッターロボGの新ゲットマシンでマッハ1を超えてる程度だったんで、格段に速いですよ」
「パワーが上がり過ぎてないか?」
「炉心の出力が段違いなためです。ゲッターGと真ゲッターはレベルが違うんですよ」
ゲットマシンも初代は亜音速から遷音速だったが、新ゲットマシンで超音速機になり、真では極超音速機になるなど、順当に進化している。しかし、真の領域になると竜馬や號たちなどの超人でないとゲットマシンでの飛行すら覚束ないため、量産機やゲッター斬、ネオゲッターはゲッターロボGの戦闘スペックを基準にして基礎設計されている。ゲッターロボGは戦闘用に設計された初のモデルであるので、基礎設計として優秀と言える。
「スバル360しか乗ってない人がいきなり、フェラーリF40を転がすのと一緒ですよ、訓練受けてない常人が真ゲッターに乗るのはね。シンフォギア着てても、真ゲッターは動かせませんよ」
「馬鹿な。宇宙にもその気になれば出れるシンフォギアを纏っていてなお、乗りこなせないとは」
「真ゲッターの領域になると、慣性の法則ガン無視の幾何学的飛行ができるんですよ?たぶん、かかるGがシンフォギアの許容範囲を超えると思いますよ。黒江さんは光速に耐えられるから使ってるけど」
「ぐぬぬ…。エルフナインが聞いたら目を回すな、それは。彼女は女史があれこれコピーし、更に概念武装が哲学兵装の上位互換であるなどの事実で、ここ最近は徹夜だと聞く」
「仕方がないですよ、それは。貴方方は聖遺物の残り滓をどうにかして使おうとしてきたけど、私達は精度や威力の程度に差異はあれど、聖遺物そのものの力を行使できる。黒江さんは聖闘士であり、サムライトルーパーなので、オリジナルそのものを使えるんですよ。差がついて当たり前です」
美遊の言う通り、シンフォギアは言うなれば、聖遺物の残り滓に宿っている力を勃起させて再構成したに過ぎない代物であり、身体強化に一定の限界点がある。だが、聖衣や鎧擬亜はシンフォギアよりも身体強化に適している。鎧擬亜では、輝煌帝の鎧が黄金聖衣と神聖衣を兼ねる役割を持っており、その破壊力は神聖衣に匹敵する。そのため、膨大なサウンドエナジーを依り代にしてのリミッター解除でしかフルポテンシャルを出しえないシンフォギアでは、輝煌帝の鎧や神聖衣にはまず太刀打ちできないと示唆される。実際に黒江が双方の力の片鱗を見せた際、翼は反応すらできずに倒されている。
「それに、物理法則や因果すらも超えられるマシーンや、神に等しい力を持つヒーローがいる以上、貴方達の力には『上限』があると理解した方が良いですね」
「立花が聞けば、頑として否定しそうな物言いだな…」
「事実ですよ。貴方達の力で、仮面ライダーBLACKRXに立ち向かえます?あらゆる平行世界で裏世界ナンバー1と謳われるゴルゴ13には?」
「……」
翼は押し黙る。ゴルゴ13や仮面ライダーBLACKRXには、自分達のどんな手段も真っ向から打ち破られるのは、容易に想像できるからだ。響が黒江達に顰蹙を買ったのは、『自分の力は哲学兵装になったから、どんな敵にも通じる』と信じ込むあまりに周囲を困惑させたからでもある。
「しかし、立花も考えようによっては同情できるのも事実だ。立花は……何よりも自分の居場所が奪われるのを恐れていたし、自分の力が何者も貫き通すというのを信じていた。高町女史達の取った行動は褒められたものではないが、荒療治にはなった…」
「居場所は与えられるものではないし、自分で作っていくものですよ、風鳴翼さん。居場所が奪われたのなら、奪った世界を壊してやればいいくらいの気概を持てばいい。黒江さん達も、英雄視されるようになったのはここ一、二年くらいです。あとは昔の活躍を見た世代の生き残りか、現役復帰後に実力を見た人達がパトロンになったり、信奉者になったりしてますけど、大半は疎んじてる。『強すぎる、秩序を乱す』っていう手前勝手な理由で」
「信じられん。あれだけ強ければ、普通は喝采を浴びると思うが」
「私達ウィッチの世界では、一度引退した者より現役世代の方が強いとする迷信があった。更に言えば、当時の扶桑陸軍参謀本部が三人の異常な戦果を訝しみ、直属の上官も信じなかったのが不幸だった。それで政府も火種を抱えてしまったのですが。」
扶桑のウィッチ世代間対立の根源は江藤が信じなかった事に発端があった事から、当時の参謀本部の関係者が退役している1945年では、江藤にそのすべての責任を押し付けるしかなかった。扶桑では日本と違い、日日を遡って罰を与えるという習慣が無かったからだが、江藤に責任がない事が明らかになり、日本連邦化後に彼らは遡っての人事処分が下される事になったが、当時は『合法だった』事で処分が後から下される事に反発する者は多かった。(法律上は不可能だが、理由をひねり出し、新規の処分として発した)退役していても、恩給の減額などの不利益を被る事は彼らにとっては理不尽であり、ウィッチとして現役、引退済みの者達の中にも、『レイブンズはあの当時は若手であり、教育として、スコアを調整して通告するのは合法だった』とし、日本側と親G派が協調して押し進める『レイブンズを前面に押し出してのプロパガンダ』に反発する論調が強まっていた。国内で同位体の行為を大義名分に、暴走の予防と称しての懲罰人事が政府高官や官庁の官僚に至るまでが対象として続けざまに起こっていたため、それと逆に持ち上げられるレイブンズへの『ヘイト』が反対派により煽られ、軍部はこの時、政府と共にクーデターを覚悟していたのである。実際、レイブンズの奇跡は1945年にはお伽噺と捉えられていたためでもあったが、自分達の都合で迫害した時期がある軍部としては、レイブンズの全員へ後ろめたいものがあった。その全員がGウィッチである事は軍部を大いに狼狽させた。方針の転換は『転生者であるなら、最初に言ってよ…。だけど、これでカールスラントにでかい顔されなくなる!』という心境も入っている。江藤はその流れで『報告義務違反』ということで減俸処分を下されたが、当時の軍法では合法であったので、減俸処分の期間は数ヶ月程度だ。これで江藤は予定された源田の後任人事が延長され、しばらくは大佐として、統合幕僚会議で下積みを摘むことになったという。後日談として、江藤は『実数を不明扱いで後日精査の但し書き』をきちんとつけていた事が判明し、それを受けた記録部が後日精査をしていなかった事が発覚したことで、記録部がパニックになった。現・責任者は事変後の任命だが、前任者のとばっちりを受け、給与自主返納となったという。江藤はこの下積み期間をいい現場の感覚の研ぎ直しとし、後年に第4代空軍総司令官に就任後は空軍中興の祖と例えられる長期政権となったという。
――この頃、カールスラントの撃墜王達はドイツからスコアの粉飾疑惑が取り沙汰され、この頃には公認スコアが最高で50前後も減り、現場の士気がだだ下がりであったため、扶桑がレイブンズのスコアを公認する事で、世界四強を崩せると睨んだのも当然である。しかし、カールスラント軍の士気低下が見るに忍びないほどのレベルだった事も事実だ。レイブンズの非公認戦果が1945年の水準でも世界トップクラスに食い込めるほどであったからだが、カールスラント空軍としては『うちの現場がストライキ起こしてしまうから、これ以上責めないで!』とする至極当然の泣きも入っていたため、カールスラント空軍に配慮する形でのレイブンズの持ち上げの報道に扶桑軍部は注力していた。美遊が呆れるように、扶桑軍部は山本五十六がレイブンズのプロパガンダを強引に行う事には『出戻りの贔屓だ!』とする反対論も存在したが、転生者と判明した事で、転生者が迫害されることが容易に想像できた。
「軍部は当然、一度は疎んじた者の持ち上げには反対でしたが、自分達のクビが飛ぶ事が分かった途端に手のひら返しです。現金なものですよ」
扶桑は『強力だが、厄介者と見なされた』転生者の放り込み先としても64を利用するが、転生者と判明した人数が予想以上であったため、余計と見なされた航空部隊の削減も行う必要が出たのだ。これは裏で『現役とGの混合実験場』と見なされた501がミーナ(覚醒前)、サーシャなどとレイブンズの内紛で失敗とされたための措置だが、転生者が多すぎたため、64があまりに肥大化するとして、部隊の分割も考えられたが、転生者はどの部隊でも扱いかねる人材であるのが分かったため、64が当時の常識から逸脱した編成となったのだ。大きい人事異動が無い変わりに、自由気ままな勤務が許容され、その時々の最高の機材を常に供給される特権が与えられた。これは『戦果さえ挙げればいいから、もう好きにして…』とする扶桑軍部の諦めであった。若者と見ていたら、多くて数百年を生きた者であった。Gウィッチの真実は扶桑軍部にとってはスキャンダルの塊であった。特に、レイブンズの冷遇は連合軍全体のスキャンダルにされ、参謀/高官達が根こそぎ更迭されかねない事もあり、レイブンズの人事記録を書き換え、遡って現役扱いに直す事による沈静化を狙ったわけだが、却って問題がややこしくなり、扶桑のクーデターを未然に防ぐ可能性を無くすことになり、武子と竹井を落胆させた。しかし、クーデターを規定事項と見做していた黒江と坂本にとっては予定調和であり、Y委員会の台頭の大義名分に使用する。このGウィッチ問題が解決するのは、彼女達の強さが否応なしに示される、事変に次ぐ国難たる太平洋戦争の激化を待つこととなった。
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