in side
「やれやれ……なんか、どっと疲れる１日だったな」
「はは、君も大変だったね」
レッドスプライト号の外に出て伸びをしてると、背後からタカハシさんに声を掛けられた。
まぁ、確かに大変だったよな。ま〜たアニメの世界に来たと思ったら、その登場人物とケンカする羽目になったし……
たく、スキマの野郎……余計なことしやがって……何とか勝てたけど、死ぬかと思ったぞ。
だって、シグナムとヴィータがマジなんだもん。下手すると殺されてたよ、俺。
「まぁ、上手く行って良かったじゃないですか」
「やかましいわ、諸悪の根源その２」
で、なぜか横にいるシンジにツッコミを入れる。というか、お前も同罪だからな。
「そうだ、シンジさんに聞いておきたいのですが……フェイトちゃんの母親……プレシアさんでしたよね？
彼女のこと、どうなさるおつもりですか？」
「そうですね……出来れば話し合いで解決したいところですが……会ってみなければわからないというのが本音です」
タカハシさんの問い掛けにシンジは肩を落としながら答えるんだが……それって行き当たりばったりって言わないか？
「そう言われてもしょうがないですけど……実際、どのような状態なのかは直接会ってみないとなんとも言えませんからね。
下手な事をして事態を悪化させるなんてことになれば、それこそ本末転倒ですし」
なんてことを言ってみたら、シンジはため息混じりに答えてたが……それもそうか。
実際、麻帆良でも俺達が行ったせいか漫画とは違う流れになってたしな。ここもアニメとは違う流れがあると考えた方がいいか。
「しかし、それで解決出来るものなのでしょうか？」
「まぁ、フェイトさんに言った手前、なんとかするつもりではありますが……場合によっては洗脳まがいのことをする必要がありますね」
「おいおい……」
タカハシさんの問い掛けにあごに手をやりながら答えるシンジ。思わずツッコミを入れるが……それはどう考えてもやばいだろ？
「確かにやり方としては最低ですが……我々には時間がありません。
なにしろ、メムアレフが何をしてくるのか予想が難しくなってきましたから。ですから、下手に時間を掛けることが出来ないんですよ。
それにプレシアさんの心理状態によっては説得が出来ないかもしれませんからね。
ですから、場合によってはそうすることも辞さないこともあり得るんです」
肩をすくめながら答えるシンジだが……そういや、ここに来るのも予想外だって言ってたっけ。
「ま、その場合は私の責任ですから、翔太さん達には迷惑を掛けないようにはしますがね」
「本当かよ？」
「これもある意味、私の仕事の一環ですからね。責任を取るのは当然ですよ」
肩をすくめるシンジを睨むが、顔を向けてそんな風に返してくる。
しかし、仕事ね……というか、こいつの仕事ってなんだ？ それと責任って……
「そういえば……シンジさんは何者なのですか？」
同じ事が気になったのだろう。タカハシさんが問い掛けるとシンジはニコリと笑みを見せ――
「まぁ、二足どころかいくつものわらじを履いていて……その内の１つが世界その物に関わっている……とだけ、今はお答えしておきましょう」
なんてことをにこやかに答えるんだが……何、世界その物に関わってるって？
タカハシさんも戸惑ってるんだけど……いや、どう反応しろと？ 後、いくつものわらじってなにさ？
「早い話が宮仕えという奴です。中間管理職とも言いますが……まぁ、おかげで色々と苦労しておりますがね」
などと、肩をすくめつつ話すんだが……シンジ、お前って何者なんだ？
いや、チートだとはわかっちゃいるが、それ以外は本当に謎なんだよな。
「さてと、私は他にやることがありますので少し離れますが、明日の朝にはプレシアさんの所へ行きます。
お二人ともお忘れなく……あ、そうでした。タカハシさん、例の件ありがとうございました」
「いえ、別に構いませんよ。事情が事情ですし、もしもの場合に備えて空き部屋を用意してましたから」
シンジが思い出したかのようにそんなことを言い出す。
それに対してタカハシさんは気にするなと言わんばかりに右手を振りながら答えるが……何かあったのか？
「なんのことだ？」
「なに、レッドスプライト号に翔太さん達の部屋を用意しただけですよ。
理華さん達のことを考えるとその方がいいでしょう？」
「なんで知っている？」
シンジの返事に聞いた俺は思わず問い掛けてしまう。オマケに冷や汗が出てるのを感じる。
いや、マジでなんで知ってるのさ？ というか、理華達が裸で寝てるのももしかして――
「もしかして、スカアハさんに気付かれてないとでも思いましたか？ ま、詮索はしませんよ。
それに彼女達もここ最近のことで不安定ですからね。不安にさせるようなことはしない方がいいでしょう。
ですから、無理を言ってタカハシさんに部屋を用意してもらったんです。
ま、部屋は私が空間を弄って広くして、翔太さんの家の中とあまり変わらないようにしましたが」
「それって、俺の家に繋げた方が良くないか？ 確か、エヴァの家と幻想郷繋げてただろ、お前」
「レッドスプライト号は常にというわけではありませんけど、色んな世界に行くことになるでしょうからね。
それだと繋いだ空間に不具合を起こす可能性もあるんですよ。逆にレッドスプライト号の中ならそういったことを防げますからね。
まぁ、タカハシさんには迷惑な話でしょうが……」
「いや、私達も以前のことで精神的な不安がどのようなことを引き起こすか、実際に体験してますから。
だから、そういったことが大事というのも心得ているつもりです」
考えた疑問にシンジは肩をすくめながら答え、タカハシさんは真剣な顔付きでうなずく。
しかし、精神的な不安って……もしかしなくてもタカハシさん達って大変な目にあってる？
そうっぽいよなぁ……タカハシさん達もメムアレフが起こした事件に巻き込まれてたって言ってたし。
「ですが、このままでマズイことにもなりかねませんが……」
て、なんかシンジが呟いてた気がするんだが……小声で聞こえなかった。
でも、表情的に困ったって顔をしてるようにも見えるが……いや、なにかあったんだろうか？
「ああ、そういえば……紫さんのこと申し訳ありませんでした。まさか、あんなこと言い出すとは思わなかったもので……」
「いや、気にしないでください。あの人も興味本位だったのかもしれないですし、フィオもそれほど気にしてるわけではないですから」
と、いきなり頭を下げるシンジにタカハシさんは気にした風も無く返してたけど……
そういや、スキマとフィオさんが話してた時にフィオさんが驚いてたような……あの時のことか？
でも、何があったんだろうか？
「あのぉ……スキマがなんかしましたか？」
「ん？ ああ、翔太君が気にすることでは――」
「いえ、彼にも聞いてもらいましょう」
気になって聞いてみたんだが、なぜかタカハシさんは慌てだした。
もしかして、スキマの奴がとんでもないことをしたのではと思ったら声が聞こえて……て、フィオさん？
それに理華に美希にミュウ、スカアハやメディアにクー・フーリンもかよ。
て、そういや他の仲魔達はＧＵＭＰの中に入ったままだったっけ。いけね、忘れてた。
「フィオ……いいのか？」
「ええ、知ってもらった方がいいでしょう……彼らは私達の代わりをすることになったのですから……」
戸惑うタカハシさんにフィオさんは静かにうなずくんだけど……つまり、どういうこと？
「ええと……どういうことで？」
「今から話すことはあの時話さなかった私達の過去に関すること……
そして、もしかしたらこれからのことに関係することかもしれないことです」
問い掛けるんだけど、フィオさんの言葉に思わず首を傾げてしまう。
あの時話さなかったって……まだ、話して無いことがあったのか？
「まず、このレッドスプライト号は……新たに建造された物です」
「新たに建造って……新しく造ったってこと？」
「ええ……今のレッドスプライト号は先代を元に新たな技術を導入して建造した物……
先代のレッドスプライト号はある理由で自爆し……私はその先代のＡＩでした」
「はい？」
話を聞いてそんなことを思いつくが、話していたフィオさんの返事に思わず戸惑う。
ええと……ＡＩ？ ＡＩって、あれか？ 人工頭脳とかの？ え？ どゆこと？
つまりフィオさんはロボットとか……そういうのだって？
「どうやら、その疑問は最後まで聞いた方が良さそうですね」
「ええ……先代のレッドスプライト号のＡＩだった私は、ある事情で様々な知識を得ました。
本来ならば人が知り得るには長い年月が掛かることまで……それが理由で私は知識もろとも自爆することを決意したんです」
「は、なんでさ？」
「知ることは必ずしもいいことばかりではなかったからです。
そして、私が得た知識は今の人類にとって争いの元にもなりかねない……だから、私はその知識を葬り去ろうとしました。
それにその時はそうしなければ、ハヤト達を助けられませんでしたから……」
シンジの言葉にうなずくフィオさんの話に首を傾げるが、返ってきた返事に思わず顔をしかめてしまう。
知ることが必ずしもいいことじゃないか……なんとなくわかる気がする。ていうか、俺もそうだよね？
知らなかった方が良かったようなことを知ったおかげで、何をどうしたらいいもんかわからなくなったし。
ん？ ちょいと待てよ？
「あれ、フィオさんは自爆したんですよね？ それならなんで生きてて――」
「それは……私にもわかりません。ですが、もしかしたらゴア隊長が助けてくれたのかもしれません」
「ゴア隊長とは？」
「私達の世界に現れたシュバルツバースの調査隊隊長だった人だ。
私達を守って一度命を落としたが、悪魔に操られる形で生き返り……それでも自分を取り戻して戻ってきてくれた。
だが、戻ってきた際に悪魔によって与えられた力に押し潰され……私達に全てを託した後に消えてしまったんだ」
理華もそのことに思い当たって首を傾げたがフィオさんの返事に今度は美希が首を傾げ、そのことにタカハシさんが答えてくれたけど……
その時、タカハシさんはつらそうに見えた。それを見てたぶんだけど、タカハシさんにとって大事な人……だったのかもしれないと思った。
「じゃあ、そのゴアって人が手に入れた力によって、あなたはそうなったってわけ？」
「たぶん、そうだと思います。でなければ、本来ＡＩであるはずの私が人の体を持つなんてあり得ませんから……」
「ふ〜ん……ＡＩってのは良くわからないけど……本当なら魔法どころの話じゃないわね」
ミュウの言葉にフィオさんがうなずくとメディアは興味深そうにしていたが……
ＡＩが人になるって……なんか、どっかの漫画にあったような……それはそれとして、フィオさんにそんな過去があったとはな。
まぁ、俺も大概だけど……人って色んな経験してんだねぇ……
「そういえば、先程今のことに関係すると言っていたな。それはお前のことか？ それとも――」
「ゴア隊長のことです。もしかしたら、ゴア隊長が生きているかもしれません」
「な、どういうことだ！？」
スカアハの問い掛けにフィオさんが答えるとタカハシさんが慌てだした。
まぁ、無理もないか。死んでるはずの人間が生きてるかもしれないって聞けば……けど――
「それって、本当なのか？」
「もしかしたら……としか、今は言えません。漠然と気配を感じられるだけですから……」
「それは……いつからなんだ？ どこにいるのかはわかるのか？」
「この世界に来てからです。といっても、気付いたのはつい先程ですが……どこにいるかまでは……」
クー・フーリンの問いかけにすまなそうにし、タカハシさんの問い掛けにはうつむいてしまうフィオさん。
どうやら、フィオさんもちゃんとわかっているというわけではないようだが……しかし、そうなると確かに気になるな。
死んだ人間が生きてるかもというのもあるけど、その人って悪魔に力をもらったんだろ？
どんな悪魔かはわからないけど……フィオさんを人にしたっていうんだから、ただの力ってことは無いはずだしな。
それにそんな人が生きてるとなれば……何かあるかもしれないと思うのはおかしなことじゃないな。
「そうか……」
「すいません……ハヤト……」
「いや、君が謝る事じゃないさ。気にならないと言えば嘘になるが……今はなんの手掛かりもない。
それにしなければならないこともある。ゴア隊長のことは何かわかるまでは今のことに集中した方がいいだろう」
フィオさんはすまなそうな顔をするけど、残念そうな顔をしていたタカハシさんはそう言いながらフィオさんの方に手を置いていた。
まぁ、気にはなるんだろうけど……そればっかりに集中するってのは今は無理だよな。
ていうか、俺自身色々とありすぎて困るんだが……どうにかならないもんかね？
「そのゴア隊長という方ですが、私の方で調べておきましょうか？」
「え？ いいの……ですか？」
「先程、少し離れると言いましたが……少々調べたいことがありましてね。
流石に片手間になってしまいますが……それでも良ければ調べておきましょう」
「お願いします。今は気配以外は何もわからないですから……」
驚くタカハシさんに言い出したシンジがそう答えると、フィオさんが頭を下げながらお願いしていたが……
しかし、何調べる気なんだろうか？ そこが少し気になるんだが――
「わかりました。ああ、そうだ。お２人ともそのゴア隊長という方を思い浮かべながら手を出してもらえますか？
その手を介して私がその人のことを読み取りますので」
「いいですが、なぜそんなことを？」
「いや、私ゴア隊長って方がどんな方なのかもわからないんですよ？ わからないままじゃ、いくら何でも調べようがありませんって。
ああ、ゴア隊長という方以外のことは読み取りませんので」
「なるほど……わかりました」
戸惑うタカハシさんに言い出したシンジの説明にフィオさんが納得して右手を差し出した。
それを見てかタカハシさんも右手を差し出し、シンジはその２人の手を取って目を閉じ――
「はい、いいですよ。中々個性的な方のようで……わかりました。
流石にすぐに何かわかるとは思いませんが、出来うる限り調べておきましょう」
「お願いします」
手を離したシンジにフィオさんが頭を下げるが……個性的か……
シンジが言うんだから本当に個性的なんだろうなぁ……別な意味で気になるのは気のせいか？
「おっと、忘れる所でした。美希さんにこれを渡さないと」
そう言いだしたシンジが取り出したのは……カード？ けど、表裏共に真っ白なんだが……
「これは？」
「そうですね……美希さんにとっての可能性とだけ、今は言っておきましょう。
それが美希さんにとってどんな可能性になるかは……美希さん次第ですけどね」
受け取ってカードを見つめる美希にシンジはにこやかに答えるんだが……可能性ね……
まぁ、シンジが渡すもんだから普通じゃ無いのは間違いないだろうが――
「さて、そろそろ行きますが……今はまだ来ていませんが、時空管理局にはお気を付けください。どうにもきな臭いようですし」
「あ〜……なんとなくわかるな、それ」
シンジの言葉に思わず納得する。stsじゃ少しだけとはいえ暗部みたいな描写があったしな。
二次創作とかでもそういうのを書いてる所もあるし……ていうか、いくら人手不足だからといって子供に無茶させるのってどうよ？
確かになのはも過労もあったんだろうけど、その無茶で重傷を負ったようなもんだったしな。
「私の方でも気を付けてみますが……場合によっては大掃除をする必要があるかもしれませんね」
「どういう意味なのかは聞かないでおく」
シンジのその言葉に顔を引きつらせたが……うん、こいつなら出来るよね……絶対に……
「なに、何でもかんでもというつもりはありませんよ。それでは私はこれで。明日の朝にでも、お会いしましょう」
そういって、シンジは景色に解けるかのように消えて行く。
まったく、本気でなにやらかそうとしたんだろうか……すっごく気になるんですけど？
なんてことを思いながら見送ってたけど。
「おかしな人ですね……たぶんですが、あの人は私達とはまったく違う思惑で動いているような気がします」
「まぁ、おかしな人ってのは……否定出来ないよな」
フィオさんの話に思わず納得してしまう。いや、あいつのおかしさは今に始まったわけじゃないし。
それに何か企んでそうな気がするし……まさか、その企みとやらに巻き込まれたりしないよな、俺……
「その詮索はいずれするとしよう。今はこの世界に起きていることを解決せねばな」
スカアハの問い掛けにタカハシさんとフィオさんはうなずく。
しっかし、ジュエルシードか……アニメであった出来事に実際に関わるとはな……
どうなるんだろうか……ていうか、大丈夫なの？ 確か、ジュエルシードって暴走すると悪魔っぽいのが出るよね？
流石にみんながいればなんとかなるだろうけど……なんとかなるんだよね？
思わずそんな不安がよぎり……俺は思わず空を見上げてしまうのだった。
out side
「うっわ、ひろ〜い」
レッドスプライト号の中に用意された部屋に入ったミュウが思わず率直な感想を漏らした。
用意された部屋はボルテクス界の翔太の家とほぼ同じ造りになっている。
ただし、キッチンは簡易的な物になっているせいかミュウには広く感じたのである。
「そうだ。翔太、お前は先にシャワーを浴びておけ」
「は？ なんで？」
「なに、少々理華達と話しておきたいことがあるが、お前がいては話しづらいのでな」
「はぁ……」
いきなりのことに首を傾げる翔太だが、言い出したスカアハの説明に更に首を傾げるはめとなった。
納得は出来なかったが……首を傾げながらも言われた通りにシャワーを浴びることにした。
というか、言うことに従わないとやばそうな気配を感じたからだが――
「さてと……お前達に話さなければならないことだが……お前達にはそろそろ独り立ちをしてもらいたいのだよ」
「「「へ？」」」
翔太がシャワー室に入ったのを確かめてから、そんなことを言い出すスカアハの言葉に理華、美希、ミュウは戸惑う。
独り立ちとはどういうことなのかを理解出来なかったためだが――
「確かに色んな事があったせいで不安になるのはわからなくもない。だが、このまま翔太に甘え続けるのは考え物だぞ」
スカアハのその言葉に３人は怯えの色を見せた。甘えているのは否定出来ない。
だって、翔太にいて欲しくて……出来るだけ翔太を感じたくて、一糸纏わぬ姿で一緒に寝ているのは確かだ。
このままじゃいけないと思わなかったわけでもない。でも、やめることが出来ない。
やめようとすると不安が一気に込み上げてきて……それが出来なくなってしまうから……
「け、けど……」
「このまま甘え続ければ、いずれ翔太の枷となる。お前達はそれでいいのか？」
理華がなにかを言いかけようとして、スカアハの更なる言葉に３人は更に怯えの色を濃くした。
「はぁ……今すぐにやめろとは言わん。だが、考えておけ。
自分達の足で立とうとしなければ、お前達は翔太無しでは何も出来なくなるぞ」
その言葉を聞いて、３人は怯えながらうつむいてしまう。
一方、ため息混じりに話したスカアハは３人の様子を見てから、用意された寝室へと向かう。
（やれやれ、嫉妬とは情けない……だが、そうしなければ理華達は……）
自分の本音に少しばかり嫌悪しながらも、そんなことを危惧する。
理華達の不安の理由を考えれば誰かに頼るというのは間違いではない。しかし、頼りっぱなしというのは後々問題になってくる。
今はまだ表面化してないが、もししてしまったらどうなるか……翔太の足枷だけですめばいいが――
ちなみに自己嫌悪の方は３人が翔太と一緒に寝ているのが羨ましいという物であったりするが……
（私の残された時間は少ない……私の時間が無くなる前にこれをなんとかしなければ……）
自身のことで不安に感じながらもスカアハはそう決意し、寝室へと入った。
残された３人は怯えながらうつむいたまま……そんな彼女達をクー・フーリンとメディア意味ありげな視線を向けるのだった。
この後、３人はいつものように一糸纏わぬ姿で翔太と一緒に眠るが……中々寝付く事が出来なかった。
スカアハに指摘された不安に思い悩んでしまって……どうするべきなのか……３人は翔太の寝顔を見つめながら悩むのだった。
あとがき
そんなわけでフィオ達の過去を知った翔太達。そんな中で出てきたゴア隊長は果たして生きているのか？
そして、このままではいけないと言われた理華達はどうしていくのか？
そんな様々な思惑がありながら明日を迎える翔太はどうなってしまうのか？
次回はプレシアの元へ行く前の話し合い。そこでいくつかのことが明らかになり――
そこで出たアリサのひと言がある切っ掛けとなる。そんなお話です。
さて、ここ最近更新ペース落ちてますが……なんというか、お仕事が重なっておりまして……
中々書き進められない状況です。うう、時間とテンションが欲しい……
それと拍手でレスを返されてはというご意見がありましたが、今の状況だとはかつかつです。
というような状況ですが、次回も楽しみに……してもらえると嬉しいなぁ……
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m