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「あ〜……たまにはこういうのもいいのかもなぁ〜」
 なんてことを言ってみる俺は現在でっかいお風呂に1人でつかっている最中だったりする。
で、なんでお風呂に入ってるかといえば、エヴァの提案だ。体を休めるにはいいんじゃないかって。
その提案に俺は乗ったわけだ。ここ最近はレッドスプライト号のシャワーぐらいだったから、久しぶりに湯船につかりたかったしな。
ちなみにタカハシさん達も誘ったのだが、学園長との話し合いやら仕事があるので今回は辞退したみたいだ。
そんなわけで今はお風呂につかってると。ちなみにここは麻帆良にあるスパリゾート。
ネギが担当してるクラスの1人、雪広 あやかの家が経営してる所だ。
そのスパリゾートの一部の施設を貸し切りで使わせてもらってるのだが……その時のやりとりでちょっと――
いや、大したことじゃないんだよ。代金は支払うんでその形で使わせて欲しいってお願いしたんだよ。ネギが……
そしたら、ブロンドのロングヘアに見るからにお嬢様って顔立ちのあやかがなぜか感激していた。
あえて感激と言わせてもらう。端から見てると感激ってものじゃなかったけど――
いや、まさか漫画のノリのような喜び方を実際に見ることになるとは。本人、ネギのお願いの仕方がツボだったらしい。
もう、何かを吹き出してたし。何かはあえて言うまい。美少女があれをやってるのを間近で見ると退けるしな。
で、感激のあまり施設丸ごと貸し出すと言い出してきた。しかも、ただで。
流石にそれはマズイのでネギを通じて一部だけにしてもらったけどな。
貸してもらってなんだけど、あやかって大丈夫なんだろうか? いくらショタコンつっても、やばすぎる反応だったし。
もし、ネギにその気があったら、ころっと騙されてとんでもないくらいに貢ぎそうだぞ。
まぁ、そんなこともあったが、こうしてお風呂につかってるわけだ。
ただ、気持ちはいいのだが――なんというか、スーパー銭湯って言えばいいのか?
あれぐらいの広さの場所に1人だけいると寂しいというより不気味って感じもある。
かといって、今になって人を誘うのもな。このまま静かにつかってるか。
「まぁ、ここしばらくは色々とあって、のんびりする暇も無かったしな。エヴァの提案に感謝かね」
「ふむ、それほどでもないな」
 思わず漏らした声に返してくる声が……って、ちょっと待て? 今の誰?
いや、わかるんだよ? 誰かはわかるけどね。聞き覚えがある声だし。問題はだ。ここでは聞こえて欲しくは無かったんだが。
「女子寮の風呂もいいが、こういう所で入るのもたまにはいいものだな」
「いや、なんで当たり前の顔して入ってるの?」
 俺の横で当然といった顔してお風呂に入ってるエヴァさん。ちなみに彼女はタオルとか身に付けておりません。
なので湯船越しに見えてます。色々と――ちなみにだが、その後ろにはウェットスーツを着込んだ茶々丸もいる。
うん、なんで今ここにエヴァがお風呂に入ってるんだろうね? 俺、いるんだよ? 俺、男なんだよ?
なんだろうか? このToLOVEる的なシュチュは? 俺はそんな体質は……無いよね?
「ふん、反応が薄いな」
「何に対してのとは聞かんが、色々と慣らされたからな」
 なぜか睨んでくるエヴァに俺はため息混じりに答えた。うん、本当に俺の周りってなんて言うか……その、もの凄いよね。
タカハシさん達レッドスプライト号メンバーやネギ達を除くと俺の仲間達って女性のみだしな。
しかも、その仲間達も露出上等な衣装や格好ばっかりだし、約3名程は場合によっては完全に裸だし。
なので、意識せずとも自然と目に入ることになり――結果として簡単には反応しなくなった。
何がとは言わないけど……うん、なんだろうね? なんか、男としてはヤバイ気がするのは。
「で、もう一度聞くけど、なんで入ってるのよ?」
「お前と一緒に入りたかった。それだけだ」
 とりあえず、ジト目で聞いてみるとエヴァは妖艶な笑みを浮かべて答えてくれたが。
だけどちょっと待て。なんで一緒に入ろうと思ったのよ? 俺、なんかしたっけ?
「なんでまた、って、お、おい」
「なんでって? それはな――」
 疑問に思ったんで聞いてみたら、エヴァは立ち上がって俺の目の前にかがむようにして顔を向けてくる。
それに戸惑うのは……なんていうか、エヴァのいろんなのが見えてるからである。
なお、エヴァはそれなりにあった。何がとは聞かんでくれ。俺も自分で何言ってんだって思ったし。
「お前には感謝してるのだ。お前と出会ったことで私は色々なものを得た。例えば――」
 なんてことを考えてると妖艶な笑みを浮かべるエヴァの体に変化が――って、おい!?
「この肉体操術だな。お前のおかげで私は聖 白蓮に出会うことが出来、この術を会得することが出来た」
 エヴァの体が大きくなったと思ったら漫画版ではお馴染みの大人の姿に変わる。
ていうか、肉体操術ってのが目の前で起きた事だとしたら――漫画版とは違って幻じゃないってことか?
いや、2つにどんな違いがあるかまではわからんけどね。それはそれとして――
なんか、漫画版より胸が大きくないか? うん、大きいよね? どのくらいかといえば――ちょっとしたスイカ?
それに生えてない……うん、どこ見てるんだってツッコミ入れられてもしょうがないね。
でもね、見えてるんだもん。エヴァも隠す気無いみたいだし。
「ああ、ええと……それがどうかしたの?」
「お前も知っているだろう? 私はまだ幼い時に真祖の吸血鬼にされたことでこれ以上の成長は見込めなくなったと。
それ故に私の体は幼いままだ。幻術で大人の姿にはなれるが、しょせん偽りのものでしかない。
だが、お前と出会い、幻想郷へ行き、そこにいる者達に出会ったことで私は偽りでは無い本当の大人の肉体を得たのだ。
それだけでも私はお前に感謝しているんだよ」
 とりあえず、顔を引きつらせながらも聞いてみるが、エヴァにとってはどうやら感激する程のものだったらしい。
でもなぁ、俺としては偶然が重なったとしか言えん。大体、そうなるとは思ってもないもん。
というか、何をどうしたらそうなった? てな感覚なんだが。
「お、おい!?」
「そう、だから私は――」
 なんてこと考えてたらエヴァが抱きついてきた。うん、ヤバイです。流石にこれには反応するって。
だって、エヴァのあれやらあれとかが体に直に触れてるんだもん! あれ? でも、待てよ? そういえば――
「あ、ああ〜……こんな時に聞くのもなんだけど……ネギの親父さんのことはどうするんだ?」
 思わず聞いてしまったが……まぁ、なんとか気を紛らわせたかったのもある。
それもあるけど、気になったのだ。エヴァがネギの親父さんであるナギさんをどう思ってるのかを。
「まったく、こんな時に聞くとは……でも、今思えばナギもお前もきっかけを与えてくれた、一種の憧れのようなものだったのかもしれんな」
「憧れ、か?」
「ああ……ナギは私に人との触れ合いのきっかけを作ってくれた。私はそんな奴に憧れていた、のかもしれん。
奴と出会うまでは私は人と触れ合うことは私自身が吸血鬼だったこともあってほとんど出来なかったからな。
お前も同じだ。お前の場合は私に新たな未来を与えてくれるきっかけとなったのだから。
だから、この想いが憧れからくるものなのか、それとも……私はそれを確かめたいのかもしれない」
 どこか自嘲気味な笑みを浮かべるエヴァの話に首を傾げていた俺は困った顔をしていたと思う。
エヴァとしては自分の想いがどんなものなのか決めかねてるようにも思える。
ただ、俺としては何かをしたつもりは無く……だからこそ、どうしたらいいんだと思ってしまうんだが。
いや、確かに本音を言えば美味しいシュチュであるのは認めるよ? でもね、実際こうなるとどうしていいかわからないんだって。
真面目にどうしたらいいんだろうか? って、あれ? エヴァとは違う人肌と柔らかい感触が背中に――
「抜け駆けとはずるいじゃないか、エヴァンジェリン」
「なんで貴様がいる?」
「ていうか、なんで増えてるの?」
 背後から聞こえてくる声。振り返ってみると真名が俺の背中に抱きついていました。
しかも、彼女も何も着てません。お風呂なんだから当然なんだけど、俺としては勘弁して欲しかったりする。
ほら、エヴァも睨んでるし。というか、その後ろにはなぜかにこやかな楓がいる。こちらも何も着てないし。
だから色々と見えている。あ、真名って褐色の肌だけどあれは桜色なんだな。後、楓もだけどうっすらと生えてるんだね。
なんてのん気に考えてるが、冷静なんだか事態に混乱してるんだか――
その後では千鶴にアキラ、裕奈もいる。こちらは表情から見るに恥ずかしかったらしく、タオルを巻いているけど。
うん、本当になんでこうなった? むろん、男としては喜ぶべき光景なんだろうが――
「にしても、私としては翔太さんの反応は女としてプライドにくるものがあるんだけどね?」
「あのな、漫画とかならまだしも現実でこの状況を他の誰かに見られてみろ? 俺、社会的に抹殺されそうなんだけど?」
「安心しなよ。その時は私がそいつらを抹殺するから」
「その時は手伝うぞ、龍宮」
「何気に物騒だな、おい!?」
 顔を引きつらせてる俺を見てかジト目になる真名にそう答えてやる。
うん、本当にね。この状況だと俺が悪いってことになりかねないよね? 世間からはそう見える可能性大だし。
もっとも、真名とエヴァの話にツッコミを入れるはめになったが。それは更に俺が追い詰められそうになるんですけど。主に社会的にね。
あ、良く見たら楓や千鶴達も私達もって顔してやがるし。本気でやる気か、こいつら――
「色々と言いたいことはあるんだが、それはそれとして……前から聞こうと思ってたけど、なんで真名まで?」
「そうだね。私としては翔太さんの仲魔達が羨ましかった、のかもしれないな」
「羨ましかった?」
 色々とツッコミたい所は多々あるが、とりあえず気になったことを聞いてみたんだけど。
羨ましかったとはなぜだろうか? というか、羨ましがれるようなことってあったっけ?
「実はね。私も悪魔なんだよ」
「はい?」
「といってもこっちの世界の悪魔ってことで、ついでに言えば刹那と同じハーフなんだけどね」
 いきなりな発言に思わず振り向くと真名は自嘲気味な笑みで答えていた。
で、楓はおや?っといった顔をし、千鶴、アキラ、裕奈は少々戸惑ったような顔をしてるし。
唯一エヴァはやはりかといった顔をしてるけど。どうやら、エヴァは薄々は感じていたらしい。
俺はといえばそりゃもう驚いてるよ。この世界でのことなのか、それとも漫画の方ではまだ先の話かはわからないけど。
ともかく、真名が悪魔のハーフだなんて思いもしなかったしな。ただし、未だにエヴァと真名に抱きつかれてるので、引きつった顔しか出来ないけど。
「だからというのは言い訳にしかならないけど、私は麻帆良を出たら1人で生きていこうと考えていたんだ。
でも、そんな時に翔太さんが現れた。私には眩しかったよ。悪魔達と親しくなれているあなたが」
 真名の話に俺はそう言われてもという感じだ。あの頃は仲魔達の助力がないとマジでやばかったしな。
だから、無碍に出来るわけがないし。後、ゲームの世界に似ていたという感覚があったからかもしれない。
それで親しく出来たんだと思う。今はそのゲーム感覚はこれぽっちも無いけどね! 命懸けだけじゃなくなったし。
「それだけなら、私はあなたを恨んでいたと思う。そうならなかったのはあなたの生き方を見たからだろう。
例え何があろうと。どんなことになろうともあなたは自分の意志を貫いた。私はそれに惹かれたのかもしれない。
自分もそんな生き方をするつもりだったからね」
 再び妖艶な笑みを浮かべる真名だが、俺としては自分の意志を貫いたつもりは無かったりする。
だって、理由はなんであれ殺されるのって嫌じゃん? 知り合いが殺されるのも嫌だったし。だから、それを拒否ってただけなんだけど。
なので、大した理由も無いんだよね。うん、なんか悪い気がしてきたよ。
「拙者は純粋に翔太殿の強さに惹かれたといった所でござるな」
「あ、あの、私達はその……翔太さんに助けてもらいましたし、その……」
 そんな中でにこやかにそんなことを話す楓と恥ずかしそうに話してるアキラ。
強さの方は無視してもらえると助かる。たまにね、力のことでどうしたもんかと思う時があるんだって。
今はしょうがないにしても、無事に終わったら困ることになりそうな気がしてならないんだよ。
というか、無事で終わるよな? でないと流石に泣くぞ。
 アキラ達の方は助けたのは確かだが、ハッキリ言って偶然に過ぎないんだよね。
その後は特別なことしてないし。してないよな? 俺自身、アキラ達に何かした覚え無いし。
「まぁ、それは嬉しいよ。マジでね。でもな、この状況は俺としては色々と追い詰められてるようにしか思えないんだが」
 その一方で困ったことなのも事実だ。彼女達の想いは嬉しい。これは本音だ。
でもな、この状況を第三者に見られたらヤバイのは明らかに俺だけにしか思えないんだけど?
この状況を羨ましいと思ってる奴らに聞いておく。それで警察に捕まったら本望か? 俺は絶対にごめんだぞ。
「いいではないか。女共は好きにさせて、今を楽しんでも」
「ふむ、湯につかるというのもいいものだな」
「お前らもいつの間に入ってやがんだよ」
 なんてことを俺の横で言っているアシェラトと幼女姿のケルベロス。
うん、なんで入ってるんだろうね? 俺が入ってるのわかってたよね? 一応みんなに声掛けたし。
色々と疑問には思ったが、とりあえず出ることにした。本心として色んな意味ではまだ入っていたい。
でも、ここにいると大変な事になりそうな気がしてならない。ていうか、すでになってるけど。
なので出ることにしたのだ。話してる最中にエヴァと真名が離れてくれたしね。
そんなわけで湯船から出て、前を隠しつつ出入口に向かい――
「どこに行く気だ」
 その行く手を茶々丸に立ちはだかれてしまいました。
声が聞こえて振り向いてみるとエヴァが湯船から出て、腕を組んでこちらを見ていた。
その組んだ腕によって胸が持ち上がり、大きさを更に強調している。うん、何を冷静に見てるんだろうね、俺。
「いや、このままだと俺が色んな意味でまずそうなんだけど」
「安心しろ。ここの貸し切り状態は一般だけでなく魔法使い共にも徹底されているし、更には人払いの魔法も張ってある。
それに万が一を考えて茶々丸を通して監視体制を強化してくるからな。私達以外がここに来ることはまずない」
「なんでだろうな? 俺に関しての安心要素があまりにも薄すぎる気がするのは?」
 とりあえず反論してみたが、エヴァは両手を腰に当てて胸を張りつつそんなことを言っていたりするが――
うん、思わず言っちゃったけど、俺が安心出来る要素がほとんど無い気がしてならないんだけど。
というか、なんも解決してない気がする。けど、このままお風呂を出るのは無理っぽい。
茶々丸が通せんぼしてるし、すんなりと出してもらえなさそうな気がするし。
なので、ため息を吐きながらも俺は洗い場に向かい、体を洗うことにした。
とりあえず、エヴァ達の裸を出来る限り見ないようにしたかったしな。
そんなわけでイスに腰掛け、ボディシャンプーを取ろうと手を伸ばし――人肌的な柔らかくて大きな物をつかんだ。
「手伝ってあげようか?」
「いや、1人で出来るからね」
 いつの間にか俺の横にいる妖艶な笑みを浮かべる真名。そんな彼女の胸を俺はわしづかみにしていた。
ていうか、なんでそこにいるの? 狙ってたの? 狙ってたのか?
ちなみに真名は胸をわしづかみにされても平然としているように見えて、顔が赤いような気がする。
で、反論してる俺はといえば、顔が思いっきり引きつっていた。確かに女性の胸をつかんだ経験はあるにはあるが――
あれは不可抗力というかもののはずみというか、気が付いたらああいうことしてたしな。
まぁ、その経験のおかげか慌てるといったことは無かった。反面、もの凄い葛藤するはめになったけど。
どんな葛藤かといえば……嬉しいような絶対にやばいような――そんなものだ。
でも、なんとか冷静を装って真名の胸から手を離し、今度こそボディシャンプーを取ろうと逆方向に手を伸ばし――
「ふふ、大胆じゃないか」
「狙ってるようにしか見えないのはなぜだろうな?」
 その手が人肌的な柔らかい物に挟まれる感触に包まれる。顔を向けるとやはり顔を赤らめながらも妖艶な笑みを浮かべるエヴァがいた。
そして、俺の手はエヴァの両胸に挟まれている。偶然なわけが無い。だって、エヴァは自分の両手を胸にそえてるし。
うん、両手で微妙に胸を動かさないでください。あなたの胸の感触がヤバイくらいに伝わってきますから。おかげで俺の葛藤が半端ないです。
それに周りの視線がツライ。アキラと裕奈は恥ずかしそうにこっちを見てるし、千鶴はなんか怖いオーラ出してるし。
アシェラトとケルベロスに楓は楽しそうにこっちを見てやがるし。唯一、茶々丸だけが静かにこちらを見てるけど。
ただ、なんか考え込んでるようにも見える。何を考えてるのかは非常に考えたくない。たぶん、俺には影響は無いとは思うけど。
でも、なぜだろう? ある子供先生が大変なことになりそうな気がするんだけど? まさかねぇ……茶々丸だし、大丈夫……だよな?
うん、この状況どうしろと? 俺、割と本気で逃げたいよ。嬉しいハプニングに思えて、やばいことに追い詰められてる気がするんだけど。
けど、彼女達――特にエヴァと真名が満足しないと出してもらえそうにない。
後が怖いけど、タカハシさんとかに助けてもらえないだろうか? なんてことを考えながら今度こそ体を洗おうとエヴァの胸から手を抜く。
よし、落ち着こう。下手に騒がなければいいはずだ。それがすでにドツボな気もするけど。
「お背中、お流ししますね」
「ああ、それくらいなら――」
 で、スポンジを泡立てた所で背後から千鶴の声が聞こえてくる。まぁ、背中を洗ってくれるだけならいいかとOKを出したのだが――
直後、泡の感触と共に人肌的な柔らかい感触が……またかよ。振り返ると千鶴が顔を赤らめつつも泡を大量に付けた胸を俺の背中に押し当てていた。
本気でどうしよう。この状況はマズイ。本気どころか急転直下的にマズイ。うん、言ってる意味がわからん。
て、混乱してる場合じゃねぇ!? でも、このパターンはまずすぎる!? 漫画とかだとこの後は――
「あ、あの、私も――」
「私も洗うの手伝うね」
「拙者も手伝うでござるよ」
「色々と待て。ていうかお前ら落ち着け。状況的には嬉しいけど、色々とマズイから」
 やっぱりか!?と言わんばかりにアキラに裕奈、楓がそれぞれ泡立ってるスポンジを持ちながらそんなことを言い出す。
というか、話が急展開すぎるよ!? 俺、彼女達にここまでさせるようなことしたっけ?
それに良く見ると楓は少し顔が赤い程度だが、アキラと裕奈は全身真っ赤なだけでなく、目がぐるぐると渦巻いてるように見える。
たぶんだがこの状況に当てられて暴走してるんだろう。その証拠に2人ともバスタオルが外れて全てをさらけ出してるのに気付いてる様子が無い。
うん、2人とも大きくて形の良い胸が揺れてるねぇ。スタイルもいいし……やばい、俺も本格的にダメになってる。
ともかく眼福だが、状況的にはマズイので彼女達を止めようとしたんだが――
「いいではないか、洗ってくれるというのならやらせても」
「私達も手伝うしね」
「絶対に待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
 いつの間にやら体中に泡を付けてるエヴァと真名がにじり寄ってくる姿についに叫んでしまった。
その後はどうなったかというとだ。とりあえず、彼女達に体を洗われるはめになった。うん、本当に洗われただけだよ?
なんとか説得してスポンジで洗ってもらうことにしたしな。なので、最初はスポンジで丁寧に洗われて――
エヴァが抱きついてきたことで全員が暴走。全員抱きついてきた挙句に文字通り自らの体で俺の体が洗われることに。
うん、もうなんというか、色んな意味で大変でした。人肌や胸、お尻だけじゃなくてあれやあれにあれとかの感触まで直に感じることになって――
「あ、ちょ、まっ!?」
「んむ」
 そのどさくさに紛れてエヴァにキスもされました。しかも、舌まで入れてくるし。
エヴァさん、あんたさっきの発言はなんだったの? 自分の気持ちを確かめるんじゃなかったの?
ああ、その為のキスか……って、流されてどうする俺!?
「独り占めはずるいな」
「だ、だか、あむ!?」
 それで対抗意識でも出来たか真名もキスしてくるし。うん、やっぱり舌まで入れられました。
その後は私も私もと次々とキスをされるはめに……なんというか、耐えるのが本当に辛かった。
何に耐えたかは聞かないで欲しい。嬉しいように思えるが、個人的には葛藤がもの凄かったんだよ。
手を出すつもりは無いけど、かといって状況的に怒ればいいのか普通に断ればいいのかわからなかったし。
その以前に状況に流されて、何も言えなかったんだけどな。
……なんでこうなった?休むはずが逆に思いっきり疲れたんだけど……本当にどうしてこうなったの?
 こんな感じで自己嫌悪してたのでスッカリ忘れていたのである。アシェラトとケルベロスがいたことを。
2人がこの後どうするのかもね。この時はエヴァ達に迫られたおかげで考えることすら出来なかったけど。




 あとがき
というわけで、今回はエロゲ回でした。うん、調子に乗りすぎだ私。
でも、後悔はしない! 仕事でも同人でも似たようなもん書いてるし!
あ、ちなみに私。同人やってたりします。ここ数年は出してませんが……
気になる方はDLsite.comにてDRT事務所で検索してみてください。たぶん、出してるのが出てくるはず(宣伝をするな)

まぁ、宣伝はさておいて、今回は前回言ってた通りにお色気回です。
うん、お色気だけじゃ済まなかったね。でもまぁ、個人的には満足だったり。
でも、次回は真面目に戻ります。このノリをまだ続けたかったが――
というわけで次回は悩む刹那。その理由は?というお話。
てなわけで、次回またお会いしましょう――さて、他の作品も書かないと。



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