銀河英雄伝説 十字の紋章
第二十一話 十字、華麗な逆転を見る。
宇宙暦789年、エルファシル奪還に向け同盟は4艦隊を2つに分けて攻撃を行った。
一方は第十、十二艦隊を使った揺動兼増援艦隊の阻止行動。
もう一方は第七、八艦隊を使ったエルファシル本星の奪還。
当初は予定通り駐留艦隊を追い込み、一方でイゼルローンから出てきた艦隊も迎撃する予定でいたが……。
最初に現れた1万とは別に3万の大艦隊が追加として現れた。
旗艦を先に落としてエルファシル駐留艦隊の指揮系統を混乱させたおかげで、そちらに対する被害は少なく済んだが……。
まだ5千程度残っている、そこに更に4万。
挟み撃ちにあえばこちらが全滅する事必至だった。
敵艦隊は一体どこから現れた!?
そもそもヤンがここにいること自体、本来はありえないのだ普通ならこんな事態になっていたとは思えない。
だとすればバタフライ効果……俺がやった事のつけが回ってきたと見るべきか……。
……ん?
もしかして……フェザーンかッ!!
フェザーンが隠しておいたルートでも教えてフェザーン回廊を通過させた可能性は高い。
そうでもなければ、こちらの情報網に引っかからずそんな大艦隊を通せるわけがない。
だとすれば、あれは正規の援軍ではなくミュッケンベルガー個人というか彼は上位貴族であり上級大将だ、2艦隊くらい動かせるだろう。
昔ビデオシリーズの同盟地図を見たことがあるが、意外にもフェザーン回廊とイゼルローン回廊は近い。
距離的にはそう、イゼルローンからハイネセンまでの距離の3分の1くらいだろう。
つまり、逆に言えばフェザーンからエルファシルまでもそう遠くないという事だ。
同盟側回廊出口から小規模艦隊ならギリギリ通れるような脇道がいくつか存在しているらしいので、そこを小分けして通ればいい。
フェザーンはつまり、どうあっても俺を排除したいという事なのだろうか?
いや……確かに死ねばそれでいいだろうが、死ななくてもなんとかなる様、策を幾つも張っている可能性が高いな。
「ヤン参謀、あの艦隊。どう対処すればいい?」
「私もなんでも知っている訳じゃないんですけどね……。
まあ、現状で出来ることなんて決まってます」
「逃げるしか無いよな」
「はい」
「分かった」
ともあれ、現状でこの場の維持に固執するわけには行かない。
数の優位が崩れた以上、そのままでは壊滅させられる可能性が高い。
ではそうさせないためにどうするのか。
もちろん、相手の射程内に入らない、それしかない。
「第十、十二艦隊がまだ生き残っていると思うか?」
「援軍の来たルートがわからない限り五分五分ですね。
あの3万の艦隊がイゼルローン方向から来たというなら恐らく壊滅させられているでしょう。
しかし、もしそうでないなら当たっていない可能性もあります」
「だが、イゼルローン側からの援軍なら同盟が気付かないわけがないし、こっちの情報網に掛からないのもおかしい」
「ですね。なので、それを加味すれば8割以上の確率で艦隊は存続していると思われます」
8割か……だが、現状それに賭けるしかない。
流石にこのまま完全撤退なんてことになれば、俺はもう出世出来ないだろうし、何より艦隊司令達も許してくれないだろう。
合流に成功すれば艦隊数では上回る。
後は、艦隊司令達の説得だけというわけか。
「頑張って下さい」
「分かってるさ、俺だって死にたくない」
普通に艦隊戦をしたって運が悪ければ死ぬが、まあそれを言ったら何も出来ない。
死なない様に、可能な限り対策をするくらいしか、俺に出来る事はない。
ともあれ、俺は第八艦隊の旗艦と通信をつなぐよう通信士に頼む。
『む? どうかしたかね?』
「申し訳ありませんドーソン司令!
司令ならば現状のままでも勝利をもぎ取る事も容易いかと思われますが。
やはり、犠牲がどうしても多くなってしまうかと思い、司令の負担を少しでも軽く出来ればと通信いたしました」
少し強引だが、時間がないという事もある。
立てる所は立てているつもりだが、やはり気に障る可能性はあった。
だが、ドーソン指令は少しひげを弄んでから言った。
『言ってみるといい』
これは、今までの俺の功績からとドーソンに対しおべんちゃらを言ってきたおかげであろう。
ただ、当然ながら信用しているという顔つきではない。
彼が不要と判断すればそこまでだ、あくまで第一関門突破といった所か。
「感謝いたします!
今、前回の進言の折使わせていただく許可を得たチャフによって時間を稼いでおりますが、10分は持たないでしょう。
数の上では現状不利でありますので、奇襲の選択もありますが……。
やはり、一番良いのは数の上でも優位を取る事かと」
『うむ』
「現状、こちらが数で上回るには第十、十二の連合艦隊と合流するのが一番早いでしょう」
『それは……すでに壊滅させられているのではないか?』
「いいえ、同盟の情報網に掛からず連合艦隊規模の艦隊が出てこれる場所はイゼルローン回廊にはありません」
『ならばどこから……』
ドーソンが少し考え込んだ。
チャンスだ、おだて上げつつ会話を強引に誘導する。
本来はそんな事を思っていなくても、俺がドーソン指令ならこう思うと思っていたと印象付ければいい。
「そうです、指令が今考えられた通り。フェザーンは自治領と言っていますが帝国には違いありません!
そして、フェザーン回廊の同盟側出口付近から通れるギリギリを迂回すればこちらまで来れる」
『なっ! フェザーンの奴ら同盟であれだけいい顔をしておいて、裏で帝国と繋がっているのか!』
「はい、ですのでイゼルローンの方向に向かった第十、十二艦隊は無事だと思います」
『皆までいうな、クブルスリーと図って合流を急ごう!』
「は、こちらも小手先ですが少しでも帝国軍の足止めをしてみます」
『わかった、艦隊は動かせないがやってみろ』
「感謝します!」
上手くいった、やはり彼はおだてに弱い。
しかも、俺は彼の佞臣の中では飛びぬけて成果を上げている。
何より、俺のおべんちゃらは結果がきっちりついてくる事は何度かの成果で理解してくれているだろう。
他の部下らが色々言っても俺のほうを優先してくれる可能性は高い。
まあ、向こうが何を言っても勝利と昇進のためならプライドなんて投げ捨てる覚悟はできている。
暫くドーソンは問題ないだろう。
当然今最大の懸念は4万5千という大艦隊の足止め及び間引き。
まあ、間引きのほうは正直難しいだろうが。
こちらが合流を果たすまでは足止め出来るようにしなければならない。
そのための許可ももらったことだしな。
「さあヤン・ウェンリー参謀。作戦会議といこうか」
「はぁ……」
心底嫌そうな顔をするヤンだが、生き残るために彼も作戦を提案せざるを得ないだろう。
彼の作戦は、作戦内容の良し悪しも関係なく自分達だけは勝利して見せる。
つまり与えられた条件下での勝利をひねり出す事に特化している。
そして一番のポイントは見たわけでもないのに相手の動きを予想してピンポイントな罠を張れる点だ。
作戦能力と心理学だけでは計り知れない天才の機微でもあるのかもしれん。
ともあれ、俺はそんなヤンを参謀に抱えている、まあ油断するのは不味いが。
彼は作戦能力は神がかり的なのだが、個人攻撃等の作戦外の事に関しては途端に雑魚化する。
同じ様に自分の私生活や移動時等の時も作戦を練って行動すればそうはならないだろうと思われるのだが。
オンとオフの差が激しいのかもしれない。
「私の考える事はほぼ准将にもわかると思うのですが」
「いや、作戦能力では君のほうが上だし、作戦投入タイミングでも私は一歩譲るよ」
「そうでしょうか……。
ともあれ、今回は正直一杯食わされました。
フェザーン側を通行するという事はあまり意識していませんでしたから」
「まあ、普段ならそうなんだろうが……」
恐らく、今回のことは俺のせいが半分以上関係しているんだろうな……。
フェザーンをつつきすぎた。
放置しておくのも不味いから、後悔はしていないが。
結果として方針を変更してでも俺を追い込むつもりなんだろう。
「私は彼らには少し恨まれてるからな」
「恨まれている?」
「地球教とフェザーン資本の排除のために色々やったから」
「……は?」
俺はおおよその範囲で、自分の事を話した。
転生の事や薔薇の蕾等を除外して話はしたが新興宗教起しに関わっている話はした。
それを聞いて、驚きから呆れに変わっていくヤンの表情はなかなか見ものではあった。
「荒唐無稽と言っていいレベルですが、漫画王の話は聞いた事があります。
まさか英雄と漫画王が同一人物だったとは……」
「ついでに言うと十字教の顧問もしていたりするわけだ」
「聖者の話は聞いたことがありますね、確か回帰教のほうにも影響力があるとか?」
「そういうことだな。経済と宗教からフェザーンと地球教を締め出す事ができないかと考えてね」
「つまり……」
「帝国軍に関してはともかく、フェザーン回廊を抜けてきたのは俺に対する嫌がらせの可能性がある」
「何ですかそれは……」
ヤンが頭を抱えてへたり込む。
恐らくは色々と検討を繰り返しているのだろう。
彼は与えられた情報の精査に関しては飛び抜けている、まして命がかかっているとなれば手を抜かないだろう。
「わかりました。貴方がどれくらい飛び抜けた英雄なのか。
つまり、私は英雄譚の目撃者として選ばれたという事ですね」
「え?」
「だって、既にそれだけの偉業を成し遂げているわけです。私にはとてもできませんよ」
君が俺の年になる頃には元帥閣下になって、既に死んでいるだろう……なんて言えないよな。
とはいえ、妙に納得されてしまった。
彼は確かに元々自分が英雄になるんじゃなくて、英雄を研究した本なんかを書いて暮らしたい人なんだっけか。
まだ自覚どころの話じゃないしな……エルファシルの英雄ではあるんだが。
「がむしゃらにやってきた事は認めるがね。ともあれ、今は何より生き残る事だ。
君の意見を聞かせてくれるね?」
「構いませんが、私の言う事は基本、昔の戦略戦術の再現にすぎませんよ?」
「それを応用してみせた事が何度もあると聞いている」
「……わかりました。可能な限り予想してみましょう」
ヤンの語る話そのものは、さほど逸脱した戦術ではなかった、しかし確かに上手く行けばクリティカルにはまる。
そのためのタイミングが重要になってくるわけだが……こればっかりは、俺よりヤンのほうがいいと思う。
だが今の彼では引き受けてくれる気がしない。
さて、どうしたものだろうな……。
「ならば、不確定要素から潰していこう」
「不確定要素ですか?」
「そうだ、相手側の動き、一点張りするには相手の事を知らなさすぎる」
「確かに」
「だが、理詰めで考えればこのやり方がハマる可能性は高い。実行はするつもりだ」
「はい」
「問題は失敗した時の保険だな。どういう物がある?」
「そうですね。失敗の仕方にもよるかと」
「ならそれらを今のうちに確認していく。発動がギリギリになるわけにはいかないから手早くするしかないがな」
「はぁ……わかりまた」
そう、俺が打てる手としてはヤンの考え方を出来る限り知る事だ。
いざとなれば手助けしてもらえる可能性もあるが、追い詰められない限りやってくれない可能性がある。
ならば先に聞けるだけの事を聞いておく。
それしかない。
「そろそろ時間が迫ってきてます。ブリッジへ戻ってください」
「わかった」
ある程度の不確定要素について話し合いをした結果。
先ずは足止めの仕方を人ひねりするという事で落ち着いた。
4万5千相手だ、まともな方法で止まるとは思えないしな。
ブリッジに戻って、早速俺は指示を出す。
と言っても先に言っていた作戦の追認に近いが。
足止め、今出来ることはそれだけだし、それ以上やれば艦隊に大規模な被害が出るだろう。
「チャフの状況はどうだ?」
「はっ、予想通り相手のうち先行している1万が到達しつつあります」
「リスクはあがるが、もう少し時間を置く、艦隊は前方に向けて全速で突破する事になる」
「突破ですか?」
エマーソン艦長が少しばかり考え込む。
前方にいるのは5千のエルファシル占領軍。
後方から1万の艦隊、そのさらに後方から3万というのが現在の状況だ。
このままではどのみち潰される以上、どうにか逃走するしかない。
しかし、前後が挟まれている以上、迂回するよりも敵艦隊に突っ込んだほうがいい事は明白。
クブルスリー中将はそう判断するだろう。
早ければ殲滅してそのまま逃走という手も取れたが、今ではギリギリになりかねない。
恐らく、相手艦隊に並行突撃をしかけ敵味方入り乱れた状態に持ち込んでそのまま逃走するほうが成功率が高い。
バカバカしいが、混戦を一事でも作り出せば、敵も攻撃の手が鈍るだろうという予想で判断しているのは事実だ。
『第七、八艦隊は前方エルファシル占領軍を突破し離脱、その後第十、十二艦隊と合流し反撃に出る。
陣形をあえて作らずそのまま行く! 艦隊突撃ッ!!』
クブルスリー中将の号令に合わせ、ドーソンも同様の司令を出す。
現状では最善手ではあるが、このままでは追いつかれる危険もある。
そろそろか。
「敵艦隊、チャフ圏内に到達しました!」
「もう少し待て。アイドリング状態を維持しろ」
「はっ!」
チリチリする。
相手がこちらの思う通りに動いてくれない事にはこの作戦は外れる。
そうすると、俺たちにも相応の被害が出るだろう。
万単位下手したら十万単位の人間の命を握っている事実が胃に直撃している。
「敵艦隊先頭集団がチャフ圏内を抜けつつあります」
「よし! 取り付け作業開始!」
「はっ! 取り付け開始します!」
先程のコンテナの中にはチャフともう一つ先に放出していたものがある。
それは、前回使った簡易砲台。
しかし今回は更に悪辣なものを用意した。
構造は何ら難しいものじゃない。
前回のステルス砲台にもう一つだけギミックを付けただけだ。
それは。
射出式のワイヤーとアンカーフックがついているというだけだ。
「1万の簡易砲台のうち8728が敵艦隊に取り付く事に成功しました!」
「おおよそ成功だな。後は、可能な限り撃ちまくれ!」
「はい! 射撃開始!」
姿勢制御バーニアで帝国艦隊に向けもともと動いていた砲台だがチャフによってその存在をごまかされていた。
帝国艦隊は迂回することでこちらに逃げられるのを警戒したため、あえて突っ込んできた。
その交差に合わせて、アンカーフックを敵艦に引っ掛け、巻き上げて固定。
敵艦から砲撃をする砲台の完成だ。
可能ならエネルギーも敵艦から供給してやりたかったが、流石にそこまで複雑な機構をつけていたら巨大化してしまうし値段が跳ね上がる。
単に、敵艦に取り付いて砲撃するだけの単純なものだが、それでも敵艦隊の混乱は必至だ。
「敵艦隊、簡易砲台の攻撃で混乱。進撃止まりました!」
「よし!」
「こりゃ極悪ですね……」
そう、こっちの砲台が勝手に撃っただけだが、それまでチャフでセンサーをごまかされていた彼らは味方から撃たれたと思う。
結果として、1万の先行艦隊は味方同士で乱戦に入ってしまった。
ミュッケンベルガーが放置しているはずもないので直に鎮圧されるだろうが、それでも最低10分、長ければ30分は時間を稼げるだろう。
それだけあれば、前方の艦隊を突破するなど容易いはずだ。
「敵、後方の艦隊が前方の艦隊に向け攻撃を開始しました!」
「はっ?」
「どうやら敵は前方の艦隊に損害を与えても追撃を優先する気でいるようです」
「だが、そんな事をしても前方の艦隊が止まっているんだこちらに追いつくのは難しいだろう?」
「恐らく、今の攻撃で空いた空間に、高速艦だけで突っ込んで来るのでは?」
なっ、無茶苦茶だ。
味方艦を自分で撃って航路の確保をするなんて……。
まあ、俺も無茶なことをして足止めをしたんだから人の事なんて言えないが。
ならば……。
「残った簡易砲の全てで、後続艦隊を攻撃しろ!」
「了解!」
簡易砲で後続艦隊への攻撃を開始したが、実際に敵艦を沈めるのが目的ではない。
数隻くらいは沈めたとは思うが、実際は再度の混乱を狙っての事だった。
しかし……。
「突っ込んできただと!?」
被害を度返しするやり方だ。
ここまで無茶をするのはつまり、相手はこちらが脱出した時点で負けだと思っているという事か。
もっとも、これだけやっても追いつけるかと言われれば追いつけないと答えるくらいの距離ではある。
前衛が追いついてこそ何とか追いつける距離だったが、前衛は大混乱の状態だ後衛が前衛に追いついている間にも距離は離れている。
ただ、ここまで無茶をやらかした敵が更なる無茶をしないなんて楽観はできない。
だがヤンは違った、少しだけ唇の端をつりあげている。
それはつまり、今の状況が彼の予想の範囲内というか、意図したものだったということだ。
「ナカムラ准将、おめでとうございます」
「……ああ」
ヤンからの祝辞。
そう、ここから正に急展開であった。
隊列を乱すほどの速度重視の帝国艦隊に対し、第十、十二艦隊が側面から急襲する。
犠牲を覚悟でこちらに突進を進めていたミュッケンベルガー艦隊は対処等出来るはずもなく大打撃を被った。
そして、エルファシル占領軍はほぼ壊滅したため、第七、八艦隊もゆっくり回頭して反撃に移る。
どうしてこうなったか、はっきり言えば俺は今一理解していない。
他の作戦を練ったのはヤンと俺だが第十、十二艦隊の動きは理解していなかった。
てっきりまだ、イゼルローン方面にいるものとばかり思っていた。
だがヤンは第十、十二艦隊がどこにいるのか把握していたのだろう。
その上で、敵主力が的になるように第七、八艦隊を動かした。
俺は知ったかぶってヤンに合わせるのが限界だった……。
確かに今のヤンは敵側の心理を全ては理解してはいないだろう。
しかし、味方の心理は理解しているのだろう、それぞれの司令官の心理を読んで動きに合わせて見せた。
ヤンが疎ましがられるのも理解できる話である。
彼に任せると何やっても手のひらから出られない、お釈迦様の手の中の悟空状態だ。
とはいえ、俺はそういったことは気にしない。
結果さえついてくればいい。
「さあ、今なら手柄を上げ放題だ! 踏みつぶせ!」
「ファイヤー!」
景気のいい事を言って誤魔化す。
だがこれで、相応に評価を受ける事が出来るだろう事は間違いない。
ドーソンにいくつか譲る必要はあるが、その分推薦もしてくれるだろう。
結局ミュッケンベルガー艦隊は半壊になって逃げだした。
追撃は帝国本星からの援軍がイゼルローン要塞に到達したという事で流れたが、快勝と言っていい結果だろう。
第五次イゼルローン攻略戦に弾みがついてしまうと思いながらも、俺は一息ついた……。
あとがき
終盤少し展開が早すぎてついていけなかったかもしれません。
ヤンに関しては、正直どこまでチートにするのか迷いましたが世界最高の知恵袋としてこれくらいはやってもらおうと思いました。
実際予知じみたことを何度もしていますし、問題はないかと思います。
これでようやく、エルファシル奪還戦が終わりました。
まだ原作まではいかないですが、かなり弾みがついた事と思います。
因みに、第四次イゼルローン会戦は完全にすっぽかした格好になりますが、ジュージが田舎にいる間に終わっていたということになっております。
次回はまた何年か進む予定です(汗)
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