第12話『スーパーロボット大戦OGの世界へ』
=スーパーロボット大戦OGの世界=
地球は、地球連邦を樹立し地球統一政府を設立していた。
しかし、西暦から生まれ変わり190年あまりたっても、
宇宙進出をして2世紀あまりたち、スペースコロニーが立ち並んでも、
人々の生活は21世紀初頭とあまり変わりはしなかった。
それは過去、西暦時代に二つの隕石、メテオ1、メテオ2が地球に落下し、
未曾有の甚大なる被害をもたらしたからである。
二つの隕石は旧暦2012年、モスクワ及びニューヨークの二大強国へと落下した。
同時的に2大強国の二カ所の都市、首都が死滅、
落下した隕石はマグニチュード12の巨大地震を引き起こし、
また吹き上がった地殻が海まで到達、ヨーロッパ沿岸を巨大津波が襲った。
更に衝突の灰が地球を覆い長く寒い冬で食物連鎖が破綻、
世界中に飢餓嵐が吹き荒れ絶滅の危機にひんした。
だが人類は総力を挙げ絶滅の危機を脱した。
直ぐに開発進行された、
宇宙コロニーや月面プラントから食物の提供、
大気圏クリーニング作戦等により人類は復興の道を歩みはじめたのである。
そして、暦が変わって…時がながれ…21世紀の生活水準まで取り戻した時、
新西歴179年3つめの隕石が、南太平洋マークサス諸島沖の島へ落下した。
前二つの隕石とは違い小規模と落下速度が低下した為に、限定的な被害にとどまるものの、
このメテオ3は地球連邦調査団により、人工物であることがわかった。
しかも何者かの意図でもって地球に落とされたとの事も…
メテオ3は内部が他者に閲覧できる状態になっていて、人類にとって全く未知の物質と技術の情報がみる事ができた。
それらはEOTとよばれ、EOT機関及びEOT特別審議会により厳重に管理運営されるようになる。
ビアンソルダーク博士が内部データーより、
地球外知的生命体の機動兵器とおもわれる、有関節型機動兵器のデーターを発見、
一連の事より地球外知的生命体による侵略の危機を地球連邦政府議会にて示唆、
それを受け人型機動兵器、パーソナルトルーパーの開発計画が始まる。
地球連邦軍が実施する対異星人用人型機動兵器採用試験に対し、
マオ・インダストリー社が核融合ジュネレーターの小型化に成功、
OSにTC-OSを採用し、新西暦181年の評価試験に提出、見事PTとして正式採用される事になった。
だが予算度外視の仕様だった為mk1は試作機の3機のみ、
教導体用機やテスト機用等になり、
量産化試験機にはmk2の名前がつく事になる。
mk2も3機製造され、様々なテストケースをおこなった。
そして量産移行機、量産型ゲシュペンストmk2が開発された。ゲシュペンストmk2・Mともいう。
量産化に成功した連邦軍は、人型機動兵器、
パーソナルトルーパー、量産型ゲシュペンストmk2として大々的に発表、
軍事マニアの注目を浴び、同時期くらいに提供されたアーケードゲーム、
バーニングPTの人気に拍車をかけた形だった。
そして開発開始から7年後、時は新西暦186年。
人々は連邦政府の箝口令で、
まだ宇宙外的知的生命体の存在を知らない、
平和な時を過ごしていた…
いや直接被害をうけたのもいたが…秘匿されていた。
新西暦174年新造された外宇宙探査船ヒリュウ…
テスラ・ドライブを採用し外宇宙へとメテオ3が落着した時期とほぼ同じ新西暦179年に冥王星軌道へと到達したが…
悲劇が起こる。
未知なる機動兵器の襲来であった。後に呼称されたのがエアロゲイターの機動兵器、バグスであった。
艦体は中破し、クルーの大半を失う結果となり、
アステロイドベルトのイカロス基地までなんとか帰還する事ができた。
しかしこの宇宙外生命体による初襲撃を、政府発表では事故によるものと発表された。
また…
……
「到着っと」
マジンガーZの世界からの世界扉を消した。
この世界を目指した目的は…
核融合ジュネレーターの技術取得。
高性能な20mサイズ以下に搭載可能な核融合炉で、
主機問題を一気に解決に導こうと考えていた。
戦術機の動力源はバッテリーであり、
出力を確保するにはより容量を増やすだけしかない。
その点自機発電なら改良をしていけばいかようにもあがるだろう…
(さてさてここは…)
住宅街の真っ只中に出たらしい…
(あってるか情報収集しなきゃなぁ…それとも直接基地かな?)
少なくとも極東方面軍伊豆基地に目的の物があるのがわかっていた。
パーソナルトルーパーゲシュペンスト…
(うんじゃま…ん?)
市街地に入っていて街頭ニュースで…
『先日おきました幕張地区での大規模ガス爆発事故について、
コメンテーターの牧野早瀬さんにお越しいただきました』
『よろしくお願いします』
(まだ大規模ガス爆発ってことはDC宣言前か…)
まだ世界中にエアロゲイターの存在は秘匿されていた。
報道管制により、今街頭ニュースで流れたのが、
エアロゲイターの襲撃による被害であるものと流れてないからだ。
彼らは後にゲストと呼ばれる事になる…
今現在も世界各地で地球連邦軍とエアロゲイターは交戦を行っているが、
その事実は報道管制、機密等によって抑えこまれていた。
DC宣言により宇宙外知的生命体の存在が暴露されるまでは…
この後の時系列になるが、対宇宙外生命体に対して動きが鈍い地球連邦に対して、
独自の軍備を揃え宇宙外生命体に備えようとする強行派、
ビアンゾルダーク博士がトップに立つEOT機関が地球連邦に決別し、ディバインクルセイダーズと名称を変え、
全世界に宣言される。
だが今は雌伏の時であり…
かりそめの平和である。
だがそれもあがなち間違いでもないかもしれない。
人々の目が生き生きしている状態だったからだ。
リアルの日本と同じ、世界の何処かで戦争起こったり、
飢餓が発生しても直接被害がこなければ不安に思わない目だ。
そう、直接被害がくるかもしれないという事実をしらなければ…
(となると…リュウセイと出会うかな?)
リュウセイ…
OGでの主人公の一人、この時系列では幕張の襲撃をこなし、
まだ民間人の状態かスカウト受けた状態かははっきりとはしない。
スカウト受けたらとりあえず曹長待遇になってるだろう。
母親から遺伝した念動力という一種の超能力のおかげで、
イングラムに目をつけられスカウトされる流れである。
(さて…どっか無人なとこから幻影をかけて、
飛行だな…)
カオルは人混みを避けるように探し…
幻影をかけ飛行しはじめる…
出た場所に何となく見覚えあったので、
あたりをつけるとやはり京浜東北線が見えてきた。
あとは線路沿いに南下していき、富士の山か、熱海から伊豆半島に入れば、いきゃあなんとかなるかという気楽さ。
音速突破せずとも、1時間たらずで基地がみえた…
極東方面司令本部伊豆基地。
ここ伊豆基地では、先の説明にあったパーソナルトルーパーを、有し運用している基地でもある。
エアロゲイターに対してはパーソナルトルーパーが有効であり、数多くのバクズを藻屑とした。
なんにもない平地で多数にかこまれまない限りは、
地上に引きずり落とせばパーソナルトルーパーの勝ちでもあり、対抗できる兵器だ。
だが何故か導入数が少ない、
その為有している基地の部隊がエアロゲイターの侵攻に対し東西南北に駆け付ける形でもある。
もちろん地球連邦軍にはその他戦車や、飛行機も多数ある。
いや数からいえば主力である。
だが、対エアロゲイター戦にしてみれば、
戦闘機はともかく戦車は、
完全にパーソナルトルーパーが駆け付ける為の時間稼ぎにしかならない…
エアロゲイター側の重力制御と思える機動性能のおかげだ。
よってキルレシオが戦闘機であっても、
遠距離にあっては戦闘機が勝るものの、
近距離においこまれると、
1機に対して少隊が生き延びればまだまし…
という比率である。
その為対抗できる兵器であるパーソナルトルーパーを、
集中的に配備し運用する手段で、
対エアロゲイターの小規模的侵攻に現地対応していた…
その伊豆基地は厳重な警備に護られていた。
(ま、だろうな…)
周囲を高いフェンスで囲まれ、唯一陸側のGATEのところでは、
「IDと入場許可証」
と確認を求められ、
基地所属でない場合には、誰かのアテンドが求められていた。
だがカオルは人をやめている。
飛行したまま、建屋に着地、建屋と同化し構造材となって侵入した。
(格納庫、格納庫っと…)
構造材に同化し目指していると、
変なタルが台車に積まれ廊下に放置してあるのを見つけた。
(ん?なんだ?爆発物か?)
おかしい話である。
この時期には爆発事件等あれば基地施設損傷等で、
基地ステージでとりあがってもよいはず…
気になって実体化しみると…
(ヘリウム3と重水素の燃料タンクか…)
絶賛放置中…
しばらくしても誰も来ない…
(貰ってもばれなさそうだな…)
貴重な核融合炉燃料…誘惑にまけたようだ。
20分後…
「腹が下るなんて…」
整備員が戻ってきた。どうやらトイレだったようだ。
「あれ?台車は…?」
整備員は辺りをみたが、ない。
「誰か運んでくれたのかな?」
とりあえず仕事場へと向かうようだった…
カオルはその頃、
格納庫で機体を取得中であった。
量産型ゲシュペンストmk2、F-28、82式、71式、
レディバード等を取得…
F-28メッサー、イスルギ重工製の汎用戦闘機。世界中の各連邦軍基地に配備され現在の連邦主力戦闘機。
2次元推進偏向ノズル、大面積デルタ翼とカナードを備え対空、対地任務こなせるマルチロールファイター。
現場からは最新鋭の機体くれの不満があがってる。
(運動性改造しまくったなぁ…)
魔改造でボス戦でよけまくっていた…
火力はのぞめないものの、その脅威の回避力、だが多分光線級の良い的になるだけだろう…
71式バルトング…
14mありながら、36tとかなり軽量の戦車である。
2連装の主砲が特徴的で、前部履帯基部が左 右に別れ稼動するという独特の機能を持ち踏破性に優れた戦車。
といっても…味方に使えずやられキャラの印象であった。
82式戦車ガヴァメン…
全長10.1mで重量35.2t、密度的には重くなっている。
地球連邦軍の主力戦車である。
乗員は脅威の2名で運用ができる程であった。
ゲームでは未登場の戦車だ。
レディバードは地球連邦のPT積載可能な大型輸送機。
自重が80t近くあるPTを5機搭載可能な優秀な輸送機であった。
取得をおえ人気の無い箇所で世界扉を開き楔を打ち基地から離脱し…
……
「班長〜燃料タンク誰か運んできませんでした?」
「きてないぞ。さぼってないでさっさと取りにいけ!」
「かっしいなぁ…」
もう一度取りに行かされる整備員の姿が見えていた。
……
(ん?…)
主目的の核融合炉の技術情報は取得した。
だがこの世界にはまだ超技術がある。
外宇宙用エンジン、テスラドライブ…
そしてその小型化した15mクラス用のテスラドライブである。
(行こうかな…?)
どうしても約束の3日を過ぎる…
悩んでいたが…
(いくか)
決断すると空港を探しに東京方面へと向かう。
(ハワイからアイドネウス島へ多分でてるよなぁ…)
先程もあげたがDC宣言前の時期で戦争状態になってない。
の為民間路線での移動を考え一路東京方面…空港を探しにいく…
(お、羽田空港か)
東京の玄関口、東京国際空港…
(滑走路が7か?)
形状はかなりかわっているが間違いなく民間空港。
空港について入ってく…
(ハワイ…アイドネウス島…ん?あったあれか)
空港発着案内でハワイ行きの表示が見えた。
アイドネウス島の表示はみえてない。
ゲート番号を確かめ地図をもち外部から当該機への同化を試みる…
流石にチケットや出エリア審査等は無理であり…
環太平洋ハワイ航空KA023便、ボーイング211型に取り付き…
イスルギエア211型、新西暦180年に販売開始された、
中距離用600人クラスの旅客機、経済性を抑えたつくりだそうだ。
(この時代でも飛行機時間はやはりあんまり変わらないか…)
大気圏内での飛行の場合の音速突破による衝撃波問題が解決つかないのだろう…
スペースプレーンらしき機体も見えたが…全て長距離路線用らしく、
中距離短距離には見えてない。
経済問題として燃料推進費用の話になるだろうと推測し…
(じゃあ…おやすみぃ?)
ハワイに到着するまで寝はじめるが…
間違いだったのが後の祭であった…
……
着陸に気がついて空港に降りると…オタワ国際空港に降り立っていた…
(オタワって…カナダだよな?)
取り付いた機体が何故かオタワに…
確かめにいくと…
(経由便かぁぁ!)
インド→マニラ→羽田→ハワイ→オタワ→リスボン→と、
地球一周の旅をする格安航空会社であった。
……
ハワイ行きの便を探し折り返して…
6日目
マーケサズ諸島にあるアイドネウス島…
メテオ3が墜落した島にメテオ3の持つ情報、
通称EOTを研究する為の機関、
EOTIの本拠地が建てられていた。
(やっとついたぁぁぁ…)
カオルは散々迷いながらここアイドネウス島に到着した。
(予定時間よりかなりオーバーしたなぁ…)
ハワイからは出てなく、方向磁石だよりに南下しキリバス、クック諸島、から東進、元フランス領から独立し自治州になったマーケザス諸島国…
ここで高空探索し発展している島を見つけだしたわけだ…
ここまでまる40時間かかった。
予定では12時間とカオルは思っていた。
無謀である。
疲れをとりながらEOTIの研究施設にとりつく。
メテオ3先行調査団がそのまま移行し、新西暦180年に発足したこの機関は、
ビアン・ゾルダーグ博士主導の元、
巨大組織化してきた。
そして異星人の情報を研究していたが……
地球連邦政府上層部の、地球外脱出プランや、
地下人工冬眠施設等による延命を推進しようとする、
受け身的防衛政策をとる連邦政府に嫌気がさし、
独自抗戦路線で、軍事産業と結び付きを深め、
密かに対異星人用機動兵器アーマードモジュールを開発した。
惑星間航行用エンジン、テスラドライブの小型化に成功、
イスルギ重工製最新鋭戦闘機F-32を元に、
対エアロゲイター戦の空戦機動力増加を目標に開発された。
(これからの主力なんだよね…)
単純な構造の為生産性が高く、
今地下秘密施設には多数のリオンがあり、
取得しおえ…
(おんなじ機体だらけでどれが強化型だか…)
ついでにF-32を取得、
F-32シュヴェールト…
イスルギ重工製の汎航空戦闘機でF-28の次世代機。
ペイロードの点で優れ、ミサイルはウェポンベイに内装。
機動力は高いが…
(ゲームでは良い的だったな…)
改造しまくったF-28で撃ち落としてた…
艦船ドックへとすすみキラーホエールを取得、
DCの侵攻の主力となる潜水母艦であり、
海中を進むため奇襲攻撃にたけていた。
母艦内には20機近くのAMが搭載可能で、
カタパルト要らずのAM専用運用機といえよう…
人気のない場所にて世界扉の楔を打ち込み、世界を渡る。
後書き
全体修正中の、新規の話になります。
もとはガンダムの世界ですっ飛ばした部分に、
なるんですよね…
とりあえず初OGトリップって事で、
説明がほぼ占める形になってしまいました。
初回はご了承ください。
カオルはじめての置き引きです。
運んでいた整備員の方の運命はいかに??
H24年12月改稿
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m