第21話『エロカオル暴走中』
2001年5月30日
訓練生達は総合戦闘技術評価演習合格でもって、
戦術機を操縦する資格ありとして改めて適性検査をへて先へと進む。
適性検査は入隊時と二回目だが落とされると衛士への道が閉ざされ、
この最終関門をすぎると…
模擬教習課程、実機教習課程に進み、
約半年後には訓練を強制的に卒業し実戦配備の道へと進む。
カオルが盗撮いや盗録しようとしている207訓練小隊は、
A-01人員補充の為の訓練小隊であり、00ユニット素体候補の一面も、もっていた。
もっともカオルに秘密が洩れた以上、A-01の素体候補としての意味はなくなるが…
で、今回模擬教習課程にすすんできたのが207A分隊、
総戦技演習に落ちたのが207B分隊であり、
B分隊は11月に再試験し落ちたらやはり衛士への道が絶たれる事になる。
カオルは徹夜でもって207A訓練分隊の盗録体制を整えていて……
(よっし、これで勝つる!!)
徹夜の作業で鯖の内部に映像保存用の専用スペースを確保していた。
勿論訓練生用衛士強化装備を録画する為に…
つまり一晩あけてもまだカオルは暴走している。
そんな時内線が鳴り…
「こちら、B55のカオルです」
『少佐ですね、ピアティフです。シミュレーターの時間が変更なりました。
準備よろしくとの副司令からの伝言です』
「へ?…えっと…何時に…?」
『9:00からです』
(なぬ〜〜)
「あ、わかりました。では準備しますので…」
(やっばい…OS書き換えてね〜よ!!あと30分!!)
肝心の作業を行ってなかった。
カオルは辺りをみまわし、2号が既に移動しているのを確認すると、
「1号B21にいってくる!」
飛んでいくカオル。
== B21シミュレータールーム ==
(たく、なんでこんな時に1台エレベーター点検してるんだよ…あと20分か…)
2号以外誰もいない。
オペレーターブースにいき早速同化し作業をすすめ…
……
作業を終わらすと…
「あら?カオルさんいらしてたんですか?」
「あ、まりもさん、OSの書き換え等でね…2号!」
よばれてきた2号。
「で…こいつがシミュレーター専用に、
メンテ及びアシストする、コバッタの2号」
[よろしくお願いします。神宮司まりもさん]
「え?えっと…よろしくね…
あのカオルさん、OSの書き換えって?」
「副司令から聞いてません?」
「はい、まったく」
「あ〜…自分の作ったOSが入ってます。
今はA-01用にOS入っていますね。
キャンセルや即応性の向上などがこのOSのうりです」
「はぁ…でもなんで訓練生に?」
「あ…そこまで…聞かなかったのですが、
多分次世代へと広める為なのでは?」
「…後で夕呼に聞いてみるか…
まったく…時間変更も急だったし…
少しお願いが…訓練生くる前に試乗してみても…?」
「あ〜どうぞどうぞ、
訓練生来たら待機してるように伝えますので」
(うっし!観察できる)
2号にCPを任せて…勿論、コンピューターを介せば、
合成音ができるようには向上させている。
その間に副司令に内線を…
『もしもし?』
「副司令、カオルです」
『ああ、なに?』
「訓練生に自分のOSいれた訳を、
どう説明すれば…よろしいのですか?」
『彼女らはそのままA-01にあがってくるから〜なんだけど、
そうねぇ…新OSの第一期生として、実証部隊に選ばれてるにしてちょうだい。
このまま、次期訓練生にも新OSになるから。
……お披露目もすべきかしらね』
「了解です」
『後は?』
「ないですね〜ありがとうございました」
『そ、じゃあね』
電話が終わったあと…
期待して待ちかまえてるカオル…
更衣室の扉が開く音がする。
(お、きたきた)
訓練生が集まってきたので、そっちの方に近寄った。
「集合!!」
(まだみんな、赤面してるなぁ〜)
カオルの前に整列する訓練生達。
向かって左から小隊長の涼宮 茜訓練生。
カオルは盗録対象のプロフィール等を真剣に調べあげ、
部外秘の医療検査記録等ハッキングして、あわやストーカー化になりそうな不断の努力をしたので、
それも交えて紹介しよう。
【すずみやあかね】と読む。
誕生日10月20日の16歳、身長156.4cm、
体重3月測定時45.9kgスリーサイズB84.0cmW56.5cmH81.5cm、
Dカップ血液型A型。
姉にA-01の遥をもつ。処女。
左から2番目には柏木 晴子訓練生。
【かしわぎはるこ】とよむ。
誕生日10月10日の16歳、身長165.8cm、
体重3月測定時49.8kgスリーサイズB88.8cmW61.9cmH86.3cm、
Dカップ血液型0型。
短めの青系の髪、ボーイッシュ的な外見。
徴兵を控えた弟がいる。処女。
3番目の真ん中には築地 多恵訓練生。
【つきじたえ】と読む。
誕生日9月20日の16歳、身長158.2cm、
体重3月測定時48.5kgスリーサイズB92.9cmW54.2cmH85.0cm、
Gカップ血液型B型。
あどけない童顔だが絶対的な巨乳。
目がいかないといったら嘘であろう。処女。
百合属性ありで標的が同分隊の茜。
麻倉 美桜訓練生。
【あさくらみお】と読む。
誕生日11月15日の16歳、身長159.2cm、
体重3月測定時47.8kgスリーサイズB85.2cmW57.9cmH79.0cm、
Dカップ血液型AB型、処女。
長いさらっとした緑かかった髪が印象的…
だがその髪が左側の突起を上手く隠してはいた。
右側は横にそれていて…それはまたそそる。
高原 由希訓練生。
【たかはらゆき】と読む。
誕生日12月5日の16歳、身長160.1cm、
体重3月測定時46.2kgスリーサイズB77.9cmW59.1cmH78.5cm、
Bカップ血液型A型非処女。
短めの黄色っぽい髪であり、隊唯一の非処女、
15歳時の入隊前に経験ありと推測される。
とこのように外部にばれたら、
恥ずかしがって自殺しかねないデーターまで入手していた。
処女、非処女の検査してんの?と思うが、
それについては後述で説明しよう。
「ああ、そのままで良いよ。
と、自己紹介がまだだったね。俺は副司令直属の技術士官、渚カオル少佐だ」
(やっぱいやっぱい、絶対慣れないよ…
なにしろ目の前にバキュンで、バキュンバキュン。
それにバキュンだ!!!)
表明上なんとか平静を保とうとしている…が、
ファールカップをつけていて正解だろう…
ファールカップ男性用の格闘技につかう金的サポーターである。
本来とは別の意味で利用していた…紳士を装う為に…
ファールカップに当たって痛いが我慢の一時である。
「と、今君らの教官は、乗っているので変わりに俺がいるが…2号!!
こいつがここのシミュレータールーム専属でメンテ、アシストをする、
コバッタの2号だ」
[よろしくお願いします。207A分隊の皆さん]
「かっわいい〜」「よろしくね」「浮いてる」「分解したい…」「食べれ?」
(しっかり撮れよ〜)
「さて、君らには俺の作ったOSによる訓練生での第一期生となる。
まぁようするに訓練生での実証部隊となる訳だ」
[マスターいっても?]
説明途中なので頷くカオル。
「ところで、今までのOSについて座学などはあったか?」
「今日やる予定でしたが」
(あ、成る程ね…先にOSに触らせてからかにしたんか)
急な予定変更の理由を推測した。
「なら余計な知識はまだついてない…って事だな…
このOSの売りは硬直の除去と、即応性の向上だ」
「硬直の除去?」
「まぁようするに、今までのOSは長刀をふると、振り終わるまで別の行動ができないが、
このOSでは別の行動の介入ができる。
つまりだ、やばいと思ったら、
逃げるや、途中で止めてしまう等の行動ができる。
より人間らしくな」
一通りOSについて説明し終わると、
まりもさんの乗った筐体が動作停止しハッチが開いた。
「お、終わった模様だね」
「教官!!207A分隊集合完了してます!!」
「時間通りにはきてましたよ…どうでした?軍曹」
「少佐…このOSすごいですね!
これを訓練生達が?」
「ええ」
ー彼女らの行き先には既に実装されてます。
囁きに頷くまりも。
「彼女らには第一期生になるのと、簡単な違いは説明しました…
と……この後は?」
「今日は新人課程として、基本動作からいきたいと思ってます」
「では…俺は立ち会いで、今日はいますので」
「わかりました」
シミュレーター訓練が開始される。
(むふふ〜眼福眼福〜揺れる上下左右に揺れる〜)
彼女らはやっぱり可愛い。
現実世界でいえばAKBクラス以上かな?の評価である…
「それでは貴様ら、模擬教習課程にはいる。まずは動作教習課程A、歩行からだ―」
「軍曹ちょっといいですか?」
「はい?少佐」
スタンドマイクをかり…
「今回のシミュレーターでは新概念のGキャンセラーを搭載した動作で設定しいる。
が、作動させたままだと君らの強化装備にデーターが蓄積されない。
なので始めは作動設定にしてるが、直ぐにこちらでカットするからその点了解しててくれ」
「だそうだ。わかったか?!」
『『『『『はい!』』』』』
「少佐、私が乗った時には…」
「作動させるの忘れてた…すまんな」
「わかりました」
動作教習基本課程A、歩行及び右折左折等にすすみ、
動作教習基本課程B走行、及び戦術機動作全般。
動作教習応用課程C、動かない標的相手の発砲教習。
動作教習応用課程D、戦術機相手の実戦を想定したもの。
EFまで相手のレベルが上がっていき…
分隊全員が模擬訓練…戦闘訓練にあがってきて行われるが…
をへていく。
その後実機教習へと進む。
今回は動作教習基本課程A、歩行。
Gキャンセラー効果をカットしたのは…
(バキュンバキュンが揺れる?)
より揺れるようにの思惑であり…
カオルは至福の一時を過ごしていた。
もちろんキャンセル等は体験してもらって…
さて至福の一時入ったところで先程の処女、非処女について項目の補足だが…
処女検査項目ではなく、入隊時に性病や感染症検査項目で穴という穴を調べあげられる。
子宮ガン検診も行われ、その検査過程でついでに記載される。
万が一軍内部に感染症が広まったら目もあてられない。
浴場で移る可能性ある病としても、
性器ヘルペス…腰掛けやタオル共有等、
毛ジラミやトリコモナス等…サウナのタオル。
あとはO-157や細菌性アメーバー、赤痢等も上げられ、クリプトスポジウム症等…
ようは人材が集団で使えなくなる可能性を軍は排除すべく、
人権そっちのけといってもよいだろう。
薬で一発で治る病でなら軍行動に支障はきたさない…
が、O-157やノロウイルス等薬でも行動不能に陥る伝染病は多数あり必要な検査といえよう。
ましてやBETA恭順派という『BETAは神である。神に全てを捧げよ』等狂った思想組織や、
戦争難民の解放を目指したRFA難民解放戦線の武力行為で、
テロの標的での生物兵器として使われたら…
間違いなくその当日には基地が無力化し絶好の強襲機会となるだろう…
その為の必要な身体検査項目であった。
リアルでは特に列車内嘔吐はテロ行為同様であり、
嘔吐物からのノロウイルス感染が大流行しているからわかるであろう。
またトイレで吐くのもテロ行為である。
嘔吐物が全て水の中に入るだろうか?否であろう。
特に居酒屋のトイレなんかは…
なのでノロウイルス感染者は自身の体調が良くなった後、3週間程は保菌者のままであり、
会社を休めとは言えないが外で飲まないでほしい…
飲んでも吐くほど飲まないでほしい…
そうすれば大流行はそれ程しないだろう…
冬に大流行する原因の一つに飲み過ぎ嘔吐があると言えよう…
さて教習は、基本課程Bに進んで中程で時間になり終了する。
訓練を終了し整列して別れの号令がかかる。
勿論2号を観察の為、側にいかせたのはお約束。
(さてと、どんな映像が…グフフ)
……
訓練生達が解散をうけ、シミュレータールームにはまりもさんと二人きりに…
「カオルさん」
「ああ、何?」
「新OSありがとうございました。
………これで訓練生達が戦場にいっても、死なずにすみそうです」
突如としての話にカオルは口出せなかった…
「わたしの教え子達は、沢山いましたが…
その半分以上がもうこの世にいません…
……私達教官は、
行き先についてはわかりません。
……が、訃報は入ってきます。
……あんなに成績のよかった子、
……お茶目で可愛い子、
……少し…どじだった子、
…また、訓練生同士で相思相愛になった子、
…沢山…いました……
今では…、なんとか…堪え…てます……
…ですが…心苦しいのは、変わ…りありません…
けど、この新OSで、やっと……やっと…………
その…苦しさ…は…終わりそうです……
本当に……ほん…とうに……本当に…ありがとうご…ざいます」
90度の礼をしながら涙が垂れている…
「……顔をあげて下さい……
ただ単に俺は、俺が思った通りに作っただけ。
これを実らせるのはあなた方、教官の仕事です。
だから…あなた方の仕事を、よろしくお願い致します。
また俺も、このOSだけで終わらすつもりはないので、
感謝は全て、BETA戦が終わって…地球からBETAがいなくなってからですね」
「はい…本当に…」
「そこまで、そこまで、きりないっすよ」
「わかりました」
「じゃあ、俺はB55にいくので」
手をひらひらさせながら…
「はい!!」
再び90度の礼…カオルが見えなくなるまで……
(…いきなりか…はぁ…ヘビーだな…)
ちょっとは反省していた…
(まさか、ただ単に硬直?なんだこの糞OSが!
で、作っただけ〜なんてあの場で言える雰囲気でもなかったし…
はぁ………やましい目的だったのが………
…まりもさん……泣いてたし……
あ〜クッソ!!
俺最低だ!!
クソクソクソ!!
クソクソクソクソクソクソ!!!!!)
== B55ハンガー ==
「1号!!今どれくらい増えてんだ?!6号製造状況!!
3号!!、整備担当だったよな?!状況しらせろ!!!」
[[[イエスマイロード]]][祝マスター復活♪祝]
[まずは僕から、作業進行度だよね?
水素系燃料の小型製造施設、小型充填装置の組立にはいってるよ]
[次に僕ね、一昨日の結果だけど、
股関節にかなりの負担がかかってたよ。
とりあえずは修理したけど……
僕らの意見としたら、
パーソナルトルーパー仕様に変えるのオススメする。
今持ってる中だとそれが1番かもね。
更に他関節も格闘するなら、変えるのオススメするよ]
「とりあえず製造はそのまま続行。
不知火の関節変更に関してデメリットは?」
[1この世界では製造不可、技術が追いついてない。
2関節部分が複雑になり重量が5%重くなる。
3メンテナンス費用はいいや…
以上なくらい〜]
「重くなるなら機動力は?」
[動力源を水素系にかえるなら、主機出力あまり気味計算だから問題点なしだよ〜]
「なら、変えるか…こっちでメンテ等も…な。
コマを流用すれば大丈夫かな?」
[うん。それで大丈夫だね]
「じゃあそれでよろしく、俺はコバッタ増産とプラント作るから」
[イエスマイロード]
「あ、こいつらの研究よろしく、特に歯と外殻」
と虚数空間にいれっぱなしの戦車級と要撃級……
やっぱり餌がないので死んでました…をとりだす…
(うん腐ってはないな)
[貰いまー]
………
カオル報告
コバッタ50号まで増やしました
コバッタ振り分け…
変更なし
寸劇風後書き
作者 「いやぁ…一時期はどうなるかと思ったが……助かったぁ…」
あ号 「……だな……このまま…エロカオルになり……R18に……いくかと…思ったぞ」
作者「流石、教え子思いのまりもちゃん」
あ号「……けど、彼女…食われる運命なんだよな…」
作者「…認めん、認めんぞぅ!!武ちゃん3週目がくるし、運命は変えてやる!!」
あ号「けど…何故…3週目だ??」
作者「ぐわ…今ここで聞くのか?おめぇ」
あ号「…うむ…説明できなければ…プロット変更させたる」
作者「あ〜まぁ…最初は二週目でも十分かなぁ〜と思ったんだけと、
二週目で夕呼先生を納得させる理由が
この物語上ないからなぁ…」
あ号「何故だ?」
作者「ほら、ゲームガイもたないしさ、教えるのは情報のみだし……」
あ号オルタプレイ中最初の辺り…
あ号「むぅ…確かに」
作者「だからそうなってくると、
元から00ユニット情報、XM3情報持つ、3週目しかありえねえんだわ…」
あ号「確かに」
作者「ま、そんなわけで、まりもちゃんをまもりぬき、
あ号本編ではプチリっとなる運命でよろしく」
あ号「……いやだ…オルタプレイで対策情報たててやる」
作者「ところで、あ号、それは反則」
あ号「どっちがだ!!」
PS 作者ぼやき
次回が難作でした…
ある事を納得させるのが、
スランプに陥ってましたが…
何とか通過できそうです。
H24年4月9日改稿
主に復活してからのすり合わせのみと、
少し変かな?と思った箇所のみですね。
H24年7月13日改稿
同じく介入部分削除
H25年1月再改稿
207A分隊のオリプロフ追加
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