第41話『次の日の作業』


2001年6月24日
昨日は遅かったのでまず処理全般を。
まず自重無しで集めた鉄くずや残骸を吐き出して処理にだした。
これにより生産が再開される事となる。

(さて昨日は色々やっちゃったから…
まだ入れてないんだよな…)
メタルマックスで取得した技術を鯖に入れ始める。

今回はモンスターや人類側戦車等が手に入った。

人類側はトレーダー達から入手したもので、

まずモンスターから…
大きく5系統、生物、機械化生物、機械、戦車…あと種族不明にわかれ、
機械と戦車は解説しなくとも大体わかると思うが、
ノアに占拠された破壊前のもの、大破壊後に生産された物が襲い掛かってくる。

機械化生物はノアの手で改造されたハイブリット。
またノア側に捕獲され改造された人間、エネミーミュータントも含まれる。
生物は突然変異種や人間、冷血党等も含まれる。

機械化生物にかんしては…
[生産できるわけないじゃん]
と切り捨てられ、元々取得してなかったので、多分これからも取得はしないだろう。

残るの戦車タイプのエネミーのデーターを…
現物をだし…
[こいつは?]

「デザートモンローとT99タンク、デスティゾンだね」
機械タイプは今回は取得してなかった。
OS部分は消去したの参考にはならない。
特筆すべきは…
「へぇ…この動力源みてみなよ」

[ガソリンでない?]

「エネルギーカプセルタイプか?」

[どっかで充電施設あるのかな?]

「かなり高出力のエンジンだけど…」

[系統が全く違う以上使えないね]

「せめて水素だったらな…じゃ解体で鉄屑行きに」

[了解]

解体処理に…OSも消した以上無用の長物となる。
「これで…82tと85tと99tの鉄屑と…あと何体あったかな?」

他にも回収してたがモンスター側のは使えなく鉄屑行きに…


一方人類側戦車技術の方は…
まず1番の技術は一人で操縦可能にしたCユニットである。

第二次世界大戦時あたりの戦車には4人から5人の操者が必要であった。

まずは車長…車の長として命令を出し指揮する立場。

次に砲手…砲搭を操り射手として砲撃する立場。

次に操縦手…戦車自体を操縦する立場。

次に装填手…砲身に弾を装填する立場。
砲手に敵標的に専念させる為に必要。

配置があるかは色々だが無線手…無線を操る立場で、車長に指揮を専念させる立場。
前方機銃手と兼ねていた。

それ以前には更に機関手等…エンジンを直接内部から扱っていた時代にあった配置。
も配置されていた。


そして現代戦車の2000年代…自動化は自動装填装置までであり、
3名の乗員、車長と操縦手、砲手がやはり必要である。

90式をみてもらえばわかるが、操縦手は運転に専念せざるえない。
ハンドルで方向転換、アクセル、ブレーキペダル、ギアがあり、
それだけで一杯なのは車をあやつる免許持っているドライバーならわかるだろう。
精々操れるのが固定機銃程度だ。
車体に傷つけたり人を跳ねたりしても気にしなければ、
他の事もできるだろう。
携帯操作したり、車内テレビ見たり等で事故るのは運転に専念してないからでもある。

砲手は砲手で砲搭の向きを回転させ、主砲の上下角を決め、
照準を合わせ攻撃し、
自動装填装置に命令して装填させる仕事に専念せざるえない。

車長は車長で、無線や車外警戒、照射用レーダー監視等を行わなければならない。
減らす事は可能だろうが砲手や操縦手の負担増加に繋がる。

現代戦車が一人で扱う場合…代表的なのが戦車ゲームでだが、コントローラーで行う場合、
右手で戦車の挙動、左手で砲搭の照準、
片目で照準、片目で車の進行を…
更に車外全体監視…等一人でやる事が許容オーバーする。

楽なテレビゲームの様に後方画面から照準がでるわけでもなく、
全て車内からである事を理解して欲しい。
車内ビューからだと結局はやる事全てがオーバーする。

照準覗いていて他車と衝突、障害物に当たるのが目にみえてるだろう。

の為車内ビューの場合、
3人で同室にいて3台の画面でやった方がオンラインゲームでは勝率は高くなる。
車外ビュー画面でも車外監視役に更に一人いた方が勝率は高いだろう。
相手戦車の照準を追っかけていて後ろから撃たれる事は結構あるだろう。


結局は仕事の分担が必要になる。
更にリアルでは戦地での駐機中の警備等が必要であり、
戦争を繰り返しているイスラエルのメルカパは、
他国が自動装填装置化で乗員が減ってる流れの逆行をとり、
4人体制を維持してて、戦車を守る為には4人が必要との戦訓がある。
少人数化には反対の流れであり、乗員保護の流れだ。

結局はやる仕事量が多く、一人では無理なのは理解してもらっただろう。

だがメタルマックス世界のCユニット…
プログラム的及び物理的に仕事を任せられ操縦できるという機能をもち、
例えば無線と運転手を任せられ、砲手に専念する事が可能、
または運転手に専念し砲手を任せる…
または全て中途にこなす、
またはその逆で全てを任し警戒させる事も可能になった。

ようは究極の自動化。
完全無人化したのはノア軍団になってしまって、
その一歩手前といってもよいだろう…

コンピューターで全ての仕事を操り、複雑な操作をする戦車をあやつるもの。
大破してしまったら戦車が動かなくなってしまう程であるが…

だが一人で戦車操るという点では、人員不足に喘ぐマブラヴオルタの世界では有能であろう。
次々とベテランになる前に死に行く世界では…

Cユニットを導入すれば戦死者が3人ないし4人から1人に減るのは確実だった。

[あと僕らでも動かせるようになるね]

「ああ、だよな」

全てがプログラム上で動作できる為でもある。

さて今回入手したCユニット技術は1種類、ウォズニアクSI。
200kgと軽くユニット自体も折り畳み収納可で場所をとらない。
いざという時に交換できるのが強みだろう。


次にエンジン。
ガソリン燃料の補給どうしてるの?との疑問もあったが、
ガソリンエンジンは完全に駆逐され、ノアの軍団に使われているのと同等、
エネルギーカプセルの燃料を使用するタイプのエンジンであった。

多分、量が嵩む戦車弾は有料だが燃料代はかからないのと、
ノアの軍団に使用されてるのを回収すればでも良いのだろう。
高燃費。だが使えない技術である。
オルタ4の世界での燃料供給の目処がたたない。
工場建設するノウハウがない以上、現状無用な技術といえた。

また他にも理由があり、今回取得したのはインクレディブル、チヨノフトリプルターボ、ビートルターボ2等…
出力も第二次世界大戦のティーガー重戦車の戦闘機動重量57tにも及ばず…
最高のがインクレディブルの30tであった。

あとは車体等は…
面白そうな先進的なのは無かった。
キャラバンからであり致し方ないだろう。
何処か見たことありそうなトラック、バス、戦車等であり…

ただバスやトラックが、トリプルやフォースエンジン化して、
馬力を上げていたのは面白い。
確かに燃料タンクが必要になくなり、ノンステップ等必要がない以上、
床下エンジンでいくらでも増設はできようが…

リアル世界では精々VIP用のセンチュリー程度。
片方のエンジンが銃撃受けて破壊されてもまだ動き逃走できる。
だが大量生産される現代では非効率であり、
一つのエンジンを極めた方が…なためダブルエンジンは主流ではない。
メタルマックスの世界はあるものをとことん利用するだから、
トリプルやフォースはありなのだろう。

その他パーツとしては面白いのがあった。
カラシンである。

車両に装着するタイプのホバーユニット。
(ま、何かしら使えるかな?)

陸上で足回りがかなり強化されたホバーユニットは珍しく…
データーに落とす。

(バースト系あればうれしかったけどな)
他の世界でもまず見てないがバースト砲、ほぼ同時に着弾する特殊な戦車砲だが、
メタルマックス世界のオリジナルであり取得はしたかった。

自走砲なら長距離射程の為ずらし射撃により、
同時着弾するToT機能、Time on Targetは可能となっていたが…

またスパルク砲もオリジナルであり…

(まっ…次回行くときか…)
鉄屑集めに時間とりすぎたから致し方ないだろう。

情報を鯖に入れた後マスドライバーの建設と、
チューリップがL5に着いたのでラグランジュ5コロニーの建設開始。

「ラグランジュってなんか呼び名がなぁ」

[別の名前つける?]

「そうだなぁ」

(東京24区だったよなぁ…ガンダムはサイドだったけどコロニー単位はバンチ…
帝国の呼び名通り、県区にするか?)

「宇宙地区、第5県1区だね。で中を丁目番地号と」

[了解〜]

(区画がみだれないなら丁目番地号はわかりやすいしな)
区画整理前の字番は本当に迷います。
海外でもそう…1315何々stと、ストリートの何番で終わってまさに涙目、
マップ覚えなきゃやってられません。

「組み上がって後は?」

[後は大気組成したのを持ち込むだね]

11号の説明だと土から成分変更で、空気を圧縮したチップを作るらしい。
ナデシコプラント由来テラフォーミング技術の一つ。

本来は月から建設資材をマスドライバーで打ち上げ、
大気は地球から輸送して充填するなので時間がかなりかかるらしいが、
チューリップにより工期が短縮可能。

(これで200万から1000万人分の土地は確保できるな…
けど内部のソフト面とかか…
人材から考えると帝国に相談してか?)
環境設備等ハード面はコバッタ達がやるとして、
ソフト面、国としての治安や国民の管理などについてはノウハウ不足であった。
ほぼそちらについては帝国に丸投げであろう…

== B55ハンガー ==

ハンガーにつき次の作業。

(え〜と…次がジオフロントと、ハンガーエリアか)

ハンガーエリア、中層のB3を増えた機体用に格納庫100機分に設定。

ジオフロント、牢屋をC3に移転し、
MP詰所をB2に設定。

(といっても…なれる要員がガンパレ組しかいないけど、男性諜報部員2名もつけておこう)
ついでに人事変更。

A4に操縦訓練施設、
A8から10、B8から10、C8から10、合計9区画を歩兵訓練所に。

(情報網はやっぱり必要だな…)
B2に更に衛星ハッキング施設を。

(ヤドカリ20機つけたらオモイカネ+ルリ嬢にまけないよな?)
人事でスカウト組の女性諜報部員3名もつけ…
施設に関しては終了。


6月24日午後3時

メタルマックスの世界からつれてきた民間人だが、
現時点では仕事についてもたかがしれているだろう。

学習等含めコバッタ達に一任する事になった。

(あとは…あ、まだやってないな…)
一通り行い、量産型ゲシュペンストmk2水素エンジン仕様が目についた。
さっそく同化し、

脛の前の外側に高周波ブレード、
外装式バルカンポット、
表面の塗装を金色に…

「よし、じゃあB-01仕様はこれでいこう」

[了解マスター]

「あと多目的作業挺も増やさないと、効率悪いか」
建設作業増進の為増産を命じる。

(そういえばA-01分の作ってなかったか?)
すっかり忘れてたが魔改造が2機、後は時間がなくドノーマル…
残り7機改造が必要であり、56時間は改造に必要…
(う…時間かかるか…)
合金Zからならまだ時間短縮はできる。

「11号」

[何?マスター]

「A-01分の不知火製造だけど」

[どういった仕様で?]

イッシー仕様機が目にはいる。

「とりあえずイッシー仕様機で装甲は合金Zまでだろ?」

[了解〜何機つくる?]

「今の人数+上がって来る人数分14機新造で良いな、整備マニュアルは?」

[はい]

「こっちからも、アドバイザーつけた方がいいかな」

[次のトリップ終わった頃には仕上がってる筈]

「それで行くか」

[新造するにあたって、ライセンス費用どうするの?]

「あ…」
流石にそこら辺はいざという時に不味いだろうと頭がよぎる。
商業的にも不払いだと…
現物改造なら好き勝手できようが…

[ひっかかるのが、頭部と、跳躍ユニット内部と、管制ユニット部分だけだろうけどね。
あとはデザイン?]

殆ど組み換えている。

「跳躍ユニットかえるか?」

[じゃあ頭部と管制ユニット部分、デザインだけかな?]

「頭部も変えるか?」

[デザインは無くなるかなぁ…管制ユニットのみ]

(ん〜〜〜…管制ユニットはなぁ)

戦術機では脱出装置も兼ね、機体が入らない場所での屋外作業ユニットを兼ねている。
またなんにしろ衛士強化装備とセットにもなっている。

「管制ユニットのみライセンスかな?
ちとモデルのイッシー仕様を弄るから…で、コピー作成だね」

魔改造不知火…仕様変更点

跳躍ユニット→反重力ユニットへ変更

頭部センサーユニット→外観に合うのがなく…ゲシュペンストの頭部

空力制御の問題になるが、
跳躍ユニットを反重力ユニットに変えたからそっちで方向制御になる。
問題点は飛行最高速度が600km/hレプシロ機並速度になってしまった事。
最高稼働時間が落ちてしまう事…
(追加セットが必要かな?)

「とりあえずライセンスの話してくる…
あとA-01の全員に乗って貰い、高評価なら作成かな?」

[了解マスター]


== 副司令執務室 ==

「副司令〜」

「いるわよ〜」

「失礼します」
入室するカオル。

「どうしたの?」

「えっとA-01用不知火を俺の所で魔改造不知火作って変えようかなぁ?
と思ってたんですが、ライセンスが…」

「あらそうねぇ…かなり高くつくわね」

「管制ユニットのみになりましたのでデザインは半々でひっかかるか微妙なラインです」
コバッタ作の仕様書をだす。

「殆ど新造じゃないの本当に管制ユニットのみなの?」

「はい」

「じゃあ、こっちで持つわよ。関係各所に連絡しておくから審査どうするの?」

「11号に任せますので何時でも」

「わかったわ」

「自分は以上っすね」

「ところで地上で何してるの?報告が上がってきてるんだけど」

「あ〜マスドライバーですよ」

「わかったわ。あと港湾設備もよね?」

「ですね。あと地上に宇宙戦艦の出入口も新たに作るつもりです」

「管理はよろしくね」

「了解です。自分からは以上です」

「ところで見たけどあの殺人ロボットを入れるの?」

「あ〜T-850を非殺傷設定で回らせようかなと。
あのジョン・コナー側についたシュワちゃんです」

「あの筋肉質のね…ところであれは実写映画なのよね?」

「ですね。俳優が演じてますよ」

「成る程ねぇ…落ち着いたらあなたの世界も見てみたいわね」

「いいっすよ。あ、自分の世界はナンパされやすいので…一応」

「平和ね…早く世界を取り戻さないとね」

「ですね」

「わたしからは以上よ」

「失礼しました」

カオルが退出すると霞が涙を流しながら入室してきた。
「あら?霞?何泣いてるの?」

「可哀相です」

単語過ぎて疑問に思うが、とりあえず泣いている霞をあやす副司令。

泣いていた原因はターミネータ―2のラスト…
熔鉱炉に溶けるシーンであった。

……

同時刻駐日アメリカ大使館では…

「馬鹿な!殆ど全滅だと?」

「うちの局員ならありえない。おたくの方じゃ?」

「まぁ…みていただければ」

ドアが開き部屋内へ入室すると…

ドラム缶につまった者が多数…いて、
他にも大事なところにタオルがかかったワンワンスタイルのオブジェになったもの多数。
一人ずつコンクリートの解体作業をしてる。

手の指隙間に向けドリルの刃が…
オブジェの諜報員は顔が青く…
ギャァァァ!
指にいったようだ…鮮血が混ざる。

入ってきた片方は見知った顔が居ないのかほっとしていた…

「ば…ばかな…これは…人間のする事か?」

「あとメッセージが付いてましたので…アメリカさんへ、破壊工作が多かったのでこういった形になりました。
同じ事してあげましょうか?
いやだったら引き上げて下さいね。
だそうです」

「ぐぬぬぬ」

「今、アメリカ国民としてコンクリート部分の解体作業て救助してますので…あちらで状きょー」

扉がしまる。

………

カオル報告

コバッタは623号まで増えました。

ヤドカリは今は115号まで増えました。

情報収集能力が増えた模様です。
各種衛星通信傍受解析しているようです。
各種生産再開されました。




寸劇風後書き

デデッデデデン デデッデデデン
チャララーラーララー チャラララーチャーチャチャー

石橋「あ、作者映画見てるの?」

作者「ターミネーター4ね」

石橋「ふ〜ん…あたしも見せて〜」

作者「ああ、いいよ」

……見終わりました…

作者「どうだ?」

石橋「…なんというか…心臓提供…か…」

作者「…まぁ…な…そういえば他のシリーズでも、毎回毎回居なくなるからなぁ…」

石橋「そうなの?」

作者「1は別として2は熔鉱炉に…3はパワーセルで相打ち」

石橋「なるほどね……」

作者「そういった意味では普通の小説とかと違うったら違うね…通常は生き残るか大人の事情の為とか…」

石橋「大人の事情?」

作者「キャストのスケジュールや、お金の問題、まぁ健康上の理由等もある。
あとはドラマ中に亡くなったりとかね…連続シリーズなんかは特に…
これじゃないけど、踊る大捜査線の、いかりや長介さんとかさ…2004年に亡くなって、シリーズの……と…ちゅう…でさ」

石橋「あら?作者どうしたの急に…」

やばいかいてたら…ほんに涙が…なくなった当時の事思いだして…
大好きだったんだよなぁ…
おじいちゃんににてて…

すんません…纏められそうにないので、後書きはこのへんで…

H24年4月14日改稿

とりあえず修正、
ここで、A-01用が水素エンジンに喚装して、
超合金Zが2機あとが合金Zの、
魔不知火と…

H25年2月再改稿



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