第80話『メデューシン及び鋼鉄の咆哮3の世界からの帰還 20010824』
西暦2001年8月25日深夜…
帰ってきて…バタンキューは定番らしい…
[マスター、またぶっ倒れてる…]
[次は誰呼ぶ?]
[出遅れてるのまりもちゃんだよね?]
[プロポーズされてるから、それまでに済まさないと…]
[とりあえずチャンスだよ]
[まずはまりもちゃん、次にイッシーけしかけて]
[ぼく、発情する眉薬呼吸系しかけてくる]
[さぁ…頑張るぞ!!]
[おー][おー]
[えっほえっほえっほえっほ]
[ほっしいよほっしいよ]
[マスターの赤ちゃんがぁ]
[絶対うます〜]
[かわいいなぁ]
コバッタ達に私室へ運ばれていくぐったり状態のカオル…
コバッタ達の行動原理が渚カオルの赤子を求めており、その計画が更に進行しようとしていた…
==まりもちゃん私室==
異世界軍エリア、ジオフロントエリアの女子寮に入居しているまりもちゃん。
セキュリティは万全にまもられている。
インターフォンがなり…
「は〜い、どうぞ〜」
とドアが開くと…
[失礼します〜]
「あら11号ちゃん。どうしたの?」
[まりもちゃん、マスターの事好きなんだよね?]
「え、ええ」
途端に赤面するまりもちゃん。
[今日決めないと、マスター持ってかれちゃうよ]
「え??どうして?」
[実はマスター、プロポーズされてて揺れ動いてるんだよ]
「ちょ…誰に?」
[殿下]
「殿下?」
[うん]
「…勝てないわねぇ」
[いや、マスター責任感あるから、食っちゃえば勝てるって]
「…え?なに?あなた達応援してくれるの?」
[うん!]
熟考するまりもちゃん…まつ11号…
「わかったわ…案内して」
[よっしゃぁ〜じゃあ案内するね〜]
案内する11号に続く覚悟を決めた表情のまりもちゃん。
……
カオルの部屋に入ってく…
[ごゆっくりぃぃ]
[どう?11号案内した?]
[うん。眉薬は?]
[ばっちし!]
[仕上げに…]
扉がセキュリティロック表示に変わる。
これで保安室からの遠隔操作のみに…
[赤ちゃんがぁ♪]
コバッタ達の楽園の夜はふける…
翌日2001年8月26日
爆睡状態のカオルだが、
ここまで仕込まれてはまりもちゃんと関係を持つのは予想通りであり、
朝方、石橋との関係を正直に告白すると、
部屋に突入してきたコバッタ11号から、
重婚の時限立法の話成立する見込みだから心配ないのを告げられ…
……
1時間後には戦艦ドックに向かっているカオルがいる。
救助した人々を出す為に向かっていた。
今回もかなりの人々を救出した。
メデューシンの世界から、
ノルデからの毒ガス攻撃の際に元民間人124名、
ガダマス島で軍楽隊員65名、
兵士20名、
後方支援要員121名、
看護婦18名、
安建から97名のカプセルイン。
鋼鉄の咆哮3の世界から、
アルティメイトストーム乗員7名、
と…合計が452名…
ガンパレ以来の3桁突入過去最多で、てんわやんわの事態におちいった。
とりあえず軍楽隊の方にはそのまま軍楽隊を構成してもらい、
兵士達にはコロニーのMPを…
内二人はビダンさんの生贄に…
元民間人の方々はコロニーに移住してもらい、
後方支援要員は適場に、
アルティメイトストーム乗員は幹部候補生に、
メデューシン看護婦達は女医資格試験に…
と大まかには割り振った。
また救助カプセルに入ったままの人々安建から97名の一般市民も後程コロニーだろう。
まだ碧皮病治療中、重体扱いと表示されている。
これで救助した人々については全員放出ができた。
鯖に技術を突っ込んだ後に、
ギュネイ・ガス准尉らがきたのでビダン博士への生贄に…
==ビダン博士執務室==
「失礼します〜」
「あら、いらっしゃい」
舌なめずりするビダン博士。
「特殊任務だけどC-01部隊に配置のうえ、隊長であるビダンさんに協力する事…いい?」
「は!」「了解しました!」
「じゃあ…あとよろしくお願いします」
「ええ…さて…まずは身体検査ね…全部……」
(これであと10人か?そういえば、
ヤマモトみてないなぁ…医務室か?)
==医務室==
医療カプセルには…想像とおり、多数のC-1隊員がおさまっている。
「…この人達の状況は?」
「あ、はい…その…ようはあれで…」
赤面する看護婦さん。パワハラでしょう。
「ああ、説明はいいよ…どういったサイクルで?」
「3日でなんとか出たら、すぐに翌日朝イン…ですね…
正直、このカプセルがなかったら死んでもおかしく無いです」
(ふむ…となると今のC-01隊員数でギリギリか)
容赦ないビダンさん。
「ん…わかった。ありがとう」
時間を見ると対応に追われて…
楔の位置登録のみとし、入力を開始。
PDの世界…まだ処理してなかった。
南ファーティリック大陸の原子力発電所近辺、
ダドリア海近くの山中、アクエリアス艦内。
メデューシンの世界…旧シン国ノルデ国境付近平原、安建。
New! 鋼鉄の咆哮3の世界…レーバティン首都、サモア諸島。
(まぁ…メデューシンの位置記録してもな…)
とふと思う。
あくまでも世界扉が開くのは、知っている時系列の中で移動。
ハサウェイが開き、ユニコーンが開かなかった理由でもある。
メデューシンで知ってる限りは行った時系列前後1年の間及び、
エピローグの5年後…
あと回想でかかれてたがメデューシン破壊時だけである。
それ以外の時間にはいけないかもしれない。
ひょっとしたら破壊時にもいけないかもしれない。
だが地球、太陽系とは別時間枠だと推測できよう。
更に他の世界に存在しない天体でもあるかもしれない。同時に太陽系がないだろう。
実際のところ直接別天体に地球から開けたのがメデューシン含め2例だけであるが、
別天体から新世界を開いてみるのも一興でもあろう…
スターシップオペレーターズは危険な箇所に開けた為に、
唯一安全な出発点候補ともいえた。
(テストで開くには影響ないのが前提にはなるかな…さて寝るか)
日本時間27日未明
==アメリカ情報局==
「例の戦術機はどうだ?」
「は!研究者からの報告によると、素材、材質、技術共々、
現在の工場設備では開発生産不能の結果がきてます」
「むぅ……」
ビダン合金製でなく合金Z製で送り、
パラジアムリアクター、核融合炉というオマケ付きだった。
一番見向いてほしかった2001式の水素エンジンは…
「唯一利用可能性があるのがOS…という事でしょうか…
研究者からの話では生産施設に秘密があるとか」
「やはり横浜を押さえなければか…」
「そうといえます」
「少々早いが計画進行させよ」
「は!!」
水素エンジンはスルーされた模様だった。
車両用の高性能エンジンだったんだが…
午前中
==B55ハンガー==
昨日は人員案内と楔だけだったので今日はいくつかの懸案及び技術面の処理をすすめる。
まずは道路整備許可がおりたので…
「11号、道路整備レイバー用意よろしくぅ」
[了解…そのまま?]
「ん?…あ、そうかディーゼルエンジンか…そっから考えなきゃなぁ」
まだ化石資源が豊富なパトレイバーの世界では、静音性と対レイバー戦闘がもとめられる機体こそはバッテリー駆動だが、
パワーが求められるヘビー級レイバーはディーゼルエンジンで駆動していた。
「バッテリー…いやこれからの事考えると水素エンジンがよいかな?」
[核融合炉に切り替わると、確かにこっちで生産中の水素が余る事になるしね〜]
「ディーゼルエンジンは論外として…バッテリーも微妙だよな」
バッテリーを主動力にするには電力が必要…つまり大規模施設とスタンドが必要、
水素エンジンを主動力にするには、スタンドや、補給施設さえ整えれば余る分が使える。
リアル2011年現在の水素エンジンはまだ窒素酸化物が発生する為、
もちろんガソリン車よりかは少ないが…の問題もある。
また燃料タンクの問題もある。
他には電気からのエネルギー生産率。
まだまだ発展途上の燃料であった。
だがパワードールで取得済みの水素関連技術でそのような問題もクリアしている。
エネルギー生産効率は自家太陽光発電を使って海水から触媒なしでの取得により、
クリーンエネルギーとして成立、
また水素エンジンに関して窒素酸化物も発生せず、高圧超低温燃料タンクがあり…
また長い間実績も積み重ねて信頼性も増していた。
なにしろ西暦2540年代つまりエネルギークライシスおこった21世紀から、
およそ500年程の培った技術である。
現状北海道の人工石油精製に頼りきっている帝国には、完全に水素に切り替わるなら朗報の技術であり、
また世界的にみても中東がBETAの占領下にある今、
海上施設によるサイクル燃料として水素技術が開発し利用が進んでいる中、
欲しい技術の一つであるのも明白だった。
「レイバーは水素エンジン中心に考えよう。コロニー内運用機のみバッテリー駆動で」
[了解〜。ただ…これからの事を考えると電力も必要だよ]
「そっか…発電所作っちゃう?」
[リニアいれるなら必要だね〜]
「ふむ…地上で作れるとしたら、核融合炉?」
[が正直燃費がいいかも…1000Gwクラスかな]
「それつくると、どのくらい燃料くう?」
[えっとね…高性能ジュネレーター技術あるから4000機分]
「たりね〜よ」
[もちろん、いきなり1000Gw必要でないし、9月には木星につく予定だから作っておくべきだよ]
「ふむ…わかった…じゃあつくっといてくれ…
で規模は?」
[100m100m40mあれば、足りるよ…あと制御室用地ね]
「資材エリアにつくる?」
[了解♪]
とりあえず中規模核融合炉発電所、
及び道路建設用レイバー改の作成がきまった。
さて…技術情報だが…
(とりあえずコンバチするには筐体が必要だよな。核融合炉は必須だろうし)
鯖に入れたアルティメイトストームのデーターを見ていた。
300m級の巨大砲艦ホバークラフトといってよい姿だがどうせだったら紀伊級や大和級や鋼鉄の咆哮2の船体をのせてみれば、
面白い事になりそうな…
(どちらにしろ長期的にはなるか…)
筐体だけ生産命令をだす。
(後は…)
陸鯨を取得しにメデューシンにいってきたが、
更にその上のスペックを持つ機体があったのが朗報だった。
陸鯨は、全翼280m全翼形状で、
340kmの低速飛行可、巡航800km。
400両の装甲戦闘車、2000名の人員内包。
ペイロード6000t…
戦車砲うけても航行にはびくともしない、メデューシン以上の防御力…
というふざけたスペックでしかも量産化されていたが、
それを上回るのがノルデ本国には存在していた。
飛龍…ハイスペック実験艦というべき師団侵攻艦だが、
ペイロード約1万tに目がいった。
全長317m全幅524m、
20発のエンジンでペイロード最大でも、
メデューシンの世界を一周できる代物。
(こいつをとりあえず水素エンジンで後程核融合炉の熱核ジェットでいいじゃね?)
水素ジェット、合金Z製に変更し生産注文をしとく…
「ん?ヤマモト」
ヤマモトがデスクにきてた。
「バーニィと呼べぇ!!」
「…バーニィ、どうかしたん?」
「カオル、久しぶりに外でれたよ」
「あははは…」
「新しい人がはいったから何とか回るよ…けど、ギュネイ大丈夫なんかな?とおもう」
「ギュネイが?」
「ああ、一日で精根尽き果てて、すぐに医療カプセル行き。
完全復活まちらしいね」
「…ふ〜ん」
「おれらは、まぁ回復でカプセルに入る事になるが、
半日強入ってればにおさまったからなぁ」
「ビダンさん…そんなに凄いんだ…」
「ああ、あの人本当に人間か?と思う位だよ。
おまけにさ、もう…あの人なしでは生きていけないよ。本当にさ」
ビダンさん、クレオパトラ並にレベルアップしました。
「まぁ…あとはローテ要員充実してもらえれば…かな?
ただし、戦闘参加はまだ厳しいものがあるね」
「か…わかったよバーニィ…今日は?」
「俺の番さ…さてお相手してくるよ」
「頑張ってね〜」
と、虚数空間からハンカチをだしてヤマモトを見送りました。
日付変わり際
[マスター…情報室に…]
「どっかで侵行気配か?」
[いや…もっと厄介なんだけど]
==情報室==
「で?」
[帝国内でクーデターの気配あり]
「はぁ?…何故に?」
[青年将校達による決起だね…で、CIAによる後押し]
「はぁ…何やってんだか。で、参加しそうなのは?」
[帝都守備連隊や、富士教導隊等]
「…人死にでるか?」
[間違いなくでるね]
「いつおこる?」
[検討した結果、アメリカ第7艦隊が日本近海にきてからが1番可能性が高いよ]
「具体的には?」
[約10日後]
「9月6日頃か…防げそうには?」
[もうないと思う。第1、潜入諜報員が足りなくてできないから…
あとさ…今この時点で逮捕等がおこると間違いなく]
「先走って、未統率のクーデターがおこるか」
[しかも、全員同時に逮捕等できればいいけど統率力をかいたら]
「下手したら民間人に被害がでるか…」
[だね。だから、クーデター起きる前提で対策とった方が被害は少ないと思うよ]
「そうだな…」
[そういった事だから未然には…あきらめてね]
「たく…対人情報戦や対人戦術考えなきゃいけないのか…
まぁ…なるべくなら捕縛考えたいな」
[捕縛でいくの?]
「ああ…そりゃそうだろ…後で利用価値もある。
となると…歩兵用、車両用、戦術機用、あと航空機用の無力化が必要だよな…
航空機等は飛び立てさせないしか…無力化できないなぁ」
[つまりパイロットが乗る前に破壊するね。歩兵に対しては?]
「トリモチとか、放水銃だろうね」
[暴徒対策と…車両には?]
「キャタピラやタイヤさえなんとかすりゃあ良いだろ。
瞬間接着剤なんかぶち込めば…」
[砲が残ってるよ]
「なんか詰めこめばいいんじゃ?
あ、ひっくり返すのも良いな…」
[確かに…戦術機は?]
「スタンスティック位しかないだろうな…ブレードだと爆発の恐れあるし、
トリモチや接着剤じゃ動き鈍らせるしかないだろうな」
[そこまで接近して無感知でスタンスティック打ち込める?
戦闘になるよ?]
「ん〜…M9のECSかなぁ」
[うん…それならいいかも…]
「M9を生産するか…装甲はビダン合金で変更で」
「うん」
「あとスタンスティックの先端に高周波ブレードつけて、
装甲の上からでもぶち込めるようにしよう」
[了解〜機数は?]
「生産制限的なのある?」
[燃料はペレットだからないよ…燃料補給が面倒だけど]
「じゃあ…潜入工作分か…100?…あと搭乗員の適性見繕っていて」
[イエス・マイ・ロード]
(ヤドカリは射撃タイプなのでほぼ有人になりそうだな。
隠密行動か…T-1000もっと仕入れておくべきだったな)
「あと、大至急開発部、ビダンさんらに無力化の武器、
さっきの要望でよろしく…でさ」
[ん?]
「平行世界でパラドックスがどうのって解決つかないかな?」
[……正直DNAで検査すればかな?]
「それか…」
[案としたら…だけどね…]
「膨大だね」
[そのとおり]
えっへんと胸そらす11号。
「でもなんとかしてくれるんだろ?」
[…軍属に関しては調査可能だね…民間はこの世界では正直お手上げ。帝国でも生存情報が錯綜しているのにさ…
コロニーに移動している難民は検査しちゃって登録してるけど]
「まぁ検索マッチできる事はうれしいよ…やってくれる?」
[イエス・マイ・ロード]
……
カオル報告
クーデター勃発確定みたいです。
M9生産中100機
下手したら総員ヤドカリ君…
発電所施設建築中
道路作業レイバーセット作成1機
寸劇風後書き
作者「ふ〜これなら大丈夫か…」
???「大丈夫じゃ無いわよぅぅ!!」
作者をぶっ倒して電気アンマ。
「チョ、グボォいで…ギャアアア」
イッシー「あたしのがんばりはどうなるのよぅぅ」
電気アンマの後離れて脇腹に強烈なトゥーキック 。
作者「………」
死亡中の様だ。
イッシー「このくそ作者!!」
顔面を踏みつけ……骨が砕け…
11号[まぁまぁ…落ち着いて]
イッシー「あん?!?!…だいたいあんた達もねぇ」
11号[けしかけなきゃ殿下にとられたよ?]
イッシー「?!?!殿下?!何それ?!」
11号[ほらこの話…]
イッシー「…うそ…」
11号[だから今度はイッシーの番だからね…頑張って]
イッシー「うん…」
11号[さて、第一部は終了です。
話をくっつけた回なのでご了承を]
=第二部=
作者「いよいよ対人戦か」
ナギ少尉「ねぇ、カオルのとこの諜報技術なら防げなかったの?」
作者「傍受はできるけど、妨害はできないね。
ましてや人と人との話合いとかさ」
ナギ少尉「なる…」
作者「それに血のつながりとかで、人間スパイになるだろ?そちらの副長みたくさ…」
ナギ少尉「…そうね…ねえ?なんで魔ゲシュを制限ある核融合炉から、パラジウムリアクターにかえないの?」
作者「燃料のペレットが貴重だし、投入作業が炉を露出してからだから…完全に面倒なんだよね」
ナギ少尉「どうせペレットは精製するんでしょ?」
作者「だろうね…けど連続稼動できるのと、
いちいち炉を開放交換するんじゃ…どっちとる?」
ナギ少尉「…連続稼動ね」
作者「ということです。実際向こうの軍では作戦時間考慮して、
ガスタービン機体がまだまだ活躍されるながれですよ」
ナギ少尉「高出力か、長稼働か?ね」
作者「あとはマニーかな」
H24年5月7日改稿
ギュネイが消えずにまた食われることとなりました。
ここでやっとノーチラスとトレー級陸上戦艦のフラグが立ちました。
H25年5月再改稿
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