第161話『敦煌ハイヴ攻防編1 敦煌ハイヴへ…進撃開始』
B55ハンガーデスクの上におかれた本は、コバッタ達によって読まれていた。
奇想天外兵器…という本である。
[ふ〜う…読み終わった]
[内容中々おもしろかったよね]
[けど開発成功しなかったのか…]
開けているページには第二次大戦当時に開発失敗した兵器、
パンジャンドラムの紹介がかかれていた。
1943年イギリスではある兵器が開発されていた。
第二次世界大戦当時、ドイツは連合軍に対する備えとして、
大西洋の壁と呼ばれる抵抗拠点となる分厚い銃座コンクリートトーチカ、
対戦車対人地雷原、対上陸阻害用機雷杭等などを構築していた。
それらを破壊する為に考えられた奇想天外兵器がパンジャンドラム…である。
構想上は自走する大型爆弾兵器、
ロケット推進で96kmで爆走し、2tの爆薬をもち、
自らコンクリートトーチカ等に突貫して爆発し、トーチカを無力化する…という構想でもって練られ、
開発実行されてく。
そして出来上がったのが1.83t炸薬入りの車軸に、
二つの高さ3mの車輪にロケットが9本ずつつけられた魔兵器パンジャンドラム。
早速実験となり上陸挺からイギリスの実験海岸にむけ、
爆音をあげながら発進する。
しかし…
ロケットの取り付け部の強度不足により浅瀬で擱座。
翌日、倍の36本のロケットを取り付けた姿で現したパンジャンドラム…
再び上陸挺から発進するもまたもや浅瀬で擱座。
その次は三輪にして更にロケット増やし実験するも…
ロケット点火せずに調べている内に水没。
ここで諦めないロイヤルネイビー魂。
四度目にはロケットを当初の4倍72本に増やし実験開始…
見事浅瀬を疾走し目標物へ到達するかとおもいきや…
砂浜上陸したところで方向を変え海に戻ってロケット暴発で爆散…
今度は誘導しようと考えケーブル式にして発進…
しばらくするとコースから外れたので軌道修正を試みるが、
ケーブルがプチプチに断線しており…失敗…
その後いくたびと実験し、
ロケット増やしたりケーブルを強化したり車輪を調整したり…
しかし失敗続き。
そして第二戦線となる5月1日発動予定の上陸に間に合わす為の最終期日…
時に1944年1月…
国家の威信がかかっていた超兵器パンジャンドラム…
最終評定試験が開かれた。
軍の高官、科学者、技術者達がみまもるなか…試験開始。
パンジャンドラムは発進し浅瀬から砂浜に上陸、
最高速度160kmをマークし、これは誰もが合格か?とおもいきや…
スポーンスポーン
車輪から外れてあさっての方向へ飛ぶロケット…
推進力が片寄ったためバランスを崩すパンジャンドラム。
小さな穴に片輪がはまり、方向を変え海へと再侵入…
更に方向を変え再度砂浜に上陸するも、穴にツッコミ大爆発。
ものの見事に計画は打ち切りになりました。
その後トーチカに対する有効な攻撃手段を持たずに連合軍の攻撃は開始され…
浜辺に到達し激しい銃撃の盾になっていたビギンズボートのバウランプが降ろされた途端に銃撃をくらい…
公式記録の記述は、タラップがおりた瞬間に先導の中隊は活動不能…
指揮官不在や任務遂行不能となった。
指揮をとる全ての士官下士官はほぼ死亡または負傷した。
部隊は生存と救出の為にもがいていた。
の記述の通り、壮絶な戦いに陥る事となる…
[僕らがつくったらどうなるのかな?]
[そうだね〜ここをこうしたら使えるんじゃ?]
[それだと巨大ゴリアテだよ]
これも奇想天外兵器にのってあった。
ゴリアテ…第二次大戦時にドイツで開発運用された、
遠隔自走破壊兵器である。
有線式のバッテリーまたはガソリン駆動の、
爆薬満載の80cmサイズの無限軌道車とおもえばいいだろうか…
コンセプトは安全にトーチカや戦車、陣地を遠隔操作で破壊する。
といった兵器であった。
元はフランスの工業デザイナーが試作してたのをドイツが発見、
それを研究開発して兵器となしたのが元となる。
当時は無線は高く使い捨ての為に有線式誘導になっていた。
最初は陣地にくる9kmで迫ってくる爆薬満載の小型兵器、
到達するまえに重火器にて、兵器の装甲を貫き爆破…
まぁ到達されたら恐いものだから、そりゃ集中して狙うだろう。
その内装甲とエンジン強化した改良型が投入。
こんどは有線の部分が徹底的に狙われた。
スコップ等でケーブルを切断する等の逸話もある。
結局多いに活躍できたのが、地雷原に突入し、
その爆薬自体で連鎖誘爆を引き起こす処理兵器としての使い道となった。
あと捕獲したアメリカ兵がリモコン戦車として遊んでいて爆発、
死者がでるという逸話もあった。
ドジというか爆弾を遊ぶな…
[あ〜それもいいかもね…
けどパンジャンドラムをなのれないよ]
[なら、こうして…]
さて、第二次世界大戦の奇天烈兵器達は、
BETA戦において、どう生まれ変わる事になるやら……
2001年12月20日午前中
「全員集合しました!!」
「おはよう。
これよりブリーフィングを始める。楽にしろ。
さていつもなら訓練日和…とだが、
現在異世界軍では敦煌ハイヴ攻略作戦に向け準備中なのは知っていると思う。
そこで当207訓練小隊も敦煌ハイヴ攻略戦に参加を決定した」
「教官!訓練小隊の我が隊がですか?」
「落ち着け。あくまでも参加であり、実戦の雰囲気を実感してもらう…
いわばお客さん扱いだ。
主戦力ではないから安心しろ…
今回の敦煌ハイヴ攻略戦に参加を決定した理由が、
訓練生卒業後の初実戦がオリジナルハイヴ攻略戦になる可能性が大だ。
なのでその前に経験をつんで貰うためにねじ込んだ。
さて…実戦参加に先立ちお前らに新型機が受領される」
映像が映し出され…
「異世界軍で標準配備されてる機種の魔不知火だ。
受領後ならし運転をかねて重慶基地に集結中の攻略艦隊までフェリーしてもらう。
攻略艦隊に機体をのせた後、攻略戦まで参加、
攻略後退避する艦に搭乗し離脱までが今回の実戦訓練になる」
……
H14敦煌ハイヴ…中国領甘粛省敦煌市に1994年に建てられ、
現在フェイズ規模は4。
来年にでもフェイズ5に成長しようとしているハイヴであった。
重慶基地からは約1500kmの距離に位置し、
敦煌ハイヴを抜けるとH1オリジナルハイヴが存在している。
H1オリジナルハイヴ攻略の為にはH14敦煌ハイヴを攻略または破壊しなければならなかった。
敦煌ハイヴの周囲には先にもあげたがH1中国領オリジナルハイヴの他にも、
H6ソ連領カザフスタン州のエキバストゥズハイヴ、フェイズ5規模。
H15ソ連領クラスノヤルスク地方のクラスノヤルスクハイヴ、フェイズ4規模。
H17ビルマ領のマンダレーハイヴ、フェイズ4規模。
H18モンゴル領のウランバートルハイヴ、フェイズ3規模と囲まれ、
5つのハイヴからの救援が予測はされる。
更に下手をしたらH13インド領マッディヤ・プラデーシュ州のポバールハイヴ、フェイズ5規模からの増援も可能性はある。
距離の関係は約2500kmの距離にあり、
時間が約3.5日と時間がかかるが、来る可能性も否定はできなかった。
各ハイヴとの距離関係は、
H1とは先にもあげたが1595km、ギリギリ作業群が敦煌ハイヴ周囲に来ない距離であり、
作業群自体は被っている。
H6とは1962km、H15とは1771km、H17とは2026kmであり、
H18とは1304kmと作業群が敦煌ハイヴを越してくる近さであった。
そして…今までのハイヴ攻略戦であったから必然的にあると思われる救援派遣…
予測規模としては、
フェイズ6規模がどれ程出してくるかが不明だが、100万以上は出せるだろう。
フェイズ5規模も不明だが、40万〜100万越えるあたりの可能性が…
二つのフェイズ4は30万以下、フェイズ3は15万は確定とすると、
敦煌ハイヴ救援に来るのが約300万の可能性がある。
到底捌ききれるものではない。
重慶ハイヴ戦の結果からだが、異世界軍の主力艦トレー級は密集師団強の集団に対し、
1艦あたり10分間で約2500匹を削減できる。
本来であればもう少し数を出してもよいが、
煙幕環境下にない光線級に撃破されにくい徹甲弾を選択の上での計算だ。
質量弾であり、破砕被害はさほどないが、ばらまきによる面制圧で圧倒させる。
都合よくいけば30隻相当で45万を1時間で削減できる計算だが、
集団が師団以下になってくると精密命中率の関係で効率が落ちてきて、
また散開した小集団…大隊規模等になると更に落ちる。
突撃級を阻止し続ける事できれば、
戦車級が最短射程ラインまで割り込むまでの平均時間は約80分、
また前回の様に艦隊を二つにわけ、交互に移動中に砲撃を行う事も可能ではある。
だが300万は捌ききる事ができない。
なので今回のハイヴ攻略戦の目的は、
占拠、誘引、大量殺害の3つと定められた。
作業群を蹴散らしながらハイヴを占拠、
H1からの救援が到達する52時間の内に、敦煌ハイヴに自爆装置を設置、
52時間から更に時間延長できるよう遅滞戦闘して、
誘引できる個体数を増やし、
そして敦煌拠点でマイクロ地爆を最大出力で発動させて大量に殺害する…
といった至ってシンプルな作戦であった…
……
20日午後
「ふわぁ…でっかいですね」
『ああ、おっきいな』
『これが陸上戦艦か…』
「武さんに言われた時にはびっくりしましたけど、
この艦隊に帯同なら安心できますね」
207の面々が横浜基地からはるばる約4000kmをフェリーして、機体を収容してく。
……
重慶基地に続々と敦煌ハイヴ攻略の為の部隊があつまってきた。
21日日付かわった辺りで発動予定の敦煌ハイヴ攻略の為に艦船では、
トレー級42隻、
フリーデン級36隻、
フリーデン級対空ミサイル換装艦6隻、
カーゴトレイン40隻が集結しつつあり、
またカーゴトレインはコスモクリーナーを搭載している。
搭載機等…対陸戦力機が、
モンスター改2個連隊規模、
スフィンクス10個師団規模、
2001式18個師団規模、
2001式重機関銃型2個師団規模、
対空戦力機がディフェンダー改1個師団規模、
有人機は、魔ゲシュペンテスト、魔不知火、魔撃震等を始めとした各部隊、
2001式2個師団、バルキリー大隊も参加し、勿論A-01も参加となる。
有人部隊はほとんどがトレインカーゴに搬入し、チューリップで基地で待機のながれだ。
またもう活躍する場がさすがにないとは思うが…
ボン太君、ターミネーターの歩兵部隊も伴っていた。
side〜???〜
『いやに丁寧ね〜』
「あ、さっきの着陸?」
『そうそう。なにかあったの?』
「うふふ…なんでもないわ」
???の左手はお腹をさすっている。
新しい命を…
『そう…トラブルかとおもったけど杞憂だったね』
「心配してありがと…さ、カーゴにおさめないと」
『わかったわ。あとでね』
個人通信が閉じられた。
もっとも丁寧に着陸しなくても、殆どこの機体は衝撃がこないのだが、
操縦にでてしまったようだ。
機体をハッチに歩行で乗り上げ、カーゴ内部のハンガーにおさめた。
???はこの後、先頭カーゴのチューリップで、コロニー経由、横浜基地へと帰還する。
side〜???end〜
……
「とりあえず集結は問題ないね」
[新造艦も問題なく集結中…作戦開始時刻には問題ないよ]
「じゃあちっと時間まだあるね…」
今回のPDトリップでまだまとめをしてなかったので時間とれた今考察にはいる。
パワードール世界はもう行かなくても良いくらいの技術は集まったと言えよう。
人はまだ救助できる機会があるが…
まずPLについて、
今回入手したのがX-10シリーズやまたオムニ軍主力戦車等である。
前回ゲシュペンストの有機人工筋肉テスト機や、
反映したいな…でほったらかしだったのでついでまとめにはいる。
(OGの機体はできたっぱで、
肝心の操縦熟練度のあるパイロットが…なんだけどね…
特にグルンガスト零式とか…グルンガスト参式とか…
前回の基地防衛戦にや今回の攻略戦に間に合ったら…)
さてPD世界2640年代の兵器についてだが…約10m程まで巨大化したX4Eシリーズ最終型がX4E6だったが、
X5シリーズからまた再びサイズがダウンし、
7.5m程の大きさに縮小している。
そしてエースクラスの技量が必要といえるのが、X-10シリーズで、
エースクラスの技量必要せずに一般人がのりこなせる物がX5シリーズや、
サイフェルト側のXs2シリーズ、
また各車両兵器といえよう。
PLに限っては操縦桿とペダル廃止のAIの全面補助によるのが非常に大きいといえていた。
また地上で戦争の主力をはるといえ、
重武装をしたPLが走るのが早い機体だと、
瞬発及びトップスピードで120kmをオーバーしている。
8m弱である二足歩行兵器が脚の力でだ…
タイヤの装輪の力でもなく、ブースター等の補助もない状態である。
鎧を被った重武装であるならわかるが、ミサイルを肩に装着等をしたミサイルキャリアと化した機体がである。
MMS6両用ミサイル…
最大12発発射可能ミサイルコンテナを両肩に2セット装着は流石に90km台には落ちるが…
ただし、隊長なら102km/hではすむ筈だ。
またアタッチメントでの肩への装着が素晴らしい…
と…かなりの高性能をだしている。
その為対戦術機としては圧倒的有利にPLだろう。
唯一空からの攻撃が優れているが、
優秀な対空ミサイルにばったばった落とされよう…
だが優れているPLをカオルが積極的にまだいれないのは、
弾薬キャリアとしてこころもとないといえていた。
対硬装甲に使用する120mmや105mm等のキャノン砲はほどほどの弾数があってよい。
問題視されるのがアサルトライフルやサブマシンガンの弾数の問題だ。
対BETA戦運用にはやはりサイズの問題があるといえ、大型化が必須であり、
少なくとも大型機化した際にどうなるか?がPLの対BETA戦での課題といえよう。
大型化したX5+Cが突撃級の突進を正面からうけとめ、
放り投げる事ができるかもしれない…
ただ前回突入時にそのサイズままでX5+Cにも乗り戦闘した結果だが、
X5+Cで格闘した結果若干のパワー不足を感じていた。
武装がない…剣等なく純粋に拳で闘ったせいかもしれないが…
カオルのS2機関から動力を若干引き出す結果になったが、
それでパワー勝ちする事はできた。
つまり動力源の問題だ。
この世界でなら純粋に大型化して、
高出力の核融合炉搭載機として製造した方がよいかもしれない。
PDの世界では対人戦では少しでも被弾面積を小さくし、
建物や森や木の影に完全に隠れる事が重要であり、
その結果より小型化されて8m弱の大きさに収まっていた。
そのサイズなら4階建てビルの影に完全に隠れられるサイズであり、
うまくすれば3階建て、しゃがめば2階建ての物件でもかくれられる。
匍えば平屋の建物でも…
そして大型重装甲化は?というと、
西暦2000年代のラインメタル社滑腔砲…90式に使われている120mm砲が、
PD世界2640年代…更に100年技術がたっているが、2540年代は76mm砲相当威力だったのが、
2640年代には40mm砲相当の威力になり、
つまり高威力化した砲撃を機動力低下し大型化して重装甲の機体で十発も受けたら…
とてもでないが耐えられないだろう。
なので小型化の流れであった。
C型であれば戦車砲クラスでなければ、臨応射撃できるASやSMGや車載機銃相手なら、
突っ込んでも充分に耐えられはするが…
さて…大型化試作機案についてだが、
XD-10デュラハンについては…アクティブステルが売りの機体だが、入手した時期ではカメレオンシステムが完全でなく、
1km距離あたりで発見されてしまう。
量産化されるとお隣りから殴られてもわからない程であるが…
更にBETA戦ではステルス等使い道がない。
よってXB-10、XC-10、XE-10、XF-10、X5S及びX5+Cの核融合炉搭載型テスト機を注文する。
(ん〜…)
大型化を決めたが…
XE-10やXF-10に関しては最前線機ではなくましてやXE-10は自走砲的役割であった。
PLに同行できる自走砲、高威力の210mmEHC、電子熱砲を駆使し、
遠距離への攻撃の衝撃に耐えるべく、二足歩行ではなく4脚になった。
210mmというと巡洋艦の艦砲や重カノン砲等に使用されてるが、
単純に第二次世界大戦当時の56cm艦砲並の威力がある。
それを8m弱の機体で支える為に4脚になったわけだ。
二脚型試作機での試射の際に衝撃を殺しきれず、
その後の戦闘行動にかなりの支障をきたすと判断された。
果して大型化して大口径化した威力に耐えられるだろうか?
と考えられるが…
それはさておき携行弾薬量の問題もあるが、
このサイズでの運用もありだろう。
何しろカーゴ搭載チューリップの使用可能サイズでもある。
また資材をさほど使わず量産しやすいだろう。
(XE-10は…とりあえず50機程つくってみるか?)
注文をいれ…個別兵器評価にうつる。
対BETA戦でのサイズの問題があるといったが、
兵器に関してはARやSMGの携行量に関しては駄目だしを出したが、
威力的には国連軍の36mmを上回っていて、
逆にX5+C等突撃格闘どつきあい目的の重装甲機に対して国連36mm弾は殆ど効かない。
固定し200発連続定点に撃ち込んでやっとである。
同コンセプトのXsC系統はその世界では120mmや105mmの徹甲弾や対戦車ライフルで退治するか、
またはグレネードをひたすら20発位打ち込みまないと破壊できないのが嫌らしい…
C型に国連軍クラスの戦術機が接近されたら…逃げの一手しかないだろう。
兵器の続きにもどるが広範囲拡散攻撃手段のグレネード…
範囲1kmに対し攻撃を行い、さらに広範囲は1.5km範囲に被害を出し、
突撃級と要塞級以外には面白いように効くであろう。
あとは射程が携行数、小型化、燃料搭載の関係で射程が15kmや10km等と短いが…
優秀な対空対地両用ミサイルや対戦車ミサイル。
一発で突撃級の甲殻を撃ち抜く威力と容易に想像できる。
あとは…専用兵器になるが8mサイズ兵器が携行可な燃料気化広域グレネード。
絶大な火力を誇り、重量が重いが撃ち込まれると生きてられるか微妙…な感じである。
C型も二発で…最短射程の制限が辛いが…
そして無限軌道の戦車も脅威的なスピードや性能をだしている。
アタッチメント式で各種装備をはずしたり変えたりできるし、
また最低210km以上のトップスピードをだすモンスターマシンでもある。
無限軌道、キャタピラの戦車がだ…
トレーラーよりもはるかに早い。
一応ランバージャックにての計測、一般兵操縦で最大AP35、移動ヘックス35なので間違いない。
トレーラーは積載物や牽引車両の関係上、
いくらパワーをもったにしろある程度速度は制限されるのはわかりきってはいる。
よくあるのが積載物が崩れた〜やバランス崩しての横転事故だろう。
だが戦車がトレーラーに勝つのはまた…
(ま、現状兵器には満足してるから…対BETA戦用に大型対応化してかな…
あと戦車か…)
2001式が現在大量にかつ優秀でもある。
アタッチメントを入れ、
現在は機銃、副武装には対応している。
いわゆるマクロスにしたらB型だ。
(エンジン積み替えても…01式には構造的に難しいな…となると次期か…
M-16を直接弄ったほうがいいよな…
ま、試作機注文して後程っと…
あとは…)
超電導コイル式蓄電施設の建造を、
もうまもなく完成予定の横浜核融合発電所に隣接するように注文をする。
(まっ、こんなもんかな?)
[マスター、そろそろ]
「ん?あ…わかった」
時計をみると作戦開始時刻前…
司令室へと向かう…
バン大佐が演説している。
『諸君、我々は次なるハイヴ攻略の為にここ随州基地に集った。
次なる目標は重慶基地から北西1500km程の距離にある敦煌ハイヴ。
敦煌を落とせば我々人類はカシュガルへの道が開ける…
物量には物量でかえす…我々の力を再び見せようではないか』
スクリーンが、カオルを映し出す。
「進軍せよ」
「第一打撃艦隊発進」
「第二打撃艦隊発進」
司令室が騒がしくなる…
……
カオル報告
寸劇風後書き
ナギ少尉「とうとうここまできたのね…」
作者「とうとうな…長かったなぁ…」
ナギ少尉「オリジナルハイヴまで…次の敦煌ハイヴを落とせば障壁はないのね」
作者「まぁ、この次のオリジナルハイヴおとしたとしても、
まだ少し続くけどね。あと問題の火星もあるし」
ナギ少尉「ところで、今年中に終わりそう?
太陽系完全攻略がこの物語のEND目標でしょ?」
作者「ん〜た、多分?…で再構築するだろ…う〜…
まぁ加入予定のも、まだまだ入れたいけど…ね」
ナギ少尉「さて、次回予告は戻して…
次回、敦煌ハイヴへの道程…
モンスター改の活躍もあるよ。お楽しみにぃ〜」
H24年11月改稿
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m