第164話『敦煌ハイヴ攻防編4 突入、大規模移動発生』
帝国時間25日22時58分
「さて取り付く事ができたか」
[できたね〜]
スクリーンには門の周囲を固める形にて、
スフィンクス、2001式等が包囲しているのが映っていた。
「けど嫌な形で中途半端に残ってるな…」
[ん〜]
猫の目にて敦煌ハイヴの内部に存在するBETAが光点として、
3D球体立体スクリーンに表示されている。
近衛的働きをする最深部に存在するのが約3万、
それ以外の遊軍的働きをすると思われるのが約5万程存在しており、
やはり突入時に火力の集中しにくい横からの強襲は被害がでやすいが為に、
指示出しは懸念していた。
「で、救援兆候は?」
[衛星情報、スパイ情報からも確認できてないね〜]
「ん〜…じゃあ…釣り待ち処理で安全にいきますか」
命令を受けたエアロスタットがカーゴから飛び出し門へと突入する…
……
遊軍的な篭っているBETAを引きずり出すべく、
エアロスタットが門に突入し…深層部あたりから釣られたBETA群を連れてきて、
殲滅する作業が進む。
至近距離では過剰な破壊力をうみ、
門を構成している構造物すら壊しかねないモンスター改は今は整備をうけ、休息中。
門から湧き出るBETAをスフィンクス、2001式、2001式重機関型、207B小隊、B-01が殲滅を担当していた。
「現在遊軍残り4万9212」
釣り待ち処理は、確実にかつ安全にハイヴを攻略する戦法として、
異世界軍では鉄板となりつつある。
なにしろ今の状態で反応炉へと突入は、真横や後方に隠道からの出現がありえ、危険性が高い。
反応炉防衛しているBETAのみにする為の、
大事な大事な戦法であった…
(翌2時あたりには突入できそうか?)
[マスター!!]
「ん?」
[ウランバートルハイヴから群が出現したよ。敦煌ハイヴ方面へと向かってきそう]
「ウランバートルハイヴか…強襲編成か、通常編成かだな…」
約40時間か、26時間か…準備にかけられる時間が違う。
[あ、マンダレーハイヴからも群が出現]
「ん?…24時間あくか?」
[な筈だよね〜]
「と、なると…67時間前後でH1のが来るとしてだから…」
今は0時前であり…
「28日の昼前には自爆装置を設置完了か…」
……
side〜千鶴〜
「ターゲットロックしてうつ、ターゲットロックしてうつ、
ターゲットロックしてうつ、ターゲットロックしてうつ」
つぶやきながら網膜投射にうつる、門から出てくるBETAを、
絶え間なく850mmマシンガンで命中させ、殺す射撃行動をおこなっている。
実戦と言われた時にはびっくりしたが、
まだ訓練生の身でありながら、
BETAとの実戦を経験させてもらえてよかったと思う。
それというもの…
今はすこしなれたが、始めてBETAを見た時、固まってしまったからだ。
通常戦場で固まると、
そのまま戦車級にたかられ食われる話を講義で聞いてたが…
この場は違った。
すぐに他機、多分スフィンクスにより前方のBETAは破裂した。
なんどか見かけて慣れてからは、
他機に取られまいと射撃行動をおこなっている。
side〜千鶴end〜
side〜あ号〜
(何故?)
(何故?)
(どうして、そこに?)
あ号は悩んでいた。
拠点のすぐ横の下位存在から、災害により生産物が減少していると…
(ありえない)
災害に対する除去は順調なはずだった。
東の島まで進出し、そこの拠点を災害研究用として稼動させた。
もうまもなく、寒い土地からも災害を追い出そうとしていた。
それなのに…
(何故?ありえない)
自身の隣から援助要請がきた。
それに呼応し、二つの拠点から援助をまわした。
そして…(前と同様になる)
あ号は悩んだが脅威が迫っているのは同様だった。
(確かめるか…)
あ号は、地球上すべてのものに対し、我の元へ集結せよ…と指令をだす。
集まり次第、あ号は指示をだすつもりだ。
蹂躙せよ…と…
side〜あ号〜end
帝国時間26日午前2時
「突入!!」
門内部へとスフィンクス、PT、戦術機が突入していく…
(昼前には攻略完了か…けど…)
未だに気になっているオリジナルハイヴ及び、
エキバストゥズ、クラスノヤスクからの増援気配が未だにない。
ボパールと上記2つのハイヴからは、
オリジナルハイヴへの中規模移動しか確認されてない状態であった。
ウランバートルからの4万はボギー12、マンダレーからの9万はボギー11と割り振られ、
ボギー11到達予定は帝国時間27日午後4時頃、
ボギー12到達予定は帝国時間27日午後7時頃と判明していた。
ボギー11の到達時間が早すぎる理由は後衛がいない強襲編成であるが為であった。
……
釣り待ち処理により近衛の働きの残存3万だけにされた敦煌ハイヴ。
突入してきた異世界軍を阻む事はできなかった。
特にディフェンダー改の活躍により、
地下進行部隊は広間内天井からの落下攻撃に気にする事がなくなり、
より掃討にかかる時間が短縮されていく…
元々マクロス世界での完全なる対空対宙戦闘を期待して設計された機体であり、
実戦経験ではマッハ5以上の超速度で行われる宇宙空間戦では完全なる役目をはたす事ができないものの、
大気の力で速度が制限される大気圏内では遺憾無く対空能力を発揮する。
その為期待もたれたディフェンダーは、
動力源と装甲を変え、
ショートレンジ化、弾倉増加等の改造を加えてこの世界に生まれ…
異世界軍の躊躇しないプラント生産力でかなりの機体数が生み出されてきた…
期待通り天井からの攻撃を100%迎撃する事ができていた。
そうなるともう…
同日午前7時24分
スフィンクス、A-01、沙霧大隊を始めとする突入部隊が、
地下深く2km地点にある反応炉に到達した。
生産施設から次々と生まれたてのBETAが出てくるが、出口を制圧した為、
出た途端なます切りにされてく…
207B小隊を始めとした部隊がその処理を担当していた。
side〜珠瀬〜
「はぅぅ〜…えい!!」
生まれたての要撃級が行動にうつる前に、
珠瀬機の高周波ブレードにより、一刀両断にされた。
「はぅ〜きれましたです」
『よし…約30秒後にまた生まれてくるぞ…いけるな』
「はいっ!!」
接近戦は苦手な珠瀬であっても、切る事に慣れてはおかなくてはならない…
側にはフォローとして、沙霧大隊の魔不知火がスタンバイしていた。
side〜珠瀬〜end
しばらくすると、カオルの魔撃震が乗り込んできて、反応炉…頭脳級に同化しハッキング…
敦煌ハイヴは異世界軍の手に落ちた。
が…
『カオル大将、大至急司令室におもどりを!!
ほぼ全ハイヴから大規模移動感知しましたっ!!』
……
カオルは魔撃震をしまうと、主広間にきていた小型チューリップを使い、
横浜基地司令部へと中継コロニーを経由して入る。
「大規模移動ってどうした?」
「カオル殿!……あれを…」
モニターには世界地図がでている。
世界モニターには、中央アジア方面への大規模移動を表示する、
矢印が示されていた。その数16…
「っ!!」
ヨーロッパ等直接到達できない距離にあるハイヴからの移動群は、
途中中継をするのだろう…若干方角が違っているが、
間違いなく中央アジア方面への移動ルートをとっていた。
「…ヤバいな…予測される事象は?」
聞きたくないが、確認の意味もこめて…
「大々規模侵攻の可能性があります。その数1000万規模」
「1000万…」
「はい」
ソ連の西側、及びヨーロッパに分布しているハイヴはフェイズ5規模、
来年あたりにもフェイズ6へ成長するハイヴもある。
フェイズ5規模の構成要因に、40万以上のBETA飽和定数個体数があるのがスパイからの情報でわかっていた。
フェイズ6は160万以上、
フェイズ7は300万以上になる。
更に約同数の作業群の存在…
その12に及ぶフェイズ5規模のハイヴからの一斉大規模移動が発生し、
フェイズ4からもでている。
それも大規模移動群は最近フェイズ5規模になったボパールにしても50万、
ヨーロッパ、ソ連方面のフェイズ5ハイヴは最低で60万の移動群を放出していた。
それだけの移動群が中央アジアにあるオリジナルハイヴを目指し、移動を開始していた。
そして…
「佐渡スパイからの入電!!
オリジナルハイヴからの指令、切断されました。
鉄原、重慶も同様です」
「スパイ行為がばれて、敵対と認められたようだな…」
「カオル殿スパイとは?」
「横浜白凌基地の地下にもあるんですが、
頭脳級とよばれるエネルギー発生させる事のできるBETAがいるんですよ、
それを自分がハッキングしてスパイに仕立て上げで、
誘引で各個BETAを殲滅してました。
まだ改良種がきたらテストできたんですが…」
「なるほどな…となると誘引はもう使えないと、考えた方がよろしいな」
「ですね…積極的防衛をとる形になると思います。
佐渡、鉄原、重慶に関しては…」
「ふむ…と、この移動群は…いつ頃くるのかな?」
「予想される侵攻日時は?」
「はい…1000万規模に達する進行予測はリヨンハイヴからの移動群到着以降、
来年1月15日以降と考えられ、
一番可能性があるのが元敦煌ハイヴを経由しての侵攻。
目的地が重慶基地だと思われます」
「重慶がおちると再度九州に侵攻可能だからな…」
「その後に鉄原か佐渡島ですね」
「自分らが侵攻した逆のルートか…
1000万か…けど乗り切れば…
あとはオリジナル落とすまでBETA側に防げる手段はなくなるか…」
少なくとも…1000万規模を生産するには物量に優れたBETAであっても、
1年はかかる…
大規模侵攻を乗り切れば…勝利の道筋がみえてくると思える。
だが1000万である…
どんだけ優秀な機体、どんだけチートな機体をそろえても1000万を迎えうつ事ができるか?
答えはノンである。
その機体自体が目標であるなら…イエスとはいえるが…
戦場の面で攻めてくるBETAにたいし、戦場の点で勝つとしても、
その点で支えきった部分以外が突破され後方にいかれる。
その点は勝ち続けるのに移動できず…
戦局は負けになるのである。
数をそろえようとも線にはならない。
点がつらなった線擬きである。
いかにその点の間隔を狭め火力を集中して、その場に誘引しようと…収まらない面の力で後方へといかれるであろう。
例え…稼働したサイバスターのような機体から発する広域殲滅兵器があったとしよう。
光線級と同様に地平線の問題もある。
地平線より下は地球を破壊しないかぎり無理な話である。
誘引素材として各基地の反応炉があり、
侵攻作戦な時は艦隊そのものが誘引素材であり、
そこに集中させ火力でおしきった。
だから数十倍の単純数にも勝てたのだった。
しかし…その火力で処理しきれない数1000万…
1000万にも及ぶ数をいっぺんに処理したのが月での餓死だったが、
地球上では到底どんな事をしようとも…無理な作戦でもある。
「……ん…とりあえず作戦としては…少しずつ削減して最終的にかりきるしかないね」
「しかし、敦煌までに削りきる事ができるかね?」
「できませんね。そこで重慶基地にて最終的迎撃完了を目指します」
今回カオルがやろうとしている事は、
その膨大な数を時間をかけ、いかに効率よく減らす…
この一点にすぎないって事であった。
戦場になると予測されるのは幸いにして膨大な無人地域の広がる中国、
この膨大な広さを誇る中国において迎撃作戦を構築しようとしていた。
「重慶基地とな?…敦煌はどうするのかね?」
「苦労して陥落させましたが…当初の予定通り自爆させ大量BETAを巻き込ませるつもりです」
「自爆…ですか」
「ええ、マイクロ地爆を使い盛大にね…これで5割はいけるかと…」
「残りの5割はいかがするのかね?」
「残りの5割、500万は道中にしかけたマイクロ地爆及び、
異世界軍艦隊火力で射撃を加えながら重慶基地までになります」
「移動しながらは無理じゃぞ?」
「ええ…接敵するまえにトンズラをし、距離を稼いで再び射撃を行うですね」
「ほほう…」
「マイクロ地爆を5回食らわせれば流石に100万はきるかと…」
「それで最終的に重慶基地防衛力で…か?」
「はい」
「ふむ。それでいかせてもらおう」
敦煌基地はマイクロ地爆にて侵攻してきたBETAごと消滅、
最終的殲滅箇所は重慶基地にきまる。
ウランバートルや北側への侵攻はない前提での作戦会議が続けるられる。
何故ないか?は極東方面からの中央アジアへの移動群の存在だ…
これがなかったら異世界軍は極東方面侵攻も疑ったかもしれない。
万が一そうなったら…その移動の間にオリジナルハイヴ強襲の考えもとれるが、
今回はオリジナルハイヴにBETAが集中している…からの予測である。
……
[マスター]
「ん?」
[各国大使から問い合わせがきてるけど…]
「事態が事態だから…説明しなきゃ駄目か…
2時間後に通信による国連会議をと、国連に要請しておいてくれる?」
[了解]
カオルは再び防衛プランの組み立ての協議に戻る。
……
「と、まぁ敦煌基地に関しては、
27日の防衛戦終了後にマイクロ地爆を敷設開始、
防衛ライン施設は敷設開始だね」
「問題はオリジナルハイヴ側がどれ程とれるかでしょうな」
「今までのケースからみると、作業群注意しながらでだけど、1000kmまでは反応しなかったからいけるかなぁ…」
[領域、1500kmあたりごとにつくるからね]
「…じゃ、その地点での敷設も行うとするか…」
「わかりました」[了解]
大まかな作戦きまったところで、
通信による国連緊急総会が開かれる…
「さて、皆様方の方でも情報は行き届いていると思われますが、
本日、日本時間12時47分頃、ほぼ全ハイヴより大規模移動を確認、
移動先はオリジナルハイヴ、カシュガル…
考えられる予測行動としては、1000万規模での重慶、鉄原、佐渡島侵攻です」
『1000万!!人類史上ありえない規模なのだが大丈夫なのかね?』
確かにそのような盛大な規模の侵攻はなかった…
精々5万の侵攻で、異世界軍がくるまではその都度に勢力圏が後退してたのだ。
記録に残っている最大規模で20万程度だ。
異世界軍ができるまでは、民間人が逃げる土地がない為、
軍団規模の侵攻を受けると民間人を守る為に…
にっちもさっちも行かずに…結局撤退…
民間人にも多大な被害を受ける事となる。
民間人がいなければ…
民間人がいなければ、軍団規模の侵攻があっても耐えきる事ができる。
京都防衛戦のように約20万にも及ぶ大規模侵攻にも一ヶ月たえきる事ができたのだ…
「我々異世界軍としましては、幸いな事にまだ侵攻予測地域は、無人地帯の為、
重慶基地を最終防衛ラインとして、迎えうつ予定です」
『重慶とすると敦煌はどうなるのだね?』
「敦煌はBETA側の手におちます。
ですが再ハイヴ化にしません」
『明け渡すのか!?』『何故しませんかね?』
「こちらをご覧ください」
映像が切り替わる…重慶で使用したマイクロ地爆だ。
『核かね?』
「いいえ、高出力のマイクロ波による広域殺害兵器です。
今回は敦煌基地の地下に設置し再びハイヴ化する瞬間に作動させ、
おびき寄せたBETAごと抹殺します」
『なる程…』
「その為オリジナルハイヴ侵攻の際には移動距離は2倍になりますが、
なんとかなります。
残った残敵を重慶までの距離で削減、迎撃をとります」
『G弾使えば敦煌を失わずにすむぞ』
「またG弾ですか…万能でもないですのに…」
『我が国のG弾は世界一いぃぃぃぃ』
「で、そのG弾何発使う予定なのですか?」
『1発で十分だ』
「効果範囲は?」
『半径20km』
「じゃ、1発ですみませんね…」
『……三発でも四発でも!!』
「で、解決つかない重力偏差を残すわけですね。統一中華さんに…」
『偉大なる大陸にそのような爪痕を残すのは赦せない』
『放射能汚染残したろうが』
『わが親愛なる友人が、我々の爪痕を除去してくれている…
感謝している。だから重力偏差は赦せない』
『なら…核を大量に!!』
「あ〜有効範囲50kmなので…また除去しに回らなきゃいけないので、
勘弁して下さい。
わが異世界軍では通常兵器やマイクロ地爆等で作戦を行いますのでご了承を」
その後、国連軍及び統一中華戦線の後詰め派兵がきまり緊急総会は終了する。
緊急臨時総会が終わり…
「さてと…防衛設備敷設と明日の防衛戦だな…この規模なら…まぁまかせ…」
[マスター]
「ん?どうした?」
[明日の防衛戦なんだけど、僕らの考えた兵器使ってくれないかな?]
「どんなのだい?」
[それはね〜これなんだけど…]
「ん?…ん〜?これは…ドラム缶?」
[絶大な威力を誇るよ〜]
「まぁ…いいが…」
[じゃあ、27日のボギー11の防衛戦に投入するね〜]
「ああ…」
カオルは再び思考を戻す。
(まぁ今敦煌にいる部隊で楽勝だな…問題はその後と…)
今現在敦煌にはトレー級が42隻がいる。
なので基本的には現地にまかせて、
防衛施設の建設にかかる。
無限弾薬装填装置が入る器をつくらなければ、どうにもならない…
近接戦闘も充実したものを、作らなければならないだろう。
(とりあえずはコンクリ土台のCIWSは外せないよな)
タングステン弾を無限に吐き出す30mm自動迎撃機関砲群…を基本とした設計を施す事を決定する。
……
次のレポート、バルキリーの地上運用の評価をみていた。
もう深夜遅い。今日のラスト仕事だろう。
ガウォーク形態でだが膨大な出力によるエンジンで機動力ある運用で、
被害無しに無事に戦闘をおこなえた。
バルキリー形態では今回は使用してない為に光線級の迎撃もでてない。
(エンジンを戦術機につかってみたらどうかな?)
ふとした疑問が浮かぶ。
ノーマル戦術機は音速は突破をしない。
跳躍ユニットのロケットをフル使用すれば突破するかもしれないが、
燃費の激しく燃料容量的に10分ももちやしない。
点火時がダッシュ力優れたロケット推進であり、
出力高まったらジェット推進に自動的に切り替わる。
ジェット時の2基の出力が合計約200kn、ロケット時最大出力約1Mnであり、
これをVF-19の2基のFF2550Jに換装すると約1.5Mnの出力になる計算だ。
しかも燃費がほぼ無制限ときた。
現状異世界軍の改造戦術機の跳躍ユニットは、
反重力ユニットと水素ジェットの組み合わせ等であり、
航続距離は約6000kmと、制限はまだある状態だ。
また速度も500km程度でもある。
つまりこの導入が上手くいくなら…
一気に世界の距離が近くなり、
また機動力が大幅に上昇するだろう。
無理矢理飛ばす戦術機には最適なエンジンとも考えられた。
(とりあえず〜)
未改造の撃震にタッチ同化すると跳躍ユニットを換装し…
(明日誰かにのってもらうか)
……
寸劇風後書き
ナギ少尉「えっと関ケ原の戦いねぇ…
大袈裟と思うけどね…
どうせすぐ駆逐するでしょ?」
作者「あまいな…その数そろうとべつの事を心配する事になるぞ」
ナギ少尉「別のこと?」
作者「そう」
ナギ少尉「わかんない〜」
作者「広さだよ広さ。広がると命中率さがるばかりか、
回り込まれ後方突破されやすいだろうが…」
ナギ少尉「あっ」
作者「ということさ…さて次回ドラム缶が活躍します。
お楽しみに」
H24年11月改稿
H25年10月再改稿
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