第190話『バーナード星系へ』
横浜基地戦艦ドック臨時作業場
救助カプセル開放作業にあたり、
格闘機スパルタンやエヴァが警戒体制に入っていた。
スパルタンは手に警棒スティックをもつが、
エヴァは手には何も持ってはない。
何故11m級のスパルタンや80m級のエヴァがスタンバっているかというと…
ゼントラーディ人…
古代プロトカルチャーによって作られた、
10m大の大きさの巨大戦闘種族が入った救助カプセルだからだ。
彼らは強靭な肉体でもって勢力拡大の手先となった。
そして救助された彼ら、彼女らはタダロ基幹艦隊所属…
全くの文化に触れてない純正ゼントラーディ人だ。
マイクローン化したある程度文化汚染された…半地球人化したゼントラーディ人の時でさえ、
シェルターから有無をいわずに襲い掛かってきた。
つまり…早くいっちゃえば巨人族のゼントラーディ人の覚醒は、
武器をもたない栄光号…いや士魂号M型が、犯罪者の脳によって暴れまわる状態かもしれない。
コンセプトは間違ってはないだろう。
あれらも巨人族をくり抜いた代物で、生態脳を制御系に使用している。
そんな巨人族の暴れ予想に対し、
いつもなら警備用や作業用に使われるレイバーでは非力であると判断し、
今回はおよばれはしていない。
PLやASでも基本射撃武器でしかゼントラーディには対抗できないだろう。
まず操縦方法により対応できるかも違ってくる。
ASならともかくとしてPLはX5、X10は完全音声コマンド方式になり、X4あたりでもコマンド事前入力式だ。
つまり不意事態に対応ができなく、PLは脱落だ。
AL4世界において異世界軍がトリモチ弾等無力化するのを開発はしたが、
約1万にも及ぶ開放に一々使ってられず、
そもそも基地内で…
かといって純正のだと取り押さえる武器の候補があがらない。
そもそも破壊しついでに殺害する武器のみである。
ASに関してはナムサクにおいて鈍器…殴って壊す武器が発展したが…
基本何でも切れるナイフや殴ったら爆発する斧等…殺害道具であり、
また高電圧でショートさせる、1億Vスタン等の武器が多い。
それに1対1で暴れるものをおとなしくさせる…
つまり捕縛するには…かなりの高度な技がいる。
刀や包丁を持って威嚇している相手を捕縛する事が一般人にできようか?
その点捕縛するについてはリアル日本の警察が最も優秀だといえよう。
例え相手が銃を持って立て篭もっても、捕縛のをまずこだわる。
流石にアサルトライフル等重武装してるなら射殺許可がでるみたいだが…
過去において浅間山荘事件においてはライフル銃で殉職者2名をだしているのにも関わらず突入し、
立て篭もり者を全員捕縛している。
外国ならもれなくアサルトライフルで重武装した警察特殊チーム、
SWAT等が突入、射殺する場面だろう。
フリーズと言われ手を頭の上にあげない限り射殺されても、
世間からは文句はない。逃げだそうものなら迫ってくるは銃弾だ。
止まれ!といって逃げ出したらまず生かして捕縛するがリアル日本の警察だ。
そういった意味では警察を挑発する暴走族も日本独自といえ、
外国で同様な行為をしようなら射殺される。
外国のギャングは?だが罪を露見させない、集団で銃武装する等で、
日本の暴走族とは違う。
そういった意味では軽傷におさえての取り押さえる行為には、
同サイズでスパルタン以上の機体はないだろう。
……
『準備できましたか〜?』
スパルタンが片手を上げ、エヴァがサムズアップで合図をする。
『じゃあ、コバッタ12145号さん、お願いします!』
開放ボタンを押し込んだコバッタがワーと退避し…
装置の両開き自動ドア状にシールドが両方に引き込まれてく…
装置が起動し覚醒してる筈だが一向に起き上がってこない…
焦れていると…ゼントラーディ兵が飛び出し、
【うおおおお!】
スパルタンに襲い掛かろうと飛び…
【はい、そこまで】
零号機が片手でゼントラーディ兵を掴み、
【おとなしくしなさい】
マイクローン化装置のポットに設置された漏斗の上で静かに離し…
【落ちる落ちる!】
片手で縁に手をかけ落ちないよう抵抗してたが、
零号機によってピッと剥がされ…
装置のポット内に水没する。
水没したゼントラーディは水を吸い込むと…
LCLにより酸素と共に睡眠ガスがおくりこまれ、おとなしく動かなくなり…
装置が作動する。
壁向こう側のマイクローンサイズ出口では以前と同様にT-850が待機していて…
『次の搬入お願いします』
空になった巨人用救助カプセルがトラックの荷台に移され、
まだ入ったままのが別トラックにより搬入されてく…
[でもさぁ…どうやって10m台の巨人、トラックで搬入せざるえない重さの、
兵器で押さえる必要のある巨人を、マスター救助装置に押し込んだんだろうね?]
[しー!!言わないお約束]
[どうにかしたんでしょ〜、だから此処にゼントラーディ巨人兵の作業があるんだし]
[そうだね〜]
……
第一発令所
「え?いないだと?」
[バーナード星系に向かってます]
「タイミング悪かったのね」
「致し方ない。帰ってきたらレーティアが話があるって伝えといてくれ」
[了解です]
「じゃあレーティア、ご飯食べにいかない?」
「ああ。行こう」
……
「ところでバーナード星系って?」
「日本帝国が昔の時代に…まだ地球から脱出してなかった頃の隣接星系だな」
「へええ…そういえばレーティア、地球ってご先祖様の星といえるの?」
「大航海時代になって2000年近く、血が混ざってると思うからいえるかもな。
だが私達のご先祖はペガサス銀河出身だぞ」
大帝国の大航海時代、
ワープホールシステムの発見から他星系との交流が始まった事をさしている。
「そっか…で、そのバーナード星系へワープホール使っていったのね」
「そのな…この世界はワープホールがまだ見つかってないんだ」
「え?まさか通常空間で星間移動を?」
「いや、自力超空間航法で移動している」
「まさか研究打ち切ったと言われる自力超空間航法!?」
「ああ、距離に比例して時間がかかるからな」
「あきれた…実現させたの?
私達の世界はワープホールで距離関係なく他星系との交流があったのに」
「ホールがみつからないからな…
案外、ホールが見つからなければ共有主義者どもと…
いやホールがなかったら私の世界でも何かしらのショートカット技術がでたかもしれんがな…」
レーティア達の世界は大帝国の世界。
ワープホール、超空間通路が見つかれば距離関係なく隣接国になる世界であった。
その為幾多の中小国が滅びただろうか…
……
「武ちゃん霞ちゃんお先に〜」
急ぎで食べ終えた純夏がトレーを返却し、MPをでていく。
「忙しいそうだなぁ…」
「武、ここよいか?」
「ああ、冥夜。いいぞ」
「鑑は一緒ではないのか?」
「純夏無しでの運用のに対応した凄乃皇の調整に忙しいんだってさ」
ラザフォードの安定した供給に純夏が必要不可欠だったが、
妊娠した以上しばらく欠ける事になる。
また運用してない弐型の量産化の為にも必要な調整だった。
「榊や珠瀬は?」
「ああ、ヴァルキリー大隊は今頃特訓らしいな。
エヴェンスクハイヴ攻略作戦のな」
「それで不在か」
「俺の中隊は凄乃皇調整の為に出撃見送りさ。
冥夜やあ〜…彩峰は何しているんだ?」
彩峰の姿を探すが今はいない。
「エヴァで巨人をわしづかみしている」
「巨人って?ああ…」
……
「ほぉ……」
「ん?何かあったんか?」
「武、このニュース見てないのか?」
「ん?どれどれ?」
異世界軍ホログラム記事ニュースを覗き込む。
横浜基地は、喀什ハイヴ攻略後、
太平洋総軍第11軍としては規模を縮小移転し、異世界軍の基地として所属を変える事となった。
第11軍が間借りする形になる。
国連軍所属オルタネイティヴ4関連は?と思うが、所属を異世界軍に変え活動の場を移し、
A-01に関しても異世界軍に身分が変更になっている。
因みに、元横浜基地所属の国連軍兵士達の大半は、
前線により近い鉄原基地または、重慶基地へと籍をうつしている。
「バーナード星系への進出中??」
ヤマトがフォールド航行によりバーナード星系へ向かっているニュースが流れている。
「バーナード星系か……前とは違うな」
〜〜
武はそっと胸を押さえる。
内ポケットの中の異動命令とIDカード。
これがあれば、明日この基地から打ち上げられる駆逐艦に乗る事ができる。
衛星軌道上のステーションを経由して、ラグランジュ点に集結している移民船団までの片道切符…
ーーオルタネイティヴ5ーー
人類種の生存を優先目的としたバーナード星域移住プランと、
米軍が開発したG弾の大量運用で、地球上のBETAを殲滅する作戦が対になった計画。
だが移民船団に乗れる数はたった十数万人だった……
その最後の便となる駆逐艦、搭乗リストに名を連ねるのは、
様々な分野のエリート達であった。
人類という種の希望を、未来へとつなぎうる人々が…
そこに誰かが自分を選んで、このチケットがある。
しかしその誰かには悪いがーー
自分は行くつもりはなかった。
このチケットはー
……
地下のシリンダーには霞がしがみついていた。
「ここにいたら死んじゃうんだぞ?」
「いや!私いかない!
自分がいなくなるなら死んじゃう方がいい!」
「そんな事あるわけないだろ!死んだ方がましだというな!」
……
霞をたまに預けた。
霞は黙ったまま泣きそうな顔をしている。
「じゃあ、ここでお別れだ。霞」
黙ったままの霞の頭をなで…
「元気でな。向こういったらちゃんとニンジン食うんだぞ?」
「…はい」
「…じゃあな」
「…ばい…ばい」
「霞、こういった時はまたねって言うんだ」
霞の前にしゃがみこみ、
「もう一度あいたかったら……またねって言うんだよ」
「………また…ね」
「ああっ!またな」
霞は一度頭をさげ振り向かずに…
……
武は打ち上げられた最後の駆逐艦を見上げた。
(どんなに離れていても、おまえとオレの魂は一つだ。
どんなに離れていても、オレはおまえのものだ。
さようなら…)
この後地球残留組としての任務…
BETA生息域への、G弾による無差別攻撃、
そしてその後に続く掃討戦、
勝利をしても半永久的に死滅した大地がのこる…
種を残す為に人類全体の命をベッドしての、
終わりのない作戦が開始される。
もう間もなく…
〜〜
「何だ?前とは…ほうけて…そなた…」
「ん?ああ、いや、小説で読んだだけだよ」
「ああ、図書資料室に入った新作か?
何か面白いのが?」
「ああ、宇宙開拓物がな」
「ふむ。そなたの薦めだ、後でみてみよう…
と、武、先に行くぞ」
「ああ、また後でな」
(バーナード星系か…オルタネイティヴ5が凍結したこの世界だと…
俺の意思で行くことできるんだろうか?
しっかし…太陽系外進出か……
人類に余裕ができたって事はいいけど…
この先どうなるんかな?)
と最後に不安に感じてると…後ろの席から会話が聞こえてきた。
「バーナード星系か…」
「あっ、陣少佐は行かれた事ありますか?」
「俺か?バーナードはないなぁ…他の星系ならあるが」
「陣少佐の世界はどんなんでした?」
「俺の世界か…俺の時代はまだ進出しはじめて、
惑星エデンをはじめとした精々80光年の範囲内だったな…
だが後の時代の連中は1500光年範囲といってたな」
「1500光年もですか」
「話を聞きたいだろ?…あ〜…いねえな…すまん」
見渡したが当該人物が居なかったようだ。
「いえ良いですよ。で、陣少佐の世界でのバーナード星系ってどんな感じでしたかわかります?
まだいった事なくて…」
「バーナード星系か?…確か資料では入植に値しないで資源星系だったな」
「へ?入植に値しない?」
「ああ、大気組成が人が生きていけないらしいな」
「あ〜…世界によって違うんですかね?
確か入植できたはずなんですが…」
「そうかもな。あっちにはゼントラーディがいてこっちにはいないしな。
でだ、他の世界の連中の話を聞けばいいんじゃ?」
「他の世界?」
「ほらあいつらは?あのちっこいの達は」
「学兵さん?」
「そうそう」
「あの人達は、地球上のみですね…確か」
「あとは…あ〜…」
「バーナード星系か…私も早くいってみたいな…」
OG組が話かけてきた。
「ん?何でだ?」
「人類の革新を促す事もできる発見があるかもしれんし」
「発見ねぇ…まだそんな事考えてるのか?」
「けど、原生生物とか固有種あるんですよね?」
「だろうね…かじっただけだが、環境が違えば同じ遺伝子構造からでも発展する要素が違うし、
ましてや全く形態が違うだろう。
調査したら億の発見があるんじゃないかな?」
「バイオテクノロジー面でも発達が見込めそうね」
「確かに…一から組成も違うだろうし」
「問題は…人材がとにかく必要になるね」
「調査や研究面で?」
「それ以外もよ…入植とか、現地インフラとか…忙しくなりそうだね」
「民間人を入れ数を揃えたとしても…」
「いきなりそんな環境下で、鍛えもしない人達が、
無事に使えるかどうか?ね」
「確かに…結局は、僕らから回すしかないでしょうね」
「ま、近々派遣任務もあるだろうし」
「バルキリー組は、ですね…
地上班はどうでしょう?」
「地上任務では俺らにも話かかるんじゃ?
巨大原生怪獣退治にさ」
「うげ…惑星シェフィールドの惨事ですか…入植撤回になった」
「200m以上の原生肉食動物がいたるところに跋扈してるようじゃなぁ…
デストロイドよりか地上性能良いPTがあったなら話別だろうけどよ」
聞き入っていた武に陣少佐が…
「おい武あの二人見てみろよ」
「え?」
見たこともない軍服をきちんと着こなしてる美少女…
つきそっている美女、
軍服もだが見たことがない人物に興味が注がれた。
「多分新しい世界からの人だな。丁度いい、聴きに行くべきだろ?」
だが武もあまりものカリスマオーラというべきか…
発しっている人物の登場に躊躇してしまっている。
「おい早く行けよ」
「といっても…見知らぬ人と」
「それいったらおめ〜ここにいる人達はみんな見知らぬ者だろうが。
カオルに引っ張られたという共通点あんだがら、さっさと聴きに行く」
武は後押しされて声をかけに…
「えっと…異世界軍所属の方ですか?」
「あなた達は?」
黒髪美女の方が問い掛けきた。
「俺は国連軍太平よ…ってちがった…失礼」
咳ばらいし、
「異世界軍A-01連隊所属、白銀武大尉であります」
「異世界軍バルキリー第1連隊隊長、陣少佐であります。
よろしく麗しきの君」
「今は無職の身だが、レーティア・アドルフだ」
「同じくゲッベルスよ。よろしくね、白銀大尉、陣少佐」
「よろしくお願いします。あの、お尋ねしますが他星系に行かれた事が?」
「理が違うが星系間で交流はあったぞ」
「それって何光年先なんですか?」
「何光年か…その基準だと億や兆超えてるよな?ゲッベルス」
「ええ」
「兆?光年距離で兆ですか?是非とお話を!」
武は興奮しきって聞きはじめ…
……
「出汁に使ったの失敗したかなぁ…ガード高すぎるわ」
懇ろを打算したのか、失敗しぼやいている陣少佐がいた。
……
西暦2002年2月12日
[デフォールド]
フォールド空間が収縮すると…
[目標座標確認、バーナード星系]
「とうとうきたのか……
星系探査、地上状況確認しろ」
[横浜基地第一発令所とのリンク確認、時間軸調整します。
…異常認められません]
『おめでとうございます。カオル元帥殿』
「レズン提督」
『ついに太陽系外へと到達しましたな』
「ありがとうございます」
『それでは異世界軍にとっての、
人類にとっての吉報を頼みますぞ』
ヤマトの各種探知装置でもって、
バーナード星系の地上探査にはいる。
その結果…30分後には…
[バーナード星系6つの惑星、及び1000km以上の衛星、
小惑星ともにBETAの存在確認できません]
「…BETAが未踏か…」
つまり安全な資源がまるごと、
また可能性の段階だが、
居住可能な環境下の惑星が存在し、人類の手に入るかもしれない…
との事だ。
地球にある資源だけでは、宇宙戦行うには継戦能力に支障がでる。
その為には搾原地が必要なのは明白だった。
「よし…未踏なら搾原地にも問題ないだろう。
資材放出、通路を確保する。
地球横浜基地発令所にも通信送っておけ」
ヤマトの下部ハッチが開き、資材各種積まれた内火艇、輸送艇等が発進した。
それらの各艇は部品を積み込んでいて、
停船しているヤマトの右舷側にて、部品を放出、滞留させる。
宇宙空間でコバッタ達が、放出した部品をえんやこらえんやこらと合わせて、
接合させてく。
何にもない宇宙空間での接合作業の為リベットで合わさって…
そうしてヤマトが放出した部品が形になってくと…
チューリップと、巨大なレーダー、町工場みたいなのが組み上がってきた。
超空間ワームホールである小型チューリップと、
小型ながらの対星系外監視基地、
同じく小型ながらの宙間工場がバーナード星系に付設されたのだ。
その時間、バーナード星系到達後にして、1時間10分後。
チューリップの核融合炉に火がともり電力が供給される。
監視基地が最終チェック入り、工場に人工重力が発生し、作業環境が整ってきた。
チューリップのワームホールが、地球にあるアース5中継コロニーの相方と繋がり、
多目的輸送艇が時差無く、バーナード星系に資材を運んできた。
バーナード星系の基地化へ一歩踏み出したのだった…
……
小型チューリップが稼動し始め、資材が次々運び込まれる最中、
監視基地が稼動し始め、25光年の広大なる監視範囲を広げていた。
[超空間レーダーに感あり、何かが光速20%の速度にてバーナード星系へ向かってます。
到着予定93年後から順次…個体数8]
その監視基地が約23光年先に、
バーナード星系へ到達しようとしているのを探知し、ヤマトに知らせてきた。
流石に光年の距離にわたると、探知もリアルタイムにはできず、
若干の遅れは生じるもの、光年速度を超え監視していた。
「まっすぐバーナード星系へ?」
[はい]
「どの方角から?」
[ベテルギウス方面から…個体の大きさが数km級]
「ん〜…落着ユニットかな?」
監視基地のレーダーが、バーナード星系に向かう落着ユニットを捕らえ、
約25光年の距離にわたるの監視範囲に引っ掛かったと判断される。
小惑星や彗星等とは判断はないだろう。
過去にオルタネイティヴ5が発動し、地球脱出し目的地となっていたバーナード星系…
到着しても20年後には…落着ユニットだとすると、
再びBETAの脅威が襲い掛かってきただろう。
移民人口は10万人が移住対象だと過程して、赤子が生まれても、せいぜい15万に届くかどうか…
地球人類という種はさしたる手段なく、世界から消滅しただろう…
が、この世界では…
「8か…たたいておけば、ほぼ落着ユニットの追加はなさそうだし…
永久資源及び基地化には問題なさそうだな…
主砲は問題ないよな?」
[擬装すんでるよ。問題なしぃ〜]
「基地付設作業平行しながら当艦は、射撃テストを行う。
目標恒星間航行中のアンノン、落着ユニット予想。
総員第二種戦闘用意!!」
小型チューリップから、資材の再補給していたヤマトのハッチが閉じ、
サブスラスターにて各基地施設に影響でない位置まで移動すると、
メインスラスターにて転移位置まで移動…
「目標、23光年…バーナード星系到達予定のアンノン近海、
フォールド展開準備」
[フォールドシステム作動、目標座標固定、
主観時間5.5時間、客観時間2日と7時間かかります…
充填率100%]
「フォールド!!」
フォールド空間が展開し、ヤマトは遥か彼方へと旅だった。
……
寸劇風後書き
ナギ少尉「バーナード星系到達と、
落着ユニット迎撃に向かう回?」
作者「という事ですね」
ナギ少尉「…もうちょっとさくさくと星系だっしゅ、
いざどっかの世界へ〜といかないの?」
作者「すみません次のシーンが完成してないので…」
ナギ少尉「あ、戦闘シーン?」
作者「なんでこの話の区切り方になりました…
多分次の次にはどっかの世界へ〜まで…
行きたいなぁまでは思いますが…
さて次回、バーナード星系防衛戦闘…でいいかな?お楽しみにぃ」
H24年11月改稿
H25年12月再改稿
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