第191話『バーナード星系防衛戦』


横浜基地

「バーナード星系到達、基地化か…」

「カオルさん光年の距離越えちゃったんですね」

「はぁ…」

「更に恒星間戦闘行うべくフォールド中か…」

「どんどん新しい事が起きてるわねぇ…」

「ほんと、今まで何だったんだろうって思うわよ」

「確かにねぇ…」

「BETAにユーラシア大陸から追いやられて、佐渡も奪われて…」

「横浜も一時奪われたけど、先達の多大な犠牲で奪い返した」

「佐渡をとりかえすべく…力を蓄えていたけど、度重なるBETAの上陸、
それを防ぐ為の間引き作戦でままならなかったのよね」

「ヴァルキリー隊もね…」

「けどカオルさんと出会ってから激変し始めたよね…」

「うん…宇宙進出、佐渡島奪還、そしてオリジナルハイヴ攻略…」

「月の奪還、太陽系内の攻略作戦」

「残すは…地球に残る19のハイヴと」

「冥王星圏内だと、火星とタイタンだけになっちゃったね」

「しかも、19の内2つは攻略作戦発動間近ね」

「そして私達の戦死率0化…」

「新任が入って、次には居なくなる事も無くなったわよね…」

「来年度には完全に2個中隊になりそうよ」

「2個中隊化か…大隊規模になるのいつかしら?」

「案外、隊長が結婚する前じゃない?」

「言えてる〜、あの彼氏さん、優柔不断ぽかったもんね」

「おまえら何を話してるんだ?何が優柔不断っぽいだ?」

「け、敬礼!!」
先任達と共に打ち合わせしていた、伊隅が入ってきた。

「隠し事か?」

「た、隊長…これ如何です?」

「ん…?これは…?」

「こ・ん・よ・く温泉旅館のオープン記念無料招待状です」

「ほう…長野県か」

「ええ、戦場となる機会がなかったので、
早めに復興できたみたいです。
それで知り合いから頂いたので…
どなたかお誘いできればでしたが、
生憎いませんので…」

「ありがとう。もらっておこう」

「GJ」と囁かれる高畑…

「さて諸君、わがヴァルキリーズは、
4日後にエヴェンスクハイヴ攻略作戦に後詰めで参加する事となった」

「いよいよね…」
「ソ連軍主体のですか?」

「ああ、その通りだ…
その後リヨンハイヴ攻略作戦にも参加となる。
我が隊はチューリップの使用で、現地に直接転移との事だ」

「隊長、チューリップですが、
カーゴトレインに中型つんでました?」
外口直径60mの円状であり、質問は妥当な疑問だろう。
19階から16階建のビルやマンションの高さに相当する。

「それだが別口に、1km級外宇宙戦艦のマクロス級に中型を積んで、
直接大気圏外から集結地のレーケンヒース基地への着陸後、
チューリップ使用となる」

「リヨンの作戦開始日時が出てませんが」

「わが軍の陸上艦隊の到着次第でずれるから詳細はでてないが、
約2週間後の目処と聞いている」

「結構間隔がないわね…」

「エヴェンスク後詰だからじゃない?」

「エヴェンスクは我々がお客さんだから、
どちらかといえば移動スケジュールに、
時間がとられる感じになる」

〜中略〜

「もう質問はないな?……隊規斉唱!」

「死力を尽くして任務にあたれ、
生ある限り最善を尽くせ、
決して犬死にするな」×多数

「解散!」

一斉に敬礼しわかれてく…


西暦2002年2月15日

[テフォールド、目標座標誤差修正なし。
時間軸修正…]

「総員第一種戦闘配置」

[空間レーダー補足、視認、スクリーン投影します]

修正された目標物が映し出された。

「落着ユニットか…」

[確認、BETAの落着ユニットです]

遥か約650光年の彼方から、BETAの新たなる拠点を構築する為に、
亜光速で恒星間を旅している落着ユニット、
その数が…8基デジタル補正され、スクリーンに確認できた。

[まもなく第一標的、主砲射程圏内]

「まずは、主砲による斉射テストを行う、回頭左舷90!」

[回頭左舷90]

ヤマトの巨体が左に回頭する。

「全主砲、ショックカノン斉射よ〜〜い!!」

艦首側に備わっている、第一主砲塔から、第三砲塔までと、
後方の第四砲塔、第五砲塔が艦の右舷へと砲門を向ける。

[射程圏内へ…10…5、4、3、2、1]

「てぇー!!」

ショックカノンが放たれ…
[弾着まで20]

「副砲及び、対空兵装、破砕デブリに備えよ」

艦首側の第一副砲塔、第二副砲塔、
後方側の第三副砲塔、第四副砲塔が右舷を向き、
対空パルスレーザー各基が砲門稼動具合を確かめる。
主砲も含めたった1名のヤドカリの制御下でこなす。

[弾着!]

落着ユニットがショックカノンを受けバラバラに破砕された。
そのまま亜光速でヤマトに迫ってくる。

「破砕デブリを逃すな…全砲門てぇー!!」

落着ユニットの破片はヤマトの集中砲火を受け、どんどんと細かくなっていき…
mm以下の無害な空間物質へと変貌していった…

[第一標的、無力化]

「続いて、波動砲テストを行う、目標第二標的」

艦首に備わる波動砲テスト発射テストに移行。

[波動エンジン圧力上昇、エネルギー弁閉鎖、非常弁全閉鎖。
波動砲への回路オープン、エネルギー充填開始]

[波動砲、薬室内圧力上昇]

[全エネルギー波動砲へ、強制注入機作動]

[波動砲安全装置解除、セイフティーロックゼロ地点へ、
圧力発射点へ上昇中、セイフティーロック解除、圧力限界へ]

「波動砲発射用意、右舷回頭90」

ヤマトの巨体は右方向へと頭を向ける。

軸線上に落着ユニットが入り込み、波動砲発射シークエンスが開始する。

波動エンジンからスラスターに向かってたエネルギーの流れが変わり、
波動砲へとエネルギーが貯まる。

[ターゲットスコープ、オープン]

[電影クロスゲージ明度20]

[効果範囲内に目標以外に、第三、第五、第六、第八標的確認]

[エネルギー充填120%]

[艦スクリーン光減モードへ]

[波動砲、発射まで10秒前、
最終セイフティー解除位置、確認、
5、4、3、2、1、発射!!]

艦首の砲門より放たれた光の奔流、

落着ユニットを複数まきこみ…

[目標含め、射線上5標的消失、デブリ発生なし]
その構造を融解させ、跡形もなく熔かしきった。

「よし…残りの第四、第七標的に、
反応弾ミサイルテストを行う」

[艦首ミサイル第一から第六セル反応弾装填開始…
反応弾セイフティーロック解除…
反応弾装填完了]

「よ〜し…目標、第四、第七標的、
発射後回頭180度、機関最大推進…」

回頭180度は、反応弾の最大効果範囲実測をまだ把握してない為の措置である。

[回頭180度、機関最大準備よーし]

「反応弾、発射!」

[反応弾発射!回頭左舷180度]

艦が180度旋回し、

[最大推力!!]

一気に加速し始め、2000Gの推力で逃げる。

[弾着!]

スクリーンには弾着すると光がユニットを包み、
消えうせると跡形もなく消え失せていた。

[デブリも存在なし…
一発でよかったね]

「みたいだな…データーとれたか?うん。さて、減速…他の移動反応はないな?」

減速し始めて…
[レーダー反応なし、
バーナード基地からも追加オーダーありません]

「戦闘及び試射テスト終了、バーナード星系に帰還する。
フォールド航行準備!」

ヤマトは試射終了し光の彼方へとフォールドしていく…

……

地球では…

エヴェンスクハイヴ攻略作戦が発動していた。

ソビエト連邦アムール州エヴェンスクに2000年建設の、
フェイズ2規模のごく若いハイヴ…
エヴェンスクハイヴから滲みでるBETA群を、
要塞都市アナディリを後背にした、北東ソビエト最終防衛線にて戦線を構成していた。
オホーツク海からカムチャッカ半島のつけねのペンジナ湾、
陸地にあがりペンジナ川、アナディリ川、チャウン湾を結んだラインである。

ソビエトが此処で戦線を維持できてるのが、
光線級を攻勢にまだ使用してこないのもあるが、単純に距離的要因もある。

98年日本に上陸したBETA群の後に送り出したBETAはシベリア方向へと勢いをむける。
だが生体兵器であるBETAが無補給で辿り着けるには遠く、
途中で補給できるハイヴが必要だった。

96年建造のウランバートルハイヴにて補給したBETA勢は、
99年にオリョクミンスクハイヴ、
2000年にヴェルホンヤンスクハイヴ、エヴェンスクハイヴを建設したが勢いはそこまでだった。

ウランバートルが99年当時やっとフェイズ3にあがり、
ブラゴエスチェンスクは01年にフェイズ3にやっと上がった。

そして距離的要因がウランバートルからヴェルホンヤンスクまで2438km、
エヴェンスクまで3595kmまでの道のりであり、
オリョクミンスクは00年当時はフェイズ2にまだ上がったばっかりで、
到底軍勢を賄う事はできなかった。

BETA側もハイヴの成長を待たなければこれ以上伸ばせない状態であったからでもある。

またソ連がBETAの物量に耐えていたのも、光線級の存在が殆ど確認できず、
航空戦力が使えたからも理由にあろう。

だが度重なる進行時に光線級がちょくちょく確認され、
去年のカムチャッカ半島侵攻時には、光線級の奇襲があった事でかなりの大打撃を受け、
救援がなかったら戦線崩壊していたかもしれなかった。

03年には再び大侵攻は予測されたが…
あ号が支配下におかれた今…

ソ連の異世界軍の力を借りた逆襲がはじまる。

……

西暦2002年2月16日

雪上のエヴェンスクハイヴに、低空より飛来したミサイルが煙幕を出しながら上空をうめつつ、
一回ポップするとハイヴに向かって雨霰の如く、多数の煙幕が突き刺さってく。

煙幕弾頭ミサイルによる長距離射程距離からの撃ち込みから始まった。

迎撃反応は遅い…
瞬く間にハイヴ周辺が煙幕につつまれ、
まだこのハイヴで生産されてない数少ない光線級が、
煙幕により無力化され右往左往してる。

しばらくすると煙幕の中ザワザワと、ハイヴ周辺から音がしはじめる。

何がおこっているのか赤外線スコープで覗くと…
ハイヴの各門から迎撃の為に大量のBETAが湧き出てきたのがみえていた。


各国の軍隊は、広まった煙幕弾の為に少なからずの戦略の変更を強いられてた。

暗視装置の搭載の必須である。
有害であった重金属雲は暗視装置は必要ではなかったが…
OSの積み替えと同時にCPUの積み替えがすすみ、
余裕できた部分で様々な暗視装置がひろまった。

最新のだと…

煙幕により安全確認がとれ、機体の目でハイヴを10万倍ズームしているソ連軍衛士の網膜投射画像では…

上空より飛来し赤々とうつる物体が、
門から湧き出ていたBETA群と思わしきのに突き刺さったと同時に爆発、
炎を撒き散らし高温により真っ赤にそまる。

それは次々と飛来する砲弾…トレー級の集中豪雨が始まる。

異世界軍は喀什基地防衛にトレー級35隻のこし、
新造艦含め20隻をソビエト支援に、
残りのダブルトレー級含めたグループを大西洋側支援に回航した。

弱体化する前には周辺ハイヴからの応援がこの段階で既に動きがあったが、
弱体化された今…動きが確認されなかった。
他のハイヴとの通信を司る存在がいなくなった理由もある。

……

「さてと、安全な時間をつかって…」

[外の方が時間早く進むけどね〜]

今回試験航海で、宙間試射までおこなった宇宙戦艦ヤマト…

「亜光速戦闘は問題なし、威力面でも問題はないな。
武装面は…火力の集中からして下部は難しいな…」

現在ヤマトは回頭による水平プラス40度マイナス10度方向で、
最大火力を放てる状態となる。

下部につけると…最大火力をはなてる仰角がへり…
単艦よりかは複数の編隊でカバーの考えていた。

「となると…装甲強化だろうな…
ピンポイントバリアらもいれるか」

これにより武装がついてない船底部の心配事がへる筈だ。

「あとテスト型から弄れるところは…艦内環境や設備か…」

削減可能候補にまず999名分の個人生活スペースや、
生活維持環境等のスペースがあげられる。
個人生活スペースは寝室や私物入れ等…
相部屋だがわざわざ乗員の為の二段ベッド部屋や個室が用意され、

生活維持は、空気や食料や水そして、処分施設、医療や精神維持の娯楽施設等…
食料倉庫は糞や小水から再生可能なO・M・C・Sの関係であまりスペースはとられてはない。

ヤマトは間に合わないと判断されたら、地球を離れ、
新天地にて人類種を増やす任務も密かにうけていで、
その為に艦内環境は要員以上のスペースをとられていた。

因みにそれよりも人口密度が高いといえるのが、
原型となり今もAL4の世界で運用中の、戦艦大和。
乗員が43〜44年改修で一時期3300名を越えていた。
元は2800名であったが…それでも多いだろう。

空気の問題や補給も未探査の宇宙を行くのとは事情が違うが、
やはり人口密度は高い。

それでも一人一人にベッド、勿論3段ベッドだが与えられたが…
ミッドウェイ海戦以後撤去命令がでてしまい、
下記のハンモック設備がなく出陣の度に陸揚げし、床に敷き寝る羽目になってしまう結果に…

因みに終戦までのこっていた長門級…アメリカに接収されたが、
一回り小さいサイズで1317名が定員。
やはり武器、対空機関砲要員や砲塔要員が多く占めているが、
兵卒の生活環境は食堂スペースは無かった。
天井から降ろされたテーブルで食事をし、
引き上げられたスペースにハンモックで吊して寝ていた。


因みに空母では…沈んだ赤城型は記録によると定員1630名、
飛行要員を含めての数であり意外と少ない人数で運用されていた。
その中で占めるのが整備士系で約25%の483名、飛行課が201名、
残りの1000名以下で運用していた。

アメリカ軍側は第二次世界大戦当時でも、定員3000名近く…日本の倍で運用されている。
アメリカ側は空母金網制のつるされた3段ベッド等で運用され、
いかに多くの人員を収納するかで運用していた。


大和は終戦後に不燃物の研究がすすみ、吊り下げ式3段ベッドが導入された。

そしてBETA戦に向け大和の兵装の近代改修や自動化が進み、
対空機関要員が必要なくなり、
また各種砲塔も無人化処置がされ、砲塔要員がいらなくなり必要人員が減ってく。

それでも広い艦内のダメコン要員及び3直交代制で約1200名で運用していた。
だがやっと食堂が導入され、
ベッドも個室式3段ベッドへと変わる。

リアル護衛艦クラスになると一気にへり300名あたりで運用はできるが…

一方異世界軍では艦の運用殆どヤドカリやコバッタ任せにし、
整備もコバッタ任せ…
ダメコンもコバッタ任せで、
ヤドカリ・コバッタらのみしかいないトレー級もある。

かといって基本乗員0を想定し設備すべてカットもできない。

いざっという時もある。
それに戦闘機隊要員の分も必要だろう…

「とりあえず…艦スタッフ用は要らないかもしれんけど…20名分?」

[だとうかな〜]

「パイロット用に80だとして…100の定員、
その他非常用に400人分の空気食料かな?」

[了解、それで進めるよ〜]

開いた部分を格納庫拡張し、また装甲を厚くとれるだろう。

「あ、で脱出装置は厳重に、
また万が一撃沈しても脱出できる時間は稼げるようによろしくな」

[例えば真っ二つに割れた状態から脱出できる時間とか?]

「ああ、それで量産頼む」

[了解〜…スペースアーク級も基本それで進めるよ]

……

次々と追加される煙幕弾により、
今だにハイヴ周辺は煙幕に包まれたままだったが、
地表が大きく削れ地下構造物もかなり露見、崩壊しているのが確認できてた。

12時間にわたる約3百万発の砲弾による集中砲火の結果…
地表から地下深く迄存在する構造物の内…
構造物は、横坑や広間にいたBETAごと地下200m近辺まで削りとられた。
土砂はこの集中砲撃により巻き上げられ、
後には大きなクレーターとしてのこっていた。

猫の目からの観測情報で、残存個体数7151まで大幅に激減した。

迎撃に表にでるも砲火の露となった突撃級…
1番数多かったのが、崩落した横坑に潰される個体だろう。

そこにソ連軍機が祖国を取り戻そうと迫ってくる…

迫るソ連軍機はOSバージョンアップ済みの8個機甲師団に及ぶ…

祖国奪回の一歩であった…

……

西暦2002年2月17日

「お、かなり形になりつつあるなぁ?」

ヤマトがバーナード星系外にて落着ユニット迎撃の恒星間戦闘を終え、
バーナード星系に帰還。

フォールド航行の影響で、
今回の戦闘と移動時間が…往復丸5日かかっていた。

中型チューリップが組み上がり、
より大型のワームホールが地球圏と繋がって、
設営資材が次々と多目的輸送艇で運ばれてきた。

ヤマトがバーナード星系防衛の為に出発したあたりに、
監視基地内部の人工重力工場ができあがると、
作業効率が上がってくる。

ある意味ワンセットになる地球との通路が確保できれば、
その後の設営資材の搬入は速い。

小型チューリップで運べるサイズに分離された機材が、
工場で次々と組み立てられて形となる。

中型チューリップを組み立てるべく部品が運ばれて、
工場で組み立て作業が始まり組み上がって、
中型チューリップが稼動し始めると…
更に基地化への建設速度が上がり始めた。

中型チューリップで運べる直径50m以下の機材が、
太陽系から運ばれてくるようになったからだ。

対となる小型チューリップが運ばれてきて、
第二惑星地上へとコントロールユニットと共に運ばれていく。

中型に続いて警備艦以上のサイズ400m級が安全通行可能な直径250mまでのナデシコ世界での一般サイズ、
大型チューリップの部品を組み立てるべく、
作業用コロニーの部品が運ばれている段階にはいる。

更にその上は4km級艦船でも通行可能な縦横1kmまでの特大サイズも計画しているが、
現状太陽系にも作られてない。

「バーナード星系の調査はどうなってる?」

[えっとね…もうだいたい環境調査等はすんでるね。
第一惑星は、人が住むには熱すぎるんだけど、良資源がとれるね。
第二惑星は人が住める大気組成をもってるんだけど…
まだ地球人類が住んでも問題がないかどうかまではいってないよ。
風土病等の調査は、まだ始まってないよ。

で、第三惑星は大地がある資源型。大気も存在してるけど、
人が住むには寒すぎてるね〜
多分移住に適さないから資源採取かなと…

続く第四惑星はガス星型、
第五惑星は資源型、
第六惑星は…水資源型の惑星ね]

「第四以降はさくさくだな」

[大気や住める大地がないからね]

「で、この後は…」

[計画の通り、このバーナード星系中心基地を起点として、
各惑星、小惑星との通路を確保が第一段階。
資源採取、プラント建造での最適化及び、
太陽系への輸送開始が第二段階。
バーナード星系での造船等開始が第三段階。
バーナード入植開始が第四段階だね。
最終的に人が住む保障できるまで約1年はかかるね〜]

「やっぱそんなもんか」

[ただ単に人をほおり込むだけならすぐにでもだけど、
各種風土病、未知のウイルスの発見と、それに対してのテストとかいっぱいやらなきゃいけないし…
人種だけでも…ね〜]

「あ〜白人にかかって日本人にかからないとか?」

[うん。遺伝子構造的な…のになるけどね。
だから、日本人に対して無害であっても白人に対して有害なウイルスもあるし〜]

「ハーフとかクォーターは?」

[もだと…個人的に遺伝子でみないとね。
どっちかの特徴は含まれるし]

「1番良いのは悪く作用しない、風土病も無しってならな」

[そんな良物件あればね〜]

勿論地球にも風土病はある。

あのエイズも実はアメリカ奥地の風土病だとの話だった…

「じゃあ、あとの付設はヤマトに任せて
…帰還するか。
ヤドカリD-8054任せたよ」

[了解っす]

カオルは格納庫の多目的輸送挺へと…


……




寸劇風後書き

作者「この話でヤマトでの単独探索編は、終了の形となりました」

ナギ少尉「あれ?どっかの世界にいくまで行かなかったの?」

作者「フォールドの時間あるから、
その時間に動きがないのも変だし…
でなるとこの形になるんだよね」

ナギ少尉「エヴェンスク攻略作戦発動ね」

作者「まぁ異世界軍自体が既にカオルいなくとも稼動してるって事だな」

ナギ少尉「で、ヤマトは波動砲発射〜ね♪」

作者「ロマンだよ」

ナギ少尉「ヤマトなら単艦で戦闘用に勝て…」

作者「あ〜むりむり。でかぶつは波動砲で一撃でも、
突貫級やらが集中して突っ込んできたらな…
実際の大和同様になるよ」

ナギ少尉「う〜…ならヤマト10隻」

作者「まぁ…対空防御の網が作れるよな…
宇宙母艦級4から5辺りなら……だがそれ以上だと厳しいだろ。
ヤマト級が100隻、間の網を戦闘機で埋めるだな」

ナギ少尉「でも…ガラミス帝国戦では単艦でしのいだよ〜」

作者「自爆特攻がどんだけいた?ほぼ全部が全部特攻隊、
しかも4cmレーザー対空砲がきかなく主砲や副砲で対応せざるえない200mサイズだぞ」

ナギ少尉「う…じゃ…対空砲排除して副砲を」

作者「破砕した断片も主砲副砲で対応しろと?」

ナギ少尉「あ〜…無理ね」

作者「命を失う事を恐れないのは…普通よりも怖いもんさ。
別世界ものでもただの人間が狂戦士化すると怖いし…
ましてやゾンビとかさ…」

ナギ少尉「で、でも…」

作者「それに結構死人でてるぞ単艦で」

ナギ少尉「……」

作者「なので単艦は考えてはないな。
エクセリオンでも無傷はなかったし、
10万隻辺りの殴り込み艦隊も確か80%近くが沈没したしな…」

ナギ少尉「殴り込み艦隊って…」

作者「と、字数の問題で次回、バーナード星系より帰還、お楽しみ〜」

H25年12月再改稿



押して頂けると作者の励みになりますm(__)m


<<前話 目次 次話>>

作品を投稿する感想掲示板トップページに戻る

Copyright(c)2004 SILUFENIA All rights reserved.