第038話 地球防衛軍編02 戦士達の帰還と…新たな星の発見


カオルが地球防衛軍の世界にいっている間も時は流れる。
Θ宙域はつい先日から探査開始した宙域でまだまだ未到達の恒星系は多数であり、地球から観測できず未発見の恒星系もある。

Θ宙域はまだ推定段階だが10年程前まで上2位存在がいた為に、地球含むベテルギウス宙域よりかは活動していた期間は長く…
今も落着ユニットが多数宙域内を航行中だと推測されていた。

そして…今…

[あっ…あ〜…マスター居ないよね?]

[うん。居ないね〜]

[どうしよっか〜]

コバッタらが悩み始めた。
悩み始めたのはB1からBETA侵攻を受けていてる惑星を見つけたとの報告が入ったからだ。

しかも大陸での生存圏が沿岸都市が1つで100平方km程、
明日にでも追い出されてもおかしくなくむしろよく生き延びていたともいえよう。
陸地面積約1億5千万平方km内の内たった100平方kmに追いやられているのであった。
しかも現在進行形で防衛戦をしている。

まぁ…一応大洋の中の諸島部にも現地人類生存圏はある。
この惑星は大きな大陸は7つあるが、その6つほどは完全にBETA勢力下、残り1つの半島部分に追いたてられているといえよう。

諸島や孤島は大陸から1500km〜3000km離れた距離にはあり、
その内1つの諸島合計は約2万平方km、現地人口は約30万人…
大陸生存圏よりも広い面積がある。

なを大陸に近い孤島等はBETAから追い出されたもようだ。
例えば1つの大陸から約400km離れた箇所に60万平方kmの大きな島があるがやはりBETAのハイヴが確認できる。

現地人類側の使用兵器は駐退複座機能あり野砲の現代厚レベルが確認でき、戦車は確認できず、機動兵器も確認できない。
機関砲は台座式が確認できていた。

航空戦力は大陸側では確認できず、諸島部で硬製飛行船や数少ないながらレプシロ飛行艇は確認できていた。
推測によるが光線級により駆逐されたかもしれない。

海洋兵器は軍艦が確認できるが諸島部の艦船からは煙突から黒煙が出ていて石炭を動力としているようだ。
だが大陸側は気帆船やわざわざ帆船をも使用しているようだ。
これについては理由はまだわからない。

駐退複座機能付きの製鉄された現代厚大砲をつくれるから、
文明が帆船レベルとは思えはしないのだが…

…だいたい大砲の技術で科学文明度合いがわかる。
陸上野砲で、駐退複座機能が備わっていて、かつ砲身の外径と口径の差が少なく、
かつ口径がでかいとかなりの技術レベルはある。

ここでの大砲の定義を攻城兵器に使えるレベル…遠距離で火薬で弾を発射し、弾で城壁破壊するにするが、
その場合にまず、一番重要なのに筒の強度がある。
外径と口径の差が少ない現在のFH70榴弾砲の寸法のまま青銅でつくり、現代のFH70の弾を発射すると…
素材強度不足で1発で砲弾が砲身内で暴発する腔発おこすだろう。

砲身は大概鋳造…溶かした鋼を鋳型に流し込み形を作り上げるやり方だ。

鋼材は他に圧延…ローラーで圧力を与えるや鍛造…ハンマー等で叩いて鍛え上げる等で形作るが、
砲身は素材を繋げる製法だと強度不足になる為に鋳造が一般的で、素材の鍛え上げた質がまさに砲身強度に比例するといってもよい。


鉄に変えればよいというが…幕末の日本の大砲を参照にしてもらいたい。

鎖国と戦争の起きない平和な時代及び統制により、長い間大砲技術から廃れていて、
諸外国は戦争の歴史で大砲、治金技術は向上していった。
で、アヘン戦争で清が負けたのを知ってから国防の必要性を幕府や藩首脳部は知り、
急遽国防の為に大砲増産を命じたが……
平和な時代が続き、また山あいな日本では馬曳き必須の大砲はすたれ、
技術レベルは戦国時代のまま。
ペリー来航前後で決定的な差を感じ、
それから70年程で世界に喧嘩売るレベルまで引き上げ、約90年後には第二次世界大戦で敗戦にいたった。

大砲製造においては、増産を命じられた当初は戦国ながらのタタラだけで和砲をつくられた。
タタラは半熔解の和鋼、玉鋼を産出する良好な方法になるが、玉鋼産出までケラ押し法で70時間程炉の中で製錬しなければならないし、炉を壊して塊としてださなければならない。
1炉単位で砂鉄13t、木炭12tできる玉鋼こみのケラ2.3tとズク1.3t、合計3.6tで70時間と非常に効率がわるいのがわかろう。

タタラだけで和砲を製造にいたるが、砂型を縦にいれて流し込む形で作り上げる。
ただし鉄の質は融けるタタラズク…砂鉄銑を利用してるので明らかに質が悪く口径と外径の差がある肉厚な和砲となっていた。

まだ青銅製のであれば完全に溶かす技術があり、ある程度の技術和砲はつくれるが…

オランダ文学書から独力で、反射炉建造にいたって、韮山反射炉が1856年半稼働、1858年連双2基として完全稼働にいたり、
約1kg砲弾の鉄製の韮山砲…7cmライフル砲を作り上げた。
品川砲台の28門は韮山反射炉で製造された。
ただそれでもタタラによる砂鉄銑を利用している為にまだ鉄質は難儀していた。更に肉厚だ。

そこで、1857年釜石の橋野に西洋式溶鉱炉を作り上げ、
1858年連続出銑に成功。鉄鉱石を融かす国産洋鋼を産出できるようになりやっと鉄質をあげてこれるようになった。

更に軍艦建造など含めて発展をみてみると…

少し戻るが、1853年に湯島に湯島馬場大筒鋳立場ができ、それが湯島大小砲鋳立場をへて、
1863年、関口製造所ができ、
1864年湯島の施設が関口製造所に統合された。

1859年に開発された最新式のフランスの4斤山砲輸入及び、青銅製な為に模倣試作が開始される。
ただ青銅製といってもかなり薄い外内径差であり新技術等が投入されている。
物にするにはまだ時間がかかっていく…

1866年横須賀に後の横須賀造船所になる横須賀製鉄所の建造開始。
5月、初の国産蒸気軍艦、千代田形就航。
石川島造船所にて作られ、備砲は関口製造所にてつくられた。

明治に入り1870年大阪砲兵工廠がつくられ、当初は青銅製のフランス式4斤山砲が作られていく。
1871年関口製造所と滝野川反射炉の設備をもとに小石川に東京砲兵工廠を設立。
1876年横須賀造船所にて明治維新後の初の建造艦、軍艦清輝が竣工。
初のヨーロッパ遠征艦となる。

1878年、ヨーロッパでは野砲は鉄製が主流となっていて海外輸入品を主力にも検討されたが、
あくまでも国内工場産にこだわり青銅製の野砲を主力野砲としていくのが決定された。
また7cm野砲、山砲が採用された。
イタリアから技術者を招きウカチェス式青銅砲のライセンス生産を開始。
後装式砲で野砲は690kg、最大射程5km、毎分6〜7発射撃可能。
山砲は分解可能で256kg最大射程3kmの砲だ。

1880年国産銃の13年式村田単発銃制作採用。

1882年るつぼ溶鉱炉によるるつぼ鋼を製造開始、
1884年イタリア式28cm榴弾砲参考に大阪砲兵工廠が28cm榴弾砲を試作。

同年末2度目の京城の変がおこり日清両軍が衝突、100名足らずの日本警備軍は2000人の清軍の前に敗退、
対清国戦備えて軍備強化を政府は意思をかためた。

1885年改良型18年式村田単発銃が採用される。

1886年民間の田中長兵衛、横山久太郎の所有する洋式高炉にて日本初の連続出銑に成功、
以後翌年釜石鉱山田中製鉄所か設立された。
新日鐵住金の前身にあたる製鉄所だ。
後に1894年には日本初のコークス銑の産出に成功する。

1889年22年式村田銃…初の無煙火薬採用のボルトアクション式連発銃。
呉に造船部設立、後に、呉海軍工廠となる。
1890年酸性平炉により鉄製砲身製造開始、初の鋼製軍艦、砲艦赤城が小野浜造船所にて竣工。
1892年前記の28cm砲が制式採用され、射程7.8km砲身重量10.7t、放列砲車重量33.6tの巨砲となった。

1894年、朝鮮の独立をめぐって日清戦争開戦…清国は装備兵力面では日本より優れていた。
日本陸軍24万人、日本海軍軍艦24隻、水雷艇24隻に対し、
清国陸軍98万人、清国海軍軍艦82隻水雷艇25隻。
清国海軍には7千t級2隻があり当時は東洋1の堅艦と言われていた。

諸外国は清国優勢と見ていたが、日本帝国が連勝を重ね講和条約を結び、
そこに遼東半島放棄を勧告した三国干渉が発生し、泣く泣く受け入れた。

まだ日清戦争頃は特に艦船は輸入が多かった時代だ。
銃は単発村田銃で半数以上は国産で統一されてたが、陸上砲はまだ青銅砲の4斤山砲や7cm野砲を使っていた。
あとは補給の不味さもあったが…

対して清国はドイツメーカーの最新式鉄製野砲、最新式銃を使っていたので、陸戦で勝てたのが奇跡といってもよかった。
ただ清国は傭兵といってよく、金稼ぎの為になので士気は低く、統一されてない意思等で勝てたに過ぎない。


艦船は清国は高級な装甲艦を14隻揃えていて、
日本は安価な非装甲艦を買い集めていた。
海戦は軽快な非装甲艦が鈍足な装甲艦を翻弄する戦いとなり、
勿論日本艦は非装甲な為に撃沈の危険あったが、反対に非装甲を貫通したために弾による死者は300名ほどでるも沈没艦はでなかった。
対して清国艦は沈没艦が出たために死者は多かったわけだ。

現状まだロシアに勝てやしなかった…
次は大国ロシア討つべしと国民一体で富国強兵の流れとなる。

ただ、清国は没落していく…下関条約での国家予算を超える賠償金で赤字が発生。
各国に担保を提供し借金して返済していかざるえなくなった。

清国を破った事により列強各国との不同平条約は改正されていく事になる。

1895年輸入洋鋼200万t迫る勢いで増加。
94年の国家予算の4倍の賠償金で更に軍事力をましていく。
大阪砲兵工廠が大阪市民の鉄管水道管を半分担当した。残りの半分は輸入鉄管で構成された。

1896年ヨーロッパより持ち帰った無煙火薬の工業化に成功。
1897年30年式歩兵銃。
1898年31年式速射砲…初の無煙火薬採用された野砲で射程公称6km実測5km、山砲は4.3kmとなる。
後に改良型が実測7.2kmにはなる。

ここら辺からロシアの東方進出が顕著になる。
遼東半島ばかりか、満州内、そして韓国へと進出を狙う様になる。

1899年呉海軍工廠にて初の軍艦、宮古が就役される。
防護巡洋艦千歳アメリカにて竣工されるが、以後防護巡洋艦以下は国産へと切り替わる。

1900年北清事変を利用してロシアは東清鉄道警備を名目に大軍を送り込み、満州全土を占領した。
また韓国に接近し、馬山にロシア艦隊碇泊地を租借、更には巨済島をロシア以外に租借させないよう露韓密約を結んだ。
このまま韓国がロシア支配下になると脅威が日本本土にせまると政府は感じていた。

1901年製鋼一貫製鉄所の八幡製鉄所がつくられた。
1902年、日本はロシア属国化を覚悟しての日露同盟を結ぶか噴議していたが、イギリスが接近し、対ロの日英同盟締結された。
1903年大阪砲兵工廠にて初の鋼製9cm臼砲が製造される。

1904年、本土防衛観点から日露戦争が勃発。
日本陸軍は野戦砲は31式、歩兵銃は30式でそろえた。

対してロシア軍はフランス製プチロフ式速射砲を採用し分速15発6400m…
これにはたまらず砲兵の戦死者が続出。
日本陸軍の技術者有坂は31式の砲架ユニット付け替えで対応し射程7kmまで伸ばし、また防盾をつけて被害を少なくするように改良した。

また野戦重砲戦、強固な要塞戦、塹壕戦を日本ははじめて経験した。
要塞攻略戦あたりでだ。

野砲のジャンルは機動力のある支援射撃という概念で、馬で運べる〜複数の馬で軽快に運べるあたりと思ってもらいたい。
重さは後期になると機械化で重くなるがこの頃は75mm砲が主流で、500kg前後で重くても1t未満あたりだ。


そして野砲ではどうにもならない強固な目標…いわゆる要塞等の目標に野戦重砲が投入される。

日露戦争時にはドイツのクルップ12cm榴弾砲、15cm榴弾砲、10cmカノン砲を購入して使用していて、
砲弾のみ製造していた形だ。

でだ…旅順はベトンで強固すぎる要塞と化していて世界でもまだ経験の無いベトン要塞攻略戦になっていた。
また機関砲が備わった塹壕戦としても世界初であろう。

野戦重砲を投入したが…15cm榴弾砲が辛うじて削れる程度、弾薬欠乏してしまい失敗した。

そこで投入されたのが対艦戦を想定していた重砲であった。
移動設置には時間のかかる最大級の火砲群で、陸地においては分解運搬の必要性があるといってもよかった。
要は足場の問題でもあり、車載すれば車輪が間違いなくはまるはなしでもある。
現代であれば前に話した特殊運搬トレーラーならなんとかといってもよいかもしれない。

今回の日露戦では28cm榴弾砲が移動要請してから2ヶ月弱のスピードで旅順要塞攻略戦へと投入される事となったが、
元々移動のために総攻撃前に分解命令がでいた。
横須賀の箱崎8門、横須賀の米が浜6門、広島県大久野島の芸予4門が分解中であった。
総攻撃失敗の補給要請を受け、第3軍の返答待たずに大本営は専門家や砲兵指揮者を旅順派遣を決め、
最低でも大連まで輸送手続きをしていたわけだ。

ただし、第3軍は28cm砲の使用には9月に入った時点でも反対していた。
理由としては砲床のコンクリート工事の期間で、
早くても10月上旬まで戦力に使えなく第2回総攻撃に間に合わないという意見であった。

8月27日に9月1日横須賀から6門発送すると大本営は通告、
9月14日には旅順到着した。

砲床はコンクリートではなく、枕木のような木材を大量に使った簡易砲床で9月3日から工事着手。

旅順についた28cm砲を9日間で配備していく。
ただし、重さ10tの砲身、砲架を敵前で人力運搬にて組み立てるのは難工事で、
狙撃されて死傷者出しながら…
木材を防壁として使いながらの難工事だったという。
9月30日には試射を開始している。

第3軍は砲床工事具合でいけるのではと一転、9月22日に再度6門追加要請、翌日にも追加要請をいれ、
別箇所に移動中のを転送手続きに入り、計18門が10月6日には揃ったわけだ。
28cm巨砲の威力は絶大で第2回目総攻撃は、砲台や火薬庫など露出部分に大きな被害をあたえ、塹壕に阻まれ突撃は失敗したが、
第3回総攻撃で観測点たる203高地を確保し、砲弾精度はあがって、旅順はおちたわけだ。

また機関銃を備えた塹壕戦においての課題を各国に伝えたのも忘れてはならない。
この時点で伝わったから第一次世界大戦にて戦車が出たので、
この要塞戦がなければもっと第一次世界大戦は長期化したはずであろう。


また日露戦争では野砲以上の砲弾不足に悩まされた。
1879年に東京砲兵工廠は小銃と銃砲を…大阪砲兵工廠は火砲と砲弾を担当分業するようになった。
両工廠とも日清戦争時の6倍の規模、民間の4倍の規模まで生産能力を拡大していた。
前年から大阪砲兵工廠には終夜作業を行ってたが、
動員予測を遥かに上回り、臨時編成がほぼ同数に達し、装備する兵器が足らなくなってきた。
倉庫にある引退兵器も持ち出す始末でなんとか足りた次第であったが…

砲弾が問題であった。東京分の銃弾はなんとか足りたが、大阪分の砲弾はたりなくなった。
1門につき1ヶ月で50発を普仏戦争から計算し見積もっていたが…
野砲が速射砲になった為に砲弾消費があがり、
5月下旬の南山戦においては2日間で平均173発で携行砲弾をうち尽くしてしまい、
旅順第1回総攻撃においても野砲弾287発、重砲弾441発消費し攻略失敗の原因では?と論争が起きるほどてあった。

6月に大本営は民間の協力あおぎ砲弾総生産体制、またドイツへも発注したが、
旅順第1回総攻撃に続く遼陽会戦で欠乏は深刻になり、
2、3ヶ月の休戦やむなしの暴言が出るほどてあった。

大本営は8月に東京、大阪の工廠能力を1ヶ月10時間で15万発目標に3倍拡張に決定し、
民間製造用に構造安易な砲弾を開発で増産をはかり、奉天会戦後あたりにやっと砲弾供給に余裕がでてき始めた次第であった。

さて艦船は日露戦争中の主力の装甲巡洋艦以上は全て海外建造、特に記念艦となってる戦艦三笠もイギリス産だ。

1等戦艦は全てイギリス産富士型2隻、敷島型4隻、
ただし2隻は日本海海戦前に機雷にて沈没してしまった。

装甲巡洋艦は8隻。
イギリス製浅間型2隻、ドイツ製八雲、フランス製吾妻、イギリス製出雲型2隻、
ロシアも狙っていた元アルゼンチン海軍のイタリア製春日型2隻。

この外国産12艦がいわゆる東郷ターンに参加し砲撃戦をおこなった艦である。

防護巡洋艦は15隻参加、
第3戦隊にフランス製笠置型2隻、
日本製音羽、新高型1隻。
第4戦隊にイギリス製浪速型2隻
、日本製須磨型1隻、新高型1隻。
第5戦隊に日本製松島型1隻、フランス製松島型2隻。
第6戦隊にイギリス製千代田、イギリス製和泉、日本製秋津州、須磨型1隻。

他にイギリス製吉野型2隻がいたが1904年中に衝突と触雷で沈没していた。

その他に駆逐艦と40隻近くの水雷艇を投入してきた。

水雷艇は日清戦争時に味をしめ買い揃えたり日本が作り始めた艦種で、
150t未満の主として魚雷を放つ快速船だ。
外洋航海能力が無いために沿岸部、無理して日本海や東シナ海あたりでしか使えないが、
魚雷をぶちかます強力な船といえよう。

巡洋艦以下に日本産がいて日本海海戦に参加した形であった。
見事に海戦でも勝利した日本はロシアに条件付き講和で日露戦争を終わらすことができた。


ただ…賠償金はとれずに終りその点で国民は暴動をおこすが、
正直なところ財政面で増税に増税して、かつ国債ももう出せないほど、あとは外国に借金しなければこれ以上は戦えないというギリギリまできていて、
政府はほっとした次第という時勢で…

同年輸入洋鋼が300万t突破、
初の大型艦装甲巡洋艦筑波、戦艦薩摩起工。

1907年75mmの38式野砲…射程約8km、947kg。駐退複座機能つきの国産野砲がつくられるようになる。

同年輸入洋鋼400万t突破、国産洋鋼はまだ95万tあたり。
筑波竣工、後に巡洋戦艦の元祖と言われる。

1910年41式山砲、先の38式野砲の改良版で騎兵による高速運用や山間部運用をかんがえられていた。
75mmながら重量540kg、分解組み立てを容易にして山地徒歩人力搬送も可能にした。

初の国産戦艦薩摩竣工。
以降戦艦は基本国内で建造され、大型艦で最後に海外建造されたのは金剛で、
技術導入兼ねて発注された。

1911年38式シリーズが採用され国内生産が開始される。
クルップ社の野戦重砲シリーズの国内運用再設計版である。

38式12cm榴弾砲、38式15cm榴弾砲等は馬曳きできるよう設計変更され、
38式10cmカノン砲は重量軽減ができず2.5tの為に機械化前提で生産される。

1912年、45式24cm榴弾砲制定。
先の日露戦争旅順攻略戦の戦訓から、強力な威力の攻城砲が必要との意見がでて、設計された。最大射程10km。
重量30tの強力な榴弾砲で、陣地転換移動には分解後に運搬車で移動した。
移動に必要な機材は13両の運搬車と牽引トラクターまたは、輓馬104頭で移動する。
移動速度は最大で8km、
最初の投入が第一次世界大戦の青島で、1個中隊4門が参加。
港の揚陸に22時間、軽便鉄道で陣地まで全ての部品運ばれるのに4日かかった。
45名の設営者により実働16時間25分で運ばれてきて砲床設営から射撃可能状態まで作業はすすみ、
砲撃開始から1時間で敵ドイツ砲兵隊は沈黙してしまった。
翌日保塁をねらって歩兵突破口を開いた。

45式15cmカノン砲制定。
こちらも先の日露戦争での戦訓から要求された長射程攻城砲で、固定時重量22t、移動時重量32tと分解移動される重砲である。

そして1914年第一次世界大戦勃発…

1915年38式野砲改造型、射程延伸した改造型が採用。1135kgに増加。
4年式15cm榴弾砲採用。日本での分割し馬で運べる最大級の砲として運用される。

第1次世界大戦終戦し、戦後キャンセル不況が訪れる。
第1次世界大戦中に野砲の射程延伸等技術が急速に向上していく…
1922年ワシントン海軍軍縮会議。軍艦保有数に歯止めがかけられた。

1925年、14年式10cmカノン砲採用。
8頭馬曳きか、牽引車か…であったがこの時点では3.1tの牽引は、
国産牽引車の馬力不足で機械化運用は昭和にはいってからになる。

軍縮による戦艦用主砲を転用した陸上砲台用45口径41cm砲塔カノン砲が設置。
1926年試作41cm榴弾砲制作。

この頃日本帝国は第一次世界大戦で欧州において発達した砲技術の導入を模索していて、
フランスのシュダイナー社が目に入っていた。

1930年、90式24cm列車カノン砲…フランスシュダイナー社の売り込みで採用された日本唯一の列車砲。
136t2輪6軸ボギー列車で運用され、射程は大和を超えていた。

1932年、90式野砲制定。シュダイナー社より購入した75mm野砲を国内改良した型である。
重量は1.4t。後に機動化設計した1.6tタイプも製造される。

92式10cmカノン砲制定。14式10cmカノンが馬曳き設計としていた為、
機械化運用前提で設計された性能向上版で射程は18.2kmあり列強並みの性能だ。
ノモンハンではソ連の122mmカノンに苦戦を強いられたが、
ガダルカナルではピストルビートと恐れられていた。

1933年、89式15cmカノン砲。
射程18kmと陸上運用に良好。機械化運用前提で、重量は10tあるが分解により運用可能な設計とされた。
牽引は92式8t牽引車が担当。
シンガポールから沖縄戦まで戦った独立重砲第百大隊が運用して有名だ。

91式10cm榴弾砲国産化、シュダイナー社より購入した榴弾砲で、
重量1.5tかなり軽量な部類に入る。後に機動化設計した1.7tタイプも製造される。


1934年94式37mm対戦車砲…人力で牽引できる前提で設計され、184kgと軽量、射程7kmで完成された。
1kmの距離で20mm装甲を貫通する事ができ、当事の戦車事情からは威力充分と言えてたが………

94式山砲が制定された。
75mmの41式山砲の性能向上狙って開発され、539kgで11点に分解し移動できる野戦砲だ。
山頂にも設置する事ができ、弾薬もろとも徒歩行軍で組み立て設置射撃までもっていける。
対戦車に用いられる事もあり、1942年5月来日したドイツ兵器局員によって開発された二式穿甲榴弾をもちいると75mm〜100mmの装甲を貫通する事ができた。
それまでの41式山砲の1式徹甲弾が100mの距離で50mmのマチルダ装甲車を貫通できなかった事から格上の威力になる。
ただ発射時に軽いので砲全体が跳ね反動を殺しきれてないのは致し方ないだろう。

1936年96式15cm榴弾砲。
元々は馬4頭曳きで設計要求されていたこの榴弾砲、
時勢により牽引運用前提で設計が変更された。
機械化運用ではあるが4.1tの重量、射程12kmの性能。

1937年95式野砲制定。
90式野砲では6頭曳きで、通行に難ある箇所では支障が出るとかんがえられてた。
そこで性能を落としてでも機動化の要望が出て、
射程10km、75mmながら1.1tと軽量化した野砲が採用された。

だいたいこの辺りで日本帝国の大砲の砲身というジャンルでは完成にいたることができ、
第二次世界大戦では列強並みの活躍を特に要塞攻略戦での集中運用時では活躍をみせた。
まず半年は持たすと言われてた香港要塞を水源確保し給水を断つことに成功したのもあるが僅か18日で陥落、
シンガポール要塞も重砲の独立砲兵76門投入し2週間で降伏してしまう。

歩兵部隊により1回は攻略失敗したフィリピンバターン半島に大本営は重砲96門を投入、
4月3日より砲撃開始し、9日には敵司令官があっけなく降伏した。
コレヒドール要塞へ13日から砲撃開始、4月中には要塞は沈黙し、
5月にコレヒドール島へと上陸し翌日には司令官が降伏した。

その後は数少ない重砲を分散運用した為に攻略戦や上陸防衛戦に失敗してたが…

沖縄戦において166門の重砲を集中運用した為に、アメリカ軍は1箇所の陸戦戦闘区域としては最大死傷者数の2662名、戦闘神経症1289名を出し、
沖縄戦全体において14077名の戦闘神経症を出し、また最高位の死者、中将を砲撃により戦死させた。

重砲を集中運用、弾薬供給できれば強力といえる。

ずらずらと日本軍史に、なってしまったが…

この惑星の技術レベルは第一次世界大戦後から第二次世界大戦前あたりの戦間期、1925年あたりかなと推測できるが、
その場合残弾は、水は?食糧は?になってくる話になり、
生産拠点のなさからいずれおちるだろう。

「何をグズグズしてるの?救援に向かわせなさいよ!!」

参謀のウィーアー博士に叱咤させられるコバッタ達。

[派遣できる予備陸戦艦群はなし…なら撤退派遣が妥当だね?]

[そうかも]

[よし、SPG及びSPE出動!!避難民収容空きコロニーもハイパードライブで近接宙域へ]

『SPG中隊、SPE各小隊に緊急出場養成』

出動警報音がなるなかアナウンスがながれ、ターミネーターらが客車に装備をつけて続々と乗り込む。
出場位置へと微速前進…

『お客様にお知らせいたします。ただいまSPG及びSPE特別車両が出発します為に、次の10時10分発、月面支線各駅停車は10時20分発に、
10時20分発バーナード星行き快速列車は10時25分発へと時刻変更なります』

アナウンスがながれ、ホームドア越しに特別車両が通過し……

……

予備戦力なしの理由だが、
惑星ロドニアが攻略が若干遅れ始めたのが理由といえていた。

惑星ロドニアの重頭脳級はまだ攻略されてない。
その為に情報がわたったのか異世界軍攻略部隊に対抗すべき新種が出現している。
といってもまずは光線級の亜種…
トレー級の艦砲射撃迎撃の為に出現したらしい。

だが一番対応しずらい遠距離での物理攻撃による物量による大火力のコンセプトは間違いなく、
これがビームやバリア類であったなら対ビーム対応種やバリア対応種がでてきたかもしれない。


…………

私達は今まさに絶滅寸前ですも〜…

世界大戦から復興した後の時に、突如として現れた未確認生命体、UMA…
UMAによって大地は奪われ、最後の大陸も奪われようとしていましたも〜。

私達は勿論抵抗したも〜。
私達の武器は戦車、潜水艦等世界戦争に使われた新兵器と発展していった飛行機や大砲、戦艦等でしたも〜。

爆撃機は飛行機による地上攻撃ができないかから発展してたも〜。
狼族の国、ホンドの軽飛行機タルベによる空爆が最初だも〜。
ミチバス戦争で10kg爆弾をダイキョウが開発し、
世界大戦では編隊を組んでの大規模な無差別空爆を人類は経験したも〜。

その経験からより高性能な戦闘機を各国は求めたも〜。

ただ地上機は、木、布貼りで軽量化をめざした3翼機や複翼機が主で、
今ではより速度が速く大型も可能な高性能な水上機全盛時代だも〜。

高性能水上機全盛の理由として、陸上運用での降着装置は固定脚で、より高速出すには丈夫な降着装置をつけざるえなく、
地上滑走路の芝生や土への着地に耐えられる強度の降着装置がなかったからだも〜。
更には長い滑走路の整備が必要でだも〜。
機体の構造上滑走時に低速で飛行可能な揚力を稼ぐ造りをせざるえくなり、
それが飛行時の高速限界に繋がるも〜。

また着陸時にも同様だも〜。1kmの距離の滑走路では足らなくなるも〜。

長い距離の滑走路をつくればよいじゃないかといいますがだも〜、自主運営滑走路が数多く…羊族の国、ブルマンだけで500は越えるも〜。
多民族の国メモールも1000は越えてるも〜。
ですが全て2kmや3km滑走路を作り運営するのは難しい話で、
かつ売れないのは企業はださないも〜。

短い距離で離着陸するには失速速度が低い方が好ましく、最高速度があがらない理由になるも〜。

ホンドの大戦時の爆撃機をだしますが、双発複葉機で爆弾16発つんで8時間飛ぶも〜。
ですが失速速度が34.55ノットなので最高速度は75ノットと低速になるも〜。
今の戦闘機からはよい的になりますが、それでも滑走路距離が約1km必要になるも〜。
その前の機体だと熊族の国、アカハナの4発大型爆撃機で、416kgの爆弾を搭載しますが、
最高速度が64.79ノット…よい的だも〜。

ブルマンの最新440年の爆撃機で、94ノットの速度で410kg爆撃を積み航続距離が600kmにはなるも〜。

また旅客で収益をあげる為の運用には大型化せざるえなく、陸上の短距離なら12名程度の運用でよいのですが、
長距離は大勢の人を乗せる必要があるも〜。

戦艦はというと433年に国際軍縮会議が開かれ、434年からの建造規制や廃艦等で軍拡に制限がかかっているも〜。
いまとなっては何故と問いたいですが、建造に2〜3年はかかるのは事実だも〜。

世界大戦終わり戦争被害の復興、そして世界恐慌が起こってファシストが興り、
国家間が不穏な空気がながれたあたりだも〜。

航海歴445年8月突如としてアイアン国と連絡とれなくなったと、白鳥族の国エリザベス大帝国カドレア領から本国経由で国連へと連絡がはいったも〜。

エリザベス本国からの調査隊派遣が決まり…
ホンド国が国際連盟を脱退。

11月、ライオン族の国ティエル国東カーレ領において未確認巨大生物の襲来をうけているとの緊急電が世界をめぐったも〜。
また同時期あたりにノースメモール大陸のアシカ族のイトウ国にても巨大生物が西側のユーコ方面から襲来を受けているとめぐったも〜。

メモール国軍は陸続きのイトウ国へと救援を決定し、
一方カーレ領のティエル国植民地軍は弱小な為にエリザベス大帝国、メモール国、ブルマン国へと救援を求めたも〜。

国連脱退させられたキジ族の国東方神国が派遣を強く主張しますが去年、猿族の国華矯国不法占拠して傀儡国家を建国したために、
各国から猛反対を受けていたも〜。

UMA戦が始まったも〜。

12月メモール国イトウ国連合軍がイトウ国内にてUMAと激突したも〜。

当事のメモール国軍の戦車は大戦時戦車FT-17のライセンス生産のM429が主力だも〜。
予算削減で開発がほとんど行われてなかったも〜。
他にもM431機関砲が対戦車の主力、M409野砲、M429野砲の75mm砲が主力だも〜。
世界大戦時装備だも〜。

援軍陸軍は全滅したと…

特に後に突撃級と呼称されるものにひとたまりもなく、辛うじて航空爆弾が効いた程度だも〜。

M430 155mm榴弾砲…M429C榴弾砲のライセンス生産、
M418 4.7インチ榴弾砲、GPF 155カノン砲、M430 240mm榴弾砲、があったそうですが長距離陸行の為に送ってはなく野砲止まりが派遣されたも〜。
大雪の中の救援だった為に機動力を重視した為の敗因と発表されたも〜。
いずれも世界大戦時装備だも〜。

カーレ領での戦いも伝わってきたも〜。
大きな島への上陸戦となってますが上陸失敗してたも〜。

メモール国は戦時生産体制、更には援軍に時間がかかった重砲群を派遣し、
また威力不足だった兵器開発に急いで着手したも〜。

対戦車砲や戦車の37mm砲ではUMAの甲殻にはがたたないとの結果でしたので、
戦車の火力増大は急務だも〜。

翌年2月カーレ領戦線ではサワ島、ジェル島へとUMAが上陸、
東方神国がメモール国の反対を押しきって援軍派遣を決めたも〜。

イトウ国内の連合陸軍再度全滅。
重砲群は突撃級の撃破は成功するも、その後方のUMAの波の殲滅に失敗したも〜。

4月イトウ国戦線、空軍による爆撃で侵攻を辛うじて防ぐ事に成功し、
後にハイヴとよばれる敵拠点を発見したも〜。

5月イトウ国内に1つ、ユーコ内に2つハイヴが存在するのが確認され、
UMA戦参加で国連再加入した東方神国軍によりゴドール大陸内に3つハイヴ確認、ティモー島に1つ、ニューパ島に1つ確認との報告があがったも〜。

メモール国大量爆撃によるハイヴ破壊を計画。

戦車砲及び戦車開発は、攻略砲口径ならば突撃級には効く点から、
10cm砲の戦車化が目指したも〜。

メモール国は446年時点での開発は5tの軽戦車、15t超えの中戦車を主軸としていたのを覆されてしたようで、
攻城砲サイズ搭載の重戦車開発を急ぎ、M2重戦車が生まれようとしてたも〜。

11月爆撃作戦決行。

12月爆撃作戦の成功しかたにみえましたが…光線級が出現し、以後イトウ国戦線では飛行機は使えなくったも〜。
まだカーレ領戦線では光線級は確認されてないも〜。

辛うじて33tの重戦車、M2重戦車が制式採用されたも〜。
15km/h走行可能の105mm戦車砲搭載車だも〜。
ですがそれでも効かず…更に重量増加の必要があり、車載エンジン出力の関係上重さのある装甲不要論に達して、
野砲である対戦車砲の口径巨大化がすすみ、150mm砲にて安定して効力射があたえられたも〜。


447年、イトウ国陥落、メモール国内へとUMA侵攻。

装甲を厚くしたM2重戦車重装甲型が戦線に投入。

448年メモール国北部が陥落、重工業地帯損失、
カーレ領戦線に光線級出現。

449年1月華矯国が東方神国へと侵攻開始。
その為に東方神国がUMA戦から大半抜ける。
各国華矯国へと猛抗議。

強力な戦力激減でカーレ領が陥落。カーレ産石油がとれなくなったも〜。
以後エリザベス大帝国領のマーライ半島防衛、メモール領ピン防衛へとなったも〜。
双方ともブッタ大陸での列強の海外重要拠点で要塞を有する箇所だも〜。

世界の約35%の工業生産力を誇ったメモール本国陥落。
ミドルメモール大陸をめぐる戦いになったも〜。

450年、メモール領ピン陥落、マーライ半島要塞阻止防衛戦失敗。ブッタ大陸へとUMA侵攻してきたも〜。

451年、東南ブッタでの阻止失敗。
ブルマン領ベト国陥落、華矯国へとUMA侵攻してきたも〜。
が、華矯国は東方神国との戦争をやめず…
華矯国、後に疲弊した東方神国共に陥落。
独立国家チャーイ陥落。


452年、UMAブッタ大陸内部へと大きく侵軍してきたも〜。
南ブッタに位置するハオ半島のエリザベス大帝国の海外領土ハオ大帝国、ブッタ大陸中部から北側のアカハナ連邦が前線となってきたも〜。

アカハナ連邦は世界大戦時に革命でおきた社会主義連邦国で、世界大戦の敗戦国西のホンド、その勝者ブルマン等と陸戦兵器で覇権を争ってたも〜。
449年より度々援軍を派遣してきて開発して投入したのがIS-2機動戦車。
135mm砲の火力を持ちながら重フレーム軽装甲のWエンジンの車体で37km/hの機動を実現したも〜。

高火力フレームで車体を支え軽装甲で車重軽減が機動戦車の定義となったも〜。

サウスメモール大陸へとUMA到達。

453年サウスメモール大陸陥落。

454年、植民軍もよく戦いましたが…ハオ大帝国陥落。
砂漠の国ペルー、エリザベス大帝国影響下のアラー等がありましたが、次々と陥落。
石油資源に危機感を覚え始めたも〜。

455年、UMA、アリカ大陸入口へと到達。
運河を使った防衛に成功。

アカハナ連邦の南西部バブー陥落、最大の油田がある箇所だも〜。

石油産出箇所がとられたも〜。
じきに強い揚力を必要とする飛行機全般やエンジンパワーを必要とする戦車が使えなくなるも〜。

知っての通り小型発動機は石油系燃料による内燃機関が出力良好で適してるも〜。
石炭による蒸気エンジン、外燃機関は大型、重量増加、更には灰の処理等で飛行機には取り付けられないも〜。
木炭の不完全燃焼ガスを燃料とした車両は先の大戦以降走ってるも〜。
内燃機関の燃料ガスとして簡単な改造で利用できるけど……エンジンパワーが激減するも〜。

アカハナ連邦は総力をあげて取り返しますが、
油田施設等は全て破壊されたあとで再建に時間がかかるも〜。

456年、アカハナ連邦の東側からじわじわと陥落。
中部も同年陥落。

457年、アフカ大陸運河戦線崩壊、アフカ大陸内部へとUMAが侵入。
アカハナ連邦陥落。
協同同盟国バードへとUMAは侵攻してきたも〜。
フラジョ大陸へとUMAは到達したも〜。
協同同盟の盟主ホンドは人工石油生産のメッカでバードに援軍、戦車部隊で迎え撃つも〜。

458年、2年耐え抜きましたが戦線が長い為に協同同盟盟主ホンド陥落。
翌年、ブルマン国陥落。エリザベス大帝国、牛族のダンサー国へとUMAは侵攻、エリザベス大帝国陥落。

そして460年…446年人類総人口20億を超えていたといわれてますが…残りわずかだも〜。

……

「船をだすわん!!離れろわん!!」

「待ってくれき〜!乗っけてくれき〜!!」

「息子だけでもけろ!!」

「すまねえが満員わん!!次の便を待てわん!出航わん!!」

「次の便っていつくるんだよこけ!!」

「明日には来るはずわん!」

この港から今のところ安全な島まで最短約2000km…
往復に気帆船で約11日間、風任せの帆船なら約20日程かかかるも〜。

多数の船が建造されてでてますが、帆船はサイズによりますが乗客定員は80名が多く、無理して2倍の乗客が甲板生活でのれるも〜。
それ以上は食糧と水次第らしいも〜。

石炭による蒸気船も勿論可能ですが、この半島では石炭産出できなく、島で産出の為、石炭積み込み量削減の為に帆船や気帆船が脱出船と使われてる次第だも〜。

(何時まで持つのかも〜…)
誰もが人類はもう駄目だとわかりきってるも〜。
この港街から砲撃陣地は10kmの距離にあり、軍が防衛戦をはってくれてます。
ですが砲弾残存量がもう少ないといわれてるも〜。

「突破されたけーん!!」

戦線の方をみるとUMAが突破してきましたも〜。
砲弾がつきたのでしょうか…

「きゃん、きゃん、きゃん、きゃん」

「何処に逃げれば良いシャー!!」

(もう駄目なのね…)

戦車級の集団がこちらにくるも〜。

中には冷たい海に飛び込んで泳いで逃げようとしている人もいるも〜。
3時間いきていれば御の字だも〜。

戦車級が大きい口をあけて…

グワッシャ!!

潰れた音と共に戦車級が地面に叩きつけられ土埃が舞い上がり動かなくなったも〜。

何故と思ったら…背中に人らしいのが…
(えっ?)

な、な、なんと…宇宙人だも〜〜〜!!!
しっぽと頭上耳がないも〜〜〜〜!!!!
猿属見たく頭上耳がなく頭横耳の種族もいるけど、しっぽがないも〜〜!!


至るところで潰れる音が多数するなか、戦車級を潰した宇宙人がUMAの方へと駆け出したも〜。

(た、助かったも〜?)
へたりこみ空へと視線をあげると、空を飛んでる汽車から宇宙人が次々と飛び降りてきたも〜。

(な、何故…汽車が空を飛んでるの?)

わけわからないも〜。
かなり高いところから宇宙人が飛び降りて無事なのもわからないも〜。

「%U&#%*%%ー!!」

わからない言葉が聞こえたも〜。

そっちの方を見ると…
道に汽車がいたも〜。車内に乗れっといってるのでしょうかも〜?

タラップを踏んで車内にへと…

ボォォォー!!

私たちの乗った列車は空へと浮かび上がったも〜…

(えっ?)

列車は宇宙へとそのまま出ていくも〜…
ノアは青く輝いているも〜…



…………


ストーム1チームは東京湾方面へとむかって…
(これが基地…移動拠点か?)

途中合流したキャリアーの荷台にのりフェンサーは脱着作業に入っていた。
簡単な整備などできるのだろう。
エアレイダーもバスサイズの車内にロッカーやシャワー擬きがあり、ヘルメット等を収納、戦闘スーツから平時勤務用軍服へと着替えていた。

ゴーオンジャーのギンジロー号のようともいえよう。

シャワー擬きというのは洗浄光線らしく、汗を綺麗に除菌した…といったらよいかと思う。
リアルにキャンピングカーの話にすると、車内に水をつかったシャワーがあると給水タンク容量の問題がある。
1度に節約しても10リットルはシャワーは使う。一般的に家でなら男性ならば20リットル、髪の長い女性ならば55リットルは使うだろう。
可搬式給水タンクならば20リットル、
一般的な固定式給水タンクは60リットル、
大型でも日本製は100リットルしか積んでなく、かつ飲料も兼ねてる為に基本何処かに浄水給水施設も必要といえよう。

因みに車でのシャワーのお湯に関しては基本エンジン熱で作り出すが冬場では2時間連続稼働で20リットル分の40度のお湯がやっとできる。かつ温度が保つのは12時間程度だ。
一般家庭の給湯器みたいなボイラーを積めばまた別だが、ボイラーの燃料がまた別に必要で大抵はプロパンボンベをつむ。
かつボイラーは熱を伝えやすくするために水を入れたままだと凍ってしまうので水抜が必要になる。
その点は水を使わない方法でシャワー問題は解決ついているといえる。

因みに飲み水は基本的にタンクにいれて3日しか飲み水としてはもたない。常に振動撹拌するならまだ持つが、
ポリタンク等に入れた水を2週間たってのむのはやめましょう。

でた…排水の話になり、給水タンク同様以上サイズの排水タンクもつむ。容量が少なければ溢れることになるからだ。
ただしキャンプ場ならばコック切り替えで排水は地面に垂れ流しができる。
で、糞尿の話になるが、こちらは専用タンクに受けて後で処理する形にはなる。
マリン式はダンプステーション…下水口が必要になり、
カセット式とポータブル式は自宅トイレで処理可能だ。

話を戻すが飲み水確保や食糧生産、弾薬生産、何より転送拠点としては足りない…と思っていたら……

ストーム1を乗せた大型車両列は…検問所からチューブ式トンネルにはいると海中へとトンネルは続く。

(へえ…)
海底でなく水中トンネルである。
工事技術的には沈埋函使った沈埋トンネルといったところだろう。
ただ沖縄美ら水族館に使われている厚さ60cmの透明なアクリル樹脂でチューブトンネルをつくったとしよう…
熱には耐えられず約300℃で引火する。
車両事故による火災でチューブがとけて大量の水が流れ込む事態が容易に想像できる。
かといってガラスでは強度が心配でもある。

フォーリナー技術により車が通る水中トンネルが実現したと思われる。

川崎の扇島沖あたりから水深30mより深いためチューブトンネルが水底に沿っていても問題無いのだろう。

車両はそのまますすむと…深度を下げていき…東京海底谷に光がみえ…

(なるほど…海中基地かぁ)
まず地上部に弾薬生産工場や武器工場、転送拠点、本拠地があるとマザーシップによるジェノサイド砲やヘクトル軍団の強襲、四足要塞の襲来等ありえよう。

よくある地下秘密基地…

だがフォーリナー戦では悪手といえよう。
ジェノサイド砲等のフォーリナー兵器からは防げても、
巨大生物の巣があれば直結侵攻される恐れがある。

空中浮遊基地は、ガンシップ襲来もあり得るし、先の大戦でマザーシップと決戦で落ちたX3もありえる。
生産転送拠点としては悪手といえよう。

宙はフォーリナー側に有利に働くとは思えるので最初から除外はされてよう。

海上型基地は地上基地と同様…ヘクトルや四足要塞の心配はないとは思えるが、ガンシップやキャリアーによる強襲もありえる。

残る安全な箇所といえば…海中でしかないといえてた。
なかにはスターゲイトの様に海底まで届く強出力ビームを使うケースがあるが…
といっても光がかすかに届く範囲で、レイスの銀河内戦闘艦の攻撃が海水で届かない深さの数百mの深度に沈んでいた。

海水は有効なシールドともいえている。

ただしコストの問題がある。
高水圧に恒久的に耐えられる構造か必要であり、
アトランティスはシールドを張って耐えていたが、シールド切れの箇所から浸水や圧壊していった。
銀河間を航行する都市型宇宙船がだ。

ビルを建てて密封をしてそのまま沈めても、特に窓ガラス等が強度的に弱く割れて浸水するだろう。
強度的にたもて3兆円の建設費がかかるというのが清水建設のオーシャンスパイラルだ。
深度3千〜4千mの海底に直径1.5kmのリング状海底施設、施設から海面に向かっての螺旋状構造物、
海面近くに直径500mの球体構造物で、球体構造物の中に中央タワーが居住者4千人と来訪者千人、合計5千人、
海底施設は深海資源開発工場になるという…
海底施設は1平方あたり4000tの水圧を受けるために計画では厚さ2mの外皮、厚さ10mのコンクリートで構造体を構築するらしい…
実際に計画構想試算され、あとは建設費をどうするか、技術的検証…になってるらしい。

他にもGreenFront計画構想が清水建設にはあるが、キリバス共和国が本気になってる。

コストのかかる海中都市…いや基地だが、技術検証かねて作られたのだろう。

フォーリナー材は地上の建物の再建にじゃないの?と思うかもしれない。
だが考えてみよう…
いざ建て替えや、配線が断線し壁を壊して修理しなければならない。
その際頑丈すぎて壊せない事態になったら………
実際当事壊すのに高コストで放置せざるえなくなったナチスドイツの高射砲塔などがある。
なので迂闊には使えず永久的に使うのは?から壊されたらいけない基地に転用してはと考え付いたのだろう。

それに弾薬に関しては技術がとにかく必要でもあり…
リアルに関しても南アフリカメーカーの弾薬は発射毎に弾道が安定せず、アメリカメーカーのに比べて着弾箇所が3倍は散る。

弾薬が発展途上国の家庭的技術の低い工場で生産されるようでは…威力は保証されるかもしれないが銃身破裂等を覚悟しなければならない…
スラムで販売しているブランド不明の1発10円以下の弾では怖いといえよう。
だから絶対破壊されない箇所に弾薬工場は作らなければならないといえていた。


………

ストーム1は基地内で整備と身体の休息で時を過ごしていた。

ゲームではM10、M11と一息つけるが、リアルな現実ではそうではない。
マザーシップは時速数十kmでゆうゆう大気圏内を浮遊移動する事からわかる通り、次の日ではなく、2時間空かずにに次の戦闘へとストーム1チームは戦闘を行った。
M12がいつ始まるかは不明だがやっと夜になってやっと一息ついたといえよう。

理由としてフォーリナーは雨や夜は活動しない。
巨大生物もだが雨や夜は休んでくれて、まだ人類側に有利といえよう。

夜に活動されるとかなり不利ともいえる。
知っての通り人間の目はある程度の光がないと見えやしない。
現代戦での対人類戦での夜戦はNVGの使用で相手を確認して射殺するが、
まず基本IRパッチ等で判別する。
そして基本フラッシュライトにて視認により探索するが明かりの届く距離やライトの広がる角度はわかりきってる話だろう。
明かりを発しないのには赤外線、微光暗視装置、サーモグラフィー等を使った暗視装置がある。
だがいずれも大火力、熱爆発を伴う戦場では明かり増幅しすぎて失明や故障、また爆発熱に反応してつかえやしない。

ビーグルや戦闘機等情報処理機器搭載できる容量あれば、HMDSによる表示ができるが、
フェンサーで完全映像処理の場合、衝撃等で故障時には盲目になってしまい、ヘルメット外す間に戦死してしまう…

なので人間サイズでは夜間戦闘に関してはかなり不利といえよう。

更に装備面をあげたが、昼夜問わずになると集中面で精細をかける事になる。
1時間の戦闘中5分の小休止が1回、3回の小休止後に1時間の大休止を目処に運用している。

戦闘機乗り等は1〜2時間の移動、1時間程度の戦闘、1〜2時間の移動が最大であり、
移動中も敵襲があり得るために帰投したらその日は出撃しにくいであろう。
無理に人員酷似で出撃しても戦果をあげにくいばかりか被害が増すばかりだ。

特に第二次世界大戦当時の艦攻乗りに、帰って直ぐに出撃を命じては…
敵艦の弾幕の中に突っ込み、生存率30%以下、3回出撃して生きてたら幸運という艦攻乗りに帰還後直ぐに出撃命じては酷といえよう。

雨に関しては…やはり人間が不利になってしまう。
まず電装品の感電、ショートがありえる。乱暴に使わなければだが、叩きつけられて…はありえるだろう。
視界体力面の話もある。

そして足場の問題だ。

フェンサーは1tトラックをはね飛ばし、歩きでガードレールを壊す重量級だ。
その重量で足裏サイズは40cm程でしかない。
雨の日や雨上がりにはコンクリやアスファルトならよいが、
土の大地は泥と化す。草地ならまだ滑るだけでよいが、泥に足がのめり込み…常時スラスターで抜け出すことが必要になるだろう。

ウイングダイバーは飛翔時と着陸時に足裏が滑らないとは限らないだろう。
飛翔時には出力のたしにするために大地を蹴っているが、
それが滑るとスラスターの方向へと身体は押し出されるために大地に接吻程度ならよいが、顔面を…
スピードがのっている着地の際に滑るとそれまた悲惨な事なる。


フォーリナー側は…夜に関して見えない等はなく何故活動しないかは不明だ。

雨に関しては人類側同様、飛翔体以外は重量と足場の関係で不利になってしまうから活動はしないのかな?とは思える。

因みに森林に関してはフォーリナーは侵攻してない。
ビーグルが入る間隔がある林ならば中へと侵攻するが、
車両がつっかえる間隔になると入らず、森林の奥深くは避難民のコミュニティが残っていたほどであった。

(さて…何があるかな…)

整備区画へと侵入するカオル…同化による技術取得へと勤しみ……



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