俺――兵藤一誠は同じ駒王学園に通う先輩であり、悪魔であるリアス・グレモリー先輩から家族である黒歌と白音、恋人のアスナと共に、「眷属悪魔にならない?」と勧誘された。
しかし、そこで1つ問題が発生。悪魔以外の種族を転生悪魔にするには悪魔の駒という悪魔製のチェスの駒が使用されるのだが、転生対象の価値によって使用される駒の数が異なり、転生対象の価値に相当する駒がなければ転生は不能となる。
俺の場合、3つの神器を保有。内1つは三大勢力で確認されている神滅具で、更に霊能力を含む複数の特殊能力を持っている。
以上の点から、グレモリー先輩が俺を悪魔に転生させるのは難しいのではないか?という感じの指摘をしたら、オカ研にいる全員が固まってしまった。
「と、取り敢えず確認してみましょう」
逸早く硬直から復活したグレモリー先輩は、どこからともなくチェスに使用される歩兵を取り出した。悪魔の駒……、マジでチェスの駒なんだ。
両手を前に出す様に言われたので、俺はその指示に従う。すると、グレモリー先輩は俺の掌に歩兵の悪魔の駒を1個ずつ置いていく。そして、8個全ての歩兵の悪魔の駒が置かれたが、何も起こらなかった。
「歩兵8個で足りない?なら―――」
グレモリー先輩はそう言うと、俺の掌にある歩兵を回収し、今度は城兵の悪魔の駒を2個、俺の掌に置いた。しかし、何も起こらない。
「嘘……。城兵2個でも無理なの?」
グレモリー先輩は非常に驚かれ、残念そうな顔をしている。確か、城兵の駒価値は歩兵5個分。そして、城兵2個で王妃以上の価値になる。つまり、城兵2個で転生できなければ、俺を転生させることは事実上不可能ということだ。
「やっぱり無理ですか?」
「……ええ。変異の駒があれば何とかなったかもしれないのだけど……」
「変異の駒?なんですか、それ?」
「本来、複数の駒を使用する可能性がある転生対象を、1個の駒で済ませることができる特殊な悪魔の駒のことよ」
「……変異の駒って漢字でどう書きますか?」
「変異だけど、それがどうしたの?」
「ある意味、裏技――ってか、反則技になると思いますけど、手段がない訳ではないですよ?」
「え?」
俺の言葉にキョトンとした顔をするグレモリー先輩。Oh!普段見せることのない顔だから、ギャップで可愛く思えてしまうじゃないか。
おっと、思考が別方向に行きかけた。軌道修正、軌道修正。俺は『太極文珠』を作り、その能力をグレモリー先輩を含むオカ研メンバーに説明した。すると―――
「つまり、その『文珠』は石に刻まれた文字の効果を発揮するアイテムということ?」
「ええ。発揮される効果は使用者の実力や想像力に左右されたりもしますけど、概ねはその通りです」
「しかも、あなたの霊力を凝縮させて生成しているからコスト0と?」
「それなりに霊力は消費しますけど、製作費がタダであることは間違いありませんね。あと、作り置きもできます」
「………はぁ〜〜〜〜」
うおっ!何かグレモリー先輩に長い溜息吐かれた!?
「規格外もここまでくれば、驚きを通り越して呆れるわね。というか、規格外というより既にバグの領域よ。世界のバグ」
「そこまで言われたら流石に傷付きますよ」
だが、グレモリー先輩の言葉にも一理ある。前世―――しかも、別世界の能力を継承して転生する存在など普通はいないだろう。そう考えれば、俺はこの世界ではバグといえる存在だろう。
俺と対抗できる様なバグ存在がいるとしたら、そいつは異世界の神と交信し、且つその神から謎の力を貸して貰える様な奴だろうな。
もしくは、常識的に有り得ないエネルギー供給で大規模攻撃を連続可能とする奴や、気合であらゆる事象を解決できる奴とかだ。
「私は当然のことを言ってるだけよ。あなたのその能力、どれだけ恐ろしいものか理解できているの?」
「『文珠』だけでも使い様によっては人の身で悪魔や天使、堕天使とガチで遣り合えるでしょうね。俺の場合、神滅具級の神器もあるからワンサイドゲームも有り得るかも」
「使用者の実力にも左右される不安定なものだけど、その『文珠』も十分に神滅具級の代物よ」
『文珠』は使い様によっては時間移動も可能だしな。時間干渉が可能な神器とかは存在しないだろうし、そう考えれば本当に神滅具より厄介に思える。まぁ、流石に時間移動云々について話す気はないけど。
「そうですか。で、どうします?」
「どうする、というのは?」
「俺が『太極文珠』で変・異とすればグレモリー先輩の悪魔の駒を変異の駒に変化させることができる可能性があります。変異の駒なら俺を転生悪魔にできる可能性があるんでしょ?」
「………私としてはあなたが眷属に加わってくれることは願ってもないことだけど、あなたはいいの?あなたの実力なら悪魔や堕天使を撃退するのなんて簡単でしょ?」
「流石に両親と四六時中一緒に行動できる訳じゃないですからね。俺がグレモリー先輩の眷属となることで両親の安全が買えるなら安いもんですよ」
「そう。なら、こちらもできる限りの便宜を図らせてもらうわ。あなたの能力を考えると、眷属にするのにご両親の保護だけでは等価交換に成り得ないもの。こちらから申し出たことだし、等価交換はちゃんとしないとね」
「……じゃあ、俺の両親以外にアスナの家族の保護もお願いしてもいいですか?あと、自分の転生したい悪魔の駒を選ばせて貰っていいですか?」
「構わないわ。でも、それだけじゃ足りないわね」
「それじゃあ、この先眷属にする者が現れたら、そいつの悪魔の駒を俺が選ぶ、ってのを更に追加するのはどうです?本来なら王であるグレモリー先輩が選ぶのが筋なのに、一介の歩兵がその権利を掌握するってのはある意味重大だと思いません?」
「……そうね。確かにそれなら等価交換に成り得るかもしれないわ。悪魔にとって悪魔の駒の割り振りはとても重要なものだもの。でも、あなたが選ぶのは悪魔の駒であって、転生対象じゃないわよ?」
「ええ、分かってます。それじゃあ、交渉成立ということで、未使用の悪魔の駒を見せて貰ってもいいですか?」
俺がそう言うとグレモリー先輩は頷き、未使用の悪魔の駒を全て出してくれた。未使用の駒は歩兵が8、騎兵が1、僧兵が1、城兵が2だ。
その中から俺は迷うことなく歩兵の駒を1つ取った。エターナル、『SAO』に問わず最前衛で戦っていた俺には、プロモーション機能の付いている歩兵が一番相性のいい駒に思えたんだ。
俺は手にした歩兵に変・異を刻んだ『太極文珠』を使い、変異の駒へと変化させる。これが成功すれば歩兵の駒は俺の体に入っていき、俺は転生悪魔となる筈だった。が、歩兵の駒は俺の掌に乗ったままで何も起こらなかった。
まさか、失敗した?そんなことを思いつつ変異の駒にした歩兵を『太極文珠』で解・析してみた。すると、俺の手にある歩兵はちゃんと変異の駒へと変化していたんだ。
……取り敢えず、俺は余っている歩兵をもう1個手に取り、『太極文珠』を使って変異の駒に変えてみることにした。すると、今度はちゃんと2個の歩兵が俺の中に入っていった。
つまり、俺が規格外過ぎるから変異の駒でも2個消費しないと転生悪魔になれなかったって訳だ。俺って奴は、なんて悪魔泣かせな奴なんだ。オカ研メンバーは驚き疲れたのか、変異の駒を2個も消費した俺を微妙な表情で見ていた。
「……何ですか?言いたいことがあるなら言って下さい」
「……何を言ったらいいのか、私も分からないわ」
そうですね。俺がグレモリー先輩と同じ立場なら、同じ反応しているでしょうし。この件に関してはサラッと流してしまうのが得策なのかもしれない。何はともあれ―――
「『太極文珠』による普通の悪魔の駒の変異の駒化は成功したみたいですね」
「そうね。ところで―――」
「はい?」
「さっきあなたが使用した歩兵は2個ともちゃんと変異の駒になっていたのかしら?」
「え?あっ、はい。少なくとも1個目はちゃんと変異の駒になってましたよ。解析もしましたし」
「そう。……よくよく考えれば、人間の身で悪魔を凌駕する規格外だったのだから、変異の駒を2個消費してもおかしくはないのかもしれないわね」
グレモリー先輩は「そう」と言った後、思案顔で顎に手を添え、ブツブツ何か言っている。考え事もいいんですけど、黒歌や白音、アスナのこと忘れていません?
「グレモリー先輩。アスナ達の悪魔の駒、選んでもいいですか?まぁ、その前に意思確認をする必要がありますけど」
「……え?え、ええ。構わないわよ。あっ、その前にイッセー」
「はい、なんですか?」
「私のことはこれから部長と呼びなさい。私の眷属悪魔になった以上、あなたにはオカルト研究部に入部して貰うことになるわ。朱乃やユウも私のことは部長と呼んでるのよ」
「分かりました、部長。ところで―――」
「どうしたの、イッセー?何か気になることでもあるの?」
「はい。悪魔にも仕事ってありますよね?」
「ええ。人間と等価交換に基づいた契約という大事な仕事があるわ」
「俺、非公式な上アルバイトみたい形なんですけど、レクトって会社でゲームクリエイターしてるんですよ」
取り敢えず、人間の時からやっている仕事と悪魔の仕事を掛け持ちができるか聞いとかないといけないよな。ってか、グレモリー先輩は俺が悪魔になった時点で主な訳だし、申告しとかないと。
「レクトって、あのレクト?」
「日本にレクトって会社は1つしかないんで、部長の考えてるレクトであってると思います。悪魔の住む冥界でしたっけ?そっちに永住する時期が来るまで、やっぱり人間社会にもある程度溶け込まないといけないと思うんです」
「……そうね。あなたの言う通りだわ」
「という訳で、悪魔の仕事と人間のゲームクリエイターとしての仕事を掛け持ちすることを許して欲しいんですけど、駄目ですか?」
「……それは、あなたにとって都合のつかない時は悪魔稼業を休ませて欲しいってこと?」
「端的に言うなら……」
俺がそう答えると、部長は頭を抱えだした。まぁ、仕方ないよね。言い忘れていたとはいえ、悪魔に転生し終えた後でこんなこと言い出すなんて、俺でも卑怯だと思うし。
「……仕方ないわね。悪魔になる以前からやっていたんでしょ?人間の仕事すら責任を持てないんじゃ、悪魔稼業にも影響が出かねないもの。特別に許可します」
「ありがとうございます」
「ただ、そういうことは事前に言っておきなさい。分かったわね、イッセー」
「はい」
部長はゲームクリエイターを容認してくれた。多分、こんな優しい主人は他にいないんじゃないか?俺は部長の優しさに感謝しつつ、アスナ達の件へと話題を変えた。
「アスナ達はどうする?転生する前の交渉でアスナの家族も三大勢力からの保護対象になってる。俺が部長の眷属になった以上、アスナ達まで悪魔になる必要はないと思うけど」
俺がそう言うとアスナは俺に近づき、両手で俺の顔を挟みながら口を開いた。
「私はずっとイッセー君の隣にいたいと思ってる。イッセー君と結婚して、いつか出来る子供の成長を2人で見守って、死が私達を別つその時まで一緒にいたい。だから、私も悪魔になるよ」
「私もにゃ。私もイッセーのことが大好きにゃ。ずっと一緒に居られるなら悪魔になることなんて大したことないにゃ」
「私も同じです。兄様のことが大好きです。それに、私の夢は今も昔も兄様のお嫁さんになることなんです。だから、私も悪魔になります」
アスナは勿論、黒歌と白音の気持ちは知っていたけど、オカ研メンバーの前で恥ずかしがることもなく愛の告白をされるとは……。俺は心の中で思わず男泣きをした。
「……後悔は―――」
「「「絶対にしない!」」」
アスナ達の言う通り、3人の目には迷いなども一切感じられない、強い意志を感じられた。なら、俺がすべきことは1つだけだ。
「それじゃあ、まずはアスナの悪魔の駒を選ぼうか」
「……うん!」
俺が悪魔の駒選びを口にすると、アスナは嬉しそうな顔でそう答えた。黒歌と白音も嬉しそうだ。何でそんなに嬉しそうな顔?
「だって、イッセー君なら問答無用で反対する可能性があったし」
「……俺、口に出してた?」
「ううん。でも、顔を見たら大体は分かるよ。だって、私はイッセー君の奥さんだもん」
……流石は俺の嫁。表情から俺の思考を読みますか。以心伝心で嬉しいんだけど、その一方で将来は尻に敷かれるかもしれないとか思っちゃうな。
さて、俺とアスナの夫婦仲がいいのは置いておいて、アスナに合う悪魔の駒を選ぼうか。アスナは『SAO』ではレイピアを使うスピード系剣士だった。
SAO事件が完全解決し、リハビリを終了したアスナは俺の家にある道場で俺や黒歌、白音と剣の鍛錬とかする様になったけど、現実でもスピード系だった。
現時点でのアスナの身体スペックは俺や黒歌、白音に及ばないものの、平均的女子高生よりかは圧倒的に上だ。この状態に悪魔の身体スペックが上乗せされるとなると、『SAO』で60層前後の時のアバターと同等の身体スペックは得られる筈。
騎兵の悪魔の駒を使えば、アスナの場合はスピードだけなら75層ボス攻略時のアバタースペックを超えられるだろう。これまでのアスナの経験を踏まえても、騎兵の悪魔の駒が相性良さそうだ。
「アスナの駒は、これだ」
「騎兵?」
「アスナは『SAO』でスピード系剣士だったろ?それに閃光って二つ名が付いてた位だ。それなら最初から悪魔の駒の中で最速のスピードを得られる騎兵がいいと思って」
「……そうだね。私が今まで培ってきた経験を活かせるのは残ってる駒の中では騎兵が一番かな」
アスナはそう言うと、手を差し出してきた。俺はその手に騎兵の悪魔の駒を置いた。すると、悪魔の駒は俺の時と同じ様にアスナの体の中に入って行った。
どうやら、アスナの場合は騎兵の悪魔の駒を変異の駒にする必要がなかったみたいだ。正直な所、あまり濫用したくない手段なので助かった。いや、必要に迫られたらするけど。
「イッセー君。これからは悪魔としてよろしくね」
悪魔化したアスナは年上とは思えない可愛らしい笑顔を俺に向けながらそう言った。いや、アスナは人間だった時から可愛かったけど、悪魔化したら文字通り小悪魔的な可愛さが増した様な気がする。最強だな、こんちきしょー!!
「次は私と白音の番にゃ」
「兄様。早く私と姉様の悪魔の駒を選んで下さい」
俺がアスナに萌えていると、そのアスナを押し退けて黒歌と白音が出てきた。2人ともちょっと不機嫌だ。ま、理由は分かっているけど。アスナとばかりイチャついてゴメン。
さて、次は黒歌と白音か。2人とも爺さんから剣術を教わって、剣士としてもかなり強い。が、本職は剣士の様な前衛職というより、仙術を使えることから中衛職といったイメージが大きい。
基本的に中・後衛ポジションに当たる僧兵は残り1つ。対する仙術が使用できる猫又が2人。……………よくよく考えたら、この2人は仙術使えるけどバリバリ前衛職だな。
『ALO』でも近距離戦闘をあまり得意しない種族、猫妖精族であるにも関わらず、2人は近接戦闘で敵対者をバッサバッサと斬り伏せていたらしいし。その戦いぶりから2人が得た二つ名はバーサークテイマー・シスターズ。
2人は二つ名通り、戦闘系使い魔のビーストテイマーであるにも拘らず前衛に飛び出して狂戦士の如く戦っていたそうだ。
一般的な戦闘系使い魔を持つビーストテイマーは、前衛を使い魔に任せ、後衛から魔法や遠距離武器で攻撃するか、前衛の回復などの補助に回るのが普通なのに。
VRMMOでの在り方は現実でも反映される。それらのことを思えば、黒歌と白音は僧兵でなくてもいい。というか、プロモーションが可能な歩兵が一番相性のいい駒だろう。
「イッセー……」
「今、とても失礼なことを考えませんでしたか?」
黒歌と白音は右手の爪を凶器と思える様な鋭さまで一瞬で伸ばし、「不用意な発言をした瞬間に攻撃する」と言わんばかりの視線を俺にぶつけながら口を開いた。
流石は俺の家族。アスナ以上に長い時間を一緒に過ごしている訳じゃないな。俺の考えていたことを完全でないにしろ読みやがった。しかし、俺も命が惜しいので嘘を吐かせて貰おう。
「失礼なことなんて考える訳ないだろ。お前らと相性のいい悪魔の駒を考えてたんだ。で、考えた結果がこれだ」
俺はそう言いながら歩兵の悪魔の駒を2個とった。
「歩兵かにゃ?」
「ですが、普通の歩兵で私達は転生できるでしょうか?」
白音と黒歌は猫又でも希少種の猫魈だ。その体に秘められたスペックはかなり高い。普通の歩兵の悪魔の駒では転生できないだろうな。でも―――
「安心しろ。俺が『太極文珠』を使って2個とも変異の駒にするから。流石に猫魈でも、俺みたいに変異の駒が2個必要なんてことはないだろう」
「そうだにゃ。いくら希少種でも私と白音にイッセーと同じことが起こるはずないにゃ」
「あれは兄様の規格外故の現象です」
いや、そんなあっさりと認めなくてもよくないか?そんなにあっさりと認められたら流石の俺もマジで傷付くぞ。自分の異常っぷりは理解しているけど、少しは普通の人間みたいに扱ってくれても罰は当たらないと思う。
「大丈夫にゃ。イッセーが心に傷を負っても私が癒すにゃ」
「大丈夫です、兄様。優しくします」
「黒歌!?今、自然に俺の思考を読まなかったか!?あと、白音!優しくするって何を!!?」
「ある程度思考を読むなんて家族にとっては必須スキルにゃ」
「禁則事項です」
必須スキルに禁則事項!?もう意味が分からん!取り敢えず―――
「あまり突っ込み過ぎると色んな意味で危険な気がする。だから、これ以上は突っ込まないことにするな」
俺はそう言うと自分の時と同じ様に2個の歩兵を変異の駒へと変えた。そして、黒歌と白音に手を出す様に促そうとするが、それより先に2人は手を差し出していたので、2人の手に1個ずつ歩兵を置いた。
2人が悪魔になる描写は省略させてもらう。何はともあれ、2人とも無事に悪魔へと転生でき、俺とアスナ、黒歌、白音の4人はグレモリー眷属の仲間ならぬ仲魔入りを果たした。
実は俺達の加入からグレモリー眷属最強メンバーの形成と、争いごとに巻き込まれる日々が開始され始めた訳なんだが、この時の俺達はそんなことを知るはずがなかった。
あとがき(旧)
おはようございます、こんにちは、こんばんは。文珠を無駄に便利なアイテム扱いしている沙羅双樹です。
このSSではグレモリー眷属の強化を行うことは結構初期段階から決めてたりしたんです。ただ、やり方が無理矢理過ぎたかな〜、とかは思ってます。
文珠を使わずに増やす方法も思いついてはいたんですが、そうなるとプロローグから書き直しをする羽目になるのでやめちゃいました。
ちなみにその方法とは何かというと、『赤龍帝の籠手』の譲渡の力を悪魔の駒に使うという方法です。
歩兵1個に30秒間のブーストを譲渡したら、8倍されるので1個で8個分の価値になるのでは?と思ったのがきっかけです。
ゼノヴィアの眷属化フラグ以降は文珠ではなく、ブーストでいこうかとも現時点では思ってます。
次回は原作通りなら悪魔としての初契約とかミルたん遭遇とかなんですが、そこら辺はダイジェストに済ませて、一気にアーシアとの初会合の辺りまで行こうと思います。
次回更新は年明けの中旬頃と予定しています。それまで皆さんお元気で。それでは、少し早いですが良いお年を。そして、また次回お会いしましょう。
あとがき(新)
特にないです。(笑)
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