『俺ってば四代目火影の……『波風ミナト』の息子だったりするんだってばよ、これが』

 そんなびっくりしちゃう事をつい数分前に言ったとは思えない程、リラックスした顔で電光掲示板を見ているナルト君。そんなナルト君の顔を横からチラっと見ていたら、いのちゃんと目が合った。

 ナルト君は平気そうにしているけど、さっき一瞬だけ見せた顔はとても寂しいモノだった。私はそれが気になってナルト君を見ていたんだけど、いのちゃんも同じだったみたい。

 目だけでお話するなんてまだ私達には出来ないけど、この時ばかりは出来たような気がした。

【私達は絶対にナルトから離れない】

 いのちゃんの目がそんな事を言っている気がする。私もいのちゃんに自分の想いが伝わる事を願って、自分の目に想いの力を込めた。

【うん。私達がナルト君の傍にいようね】

 そんな思いを…。

「…まじか……」

「「え?」」

 私といのちゃんが目でお話をしていたら、ナルト君が小さく呟いたのでそれに反応してナルト君の方に顔を向ける。

 ナルト君は電光掲示板を見ていたから呟いたんだと思う。そこには『ヤマナカ・イノ』『テンテン』と私の傍にいる二人の名前を表示していた。

「いのちゃんと…「私だね♪」テンテンさん…」

 ナルト君の背中に抱きつくようにしていたテンテンさんが、ナルト君から離れていのちゃんに近づいて行く。

 電光掲示板にもう一度目をやって確認するけど、その二人の名前は変わってくれない。ちなみに私がこの人をテンテンさんって言っているのには、ナルト君のためだったりする。

 ナルト君に『いのとヒナタがこの人の事を良く思わないのって俺のせいだろ?まぁ、この人も悪い人じゃないし、これから仲良くしてくれると俺は嬉しいかな』って言われたからなんだ。

 …ナルト君は自分の事をもっとよく知るべきだよ。

 アカデミーの時は実力を隠してくれていた『お陰で』私といのちゃん以外の子は、春野さんみたいにうちは君を好きになってたけど…。

 今はそんな訳にもいかなくなったんだよ?四代目様の子どもって事も分かったし、これからナルト君は里の女の子達に狙われる事になると思う。

 ライバルが多くなったら…いのちゃんはきっと大丈夫。可愛いし、お洒落だし、何よりナルト君の幼馴染だもん。

 でも私は…。私みたいな地味な子はナルト君の傍に居られなくなる。…だから、ナルト君にはもう少し自分の事を自覚して貰いたいんだけど…。

 ナルト君はきっと自分の容姿の事なんて気にしない。それがナルト君の良いところで、わ…私の好きなところでもあるんだけど…。

 はぁ…どうしたらいいんだろう……。

「あんたとやれるなんて、あの掲示板に感謝しないとね」

「そう?でも、私も君と戦ってみたかったよ?」

 私が一人思考の海に旅立っている間に、二人がそんな事を言い合っていたみたい。

 駄目駄目!今は試合に集中しないと。ちゃんとしなきゃ駄目だぞ、私ッ!

▼ ▼ ▼ ▼

 はぁ…全く。何で二人とも直ぐ行かねぇんだよ。ハヤテの奴下で待ってんぞ〜。

 てかヒナタ、お前は何時そんな脳内旅行スキルを会得しやがったんだ?

 いのを見れば、いつもサクラと喧嘩している時に見せる顔でテンテンを睨んでいる。いのの中でテンテンがサクラの次に相容れない存在と化したのか、はたまた同類を発見したからこその同族嫌悪か。

 テンテンを見れば、両手を後ろに回して笑みを浮かべていのを見ている。

 暗器使い、忍具使い、そんな感じの異名が将来付くんじゃないかって言うくらい、テンテンの忍具を用いた戦闘は凄いと思う。

 原作じゃテンテンの戦闘描写なんて数えるくらいで、目立ったのなんてなかったからなぁ…。

 まぁ、アニメでこの試験のテマリとの試合を見た限りでは客観的に見ても強かったから、あながち間違いでもないと思う。

「ほらほら、二人とも。あの審判さんが待ってるから早く行けって。それから、ヒナタ。お前もそろそろ戻ってこい」

 まだ自分の世界に旅立ったままのヒナタの頭を乱暴に撫でてやると漸く戻って来た。「な、なななナルト君?」と噛みながら俺の名前を口にするヒナタに仕方ない奴だなって意味で、もう一度乱暴に頭を撫でてやってから二人に顔を戻す。

「…分かったわよ。それよりナルト、ちゃんとわ・た・し・を応援しなさいよ!!分かった!」

「はいはい、分かったから早く行けって。といいますか、先輩も早く行ってくださいよ」

「だって、金髪君があの子だけ応援するって言うんだもん。私、それって不公平だと思うなぁ」

 テンテンがくるっと後ろを向き俺の方に近寄ると、そのまま俺の頬をツンツンと指で突いて来る。それを見たいのが「あんたはまたそうやって!!」と五月蠅くなる。これを計算してやっていないとしたら、テンテンは凄いと思う。

「あぁ、はいはい。分かりました。先輩の事も応援しますよ。だから早く行ってください。そろそろ、あの審判の人が失格とか言い出しかねませんよ?」

「それは嫌だから行ってくるねぇ〜♪」

 いのの抗議の声を無視して、まずはテンテンを下に向かわせた。いのは語尾に音符を付けて手すりからそのまま降りていくテンテンを睨みつけていた。

 うわぁ……いのがここまで怒った顔初めて見るかも。

「あの女ぁ……」

 ギンッ!!そんな音がしたと思う程俺に向けた目は怖かった。

 それは、ヒナタやシカマル、チョウジも例外ではなかったようで、ビクンッと体を跳ねさせた。

「ナルト…」

「お、おう?」

 大蛇丸の殺気を受けても平気だった俺がいのの殺気に震えるだと!?いのの奴…将来は伝説の三忍をも超える忍びになるんじゃないか?

「私が戻ってきたら……分かってるわね?」

「……」

 俺は無言で一度だけ顔を縦に動かす。いのは俺が頷いたのを確認してから階段に体を向けて、下で待つテンテンとハヤテの所に向かっていった。

 いのってこんなに怖かったんだな……。これからは、いのを極力怒らせない。俺、シカマル、チョウジの三人の心はこの時シンクロしていたと思う。

▼ ▼ ▼ ▼

「えぇ…それではこれより第4回戦を始めます」

 ハヤテのその言葉で二人の間に走る緊張感が増していくような気がする。てか空気読みすぎだろ、あの掲示板。

 あの二人、森で会った時からいがみ合っていたし、今のいのってサクラと喧嘩してる時の比じゃないくらい怒ってるしなぁ。

 …まぁ、それでもテンテンの方がまだ強いと俺は思う。冷静に分析してみれば、実力は天と地…って程じゃないにしろ離れてる。

 手すりに腕を置いて下の様子を見る。俺から向かって手前がいので、向こう側がテンテンだ。まぁ、そんな訳でテンテンがこっちに手を振っている。

「金髪くぅ〜ん!いのちゃんだけじゃなくて私も応援してねぇ〜!!」

「あ、あははは…」

 空笑いが口から洩れたような気もしないでもないが、テンテンに手を振り返した。すると、いのにものすっごい睨まれているのに気付いた。

 いやいや、手を振られたら振り返しただけで他意は…。

 横を向いたら向いたで、ぶぅっと頬を膨らませたヒナタが俺に非難の目を向けているのにも気付いた。さっきまで、あわあわ言ってたのに…。

 近くにいるカカシとガイ先生に顔を向けてみると、カカシには無視されガイ先生には親指を立てられた。所謂、「青春だな、若者よ!!」って事らしい。

 んで、シカマルとチョウジに至っては「骨は拾ってやる…」と肩を叩かれ、「死ぬ前にコレ食べる?」とポテチを一枚手渡された。

 俺には味方はいないのか…。俺が項垂れている間に試合は始まっていた。

「テンテ〜ン!!ファイトでぇす!!」

「行ってこぉい!!テンテン!!!!」

 お馴染みの親子のような師弟が声を張り上げ、自分達の班員であるテンテンに声援を送っている。そんなガイとリーには応えずテンテンは構える。

 こいつらの事どちらかって言うと好きなんだけど、実際に近くでこうも五月蠅くされたらイライラもしてくる。しかも、リーに至っては反対側にいるにも関わらず五月蠅いから、困ったものだ。

 そんな上の事はお構いなしに、ハヤテの試合開始の合図でいのは後方に跳んで下がり、テンテンは腰のポーチからクナイを取り出して逆手に構えている。

 原作通りの相手じゃなくなったが、いのは心転身の術をテンテンに掛けるまで体術と忍具を使って攻めるだろうし、テンテンは得意の忍具でいのを攻撃すると思う。

「二人とも頑張れってばよ!」

 考えながらも応援はする。いのが不機嫌になってるとは思うけど、テンテンにも頼まれたし、何だかんだ言って憎めないからなぁ…あのテンテン。

 いのは腰にしていた額当てを外して、本来あるべき額に付ける。

 …一言だけ言わせてもらうとだな、いの。そういうのは、試合が始まる前にするもんだぞ。テンテンには感謝だな。攻撃しないで律儀に待ってくれてるんだから。

「いのちゃん……」

 隣でハラハラしながら見ていると分かるヒナタを横目で確認してから二人に視線を戻す。

 いのがテンテンに勝つには、心転身の術を必ず決める事だ。だが、心転身の術は本来ならシカマルの影真似の術と併用して使う術。それを影真似の術無しでやるとしたら…。

 いのが額当てをするのを見届けたテンテンが行動を起こす。逆手に持ったクナイをいのに投擲すると同時に、今度は足のホルスターから手裏剣を取り出して、それも投擲する。

 へぇ…時間差による忍具の攻撃か。いのは、自分に向かってくるクナイを横に跳んで回避するが、時間差で向かってきた手裏剣を喰らってしまう。

「くッ!!」

 咄嗟に腕を交差してそれを受けるが、いのの細い腕に手裏剣は刺さってしまう。忍者になるのに男も女もない。それはいのだって分かってる筈だ。痛いって感じるよりも…。

「こんなもの!!」

 腕に刺さった手裏剣を引き抜き、血が流れるのも構わずにテンテンに向かって駆けるいの。そうだ、いの。俺達は普通の子どもじゃない。下忍という立派な『忍者』なんだ。だから、痛さに涙する前に自分の敵を倒す事だけを考えるんだ。

 テンテンは向かってくるいのに対して構えを取って受け止めた。テンテンが態々自分の得意の距離ではなく、いのに合わせて試合をしているという事はここにいる殆んどの奴らが分かっている。

 「茶番だ」と言って切り捨てる奴も居れば、「いのちゃん!」と祈るようして見守る奴もいる。

「せぇぇぇええい!!!」

 声と同時に拳を突き出すいのだが、テンテンはそれを軽くいなしてみせる。そして、ガラ空きとなった顔に今度はテンテンがいのに向かって拳を突き出した。

「ガッ…」

 テンテンの拳がいのの頬に吸い込まれるように決まると、いのは横にザザァと吹き飛んでしまう。

 それを見て俺の隣にいるヒナタが「!!」と声にならない悲鳴を漏らすが、俺はそれを無視する。いの、お前はそれで終わるのか?

「ねぇ、いのちゃん。それで終わりなのかな?」

 テンテンは突き出したままだった拳を戻して、いのに話しかける。

「ま…まだまだ」

 それに応えるようにして立ち上がろうとするいのだが、さっきの突きが脳を揺らしたようで足がふらふらして立ち上がることが出来ないでいる。

「無理しなくてもいいんだよ?もう立ち上がれそうにないし」

 テンテンはいののその様子を腰に手をやって見ている。その態度は人を馬鹿にしているようで、その実いのの回復を待っているそれだと俺には分かる。

 テンテンはいのにこの試合で口だけじゃない強さを手に入れろと教えているんだと思う。

 ここに来るまでのいのは、シカマルの頭脳とチョウジの食い物に対する不思議な力によって助けられて来たが、中忍になるためにはそのままでは駄目だ。いの自身の強さも必要になってくる。

 それは、俺の隣で震えているお姫様も同じ事だけど…。まぁこいつは、俺との約束で強くなるために努力をしてきたからな。

 現に波の国の任務の時には木登りの行は完璧に出来ていたし、ここに来るのにも俺の助け何て借りずに来れたしな。

「う…るさいわね。今お…きるわよ」

 そう言ってフラフラながらも立ち上がったいのは、印を組み始める。それは心転身の術のモノだという事は、近くにいるシカマルの顔を見れば分かる。

「はぁ…しょうがないなぁ。なら、次で終わらせるからね」

 心転身の術は相手が動いていると命中力が下がってしまう。自分の精神を相手に飛ばして攻撃し、そのまま相手の体を乗っ取ってしまう恐ろしい術だが、如何せん命中力が低すぎるのがこの術の欠点である。

 まぁ、山中のおじさんなら百発百中だろうけど…。

 テンテンは腰のポーチから普通より短い巻物を1つ取り出し、後ろに向かって駆けて行くと壁を蹴って上に跳んだ。

 跳んでいる途中で体を捻り、巻物を開いて頭上に持って行くと体と一緒に回転させ始めた。あれは…。

 いのはそれに構わず印を組んでいく。俺とか他の上忍ならばパパッと組める印を下忍相当の早さで組んでいくいの。あれも、今後の課題だな。

 テンテンの回転するスピードが速くなっていき、巻物に書かれている文字に手を翳すと忍具が出てきて、それを掴んでいのに向かって次々と投擲していく。

 テンテンのその数多ある忍具が自分に向かってくるのを確認したいのは、舌を打って回避するため体を動かそうとするが、ぐらっと体が傾いてしまう。

 体勢が崩れたいのにそれらを防ぐ手立ては…ない。それをいち早く確信した俺は瞬身の術並みの早さでいのの所に移動して、いのを抱えてそこから脱出した。

 いのを抱えた俺がハヤテの横に降り立つのと、投擲された忍具がいののいたところに突き刺さるのは同時だった。

「ふぅ・・・・・先輩、やりすぎですよ」

「金髪君なら助けるだろうなって思ったからね♪」

 少しも悪びれもしないで舌を出すテンテン。はぁ…この後大変だなぁ……。

「外部からの手助けによりこの第4回戦、勝者はテンテンとします」

 ハヤテさんの言葉はいのの耳にも届いたらしく「うぅ……」と泣き声が聞こえた。全く…。

「こ〜ら。泣くなって、いの。それに…泣く暇あるなら強くなった方がいいんじゃねぇか?」

 いのに声を掛けてから、いのを抱えたままヒナタのいるところに跳び上がる。ヒナタが跳び上がって来た俺達に一瞬吃驚したが、泣いているいのに気付いて俺の手からいのを奪って行った。

「もう大丈夫だよ、いのちゃん」「悔しいよ…ヒナタぁ」といった会話がなされているのを確認して、近づいてくるテンテンに向き直った。

「全く、意地が悪いんですね先輩って」

「ん〜?そんな事ないよぉ〜」

 そんな事あるっての。まぁ、俺が跳び出さなくても、他の上忍(アスマとか)が助けに行ったとは思うけど…。

▼ ▼ ▼ ▼

 そんなこんなで、後ろの方でヒナタといのが抱き合っていたり、テンテンがガイ先生に絡まれたり、サスケがカカシと写輪眼について話していたり、サクラがそんなサスケを隣で見ていたり、としている間に次の試合の組み合わせが電光掲示板に出た。

『ドス・キヌタ』『アキミチ・チョウジ』

 ん?この組み合わせって原作と同じだったような…。

「チョウジお前の番みたいだな」

「うん、そうみたいだね。シカマルこれ持ってて。くれぐれも食べたりは…」

「分かってるっての。いいから早く行けよ」

 そんな会話が近くでされていたのでそっちに顔を向けると、チョウジが階段を降りて行くのが見えた。

「それ何袋目だ?」

「…知らね。12袋目くらいから数えるの止めたからな。めんどくせぇし…」

 シカマルに声を掛けると、そんな返事が返ってきた。確かにあの袋の山を見ればそう思うだろうな……。

 チョウジがいたであろうそこにはポテチの袋の山が出来ていた。どこからこんなに持って来たんだ?

「…ナルト、お前ってやっぱり強さを隠してたんだな」

 頬杖で付いて、下にいるチョウジを見ながらシカマルは口を開いてくる。

「まぁなぁ……軽蔑したか?」

 俺もシカマルと同じように、腕を手すりに乗せチョウジを見ながら答える。

「うんや。俺も似たようなもんだしな……お、始まった」

 シカマルの言いたい事はおそらく自分がIQ200以上だというのを黙っている事だ。まぁそれは単にこいつがめんどくさがりってだけろうけど…。

「チョウジってば、まだ倍化の術あれしか出来ないのか?」

 俺の目にはチョウジが肉弾戦車!!と言ってドスって奴に突っ込んで行く姿が入ってくる。

「あぁ、あいつは修行よりも食べるのが好きだからな。任務が終わったら飯食ったり、菓子食ったり…まぁ俺も似たようなもんだ。めんどくせぇから空見てたり、あいつに付き合って飯食ったり…いのも何だかんだ言って俺らに付き合ってくれるしよ」

 突っ込んで行ったチョウジをドスって奴は跳んでかわし、右腕をチョウジの体に突き出した。

 だが、それはチョウジの回転している体に弾かれてしまう。あれをやっている時のチョウジに触れるのは難しいからなぁ。

「だと思った。俺はサスケに修行つけてやったり、サクラいじめてやったり忙しかったけど、お前達修行するって柄じゃねぇもんな」

 ギュルルルル…と肉の出す音とは思えない音を出しながら、チョウジは何度もドスって奴に向かって転がって行く。だがそれを奴は軽々とかわしていく。てか、この試合って延々とこれが続くのか?

「まぁ、な。でもよ…」

 延々と続くかと思われたそれは、ドスが壁のギリギリに立ち、それ目掛けて転がって行ったチョウジが壁にぶつかった事で終わりを告げた。

 上に跳んで回避したドスが壁に若干埋まったチョウジの腹に右腕を突き出して、超音波を放った事で終わりを迎えたんだ。

「チョウジ、大丈夫かね?」

「大丈夫だろ。あいつもここまで残ったんだ。それに前のいのの試合見てて、俺達も思ったんだよ。…強くなんなきゃってな」

 シカマルのその言葉を聞いて、顔をシカマルの方に向けてみる。だが、シカマルはいつも浮かべているめんどくさいような、呆れたような顔でチョウジを見ているだけ。

「ったく、あいつは少しダイエットしないと駄目だな。お前もそう思うだろ」

「……そうだな。あれは少しぽっちゃりし過ぎだ」

 シカマルは俺のその言葉に「だよな」って笑って返してくる。シカマルが原作で一人だけ中忍になったのが少しだけ分かった気がする。

 ……ま、原作と違ってこの試験じゃ俺も為る心算だけどな。

▼ ▼ ▼ ▼

 試合が終わったチョウジはそれから何事もなかったように、再びポテチを食べ始めた。こいつってホントある意味凄いと思う。

 シカマルと一緒にそれを呆れながら見ていると、次に電光掲示板に書かれた名前は…。

「糞がッ!よりによって…」

『ヒュウガ・ヒナタ』VS『ヤクシ・カブト』




あとがき
これの他にあと一つ二つ更新出来たらいいなと考えています。



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